JPH01104271A - 膜型人工肺 - Google Patents

膜型人工肺

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JPH01104271A
JPH01104271A JP17078388A JP17078388A JPH01104271A JP H01104271 A JPH01104271 A JP H01104271A JP 17078388 A JP17078388 A JP 17078388A JP 17078388 A JP17078388 A JP 17078388A JP H01104271 A JPH01104271 A JP H01104271A
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gas
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穴沢 孝典
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一高 村田
Hiroyuki Akasu
弘幸 赤須
Rishichi Mimura
三村 理七
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は血液体外循環において、血液に酸素を添加し、
二酸化炭素を除去するための膜型人工肺に関するもので
ある。
[従来の技術と解決しようとする課題]人工肺は関心術
の補助手段あるいは長期の呼吸補助手段として研究され
、種々のタイプのものが開発されている。これら人工肺
は生体肺の持つ機能のなかで血液に酸素を添加し、二酸
化炭素を除去するガス交換機能を代行するものであって
、関心術用の人工肺として現在気泡を人工肺と膜型人工
肺が実用化されている。また呼吸補助用の人工肺として
膜型人工肺が開発されている。
気泡型人工肺は臨床に広く用いられているが、酸素を血
液中に直接吹き込むために、溶血、蛋白変性、血液凝固
、微小血栓の゛発生、白血球や補体の活性化が生じ易く
、また長時間使用すると消泡効果が弱くなり、微小気泡
が血液中へ混入する恐れがあるなどの欠点を有する。
膜型人工肺は膜を隔てて静脈血とガスとを接触させて、
静脈血中へ酸素を吸収させると同時に、ガス中へ炭酸ガ
スを放出させるもので、気泡型人工肺にくらべて、より
生理的であり、血液損傷が少ない、プライミングボリュ
ームが小さいなどの利点を有し、近年、臨床的にも次第
に用いられるようになった。
現在膜型人工肺に用いられている膜には弗素系重合体や
シリコン系の高分子よりなる均質膜が知られている。
これらの均質膜を用いた人工肺のガス交換速度は、膜へ
のガスの溶解速度と膜中でのガスの拡散速度に大きく依
存するが、前者では溶解拡散速度が小さすぎるという問
題があり、また後者ではシリコンゴムの機械的強度が小
さくて、薄膜化が困難であるという問題がある。
また膜型人工肺のもう一つのタイプとして、いわゆる多
孔質人工肺即ち均質膜のような溶解拡散機構と全く異な
る透過機構による疎水性の連通孔型多孔質膜を用いた人
工肺が知られている。かかる人工肺では、膜の有する連
通細孔(例えば0゜08〜4μm)が透過すべき気体分
子に比べて著しく大きいため、気体分子は体積流として
膜の細孔を通過する。従って、ガス透過速度は均質膜よ
り3ケタ程大きいが、水蒸気も多量に透過するため、気
相側の膜面での結露によって性能が低下するだけでなく
、長時間血液を循環させて使用すると、血漿が漏出する
という問題があった。この血漿の漏出は、血漿中の蛋白
成分等が膜表面に付着してゆくことによって次第に疎水
性が失なわれていくためと推定されるが、血漿の漏出が
起こると、膜のガス交換能は大巾に低下し、使用不能の
状態におちいる場合もある。
均質膜や多孔質膜が有するこの様な諸欠点を解消するた
めに、例えば特公昭54−17052号および特開昭6
0−249969号には、多孔質膜の細孔内部と膜表面
、または細孔内部のみを既知の物質の中でも特にガス透
過性の高いシリコン系化合物でコートあるいは目詰した
中空繊維膜による複合膜人工肺が提案されている。シリ
コンコートまたはシリコン目詰多孔膜人工肺は、原理的
には均質膜肺よりもシリコンコート層(目詰層)の厚み
を薄くできるため、ガスの拡散透過性が改善され、ガス
交換能が均質膜肺より高くなるが、例えば特開昭60−
249969号に開示されているような複雑な目詰処理
を必要とし、目詰層の・厚さ、強度、ピンホール発生防
止などの制御が技術的に困難であり1、コストが高くな
るという問題があるなど技術的に未解決な問題が多く、
実用化されていない。
以上に述べたように、従来の膜塁人工肺において、均質
膜人工肺は、実質的に細孔を有さないので血漿の漏出が
ないという利点はあるものの、体積流が存在しないため
、細孔を通して、体積流でガスを透過させる多孔膜人工
肺よりもガス交換能が劣るという欠点を有する。一方、
連通孔を多孔膜人工肺は、膜の疎水性が維持されている
限りは高いガス交換能を有しているが、20時間以上た
つと疎水性が失われ、血漿漏出と、それに伴うガス交換
能の大巾な低下が起るという本質的欠点を有する。さら
