JPS63246545A - 四輪駆動装置の変速部シンクロ機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （１業上の利用分野） 本発明は、車両用四輪駆動装置のプラネタリ変速部のシ
ンクロ機構の構成に関する。

（従来の技術） 一般に四輪駆動装置は、第５図に示すように。

エンジン１からトランスミッション２を介して伝達され
る回転力を四輪駆動装置３によって後輪差動装置４と前
輪差動装置５に振分けて後輪６と前輪７を回転させるも
のである。

従来の四輪駆動装置３におけるプラネタリ変速部のシン
クロ機構の構成は第６および７図に示すようであって、
二輪駆動の場合には、トランスミッションからインプッ
トシャフト１１へ入力された回転力は、変速切換装置１
２の変速用スリーブ１２Ａが図面左方向にスライドされ
ギア１２Ｂとインプットシャフト１１のギアＩＩＡとが
シンクロ部２１のシンクロによって噛合することによっ
て、この変速用スリーブ１２Ａを介して後輪アウトプッ
トシャフト１３に伝達される。このとき２−４切換装置
１４のスリーブ１４Ａは図示右位置にありギア１３Ａと
ギア１４Ｂとが連結されていないため、前輪アウトプッ
トシャフト１５には回転力が伝達されない。

この二輪駆動の状態において２−４切換スリーブ１４Ａ
を図面左方向にスライドさせると、スリーブＬ４Ａを介
してギア１３Ａとギア１４Ｂとが連結され、後輪アウト
プットシャフト１３の回転力が駆動スプロケット１６．
チェーン１７および従動スプロケット１８を介して前輪
アウトプットシャフト１５に伝達され、四輪固定駆動（
４Ｈ）が実現される。

またこの四輪固定駆動（４Ｈ）の状態から変速用スリー
ブ１２Ａを図面右方向にスライドさせギア１２Ｂ°をプ
ラネタリキャリア１９Ｃのギア１９Ａに噛合せると、イ
ンプットシャフト１１の回転力はプラネタリギアセット
１９のプラネタリサンギア１９Ｂ−プラネタリキャリア
１９Ｃ−変速用スリーブ１２Ａを介して後輪アウトプッ
トシャフト１３に伝達され、このときプラネタリリング
ギア１９Ｄが固定されていることからプラネタリキャリ
ア１９ｃが減速され四輪低速駆動（４Ｌ）が実現される
。

なお変速用スリーブＬ２Ａのギア１２Ｂがギア１１Ａお
よび１９Ａの何れとも噛合していない状態でニュートラ
ル状態となる。

（発明が解決しようとする問題点） この従来の四輪駆動装置においては、変速用切換装置１
２がプラネタリギアセット１９と２−４切換装置１４と
の間に設置されていて、シンクロ部２１を有する変速用
スリーブ１２Ａがプラネタリキャリア１９ｃからの張出
し部１９Ａ°に形成されたギア１９Ａとインプットシャ
フト１１およびアウトプットシャフト１３の間をスライ
ドするようになっており、またシンクロ機構が高速切換
用に配されていたために、シンクロ部２１の径がインプ
ットまたはアウトプットシャフト１１．１３のシャフト
径およびプラネタリキャリア１９ｃのキャリア径に規制
されており、シンクロ部２１の径方向の自由度が非常に
少なく、このためシンクロ容量の変更が容易でないとい
う欠点があった。

この発明は、上記のような従来の四輪駆動装置の有する
欠点を解消するために為されたものであって、シンクロ
容量変更の自由度の大きい四輪駆動装置の変速部シンク
ロ機構を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） この発明は、上記目的を達成するために、減速用の遊星
歯車装置と高速側切換用にシンクロ機構を備えている変
速用切換装置とを有し、変速用切換装置が遊星歯車装置
に対し四輪駆動装置のインプットシャフト側に配置され
、遊星歯車装置のキャリアがアウトプットシャフトに連
結されており、変速用切換装置の切換えによりインプッ
トシャフトからの回転力が前記シンクロ機構を介してア
ウトプットシャフトに、または遊星歯車機構を介してキ
ャリアからアウトプットシャフトに伝達されることを特
徴としている。

上記変速部のシンクロ機構は、変速用切換装置がいわゆ
るワーナタイブである場合には変速用スリーブとアウト
プットシャフト間に配され、また変速用切換装置がいわ
ゆるピンタイプである場合には変速用スリーブに取付け
られたピンとプラネタリキャリア間に配される。

