JPS6325292A - 燐化インジウムガリウム混晶の結晶成長法 - Google Patents

燐化インジウムガリウム混晶の結晶成長法

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JPS6325292A
JPS6325292A JP16750886A JP16750886A JPS6325292A JP S6325292 A JPS6325292 A JP S6325292A JP 16750886 A JP16750886 A JP 16750886A JP 16750886 A JP16750886 A JP 16750886A JP S6325292 A JPS6325292 A JP S6325292A
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Tokuzo Sukegawa
助川 徳三
Kazuyuki Tadatomo
一行 只友
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、化合物半導体のプロセス技術における結晶成
長技術に関し、詳細にはm−v族化合物である燐化イン
ジウムガリウム混晶(rnGaP)の結晶成長法に関す
る。
〔従来の技術・発明が解決しようとする問題点〕化合物
半導体の材料として重要なものの一つであるm−v族化
合物のInGaPは、混晶組成を選ぶことによって実効
禁制帯幅が大きくでき、特に可視光領域(黄色〜緑色)
で使用される半導体材料として重要である。しかるにこ
の可視光領域に対応する組成のrnGaPは融点が約1
450℃と高く、またその温度での解離圧も約32気圧
と高いため、化学当量比の原料から通常の方法で作るこ
とは困難である。現在InGaP結晶の作製には非化学
当量比の溶液から結晶を析出する溶液成長法が一般に行
われているが、工業的に充分な大きさの結晶を得ること
ができない、従って、GaAsを種子結晶基板に用いる
ような方法では、InGaPからなる半導体装置の大規
模な需要には対処できない。
InGaPを結晶成長させる一つの方法として、工業的
に充分結晶成長技術が確立されている砒化ガリウム(G
aAs)を種子結晶基板とし、この上にInGaPを成
長させるものがある0種子結晶基板上に単結品を成長さ
せるいわゆるエピタキシャル成長法を大別すると、気相
成長法と液相成長法の二つに分けることができる。前者
は化学反応を用いて気相から種子結晶基板上に原料を供
給して結晶成長を行うものであり、後者はたとえば高温
で原料半導体を金属溶媒に飽和溶解させた溶液を種子結
晶基板に接触させ、その後冷却するなどの手段によって
溶質としての原料半導体を過飽和となし、それを種子結
晶基板上に析出することによって結晶成長を行うもので
ある。気相成長法は高純度、つまり抵抗率の高い結晶の
成長や、添加不純物濃度を変えながら成長を行うことが
可能である。一方液相成長法によれば、低温で結晶成長
ができるため、蒸気圧の高い成分をもつ結晶の成長が容
易であり、また装置が簡単で短時間で成長ができ、しか
も多量に不純物を添加した結晶を得易い利点がある。
従って、この二つの技術はその目的に応じてそれぞれ使
いわけられるべきであることはいうまでもない。
InGaPはその融点近辺における蒸気圧が高いので液
相成長法が望ましいが、従来、GaAsを種子結晶基板
として、その上に黄色から緑色の波長帯で発光可能な混
晶組成をもつInGaP結晶を成長させることは、格子
不整合の問題と、成長溶液中へ種子結晶基板が溶解し易
いという二つの大きな問題があるため困難であった。
この種子結晶基板の溶解を防止する方法として、結晶成
長温度において、溶媒金属中にInGaPと共にGaA
sを飽和溶解させておくことが考えられているが、この
場合にはGaAsの溶解度がInGaPのそれと同程度
