JPS63230172A - 人工肺用多孔質中空糸の製造法 - Google Patents

人工肺用多孔質中空糸の製造法

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JPS63230172A JP6623887A JP6623887A JPS63230172A JP S63230172 A JPS63230172 A JP S63230172A JP 6623887 A JP6623887 A JP 6623887A JP 6623887 A JP6623887 A JP 6623887A JP S63230172 A JPS63230172 A JP S63230172A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、多孔質中空糸、特に人工肺に使用するガス交
換膜として好適な人工肺用多孔質中空糸の製造法に関す
る。
[従来の技術] 高分子材料製の中空糸に多数の微細透孔が形成された構
成からなる多孔質熱可塑性樹脂中空糸は、たとえば、水
処理等に使用する濾過膜あるいは分gI膜、および人工
肺あるいは血漿分離等に使用するガス交換膜または分離
膜などとして、8腫の分野・でシJ用されている。
多孔質熱可塑性樹脂中空糸の製造法としては、たとえば
、易溶解性物質を混合分散させた高分子材料を中空糸に
成形したのち、該易溶解性物質を溶媒により溶解除去し
゛C中空糸に多数の全縮透孔を形成する方法などが知ら
れている。
近年、熱可塑性の結晶性高分子材料を中空糸として成形
した後、これを熱処理し1次いで、延伸処理することに
より中空糸に空孔を発生させる方法を利用して多孔質体
とする方法もまた一般的となっている。
高分子材料を用いた多孔質熱可塑性樹脂中空糸およびそ
の製造法は、たとえば、特公昭5G−52123号公報
、特開昭55−107507号公報、特開昭57−66
117号公報、特開昭57−5914号公報などに開示
されている。上記の公報に開示されている多孔質熱可塑
性樹脂中空糸およびその製造法は、そのほとんどが、成
形した熱可塑性樹脂中空糸を先ず熱処理した後、室温付
近あるいは使用する熱可塑性樹脂の二次転移温度以上(
たとえば、ポリエチレンを使用する場合には、−100
℃以上)の温度で延伸処理して空孔を発生させて多孔質
体とし、形成された空孔を次いで再度熱処理を行ない熱
固定する方法をその骨子とするものである。
このようにして得られ、人工肺用のガス交換膜として使
用されている多孔質中空糸は、その有する微細孔が透過
すべき気体分子に比べて著しく大きいため、体積流とし
て微細孔を通過する、例えば、マクロポーラスポリプロ
ピレン膜等の多孔質中空糸を使用した人工肺が種々提案
されている。
また、人工肺用のガス交換膜としては、均質膜も知られ
ており、透過する気体の分子が膜に溶解し、拡散するこ
とによってガスの移動が行なわれる。この代表的なもの
にポリジメチルシロキサンゴムがあり、コロポー膜型肺
として製品化されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記した、従来人工肺用として提案され
ている多孔質中空糸は、水蒸気の透過性が高いので結露
水によって性悌が低下するだけでなく、長期間血液を循
環させて使用すると、血漿か漏出するという欠点かあっ
た。
また、前記の均質膜は、ガス透過性の点から現在使用回
部のものとしてはシリコーンのみしか知られておらず、
そのシリコーン膜は強度的に膜厚を1100p以下にす
ることはできない。このためガス透過に限界があり、特
に炭酸ガスの透過が悪いという欠点があった。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は、シリコーン膜の有する化学的安定性、生体
に対する毒性の無さ、及び酸素ガスの透過性の良さなど
を生かし、シリコーン膜の欠点である機械的強度の低さ
を補う人工肺用の多孔質中空糸を得るため鋭意研究した
結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、a可塑性樹脂にシリコーン樹脂を
