JPS63246317A - 手の断端部の消臭方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、不慮の事故によって切断された手（義手とい
う鳩舎もある−）のＩＩ端部の消臭方法に関するもので
ある。

（従来の技術） 手の断端部には１通常編地によって形成された断端袋、
断端ソケット、あるいはコスメテイックグローブ等を装
着して断端部を保護し、また手の機箋を補助するという
方策が用いられている。そして発汗や体臭などによる臭
気は、制汗剤の服用、芳香剤の利用あるいは清潔保持等
によって対処しているのが現状である。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら上記した汗臭対策は、消臭効果やその持続
性が不満足であるばかりでなく一時的な処置にほかなら
ない、したがって断端袋の頻繁な交換、制汗剤の規則正
しい服用、芳香剤スプレーの多用などによって対処しな
ければならなず、その煩わしさのために義手の装着や汗
曵対策を怠る場合が多く、病院側はもとより患者側にお
いても大きな問題となっている。

本発明は上記したごとき煩わしさがなく１発汗にもとづ
く臭気を効果的に消去できる手の断端部における消臭方
法を提供するものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、金属酸化酵素のモデル研究での成果を応用し
た消ｑ性繊維が汗臭の消去に有効であることに着目し９
手の断端部に、酸化還元能を有する金属錯体が０．５％
以Ｅ担持されている繊維または繊維糸を少なくとも１部
に用いた繊維製品を装若し、この繊維製品１例えば絹地
で形成された断端袋、断端ソケットやコスメテイックグ
ローブ等の装具に内装されるパッドに担持されている上
記金属錯体のリサイクル消臭反応によって汗臭を消去す
ることを特徴としている。

繊維あるいは繊維系に担持された消臭成分である上記金
属錯体としては、ａ化還元能を有する金属ポルフィリン
、金属ポルフィラジン、およびこれらの誘導体が用いら
れ、繊維に物理的に接触して担持されたり、あるいは化
学的に結合し担持されて高分子金属錯体が形成されてい
る。

金属ポルフィリンおよびその誘導体は第１図に示す構造
式で表され、また金属ポルフィラジンは第２図に示す構
造式で表される０両式においてＭは、Ｆｅ、Ｃｏ、Ｍｎ
、Ｔｉ　、Ｖ、Ｎ　ｉ、Ｃｕ。

Ｚｎ、Ｍｏ、Ｗ、等の金属イオンが挙げられる。

これらの金属イオンのうち消臭効果の点からＦｅ、Ｃｏ
が好ましい、また両式においてＸは水素または置換基を
示す、置換基としては、アルキル基、置攬アルキル基＜
ＰＡえばクロロメチル基）、ハロゲン基、ニトロ基、ア
ミノ基、カルボニルクロリド基、カルボキシアミド基、
ニトリル基、水酸基、アルコキシル基、フェノキジル基
、スルホン酸基、スルホニルクロリド基、スルホンアミ
ド基チオール基、アルキルケイ素基、ビニル基１等のほ
かカルボキシル基やスルホン酸基アルカリ塩等が挙げら
れる。これらは単独または２種以上が用いられるが、な
かでもカルボキシル基やスルホン酸基またはこれらのア
ルカリ塩類、アミノ基、ハロゲン基、水酸基などが好ま
しく用いられる。

酸化還元能を有する金属錯体の最も好ましい具体例は、
コバルトフタロシアニンオクタカルボン酸、コバルトフ
タロシアニンテトラカルボン酸。

鉄フタロシアニンオクタカルボン酸または鉄フタロシア
ニンテトラカルボン酸である。

上述の金属錯体は単独で用いても、また２種いしようを
組み合わせ用いてもよい。

金属錯体の所要担持１は金属錯体の種類に応じて変わる
が一般に０．５重量％以上である。担持１が少ないと所
もうレベルの消臭性能が得られず、また消臭性能の持続
性にも劣る。好ましい担持礒は０．５〜５重駄％の範囲
である。

金属錯体を担持するに適した繊維としては再生セルロー
ス繊維、吸湿性合成繊維、多孔性繊維あるいは多孔性中
空＊ｍなどが挙げられるが、とりわけ−次膨潤度が１５
０〜５００％の再生セルロース繊維、未熟綿またはアセ
テートレーヨンが望ましい。

消臭Ｉａ能を有する断端袋は、あらかじめ上記金属錯体
を担持した繊維弔独あるいは未担持繊維と混綿して通常
の加工方法で行った織物編み物あるいは不織布状のもの
を縫製して袋状にするか、未担持の織物１編み物、不織
布あるいは断端袋に上詰己金属錯体を担持してもよい、
また詰め綿として用いる場合は上記金属錯体を担持した
繊維単独あるいは未担持の繊維と混綿して製綿したカー
ドウェブまたはこのカードウェブをニードルバンチした
不織布、熱接着性繊維を混綿して熱処理により不織布状
になしたものなどが好都合である。

