JPS63242731A - フルタイム四輪駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、フルタイム四輪駆動装置に関し、特にプラネ
タリ式変速部と差動部の配置に関する。

（従来の技術） 一般に四輪駆動装置は、第６図に示すように。

エンジン１からトランスミッション２を介して伝達され
る回転力を四輪駆動装置３によって後輪停動装置４と前
輪差動装置５に振分けて後輪６と前輪７を回転させるも
のである。

従来の四輪駆動装置３の構成は第７図に示すようであっ
て、トランスミッションがらインプットシャフト１１へ
入力された回転力は、変速切換装置１２の変速用スリー
ブ１２Ａが図面左方向にスライドされギア１２Ｂとギア
ＩＩＡとが噛合することによって、この変速用スリーブ
１２Ａを介してメインアウトプットシャフト１３に伝達
され差動装置２】を介して後輪アウトプットシャフト１
４に伝達されて後輪を回転させる。

またこのメインアウトプットシャフト１３の回転力は作
動装置２１から駆動スプロケットｌｌｉ、チェーン１７
および従動スプロケット１８を介して前輪アウトプット
シャフト る。

またこの四輪固定駆動（４Ｈ）の状態から変速用スリー
ブ１２Ａを図面右方向にスライドさせギア１２Ｂの噛合
をギア１１Ａからギア１９Ａに切換えると、インプット
シャフト１１の回転力はプラネタリギアセット１９のプ
ラネタリサンギア１９Ｂ−プラネタリキヤリア１９Ｃ−
変速用スリーブ１２Ａを介してメインアウトプットシャ
フト１３に伝達され、このときプラネタリリングギア１
．９　Ｄが固定されていることからプラネタリキャリア
１９ｃが減速され四輪低速駆動（４Ｌ）か実現される。

なお変速用スリーブ！２Ａのギア１２ＢがギアＩＩＡお
よび１９Ａの何れとも噛合していない状態でニュートラ
ル状態となる。

なお第７図において２２は差動ロック／解除の切換用ス
リーブである。また第７図の差動装置２１がベベル差動
である場合を示しているのに対し、第９図はプラネタリ
差動による差動装置２１“を使用した場合を示している
。

（発明が解決しようとする問題点） 以上のような従来のフルタイム四輪駆動装置では、第７
または８図のｆ＋Ｘ２成から分るように、差動装置２１
または２１゛がメインアウトプットシャツＩ・１３から
前輪アウトプットシャフト１５に動力伝達する駆動スプ
ロケット１６と後輪アウトプットシャフト１４を回転支
持するベアリング２３との間に配置され、このため軸長
が長くなるとともに、駆動スプロケット１Ｇおよびチェ
ーン１７がメインアウトプットシャフト１３の中央より
に配置されることとなって、駆動の際軸たわみが大きく
各ギアの噛合いに支障を来し、また寿命低下の要因とな
っていた。

この発明は−に記従来の四輪駆動装置のＭする欠点を解
消するために為されたものであって、駆動装置の軸長を
短くし装置のコンパクト化を図ることが出来、かつ軸た
わみを防止して円滑な駆動を行うことの出来るフルタイ
ム四輪駆動装置を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） この発明は、上記目的を達成するために、変速用の遊星
歯車装置と２変速用切換装置と、差動装置と１回転力を
後輪駆動側と前輪駆動側の一方から他ノｊに伝達する伝
達装置とを有するフルタイム四輪駆動装置において、前
記変速用切換装置が遊星歯車装置に対し四輪駆動装置の
インプットシャフト側に配置され、遊星歯車装置のキャ
リアがアウトプットシャフトに連結されており、前記差
動装置か遊星歯車装置と伝達装置との間に配置され遊星
歯車装置から出力される回転力を後輪駆動側と前輪駆動
側に伝達することを特徴としているものである。

上記変速用切換装置としては、スリーブのスライドによ
る切換タイプのものと、一対の多板夕また差動装置はダ
ブルピニオンタイプの遊星歯車装置が考えられ、この場
合差動装置の差動プラネタリリングギアが変速用の遊星
歯車装置の変速プラネタリキャリアに連結され、変速用
遊星歯車装置からの回転力が人力される。

（作　用） 上記フルタイム四輪駆動装置は、変速用切換装置が高速
側に切換えられた際には、インプットシャフトの回転力
が変速用切換装置を介して直接アウトプットシャフトに
伝達され、２−４切換装置の切換えによって四輪固定駆
動（４Ｈ）が実現される。

