JPS63248447A - 触媒コンバ−タ用基体 - Google Patents

触媒コンバ−タ用基体

Info

Publication number
JPS63248447A
JPS63248447A JP62081224A JP8122487A JPS63248447A JP S63248447 A JPS63248447 A JP S63248447A JP 62081224 A JP62081224 A JP 62081224A JP 8122487 A JP8122487 A JP 8122487A JP S63248447 A JPS63248447 A JP S63248447A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stainless steel
plating
foil
whiskers
vapor deposition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62081224A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ando
敦司 安藤
Yasunori Hattori
保徳 服部
Yukio Uchida
幸夫 内田
Yusuke Hirose
広瀬 祐輔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP62081224A priority Critical patent/JPS63248447A/ja
Publication of JPS63248447A publication Critical patent/JPS63248447A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、主に自動車等の排気ガス経路に設置され、排
気ガス中の各種酸化物を分解して浄化するために用いる
触媒コンバータの基体に関する。
[従来技術と問題点] 現在、排気ガスの浄化を目的として自動車の排気ガス経
路に触媒コンバータが設置されている。
該コンバータは一般に800℃〜約1200℃に及ぶ高
温の腐食性ガスに曝されるので高温下での耐酸化性を有
する必要があり、触媒担体を保持するフレームにはハニ
カム状のセラミックスが従来用いられている。しかし、
セラミックス製フレームには次の問題がある。
a、熱伝導度が小さいので、温度が上り難く、運転開始
時の排気ガス浄化が期待できない。
b、熱衝撃や機械振動に弱い。
C6金属との熱膨張差が大きいので、コンバータシェル
に固定するのが難しい。
上記セラミック製コンバータの欠点を解消するため、最
近、触媒担体のフレーム材として板厚50gm程度の耐
熱性ステンレス鋼フォイル(箔)を用いることが検討さ
れ、欧米では既に実用化されている。ステンレス鋼は高
温での耐酸化性に優れることから、ステンレス鋼の箔を
コルゲート加工してハニカム状のフレームを形成し、該
フレームに触媒の担持体となるγ−A交203をコーテ
ィングして、乾燥焼結した後、触媒コーティングを施し
、メタリックフレームコンバータを製造している。とこ
ろが上記ステンレス製のフレームは触媒担体となるアル
ミナとの密着性が必ずしも充分ではなく、その為、種々
の改良が試みられている。その−例として、Anを3〜
8%含有するAi含有ステンレス鋼を用い、該ステンレ
ス鋼の箔を焼なまし後にコルゲート加工し、成形後、更
に熱処理して鋼中のAiを利用してステンレス鋼表面に
α−A1203ウイスカーを生成させ、該針状結晶の上
にγ−Al2o3をコーティングする方法が知られてい
る(特開昭58−98728) 、この他、α−A交2
03ウィスカーの生成を促進するため上記A9.含有ス
テンレス鋼を予めC02雰囲気等で加熱処理する方法(
特開昭57−71898) 、あるいはステンレス鋼の
成分にZr、Y等を添加し機械的強度や高温クリープ特
性を改善する方法(特開昭58−121641 、同5
8−177437)等が知られている。
ところが、ステンレス鋼を用いて触媒コンバータのフレ
ームを形成する上記従来方法は、何れも高/Ml含有ス
テンレス鋼を用い、ステンレス鋼の加熱処理により鋼中
のAllを利用して鋼表面にα−八見見203生成させ
るものであり、製造工程が煩雑である。またA交合有量
が3〜8%程度に及ぶため圧延性に劣り、板厚50gm
程度のフォイルを製造するのが困難である。更に、鋼中
のAJIを利用するためα−A l 203の生成が不
