JPS63228069A - 診断薬用ラテツクス、その製法および該ラテツクスを用いてなる診断薬 - Google Patents

診断薬用ラテツクス、その製法および該ラテツクスを用いてなる診断薬

Info

Publication number
JPS63228069A
JPS63228069A JP6363187A JP6363187A JPS63228069A JP S63228069 A JPS63228069 A JP S63228069A JP 6363187 A JP6363187 A JP 6363187A JP 6363187 A JP6363187 A JP 6363187A JP S63228069 A JPS63228069 A JP S63228069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latex
meth
acrylate
monomer
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6363187A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0810223B2 (ja
Inventor
Yasuo Kihara
木原 康夫
Kenjiro Mori
健二郎 森
Tetsuo Watanabe
哲男 渡辺
Takashi Tsuji
孝 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6363187A priority Critical patent/JPH0810223B2/ja
Publication of JPS63228069A publication Critical patent/JPS63228069A/ja
Publication of JPH0810223B2 publication Critical patent/JPH0810223B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業との利用分野〉 本発明は特定の含フッ素(メタ)アクリレートからなる
診断薬用ラテックス、その製法および該ラテックスを用
いてなる診断薬に関するものである。
〈従来の技術〉 従来から免疫学的診断試薬やそれを用いた免疫反応の測
定方法について盛んに技術開発が行われている。このよ
うな免疫反応の測定方法としては赤血球や?リスチレン
ラテックスに抗原または抗体を固定してなる診断試薬と
、検査を受けるべき血清とを混合して、該血清中に存在
する抗体または抗原との免疫反応にて生じるmmや凝集
を測定する方法がある。この測定方法は多数の検体処理
の必要性から自動化の方向に進み、titの検体量でも
迅速に且つ精度の高い結果が得られるマイクロタイター
法(微量検査法)が広く採用されている。
しかし、従来のマイクロタイター法に使用される診断試
薬では、赤血球の如き動物由来の血球を抗原または抗体
の固定用担体として使用していたので、腐敗や変性が生
じやすく、長期にわたる保存には不向きなものであった
そこで、近年この代替品として種々の合成高分子からな
るラテックスが固定用担体と(−で開発されている。こ
のようなラテックスは通常、各種乳化剤tラテックス粒
子の安定化のために用いた乳化重合(よって得られるも
ので、該乳化剤はラテックス粒子表面に吸着した状態で
存在するものである。乳化剤が吸着したラテックスは分
散安定性が良好である反面1診断薬用に用いた場合、免
疫反応による該ラテックス粒子の凝集現象に悪影響を及
ぼす恐れがあり1例えば陰性血清と混合しても凝集する
。所謂非特異凝集の原因ともなる。
そこで、乳化剤を用いずにラテックスを得る方法も検討
されており、スチレンを乳化剤の不存在下、水中にて重
合させたのち、アルカリ性条件下で加熱処理を施す方法
(特開昭57−14610号公報)や、さらに塩素化処
理を施してラテックス粒子の比重を大きくする方法(特
開昭60−233105号公報)などが提案されている
しかし、抗原または抗体を固定するための担体にポリス
チレン粒子を用いた場合には、官能基が存在しないため
に固定化手段として吸着法に頼る必要があり、固定する
抗原または抗体の4類の制限、 pHの厳格な監視など
煩雑な操作を行う必要がある。また、吸着固定後も抗原
または抗体は長期保存中に遊離しやすく、安定性の点で
決して良好な担体とはいえないものである。さらに、免
疫反応によるラテックス粒子の凝集を短時間にて行わぜ