に、これまでの複合膜は低い生産性とそれによる高価格
という欠点を有している。
従って、膜人工肺には、均質膜や複合膜を人工肺と同様
に、長時間の使用が可能であること、多孔膜人工肺と同
等以上のガス交換能を有することおよび低コストで得ら
れること等の夫々の長所を兼ね備えることが求められて
いる。
[課題を解決する手段] 本発明者らは、膜型人工肺に使用するための、血液−気
体間のガス交換能に優れかつ長時間の使用においても血
漿の漏出を完全に防止できる、安価な膜を探索した結果
、成る種の特徴的な膜構造を有するポリオレフィン系重
合体からなる膜が従来の人工肺用の膜に比べて優れた性
能を有する事を見出し、それを用いた膜型人工肺を発明
した。
即ち、本発明によれば、膜の一方の側に血液を流し膜の
他方の側に酸素もしくは酸素含有気体を流すことにより
膜を介して血液と気体間でガス交換を行う膜型人工肺に
おいて、#膜は25℃における酸素透過速度ci(ox
)がl X I O−’ [cm”(STP)/cm”
sec−cmHg1以上でありかつ実質的にエタノール
を透過せず、空孔率が7〜50%であり、主としてポリ
オレフィン系重合体からなり、内径が10〜500μm
でかつ厚さが5〜1100pの中空繊維膜であることを
特徴とする膜型人工肺が提供される。
又、本発明によれば上記膜型人工肺に於いて、該膜の外
側に酸素含有気体を流し、一方該膜の内側に血液を流す
か、若しくは該膜の外側に血液を流し、一方該膜の内側
に酸素含有気体を流して血液と該気体とのガス交換を行
うことを特徴とする膜型人工肺の使用法が提供される。
本発明に用いる膜は、膜内部に微細な細孔(空隙)を有
するものの、膜の表裏は実質上細孔によって連通してい
ない、所謂非連通孔タイプの多孔質膜である。膜内部に
細孔が多く存在するほど酸素や二酸化炭素等のガス透過
速度が高くなり、血液への酸素移行量や血液からの二酸
化炭素の除去量が増す。しかしながら、空孔率を高くし
過ぎると細孔は互いに連結し、膜の表裏を連通ずる細孔
(連通孔)が発生し、血漿の漏出を生ぜしめる。従って
、本発明に用い得る膜は、その空孔率(体積空孔率)が
7〜50%のものであり、膜の製造方法によって多少異
なるが、10〜35%のものがより好ましい。本発明に
用いる膜は、上記の様に実質上達通孔を有しない多孔質
膜、換言すると、部分的な連通孔および独立気泡の一方
または両方を複雑に保有する多孔質膜であるが、さらに
その構造について詳しく論じると、膜の一方の側(中空
繊維膜の外表面もしくは内表面)には細孔が開孔してい
るが他の側に細孔が開孔していない場合、膜の内部には
細孔が存在するものの膜の内外両表面には細孔が開孔し
ていない場合、膜の内外両表面共に細孔が開孔している
ものの該細孔が膜内部で途切れていて、表裏を連通して
いない場合等があり、実際にはこれらの構造が混在する
事が多い。
膜表面における細孔の開口状態は、走査型電子顕微鏡(
SEM)による表面からの観察で視認できる。本発明に
用いる膜は上記のいずれの構造であっても良いが、膜の
少なくとも一方の側に細孔が開孔していない層を持つも
のが好ましい。細孔の大きさに特に制限は無いが、酸素
透過速度や膜強度等の点から、直径0.005〜IOp
mが好ましく、0.03〜1μmがさらに好ましい。
本発明に用いる膜は酸素透過速度Q(ox)がl X 
I O−” [cm3(STP) /cm2・sec−
cmHg]以上、好ましくは7XIO−・[cm3(S
TP)/am’ ・sea−cmHg ]以上、より好
ましくは5X10−”〜l X I O−’ [cm’
(S T P)/ (cが・5ec−cIIIHg)]
のものである。(酸酸素透過度はASTMDl′434
に準拠して測定される)酸素透過速度がこの値より低い
場合は、血液とのガス交換速度が遅くなり、均質膜型人
工肺に比ベメリットが無くなる。本発明に用いる膜の場
合、二酸化炭素の透過速度は酸素の透過2速度はぼ同程
度若しくは高くなるため、酸素透過速度が上記値であれ
ば、血液からの二酸化炭素除去量は十分である。酸素透
過速度は高い方が好ましいのは勿論である。酸素透過速
度を高めるには酸素透過係数の大きな素材を選定するこ
と、空孔率を高めること、気体が膜素材の重合体中を溶
解・拡散機構で透過すべき実質膜厚を薄くすること、と
いった方法をとる事ができる。しかし、その達し得る酸
素透過速度には自ずと限界はあろうが、高いこと自体に
よる不都合はないので、その意味から酸素透過速度に上
限を定めることを要しない。
膜の表裏を連通した細孔、所謂連通孔が存在すると、酸
素透過速度は高くなるものの、血漿の漏出が生じ好まし
くない。連通孔の有無と存在量は、エタノールの透過量
で判定できる。エタノールは、膜に連通孔が存在すれば
、その内部に浸入して液状のまま膜を透過する。例えば
、多孔膜型人工肺に用いられる連通孔タイプのポリプロ
ピレン膜の場合、膜の一方の側よりO−5kgf/ c
m”の加圧下に70%エタノールを圧入すると、100
0〜40000 m4/(min−mりの速度でエタノ
ールが透過してくるが、本発明の膜ではエタノール透過
量は著しく少なく、実質的に不透過である。ここでいう
「実質的に不透過」とは、同じ測定条件下でエタノール
透過量が30 mQ/ (win−m”)以下であるこ
