JPS63249928A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気テープ、磁気ディスクなどの磁　Ａ−７ 気記録媒体に適したもので、とくに回転ヘッド型ビデオ
テープレコーダに最適の磁気記録媒体に関するものであ
る。

従来の技術 ］バルト、ニッケル、鉄またはこれらを主成分とする合
金を真空蒸着、スパンタリング、イオンブレーティング
などの真空中製膜法によシポリエステルフィルム、ポリ
イミドフィルムなどの高分子フィルムや非磁性金属薄板
々どから成る基板上に形成して成る強磁性金属薄膜型磁
気記録媒体は、従来の塗布型磁気記録媒体に比べて記録
密度を飛躍的に向上せしめることが可能であるが、この
高密度化のためには、磁気記録媒体の表面を極力平坦化
して磁気ヘッド、磁気記録媒体間のスペーシングロスを
極力減少せしめることが必要である。

しかし、あまり表面を平坦化しすぎるとヘッドタッチ、
走行性に支障をきたし、とくにビデオ信号の再生におけ
るスチルモードにおいてはその再生寿命が極端に短かく
なる場合があるため、通常磁気記録媒体の表面を微細に
粗面化すると同時に各３　Ａ−ノ 種有機滑剤や樹脂などから成る表面被覆層を設けること
によシこれらの解決がなされてきた。このような表面被
覆材料として各種の脂肪酸エステル。

脂肪酸アミド、シリコンオイル、フッ素オイル等の滑剤
や、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂が単独ある
いは種々複合化された形で使用されてきた。

発明が解決しようとする問題点 スチル再生寿命をみた場合、上記の各種の表面被覆はい
ずれも常温、常湿においては、通常３０分以上の寿命を
有するが、湿度が２０％ＲＨ以下、さらに１５％ＲＨ以
下になると、寿命が３ｏ分以下に低下したり、低下しな
いまでも再生画像に横に走る白点が多く現われるように
なることが本発明者らの検討の結果明らかになった。

本発明は、酸素を含む強磁性金属薄膜上に、フッ素化フ
ェニル誘導体を含む薄層を形成せしめたことを特徴とす
る磁気記録媒体に関するものであシ、上記フッ素化フェ
ニル誘導体の低湿度下における強力な磁性金属表面保護
作用でもって上記問題点を解決したものである。

問題点を解決するだめの手段 前記問題点を解決するために本発明の磁気記録媒体は、
酸素を含有せる強磁性金属薄膜上に、下記一般式（Ｉ） 一般式（Ｉ） 〔ただし、一般式（Ｉ）において、ｎは０〜１０の整数
を表わし、ｍは○または１の整数を表わし、Ａは酸素、
窒素、硫黄、燐のうちのいずれかの原子を結合末端とす
る有極性基を表わす。〕で表わされるフッ素化フェニル
誘導体を含む薄層を形成するようにしたものである。

作　　用 以上のように構成することにより、上記フッ素化フェニ
ル誘導体の低湿度下における強力な磁性５　′″−／ 金属表面保護作用ならびに滑性作用でもって、強磁性金
属の磁気ヘッドへの凝着の発生しやすい低湿度環境下に
おいて安定なスチル再生耐久性を保持せしめるものであ
る。

実施例 以下、本発明の実施例について図面を参照にしながら説
明する。

図は本発明の実施例における磁気記録媒体の基本構成を
示すものである。図において、１は基板、２１強磁性金
属薄膜、３は表面被覆層である。表面被覆層３は、フッ
素化フェニル誘導体を含む薄膜層で構成される。

本発明に使用する上記フッ素化フェニル誘導体としては
、たとえば、 四−−Ｎ ニ −　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　へ
−−−一 本 一−四一 、曽５ （４）エーテル類 Ｆ （５）エステル類 Ｆ Ｆ ９Ｒ−’、’ （６）　　メルカプタン類 等がある。本発明に用いる前記フッ素化フェニル誘導体
中には少なくとも１個以上のフロロフェニル基、フロロ
アルキルフェニル基、フロロフェニレン基、アルイハ、
フロロアルキルフェニレン基を有しておりこれらの基の
分子量の全分子量に占める割合が５多以上であるものが
適当である。この割合が５係以下であると本発明の効果
が得られ難くなる。上記例の一部にみられるごとくフッ
素化フェニル誘導体中に、長鎖パーフロロアルキル基や
脂肪族アルキル基を含ませることによって、これ自体の
潤滑性を一段と向上させることも可能である。