るためには、塩素化などの処理を施して粒子自体の比重
を大きくし凝集塊の沈降速度を犬きくすることが好まし
いか、上記のように吸着による固定では制限が多いので
、共有結合による固定化が1ましいものである。
〈発明が解決しようとする問題点〉 共有結合にて抗原または抗体を固定する場合。
ラテックス粒子には結合用の官能基の導入が必要である
。しかし、アクリル酸などのようにカルボキシル基を官
能基として有する単量体と乳化共重合して導入する場合
、このような単量体は通常。
水溶性を呈するので、乳化重合するとラテックス粒子形
成過程で新粒子の生成を伴い、均一粒子径(単分散性)
のラテックスを得ることができないものである。新粒子
が存在するとラテックス中に存在する粒子の粒子径が不
揃いとなるので、各凝集塊の沈降速度が一定とならず、
凝集像が安定しなくなり判定が困嬢となるなどの問題が
生じる。
従って1本発明者らは抗原または抗体を共有結合にて固
定でき、且つ新粒子を伴なわないラテッり又を開発すべ
く検討を咀ねた結果1種重合体粒子の存在下にて単量体
?乳化π合させるシード重合法を利用すると好結果が得
られること?見い出した。
シード重合法によってラテックスを調製すると。
比較的粒子径の大きなラテックス粒子を得ることができ
るので、抗原または抗体の固定できる許容tを多くする
ことが可能となり、且つ粒子径が揃い単分散性のラテッ
クス粒子が得られ、凝集反応に優れた再現性を有するよ
うになる。
一方、含フッ素系の特定単量体金円いることでラテック
ス粒子の比重を大きくシ、その結果、凝集による粒子の
沈降速度を速くでき、短時間での測定が可能となること
、およびこの単量体とカルボキシル基含有単量体を前記
シード重合法にて共1合させることで抗原または抗体の
共有結合による固定化が容易となり、且つ生成するラテ
ックス粒子の単分散性が損なわれないことを見い出した
さらに含フッ素系の特定単量体を用いて診断薬用ラテッ
クスとすると、血清や尿などに含まれるタンパク質等の
吸着が極めて少なく耐汚染性にすぐれ6且つ非特異凝集
のような非特異的反応も少なくなることが判明した。
く問題点を解決するための手段〉 本発明の第lの目的は、特定の含フツ素系単量体および
カルボキシル基含有単量体を含む単量体混合物を種重合
体粒子存在下にて共重合してなる診断薬用ラテックスを
提供することにある。
また1本発明の第2の目的は、上記診断薬用ラテックス
の製法全提供することにある。
さらに1本発明の第3の目的は、上記にて得らnた診断
薬用ラテックスに存在するカルボキシル基金介して抗原
、抗体またはハプテンのうち少なくとも一種を共有結合
させてなる診断薬を提供することにある。
本発明の診断薬用ラテックスは1M重合体粒子の存在下
、特定の含フツ素系単量体およびカルボキシル基含有単
量体を共重合して得ることができるが、J:、記橿重合
体粒子には乳化剤や分散剤が吸着していないものが使用
される。
このような1筺合体粒子を調製するには、乳化剤や分散
剤等を使用せずに水媒体中で単量体を重合する。所謂無
乳化剤重合(5oap −Free Polymeri
 −2ation )を行なうことが好ましく、この重
合によって比較的粒子径分布の狭い単分散性の種重合体
粒子を得ることができる。
tK合体粒子の組成は新粒子の生成防止のために後に重
合させる含フツ素系単量体等を吸収するもの、即ち、疎
水性の高い単量体を主成分として重合させたものであれ
ばよいが、2,2,2.−トリフルオロエチル(メタ)
アクリレートおよび/または2,2.:3,3−テトラ
フルオロプロピル(メタ)アクリレートからなる重合体
を使用することが、後に重合させる単量体との相溶性、
吸収性の点から好ましい、、また種重合体粒子の調製に
は上記単量体のほか、副成分単量体として(メタ)アク
リル酸などの共重合性単量体を任意に共重合してもよい
上記のようにして得られる徳用合体粒子は0.05〜1
μ慣の粒径分有するものが好適であり、ラテックス状態
にて得られる。該粒径が0.05μ肩に満たないラテッ
クスを得ることは特に無乳化剤重合では蛾かしく、また
、あまり粒径が小さいと後に添加する含フツ素系単量体
を充分に吸収できず、新粒子生成の原因ともなる。一方
、1μW&を超えると含フツ素系4it体等を添加、吸
収させて1合を行ない診断薬用ラテックスを得たとして
も、得られるラテックス粒子の安定性が乏しくなり、非
常に凝集しやすいものとなるので好ましくない。
本発明において1肥種重合体粒子存在下にて共重合する
単量体としては、(a)2,2.2−トリフルオロエチ
ル(メタ)アクリレートおよび/またd2,2.:3.