と大きいため、得られる結晶にGaAsが相当量混入し
てしまい、目的とする波長帯の発光が得られない。
この欠点を克服するため、SnとGaとInPを熔解し
て作製した溶液にGaAs基板を接触させ、当該基板上
にInGaP混晶を成長させる方法があるが、この方法
でも溶液中に含まれる■族元素の原子数の総和に比べて
V族元素の原子数が少なくなるため、Ga1ls基板の
溶解が起こり易く、良質な成長層が得られないという問
題がある。
また、GaAs基板とInGaP成長層との間にGaA
sPバフファ層を設ける方法は、GaAsPがGaAs
の結晶方位の(100)面上にしか成長できないため・
面方位に制限がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、Gaの代わり
にGaPを用いたことを特徴とし、すなわちSnとGa
PとTnPを溶解し、この溶液にGaAs基板を接触さ
せ、少なくとも接触部付近における溶液の温度を降下さ
せて上記基板上にInGaP結晶を成長させるものであ
る。
まず本発明による結晶成長法の原理を説明する。
本発明においては、金属溶媒として錫(Sn)を使用し
、これに燐化ガリウム(GaP)と燐化インジウム([
nP)とを加えてInGaP結晶成長温度まで加熱し、
5n−In −P −Gaの四成分系金属溶液を作製す
る。
このとき、通常は溶液中でInGaPが飽和溶解、或い
はそれに近い状態になるように各成分量を調節する。こ
のとき、溶液中には■族元素であるInとGaとの各原
子数の総和がV族元素であるPの原子数に等しい割合、
すなわち化学量論的な割合で溶解している。黄色から緑
色帯の発光を得るのに必要なGaPを0.50〜0.7
5モル分率含むInGaP混晶を成長させるには、Sn
溶媒に溶解するInPとGaPとの比率をInPとGa
Pとの総モル量で100%とした場合に、GaPを3〜
40モル%の範囲内の適当な値に選べばよい。
InGaPの結晶の析出は、たとえば次のようにして行
われる。すなわち、上述で調製した溶液を結晶成長温度
でGaAs種子結晶基板に接触させた状態で冷却するか
、或いは種子結晶基板の温度が溶液の温度よりも低くな
るように温度勾配をつけるかすれば、溶液中ではInG
aPが過飽和となり、それがGaAs種子結晶基板上に
析出されてInGaPの結晶成長が行われる。
このようにして得られたInGaP結晶には格子欠陥が
少ない、これはSnを溶媒として用い、それにInPと
GaPとを溶解させることによって、当該溶液中の溶質
が化学N論的な割合、すなわち■族元素と■族元素とが
原子数比で1:1の割合、或いは化学量論的に近い割合
で含まれるようにした結果に基づいている。それは次の
二つの理由による。
第一の理由は、この成長溶液を用いることによってGa
As基板の溶解を防止できるようになった点にある。そ
れは、このSn溶液へ仮にGaAsが溶解しても■族と
V族との化学当量比が変化しないためであり、この溶液
への微量のGaAsの溶解が当該溶液に対するInGa
Pの溶解度を急激に下げるためである。すなわちGaA
s基板が溶解しようとすると、それが1nGaPの析出
を引き起こすことになり、結果としてGaAsの溶解を
防止できることになる0本発明はこのようにInPとG
aPとを飽和溶解させたSn溶液へのGaAsの溶解度
が掻めて小さいことに着目してなされたものである。こ
れに対して、一般にInGaPの成長に用いられる1n
−Ga−P三元素溶液は非化学当量比の溶液であり、溶
液組成が■族元素過剰側へかなり片寄っている。そのた
めIn−Ga−P三元素溶液が成長温度で飽和溶液とな
っていても、その三元素溶液がGaAsと接触した時に
GaAsの溶解が生じてしまうわけである。
第二の理由はSn?8媒にInPとGaPとを溶解させ
た成長溶液によって、GaAs基板とInGaP成長層