（作　用） 上記変速部シンクロ機構は変速用切換装置が高速側に切
換えられた際には、インプットシャフトが変速用切換装
置のシンクロ機構によってシンクロして直接アウトプッ
トシャフトに連結され、二輪駆動（２Ｈ）または２−４
切換装置の切換えによって四輪固定駆動（４Ｈ）が実現
される。

また変速用切換装置が低速側に切換えられた際には、イ
ンプットシャフトからの回転力が切換装置を介して遊星
歯車装置のサンギアに伝達され。

キャリアからアウトプットシャフトに伝達されて四輪低
速駆動（４Ｌ）が実現される。

以上のような高速側切換用シンクロ機構は、遊星歯車装
置の前方側に配されインプットシャフトからの回転力が
遊星歯車装置に入力される前に切換える変速用切換装置
に配されたことによって。

シンクロ機構の径方向の規制が少なくシンクロ容量の変
更の自由度が大である。

（実施例） 以下本発明を２図面に示す実施例に基づいてさらに詳細
に説明を行う。なお説明中従来と同一の部分については
、同一の符号を付して説明を行う。

第１および２図において、インプットシャフト３１はケ
ーシング３２にベアリング３３Ａによって回転自在に支
持され、このインプットシャフト３１の空洞部内におい
て後輪アウトプットシャフト３４の前端部（前輪側）が
ベアリング３３Ｂにより回転自在に支持されている。

このインプットシャフト３１およびアウトプットシャフ
ト３４の支持部とプラネタリギアセット３５との間に変
速用切換装置３６が配置されており、この変速用切換装
置３６の変速用スリーブ３８Ａが図示のニュートラル状
態から図面右方向にスライドされると、シンクロ部４２
でシンクロされた後スリーブ３ＢＡのギア３８Ｂを介し
てインプットシャフト３１のギア３１Ａとアウトプット
シャフト３４のギア３４Ａとが連結され、またスリーブ
３８Ａがニュートラル状態から図面左方向にスライドさ
れると、スリーブ３ＢＡのギア３６Ｃがプラネタリサン
ギア３５Ａのギア３５Ｂと噛合することによってスリー
ブ３８Ａを介してインプットシャフト３１とプラネタリ
サンギア３５Ａとが連結される。

またプラネタリキャリア３５Ｃは後輪アウトプットシャ
フト３４に直結されており、プラネタリサンギア３５Ａ
からの回転力を連結部３５Ｅを介して後輪アウトプット
シャフト３４に伝達するようになっている。

なお２−４切換装置１４および後輪アウトプットシャフ
ト３４と前輪アウトプットシャフト１５との間の動力伝
達機構については従来のものと同様であり、各構成部分
については同一の符号が付しである。

次に、上記四輪駆動装置の変速用切換装置の各切換レン
ジにおける作動を説明する。

二輪駆動（２Ｈ）レンジにおいては、変速用切換装置３
６のスリーブ３６Ａが図示右方向にスライドされシンク
ロ部４２でシンクロしてギア３６Ｂとギア３４Ａとが連
結されることによって、インプットシャフト３１から後
輪アウトプットシャフト３４に直接回転力が伝達され、
二輪駆動が実現される。

四輪固定駆動（４Ｈ）レンジにおいては、上記二輪駆動
（２Ｈ）レンジから従来と同様２−４切換スリーブ１４
Ａが図面左方向にスライドされることによって、アウト
プットシャフト３４のギア３４Ｂとギア１４Ｂとが連結
され、後輪アウトプットシャフト３４の回転力が駆動ス
プロケット１Ｂ−チェーン１７−従動スプロケット１８
を介して前輪アウトプットシャフト１５に伝達され、四
輪固定駆動（４Ｈ）が実現される。

四輪低速駆動（４Ｌ）レンジにおいては、上記のように
２−４切換スリーブ１４Ａが四輪駆動ポジションに位置
されている状態で、変速用スリーブ３６Ａが図示ニュー
トラル状態から図面左方向にスライドされることによっ
て、ギア３８０とギア３５Ｂとが噛合されインプットシ
ャフト３１とプラネタリサンギア３５Ａとが連結される
。従ってインプットシャフト３Ｉからの回転力は変速用
スリーブ３８Ａを介してプラネタリサンギア３５Ａから
プラネタリキャリア３５Ｃに伝達され、このキャリア３
５Ｃで減速されて連結部３５Ｅを介して後輪アウトプッ
トシャフト３４に伝達され、四輪低速駆動（４Ｌ）が実
現される。