とを意味する。エタノール透過量は、好ましくはl O
mQ/ (win−が)以下、さらに好ましくは2 m
Q/ (min−mり以下である。
本発明の膜における連通していない部分、即ちこのエタ
ノールを「実質的に不透過」とするエタノール遮断層が
本発明の膜のどの位置に存在するかを特定することは、
本発明において必須ではなく、膜の表面の片側または両
側に存在しても良いことは勿論、膜の内部に、単層、複
層を問わず、複雑な形状で実質的に存在するのであって
も良い。
しかしながら、その様な遮断層が血液に接する側の膜表
面に形成された膜構造が、血漿あるいは凝結水分による
空隙部の閉そくを防ぐ意味で好ましい。即ち、血液を中
空繊維膜の外側に流す外部潅流型人工肺にあっては中空
繊維膜の外表面に、又、血液を中空繊維膜の内側に流す
内部潅流型人工肺にあっては中空繊維膜の内表面にエタ
ノール遮断層を形成する事が好ましい。さらに、遮断層
の厚みを薄くする目的から、遮断層は1層である事が好
ましい。この様な遮断層(非多孔層)が膜表面に形成さ
れているかどうかは、走査型電子顕微鏡(S E M)
で確認する事ができる。
エタノール遮断層の膜全体に於る平均的な全実質厚みは
気体透過速度の実測値から計算により推定する事ができ
る。即ち、膜を透過する気体は、膜中の遮断層を溶解・
拡散流れで透過する部分と膜の表裏を連結する連通孔を
クヌーセン流れで透過する部分の和であるとして(並列
構造)解いた式(1)を用い、酸素透過速度および窒素
透過速度の実測値から計算される。
alca−ax)   Q(02) Q(N2) 係数 p(ox)  [*tl  :素材ポリマーの酸素透過
係数 P(N2)  [*tl  :素材ポリマーの窒素透過
係数 Q(O□)[*2]:膜の酸素透過速度(実測値)Q(
N、)  [*2]  :膜の窒素透過速度(実測値)
L    [μm]:遮断層の平均厚み(注) [* 
l ]  : cm3(S T P)・cm/(cm’
 ・sec・cmHg) [*2]  :cm3(STP)/(cm”sec・c
mHg) 本発明者等は同じ酸素透過速度q(ox)を示す膜でも
、(1)式で計算される遮断層の厚みLが小さいほど血
液への酸素加能力が高い事を見出した。
その理由の詳細については不明であるが、血液への酸素
供給に際して、連通孔透過部の寄与は、遮断層透過部の
寄与に比べて小さい事によるものであろう。本発明に用
いる事のできる、(1)式で計算される中空繊維膜の遮
断層厚みは10μm以下、好ましくは2μm以下、さら
に好ましくは0.7μm以下である。しかしながら製造
技術上、遮断層厚みを0.01p+a以下にする事は極
めて困難である。
上記(1)式で計算される遮断層の厚みはa<1の場合
には誤差が大きくなる。この様な場合には、酸素/窒素
の測定の代わりに二酸化炭素/窒素の測定から求めるこ
とができる。
又、本発明に用いられる膜としては、上述のα(酸素/
窒素の分離係数)が好ましくは0.94〜1.15、よ
り好ましくは0.95〜1.09のものがより有効であ
る。
而して、中空繊維膜は、25℃における酸素透過速度Q
(O□)がlXl0−’以上、酸素/窒素の分離係数α
が0.94〜1.15、酸素透過速度と窒素透過速度か
ら計算される遮断層(非多孔層)の厚みが2μm以下で
あり、かつ圧力差0.5kgf/cm2でのエタノール
透過量が300 cm3/ (min−m”)以下、空
孔率が7〜50%であり、内径が10〜500μmで、
且つ厚さが5〜100μmであるものが好適である。か
かる膜は、特開昭59−196706号に開示されてい
る、多孔質層と非多孔質層とからなり、酸素/窒素の分
離係数αが1゜2以上の中空繊維膜に比べて、人工肺に
適用した場合に於いて、より優れた血液処理量を呈する
ことになる。又、人工肺に限らず、一般の薄型気液接触
装置、例えばボイラー供給水の脱酸素、培養槽等に於い
ても、ガス交換速度が高く、装置がコンパクトにできる
メリットを有する。即ち、特開昭59−196706号
の膜でも人工肺、その他の気液接触装置に用いて有効で
あるが、より優れた性能を指向して止まない市場要求か
らすれば、上記の好適な中空繊維膜が要望に応じ得るも
のである。
尚、上記中空繊維膜は、前述する如く、一般の模型気液
接触装置、即ち膜を介して液体と気体を接触せしめ、液
体中への気体の溶解若しくは液体中に含溶存する気体の
放出若しくはこれらの溶解と放出とを同時に行わしめる
ことを目的としたもの、例えばボイラー供給水の脱酸素
装置、培養槽、生物廃水処理における酸素供給装置等、
又、人工肺等の医療装置に利用できる。しかし、人工肺
用ガス交換膜と、一般の模型気液接触装置に於けるガス
交換膜では要求特性が異なる。人工肺においては、血液
中に濃厚な蛋白成分が存在し、膜表面に付着して表面を
親水化することが問題となるが、一般の気液接触装置に
おいては、特に素材がポリ−4−メチルペンテン−1の
場合、親水化されるような事態は生じない。この為、一
般の気液接触装置用ガス交換膜として用い得る膜のエタ
ノール透過量は300 cm3/ (min−m”)以
下である。
本発明の膜型人工肺の特徴は、特徴的な構造と気体透過
特性を持った中空繊維膜を人工肺のガス交換膜に用いる
点にあり、その構造については外部潅流型、内部潅流型
