JPS63240795A - 紫色色素およびその製法 - Google Patents

紫色色素およびその製法

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JPS63240795A
JPS63240795A JP7550787A JP7550787A JPS63240795A JP S63240795 A JPS63240795 A JP S63240795A JP 7550787 A JP7550787 A JP 7550787A JP 7550787 A JP7550787 A JP 7550787A JP S63240795 A JPS63240795 A JP S63240795A
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JP
Japan
Prior art keywords
cultured
plant
euphorbia
purple pigment
cells
Prior art date
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Pending
Application number
JP7550787A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Yamamoto
山本 好和
Ryuzo Mizuguchi
隆三 水口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はユーホルビア属植物のハナキリンの植物組織か
ら誘導した培養細胞から得られる紫色色素またはその製
法に関する。
(従来の技術およびその問題点) 色素は食品着色剤などとして食品に美感などを付与する
ため多用されているが、合成着色剤はその毒性、例えば
突然変位原性等の点で発ガン性物質としているいろ問題
を起こしている。従って、食品等に用いられる着色剤と
してはその安全性の面から天然物に由来する色素の使用
が望まれている。しかしながら、天然栽培は季節、気候
、温度、緯度等の自然環境の制約を受は易いために、天
然植物からの採取では安定した供給を続けることができ
ない。また、耕地を利用した大量の栽培は、当然食糧生
産と拮抗するのでその供給に限度があり、しかもその生
産性にも自から限度があり著しく高価なものとなる。
然るに、近年、植物成分を生産する手法として、植物細
胞培養の研究が進められている。植物細胞培養は、年単
位又は月単位で生育する天然植物に比べ、はるかに速い
速度で生育するので短時間に目的とする成分を生産する
ことができ、また天然栽培と違って天候等の影響を受け
ず、採取にも多くの人手を煩わすことなく、しかも工業
的規模で計画生産することができるという利点を有する
本発明者等は、先にユーホルビア属のハナキリンの植物
組織から誘導したカルスを2.4−Dなどを植物ホルモ
ンとして含む培地中で培養させることによって赤色天然
色素を生産させることに成功した。また、上記カルスを
α−ナフタレン酢酸(NAA)を含む培地中で培養する
ことにより赤色天然色素を得ることにも成功した(特開
昭57−2696号および特開昭57−2697号公報
参、照)。
本発明者等は更に同じハナキリンから誘導した培養細胞
から赤色以外の天然色素を得ることについて研究をつづ
けた。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等はハナキリンから誘導した培養細胞を酸性を
示す有機溶媒で抽出した場合に、前記赤色色素が得られ
るが、これを中性域の有機溶媒を用いて抽出した場合に
紫色の天然色素が得られる事実を新たに確認した。中性
域の抽出で分離されたものは酸性域の抽出で分離された
ものと異なり、その差が色の差として現出されたものと
理解される。本発明は上記知見に基づいて完成された。
本発明の要旨はユーホルビア属植物のハナキリンの組織
または細胞から誘導される培養細胞から得られる紫色色
素およびその製法に存する。
本発明の紫色色素は下記構造式を有するシアニジンの誘
導体である。
H 本発明において使用する植物培養細胞はユーホルビア属
植物ハナキリンを原料として、これから常法に従って誘
導することによって得られる。
本発明による培養器−の原料はユーホルビア属植物のハ
ナキリンの全組織であり、分裂組織および節組織のいず
れであってもよいが、一般的には後者から誘導される培
養細胞または培養組織の増殖速度の方が速い。
「分裂組織」とは植物体中の組織の中で細胞分裂をして
生長に関与する組織を意味し、好ましくは頂芽または側
芽である。
「節組織」とは葉が付着しているもしくは付着していた
ところの茎であり、部間組織と対比される組織を意味す
る。
植物培養細胞とは、植物の組織または細胞から誘導され
、人工的な容器内で培養された植物細胞を意味する。植
物培養細胞には、カルス、分化組織、培養器官などが含
まれる。カルスは、植物ホルモンを含む固体培地上で、
または液体培地中で増殖する無定形の未分化細胞のみか
ら成る植物細胞塊をいう。分化組織は、分化した組織、