との間に存在する格子定数の不整合を緩和できる点にあ
る。その緩和機構について現在のところ明らかにはなっ
ていないが、次の二つの事が考えられる。
その機構について述べるために、まず第1図に示したグ
ラフに基づいて格子不整合について説明する* InP
の格子定数は5.8688人であり、GaPの格子定数
は5.4505人である。従ってInP 、!: Ga
Pとを混合させてInGaP混晶とした場合に、格子定
数はその混晶組成によって1nPとGaPのそれぞれの
格子定数の間の値をとる。一方基板として用いるGaA
sの格子定数は5.6534人であり、[nGaPの混
晶組成が当該混晶中に含まれるGaPのモル分率をXと
するとき、x=0.51の時にInGaP混晶と一致す
る。ところが第1図から明らかなように、可視光発光材
料として重要な混晶組成範囲、すなわちX >0.51
の範囲ではInGaP混晶の格子定数はGaAsのそれ
より小さくなり格子不整合が生ずる。
この格子不整合が本発明の結晶成長法によって緩和され
る機構として、第一にSnの不純物添加効果が考えられ
る。それについて具体的に説明する。
InP、 GaP、 GaAsなどのm−v族化合物及
びInGaP混晶はいずれも閃亜鉛鉱型の結晶構造をと
っている。化学結合論によれば、その格子定数は■族原
子と■族原子との原子間距離に依存し、またその原子間
距離は、■族及びV族のそれぞれの原子の四面体型共有
結合半径(以下、共有結合半径と略称する)の和にほと
んど一致することが知られている0本発明に関与する元
素の共有結合半径の具体的な値はたとえばポーリング著
、小泉正夫訳「化学結合論」改訂版(共立出版社、昭和
39年8月10日改訂版4刷発行)の第224頁、7−
13表によれば、P : 1.10人、As : 1.
18人、Ga : 1.26人、In: 1.44人、
Sn : 1.40人である。従って、原子間距離はI
nP : 2.54人、 GaP : 2.36人、G
aAs : 2.44人となる@ InGaP混晶にお
いては■族のサブ格子上でInとGaとが混合している
わけであるから、混晶の組成比を考慮したGaとInと
の共有結合半径の重み付平均値とPの共有結合半径との
和が、この混晶に対する平均原子間距離となる。−六本
発明で溶媒とし゛て用いたSnは■族元素であり、いわ
ゆる両性不純物としてm−v族化合物の■族側、■族側
どちらのサブ格子上の原子ともWtA可能である。
それ故たとえばGaPのGaサブ格子上でSnがPと1
換した場合、原子間距離がGaPの2.36人からSn
とPのそれぞれの共有結合半径の和である2、50人に
増加する。またPサブ格子上にPとSnが置換した場合
には、原子間距離は2.66人となる。したがってGa
PにSnを添加した場合に、この原子間距離の増加に伴
って、GaPの格子定数が増加する。InPにSnを添
加した場合には、Snの共有結合半径1.40人はIn
の値1.44人より僅かに小さいから、SnがInサブ
格子上のInと置換した場合には原子間距離は僅かに減
少する。しかしSnがPサブ格子上のPと置換した場合
には、Pの共有結合半径に比べてSnのそれがかなり大
きいから、原子間距離は大幅に増加する。従ってInP
の場合にもSn添加によって格子定数は増加する。以上
の事柄はInPとGaPとの混晶であるInGapでも
成り立つから、Sn添加によってInGaPの格子定数
も増加する。
このようにInGaP混晶にSnを添加することによっ
てInGaP混晶の格子定数が増加することが理解され
よう、そこで、次にこのSnの添加効果によってGaA
s基板とInGaP成長層との間に存在する格子不整合
がどのようにして緩和されるかについて説明する。目的
とするInGaP混晶は混晶組成がX〉0.51であり
、その格子定数がGaAsより小さくなる。
そのためGaAs基板上にこのような混晶組成のInG