分散混合してなる中空糸を延伸することにより該中空糸
に多数の微細透孔を形成する工程を含む人工肺用多孔質
中空糸の製造法であって、該延伸工程を、窒素、酸素、
アルゴン、一酸化炭素、メタンおよびエタンからなる群
より選ばれた媒体中で、かつその延伸温度が、−100
℃以下の温度であって、該媒体の凝固点から該媒体の沸
点より50℃高い温度以下の範囲の温度にて行なうこと
を特徴とする人工肺用多孔質中空糸の製造法、を提供す
るものである。
本発明では、未延伸の中空糸を、熱可塑性樹脂にシリコ
ーン樹脂を分散混合してなる中空糸としてそれを延伸す
ることにより、人工肺におけるガス交換膜として有効に
使用できる多孔質中空糸を製造することかできることを
見出し、それに着目して本発明を完成したものである。
本発明の製造方法によって得られる多孔質中空糸は、一
般にその外径が10〜11000IL、周壁部厚さがl
O〜500ルm、透孔径が0.01〜5g、m、空隙率
が20〜75%となる。そして、その構造は、熱可塑性
樹脂中空糸の周壁部に形成された透孔の中にシリコーン
樹脂が一定の割合で入り込んでいる状態を呈しているも
のである。
また、本発明においては、未延伸中空糸を特定の媒体中
で、−100℃以下の温度であって、該媒体の凝固点か
ら該媒体の沸点より50℃高い温度以下の範囲の温度に
て延伸することが必要である。
本発明に使用する熱可塑性樹脂の例としては、ポリオレ
フィン(ポリプロピレン、高密度ポリエチレンなど)、
ポリ(4−メチル−ペンテン−1)、ポリフッ化ビニリ
デン、エチレンテトラブルオロエチレン共重合体などを
挙げることができ。
これらを単独あるいは混合して使用することがてきる。
また、使用する熱可塑性樹脂の溶融粘度[メルトフロー
インデックス(MFI)あるいはメルトインデックス(
MI)]は、中空糸の紡糸可能な範囲であれば特に限定
を必要とするものではないか、たとえば、ポリエチレン
を使用する場合には中空糸の紡糸の効率あるいは生産性
を考慮すると、MIか0.5〜40g710分のものを
用いることか好ましい。
本発明において使用されるシリコーン樹脂は、シリコー
ンオイル、シリコーンゴムな含む広い概念てあり、具体
的には、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン、メチルハイドロジエンポリシロキサン等の
シリコーン樹脂、ジメチルシリコーンオイル、メチルフ
ェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル、また上
記ポリシロキサンの分子量を大きくし、重合度2000
以上のものにしたシリコーンゴムなと、が好ましく使用
される。
その他、可塑剤、着色剤、難燃化剤、充填剤などの添加
剤を熱可塑性樹脂あるいはシリコーン樹脂に含ませて使
用することもできる。
熱可塑性樹脂にシリコーン樹脂を分散混合する方法とし
ては、従来公知の混合方法を用いることができ、例えば
、各々を溶融状態下、ニーター、単軸押出機、二軸押出
機等の公知の混合装置で混練することにより行なうこと
ができる。
熱可塑性樹脂へのシリコーン樹脂の混合割合は、通常1
〜30重量%、好ましくは2〜10重量%である。
本発明においては、まず上記のような熱可塑性樹脂にシ
リコーン樹脂を分散混合したものを公知の中空糸の紡糸
法に従って紡糸し、未延伸の中空糸とする。このような
紡糸条件は公知技術より適宜選択することかできる。例
えば、紡糸温度は、使用する熱可塑性樹脂を吐出するこ
とかできる温度以上であって、樹脂の熱分解温度以下の
範囲内の温度で行なうことができる。例えば、熱可塑性
樹脂としてポリプロピレンを使用する場合には、通常で
は、160〜280℃1好ましくは180〜280℃1
高密度ポリエチレンを使用する場合には、通常では15
0〜300℃1好ましくは160〜270℃、ポリ(4
−メチル−ペンテン−1)を使用する場合には、通常で
は260〜330℃、好ましくは270〜300℃、エ
チレンテトラフルオロエチレン共重合体を使用する場合
には、通常ては290〜350℃、好ましくは190〜
280℃、ポリフッ化ビニリデンを使用する場合には、