充分になり易い問題がある。
ステンレス鋼を用いる上記従来方法の問題を回避するた
め、チタン含有低炭素鋼を用いて上記メタリックフレー
ムを製造する方法も知られている。その−例は、0.0
1〜1.0%のTiを含有する低炭素鋼を用い、該炭素
鋼の表面に溶融Allめっきを施した後に冷間圧延して
フォイルを形成する方法である(特開昭at−sea、
特公表60−501785)。
この方法は、高価なステンレス鋼に代えて経済的に有利
な低炭素鋼を用い、圧延性および耐高温酸化性を高める
ために線温にTiを添加し、更に鋼表面に溶融Aiめっ
きを被覆し、加熱処理することにより上記ウィスカーを
生成させるものであり、上記高An含有ステンレス鋼を
用いる方法に比べ、製造工程が簡略であり、経済的に有
利であるが、Tiが添加されているものの母材が低炭素
鋼であるので依然として製品の耐熱性に劣り。
800℃以上の高温下での使用には信頼性が乏しい、し
かも溶融めっき層に硬質で脆い合金層(Fe−AJI、
 Fe−Al1−3i )が形成されるため、めっき後
の圧延時にめっき層が剥離し易い重大な問題がある。
E問題点の解決に係る知見] 本発明者は、Ti含有低炭素鋼に比ベステンレス鋼は高
温での耐酸化性が格段に優れることから、ステンレス鋼
を用いたメタルフレームの改良を試み、AI源として鋼
中の含有Anを利用する従来の方法とは異なり、ステン
レス鋼表面に蒸着めっき又は電気めっきによりAiめつ
きを施し。
該/MLめっき層の加熱処理により上記ウィスカーを形
成すれば、高温での耐酸化性に優れ、かつ圧延および成
形加工時にもめっき層の剥離を生じない優れた加工性を
有するメタリックフレームを製造できることを見出した
上記知見に加えて、Zrまたは希土類元素の少なくとも
1種類を含有するTi含有ステンレス鋼を用いれば、高
温下での母材のクリープ強さを向上できるだけでなく、
上記加熱処理により生成するα−A!L203ウィスカ
ーは加熱、冷却の繰返しおよび高温における耐スケーリ
ング性に優れ、また触媒担体であるγ−A交203との
密着性に優れ、かつγ−Al2O3中に拡散したZrま
たは希土類元素が酸化物を形成することにより該アルミ
ナ層が安定化し、触媒機能が一層向上することを見出し
た。
更に、ステンレス鋼にめっき層を形成する方法において
は、めっき方法が重要であり、溶融めっきによりAlめ
っきを施す場合には不めっきが発生し易く、しかも薄く
て均一なめっき層を得ることが難しく、他方、蒸着めっ
き或いは電気めっきによりAIめっきを施せば母材との
密着性に優れた均一なめっき層を得ることができ、良好
なアルミナウィスカーを形成できることを見出した。
[発明の構成] 本発明によれば、ステンレス鋼フォイルをフレームとし
、該フレームの少なくとも片面に触媒を担持するための
アルミナが被覆されている触媒コンバータ用基体であっ
て、上記ステンレス鋼が、Cr:3〜25%、C:0.
08%以下、Ti:0.05〜0.5%、 AL;L:
1%以下、Mn:0.8%以下、Si:0.8%以下、
およびZrまたは希土類元素の少なくとも1種類を0.
01〜1.0%含み、かつ残部が鉄および不可避的不純
物からなるTi含有ステンレス鋼であり、該ステンレス
鋼表面に蒸着めっき又は電気めっきによりAlめっきを
施し、該蒸着めっきの場合はめっきと同時またはめっき
後に加熱処理を施し、該電気めっきの場合にはめっき後
に加熱処理を施して Anめっき層にα−A交203ウ
ィスカーを生成させた後にγ−An、03をコーティン
グして上記アルミナ担持体を形成したことを特徴とする
触媒コンバータ用基体が提供される。
本発明に係るメタリックフレームの製造工程の一例を第
1図に示す。
本発明のメタリックフレームには、Zrまたは希土類元
素の少なくとも1種類を含有するTi含有ステンレス鋼
が用いられる*該”Ti含有ステンレス鋼とは、Cr:
3〜25%、C:0.08%以下、Ti:0.05〜0
.5%を含有することによって特徴づけられ、Mnおよ
びSiは通常のステンレス鋼に含有される範囲の含有量
であり、Alを1%以下含宥するものを含み、残部が鉄
および不可避的不純物からなるものを言う。
Tiを含有しないステンレス鋼の場合、AJlめっき層
から鋼中に拡散したAlが鋼中の炭素、窒素と結合し、
めっき層と母材の界面付近でボイドを形成するため、こ
れがめつき層の剥離原因となる。従って、Tiは鋼中の
全ての炭素、窒素と結合するのに充分な量が必要とされ
る。更に本発明においては、Auめつき層のAlを鋼中
にスムーズに拡散させ、かつ鋼組織を清浄化し圧延性を