aPを成長させる場合、両者の界面には格子不整合に起
因する歪が生じる。しかし本発明においては成長溶液中
にあるSnはこの界面で界面エネルギを最少にするよう
にInGaPに自動的に添加され、InGaPの格子定
数を増大させて、この歪を減少させる方向に作用し、格
子不整合を緩和させる。 InGaPの成長が進むにつ
れて歪が減少するから、Snの添加量も減少し、定常値
に到達する。換言すれば、初期に成長したInGaP層
はSn添加によって格子定数の勾配を持ったバッファ層
として振る舞い、GaAs基板と所定の組成のInGa
P混晶層との間の格子不整合を緩和させるものと考えら
れる。
Sn添加によって得られるGaAs基板とInGaP成
長層との間の格子不整合の第二の緩和機構として次のこ
とが考えられる。
まず、成長開始初期にSnのもつ不純物効果により、G
aAs基板上へ[;aAs基板と同じ背向をもつ無数の
InGaP島状微結晶が成長する0次にそれが核となっ
て横方向の成長が促進されて島が拡大する。
やがて島と島が接続されて単結晶のInGaP成長層が
形成される。このようにして、−度1nGaP Jii
が形成された後は、引き続きInGaP層の成長が行わ
れ、所定の厚さのエピタキシャル成長層が得られるわけ
である。なおGaAs基板とInGaP成長層との格子
定数の不整合に基づく格子不整転位は、GaAs基板と
InGaP成長層との界面で短絡されてInGaP成長
層への伝播は起こらない、したがって得られた[nGa
P成長層は高品質となる。
本発明の方法において、格子不整合が第一の機構と第二
の機構・との両者によって緩和される結果、良質のIn
GaP成長層が得られるものと思われる。
以上述べた如く、本発明によってGaAs基板上へ1n
GaP混晶を直接エピタキシャル成長させることができ
るようになった。なお、Snを?容媒とすることによっ
て得られるものと同様な効果は、PhやBiなどによっ
ても期待できる。しかしSnを溶媒として用いた場合に
は、たとえ成長層表面にSn溶液が残留しても塩酸など
の薬品で容易に除去できる利点がある。
次に図面により本発明の燐化インジウムガリウム混晶の
結晶成長法の具体例を説明する。第2図において、石英
製のボート1の一中にGaAs種子結晶基板2と、Sn
にGaPとInPとを加えた溶液材3とを対向配置し、
該ボート1を石英管4中に挿入する。溶液材3は後述の
如く加熱して溶液としたときにInGaPが溶液中で飽
和またはそれに近い状態となるように、[nPとGaP
とを5nt8媒に加えるものとする。具体的には、前述
した如く成長させるInGaP a品におけるInPと
GaPとの組成比が0.50〜0.75になるように調
節する。この場合、Sn溶媒に加えるInPとGaPの
量の比率は、InPとGaPが溶液中で飽和する時の総
モル量に対してGaPを3〜40モル%程度とし、In
Pの量をSn1モルに対して1〜30モル%程度とすれ
ば非常に良好な結果が得られる0石英管4内には種子結
晶基板1及び溶液材3の酸化や汚染を防ぐために高純度
水素の如きガス5を流し、溶液材3が加熱されて溶液と
なったときに溶液が種子結晶基板2の方へ流れないよう
に、種子結晶基板2の方を高くして石英管4を傾斜させ
た状態で、電気炉6に電流を通じてボート1の部分の温
度が結晶成長を開始する温度に達するまで加熱する。結
晶成長させる温度としては650〜900℃がよく、溶
液材3をその温度においてSn −In −P −Ga
の四成分系+nGaP 飽和溶液とする。以下これを単
に溶液3° と称する。
次いで電気炉6を第3図のように逆向きに(頃斜させて
、種子結晶基板2が溶液3°より低くなるようにして溶
液3°を種子結晶基板2の方へ流動させ、種子結晶基板
2の表面を溶液3゛で覆い、ボート1の部分の温度を徐
々に降下させるか、或いは種子結晶基板2の温度を溶?