その他任意の構造を採る事ができるが、本発明に用いる
中空繊維膜の特徴、即ち外表面に遮断層が形成可能な点
、小径の中空繊維膜でも高性能、安価に製造可能な点、
径に対して肉厚を薄くできる点等を十分生かす為には、
外部潅流型にする事が効果的である。さらに、外部潅流
を人工肺を組立てるに当って、中空繊維膜を扉状に織っ
たシートに形成して組み込み、血液のチャンネリングを
防止するといった方法を採る事により、膜性能をより発
揮させる事ができる。
尚、本発明の膜を人工肺は、内部潅流で用いる場合には
、通常中空繊維の内側の総面積が0.1〜7 m sで
、中空繊維の本数が1000〜100゜000本となる
ように中空繊維を包含し、又、そのガス交換部の大きさ
が略、外径25cm以下、及び長さ30cm以下の円筒
タイプのものが代表的である。
また。外部潅流で用いる場合には、通常中空繊維の外側
の総面積が0.1〜3.5m”で、中空繊維の本数が1
.000〜60.000本となるように中空繊維を包含
し、又、そのガス交換部の大きさが略、外径20cm以
下、及び長さ30cm以下の円筒タイプのものが代表的
である。
本発明に用いる膜を構成する重合体はポリオレフィンが
好適である。ポリオレフィン系重合体は、素材としての
酸素および二酸化炭素の透過係数が大きいこと、血液適
合性に優れること、非連通孔形多孔質膜に成形し易いこ
と、残留溶剤の恐れの無い溶融法で膜を成形できること
、機械的強度が強くて膜厚を小さく出来るため装置がコ
ンパクトになること、有害な不純物を含有しにくいこと
、吸水性が無く取扱いが容易なこと、耐薬品性があり滅
菌が容易なこと、安価であること、といった特長を有し
ている。本発明に用いるポリオレフィン系重合体として
は、例えばポリ−4−メチルペンテン−11ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリブテン−1およびこれらの共
重合体等を例示することができるが、これらの中でポリ
−4−メチルペンテン−1が気体透過係数が大きいこと
により酸素透過速度Q(O□)を嵩<シて遮断層厚みL
を薄くする事ができ、かつ膜表面に遮断層を形成し易い
ので特に好ましい。また、素材の血液適合性からみて、
ポリオレフィンが膜素材として好適であることは前記し
たが、ポリ−4−メチルペンテン−1は、その表面エネ
ルギーが前記例示の各ポリオレフィン系重合体の中で最
も小さいため、いわゆるWETLUNG(膜表面に凝縮
した水蒸気が膜を濡らして広がり、ガス交換面積を低下
させる現象)が起こりにくく、また血液学的には補体を
活性化する事が少ないなど、今後要望が高まって行くで
あろう長時間使用可能な膜型人工肺の素材として特に優
れた適性を有している。従って、この点からもポリ−4
−メチルペンテン−1は本発明において好適な素材であ
る。
本発明で用いられる主としてポリオレフィン系重合体か
ら成る素材は、ポリオレフィンの1種以上を主要成分と
するものであればよく、他の物質を含有することも可能
である。例えば、架橋剤や抗菌剤等を含有しても良いし
、他のポリマーとブレンドする事もできる。また、プラ
ズマ処理等の表面処理や放射線架橋等の処理を行なう事
も可能である。
本発明に用いる膜の形状は、中空繊維状もしくは管状で
あり、内径は10〜500μm1好ましくは100〜3
00μm1膜厚は5〜too、um1好ましくは10〜
40μmである。本発明の膜はシリコン均質膜に比べて
、内径に対する膜厚が小さく、人工肺モジュールに占め
る膜の体積が小さい為、高い気体透過速度を相まって人
工肺をコンパクトに製作でき、プライミングボリューム
を小さくできると同時に安価に製造する事が可能になる
。又、本発明の膜は、中空繊維を扉状のシートとして用
いるのが好ましい。かかる扉状シートは中空繊維に対し
て垂直方向に縦糸又は粘着テープで中空繊維を編組する
か、接着剤が付着した糸で中空接着剤を接着する等によ
って得たものが使用できる。勿論、該扉状シートは上記
のもののみに限定されるものではない。
この様に構成される本発明の人工肺は、例えば、ポリ−
4−メチルペンテン−1で作った膜厚27μm1外径2
72μm1空孔率18%の中空膜内面に平滑な遮断層を
有する中空繊維膜を用いた、有効膜面積0.8m”の人
工肺において、血液を中空繊維膜の内側に流し、血液温
度37°C1血液の酸素分圧38mmHg、二酸化炭素
分圧45mm)(gの条件下で酸素移行量および二酸化
炭素の除去量を測定したところ、全く同様の膜面積およ
び条件で行っ−た膜厚100μm1外径400μmのシ
リコン均質膜を用いた人工肺にくらべて酸素移行量は1
.4倍、二酸化炭素除去量は1.5倍となった。
また、膜厚25μm1外径250μmで空孔率40%の
ポリプロピレン多孔膜を用いた人工肺にくらべて、本発
明の該人工肺は、酸素移行量および二酸化炭素除去量に
やや勝り、ポリプロピレン多孔膜が血漿の漏出を生じる
のに対しその漏出が全く認められな、かった。さらに中
空繊維の扉状シートのm、ll膜の外側に血液を流した
ところ繊維膜の内側に流した場合に比べて酸素移行量で
2.0倍、二酸化炭素除去量で2.0倍で、しかも圧力
損失が極めた小さかった。これらの事実は、本発明の人
工肺が従来の人工肺にくらべて優れた性能を有すること
