JPS6292226A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気テープ、磁気ディスクなどの磁気記録媒
体に適したもので、とくに回転ヘッド型ビデオテープレ
コ・−ダーに最適の磁気記録媒体に関するものである。

従来の技術 近年、ビデオテープレコーダ等の磁気記録再生装置の小
型化、デジタル化にともない、高密度磁気記録媒体に注
目が集まっている。

鉄、コバルト、ニッケルまたは、それらを主成分とする
合金を真空蒸着、スパッタリング、イオンブレーティン
グなどの真空中震Ｊ’ｌｌ法によりポリエステルフィル
ム、ポリイミドフィルムなどの高分子フィルムや非磁性
金属薄板などから成る基板上に形成して成る強磁性金属
薄膜型磁気記録媒体は、従来の塗布型磁気記録媒体に比
べて、記録密度を飛躍的に向上せしめることが可能であ
るが、この高密度化のためには、磁気記録媒体の表面を
極力平担化して磁気ヘッドと磁気記録媒体間のスペーシ
ングロスを極力減少せしめることが必要である。

しかし、あまシ表面を平担化しすぎると、ヘッドタッチ
、走行性に支障をきたすため、表面を微細に粗面化する
とともに各種有機滑剤を含む表面被覆を設けることによ
り、これを解決する必要がある。

従来、そのような有機滑剤として、各種の脂肪酸、脂肪
エステル、脂肪酸アミド、シリコンオイル、フッ素オイ
ル等が単独あるいは種々複合化された形で使用されてき
た。

発明が解決しようとする問題く しかしながら、スチル再生寿命をみた場合、これらのも
のは、常温〜高温（１０°Ｃ〜３０°Ｃ）においては、
通常３０分以上の寿命を有するが、気温が６℃以下にな
ると、寿命が３０分以下、ときには数分以下に低下する
ことが本発明者らの検討の結果間らかになった。

本発明１ｄ上記の問題を解決したものであって。

低温下におけるスチル再生寿命の長い薄膜型磁気記録媒
体を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 前記目的を達成するために本発明の磁気記録媒体は１分
子末端に炭素数３以上のフロロアルキル基と炭素数８以
上の脂肪族アルキル基とリン酸基とを、それぞれ１個以
上有する有機化合物を含む薄層を、酸素を含む強磁性金
属薄膜上に形成せしめたものである。

作用 本発明は前記のように構成することにより、フロロアル
キル基と脂肪族アルキル基のもつ安定した滑性作用と、
リン酸基の強磁性金属薄膜表面の酸化層への強い反応力
との相乗効果によって、低温下におけるスチル再生寿命
を向上せしめることができるものである。

実施例 以下、本発明の実施例について図面を３照しながら説明
する。

図は本発明の実施例に係る磁気記録媒体の基本構成を示
す拡大断面図である。図において、１は基板、２は強磁
性金属薄膜、３は表面被凝層である。表面被覆層３ば１
分子末端に炭素数３以上のフロロアルキル基と、炭素数
８以上の脂肪族アルキル基と、リン酸基とをそれぞれ１
個以上有する有機化合物を含む薄層で構成される。

本発明に使用する上記のフロロアルキル基（Ｒｒと記す
）、脂肪族アルキル基（Ｒと記す）並びにリン酸基を有
する有機化合物としては、たとえば、トリエステル誘導
体 −０ＲＯ ジエステル誘導体 多価アルコールエステル誘導体 Ｒ−Ｇ　−Ｃ００Ｒｆ ■ 等がある。フロロアルキル基としては、炭素数３以上（
さらに好ましくは５以上）の直鎖または分校パーフロロ
アルキル基、または炭素数３以上（さらに好ましくは６
以上）の末端炭素に水素原子を１個有する直鎖フロロア
ルキル基（例えば、ＨＣＦ２ＣＦ２０Ｆ２０Ｆ２Ｃ，Ｆ
２−）が適しており、炭素数が２以下の場合には、スチ
ル再生寿命が短かくなる。

脂肪族アルキル基としては、炭素数８以上（さらに好ま
しくば゛１ｏ以上）の直鎖または分校アルキル基が適し
ており、炭素数７以下の場合にもスチル再生寿命が低下
する。

本発明に用いる前記有機化合物としては同一分子内に上
記フロロアルキル基と脂肪族アルキル基とリン酸基とを
少なくとも各１個以上末端基として有していることが必
要であり、いずれか１種類または２種類の末端基を有す
る有機化合物を混合して混合状態において上記３種の末
端基を取り揃えたとしても本発明と同様の効果を得るこ
とば困難である。上記の各基は同一分子中に複数個存在
させることが可能であり、また上記以外の末端基（たと
えば、ＣＨ，−、Ｃ２Ｈ９−等の炭素数が７以下の炭化
水素基、ＨＣＦ２−　、０２Ｆ５−等の炭素数２以下の
フロロアルキル基、等）を存在せしめることも可能であ
る。