強磁性金属薄膜上には、前記フッ素化フェニル１０　′ 誘導体を表面１ｍ当り　０．１〜６００ｍ９．さらに好
ましくは０．５〜２００■の割合でそれ単独、あるいは
、他の滑剤、防錆剤、樹脂等との複合体として薄層状に
存在せしめるのが良い。また、これを存在せしめる方法
としては、強磁性金属薄膜上に直接塗布、あるいは蒸着
する方法以外に、磁気記録媒体の裏面に塗布あるいは蒸
着せしめておき磁気記録媒体の積層時（捲回時）に強磁
性金属薄膜表面に転写せしめる方法も可能である。

強磁性金属薄膜としては、例えば斜め蒸着あるいは垂直
蒸着法にて形成されるＣｏ、Ｎｉ、Ｆｅ等を主体とする
金属薄膜、それらの合金を主体とする金属薄膜（例えば
、ＣｏＮｉ　、ＣｏＣｒ等）であって成膜時の雰囲気を
酸素ガスが支配的となる雰囲気としたときに得られる酸
素を含むものが適当である。酸素の含有量としては、強
磁性金属に対する原子数比で少なくとも３係以上、好ま
しくｉｄ５％以上が適当である。３％以下であると、本
発明の効果が得られなくなる。

強磁性金属薄膜を形成すべき基板としては、巨１１　Ａ
−７ 視的には表面平滑度良好であり、かつ、微細な突起を有
するものが適当で、たとえば、表面に高さ５０〜６００
人で１聴当り平均１×１ｏ〜１０　個の波状あるいは山
状突起を有するポリエステルフィルムは、とくに好まし
いものである。

具体的実施列 重合触媒残渣に起因する微粒子をほとんど含まないポリ
エステルフィルムの表面に延伸製膜途上で増粘剤を含む
変性シリコーンエマルジョン液を塗布硬化させることに
より得られた波状突起（高さ１００人密度Ｉ　Ｘ　１０
　個／ｍｍ　）を形成せしめたものの上に連続真空斜め
蒸着法によシ、Ｃｏ　Ｎ　ｉ強磁性金萬薄膜（Ｎｉ＝２
０％、膜厚１ｏ○○入）を微量の酸素の存在下で形成せ
しめた。皮膜中の酸素含量は原子数比で５係であった。

この試料をＡとする。

ポリエステルフィルム内に添加されたシリカ微粒子によ
る勾配のゆるやかな粒状突起（平均高さ７０人平均値径
１１１ｍ）が表面１００μｍ当り数個存在し、しかも重
合触媒残渣に起因する微粒子による比較的大きな突起を
極力低減せしめたポリエステルフィルムの表面に直径１
５０人のシリカコロイド粒子を核とし紫外線硬化エポキ
シ樹脂を結合剤とする急峻な山状突起を１×１０個／關
形成せしめた基板上に上記と同様の条件でＣｏ　Ｎ　ｉ
膜（Ｎｉ＝２０％、膜厚１０００人、酸素含有量７係）
を形成せしめたものをＢとする。また、比較例としてＢ
において蒸着時に酸素の導入を行なわなかったもの（Ｂ
において酸素含有量のみ２％以下としたもの）をＣとす
る。これらの蒸着膜上にあらかじめ用意した各種のフッ
素化フェニル誘導体の溶液を塗布し薄層を形成させたの
ち所定幅に切断して磁気テープを作り、これらを２０°
Ｃ，１５ＳＲＨ中で試作ビデオデツキに掛けてスチル再
生特性を測定し、再生画像に横に走る白点が現われ始め
る時間（白点発生時間）と再生画像が完全に乱れ始める
時間（寿命時間）とを求めた。それらの結果を下表にま
とめて記す。なお、比較例として、７ノ素化フエニル基
ヲ含まないパーフロロアルキル基含有台フン素誘導体・
−−−（Ｉ２）　、　（Ｉ３）　、　（Ｉ４）　、高１
３″−・ 級詣族酸とその誘導体・・・・（ＩＳ）、磁性膜の酸素
含量の低いもの・−（７）等を加えている。

１８　　′・−７ 発明の効果 以上のように本発明の磁気記録媒体は、低湿度下におけ
るスチル再生時に良好な画質が得られ、しかもその寿命
も長く安定しているため価値の非常に高いものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の磁気記録媒体の一実施例の断面図である。 １・・・基板、２−　強磁性金属薄膜、３・・・表面被
覆層。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名／　
・・・・　　ノＳ　不法 ２・・・・弦Ａ性金為簿ｄ ３０．・０表面櫂徨層

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 酸素を含む強磁性金属薄膜上に、下記一般式（ I ）で
   表わされるフッ素化フェニル誘導体を含む薄層を形成せ
   しめたことを特徴とする磁気記録媒体。 一般式（ I ） ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔ただし、一般式（ I ）においてｎは０〜１０の整数
   を表わし、ｍは０または１の整数を表わし、Ａは酸素、
   窒素、硫黄、燐のうちのいずれかの原子を結合末端とす
   る有極性基を表わす。〕