を示している。
本発明に用いる膜は、その製法については特に限定はな
いが、一般には溶融法、乾式法および乾湿式法が適して
おり(中でも溶融法が膜の性能および生産性の両面に於
て特に好適であり)、例えば、特開昭59−19670
6、特開昭59−229320、特開昭61−1012
06、特開昭61−1.01227に開示されている方
法で製造する事ができる。しかしながら、これらの溶融
成形法において、人工肺に要求される、高い血液酸素加
能力、血漿漏洩防止能力および長時間使用時に性能が劣
化しない能力を中空糸膜に与えるには、次の様な条件で
製造するのが好ましい。即ち、溶融温度を(Tm+ 1
5) 〜(Tm+65)”O(但し、Tmはポリマーの
結晶融点)、非晶延伸のDRを1.0−1.1熱処理の
温度を(Tm−35)〜(Tm−10)”O11熱処理
間を2〜30秒、DRを1.0〜1.2、冷延伸DRを
1.1〜1.6、熱延伸DRを1.3〜2.0の範囲で
製造する。そして各々の工程の条件を上記範囲で調節す
る事により実施例に記載の様に、酸素透過速度、空孔率
、。
遮断層厚み等を人工肺としての使用目的に合致するよう
、任意に設定する事ができる。又、到達結晶化度20%
以上のポリオレフィン重合体を中空繊維状に溶融押出成
形し、これを必要に応じ配向延伸と熱処理を行ない、冷
延伸と熱固定を行なう事により中空繊維膜の少なくとも
一方の側に平滑な遮断層を有する多孔質膜を製造する事
ができる。
この方法で製造した膜は、その生成機構に由来して膜中
の細孔が膜表面に対して垂直方向に長い構造を持つため
か、比較的低い空孔率で十分に高い酸素透過速度と実質
的にアルコール不透過性を示し、しかも高い機械的強度
を持ち膜厚を小さくできる事、溶剤等を一切使用しない
ので有害物の溶出が無い事、生産性が高く複合膜に比べ
てはるかに低コストの膜を製造できる事、といった特徴
を持つ。
[発明の効果] 本発明の人工肺は、従来の均質膜人工肺に比べた場合、
膜内部に細孔を持つ構造に由来する高い気体透過速度を
示し、これにより血液への酸素移行量及び血液からの二
酸化炭素除去量が大きくなる。従って、より小型の装置
で同じ目的を達する事ができ、装置のズライミングボリ
ュームの減少と廉価化が可能になる。また、シリコン均
質膜に比べて膜の剛性と強度が高く、取扱性と加工性に
優れるという特徴も有する。その一方で、均質膜型人工
肺の有していた長所すなわち血漿の漏出が無く長時間の
使用に耐えるという長所については、同等の性能を持っ
ている。
また、本発明の人工肺は、従来の連通孔型多孔質膜を用
いた人工肺が持っていた欠点すなわち長時間の使用に耐
えないという欠点を除去し、しかも血液とのガス交換能
力について同等以上の性能を有しておりながらその膜の
製造の難易度、強度、コスト等については全く損色がな
い。
さらにまた、本発明の人工肺は、複合膜型人工肺と比べ
て同等の性能を有するのみならず、複合膜型人工肺が多
孔質膜の製膜とその複合膜化という二工程が必要なのに
対して、−段階で製膜が可能である事、複合膜の製造に
は通常溶剤が用いられ、作業環境、大気汚染、残留溶剤
、乾燥時間等の点で問題があるのに対して、これらの問
題が全くない溶融法で膜の製造が可能である事、複合膜
と異なり中空繊維膜の内表面、外表面のいずれでも、あ
るいはその両面に平滑な遮断層を容易に形成でき、使用
目的に応じた膜が供給できる事、といった長所を有して
いる。
[実 施 例] 以下実施例等によって本発明をさらに具体的に説明する
製造例1 メルトインデックス(ASTM  D1238による)
26のポリ−4−メチルペンテン−1t−1直径6mm
の円環型中空繊維用ノズルを用いて、紡糸温度290°
C1引取速度300m/分、ドラフト270で溶融紡糸
し、外径343μm1膜厚34μmの中空繊維を得た。
この時ノズルロ下3〜35cmの範囲を温度25℃、風
速1.5m/秒の風で冷却した。得られた中空繊維を温
度35℃、延伸倍率(DR)1.05で、ローラー系を
用いて連続的に非晶延伸し、次いで200℃、DRl、
3で熱風循環型恒温槽中に導入して5秒間滞留させる事
により熱処理を行ない、引続き35℃、DRl、2の冷
延伸、150℃、DR1,2の熱延伸、および200℃
、DRo、9の熱固定を行なって、外径272μm1膜
厚27μmの中空繊維膜を得た。この膜の内外表面を1
2,000倍のSEMで観察したところ、第1図および
第2図に見られる様に、内表面は平滑で、細孔が全く認
められず、外表面には0.1μm程度の微細孔が多数説
められた。
この中空繊維膜0.5gを長さ約10mmに切って比重
びんに詰め、真空ポンプでI X I O−”torr
以下に脱気したのち水銀を充填し、重量を計ったところ
25℃における中空繊維膜の体積は0.72C11”で
あった。ポリ−4−メチルペンテン−1の真比重0.8
2を用いて計算すると、この中空繊維膜の空孔率は18
%となる。またこの中空繊維膜をガラス管に封入し、A
STM  D1434圧力法に準拠して25℃にて気体
透過速度を測定したところ、Q (Oz)=4−5XI
O−’cm’(STP) /(cm”−sec−cmH
g)、Q (Oz) = 3.4 xl 0−’am”
 (S T P) /(cm” ・sec−cmHg)