通常では190〜300℃、好ましくは190〜280
℃である。
未延伸の中空糸は、延伸工程に付する前に熱処理しても
よい。この延伸前の熱処理を行なうことにより、未延伸
中空糸の結晶化度を高めることがてきるため、延伸によ
り得られる多孔質中空糸の特性はさらに向上する。
上記の熱処理は、未延伸中空糸を、例えば中空糸の基材
である熱可塑性樹脂の融解温度よりも30〜5℃低い温
度に加熱した空気中で3秒以上加熱する方法により実施
される。
本発明における延伸工程は、窒素、酸素、アルゴン、一
酸化炭素、メタンおよびエタンからなる群より選ばれた
媒体中で、延伸温度が一100℃以下の温度であって、
該媒体の凝固点から該媒体の沸点より50℃高い温度以
下の範囲で行なうことが必要である。
本発明における延伸工程は、上述した媒体を単独で、あ
るいは混合して使用することができる。
上記媒体を使用する場合の好ましい延伸温度の例を示す
と、窒素を用いた場合には、−209℃〜−146℃の
範囲、酸素を用いた場合には、−218℃〜−132℃
の範囲、アルゴンを用いた場合には、−189℃〜−1
40℃の範囲、一酸化炭素を用いた場合には、−205
℃〜−141℃の範囲、メタンを用いた場合には、−1
82℃〜−111℃の範囲、エタンを用いた場合には一
183℃〜−100℃の範囲である。延伸温度か前記の
範囲外であると、延伸により有効な透孔の形成率か低く
なる。
上記の低温延伸工程における延伸倍率は、一般に未延伸
中空糸に対して1〜200%の範囲の値とされる。但し
、好ましい延伸倍率は10〜150%の範囲の値である
。これらの範囲内の延伸倍率では、延伸倍率が増加する
と透孔数が増加する傾向にあり、この傾向を利用して得
られる多孔質中空糸の平均透孔径や空隙率を目的に合わ
せて調整することも可滝である。
上述した延伸工程では、所望の平均透孔径および空隙率
か得られるまで二回以上繰り返し実施することができる
本発明の特定媒体下、低温における冷却下での延伸工程
を利用した中空糸の多孔質化は、従来の室温付近での延
伸工程による場合とは異なり、透孔が均一であり、且つ
空隙率の高い優れた多孔質中空糸とすることができる。
上記特定媒体中、延伸工程を経て多孔質化された中空糸
は、次いで熱固定処理にかけることが好ましい。この熱
固定処理は、形成された微細透孔を保持するための熱固
定を主なる目的とするものである。この熱固定処理した
中空糸を、使用した熱可塑性樹脂の融解温度より70〜
5℃低い温度に加熱した空気中で3秒以上加熱する方法
などにより実施される。具体的な加熱温度は、例えば、
ポリプロピレンを使用する場合には、通常では100〜
160’C1好ましくは110〜155℃、高密度ポリ
エチレンを使用する場合には、通常では70〜125℃
、好ましくは80〜120℃、ポリ(4−メチル−ペン
テン−1)を使用する場合には、通常では150〜21
0℃、好ましくは160〜200℃、エチレンテトラフ
ルオロエチレン共重合体を使用する場合には、通常では
180〜240℃、好ましくは200〜230℃、ポリ
フッ化ビニリデンを使用する場合には、通常では100
−165℃、好ましくは110〜160℃である。なお
、加熱温度が、記載した温度の上限より著しく高いと、
形成された微細空孔が閉鎖することもあり、また、温度
が下限より著しく低いか、あるいは加熱時間が3秒より
短いと熱固定が不充分となりやすく、後に形成された透
孔か閉鎖することがあり、また使用に際しての温度変化
により熱収縮を起し易くなる。上述した低温延伸と熱固
定処理は、所望の平均透孔径および空隙率が得られるま
で繰り返し実施することができる。即ち、中空糸の温度
を室温まで戻し、繰り返し低温延伸(および熱固定処理
)を含む工程に付すことかできる。低温延伸を繰り返し
て行なうことにより形成される透孔の数を多くすること
かでき、また平均透孔径を大きくすることができる。
上記のようにして調製された多孔質中空糸は形成された
平均透孔径が大ぎく、また空隙率も高く良好な特性を示
すが、さらに上記の多孔質中空糸を熱延伸工程にかける
ことにより、さらにその特性は向上する。
上記延伸工程を少かくとも一回経゛C多孔質化された中