向上させる作用を果たすものであり、この観点からTi
量は、0.05〜0.5%が好ましい、Ti量が0.0
5%より少ないと、鋼中の全ての炭素、窒素がTiと充
分に結合されない、またTi含有量が0.5%を越えて
も鋼中のフリーのTi量が増加するだけであり、上記効
果はそれ以上向上しない。
Crの含有量は3〜25%を必要とし、好ましくは、1
1〜20%である。3%未満のCr含有量では母材の耐
高温酸化性に劣る。ステンレス鋼は一般には11%以上
のCrを含有するものであるが、本発明においては3%
以上のCrが含有されていれば、Fe、Cr、Allの
複合酸化物を形成し、最少限必要な耐高温酸化性を得る
ことができるので3%以上のCrを含有するものをステ
ンレス鋼の範囲に含むものとする。Cr含有量が25%
を越えても母材の耐酸化性を顕著に向上させる効果は認
められず、Crが高価な金属であることを考慮すると経
済的にもCr含有量は25%以下でることが好ましい。
Zrまたは希土類元素の含有量は0.01〜1.0%必
要とし、少なくとも1種類含有すれば良い、該元素は上
記ステンレス鋼の高温クリープ特性を向上させる。更に
、本発明においてはAQめっき後の加熱処理により生成
するアルミナウィスカーの耐スケーリング性および該ウ
ィスカーとγ−Ai2o3との密着性を向上させて、該
アルミナ層を安定化し、その触媒機能を向上させる作用
を果たすものであり、この観点からZrないし希土類元
素の含有量は0.01%以上必要である。尚、該元素の
含有量が1゜0%を越えても上記効果に大差なく、Zr
および希土類元素が高価であることを考慮すると、これ
らの含有量は1.0%以下が好ましい。
本発明はステンレス鋼を母材とするが、従来の方法と異
なり、鋼中のAl2.を利用してα−Ai203ウィス
カーを生成させるものではないので、高An含有ステン
レス鋼を用いる必要が無い0本発明においては、Alを
含有しないもの或いはAQ量が1%以下のステンレス鋼
を用いる。この結果、板厚50JLm程度の冷延フォイ
ルの製造が容易である。AQ量が11を越えると、AQ
量の増加と共に母材が硬くなり、圧延が困難になるので
好ましくない。
Mn、Stの含有量は通常のステンレス鋼に含まれる範
囲であり、一般的には、Mn:0.8%以下、Si :
 0.8%以下である。
尚、Mn、Si、の含有量は本発明において木質的なも
のではない。
その他、上記ステンレス鋼には不可避的不純物として、
P、S等が含まれるが、これらは通常の混入敬具下であ
れば支障ない、尚、母材の機械的性質を考慮すると、こ
れらの元素は少ない程好ましい。
上記ステンレス鋼の両面あるいは片面に、蒸着めっき或
は電気めっきによりAlめっきが施される。該めっき処
理の際、ステンレス鋼は予め板厚50gm程度のフォイ
ルに圧延したものを用いても良く、あるいは板厚0.1
〜0.3■程度の鋼板にめっき処理を施した後、h記フ
ォイルの板厚まで圧延しても良い。
該めっき層は上記α−AJ1203ウィスカーを形成す
るためのものであり、従って該めっき層の膜厚は鋼表面
に均一な上記ウィスカーが形成される程度であれば良い
、具体的には、フォイル状のステンレス鋼を用いる場合
、該めっき層の膜厚は0.5〜8..OpL+sが最適
であり、又、板厚0.1〜0.3■程度の鋼板を用いる
場合には、圧延後のフォイルのめっき層の膜厚が0.5
〜s、、oIL閣であることが好ましい、めっき層の膜
厚が0.5ル履より薄い場合、上記ウィスカーの生成が
不充分な部分を生じ、また該めっき層の膜厚が8.0 
p−mより厚い場合、上記ウィスカーを生成させるため
には長時間の加熱処理あるいはより高温での処理が必要
になる。従って、めっき層の膜厚は0.5〜8.0ルm
が好適である。
上記Alめっき層は蒸着めっき、或いは電気めっきによ
り形成される。溶融めっきによる場合には前述のように
めっき層界面付近に脆弱な合金層が生じるのを避けるこ
とが出来ない、該合金層はめっき層の剥離原因となり易
く、また上記α−A1203ウイスカーの生成形態を不
均一にする。
蒸着めっきの原理は、めっき金属の蒸気を真空蒸着室中
で鋼帯表面に付着、凝縮させてめっき層を形成するもの
であり、溶融めっきに見られる不都合な合金層を生じる
ことが無く、密着性に優れためっき層を得ることができ
る。また蒸着めっきは板厚50井−程度の極薄な鋼帯に
対しても良好なめっき層を形成することが可能である。
一方、溶融めっきは融点以上に加熱しためっき浴中に鋼
帯を通過させるため、極薄の鋼帯は著しい熱歪を生じ易
く1通常0.251履以上の板厚を有する銅帯に限られ