ニュートラル（Ｎ）レンジにおいては９図示の如く変速
用スリーブ３８Ａのギア３１１Ｂまたは３８Ｃはアウト
プットシャフト３４およびプラネタリサンギア３５Ａの
何れのギアとも噛合されておらず従ってインプットシャ
フト３１からの回転力伝達は為されない。

第３および４図はこの発明の他の実施例を示すものであ
って、第１および２図の実施例がいわゆるワーナタイプ
のシンクロ機構であって二輪駆動（２Ｈ）レンジおよび
四輪固定駆動（４Ｈ）レンジの際、変速用スリーブと噛
合してインプットシャフトと後輪アウトプットシャフト
とを直結するギア（３４Ａ）が後輪アウトプットシャフ
トに直接取付けられシンクロ部が変速用スリーブとアウ
トプットシャフトとの間に配されていたのに対し、この
実施例のシンクロ機構はいわゆるピンタイプのシンクロ
機構を示すものであってインプットシャフト３１と後輪
アウトプットシャフト３４′とを直結するギア４１がプ
ラネタリキャリア３５゛Ｃに取付けられており、（２Ｈ
）レンジおよび（４Ｈ）レンジの際、変速用スリーブ３
６°Ａが図示ニュートラル状態から図面右方向にスライ
ドされることによって変速用スリーブ３６゛Ａのギア３
６°Ｃとギア４１とが噛合され、インプットシャフト３
１がプラネタリキャリア３５°Ｃを介して後輪アウトプ
ットシャフト３４°に連結され二輪駆動（２Ｈ）または
四輪固定駆動（４Ｈ）が実現される。

シンクロ部４３は変速用スリーブ３８゛Ａに取付けられ
たビン３６゛Ｃとプラネタリキャリア３５°Ｃとの間に
配されている。

他の構成については第１図の実施例と同様であり、同一
の符号が付しである。

以上の各実施例においては、スリーブ内スプライン（ギ
ア）が、シンクロ部により規制されないためスリーブ径
がコンパクト化され、ａ星歯車装置のサンギアにもぐり
込ませることができ、四輪駆動装置の軸方向短縮化２重
量軽減化が可能となる。

また以上の実施例においては、従来のもののようにプラ
ネタリサンギアがインプットシャフトと一体になってお
らず、従って高速状＝＜２ｍまたは４Ｈ）ではサンギア
がフリーの状態となっているため、変速の場合のシンク
ロ容量が少なくて済む。

（発明の効果） 以上のようにこの発明は、高速側切換用シンクロ機構が
、遊星歯車装置の前方側に配されインプットシャフトか
らの回転力が遊星歯車装置に入力される前に切換える変
速用切換装置に配されているために、シンクロ部の径の
設定に対する遊星歯車装置のキャリア径やアウトプット
シャフトのシャフト径による規制が従来のものと比較し
て非常に少ない。従ってシンクロ容量の変更における自
由度が増大し、取付可能な主変速機のバリエーションが
広範となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すスケルトン図、第２図
は同実施例のシンクロ機構を示す側断面図、第３図は本
発明の他の実施例を示すスケルトン図、第４図は同実施
例のシンクロ機構を示す側断面図、第５図は従来の四輪
駆動装置の配置を示す図、第６図は従来の四輪駆動装置
を示すスケルトン図、第７図は同従来例におけるシンク
ロ機構を示す側断面図である。 １４・・・２−４切換装置。 ３１・・・インプットシャフト。 ３３Ａ、　３３Ｂ・・・ベアリング。 ３４、３４’　・・・アウトプットシャフト。 ３５、３５’・・・遊星歯車装置。 ３５Ａ・・・サンギア。 ３５Ｃ，３５°Ｃ・・・キャリア。 ３８、３８°・・・変速用切換装置 ４２、４３・・・シンクロ機構。 出願人　　アイシン精機株式会社 代理人　　弁理士　加藤　朝道（外１名）第５ｒＡ 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 減速用の遊星歯車装置と高速側切換用にシンクロ機構を
   備えている変速用切換装置とを有し、変速用切換装置が
   遊星歯車装置に対し四輪駆動装置のインプットシャフト
   側に配置され、遊星歯車装置のキャリアがアウトプット
   シャフトに連結されており、変速用切換装置の切換えに
   よりインプットシャフトからの回転力が前記シンクロ機
   構を介してアウトプットシャフトに、または遊星歯車機
   構を介してキャリアからアウトプットシャフトに伝達さ
   れることを特徴とする四輪駆動装置の変速部シンクロ機
   構。