例えば根、芽やあるいは茎葉などと未分化細胞からなる
植物細胞塊をいう。例えば、不定芽(非組織と未分化細
胞から成る)、不定根(根組織と未分化細胞から成る)
、茎葉培養組織(茎葉組織と未分化細胞から成る)を挙
げることができる。培養器官は、分化した組織のみから
成る植物細胞塊であり、例えば培養根、培養茎葉などを
挙げることができる。
以下に、具体的にハナキリンの培養細胞を得る方法を説
明する。
先ず、ハナキリンの葉を脱イオン水で充分洗浄した後、
70%エチルアルコールに5〜10分間、次いで10%
さらし粉溶液に5〜lO分間浸漬して表面に付着してい
る雑菌を殺菌した後、無菌蒸留水で残存殺菌剤を洗浄除
去する。
次に、殺菌した葉を適当な大きさに滅菌メスで切断して
小片とし、2.4−ジクロルフェノキシ酢酸(2,4−
D)、α−ナフタレン酢酸(NAA)などのオーキシン
作用物質を含む合成培地(例えば、ムラシゲ−スクーグ
培地)上に置床する。
置床後、20〜30℃、好ましくは28℃前後の一定温
度条件下の明所、好ましくは100ルックス以上、更に
好ましくは5000〜100.000ルツクスの光照射
下において培養する。かかる培養により一週間経過後項
にはハナキリンの葉からカルスが形成されるので、これ
を適当な組成の新しい寒天培地上に移植し、20〜30
℃、好ましくは28°C前後の一定温度下、明所、好ま
しくは【00ルツクス以上、更に好ましくは3000〜
t o o、o o oルックスの光照射下において培
養をつづける。なお、工業的規模で培養細胞を得るには
、上記カルスを一般微生物の培養と同じ操作で静置培養
法又は液体培養法によって培養増殖させればよい。液体
培養法としては、例えば振とう式培養機上で培養する振
とう培養法、或いはガラス、金属等の密閉した槽に無菌
空気を通気して培養する方法などを目的に応じて適宜選
択することができる。
本発明に従って前記カルスを培養するのに用いられる培
地としては、各種既知の無機合成寒天培地を基本とし、
これにビタミン等の微量有機物、炭素源、植物ホルモン
および各種天然抽出物質を添加したものを用いる。
前記ビタミン等の微量有機物としては、チアミン塩酸塩
、ピリドキシン塩酸塩、ニコチン酸等のビタミン;グリ
シン、アスパラギン等のアミノ酸;イノジット、ソルビ
ット等の6価アルコールをあげることができるが、これ
らの微量有機物は培地に添加しなくても良好な生育を示
す場合がある。
前記炭素源としては、ショ糖、ブドウ糖、麦芽糖などの
炭水化物:酢酸などの有機酸;メタノール、グリセリン
などのアルコールなどを使用することができる。
植物ホルモンとしては、カルスを誘導する際は2.4−
ジクロルフェノキシ酢酸(2,4−D)、β−インドー
ル酢酸(IAA)、α−ナフタレン酢酸(NAA)など
のオーキシン作用物質やカイネチシなどのサイトカイニ
ン類などを使用することができる。
前記各種天然抽出物質としては、例えばカゼイン加水分
解物(0〜2%v/v)、ココナツツミルク(0−25
w/す、酵母エキス(θ〜2%W/V)、麦芽エキス(
0〜2%w/v)などを単独又は任意に組み合わせて使
用することができる。
このようにして得られた培養細胞から紫色色素を分離採
取するには、中性の有機溶媒を用いて溶媒抽出する。好
適な有機溶媒の例としてはアルコール系溶媒、例えばブ
タノール、エタノール、メタノール;またはそれらの混
合溶媒等が挙げられる。これら有機溶媒に従来法では塩
酸、酢酸、ギ酸等の酸を添加していたが、本発明におい
てはこれらは添加されない。常法に従って凍結乾燥した
培養細胞を上記有機溶媒に浸漬し、紫色色素を抽出する
。次に得られた抽出液と、胛過などの操作で固形分を除
去した後、40℃以下の温度で減圧濃縮する。このa槽
液を分液ロートに移し水を加え、例えばエーテル(エー
テルに代えて酢酸エチルなどを用いても良い)で数回濃
縮液中の紫色色素を抽出する。エーテルを留去すること
により目的の紫色色素を得ることができる。
(発明の効果) 本発明によれば、培養細胞を酸が添加されない中性域の
有機溶媒で抽出することにより、紫色色素が抽出される
本発明による紫色色素は通常のアンドシアニン色素が水
溶性であるのに比べ、エーテルなどの有機溶媒可溶性で
あり、食品以外の化粧品用など応用展開が広い。
(実施例) 以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明する。
実施例 ハナキリンの葉を充分に水洗し、広さ4 cm”8度に
切断した。次いで、これらの切片を70%エチルアルコ
ールに5分間浸漬し、更に10%さらし粉溶液に10分
間浸漬して殺菌処理した後、無菌箱内で無菌蒸留水中に
数回浸漬して洗浄し、充分に残存殺菌剤を除去した。こ
れらの葉切片を滅菌メスを用いて広さ1cJI”程度の
小片に切断し、得られたハナキリンの葉の小切片を以下
の組成の合成寒天培地に無菌的に置床した。
培地としては。ムラシゲ−スクーグの無機塩培地に、シ
ヨ糖3%w/v、麦芽エキス0.2%W/V。
2.4−010−aM、 チア ミニ/塩酸塩0 、1
 ppm。
ピリドキシン塩酸塩0 、5 ppm、ニコチン酸0.