る、またAn溶融めっきによりステンレス鋼板にAMめ
っきを施す場合、溶融A文とステンレス鋼板との濡れ性
が悪く点状の不めっきが発生し易い、蒸着めっきの場合
には、ステンレス鋼板にも密着性の良いAnめっきを施
すことが出来る。
更に、蒸着めっきは薄めつきが可能であり、蒸着時の熱
を利用して蒸着工程においてAnめっき層に直ちにAn
2’3被膜を形成することができる。
L記蒸着めっきに代えて電気めっきによりA文めっきを
形成しても良い、電気めっきにより形成されるめっき層
は蒸着めっきによる場合と同様に、溶融めっきに見られ
るような合金層が生ぜず、良好なめっき層を得るこがで
きる。
上記M着めっき又は電気めっきによりA交めっきしたス
テンレス鋼フォイルはコルゲート加工によりハニカム状
の構造体に加工され、引続きキャンニング工程を経て、
コンバータフレームの形状に加工される。
と記加工処理の後、大気中での加熱処理によりA又めっ
き層にα−AL;L203ウィスカーが形成される(第
2図(a)参照)、該熱処理は大気中での加熱で良く、
具体的な熱処理条件はステンレス鋼の鋼種およびめっき
層の膜厚により多少異なるが、通常、 800〜110
0℃、5分〜50時間であれば良い。
板厚0.1〜0.3 +u+のステンレス鋼板に上記A
nめっきを施した場合には、該鋼板を圧延して板厚25
〜90gm、めっき層の厚さ0.5〜8.0 gmにし
た後、上記コルゲート加工および熱処理を施す。
高Al含有ステンレス鋼を用い、めっき層を形成せずに
上記ウィスカーを形成する従来方法においては、大気中
での加熱によっては満足なウィスカーを形成することが
出来ない、この為、酸素分圧を0.75Torr以下と
した不活性ガス雰囲気中、或は炭酸ガス雰囲気中で加熱
している。
本発明においては、上記従来方法で不可欠とする雰囲気
調整の必要が無く、大気中での加熱で良く、これにより
良好なウィスカーを形成することができる。
α−A!1203ウィスカーの生成挙動はARめっき層
の膜厚に依存し、膜厚の薄い方が微細かつ針状のウィス
カーを短時間で形成できる。
上記加熱処理により鋼表面にZrまたは希土類元素の酸
化物を含む化学的に安定な    α−AQ203が形
成される一方、めっき層のA免が鋼中に拡散し固溶する
のでステンレス鋼フォイルの耐熱性が向上する。
上記加熱処理(ウィスカー処理)の後、触媒担体となる
γ−An203が上記ウィスカー上にコーティングされ
る(第2図(b)参照)、  γ−Al2O3のコーテ
ィングは通常の方法によって行なえば良く、例えば、該
コーティング用アルミナゾルを上記フォイル上に塗布し
、乾燥後、大気中で500〜800℃に加熱して焼成さ
せることにより形成される。γ−An、03の膜厚は通
常1〜10ル厖である。γ−八へ、03層の密着性は 
α−An203ウィスカーの形態に依存しており、微細
かつ針状のウィスカーである程密着性が良い、更にZr
または希土類元素が該アルミナ層中に拡散し、上記元素
の酸化物を形成することにより該アルミナ層が安定化し
、触媒機能が向上する。 更に、上記γ−AIL203
層の、ヒに白金、ロジウム等の金属触媒がコーティング
され(第2図(c) ) 、最終的に触媒コンバータ用
基体が形成される。
尚、第2図中 10はステンレス鋼フォイル、11はα
−A立203ウィスカー、12はγ−A交203.13
は金属触媒である。
[発明の効果] 本発明の触媒コンバータ用基体は次の利点を有する。
a、母材として通常のTi含有ステンレス鋼を用いるの
でフォイルを製造するのが容易である。ステンレス鋼を
用いる従来の方法は高Al含有ステンレス鋼に限られる
ので板厚50gm程度のフォイルまで圧延するのが困難
である。また低炭素鋼を用いるも゛のは高温下での耐酸
化性に劣り800℃以上の温度領域での長期間の使用に
耐えない。
b、蒸着めっき或いは電気めっきによりAlめっきを形
成するので、溶融めっきに発生するめっき界面付近での
脆弱な合金層を生じることがなく、めっき処理後の圧延
加工によってもめっき層が剥離せず、圧延加工性が良い
、従って上記ウィスカーが鋼表面に均一に形成される結
果γ−Al203コーティング層の密着性に優れる。
C1大気中での加熱によりAllめっき層に化学的に安
定なα−Al203ウイスカーが容易に形成される。高
All含有ステンレス鋼を用いる従来の方法においては
、大気中での加熱によっては満足なウィスカーを形成す
ることが出来ない、この為、酸素分圧を(1,?5To
rr以下とした不活性ガス雰囲気中、或は炭酸ガス雰囲
気中で加熱している。この点、本発明においては、上記