空糸の熱延伸工程は次のようにして実施される。この熱
延伸工程は、主として低温で形成された微細透孔の透孔
径を拡張することを目的として行なわれるものである。
この熱延伸工程は、多孔質化した中空糸を使用した熱可
塑性樹脂の融解温度より70〜5℃低い温度に加熱した
空気中などで延伸することにより実施される。例えば、
ポリプロピレンを使用する場合には、通常では100〜
1600C1好ましくは110〜155℃、高密度ポリ
エチレンを使用する場合には、通常では70〜125℃
、好ましくは80〜12o℃、ポリ(4−メチル−ペン
テン−1)を使用する場合には、通常では150〜21
0’C1好ましくは160〜200℃、エチレンテトラ
フルオロエチレン共重合体を使用する場合には、通常で
は180〜240℃、好ましくは2oo〜230℃、ポ
リフッ化ビニリデンを使用する場合には、通常では10
0〜165℃、好ましくは110〜160℃に設定して
行なう。なお、加熱温度が上記の温度の上限より高い場
合には、形成された微細空孔が閉鎖することもあり、ま
た、温度が下限より低い場合には延伸による透孔径の拡
張が不充分となることがある。
この熱延伸工程における延伸倍率は、低温延伸工程に付
される以前の中空糸長さく初期長さ)に対して通常は1
0%〜700%、好ましくは、50%〜550%である
。延伸倍率が、10%より低いと透孔の拡張か不充分と
なることがり、また700%より高いと中空糸か切断さ
れることがある。
なお、この熱延伸工程は、上述した低温延伸工程と交互
に実施するか、または少なくとも1回の低温延伸工程を
終了した後に実施する。
この延伸処理により多孔質化された中空糸は、延伸工程
と延伸工程の間に、熱固定処理にかけることが望ましい
。この熱固定処理は、熱延伸工程を経て形成された透孔
を熱固定することを主なる目的とするものである。
この熱固定処理は、通常多孔質化した熱可塑性樹脂中空
糸を延伸状態を保持したまま空気中で3秒以上、使用し
た熱可塑性樹脂の融解温度により20〜5℃低い温度に
加熱する方法などにより実施される。具体的な力l熱温
度は、たとえばポリプロピレンを使用する場合は、通常
100〜1600C1好ましくは110〜155℃、高
密度ポリエチレンを使用する場合は通常70〜125℃
、好ましくは80〜120℃、ポリ(4−メチル−ペン
テン−1)を使用する場合には、通常150〜210℃
、好ましくは160〜200℃、エチレンテトラフルオ
ロエチレン共重合体を使用する場合には通常180〜2
40℃、好ましくは200〜230℃、ボロフッ化ビニ
リデンを使用する場合には1通常では100〜165℃
、好ましくは110〜160℃である。
この熱固定処理は全ての延伸工程を終了した中空糸に対
しても同様に行うことが望ましい。
加熱温度は上記の上限温度より高いと、形成された透孔
が閉鎖することもあり、また温度が上記の下限温度より
低いか加熱時間が3秒より短いと熱固定が不充分となり
易く、後に透孔が閉鎖し、また使用に際しての温度変化
により熱収縮を起し易くなる。
以上のようにして得られる多孔質中空糸は、人工肺に用
いるガス交換膜として有効に使用される。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基いてさらに説明する。
(実施例1) ポリプロピレン(UBE−PP−J109G、商品名:
宇部興産■製、MFI=9g710分)にジメチルポリ
シロキサン3重量%を分散混合したものを、直径8mm
、内径7mmの気体供給管を備えた中空糸製造用ノズル
を使用し、紡糸温度200℃1引取速度122m/分の
条件で紡糸した。得られた中空糸を、145℃の加熱空
気槽で30分加熱処理し、次いで液体窒素(−195℃
)中で、初期長さに対し20%延伸し、延伸状態を保っ
たまま145℃の加熱空気槽内で15分熱処理を行った
た。
この中空糸を145℃の空気雰囲気で400%の熱延伸
を行なった後、延伸状態を保ったまま145℃の加熱空
気槽内で15分間熱処理を行ない多孔質中空糸を製造し
た。
得られた多孔質中空糸の平均透孔径を水銀圧入法〔測定
は、カルロエルバ(CARLOERBA)社(イタリア
