JPS63252649A - 薄鋳片連続鋳造機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薄鋳片連続鋳造機の改良に関するものである
。

〔従来の技術〕

従来の構造として、特開昭５８−３８６４０号公報が提
案されている。そして、従来はこの提案のように、背面
を水冷却されつつ溶融金属を保持するための空間を維持
して循環し、その側断面がほぼ逆三角形を呈するよう固
定側板が、対向配置され、注入ノズルによる溶鋼注入部
分の面積を拡大できるように対向配置した一対のエンド
レスベルト状循環体と、その両側縁部に沿って配置した
上記固定側板とにより鋳造空間を構成するようにしてい
た。そして、この固定側板の内、はぼ逆三角形を呈する
範囲を耐火物で構成して短辺面の凝固殻生成を遅らせて
これに引続く鋳片厚確定のための一定間隙範囲で急冷し
、鋳片厚み２０〜５０ｍｍ程度の薄厚鋳片を直接製造す
る方法である。

上記の方法によれば、側断面がほぼ三角形を呈している
ため、鋳片厚が２０〜５０ｎｎ程度の薄厚にもかかわら
ず溶融金属注入空間を充分に確保出来、かつ、注入ノズ
ルも従来式連続鋳造機で、２００トン／ｈｒ級の注湯に
使用する外径１００〜１７０ｍ程度の太いノズルを使用
することが可能である。しかしながら、この鋳造方法で
は、耐火物製固定短辺のほぼ逆三角形部耐火物温度を、
鋳造前に注入する溶融金属レベルまで予熱しておくこと
が技術上難しく、鋳造開始時及び初期においては、短辺
の耐火物面上に凝固殻が生じ易いと云う問題点を有して
いる。そして、このほぼ逆三角形部分で生成した凝固殻
は鋳造により鋳片厚を確定する一定間隔範囲まで絞り込
みを受けながら移動するので、凝ｒＩＡ殻は破壊または
変形され重なりあった状態で鋳造された短片面肌を形成
する。

この鋳肌は凝固殻が破壊、変形や重なり合い等の状態に
より微細割れを有するため、次工程圧延において問題と
なる他、絞り込み過程での凝固殻破壊によって溶融金属
が凝固殻外へ流出する事故（以下ブレークアウトと称す
）を生じ易く鋳造停止を余儀なくされる場合も少なくな
い。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記のように従来技術にあっては、鋳型の側断面がほぼ
逆三角形を呈しているので製造するＲ１Ｒ片厚０影響を
受けることなく溶融金属注入空間を確保できるが、一方
、三角形の耐火物製固定短片面では、生成した凝固殻が
逆三角形状に起因する絞り込み変形を受け、短辺面鋳肌
の性状を著しく悪化させると云う問題があった。

本発明は上記の状況に鑑みなされたものであり。

注入ノズルによる溶融金属注入に必要とする鋳型空間を
充分に確保できると共に、短辺面鋳肌性状の悪化を阻止
できる薄鋳片連続鋳造機を提供することを目的としたも
のである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、タンデツシユ内の溶鋼が注入ノズルを経て
鋳型内の上記溶鋼注入部分に流下し凝固成形される薄鋳
片の進行方向へ所定の距離にわたり該溶鋼を保持するた
めに対向する相互間を所定の間隔に維持しつつ循環し背
面側を冷却パットを介し冷却され無端状に形成され該無
端状の内側をガイドローラに案内される一対の下方に向
け走行駆動される長辺面用循環体と、相対向された上記
長辺面用循環体相互間の両側縁位置に配設され上記薄鋳
片の幅方向側縁を成形する上記鋳型の上記鋳型空間を形
成する一対の短辺面用鋳型とを設けたものにおいて、上
記ガイドローラが、上記冷却パットの上端位置に配設さ
れローラ中間部分の直径が弧状の凹状部に形成された凹
状クラウンガイドローラ、上記冷却パット下端位置に配
設された下部ガイドローラ、該下部ガイドローラ及び上
記凹状クラウンガイドローラ間に配設された案内ガイド
ローラ及び該案内ガイドローラ並びに上記凹状クラウン
ガイドローラ間に該凹状クラウンガイドローラに近接し
上記長辺面用循環体の環状外側部に配設され上記凹状ク
ラウンガイドローラの上記弧状凹状部に対応する弧状凸
部が形成された凸状クラウンガイドローラから形成され
ており、これらのガイドローラに案内される上記長辺面
用循環体は金属薄板から形成され該長辺面用循環体は上
記凸状クラウンガイドローラに案内される位置にきたと
き該長辺面用循環体表面の幅方向中央分部が上記弧状突
出部により環状内側に強制的に突出変形されると共に上
記幅方向が狭められ上記凹状ガイドローラ部分に至り上
記凹状部に案内されて上記注入ノズルによる上記溶鋼注
入部分の上記鋳型面積が拡大され、かつ、上記凹状クラ
ウンガイドローラ位置から離れるに伴ない上記長辺面用
循環体表面に形成された上記変形が解消されるように形
成されている上記長辺面用循環体と、訪造される上記薄
鋳片の上記幅方向側縁の該薄鋳片の厚さ形成部が該３鋳
片の進行方向へ平行直線状に形成された上記短片部用鋳
型とを設けた薄鋳片連続鋳造機により達成される。