従来方法で不可欠とする雰囲気調整の必要が無く、大気
中での加熱で良く、これにより耐スケーリング性に優れ
たウィスカーを形成することができる利点を有する。
d、上記ウィスカー処理時に鋼中にAnが拡散固溶する
のでステンレス鋼フォイルの耐熱性が一層向上する。従
来の溶融めっきを行なう方法においてはステンレス鋼に
代えて低炭素鋼を用いているのでAnめっき層から鋼中
にAlが拡散しても耐熱性に限界がある。
e、触媒担体として上記γ−A立203をコーティング
した場合には、該アルミナ層中にZrまたは希土類元素
が拡散し、酸化物を形成することにより該アルミナ層が
安定化し、その触媒機能が向上する。
[実施例および比較例] 実施例 l 第1表に示す成分のステンレス鋼フォイル(板厚50J
Lm)を用い、常法に従って脱脂および酸洗を行なった
後、第2表の蒸着条件に従い該ステンレス鋼表面の両面
にAll蒸着めっきを施した。
引続き、該Alめっきフォイルを大気中でlO分〜10
時間、900℃に加熱し、ウィスカーを生成させた。該
ウィスカー処理時における鋼中へのAn拡散状態を調べ
たところ第3図(a) 、 (b)の結果が得られた。
同図(a)はめっき膜厚3gmの試料を大気中で900
℃に加熱した時の鋼中へのAnの拡散挙動を示している
。同図(a)に示されるように、900℃、2時間の加
熱でAnは表層から約251Lmの深さまで拡散してい
る。該A!lの拡散深さは加熱温度、保持時間に比例し
、算出した拡散係数は 2.17X 10  (cs+
 2/s) テあった。また同図(b)はめっき膜厚3
7zmの試料を大気中で900℃、1〜3時間加熱保持
した後の試料の厚み方向の人文の潤度分布を示している
。同図(b)によりaOO℃、3時間の加熱処理で該A
L;Lめっきフォイル内部のAn濃度はほぼ均一になり
、この時の鋼中の平均Ai含有量は化学分析により約3
%であることが確認された。
次に、めっき膜厚1pmと71Lmの試料を1000℃
、5時間加熱処理した後のめっき層表面の走査電子顕微
鏡写真を第4図(a) 、 (b)に示す、また同図(
b)と同一条件で作成した試料についてめつき層のX線
回折チャートを第5図に示す、第4図(a) 、 (b
)に示されるように該AfLステンレス鋼表面には微細
なかつ緻密な針状結晶が形成されており、加熱処理条件
が同一であれば、めっき膜厚の薄いほうがウィスカーの
成長が速いことが確認された。また該ウィスカーは第5
図のチャートからα−An203であることが確認され
た。
めっき膜厚3Bm、900℃、10時間の加熱処理によ
りウィスカーを形成した試料について、更に第3表に示
す条件下でγ−An203をコーティングした。該コー
ティング処理した試料について表面部分の走査電子顕微
鏡写真を第6図に示す。
また同試料について表面に2 m mの基盤目カットを
入れた後にテープ剥離による試験を行ない、コーティン
グ層の密着性を調べた。この結果を第7図に示す、尚、
第7図中剥離度は全コーティング面積に占める剥離面積
の割合により表わす、第6図に示されるようにZrまた
は希土類元素を含有するステンレス鋼を母材として人文
めっきを施した本実施例の試料はウィスカー処理で形成
されたα−AM、O,ウィスカーを介して γ−A9.203−−ティングが付着しており、該ウィ
スカーが該コーティング層中に突出し強固な結合をなし
ている。この為、第7図に示すように該コーティング層
はステンレス鋼母材と極めて高い密着性を有することが
確認された。
また、本実施例の試料についてγ−AIL203層をE
DX分析した結果、該γ−Al、03層中にZr、希土
類元素が拡散していることが確認できた。
第1表銅中成分   C■ヒθ CSi   Mn   P    S    CrTi
   Zr  全希土類0.028  G、48  0
.23  0.00?  0.008 1?、5  Q
、33   Q、13  0.10第2表 A文蒸着条
件 第3表  γ−An、03コーティング条件分散液 :
    ベーマイト系アルミナ分散水溶液コーティング
方法: 浸漬二引上げ、 引上げ速度:約21sec乾
燥 :     大気中  120’c、  1時間焼
結 :     大気中  SOO〜800℃、  3
時間実施例 2 Zrまたは希土類元素の含有量を0.006〜1.1%
の範囲で種々変化させたステンレス鋼フォイル(板厚5
0ルー)をめっき母材とした。なお、Zrまたは希土類
元素以外の鋼中成分(%)は次の通りである。
c : o、ota〜0.033 、 S i: 0.