また変速用切換装置が低速側に切換えられた際には、イ
ンプットシャフトからの回転力が切換装置を介して遊星
歯車装置のサンギアに伝達され。

キャリアからアウトプットシャフトに伝達されて四輪低
速駆動（４Ｌ）が実現される。

そして変速用Ｒ星歯車装置から差動装置に入力された回
転力はこの差動装置において後輪駆動側と前輪駆動側と
に分配され、一方の駆動側（例えば後輪駆動側）への回
転力はそのままアウトプットシャフトへ、他方の駆動側
（例えば前輪駆動側）への回転力は伝達装置（例えば駆
動スプロケット、従動スプロケット、および両スプロケ
ット間に懸架されたチェーンとで構成される）を介して
アウトプットシャフトへ伝達される。

（実施例） 以下本発明を２図面に示す実施例に基づいてさらに詳細
に説明を行う。

第１図において、インプットシャフト３１はケーシング
３２にベアリング３３Ａによって回転自在に支持され、
このインプットシャフト３１の中空部内においてメイン
アウトプットシャフト３４の前端部（前輪側）がベアリ
ング３３Ｂにより回転自在に支持されている。

このインプットシャフト３１およびメインアウトプット
シャフト３４の支持部とプラネタリギアセット３５との
間に変速用切換装置３６が配置されており、この変速用
切換装置３Ｇの変速用スリーブ３ＧＡが図示のニュート
ラル状態から図面右方向にスライドされると、スリーブ
３８Ａのギア３８Ｂを介してインプットシャフト３１の
ギア３１Ａとメインアウトプットシャフト３４のギア３
４Ａとが連結され、またスリーブ３６Ａがニュートラル
状態から図面左方向にスライドされると、スリーブ３８
Ａのギア３１１Ｃがプラネタリサンギア３５Ａのギア３
５Ｂと噛合することによってスリーブ３８Ａを介してイ
ンプットシャフト３１とプラネタリサンギア３５Ａとが
連結される。

また変速プラネタリキャリア３５Ｃはメインアウトプッ
トシャフト３４に直結されており、プラネタリサンギア
３５Ａからの回転力を連結部３５Ｅを介してメインアウ
トプットシャフト３４に伝達するようになっている。

プラネタリギアセット３５の後方（後輪側）にダブルビ
ニオンタイプの差動装置４０が配されており、この差動
装置４０の差動プラネタリリングギア４０Ａがプラネタ
リギアセット３５の変速プラネタリキャリア３５Ｃに直
結されている。この変速プラネタリキャリア３５Ｃから
の回転力が差動プラネタリリングギア４０Ａ−差動ブラ
ネタリキャリア４０Ｂ−差動プラネタリダブルビニオン
４０Ｃの経路で差動プラネタリサンギア４０Ｄに伝達さ
れ、この差動プラネタリサンギア４０Ｄから後輪アウト
プットシャフト４１に伝達されて後輪を回転させる。

また差動プラネタリキャリア４０Ｂは駆動スプロケット
１６に連結されており、差動プラネタリキャリア４０Ｂ
から回転力が駆動スプロケット１６に伝達され、チェー
ン１７および従動スプロケット１８を介して前輪アウト
プットシャフト１５に伝達され前輪を回転させる。

次に、上記四輪駆動装置の変速用切換装置の各切換レン
ジにおける作動を説明する。

四輪固定駆動レンジにおいては、変速用切換装置１１ａ
ｅのスリーブ３８Ａが図示右方向にスライドされギア３
８Ｂとギア３４Ａとが連結されることによってインプッ
トシャフト３１からメインアウトプットシャフト３４に
直接回転力が伝達され、四輪固定駆動（４Ｈ）が実現さ
れる。

メインアウトプットシャフト３４に伝達された回転力は
連結部３５Ｅおよび差動プラネタリリングギア４０Ａを
介して差動装置４０に伝達され、この差動装置４０にお
いて所定の分配率によって後輪アウトプット４１側と駆
動スプロケット１６側（前輪アウトプットシャフト１５
側）に分配され、前輪および後輪の駆動回転を行う。

四輪低速駆動（４Ｌ）レンジにおいては、変速用スリー
ブ３ｆ）Ａが図示ニュートラル状態から図面左方向にス
ライドされることによって、ギア３８Ｃとギア３５Ｂと
が噛合されインプットシャフト３Ｉとプラネタリサンギ
ア３５Ａとが連結される。従ってインプットシャフト３
１からの回転力は変速用スリーブ３６Ａを介して変速プ
ラネタリサンギア３５Ａから変速プラネタリキャリア３
５Ｃに伝達され、このキャリア３５Ｃで減速されて差動
プラネタリリングギア４０Ａに伝達され、前記と同様差
動装置４０で前輪と後輪に回転力が分配されて四輪低速
駆動（４Ｌ）が実現される。

