JPS63231956A - 熱転写プリンタ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は熱転写プリンターに関する。

（従来技術） ライン形サーマルヘッドを用いた熱転写方式のプリンタ
ーの一種に、その印字出力として予め設定された所定本
数の出力を印字した状態で、次の所定本数が外部情報源
から入力されるまでの間、次の印字を停止し、上記外部
情報源の入力完了後、再びその所定本数分の出力を印字
する方式の熱転写プリンターが知られている。この種の
熱転写プリンターでは、転写紙の上記前段の所定本数分
の印字個所と、次の段の所定本数分の印字個所との間の
継目部分に、転写紙の位置ずれによる無印字範囲が発生
する。

キャラクタ−印字では、キャラクタ−印字途中に、上述
の継目部分を入れないようにするため、キャラクタ−と
キャラクタ−の行間に上記継目部分が対応するように制
御されている。

しかしながら、拡大されたキャラクタ−印字では、上述
のような制御を行なっても、上記無印字範囲が発生する
問題がある。

こうした問題を解消する手段として、次の段の印字を開
始する以前に、転写紙を適当量だけ戻し、前の段の印字
された最後のラインと、次の段の印字する最初のライン
とを重ね合わせたのちに次の段の印字を行なう方式も提
案されている。しかしながら、この方式では、印字する
インクの透明度が高い場合には、重ねて印字される部分
の印字濃度が、他の部分よりも高くなり、特に、カラー
印字により中間調画像を印字した場合には、この重ね合
わせ部がかえって目立ち、その画質が低下される。

このように、従来の熱転写プリンターは、上記継目部分
に生じる無印字範囲によるすし、もしくは上記重ね合わ
せ部分に生じる高濃度印字によるすしが、その画像表現
としての質を著しく低下させるものであった。

なお、上記のような転写紙の位置ずれは、プラテンロー
ラーの駆動ギヤと連結部材との間にがたが生じるため、
このプラテンローラーに使用されているゴムなどの弾性
により、その駆動が停止した際に、転写紙がその駆動方
向と反対の方向に戻されることにより発生するケース、
または駆動ギヤなどのバックラッシュによって発生する
ケース、あるいはこれら両者が複合して発生するケース
などが考えられる。

（目　　　的） 本発明の目的は、転写紙の前段の所定本数分の印字個所
と、次の段の所定本数分の印字個所との開維目部分に生
じる無印字範囲によるすしをなくすことのできる熱転写
プリンターを提供することにある。

（構　　成） 本発明による熱転写プリンターは、サーマルヘッドとプ
ラテンローラーとの間にインクリボンと転写紙を介在さ
せる熱転写プリンターにおいて、上記転写紙を挟持して
転写紙を往復駆動する転写紙往復駆動部材を設けるとと
もに、この転写紙往復駆動部材に挟持された転写紙に対
し、この転写紙を緊張させる向きに作用する挟持力を上
記サーマルヘッドとプラテンローラーとで確保すること
を特徴とする。

以下、本発明の一実施例を図に基づいて詳細に説明する
。

第１図において、プラテンローラー１は、往復駆動モー
ター２の出力軸２ａに固着された、転写紙往復駆動部材
を構成する一対のフィードローラー３の駆動側に、ギヤ
列もしくはベルトなどの適宜の伝達手段からなる連結部
材４を介して連結されている。これにより、往復駆動モ
ーター２の出力軸２ａが回転することによって、プラテ
ンローラー１およびフィードローラー３がそれぞれ同一
方向に回転される。

プラテンローラー１の周部には、サーマルヘッド５が接
層自在に配設されている。このサーマルヘッド５は、加
圧スプリング６の作用により、サーマルヘッド加圧回転
軸７を中心として、第１図において反時計方向の回動習
性が与えられており、この習性によるサーマルヘッド５
の回動は、そのヘッド部分がプラテンローラー１の周部
に圧接することによって阻止されている。このプラテン
ローラー１とサーマルヘッド５との圧接部Ａには、イン
クリボン８および転写紙１３が介在される。

インクリボン８は、インクリボン供給部材１０とインク
リボン巻取部材１１との間にインクリボン分離ローラー
９を介して架設されている。インクリボン巻取部材１１
は、インクリボン巻取モーター１９によって矢印方向に
駆動されるように構成されておリ、これに所定の巻取力
を超える負荷が加わった場合には、インクリボン８がた
るまない状態でその回転を停止させる機構を有している
。この機構は、例えば、インクリボン巻取部材１１の巻
取軸１１ａと、インクリボン巻取モーター１９の出力軸
１９ａとの間の回転伝達部の適所に滑りクラッチを配設
し、巻取軸１１ａの回転負荷が所定の負荷以上になった
場合に、上記滑りクラッチにより出力軸１９ａと、巻取
軸１１ａとの回転伝達を断つとともに、その滑り摩擦に
よりインクリボン８に適度の張力を与えるように構成さ
れる。