042〜0.5G。
M n : 0.17〜0.40、  P : 0.0
05〜0.019、S : 0.005〜O,O20、
A i : 0.08〜0.22T i : Q、11
〜0.44   Cr : 1B、8〜23.4該ステ
ンレス鋼フォイルを第2表と同様の蒸着条件にてA文め
っきを施した後、1000℃、5時間のウィスカー処理
を行ない、第3表の条件にてγ−A立203をコーティ
ングした。
上記試料についてウィスカー形態および γ−Al20
3の密着性を夫々試験した。
第4表にこれらの結果を纒めて示す、尚、評価基準は次
の通りである。
ウィスカー形態 ×:ウィスカー生成不均一 Δ:ニライスカー大 0:ウィスカー生成均一かつ微細 テープ剥離試験によるγ−八見見203密着性×:剥離
度 30%以上 Δ:剥離度 10〜30%未満 0:剥離度 10%未満 −本 表から鋼中のZrまたは希土類元素の含有量o、ooe
x以下(7)本発明以外の試料(No、1〜4)はγ−
Auz O3コーティング層との密着性に問題のあるこ
とがわかる。上記元素の含有JiO,O14〜0.9z
の本発明の試料(No、5〜12)はウィスカー形態が
粗大(No、5.8.9.12)であってもγ−A交2
03コーティング層との密着性に優れている。また、上
記元素の含有量が1.12のもの(No、13〜16)
は触媒コンバータ用基体として満足すべき性質を有して
いるが、その程度は上記元素の含有量が0.01〜1.
Olの本発明のものと同温であり、従って鋼中のZrま
たは希土類元素の含有量は0.O1〜1.Ozの範囲内
でに分であることがわかる。
第4表 実施例 3 次の組成からなる板厚0.2mmのステンレス鋼板の片
面に12#Lm厚の蒸着A文めっきを施した。
C: 0.010%、S i : 0.33%、M n
 + 0.27%、P : 0.010%、S : 0
.014%、Cr : 12.5%、T i : 0.
24%、Zrまたは希土類:0.11%、残部がFe及
び不可避的不純物 尚、蒸着条件は夫々次の通りである。
基板温度:200℃、 真空度:約I X t o’−
Toph蒸着速度: 20ps/sin 上記条件下で作成した法着A交めっき鋼板を圧下率75
%で冷間圧延して、Anめっきステンレス鋼フォイルを
形成した。更に該A文めっきフォイルを大気中で300
℃、 10時間加熱してウィスカーを生成させ、第3表
に示す条件下で該ウィスカーの上にγ−A交203をコ
ーティングした。
上記製造工程により得られた基体は実施例2に示した評
価基準に照らし、ウィスカー形態、γ−A文、03の密
着性、耐熱性を何れも満足するものであった。
実施例 4 ffi1表に示す成分のステンレス鋼フォイル(板厚5
0pm)を用い、常法により脱脂および酸洗などのめっ
き前処理を施した後、乾燥して直ちに予め不活性雰囲気
に保持しておいためっき浴(浴温20℃)に浸漬してへ
見電気めっきを施した。尚、該めっき浴は、塩化アルミ
ニウム(AlCl2)87モル%とフルキルピリジニウ
ムハロゲン化物(C5H5N−R−0文、但し、Rはメ
チル基又はブチル基)33モル%からなる溶融塩浴にベ
ンゼンを60マ01%になるように添加したものを用い
た。めっきは、該ステンレス鋼フォイルを陰極、A立板
(純度99.99重量%)を陽極として用い。
電気密度3A/da2の直流を約5分間通電して行ない
、該ステンレス鋼フォイルの両面に約3 gm厚さのA
文めっきを施した。電流効率は通電量、めっき付着量よ
り算出すると100%であった。
引続き、該A文めっきフォイルを大気中で10時間、9
00℃に加熱し、ウィスカーを生成させ。
更に、第3表に示す条件下でγ−A5L203をコーテ
ィングした。
上記電気めっきにより得られた本発明に係る該触媒コン
バータ用基体は蒸着Alめっきにより得られる本発明の
他の基体と同様に第4表に示す各種試験で良好な結果を
示した。
比較例1.2 次表に示す成分の高Ai含有ステンレス鋼を用い、実施
例1と同様に大気中で900℃、10時間加熱しウィス
カー処理を施した。この結果を第8図(a)、(b)に
示す、同図から明らかなように比較例1.2は何れも実
施例1と同様の大気中での加熱処理によっては上記ウィ
スカーを形成することが出来ない、尚、比較例2の試料
はCO2ガス中、900℃、 10分の加熱によっても
上記ウィスカーが形成されず、その後更に大気中で97
5℃、16時間加熱することにより始めてウィスカーが
形成された。但し、比較例1の試料は上記何れの加熱条
件によってもウィスカーが形成されなかった。
更に比較例1についてF記加熱処理後、  γ−Al2
O3コーティングを施した。該試料の表面付近の部分拡
大写真を第9図に示す、又、該試料について上記コーテ
ィング層の剥離試験を行なった。この結果を第7図に併
