JPS6325245Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のドアー先端にベンチレータを
備えた車種に取付けられるドアミラーの取付装置
に関する。

ドアー先端にドアミラーを取付ける場合、該ド
アー先端側の車体に対して取付用の孔を明けて取
付けなければならなかつた。

本考案は上記のような事情に鑑みて案出された
ものであり、その目的とするところは車体に孔明
け加工を施すことなく、ドアー先端に設けられて
いるベンチレータを利用してドアミラーを簡単か
つ確実に取付けできるようにしたドアミラーの取
付装置を提供するにある。

以下図面に示した本考案の実施例を詳細に説明
すると、図中において符号１はベンチレータであ
つて、該ベンチレータ１は車体（図示せず）に対
して取付けられるものである。ベンチレータ１に
は本例の場合３つの溝２，３および４が一定の間
隔を保つて設けてある。ベンチレータ１は、第１
図においてその露出されている表面側、すなわ
ち、第２図においては下面側をゴムパツキン５の
取付部６とする。５はゴムパツキンで該ゴムパツ
キン５は両面テープ７を介して上記の取付部６に
一体的に取付けられる。両面テープ７は第１図に
示されるように、切欠凹所８が設けてあり、この
切欠凹所８はベンチレータ１に形成した溝２ない
し４を塞がないようにしてベンチレータ１にその
片面が接着される。また、もう一方の面はゴムパ
ツキン５をベンチレータ１に固定するために利用
される。ゴムパツキン５にも切欠凹所９が形成し
てあり、該切欠凹所９は上記の切欠凹所８と対応
し、ベンチレータ１の溝を露出するようになつて
いる。ゴムパツキン５はその切欠凹所９の三方周
囲に取付凹部１０，１１および１２が形成してあ
つて、取付凹部１０，１２とには、さらにそれか
ら一段深い取付凹部１０ａ，１２ａが互いに他と
見合う位置に形成してある。

符号１３は第１金具であつて、該第１金具１３
はほぼＬ字状に形成してある（第２図参照）。第
１金具１３のフランジ部１４はその先端（第２図
において上端）が外方に屈曲されて係止片１５に
形成してある。フランジ部１４にはねじ孔が設け
てあつて、該ねじ孔に締付ねじ１６，１７がねじ
込んである。第１金具１３のウエツブ部１８は、
その全体形状がゴムパツキン５の取付凹部１０，
１１および１２内にぴつたりとはまり込む形状に
形成してある。ウエツブ部１８にはそのほぼ中央
部に位置して第１図において上下方向に凹部１９
が形成してある。この凹部１９はゴムパツキン５
の一段深い取付凹部１０ａ，１２ａ内にすつぽり
とはめ込まれる。上記の凹部１９にはその長手方
向に沿つて取付溝２０が形成してある。この取付
溝２０には、符号２１で示す第２金具２１が挿入
される。

第２金具２１はチヤンネル状に形成してあつ
て、その一方の係止片２２が取付溝２０の口縁部
にひつかけられ、また、他方の係止片２３はベン
チレータ１の溝４にひつかけられる。係止片２３
に切欠部が形成してあつて、それにより係止片２
３よりも係止片２２の方の長さが若干長くなつて
いる。取付溝２０はベンチレータ１の溝４よりも
長めに形成されているため、係止片２２が取付溝
２０の縁部全長にまたがるようにされ、係止片２
３は溝４の全長にまたがるようにしてある。

符号２４は第３金具であつて、該金具２４はほ
ぼ皿状に形成してある。この第３金具２４は第１
金具１３に設けたビス孔２５にビス２６で一体的
に取付けられる。第３金具２４の両側縁に形成し
た係止片２７，２７はドアミラー２８の取付枠２
９の内側に入り込みイモビス３０で取付けられる
ようになつている。なお３１は第３金具２４に設
けたビス孔である。