〔作用〕

後述の実施例の説明中にも記載されているように、長辺
面用循環体４が矢印の方向に走行駆動され、凸状クラウ
ンガイドローラ６．６８位置に来ると弧状凸部１２によ
って強制的に変形１３を形成され、長辺面用循環体４の
幅方向が縮小され。

この状態で長辺面用循環体４が凹状クラウンガイドロー
ラ５，５ａ位置に来ると凹状クラウンガイドローラ５，
５ａの凹状部１１に案内され、注入ノズル３によるＶ！
型内の溶融金属注入空間が充分に確保されるようになっ
ている。従って、この部分を断面図でみるとほぼ逆三角
形の形状となっている。そして、長辺面用循環体４の変
形１３が凹状クラウンガイドローラ５，５ａから離れる
に伴い解消し元の状態に戻るようになっている。即ち、
長辺面用循環体４が凹状クラウンガイドローラ５゜５ａ
が配設されたノズル３による鋳型の溶融金属注入空間位
置にくると相互間が拡大されるように形成される。

〔実施例〕

以下本発明の薄鋳片連続鋳造機を実施例を用い第１図、
第２図により説明する。第１図は側面断面図、第２図は
第１図のＨ−■矢視断面図である。

図において、１は溶鋼である溶融金属、２はタンデツシ
ユ、３は注入ノズル、・１は無端状の板厚が例えば１．
２〜１．４Ｉの金属薄板、例えば鋼板の長辺面用循環体
である。５，５ａは中間部分の直径が第４図に示すよう
に弧状の凹状部１１が円周位置Ａ、Ｂ間に形成された凹
状クラウンガイドローラ、６，６ａは第３図に示すよう
に凹状部１１に対応する弧状の凸部が円周位［Ｃ，Ｄ間
に形成された弧状凸部１２を有する凸状クラウンガイド
ローラ、７，７ａ及び８，８ａは外周がほぼ同径の案内
ガイドローラ、下部ガイドローラであり、各ガイドロー
ラはそれぞれ対を形成している。９は短辺面用鋳型で、
相対向し配設された長辺面用循環体４，４間の両側縁位
置に配設され、薄鋳片の厚さ形成部が薄鋳片の進行方向
へ平行直線状に形成されて幅方向側縁を成形するように
なっており１例えば鋼材料により形成されている。１０
は冷却パットで走行駆動される長辺面用循環４の背面よ
り冷却水（図示せず）を噴出し冷却するようになってい
る。