&3゛ の温度より低くするような温度勾配をつけるか
すると、溶液3゛中でInGaPが過飽和となり、これ
が種子結晶基板2上に析出してTnGaPがエピタキシ
ャル成長する。ボート1の部分の温度降下速度は0.1
〜b実施例1 表面の結晶方位が(100)、厚さ約500p−のGa
As結晶板の表面を3000番のカーボランダムで磨き
、さらに粒子径がそれぞれ1−10.3戸及び0.05
p−のアルミナ粉末で順次研磨し鏡面に仕上げる。つぎ
に容積比が濃硫酸:水:過酸化水素水=3:1:1のエ
ツチング溶液にこのGaAs結晶板を浸し、5〜7分間
エツチングを行ってGaAs結晶表面の加工層を取り除
いた後、薫溜水で充分水洗し、最後に高純度アセトンで
洗って乾燥する。このようにして得られたGaAs結晶
板をボートl内に!3I置し種子結晶基板2として使用
する。一方5n3HにInPO,12g及びGaP O
,81gを加えた溶液材をボート1内に入れ、パラジウ
ム膜を透過した水素ガス5を石英管4内に流しながら8
20℃に加熱して溶液3゛を作り、石英管4を第3図の
如く傾斜させて種子結晶基板2を溶液3′で覆った後、
約0.2℃/分でン鳳度を降下させた。このようにして
、GaAs基早反と同じ結晶方位をもつ厚さ約15pm
、混晶組成X=0.70のInGaP結晶を得た。
実施例2 溶液3°を5n30 gにInP 60w及びGaP 
32wを加えた溶液材3で作製し、成長開始温度を80
0℃として実施例1と同様にして結晶を作製した。得ら
れた1nGaP結晶の厚さは約10pm、混晶組成はX
=0.7′2であった。
第4図は本発明の他の実施例を示すもので、第2図及び
第3図と同一部分には同一符号を付して説明を省略する
。この場合電気炉6は縦型であり、ボートl内には溶液
材3のみが入れられる。一方種子結晶基板2は上下に可
動の支持棒7の先端に固定される。
かかる装置において、溶液材3を結晶の成長開始温度ま
で加熱し、また種子結晶基板2を溶液3゛の温度よりや
や低い温度まで加熱して各部の温度が定常値に達した後
、支持棒7を下方に動かし種子結晶基板2を溶液3゛中
に含浸させる・種子結晶基板2の温度は溶液3°の温度
より低いので、両者が接触している部分において溶液3
°は種子結晶基板2に熱を奪われて温度が下がる。従っ
てその部分でInGaPが過飽和となり、これが種子結
晶基板2上へ析出してInGaP結晶が成長する。結晶
成長は種子結晶基板2と溶液3°の温度が平衡するまで
つづく。
第5図は本発明の別な実施例として、スライドボートを
用いる場合を示す0面方位(100)或いは(111)
 B、厚さ400〜500戸、キャリア濃度10’i〜
10”/cd程度のn型GaAs基板を準備し、通常行
われているような方法で当該GaAs基板の表面を充分
清浄にする。そしてこのGaAs基板2を第5図に示す
如き結晶成長装置のスライダ8にセットする。
次に化学的エツチング及び洗浄などによって充分清浄化
した所定量のSns InP及びGaPをスライドボー
ト10のン容液溜11に挿入する。その後、Pの揮発に
よる減少を防止するための密閉用フタ12を取付ける。
スライドボート10は高純度水素などのガス5を通じた
石英管4内に設置される。当該石英管4内に残留酸素や
水蒸気が存在しないよう充分に上記ガスを通じた後、電
気炉6によってInGaPの成長温度より多少高い温度
に加熱し、かつその温度で一定時間(たとえば2〜4時
間)保持することによって、成長に用いる5n−In−
Ga−P四元素溶液3°の均質化を計る。しかる後、成
長開始温度まで適当な速度で冷却する。このときSn溶
液中ではInGaP f)<飽和、或いはやや過飽和の
状態にある。そこでスライダ操作棒9を用いてスライダ
8を動かし、GaAs基板2と成長溶液3゛ とを接触
させ、1nGaPの成長を開始する。溶液3°は適当な
速度で冷却されているので、溶液中で過飽和となったI
nGaPがGaAs基板2上に析出し、InGaP成長
層が形成される。所定の厚みの成長層が得られるまで徐
冷した後、スライダ8を動かし、基板2と成長溶液3°
との接触を断って、成長を終了させる。成長の具体例と
しては、Sn 3.Og、InP 63■、GaP 4