、a(O1/Nz)” 1.2、L(遮断層)−1,3
μmであった。
実施例1 − 製造例1で得た中空繊維膜を用いて第3図に示す如き人
工肺を製作した。
該人工肺はハウジング3、中空繊維膜5及び両端部の高
分子重合体隔壁6からなる。ハウジング3内には例えば
8000本程度0中空cm膜5が配列され、その両端部
分で高分子重合体隔壁6によって液密に封止されると同
時に開口され、/Xウジング3とも液密に封止されてい
る。ノ1ウジング3にはガスの入口4及び出口4aが設
けられると同時に隔壁6の外側にキャップl及びlaが
リング2によってかぶせられており、キャップl及びl
aには血液の入ロアと出ロアaが設けられている。
該人工肺(有効膜面積0.8m”)の中空部側に、膜を
濡らす液体である70%エタノールを200am3/m
inで流し、Q 、 5 kgf/ am”の膜間圧力
差を設定したところ、70%エタノールの膜透過量は0
 、8 cm3/ (min−m ”)であり、該膜が
実質的に液体を透過させない遮断層を有する事が明らか
となった。
次いで、該人工肺のガス交換能を調べるため、。
新鮮ヘパリン添加牛血を用い、36℃、ヘモグロビン含
量12 、1 g/dQ、酸素飽和度65%、炭酸ガス
分圧45m+oHgの状態の標準静脈血を調製し、これ
を該人工肺の中空部に通し、中部繊維膜外部側には10
0%酸素をIff/minの流速で流した場合に、人工
肺出口側の酸素飽和度が95%以上を保つ最大血液流血
(MBF)を求めた。
さらに、雑種成犬を用い、静脈−人工肺−動脈の部分体
外循環を24時間施行し、血漿の漏出量を測定した。表
−1に示した結果より、本発明の人工肺は血漿の漏出が
なく、実用上十分なガス交換能を有する事が明らかであ
る。
製造例2 紡糸温度が300°Cである事および非晶延伸の延伸倍
率が1.2である事以外は製造例1と全く同様にして中
空繊維膜を製造した。この中空繊維膜には、SEM観察
によれば、内表面、外表面共にSEMの解像力(約30
人)以上の孔径の細孔は全く認められなかった。また、
この膜の外径は250μm、膜厚は25μm1空孔率は
11%、酸素透過速度Q(02)は8XlO−’cm”
(STP)/(0m2・sec−cmHg)、αは4.
1.Lは2.5μm、、Q(Ox)は3.9 X 10
−’am3(STP)/(Cm” ・sec ecmH
g )であった。
実施例2 製造例2で得た中空繊維膜を用いて実施例1と同様にし
て作製した人工肺は、70%エタノールの透過量が0 
、15 am3/ (min−mつであった。この人工
肺について実施例1と同様にして測定したMBFと血漿
漏出量を表−1に示す。
製造例3 メルトインデックス(ASTM  D1238による)
3.5のポリプロピレンを、直径5mmの円環型中空繊
維用ノズルを用いて、紡糸温度250°C1引取速度3
00m/分、ドラフト270で溶融紡糸し、外径345
μm、膜厚34μmの中空繊維を得た。この時ノズルロ
下3〜35cmの範囲を温度8℃、風速1.5m/秒の
風で冷却した。
得られた中空繊維を温度35℃、延伸倍率(DR)1.
2で、ローラー系を用いて連続的に非晶延伸し、次いで
140℃、DRl、3で熱風循環型恒温槽中に導入して
5秒間滞留させる事により熱処理を行ない、引続き10
℃、DRl、2の冷延伸、140℃、DRl、2の熱延
伸、および140℃、DRo、9の熱固定を行なって、
外径257μm、内径205μm、膜厚26μmの中空
繊維膜を得た。この膜の内外表面をt2.ooo倍のS
EMで観察したところ、内表面は平滑がほとんど認めら
れず、外表面には0.1pm程度の微細孔が多数存在し
た。この膜の空孔率は31%、酸素透過速度Q(02)
は3.4 X I O−’cm” (STP)/(cm
”sec−cmHg )、αは0.94、Lは1.6μ
m5Q(c Oりは2.92X10″″’cm” (S
 T P) /(0m2・sec−cmHg)であった
。尚、Lの計算はQ (o 2)を用いた場合は誤差が
大きいため、q(cot)に基づいた。
実施例3 製造例3で得た中空繊維膜を用いて実施例1と同様にし
て人工肺を作製した。その70%エタノールの膜透過量
は22 cm3/ (win−m ”)であった。
人工肺としてのガス交換能および血漿漏出量を実施例1
と同様に測定した結果を、表−1に示す。
製造例4 メルトインデックス1.8、密度0.96のボリエチレ
ンを、直径10闘の円環型中空繊維用ノズルを用いて、
紡糸温度230°C1ドラフト700、冷却風温12°
C1冷却風速1.5m/sで溶融紡糸した。得られた中
空繊維を、ローラー系にて連続的に、20℃、DRl、
2で非晶延伸し、80’O,DRl、2、滞留時間5秒
で熱処理し、20’O,DRl、3で冷延伸し、60℃
、DRl、2で熱延伸し、80°O,DRl、0で熱固
定して、内径200μm1膜厚24μmの中空繊維膜を
得た。
SEM観察によれば、この膜は、内外両表面共に細孔は
認められず、膜断面の内外表面間は孔径約lpmの細孔
から成る多孔質層であった。またこの膜の空孔率は25
%、酸素透過速度Q (o z)は1.5 X 10−
’cm3(ST P)/(cm” sec−cmHg)
、αは0.95、Lは0.6μm1Q(CO2)は1.
