JPS63251493A - 石炭粉乾燥時の集塵ダスト加湿方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、コークス製造用原料炭を乾燥する際に発生す
る集塵ダストの加湿処理方法に関する。

〔従来の技術〕

コークスの製造に際して原料炭を予め適当な水分含有量
にまで乾燥することはコークス炉での消費燃料の削減、
生産コークスの品質向上等の効果かあり、極めて有利な
ことであるため、従来より原料炭を如何にして所定の水
分まて乾燥するかということが重要な課題になっている
。

このような石炭乾燥方法として、特開昭５３−６３０１
、特開昭５８−３７０８３、特開昭６０−３１５９２、
特開昭６１−２５００９７のような技術が提案されてお
り、更に蒸気を熱源としてチューブを内壁に設けた回転
式乾燥機か用いられている。

このような石炭粉の乾燥システムの１例としてコークス
炉用装入炭乾燥設備フローを第４図に示す。ｌは原料炭
貯蔵ホッパ、２ａ、２ｂは原料炭輸送設備であり、通常
ベルトコンベヤか多く使用されている。

乾燥機本体３は、回転ドラム型でドラム内部には蒸気管
が多数入っており、蒸気により管壁な介して原料炭を乾
燥するもので、１〜５ｒｐｍ程度で処理量、処理すべき
原料炭の水分等の条件に対応できるように可変速になっ
ている。また乾燥機前後にはスクリューツイータ２０等
の給排出装置が設けられている。乾燥機３の駆動モータ
１９とスクリューツイータ２０とは連動するようになっ
ている。乾燥された原料炭は輸送設備によりコークス炉
に送られコークスが生産される。

また乾燥機３内の粉塵を外部に排出するために、キャリ
アガスファン４によってキャリアガス（空気）を吹込み
内部の蒸気、粉塵等をダクト５を経て集塵ｆｉ６に送っ
て除塵している。集塵機て除塵されたキャリアガスは集
塵ファン７により、排気スタック８から大気へ放出され
る。集塵機６としてはバッグフィルタか通常使用される
。

このような集塵機６て捕集したダストは再度原料炭の一
部として再利用したり、燃料として使用される。集塵機
で捕集されたダストは集塵機下部に設置された切出装置
のロータリーバルブ１０ａ、１０ｂ、ケースコンベヤ１
１を経て加湿装置１２に送られる。

加湿装置１２は回転パドル、回転ローラ等を内蔵し、水
２０を加えて石炭ダストを均一に調湿し、後処理でトラ
ブルのないような状態にする。

通常はベルトコンベヤ２ｃ、またはトラック等での輸送
時、再飛散しないよう水分を６〜ｌＯ％程度にする。

粉体の加湿手段としては、特開昭５５−１０４６２０の
ようにコークス粉、石炭粉、燃焼鉱粉などに適用した例
かあるが、このような技術をコークス用石炭粉の乾燥シ
ステムに適用する場合以下のような問題かある。

〔発明か解決しようとする問題点〕

前記特開昭５５−１０４６２０ては集塵ダストを加湿す
る場合、一定量のダストを切り出し、この一定量に対し
て添加水量を調整する。

従フて、装置もシンプルて、特別の添加水量の調整手段
を必要とせず、容易に発塵防止かできるという利点を有
する。

このようなシステムては、乾燥機３へ供給される石炭粉
の含水量、石炭供給量か日持により変動し、それに伴っ
て乾燥機３の回転数や蒸気供給量が調整されると共に乾
燥機３へのキャリアガスファン４から供給されるキャリ
アガス量も調整されることから、乾燥機より導出される
集塵排ガスおよびその含塵ダスト量も変動する。

一方集塵機６のホッパ内に石炭のダストを溜めると炭塵
爆発の危険があるので石炭ダストをホッパに溜めず連続
切出を行う。従って、一定量の切出どならないから加湿
装置１２てはそのダスト切出量の変動に応じた加湿用添
加水量の調整が必要となる。第４図において１３は乾燥
機出側石炭の水分を測定する水分自動測定装置、１４は
排ガス流量計、１６は排ガス流量制御弁、１５は加湿装
置添加水流調弁、１７は添加水流量計である。

そのため、第１図中集塵機６のホッパからロータリーバ
ルブ１０ａ、Ｊｏｂを介して排出されるダスト量を秤量
機で測定し、その測定値に応じて加湿用添加水量を調整
することも考えられるが、時々刻々変動するダスト量に
対する制御の応答性と精度を確保するには別途の設備投
資を必要とする。

本発明はこのようなシステムにおいて、既設装置を利用
して加湿用語加水量を適正に調整することのできる加湿
方法を提供することを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は石炭乾燥排ガス中に混入する石炭ダストを集塵
機を介して排出し、該集塵ダストを加湿するに当り、 （１）　乾燥機から排出される排ガス中のダスト濃度の
推定値または実測値と排ガス流量とから集塵機排出ダス
ト量を予測すること。

（２）　この予測値に応じて、加湿用添加水量を調整す
ること。

を特徴とする石炭乾燥時の集塵ダスト加湿方法である。

〔作用〕

第１図に示したシステムでは、乾燥機から排出される集
塵排ガス中に混入しているダスト量は、第３図に示すご
とく、乾燥機出側の排出炭中の水分と極めてよい相関関
係があることを知見し、この知見をもとに排出炭の水分
値から排ガス中のダスト濃度を推定し、このダスト量と
排ガス流量とから集塵機より排出されるダスト量を算出
し、このタストｈ（に応して加湿用添加水量の調整を行
うようにしだものである。