3gで8川製した?8液を用い、GaAs (111)
Bi板上へ800℃から780℃まで0.5℃/分の冷
却速度で成長を行ったところ、成長層の厚み16−1混
晶組成X =0.71の良質なInGaP成長層が得ら
れた。なお本発明の方法でGaAs基板上にInGaP
層を成長させた後に、引き続き別の層を成長させる必要
がある場合には、第5図の溶液溜11゛ に目的とする
成長層を得るための溶液3”を仕込んでおけば、引き続
き成長可能なことは言うまでもない。
以上の如きInGaP結晶成長法によれば、[nGaP
成長層中にSnが不純物として混入するので、得られる
InGaP結晶の伝導型は通常n型を示す、しかし溶液
3°に適当な不純物を添加することによって、伝導型や
キャリア濃度などを任意に制御できることはもちろんで
ある。たとえば5eSTes si。
Geなどはドナーとして働き、20、Cd、 Be、 
Mgなどはアクセプタとして働(、またOs Cub 
Au%AH。
Cr、 Fe5Coなどを添加すれば深いエネルギー準
位をつくることができる。
これら不純物を溶液3°中に適当量添加し、種子結晶基
板2として適当な伝導型のGaAs結晶を選択すれば、
GaAs −1nGaPのn−n5 p  n−、n−
p、p−pn種接合が容易に得られる。
上述においては種子結晶基板としてGaAsの(100
)面を使う例で説明したが、(111)面或いはその他
任意の面でもよく、多結晶基板であってもよい。
また予めGaP基板があれば、それを種子結晶基板とす
ることもでき、もちろん本発明により得られたInGa
P結晶を使うこともできる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の燐化インジウムガリウム
混晶の結晶成長法によれば、Snを溶媒としてGaPと
InPとをGaPの組成比が1nGaP混晶に対してO
,SO〜0.75となるように調製して溶解した溶液に
より% GaAs基板上に傾斜層を設けることな(直接
にInGaP結晶をエピタキシャル成長させることがで
き、しかもその際に溶液中にGaAs基板が溶解するよ
うなことはなく、加えてエピタキシャル成長さセるGa
Asの結晶の面方位に制限がなく、黄色から緑色帯−の
発光素子用材料を低コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の燐化インジウムガリウム混晶の結晶成
長法においてInGaP混晶を作製する際のGaPのI
nGaP混晶に対する組成比とその組成に対応するI 
n G a P ?74晶の格子定数との関係を示すグ
ラフ、第2図及び第3図は本発明の燐化インジウムガリ
ウム混晶の結晶成長法の一実施例に使用される結晶成長
装置の概略図、第4図は別の実施例に使用される結晶成
長装置の概略図、第5図はさらに別の実施例に使用され
る結晶成長装置の概略図である。 1         :ボート ’l         : GaAs基板3.3’ 、
3”    :溶液 4        二石英管 5         :ガス 6        :電気炉 7        ;支持棒 8         ニスライダ 9        ニスライダ操作棒 10ニスライドボート 11.11°      :溶液溜 12:フタ 第1図 第3図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)錫(Sn)と、燐化ガリウム(GaP)と、燐化
    インジウム(InP)とを溶解し、この溶液に砒化ガリ
    ウム(GaAs)基板を接触させ、基板上にInGaP
    結晶を成長させることを特徴とする燐化インジウムガリ
    ウム混晶の結晶成長法。
  2. (2)錫(Sn)と、燐化ガリウム(GaP)と、燐化
    インジウム(InP)とを、GaPの組成比が燐化イン
    ジウムガリウム混晶(InGaP)に対して0.50〜
    0.75となるように調節して溶解することを特徴とす
    る特許請求の範囲第(1)項記載の燐化インジウムガリ
    ウム混晶の結晶成長法。
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