そして、凹状クラウンガイドローラ５，５ａは冷却パッ
ト１０の上端に配置され、下部ガイドローラ８，８ａは
冷却パット１０の下端に配設され。

案内ガイドローラ７．７ａは下部ガイドローラ８゜８ａ
及び凹状クラウンガイドローラ５，５８間で冷却パット
１０の背面側上端に配設されている。

長辺面用循環体４は無端状の内側を凹状クラウンガイド
ローラ５，５ａ及び下部ガイドローラ８゜８ａ及び案内
ガイドローラ７．７ａにより案内され、凹状クラウンガ
イドローラ５，５８間にタンデツシユ２内の溶融金属１
を注入ノズル３を介して受は入れる鋳型の溶融金属１の
注入部分を形成するようになっている。一方、凸状クラ
ウンガイドローラ６．６ａは、案内ガイドローラ７．７
ａと凹状クラウンガイドローラ５，５ａとの間で凹状ク
ラウンガイドローラ５，５ａに近接する位置の長辺面用
循環体４の外側で長辺面用循環体４に強制駆動されるよ
うに取り付けられており、長辺面用循環体４，４は冷却
パット１０．１０間を下方に走行駆動されるようになっ
ている。また、長辺面用循環体４，４間は鋳片厚２０〜
５０ｍ程度の一定間隔Ｈとされている。

上記の構造において、長辺面用循環体４，４が矢印方向
に同期走行駆動されると、凸状クラウンガイドローラ６
．６ａの弧状凸部１２によって幅方向中央部分が無端状
の環状内側に押し出される強制変形による変形１３が弾
性的に生じさせられると共に幅方向の寸法が縮められる
。そして、隣接する凹状クラウンガイドローラ５，５ａ
部分にくると、第２図に示すように凹状部１１によって
案内されて注入ノズル３から溶融金属１が注入される鋳
型の溶融金属注入開口部分の面積が大きく形成されるこ
とになる。従って、鋳片厚さが２０〜５０ｎｎ厚で、注
入ノズル３の外径が２０〜５０ｍφ以上の著しく大径で
あっても、支障なく注入ができる。そして、長辺面用循
環体４は凹状クラウンガイドローラ５，５ａから離れる
に伴い変形１３がＭ点で弾性により解消し終り、長辺面
用循環体４は矢印の方向に走行し溶鋼注入部分に注入さ
れた溶融金属１は冷却パット１ｏ及び短辺面用鋳型９に
より冷却され連続して薄鋳片が鋳造される。即ち、無端
状の長辺面用循環体４は連続循環走行駆動されており、
凸状クラウンガイドローラ６．６ａ位置に来ると弾性変
形により変形１３を生じさせられ、この変形１３によっ
て凹状クラウンガイドローラ５，５ａの部分にて注入ノ
ズル１３による鋳型の溶鋼注入部分の面積が拡大される
。そして、凹状クラウンガイドローラ５，５ａを過ぎる
と弾性によって変形１３は解消され、図示ではこの変形
が１回生じることを示しているが連続して行われている
。従って、長辺面用循環体４の全長部分はどこかの部分
で中央部分が逐次変形１３を生じさせられると共に変形
１３を解消させられることが行なわれている。

このように本実施例の薄鋳片連続鋳造機は、無端状で循
環駆動される金属薄板からなる長辺面用循環体が、中央
部分を弾性的に強制変形されて鋳型の７８鋼注入部分の
面積を拡大され注入部分を過ぎた後は変形を解消するよ
うに構成されている。

従って、注入ノズルによる鋳型の溶鋼注入部分の平面積
を充分確実に拡大でき、従来の如き逆三角形の短辺面形
成部を不要とし絞り込みによる短辺面鋳肌荒れを防止で
きる。そして、短辺面用鋳型に熱伝導性の高い銅系材料
を使用しているので鋳型内冷却を長辺面用循環体と同様
に積極的に行なうことが可能で凝固の促進ができる。こ
の結果。

長辺面用循環体と短辺面用鋳型との隙間へ溶融金属の差
し込む現象を防止できると共に短辺面用鋳型の寿命延長
ができる。また、短片画用鋳型は、薄鋳片の厚さ形成部
が薄鋳片の進行方向へ平行直線状に形成されているので
、従来構造のように絞り込み現象を生じることがないの
で鋳肌性状を悪くすることがなく、しかも、構造簡単で
上記のように絞り込み鋳造を行なわなくて済むため、凝
固タイミングを遅らせるための耐火物性鋳型の必要性が
なくなり保守管理も容易である。