33 X I Q−’cm3(S T P) /(cm
” sec−cmHg)であった。尚、Lは製造例3と
同様にして算出した。
実施例4 製造例4で得た中空繊維膜を用いて実施例1と同様にし
て人工肺を作製した。70%エタノールの透過速度は1
4 、8 cm3/ (min−mりであり、本実施例
の膜も、実質的に液体が透過しないエタノール遮断層を
有していた。表−1にガス交換能と血漿漏出量の評価結
果を示す。
比較例 l 中空繊維膜として、内径200μm1膜厚30μ、空孔
率40%、最大孔径0.6μの連通孔タイプの多孔質ポ
リプロピレン中空繊維膜を用いた他は実施例1と同様に
して0.8m”の人工肺を作製し、血液でのMBFおよ
び血漿漏出量を測定した。結果を表−1に示す。
比較例 2 中空繊維膜として、内径200μ、膜厚100μのシリ
コン中空繊維膜を用いた他は実施例1と同様にして0.
8 m”の人工肺を作製し、血液でのMBFおよび血液
漏出量を測定した。結果を表−1に示す。
表−1 製造例5 紡糸ドラフトが350、熱処理条件が220℃、DRl
、L熱延伸DRが1.4であること以外には実施例1と
同条件で製造した中空繊維膜は、外径255μm1膜厚
26μmであった。SEMにより観察すると、中空糸内
表面には孔径約0.1μmり細孔がl cm”当り約5
0XIO’個開口しているのが観測されるのに対し、外
表面にはその1150程度の開口しか存在しなかった。
この膜の気体透過性はQ(01)−3X 10−’Cl
11” (S T P) /(CII+!・SeC−C
mHg)、e−1,02、L−0,6μms  Q(C
O2)−3,4x 10−’cm” (STP)/(c
m” ・sec−cmHg )であり、第(1)式およ
びポリ4メチルペンテン−1の特性値P(O□)−2、
OXl 0”cm” (S T P) /(am” ・
sec−cmHg)、α1−4.1.を、用いて計算し
た遮断層厚みは0.6μmであった。製造例1と同様に
して測定したこの中空糸の空孔率は23.5%であづな
実施例5 製造例5で得た中空繊維膜Bを第4図に示すように縦糸
で原状に編組して成形した中空繊維シートAを丸めて第
3図に示すように円筒状/1イジング3内に収容して、
膜面積2.5 m”の膜を人工肺を組み立てた。この換
型人工肺の70%エタノール透過速度は2−1 cm”
/ (min 6 mりであった。また中空繊維膜の外
側に実施例1で使用した牛血液を流し、内側に100%
酸素をlQ/minの流速で流した場合の人工肺出口側
の酸素飽和度が95%以上を保つ最大血液流量は295
0 cm3/ (min・112)であった。また、こ
の換型人工肺は1週間の連続使用においても、血漿のリ
ークは全くなく、ガス交換能の経時的低下も殆んど認め
られなかった。さらに使用後に生理食塩水で血液を洗浄
除去したところ、中空糸外表面への血栓の付着も極めて
少なかった。
実施例6 製造例5と同じ膜を細い粘着テープを用いて原状に配列
した他は実施例5と同様にして膜面積2゜Q m 2の
外部潅流型人工肺を組み立て、評価したところ、この肺
のMBFは2200 am”/ (min ・mつであ
った。
製造例6 熱処理の時間が10秒、冷延伸倍率が1.3、熱延伸倍
率が1.8であること以外は製造例5と同様の方法で製
造した中空繊維膜の特性はq(ox)−3,OX I 
O−’am” (STP) /(cm”sec−cmH
g)、a−0,98、L−1−1/JOISQ(Cot
)= 3 、OX 10−’cm” (STP) /(
cm”・sec−amHg)、空孔率−27%であった
実施例7 製造例6で得た中空繊維膜を用いて実施例5と同様にし
て人工肺を製作した。この肺のエタノール透過速度は3
 、9 Cm3/ (min−m”)であり、MBFは
2500 Cm3/ (min−mりであった。
実施例8 中空繊維膜に実施例5と同じ物を用いたほかは実施例1
と同じ人工肺を製作し、実施例1と同じ試験を行った。
この人工肺のエタノール透過速度は2 、1 Cm3/
 (min−mす、最大血流量は1410cm3/mi
nであった。
実施例9 中空繊維膜に実施例7と同じ物を用いたほかは実施例1
と同じ人工肺を製作し、実施例1と同じ試験を行った。
この人工肺のエタノール透過速度は3 、9 cm’/
 (min−m”)、最大血流量は1260cm3/m
inであ−った。
製造例7 紡糸ドラフトが380、熱処理条件が220 ’C!、
DRl、11熱延伸DRが1.4であること以外には実
施例1と同条件で製造した中空繊維膜は、外径246μ
m1膜厚25μmであった。SEMにより観察すると、
中空糸内表面には孔径約0.1μmの細孔がl cm”
当り約50XlO”個開口しているのが観測されるのに
対し、外表面にはその1150程度の開口しか存在しな
かった。この膜の気体透過性はQ(ox)−2,0xl
O″″4Cが(STP)/(cm!・SeC・CmHg
)、α−1,09、であり、第(1)式およびポリ4−
メチルペンテン−1の特性値P(02)−2,0XIO
″″”Cm3. (S T P ) / (cn+” 
・sec−cmHg)、a、−4、l 、を用いて計算
した遮断層厚みは0.53μmであった。製造例1と同
様にして測定したこの中空糸の空孔率は23.8%であ
った。
参考例1 製造例8で得た中空糸膜20本(実効長10cm)を第
