JPS6324076A - 鋼材の防錆下地膜形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、橋や塔などの大型鉄鋼製品の下地処理、自動
車等の板金修理時の塗装前の局部防錆処理に適用される
防錆膜形成方法の改善（簡易、安価、高能率化）ＫＩＳ
ｌｉ！する。

〔従来の技術〕

従来より例えば鋼材の防錆を目的としたＺｎメッキに当
り、主にｒｉ−＞漬け」と称する溶熱亜鉛メッキ法が採
用されてきた。これは大型浴槽にＺｎを溶融させこの中
Ｋｆｉ材を浸漬しＺｎ　　を付着させる方法である。

最近開発された技術で第８図に示す如く直径０２〜０３
哩の純鉄粒０１の周りを亜鉛層０２で被覆し直径約０．
５−の被覆粒０３を作シ、これを第７図に示すように鉄
粉投射機０４で鋼材０５に吹付ける。投射された被覆粒
０３の亜鉛層０２だけが鋼材に付き第９図に示すように
Ｚｎ被覆層０６が形成され純鉄粒０１は回収される。こ
の後Ｚｎ被覆層０６の隙間０７Ｋ、錆防止用のクローム
ｍ０８を塗る。

ここにおいて、第７図は被覆粒を鋼板に吹付けている状
態を示す側面図、第８図は被覆粒の断面図、第９図はＺ
ｎ被覆層を示す鋼材の断面図である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながらこれらの方法では、実用上次に挙げる様な
問題点があった。

まず亜鉛メッキ法では浴槽の大きさに限界があるため、
橋や橋梁など大型構造物の鋼材に対応するのが困難であ
った。又、現地工事への適用も困難であった。例えば事
故車々どの板金、塗装修理に於て、サンダー仕上げによ
る塗膜除去並びに錆落し時Ｋｚｎメッキ層も除去される
ので、その上に塗装を施しても耐久性が劣る。従って局
部Ｚｎメッキ法の必要性は高いが不法では、加熱により
隣接健全塗膜の焼損を招くので適用できない。

次に純鉄粒に亜鉛層を被覆して鋼材に衝突させる方法で
は、上記の欠点を解決できる反面、下記の問題点があっ
た。

まずｚｎ被覆粒０３が高価である事。被覆粒０３の亜鉛
層０２は鋼板面で擦過、除去され鋼板面に転着されて短
期に磨滅する。従って回収再使用することとなるが、柔
い２０層０２は漬板面での衝突により変形が著しく、球
形でなくなる。

その結果、櫛別ばか困難となる事。櫛別けを行わずに使
用すると純鉄粒０１部が露出し、鋼板表面に転着被覆層
を再び除去することとなり被覆処理能率の低下と品質が
不均一（被覆層厚さ不均一）となる事等の欠点が挙げら
れる。

本発明はこれら従来法の欠点を解消し、大型構造物にも
適用でき、耐久性もよく、回収再使用による様な、上記
問題点を生じない防錆方法を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

す々わち本発明は、鋼材表面の防錆処理を要する部位を
予めショツトブラストや、酸洗等により錆及び油脂など
を除去し、鋼材表面を清浄化した後、防錆作用を有する
金属薄膜を該表面に密着させ、その外表面から振動工具
で押圧して、薄膜金属成分を鋼材表面に転着させること
を特徴とする鋼材の防錆下地膜形成方法を提供するもの
である。

〔作　用〕

（１）鋼材表面にショツトブラスト酸洗いなどによりス
ケール及び油脂類を除去すると共に屑材金属のフレッシ
ュな粗面を形成する。

（２）　　フレッシュな粗面上に防錆作用を有する金属
（例えばＺｎ％　Ｓｎ％　Ａ１など）の薄膜を置き、そ
の上部から振動工具を押圧することにより、フレッシュ
な母材粗面と薄膜との界面で往拶摺動され、硬度の低い
薄膜材は硬度の高い母材面に、強固な付着力でもって転
着される。

（３）　　薄膜金属の母材に転着された付着力を補強す
るために用途に応じてクロム酸処理を施す。

その後、上塗り塗装を施すことにより、母材表面には常
に薄膜金属成分が存在し、腐食進行時に犠牲陽極作用を
有するので、単に母材表面に塗装した場合よりも大幅に
耐食性が向上する。

〔実施例〕

第１〜第４図は本発明による防錆膜形成方法の原理と手
ｊ順を示す断面図である。

■鋼材１表面にショツトブラストにより、スケールを除
去しフレッシュな母材金属粗面２を形成し脱脂する。（
第１図）。■母材金属粗面上に、鋼材に対して犠牲陽極
作用による防食効果を有する金属（例Ｚｎ、　Ｓｎ、　
ＡＩなど）又はその合金の薄膜３を置き、その上部に振
動工具４を押圧する。（第２図）■所定押圧力（Ｐ）下
で所定の振幅、サイクル、時間後に、振動工具４と薄膜
３を除去すると、母材金属粗面上に薄膜金属成分５が層
状に転着される。（第３図）■薄膜金属成分５が転着さ
れた母材金属表面に必要に応じて、下地処理を目的とし
たクロム酸処理層６を形成後、塗装７を施す。