（作　用） 義手の断端袋や詰め綿を構成している少なくとも１部の
繊維に担持された酸化還元能を有する金属錯体のリサイ
クル消臭反応により１人体の発汗や体臭などにより発す
る悪臭物質を酸化分解して消去する。

（実施例） （イ）消臭性断端袋の作成 （株）東京面材研究所の綿製断端袋（２号スト・ソキオ
・ット）をＮ　ａ　ＯＨ３％ｏ　ｗ　ｆ　、ノニオン活
性剤２ｇ／′ノ、浴比１．＋５０．１００℃にて１時間
処理後水洗乾燥して精練した。その後鉄フタロンアニン
ポリカルボン酸３％ｏｗｆ、Ｎａ２　Ｓ。

４８０％ｏｗｆ、４０°４０分間浸漬したのち。

０．５ＮＣＩ、Ｃ０ＯＨ水溶液に浸漬して水洗い乾燥し
た。５鉄フタロシアニンポリカルボン酸の担持量は１．
３％であった。これを手のＷｆＩ端部に装着するに適し
た長さに切断して、一方の端を縫って断端袋を作成した
。（以後消臭ストツキ参ットと称する。

（ロ）消臭性詰め綿の作成 一次膨潤度が約２００％、長さ５１　ｍ１ｍ　、太さ７
デニールの高膨潤性レーヨンステープルを、鉄フタロシ
アニンポリカルボン酸の水溶液（水溶液濃度３ｇ／）、
ＰＨ１２＞に浸漬したのち脱水乾燥して鉄フタロシアニ
ンポリカルボン酸が約２重１％担持した繊維を得た。こ
の繊維とレギュラーレーヨン７ＤＸ７６鵬／−、ポリエ
ステル６ＤＸ６４醜／ｍを５０　：　２５　：　２５の
割合で混綿し、製綿機で製綿後ニードルバンチして目付
的１５０　ｇ　／　ｍ”の不織布をつくった。これを切
断して断端ソケットの底部に詰め綿として使用したく以
後消臭バ・・ｌドと称する）。

（ハ）消臭試験とその結果 断端ソケット及びコスメテイックグローブの消臭実験被
験者は今までの断端ソケットの臭いをもとに表−１の７
名の義手装着者を選んだ。

実験方法は、いままでの断端ソケットの臭いを切断者自
身と２名以上の作業療法士が評価し、その後消臭ストツ
キネットを手の断端に装着し、消臭パッドをソケット先
端部にいれ義手訓練を行い。

終了直後の臭いを再評価し評価者の一致点をその臭気強
度とした。

臭気強度の評価は表−２の労働省衛生研究所の６段階臭
気強度表示で行った。

表−２６段階臭気強度表示 この評価を週３〜ｌ１日作業療法室において室温２７〜
３１度で行った。ソケットの臭気強度が０〜ｌになった
後も義手訓練のたびに継続評価したが１ケ月以後は週１
〜２回のフォローアツプにした実験結果は表−３に示す
、なお食倒のソケ・ソトにしみこんだ臭いはいずれも３
日以内に気にならない程度まで消臭できた。

（以下余白） Ｏ消臭ストツキネット、消臭パッド使用後（発明の効果
） このように本発明は、不慮の事故によって切断手術され
た手の断端部に、酸化還元能を有する金属錯体が０．５
％以上担持されている繊維または繊維糸を少なくとも１
部に用いた繊維製品を装着し、この繊維製品に担持され
ている金属錯体の水と酸素によるリサイクル消臭作用に
よって手の断端部から生じる汗臭を消去するものであり
、制汗削の履用や芳香剤スプレー使用等の特別の消臭対
策を施すことなく、また断端袋や内装パッドの頻繁な交
換を要することなく汗臭の消去が達成される。その上悪
臭成分は金属錯体による酸化分解作用により効果的に消
去され、長期間にわたり消ｑ能を持続するから病院側は
もとより患者側にとっても極めて好都合であって１体曵
による嫌悪感を解消することが出来る。

・・１３図面のｍ　ｌｉな説明 第１図および第２図は、金属ポルフィリンおよび含鴎ポ
ルフィラジンのそれぞれの構造式を示している。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）手の断端部に、酸化還元能を有する金属錯体が０．
   ５％以上担持されている繊維または繊維糸を少なくとも
   １部に用いた繊維製品を装着し、この繊維製品に担持さ
   れている金属錯体の水と酸素によるリサイクル消臭反応
   によって手の断端部から生じる汗臭を消去することを特
   徴とする手の断端部の消臭方法。 ２）上記繊維製品が編組された断端袋である上記特許請
   求の範囲第１項記載の手の断端部の消臭方法。 ３）上記繊維製品が不織布状のパッドである上記特許請
   求の範囲第１項記載の手の断端部の消臭方法。 ４）上記酸化還元能を有する金属錯体を担持した繊維ま
   たは繊維糸が、木綿またはレーヨン等の吸湿性繊維また
   は吸湿性紡績糸である上記特許請求の範囲第１項記載の
   手の断端部の消臭方法。