なお第１図中４２は差動ロック／解除切換スリーブであ
り１図示位置から図面右方向にスライドされると差動プ
ラネタリリングギア４０Ａと差動プラネタリキャリア４
０Ｂがロックされるようになっている。

第３図はこの発明の他の実施例を示すものでありで、こ
の実施例は、上記実施例の変速用切換装置がスリーブの
切換による方式であるのに対し、多板クラッチにより変
速用切換装置を構成したものである。

すなわち、インプットシャフト３１と変速プラネタリキ
ャリア３５°Ｃとの間に多板クラッチ５１が配され、さ
らにケーシング３２と変速プラネタリリングギア３５゛
Ｄとの間に多板クラッチ５２が配されている。他の構成
部分については前記実施例と同様であり、同一の符号が
付しである。

この切換装置は、多板クラッチ５１を係合、多板クラッ
チ５２を解放することによってプラネタリギアセット３
５°で減速せずにインプットシャフト３１の回転力を差
動装置４０に伝達し四輪固定駆動（４Ｈ）を実現する。

また多板クラッチ５１を解放、多数クラッチ５２を係合
することによってインプットシャフト３１の回転力をプ
ラネタリギアセット３５°で減速して差動装置４０に伝
達し四輪低速駆動（４Ｌ）を実現する。

以１：の各四輪駆動装置の軸長ぶは、第１図で示すよう
に変速部ａと差動部すの共有部分Ｃの長さだけ短縮され
る（λ−ａ＋ｂ−ｃ）。ちなみに従来の四輪駆動装置の
軸長Ａ°は、第７図に示されるように変速部ａ″と差動
部ｂ°の長さくβ゛−ａ’　＋ｂ’　）となり、変速部
と差動部の共有部分が無いだけ本発明のものより長くな
る。

また各四輪駆動装置は、第２図に示すように。

チェーン１７による張力Ｔが負荷される位置Ｘが第８図
に示す従来の位置Ｘ°よりも軸受４３側に近接されてい
るため、チェーン駆動によるたわみが少ない。

また上記のような本発明によるフルタイム式四輪駆動装
置は、第４または５図に示すように、差動装置を取外す
ことにより差動装置を装備しないパートタイム式四輪駆
動装置に容易に設計変更可能で、フルタイム式とパート
タイム式とで多くの部品を共有出来るという利点がある
。

（発明の効果） 以−にのように本発明は、従来変速用遊星歯車の後方（
アウトプット側）に配されていた変速用切換装置を遊星
歯車の前方（インプット側）に配し、従来後輪駆動側と
前輪駆動側との間で回転力伝達を行う伝達装置の後方側
に配置してあった差動装置を変速用遊星歯車装置と伝達
装置との間に配置したことにより、変速用遊星歯車装置
と伝達装置との共有部分を構成することが出来、その分
駆動装置の軸長を短縮することが可能となり、また伝達
装置を輔受部に近接して配置することが出来るので２回
転力伝達時のシャフトのたわみが小さくなり、駆動装置
の作動が円滑となり装置寿命を延長できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すスケルトン図、第２図
は同実施例におけるチェーン張力の作用位置を示す図、
第３図は本発明の他の実施例を示すスケルトン図、第４
および５図は本発明の応用例を示すスケルトン図、第６
図は従来の四輪駆動装置の配置を示す図、第７図は従来
の四輪駆動装置を示すスケルトン図、第８図は同従来装
置におけるチェーン張力の作用位置を示す図、第９図は
他の従来例を示すスケルトン図である。 １４・・・２−４切換装置。 １５・・・前輪アウトプットシャフト。 １Ｇ・・・駆動スプロケット。 １７・・・チェーン。 １８・・・従動スプロケット。 ３１・・・インプットシャフト。 ３３Ａ、　３３Ｂ・・・ベアリング。 ３４・・・メインアウトプットシャフト。 ３５、３５°・・・Ｒ星歯車装置。 ３５Ａ・・・サンギア。 ３５Ｃ，３５°Ｃ・・・キャリア。 ３Ｇ、　３６°・・・変速用切換装置。 ４０・・・差動装置。 ４１・・・後輪アウトプットシャフト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　変速用の遊星歯車装置と、変速用切換装置と、差動装
   置と、回転力を後輪駆動側と前輪駆動側の一方から他方
   に伝達する伝達装置とを有するフルタイム四輪駆動装置
   において、前記変速用切換装置が遊星歯車装置に対し四
   輪駆動装置のインプットシャフト側に配置され、遊星歯
   車装置のキャリアがアウトプットシャフトに連結されて
   おり、前記差動装置が遊星歯車装置と伝達装置との間に
   配置され遊星歯車装置から出力される回転力を後輪駆動
   側と前輪駆動側に伝達することを特徴とするフルタイム
   四輪駆動装置。