)製のポロシメトロ シリーズ(POROSIMETR
O5ERIES)1500を使用して行なった。以下同
様)で測定したところ、0.4ル醜であり、空隙率は6
5%であった。
この多孔質中空糸について、人工肺に用いるためのガス
交換性能を評価した。評価は酸素添加能およびシーラム
 リーケージ(SERUM LEAKAGE)  (血
漿のにじみ出し)について行なった。
まず、酸素添加能に関しては、血液速度3JL/win
/m”の場合、250  ml / win 7m2と
なった。
シーラム リーケージについては、温度37〜38℃に
おいて100時間経過した時点で、血漿かにじみ出した
(実施例2) ポリ(4−メチル−ペンテン−1)(TPXRT l 
8  商品名:三井石油化学■製)にメチルフェニルポ
リシロキサン4重量%を分散混合したものを、直径8■
■、内径7+amの気体供給管を備えた中空糸製造用ノ
ズルを使用し、紡糸温度2800C5引取速度200m
/分、ドラフト比726の条件で紡糸した。得られた中
空糸を、180’Cの加熱空気槽で30分間加熱処理し
、次いで液体窒素(−195℃)中で、初期長さに対し
20%延伸し、延伸状態を保ったまま180 ’Cの加
熱空気槽内で15分間熱処理を行なった。
この中空糸を180℃の空気雰囲気で80%の熱延伸を
行なった後、延伸状態を保ったまま180 ’Cの加熱
空気槽内で15分間熱処理を行ない多孔質中空糸を製造
した。
得られた多孔質中空糸の平均透孔径を水銀圧入法(測定
は、カルロエルバ(CARLOERBA)社(イタリア
)製のポロシメトロ シリーズ(POROSIMETR
O5ERIES)1500を使用して行なった。以下同
様〕で測定したところ、0.1g、mであり、空隙率は
40%てあった。
この多孔質中空糸について、実施例1と同様の条件で人
工肺に用いるためのガス交換性能を評価したところ、酸
素添加能に関しては、血液速度31/win/m2の場
合、260 ml /min /ra2となり、シーラ
ム リーケージについては90時間の時点て血漿のにじ
み出しか生じた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の人工肺用多孔質中空糸の
製造法によれば、ガス透過性は高いが、水蒸気等水分は
透過せず、長期間血液を循環させて使用しても、血漿が
漏出せず、しかもその強度が大である、人工節用ガス交
換膜として利用できる多孔質中空糸を得ることができる

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱可塑性樹脂にシリコーン樹脂を分散混合してな
    る中空糸を延伸することにより該中空糸に多数の微細透
    孔を形成する工程を含む人工肺用多孔質中空糸の製造法
    であって、該延伸工程を、窒素、酸素、アルゴン、一酸
    化炭素、メタンおよびエタンからなる群より選ばれた媒
    体中で、かつその延伸温度が、−100℃以下の温度で
    あって、該媒体の凝固点から該媒体の沸点より50℃高
    い温度以下の範囲の温度にて行なうことを特徴とする人
    工肺用多孔質中空糸の製造法。
  2. (2)熱可塑性樹脂がポリプロピレン、高密度ポリエチ
    レン、ポリ(4−メチル−ペンテン−1)、ポリフッ化
    ビニリデン又はエチレンテトラフルオロエチレン共重合
    体である特許請求の範囲第1項記載の製造法。
JP6623887A 1987-03-20 1987-03-20 人工肺用多孔質中空糸の製造法 Expired - Lifetime JPH0763505B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007308724A (ja) * 2007-08-31 2007-11-29 Asahi Glass Co Ltd フッ素樹脂の硬質多孔質成形体
JP2015034195A (ja) * 2013-08-07 2015-02-19 三菱樹脂株式会社 フッ素系樹脂多孔体
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