5図に示した装置に組込み、液体が中空糸膜の外表面に
接する系での酸素の溶解速度を測定した。第5図におい
て、液体(水)を満すケース(8)は、バルブ(16X
17)が付された液体導入口(12)および液体排出口
(13)が設けられており、磁気撹拌機(9)上に配置
されている。(lO)は撹拌子であり、(11)は酸素
センサーである。
繊維束状の中空糸膜(18)は両端付近で樹脂封止部(
20)により束ねられており、主体部分が液体中に浸漬
され、ゴム栓(19)を介してケース(8)外にその開
口端が出ており、気体導入口(14)および気体排気口
(15)に接続されている。
測定に当っては、中空糸膜の中空部に酸素を通じ、水中
の酸素濃度を酸素センサー(11)により測定した。搬
定及び解析はYASUDA等;J。
Appl、Polym、Sci、、  16. 595
(1972)に記載されている方法によった。測定は2
5°C恒温室内で行ない溶存酸素濃度計として電気化学
計器(株)社製DOC−10ffiを用いた。また膜面
積の計算に当っては、中空糸外表面積を膜面積とした。
。 測定で得た気液系での酸素透過速度Q ’(02)は1
.29x l O弓am’ (STP) /(cm”s
ec−cmHg)であった。 ′ 製造例8 紡糸ドラフトが390、熱処理条件が220 ’01D
R1,05、熱延伸DRが1.4、熱固定のDRが0.
93であること以外には実施例1と同条件で製造した中
空繊維膜は、外径245μm1膜厚24μmであった。
SEMにより観察すると、中空糸内表面には孔径約0.
1μmの細孔が1 am”当り約50X10’個開口し
ているのが観測されるのに対し、外表面にはその115
0程度の開口しか存在しなかった。この膜の気体透過性
はQ (o z)= 8.7 X l O−’am” 
(STP) /(cm”−sec−amHg)、α−0
,960、Sあり、第(1)式およびポリ−4メチルペ
ンテン−1の特性値p(ox)−2゜OX 10−”c
m’ (S T P) /(cm”・5ect cmH
g)、e、−4,1,を用いて計算した遮断層厚みは0
゜68μmであった。製造例1と同様にして測定したこ
の中空糸の空孔率は24.3%であった。
参考例2 製造例8で得た中空糸膜を用いて参考例1と同様にして
測定を行なったところ気液系での酸素透過速度Q ’(
Ox)は9.05x l O−’cm3(STP)/(
Cm2・SeC・CIIIHg)であった。
参考例3 中空繊維膜として製造例1と同じ膜を用いて参考例1と
同様にして測定を行なったところ、この膜の気液系での
酸素透過速度Q ’(02)は6.6×10−’cm3
(S T P) /(Cm2・sec−cmHg)であ
った。
参考例4 中空繊維膜として製造例2と同じ膜を用いて参考例1と
同様にして測定を行なったところ、この膜の気液系での
酸素透過速度Q ’(02)は4.6×10−’Cm3
(S T P) /(am” sec−cmHg)であ
った。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、製造例1の中空繊維の形状(表
面の微細構造)を示すための走査型電子顕微鏡写真で、
第1図は該中空繊維の内表面(孔の存在は観察されない
)を示し、第2図は該中空繊維の外表面(約0.2μm
の細孔が認められる)を示す。写真の倍率は12.00
0倍で、写真の右下の短かい白線の長さが0.5μmに
相当する。 第3図は、本発明の人工肺の実施例の縦断面図である。 又、第4図は、実施例5〜7で用いられる簾状中空繊維
膜シートを示す状態図である。更に、第5図は、参考例
1〜3で用いられる気液接触装置の概略図である。尚、
第3図中の符号は次の通りである。 ■・・・キャップ、la・・・キャップ、2・・・リン
グ、3・・・ハウジング、4・・・ガス入口/血液入口
、4a・・・ガス出口/血液出口、5・・・中空繊維膜
、6・・・高分子重合体隔壁、7・・・血液入口/ガス
入口、7a・・・血液出口/ガス出口。 又、第4図中の符号は次の通りである。 A・・・原状の中空繊維シート B・・・中空繊維膜。 更に、第5図中の符号は次の通りである。 8・・・ケース、9・・・磁気撹拌機、lO・・・撹拌
子、11・・・酸素センサー、12・・・液体導入口、
13・・・液体排出口、14・・・気体導入口、15・
・・気体排出口、16.17・・・バルブ、18・・・
中空系膜、19・・・ゴム栓、20・・・樹脂封止部。 茅3図 r−一人一一) 茅4図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 膜の一方の側に血液を流し膜の他方の側に酸素もしくは
    酸素含有気体を流すことにより膜を介して血液と気体間
    でガス交換を行う膜型人工肺において、該膜は25℃に
    おける酸素透過速度Q(O_2)が1×10^−^■[
    cm^3(STP)/cm^2・sec・cmHg]以
    上でありかつ実質的にエタノールを透過せず、空孔率が
    7〜50%であり、主としてポリオレフィン系重合体か
    らなり、内径が10〜500μmでかつ厚さが5〜10
    0μmの中空繊維膜であることを特徴とする膜型人工肺
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