次に本考案による装置を組立てるには、まずベ
ンチレータ１の表面（第２図においては下面側）
に両面テープ７の一方の面を接着する。この場
合、両面テープ７の切欠凹所８をベンチレータ１
の溝２ないし４の部分に位置させて接着する。し
たがつて、ベンチレータ１は溝２ないし４以外の
面が両面テープ７で覆われる。次に、この両面テ
ープ７の他方の面上にゴムパツキン５を接着す
る。この場合、ゴムパツキン５の切欠凹所９を両
面テープ７の切欠凹所８のところに対応させる。
このようにしたならば、ゴムパツキン５は両面テ
ープ７を介してベンチレータ１に一体的に固定さ
れることになる。

次に、ゴムパツキン５の取付凹部１０，１１お
よび１２に第１金具１３をすつぽりと納め込むと
同時に第１金具１３の凹部１９を取付凹部１０
ａ，１２ａ内に落し込む。そして、第１金具１３
のフランジ部１４に設けた係止片１５をベンチレ
ータ１の溝２内にはめ込んで係止させる（第２図
参照）。次にまた、第２金具２１を、その係止片
２３側から取付溝２０内に挿入し、係止片２３を
ベンチレータ１の溝４にはめ込んで係止させると
ともに係止片２２を溝２０の口縁部に係止させる
（第２図参照）。そこで、締付ねじ１６，１７をね
じ込めばよい。締付ねじ１６，１７をねじ込め
ば、その先端が第２金具２１に当接し、第１金具
１３を第２図において右方へ引き寄せることにな
り、したがつて、係止片１５がベンチレータ１に
より強く係止される。また締付ねじ１６，１７を
ねじ込むことによつて第２金具２１は第２図にお
いて左方へ押しやられ、したがつて、係止片２３
がベンチレータ１により強い力でくい込み固定さ
れる。

次に、第３金具２４を第１金具１３上にのせ、
そのビス孔２５にビス孔３１を合致させてビス２
６により一体的に取付ければ装置がユニツト的に
組立てられる。しかるに、第３金具２４の係止片
２７，２７をドアミラー２８の取付枠２９内に挿
入し、一方の係止片２７を取付枠２９の内縁に係
合させるとともに取付枠２９にねじ込んだイモビ
ス３０をねじ込んで他方の係止片２７に係合させ
る。すると、ドアミラー２８は第３金具２４に対
して確実に取付けられる。

本考案は以上に説明したような構成であるか
ら、ドアミラーの取付けにあたつて、奇麗に仕上
げ加工されている車体に対して孔明け加工をする
必要がなく、車体に装備されているベンチレータ
を利用してドアミラーを取付けることができるの
で、きわめて便利である。また、当該装置の組立
ても簡単であり、いちいち専門職に依頼しなくて
も素人でも簡単に取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであつて、第
１図は分解斜視図、第２図は組立てた状態の一部
の断面図である。 １……ベンチレータ、２，３，４……溝、５…
…ゴムパツキン、９……切欠凹所、１３……第１
金具、１５……係止片、１６，１７……締付ね
じ、２０……取付溝、２１……第２金具、２２，
２３……係止片、２４……第３金具、２７……係
止片、２８……ドアミラー、２９……取付枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. あらかじめ車体に取付けられかつ複数の溝を有
   するベンチレータと、このベンチレータの溝の部
   分に対応して切欠凹所を有しかつベンチレータに
   重ね合わせられて一体的に取付けられるゴムパツ
   キンと、このゴムパツキン上に重ね合わされて上
   記のベンチレータのいずれか１つの溝に対向する
   取付溝を有し、しかも一方の端縁部に設けられて
   上記ベンチレータのいずれか１つの溝に係止され
   る係止片を有する第１金具と、この第１金具の取
   付溝から上記のベンチレータのいずれか１つの溝
   にはめ込まれて係止される第２金具と、上記の第
   １金具と第２金具とを締付ける締付ねじと、上記
   の第１金具上に重ねられて取付けられかつ両端に
   ドアミラーの取付枠に係脱可能な係止片を有する
   第３金具とから構成したことを特徴とするドアミ
   ラーの取付装置。