また、インクリボン巻取部材１１には、その逆転を阻止
するためのラチェット機構が配設されている。

一方、転写紙１３は、給紙ロガイド板１２に沿って矢印
方向に案内され、一対のフィードローラー３によって、
サーマルヘッド５とプラテンローラー１との圧接部Ａに
送り込まれ、その進行先端が紙端センサー１５によって
検出されるまで転写紙ガイド仮１４に沿って搬送される
。

プラテンローラー１とサーマルヘッド５との接離、すな
わちサーマルヘッド５の加圧および圧解除は、加圧ソレ
ノイドエフによって制御される。すなわち、加圧ソレノ
イド１７がオン・オフすることにより、リンク１８を介
して圧解除レバー回転軸２１に軸支された圧解除レバー
２０が揺動し、圧解除コロ１６が圧接部Ａに対して進退
する。

平生、すなわち加圧ソレノイド１７がオフの状態では、
圧解除スプリング２２の作用により圧解除レバー２０が
第１図において半時針方向に揺動し、圧解除コロ１６が
圧接部Ａに位置してサーマルヘッド５を解除方向に持ち
上げるように作用している。

ここで、圧解除コロエ６はサーマルヘッド５に配設して
もよく、あるいは、テフロンコートなど低摩擦化する手
段を構じることにより、圧解除レバー２０により直接サ
ーマルヘッド５を持ち上げるように構成してもよい。

一方、サーマルヘッド５の加圧時は、加圧ソレノイド１
７に通電されて、そのプランジャーが吸引され、圧解除
レバー２０が圧接部Ａから離脱するにれにより、サーマ
ルヘッド５は、加圧スプリング６の作用で、プラテンロ
ーラー１に圧接される。

このプラテンローラー１とサーマルヘッド５との圧接力
の調整は、加圧スプリング６の弾力を調節することによ
って行なわれる。この調整によるプラテンローラー１と
サーマルヘッド５との圧接力。

すなわち、インクリボン８および転写紙１３の挟持力は
、この加圧状態においてインクリボン巻取モーター１９
を駆動した場合、インクリボン巻取部材１１が、前記滑
りクラッチの作用により回転されず、インクリボン８が
張架状態となるように設定される。

一方、一対のフィードローラー３による転写紙１３の挟
持力は、上述したプラテンローラー１とサーマルヘッド
５とによる転写紙１３の挟持力よりも大きく設定されて
いる。

次に、上述のように構成された熱転写プリンター（以後
単にプリンターという）の動作を、第２図に示すタイミ
ングチャートに基づいて説明する。

第２図に示すタイミング制御はマイクロコンピュータ−
（図示せず）によって得ることができる。

第１図および第２図において、プリントスイッチがオン
されて、プリントスタート信号が入力されると、往復駆
動モーター２が正転し、紙端センサー１５が転写紙１３
の進行端を検知するまで、フィードローラー３およびプ
ラテンローラー１がそれぞれ正転して、転写紙１３を所
定位置まで搬送する。

この間に、プリンターには外部より印字情報が入力され
、この印字情報がプリンターのバッファー（図示せず）
に格納される。

転写紙１３は、その搬送が完了した状態で、その一方の
紙端が一対のフィードローラー３に挟持された状態とな
るような長さを有している。

この転写紙１３の搬送が完了すると、インクリボン巻取
モーター１９がオンし、インクリボン８のインクリボン
供給部材１０とインクリボン巻取部材１１との間でのた
るみが除去され、インクリボン８が張架状態となる。こ
ののち、加圧ソレノイド１７がオンして、プラテンロー
ラー１とサーマルヘッド５とが加圧された状態となり、
印字の準備が完了する。このとき、インクリボン８は、
その張架を保つレベルでインクリボン供給部材１０から
僅かな量だけ繰り出される。これはインクリボン巻取部
材１１の逆転が阻止されていることによる。

次いで゛、印字の開始に先立って、ギヤのかみ合いのが
たや連結部のがたなどによる、転写紙１３の圧接部Ａと
フィードローラー３の挟持部間でのたるみを吸収するた
めに、往復駆動モーター２を、そのたるみ分だけ逆転さ
せる。これによりインクリボン８および転写紙１３は常
時張架された状態となる。

この状態が得られたのち、転写紙１３に対して。

外部情報源より入力された所定本数の印字が行なわれる
が、この実施例では、説明を簡略化するために、上記入
力が２本の情報として、印字・改行（往復駆動モ・−タ
ー２を所定量だけ゛逆転させる）、印字ののち、再び外
部情報を入力する例を示している。この外部情報を入力
している間は、先に述べたとおり、印字が停止した状態
にあり、この印字停止時間は、印字に要する時間よりも
長くなる。

このため、この印字停止時に、ギヤのバックラッシュや
プラテンローラー１のゴムの弾性変形の回復動作、すな
わち、プラテンローラー１は、印字下においてサーマル
ヘッド５に対して圧接した状態で第１図において反時計
方向に回転するため、その回転時にはプラテンローラー
１の周囲のゴムの表層部分と内層部分との間に弾性変形
が生じ、停止時にはこの弾性変形を回復させるようにプ
ラテンローラー１を正転方向に回動させる回復動作が生
じる。従来のプリンターでは、この回復動作により転写
紙１３が転写紙ガイド板１４がわに引き戻されるため、
前述のような無印字範囲が発生した。