本発明に使用する前記有機化合物の分子量としては、３
０００以下、さらに好ましくは２ｏｏ。

以下が適当である。分子量が３０００以上あると、スチ
ル時の出力が不安定となる。

前記有機化合物中における各末端基の比率としては、分
子量比率で、炭素数３以上のフロロアルキル基が１０〜
８０％、炭素数８以上の脂肪族アルキル基が１０〜８０
％、リン酸基が３〜２０％が適当である。この範囲以外
では低温のスチル再生寿命の改善効果が得られ難い。

強磁性金属薄膜上には、前記有機化合物を、表面１ｍ３
当り０．１〜６ｏＯ？ｒＬｆ、さらに好ましくは０．５
〜２ｏＯｒｒＬｙの割合でそれ単独あるいは他の滑剤。

防錆剤−１樹脂等との複合体として薄層状に存在せしめ
るのが良い、また、それを存在せしめる方法としては、
強磁性金属薄膜表面に直接塗布、あるいは蒸着する方法
以外に磁気記録媒体の裏面に塗布あるいは蒸着せしめて
おき磁気記録媒体の積層（捲回）時に強磁性金属薄膜表
面へ転写せしめる方法も可能である。

強磁性金属薄膜としては、例えば斜め蒸着あるいは垂直
蒸着法にて形成されるＣｏ、　Ｎｉ、　Ｆａ等を主体と
する金属薄膜、それらの合金を主体とする金属薄膜（例
えばＣｊｏＮｉ、　ＧｏＯｒ等）であって成膜時の雰囲
気を酸素ガスが支配的となる雰囲気としたときに得られ
る酸素を含むものが適当である。酸素の含有量としては
、強磁性金属に対する原子数比で少なくとも３％以上、
好ましくは６％以上が適当である。３％以下であると、
低温のスチル再生寿命の改善効果が得られ難い。

強磁性金属薄膜を形成すべき基板としては、巨視的には
表面平滑度良好であり、かつ、微細な突起を有するもの
が適当で、たとえば１表面に高さ５０〜６００人で１Ｂ
２当り平均１×１０４〜１０８個の波状あるいは山状突
起を有するポリエステルフィルムは、とくに好ましいも
のである。

以下、本発明の具体的実施例について表を参照しながら
説明する。

重合触媒残金に起因する微粒子をほとんど含まないポリ
エステルフィルムの表面に延伸製膜途上で増粘剤を含む
変性シリコーンエマルジョン液を塗布硬化させることに
より得られた波状突起（高さ１００人密度１×１０６個
）を形成せしめたものの上に連続真空斜め蒸着法により
ＣｏＮｉ強磁性金属薄膜（Ｎｉ＝２０％、膜厚１０ｏｏ
人）を微量ノ酸素の存在下で形成せしめた。皮膜中の酸
素含有量は原子数比で６％であった。この試料をムとす
る。

ポリエステルフィルム内に添加されたシリカ微粒子によ
る勾配のゆるやかな粒状突起（平均高さγ〇八へ均直径
１μｍ）が表面１ｏｏｐｍ　　当り数個存在し、しかも
重合触媒残金に起因する微粒子による比較的大きな突起
を極力低減せしめたポリエステルフィルムの表面に直径
１５０人のシリカコロイド粒子を核とし紫外線硬化エポ
キシ樹脂を結合剤とする急峻な山状突起をｌＸ１０’個
形成せしめて、基板上に上記と同様の条件でＣｏＮｉ膜
（Ｎｉ２０％、膜厚１０００人、酸素含有量７％）を形
成せしめたものを試料Ｂとする。

また、比叔例として、Ｂにおいて蒸着時に酸素の導入を
行なわなかったもの（Ｂにかいて酸素含有量のみ２Ｘ以
下としたもの）を試料Ｃとする。　゛これらの蒸着膜上
に、あらかじめ合成試作した各種の有機化合物溶液を塗
布し、薄膜を形成させたのち、所定巾に切断して磁気テ
ープを作り、これらを％−６℃の中で試作ビデオデツキ
に掛けて、スチル再生特性を測定した。

スチル再生寿命は、出力が初期値から１０ｄＢ低下する
までの時間とした。それらの結果を次表にまとめて記す
。なお、比較例として、フロロアルキル基のないもの・
・・・・・（１２）、脂肪族アルキル基のないもの・・
・・・・（１３）、磁性膜の酸素含有量の低いもの・・
・・・・（ア）等を加えている。

（以下余　白） 発明の効果 以上のように本発明は、分子末端に炭素数３以上のフロ
ロアルキル基と炭素数８以上の脂肪族アルキル基と、リ
ン酸基とを、それぞれ１個以上有する有機化合物を含む
薄層を、酸素を含む強磁性金属薄膜上に形成せしめるこ
とにより、低温下におけるスチル再生寿命の長い価値の
非常に高い磁気記録媒体の実現ができるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例に係る磁気記録媒体の基本構成を示
す拡大断面図である。 １・・・・・・基板、２・・・・・・強磁性金属薄膜、
３・・・・・・表面被覆層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 分子末端に炭素数３以上のフロロアルチル基と炭素数８
   以上の脂肪族アルキル基とリン酸基とをそれぞれ１個以
   上有する有機化合物を含む薄層を、酸素を含む強磁性金
   属薄膜上に形成せしめたことを特徴とする磁気記録媒体
   。