これによって、既設の排出炭水分計、排ガス流量計の値
を用いることができるから、精度−Ｌの問題もなく、ま
たコストアップを招来することもなく、集塵ダストの適
正な加湿処理を行うことか可能となる。

但し前記手段では、ダスト濃度を排出炭水分値との関係
において求めたか、ダスト濃度計等を使用して直接求め
てもよい。

本発明方法のシステムフローシートを第１図に、フロー
チャートを第２図に示す。第１図中の符号１〜２０は既
に説明した第４図と同様である。

第１図中２１は演算機てあり、コンピュータ等を使用す
る。

排ガス流量は石炭供給量と比例した流量制御を行ってい
る。また乾燥機出側水分を測定し、第３図のグラフから
排ガス中のダスト、濃度を読みとる。例えば、水分６％
の場合はダスト濃度ｌｏｇ／　Ｎ　ｒｎ″である。

第３図の関係は演算機２１に記憶させておく。

この曲線は実験により予め算出する。

制御フローは第２図に示すようになる。

乾燥機に供給する石炭の切出量に応じて排ガス流量か設
定されており、この排ガス流量を測定する。一方、乾燥
機出側の石炭の水分測定値から第３図の関係を用いて排
ガス中のダスト濃度を推定する。この推定値を排ガス流
量測定値とからダスト量を予測する。ダスト量に対する
適正水分設定値から水分添加量が決定される。

ダストに水分添加するまで若干の時間遅れかあり、制御
には時間遅れのタイマーを入れておく。

このタイマーの遅れ時間の決め方は乾燥機出側から集塵
機６まての流体移動時間に集塵機下口−タリーバルブか
らダスト加湿装置まてのダストの移動時間を加えたもの
が適当である。

〔実施例〕

実操業の一例ては、乾燥機への石炭供給量か２００　ｔ
／Ｈ〜３４０　ｔ／）Ｉと変動し、原料炭の持込水分も
８％〜１０％と変動する。この変動に基づき、キャリア
ガス量、いわゆる集塵風量も１２００ＯＮｍ’／Ｈ〜４
２００ＯＮｒｎ”／Ｈで調整するから、当然排ガス中の
ダスト量も変動し、このダスト量の変動に応して集塵ダ
ストホッパからの排出ダストの加湿量を調整する。

以下好適な一実施例を述べる。

蒸気チューブを内装した回転式乾燥機３にホッパｌから
２８０　ｔ／Ｈの水分ｌＯ％の石炭粉を供給し、約９０
℃の温風をキャリアガスとしてファン４から乾燥機へ供
給した。乾燥機の回転数は２．９回／分、蒸気量は９　
ｋ　ｇ　／　ｃ　ｒｎ’の圧のものを３５　ｔ／Ｈとし
た。このキャリアガス量は、集塵機後段に設けた排ガス
流量計１４で測定し、２９００ＯＮｍ’／Ｈに設定して
調整する。乾燥機出側の排出炭水分計１３の測定値は５
．５％となったことから、排ガスダクト５ａ中のダスト
は第３図により１３ｇ／Ｎｒｎ’のダスト濃度であるこ
とかｎｔ定てきる。このダスト濃度と排ガス流量とから
集塵機より排出されるダスト量は３７７　ｋ　ｇ／Ｈと
演算機１８で算出される。

このダストは過去の実績から水分２％であるから、発塵
しない水分６％にするための加湿用添加水量を計算によ
り求め、１６　ｋ　ｇ／Ｈの水を添加し、加湿機１２内
の回転パドルで攪拌混合しながら排出したところ発塵も
なく円滑に後工程に供給することがてきた。

（発明の効果） 本発明ては、このように乾燥機より排出される排ガス中
のダスト濃度と排ガス流量から時々刻々に変化する集塵
ダスト量を求め、該ダスト量に応じて加湿水量を添加調
整するから、簡単かつ廉価な設備で、集塵ダストに適切
な湿分な付与することかでき排出時の発塵な防止するこ
とかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例のフローシート、第２図は本発
明の実施例のフローチャート、第３図は排出炭水分と排
ガス中のダスト濃度の関係を示すグラフ、第４図は従来
のコークス炉用装入炭乾燥設備のフローシートである。 ■・・・原料炭貯蔵ホッパ ２ａ、２ｂ・・・原料炭輸送設備 ３・・・乾燥機本体　　　４・・・キャリアガスファン
５・・・タクト　　　　　６・・・集塵機７・・・集塵
ファン　　　８・・・排気スタック１０　（１０ａ、１
Ｏｂ）−ロータリーバルブ１１−・・ダスト輸送用チェ
ーンコンベヤ１２・・・ダスト加湿装置 １３・・・水分計　　　　１４・・・排ガス流量計１５
・・・加湿装置添加水流調弁 １６・・・排ガス流量制御弁 １７・・・添加水流量計　１８・・・氷１９・・・乾燥
機駆動モータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　石炭乾燥排ガス中に混入する石炭ダストを集塵機を
   介して排出し、該集塵ダストを加湿するに当り、乾燥機
   から排出される排ガス中のダスト濃度推定値または測定
   値と排ガス流量とから集塵機排出ダスト量を予測し、該
   予測値に応じて、加湿用添加水量を調整することを特徴
   とする石炭乾燥時の集塵ダスト加湿方法。