しかしながら、この実施例では、転写紙１３に対する一
対のフィードローラー３による挟持力の方が圧接部Ａの
挟持力よりも大きくなるように設定されているので、上
記回復動作による転写紙１３の逆戻りが防止される。さ
らに、この実施例では、圧接部Ａに対しても転写紙１３
を挟持するための適度の挟持力が得ら屯でおり、転写紙
１３を圧接部Ａとフィードローラー３との間で常時張架
するように構成されているので、この転写紙１３の張架
により、ギヤなどのバックラッシュが常に吸収され。

こうした機構的ながたによる転写紙１３の逆戻りも防止
される。

なお、プラテンローラー１の弾性変形の回復動作時の回
復量（回復力）が、プラテンローラー１と転写紙１３と
の圧接力よりも大きな場合は、プラテンローラー１が正
転方向に回動するが、この場合、プラテンローラー１は
、転写紙１３の背面を滑る形で、その回復動作が行なわ
れ、上記加圧力によって保持される変形量まで回復する
。従って、このような場合でも、サーマルヘッド５と転
写紙１３との間には何らのずれも生ぜず、常に適正な位
置関係が保たれるので、印字の継目部分にすしが発生す
ることはない。プリンターは、上述のような関係の下に
、印字が数回行なわれ、その一画面の印字動作が終了す
る。

転写紙１３に対する所定の印字が完了すると、往復駆動
モーター２がさらに逆転して、転写紙１３が一対のフィ
ードローラー３から離脱して排出されるたのち、往復駆
動モーター２、紙端センサー１５およびインクリボン巻
取モーター１９の動作がそれぞれ停止され、プリンター
のプリント動作が終了する。

なお、上記実施例は、インクリボン８の送り速度を、プ
ラテンローラー１の周速よりも僅かに早く設定しておく
ことにより、印字改行時におけるインクリボン８の張架
を維持することができインクリボン８のしわの発生を防
止することができる。

また、この実施例では、フィードローラー３の周速より
も、プラテンローラ１の周速を僅かに遅く設定しておく
ことによって、印字改行時における転写紙１３の張架を
維持することができる。ここで、これら速度偏差の吸収
は、前記のインクリボン巻取部材１１のスリップおよび
プラテンローラー１の転写紙１３に対するスリップによ
って行なわれる。

（効　　果） 上述のように、本発明による熱転写プリンターは、印字
の継目部分に生じる無印字範囲によるすじをなくすこと
ができるので、質の高い印字画像を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の概略側面図、第２図は上記
実施例の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。 １・・・プラテンローラー、２・・・往復駆動モーター
、３・・・フィードローラー、４・・・連結部材、５・
・・サーマルヘッド、６・・・加圧スプリング、７・・
・サーマルヘッド加圧回転軸、８・・・インクリボン。 ９・・・インクリボン分離ローラー、１０・・・インク
リボン供給部材、１１・・・インクリボン巻取部材、１
２・・・給紙ロガイド板、１３・・・転写紙、１４・・
・転写紙ガイド板、１５・・・紙端センサー、１６・・
・圧解除コロ、１７・・・加圧ソレノイド、１８・・・
リンク、１９・・・インクリボン巻取モーター、２０・
・・圧解除レバー、２１・・・圧解除レバー回転軸、２
２・・・圧解除スプリング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、サーマルヘッドとプラテンローラーとの間にインク
   リボンと転写紙を介在させる熱転写プリンターにおいて
   、上記転写紙を挟持して転写紙を往復駆動する転写紙往
   復駆動部材を設けるとともに、この転写紙往復駆動部材
   に挟持された転写紙に対し、この転写紙を緊張させる向
   きに作用する挟持力を上記サーマルヘッドとプラテンロ
   ーラーとで確保することを特徴とする熱転写プリンター
   。 ２、上記転写紙往復駆動部材の転写紙に対する挟持力が
   、上記サーマルヘッドとプラテンローラーとによる転写
   紙の挟持力より大きい特許請求の範囲第１項記載の熱転
   写プリンター。 ３、上記サーマルヘッドとプラテンローラーとによる挟
   持力が、上記インクリボンの巻取力よりも大きい特許請
   求の範囲第１項記載の熱転写プリンター。 ４、上記プラテンローラーに対して上記サーマルヘッド
   を加圧させる以前に、上記インクリボンの巻取を開始す
   る特許請求の範囲第１項記載の熱転写プリンター。 ５、上記プラテンローラーに対して上記サーマルヘッド
   を加圧したのち、転写紙に対する印字動作を開始する以
   前に、上記転写紙往復駆動部材を、上記転写紙を緊張さ
   せる向きに所定量だけ作動させる特許請求の範囲第１項
   記載の熱転写プリンター。