せて示す、第9図に示されるように該試料には上記ウィ
スカーが形成されおらず、γ−八へ、03層とめっき層
との境界は平坦面である。この為、第7図に示されるよ
うに該試料のγ−A文、03層は剥離し易く、密着性が
劣る。
第5表  (板厚:50gm、 TMP%′)CSi 
 Mn  P   S    Cr  sol^1歌物
I  Q、01a  o、27 0.34  o、o1
!i  o、008 18゜8 3.18Lte(M2
 0.020 0.55 0.21 0.008 0.
004 21.0 4.47
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るメタリックフレームの製造工程の
一例を示すフローチャート、第2図(a)。 (b)、(c)はウィスカー処理ないし触媒コーティン
グに係るフォイル表面の模式的な説明図、第3図(a)
 、 (b)は実施例1におけるA文拡散状態を示すグ
ラフ、第4図(a) 、 (b)は実施例1の試料につ
いてめっき層の表面組織を示す電子w4微鏡写真、第5
図は同試料のX線回折チャート、第6図は同試料の表面
部分の断面組織を示す電子顕微鏡写真、第7図は剥離試
験の結果を示すグラフ、第8図(a)、(b)は比較例
の試料についてめっき層表面の組織を示す電子顕微鏡写
真、第9図は同試料の表面部分の断面組織を示す電子顕
微鏡写真である。 図面中、10−ステンレス鋼フォイル。 11−α−AQ203ウィスカー、   12−γ−A
交203.13は金属触媒である。 特許出願人  日新製鋼株式会社 代理人 弁理士 松井政広  外1名 図面の浄♂ 第1図 属 タコ−ティン 第2図((7)  第2図(b)  第2図(c)第3
図(a) 一77cy%−閘Ch) 第3図Cb) L冴Fウシ距鉢C)tm) 第S図 (a−)(b) 第7図 寥v11達ケI/ 第6図 第9図 手続補正書 昭和62年7月10日 特許庁長官 小 川 邦 夫 殿 1、事件の表示 昭和62年 特 許 願 第 81224号2、発明の
名称 触媒コンバータ用基体 3、補正をする者 事件との関係  特許出顕人 名 称 (458)  日新裏鋼株式会社4、代理人(
〒164) 住 所 東京都中野区本町1丁目31番4号5、補正指
令の日付 昭和62年6月30日発送6、補正により増
加する発明の数 なし7、補正の対象 明細書の図面の
簡単な説明の欄及び図面補正の内容 1、明細書第32頁第7行目から同頁第15行百の記載
「第4図(a)、(b)は・・・・・・である。」を次
のように訂正する。 「第4図(a)、(b)は実施例1の試料についてめっ
き層の表面金属組織を示す電子顕微鏡写真、第5図は同
試料のxi回折チャート、第6図は同試料の表面部分の
金属組織断面を示す電子顕微鏡写真、第7図は剥離試験
の結果を示すグラフ、第8図(a)、(b)は比較例の
試料について鋼板表面の金属組織を示す電子顕微鏡写真
、第9図は同試料の表面部分の金属組織断面を示す電子
顕微鏡写真である。」2、第1図を別紙のとおり訂正す
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ステンレス鋼フォイルをフレームとし、該フレー
    ムの少なくとも片面に触媒を担持するためのアルミナが
    被覆されている触媒コンバータ用基体であって、上記ス
    テンレス鋼が、Cr:3〜25重量%(以下%)、C:
    0.08%以下、Ti:0.05〜0.5%、Al:1
    %以下、Mn:0.8以下、Si:0.8以下、および
    Zrまたは希土類元素の少なくとも1種類を0.01〜
    1.0%含み、かつ残部が鉄および不可避的不純物から
    なるTi含有ステンレス鋼であり、該ステンレス鋼表面
    に蒸着めっき又は電気めっきによりAlめっきを施し、
    該蒸着めっきと同時またはめっき後の加熱処理によりA
    lめっき層に α−Al_2O_3ウィスカーを生成させた後にγ−A
    l_2O_3をコーティングして上記アルミナ担持体を
    形成したことを特徴とする触媒コンバータ用基体。
  2. (2)上記ステンレス鋼のフォイルを用い、該フォイル
    表面にAl蒸着めっき又はAl電気めっきを施した後に
    コルゲート加工し、加熱処理して上記ウィスカーを生成
    させた特許請求の範囲第1項の基体。
  3. (3)上記ステンレス鋼の鋼板を用い、該鋼板にAl蒸
    着めっき又はAl電気めっきを施した後に、該鋼板を圧
    延してフォイルとし、コルゲート加工後、加熱処理して
    上記ウィスカーを生成させた特許請求の範囲第1項の基
    体。
  4. (4)上記ステンレス鋼フォイルの板厚が25〜90μ
    mである特許請求の範囲第1項の基体。
  5. (5)上記ステンレス鋼フォイルに施されるめっき層の