5ppI+1.グリシン2 pptaおよびイノシトー
ル100 ppmを加えてpH6,0に調整し、寒天0
.8%W/Vを加え常法通り殺菌した培地を用いた。
このような培地に置床したハナキリンの葉の小片を培養
温度25℃で3000ルツクスの光照射下培養した。1
週間経過した頃から葉の切口周辺からカルスが生じた。
1ケ月経過後、大きく増殖したカルスを細かく分割し、
上記のカルス誘導の際に用いたのと同一組成の培地に無
菌的に移植し、培養温度25℃で3000ルツクスの光
照射下カルスの培養を、同様の操作を4〜6週間毎に繰
返し乍ら、合計6ケ月間実施した。
このようにして増殖したハナキリンの培養細胞を固形培
地から分離し、真空凍結乾燥機において水分を除去し、
乾燥カルス10gを得た。この乾燥カルスを乳鉢で磨砕
後、メタノールに冷所において24時間浸漬した。口過
後得られた抽出液を40℃以下の温度で50x(!程度
まで濃縮し、分液ロートに移した後、100x(lのエ
ーテルを加え、充分振とう後エーテル層と分離した。か
かるエーテル抽出操作を数回繰り返した後、エーテルを
更に40℃以下で減圧濃縮して乾固させた。紫色粉末5
6oを得た。
得られた色素のUV吸収スペクトルを測定したところ、
第1図に示すようであった。
次に、上で得た紫色色素を20%塩酸で5分間煮沸し、
加水分解して得たアグリコンのペーパークロマト(溶媒
;n−ブタノール/酢酸/水=4/115上層、n−ブ
タノール/塩酸/水=5/l/4上層、酢酸/塩酸/水
=5/115およびギ酸/塩酸/水=2/1/2)のR
f値も下記第1表に示すように標品シアニジンの結果と
よく一致した。
第1表 次に、上記紫色色素と特開昭57−2697号公報の実
施例により得られた赤色色素とについて種々の溶媒によ
る溶解性(25℃)を比較した。結果を第2表に示す。
第2表
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例で得られた紫色色素の0.05%クロロ
ホルム溶液U■UV吸収スペクトルす。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ユーホルビア属植物のハナキリンの組織または細胞
    から誘導される培養細胞から得られる紫色色素。 2、培養細胞がカルス、分化組織、培養器官、培養根ま
    たは培養茎葉である第1項記載の紫色色素。 3、紫色色素がシアニジン誘導体である第1項記載の紫
    色色素。 4、ユーホルビア属植物のハナキリンの組織または細胞
    から誘導される培養細胞を中性有機溶媒で抽出すること
    を特徴とする紫色色素の製法。 5、培養細胞がカルス、分化組織、培養器官、培養根ま
    たは培養茎葉である第4項記載の製法。 6、中性有機溶媒が低級アルコールである第4項記載の
    製法。
JP7550787A 1987-03-27 1987-03-27 紫色色素およびその製法 Pending JPS63240795A (ja)

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