3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレートと、
(b)カルボキシル基含有単量体との混合物が用いられ
る。該混合物のうち(a)成分は本発明にて得られる診
断薬用ラテックスの比重を高めて凝集反応時の沈降速度
を大きくシ、短時間での測定’k CIT能とするもの
であり、診iff薬用ラテックスの比′ffiを1.3
0〜1.55.ガラス転移温度全室温以上とするように
配合することが好ましい。
比重が1.30Klliたないと沈降速度が小さく測定
に時間を要し、また1、55を超えると沈降速度は大き
くなるが、測定感度が悪くなったり、沈降後の凝集像が
崩れやすいなどの問題を生じることがある。一方、ガラ
ス転移温度が室温に満たずに軟らかいものであると、得
られるラテックス粒子の融着が起こりやすく、保存安定
性に欠けるようになる場合がある。
前記(b)成分のカルボキシル基含有単量体は1診断薬
用ラテックスに抗原、抗体またはハブテンを共有結合に
て固定するための官能基を導入するための単量体であっ
て、具体的には(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレ
イン酸、イタコン酸、フマール酸などが使用できる。
前記(a)成分単量体と(b)成分単重体との配合比率
は(&)成分100重量部に対して(b)成分1〜20
重量部とする。(b)成分が1重量部に満たないと固定
化のために必要なカルボキシル基量が不足し、抗原等の
固定化量が少・なくなシ、測定感度が低下する。
また、20重量部を超えると新粒子の生成を伴なうので
重合反応中でのラテックス粒子の安定性が悪くなり1重
合中に凝集しやすくなる。
上記単量体混合物は水媒体下、種重合体粒子1〜100
1を部に対して添加し、過硫酸塩の如き通常の水浴性ラ
ジカル1合開始剤を用いてシード重合法による共重合反
応を行なう。また、該共重合反応には得られるラテック
ス粒子のガラス転移温度を高めて高温下での長期保存安
定性を向上させるために、ジビニルベンゼン、脂肪族多
価アルコールのポリ(メタ)アクリレート(例えばエチ
レングリコールジメタクリレートなど)の如き内部架橋
用単量体を5重量部以下の量で共重合することも可能で
ある。
本発明の診断薬用ラテックスは上記のようにして得るこ
とができるが、具体的な重合方法の一例を挙げると次の
通りである。
撹拌機1滴Fg斗、温度計等f!:備えた反応フラスコ
に種重合体粒子を含む水分散液(固形分0.1〜40社
量%)1900重量部を仕込み、窒素置換を行ないなが
ら、上記含フッ素糸率量体およびカルボキシル基含有率
を体からなる単量体混合物の一部(通常、種重合体の固
形分重量に対して300%以下のりを添加して撹拌を続
け、充分に種重合体粒子中に吸収、M[させたのち、水
溶性ラジカル重合開始剤を添加し1反応温度を50℃〜
90℃の範囲に維持しながら共重合反応を続ける。
残りの単量体混合物は添加速度を種重合体の初期固形分
重量に対して50〜20,000%/時間、好ましくは
100〜10,000%/時間となるように調整しなが
ら滴下を行ない、上記反応温度を維持する。
また、最初から単量体混合物をと記条件で滴下すること
もできる。γ膚下終了後1重合反応を完全に終了させる
ために更に数十分から数時間撹拌を続けて本発明の診断
薬用ラテックスが得られる。
以上のようにして得られる診断薬用ラテックスは平均粒
子径が0.7〜3.0μ情の範囲のものであり。
マイクロタイター法による凝集反応の判定に特に適する
ものである。上記平均粒子径は重合反応に用いる種重合
体粒子および単量体混合物の重量から下記概算式を用い
て調整することができるので。
得られるラテックスの粒子径を比較的容易に制御以上の
よりにして得られた診a 4用ラテツクスは免疫反応の
測定のために、抗原、抗体またはハブテンのうち少なく
とも一種を共有結合によって固定して診断薬として使用
することができる。