具体的な転着試験条件の一例を示す。

−母材：　炭素鋼（ＳＳ４１）　３０ｗＸ３０ＬＸ１２
’ｍ（０，５＋ｉＷ　ス−ｙ−−ルショット、酸洗済） Ｏ薄膜：純Ｚ１１　（９９，８５％）　３ｏｏｍｘ　２
ｏｗｘ２ｏ＆Ｏ振動工具：炭素ｇ　（３４５Ｃ）底面寸
法２０ｗｘ２０ＬＯ押圧力’、１５ＫＶ／洲 ０振幅：Ｑ、５ｍ＋ｎ　　ｏ振動数：　６０Ｈ２・撮動
方向：母材面の一方向 ・押圧時間：　５　ｓｅｃ 以上の条件に↓す、母材面上の２０　Ｘ２０．ＩＩ！ｌ
、の領域に−様なＺｎ転着層が形成てれた。

ここで撮動方向については、母材面と直交方向であって
も良いが、転着効率的には母材面方向が優れている。勿
論母材面方向に一方向であっても２方向であっても良い
。

また薄膜の転着歩留りは、膜厚の増大と共に低下する。

一方薄膜の重量当りの単価は、圧延薄膜の場合膜厚の減
少と共に高価となる。転着能率は、厚膜（でなると振動
エネルギーが膜内に吸収され低下する。これらの点を考
慮して膜厚が設定されることとなるが実用的には２０〜
５０μｍが好ましい。

第５図は、長尺平板に転着する方式の例を示す。平板１
上に長尺薄膜３を設置し、振動機構（不記載）により軸
方向に振動する押圧ロール８を板長手方向に移動させる
。

第６図は、橋梁、鉄骨などに用いられるＨ型鋼１２など
に転着する方式の例を示す。この場合には水平面用振動
ロール９と垂直面用振動ロール１０及びコーナ画用振動
ロール１１をＨ型鋼長手方向に３段構えるなどで対処す
る。

〔発明の効果〕

本発明方法では、ショツトブラスト等により形成された
鋼材表面のフレッシュな金属粗面に防錆作用を有する金
属薄膜を介在させて振動工具を押圧することにより、薄
膜金属成分を容易に転着できるので、１犬型鋼材に対し
てもＺｎのどぷ演法に要する大浴槽などの大型設備が不
要となり、かつ、現地工事も可能となる。２圧延箔など
の安価な素材を用いるので施工コストを低減できる。３
自動車等の板金修理時の塗装前の局部防錆下地処理が簡
単に施行できる。

【図面の簡単な説明】

第１図から第４図は本発明の方法原理と手頴を示す断面
図、第５図は、大型平板に本発明を適用する場合の一実
施例としての振動ロールを押圧する方式を示す斜視図、
第６図はＨ型温に本発明を適用する場合の断面図を示す
。 第１に　　　　第２図　　　　第３０ 第４７ 第５７ Ｌ（１）　　　　　　　　　　　（ｂ）　　　　　　　
　　　　　Ｉｃ）第６０ 第″７（２） ｒｈｏｍｍ＋−ＭＡ＆＋７Ｆ＃Ｑｒ／ｌ−％ｆｉｒ１ロ
ｓｚ／ｙ９．−ｒＶ＋ｂｉｔτＪｉｌｔ「ｒｖ手続補正
書（方式） ％式％ 事件の表示 昭和６１年　　特許願第　４９３０１　　号発明の名称 鋼材の防錆下地膜形成方法 補正をする者 事件との関係　特許出願人 住　　所　　　　東京都千代田区丸の内二丁目５番１号
名　称（６２０）三菱重工業株式会社 代　　理　　人 住　　所　　　　東京都千代田区丸の内二丁目５番１号
昭和６１年５月２７日 ツｊ　外ｊｌｌ　５ン　Ｖノ　オ）　１　只　！Ｊ５　
５　１Ｔ’）’ＩＥ’力　Ｖ）＜ｒ　　儒１　１　１ｕ
Ｊｉｌｌｌ　　　ｌ’Ａｋｆ■■ 正する。 千　杭　帽ＩＪ且　傾−（刀ｘ） １、事件の表示 昭和６１年　　特許願第　４９３０１　　号２　発明の
名称 り財の防錆下地膜形成方法 ３、補正？する者 事件との関係　特許出願人 住　　所　　　　東京都イ代田区丸の内二丁目５番１号
名　称（６２０）三菱重工業株式会社 ・１　　代　　理　　人 明細書第９頁第３行の後に次の文を追加する。 「第７図は、従来法の被覆粒を鋼板昏こ吹付けている秋
Ｆｌを示す図、第８図は、従来法で使用する被覆粒の断
面図、第９図は従来法によるＺｎ被覆署を示す鋼材の断
面図である。」

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋼材表面の防錆処理を要する部位を、予め錆及び油脂な
   どの付着物を除去し鋼材表面を清浄化した後、防錆作用
   を有する金属薄膜を該表面に密着させ、その外表面から
   、振動工具で押圧して薄膜金属成分を鋼材表面に転着さ
   せることを特徴とする鋼材の防錆下地膜形成方法。