上記実施例は、短辺面用鋳型９を固定した状態の場合に
ついて述べたが、多数の短片画用鋳型９を通常使用され
る無端状循環体を介し長辺面用循環体と同期走行させれ
ば、鋳片に対し無摺動とすることができ、ざらに短辺面
鋳肌を向上できる。

〔発明の効果〕

以上記述した如く本発明の薄鋳片連続鋳造機は。

注入ノズルによる溶融金属注入に必要とする鋳型空間を
充分に確保できると共に、短辺面鋳肌性状の悪化を阻止
できる効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の薄鋳片連続鋳造機の実施例の断面側面
図、第２図は第１図のｕ−ｎ矢視断面図、第３図は第１
図の凸状クラウンガイドローラの作用説明図、第４図は
第３図の長辺面用循環体の変形解消説明図である。 ｌ・・・溶融金属、２・・・タンデツシユ、３・・・注
入ノズル、４・・・長辺面用循環体、５，５ａ・・・凹
状クラウンガイドローラ、６，６ａ・・・凸状クラウン
ガイドローラ、７．７ａ・・・案内ガイドローラ、８，
８ａ・・・下部ガイドローラ、９・・・短辺面用鋳型、
１０・・・代理人　弁理士　小川勝男゛−″ 第１図 フ 第２日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、タンデツシユ内の溶鋼が注入ノズルを経て鋳型内の
   上記溶鋼注入部分に流下し凝固成形される薄鋳片の進行
   方向へ所定の距離にわたり該溶鋼を保持するために対向
   する相互間を所定の間隔に維持しつつ循環し背面側を冷
   却パットを介し冷却され無端状に形成され該無端状の内
   側をガイドローラに案内される一対の下方に向け走行駆
   動される長辺面用循環体と、相対向された上記長辺面用
   循環体相互間の両側縁位置に配設され上記薄鋳片の幅方
   向側縁を成形する上記鋳型の上記鋳型空間を形成する一
   対の短辺面用鋳型とを設けたものにおいて、上記ガイド
   ローラが、上記冷却パットの上端位置に配設されローラ
   中間部分の直径が弧状の凹状部に形成された凹状クラウ
   ンガイドローラ、上記冷却パット下端位置に配設された
   下部ガイドローラ、該下部ガイザローラ及び上記凹状ク
   ラウンガイドローラ間に配設された案内ガイトローラ及
   び該案内ガイドローラ並びに上記凹状クラウンガイドロ
   ーラ間に該凹状クラウンガイドローラに近接し上記長辺
   面用循環体の環状外側部に配設され上記凹状クラウンガ
   イドローラの上記弧状凹状部に対応する弧状凸部が形成
   された凸状クラウンガイドローラから形成されており、
   これらのガイドローラに案内される上記長辺面用循環体
   は金属薄板から形成され該長辺面用循環体は上記凸状ク
   ラウンガイドローラに案内される位置にきたとき該長辺
   面用循環体表面の幅方向中央部分が上記弧状突出部によ
   り環状内側に強制的に突出変形されると共に上記幅方向
   が狭められ上記凹状クラウンガイドローラ部分に至り上
   記凹部状に案内されて上記注入ノズルによる上記溶鋼注
   入部分の上記鋳型面積が拡大され、かつ、上記凹状クラ
   ウンガイドローラ位置から離れるに伴い上記長辺面用循
   環体表面に形成された上記変形が解消されるように形成
   されている上記長辺面用循環体と、鋳造される上記薄鋳
   片の上記幅方向側縁の該薄鋳片の厚さ形成部が該薄鋳片
   の進行方向へ平行直線状に形成された上記短片面用鋳型
   とを設けたことを特徴とする薄鋳片連続鋳造機。 ２、上記短辺面用鋳型が、上記週薄片の進行方向へ上記
   長辺面用循環体と同期速度で移動可能に形成されている
   特許請求の範囲第１項記載の薄鋳片連続鋳造機。