    膜厚および上記ステンレス鋼板にAl蒸着めっき又はA
    l電気めっきを施して圧延し、フォイルにした後のめっ
    き層の膜厚が0.5〜8.0μmである特許請求の範囲
    第1項または第3項の基体。
JP62081224A 1987-04-03 1987-04-03 触媒コンバ−タ用基体 Pending JPS63248447A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62081224A JPS63248447A (ja) 1987-04-03 1987-04-03 触媒コンバ−タ用基体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62081224A JPS63248447A (ja) 1987-04-03 1987-04-03 触媒コンバ−タ用基体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63248447A true JPS63248447A (ja) 1988-10-14

Family

ID=13740508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62081224A Pending JPS63248447A (ja) 1987-04-03 1987-04-03 触媒コンバ−タ用基体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63248447A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI82844C (fi) Oxidationsbestaendig metallfolie baserad pao jaern och foerfarande foer dess framstaellning.
US20060166029A1 (en) High a1 stainless steel sheet and double layered sheet, process for their fabrication, honeycomb bodies employing them and process for their production
JPH06126192A (ja) 酸化物で被覆された金属箔製造方法
US4624895A (en) Aluminum coated low-alloy steel foil
KR930006686B1 (ko) 촉매담체 및 그의 제조방법
US5294586A (en) Hydrogen-water vapor pretreatment of Fe-Cr-Al alloys
JPS63232850A (ja) 触媒コンバ−タ用基体
EP0201910B1 (en) Diffusion alloy steel foil
JP3953944B2 (ja) 金属箔及びハニカム構造体
US4867811A (en) Processes for production of metallic catalyst-carrier and catalytic component
JPS63248447A (ja) 触媒コンバ−タ用基体
JPS63218253A (ja) 触媒コンバ−タ用基体
JP2525175B2 (ja) 触媒コンバ−タ用基体
US20080069717A1 (en) High A1 stainless steel sheet and double layered sheet, process for their fabrication, honeycomb bodies employing them and process for their production
JP2922346B2 (ja) 耐熱性Ti系合金
JPS6144168A (ja) 不メツキ部分が少なくメツキ密着性のすぐれた溶融金属メツキ鋼板の製造法
JP2815764B2 (ja) 触媒付着性に優れたメタル触媒担体およびその製造方法
JP2003253423A (ja) 耐高温腐食性に優れた耐熱合金材料およびその製造方法
JPH0226643A (ja) 触媒担体
JP3989228B2 (ja) 耐熱性に優れたアルミナ担体の製造方法
JPS6295142A (ja) 触媒担体用金属箔の表面処理方法
JPH04235271A (ja) 高温耐食部材およびその製造方法
JP3142884B2 (ja) 触媒の耐剥離性に優れ、γAl2O3の密着性を低下させるウイスカ生成を抑制するFe−Cr−Al合金
JPH0480746B2 (ja)
JPH0543984A (ja) 耐酸化性金属箔及びその製造方法