固定に際しては予め。前記ラテックスを喜留水。
緩衝液などで透析や遠心分離、膜濾過の手段を施こし、
禾反応単敏体などを除去、洗浄したものを使用すること
が好ましい。
抗原、抗拝またはハブテン(以下、抗原等という)を診
断薬用ラテックスに共有結合にて固定化するにはラテッ
クス粒子表面に存在するカルボキシル基を利用するが、
固定方法については特に制限されることなく、従来より
知られている任意の方法によることができる。
例えば、好ましい方法の一つとして、水溶性カルボジイ
ミドの存在下に抗原等の有するアミノ基とラテックス粒
子の有するカルボキシル基と全反応させ、アミド結合を
形成させることにより結合することができる。水溶性カ
ルボジイミドとしてり、 例、tば、を−エチル−3−
(3ニジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
、l−シクロへキシル−3−(2−モルホリノエチル)
カルボジイミド−メト−p−トルエンスルホネート等を
挙げることができる。このような水溶性カルボジイミド
を用いる抗原等のラテックス粒子への固定化は、従来よ
り知られている通常の条件下で行なうことができ、ラテ
ックスに抗原等と共に適宜量1例えば、ラテックスの単
位容量当りに0.01〜21Rg71 atとなるよう
に添加され1通常1行なわれている条件1例えば、pH
を6〜9に保持して。
5〜40℃程度の温度で数分ないし数十時間1通常。
1〜5時間程度反応させればよい。
本発明において用いる抗原、抗体およびハプテンとして
は1例えば、ヒト及び動物免疫グロブリン、変性免疫グ
ロブリン、α−フェトプロティン。
C変性タンパク、肝炎ウィルス関連抗原、風疹HA抗原
等の6徳つィルス抗原、トキソプラズマ。
マイコプラズマ、msトレボネーマ、ai々の−am。
真菌、a素等の微生物抗原、アルブミン、補体成分等の
&a[血漿タンパク成分、エストロゲン。ヒトゴナドト
ロピン()icG)等の容積ホルモン等が挙げられ、こ
れらの抗原成分に対する抗体等も使用することができる
また1本発明においては、ラテックス粒子に抗原等を固
定化するに際して、その自由度を高めるために、ラテッ
クス粒子と抗原等とをスペーサ基を介在させて共有結合
にて結合させることができる。このスペーサ基は、予め
ラテックス粒子に結合させ、この後にこのスペーサ基と
抗原等とを結合させてもよく、あるいはスペーサ基を予
め抗原等に結合させ、これをラテックス粒子に結合させ
てもよい。さらに、必要に応じて、ラテックス粒子およ
び抗原等の両方に予めスペーサ基を結合させ、これらを
相互に結合させることもできる。
スペーサ基として機能する化合物は、少なくとも二官能
性の有機化合物であり、具体例として。
例えば、ヘキサIチレンジアミン、ドデカメチレンジア
ミン、キシリレンジアミン等のジアミン類。
グリシン、β−アミノプロピオン酸、r−アミノ酪酸、
ε−アεツカブロン酸等のアミノアルキルカルボン酸、
アミノ酸類等が好ましく用いられるが、これらに限定さ
れるものではない。
〈発明の効果〉 以上のように、本発明によれば乳化剤や分散剤を用いる
ことなく比重が大きくて粒径分布の狭い診断薬用ラテッ
クスを得ることができる。しかも。
得られるラテックス粒子はその表面にカルボキシル基金
有しているので、抗原、抗体またはハブテンを該カルボ
キシル基を介して共有結合にて固定することができるも
のである。従って1本発明によって得られる診断薬では
、長期保存時に上記抗原等がラテックス粒子表面から脱
着することがなく、保存性に憬れるものである。また、
該診断薬は特定の含フツ素系単量体をシード重合法によ
って重合しているので、タンパク質等の吸着も少なく非
特異凝集も起さないものであり、目的とする抗原−抗体
反応に対して極めて精度の高い感度を有するものである
。さらに、ラテックス粒子の粒子径が揃っているので、
マイクロタイター法による測定において常に一定した値
を示すものであって、極めて再現性の高い結果が得られ
るものである。
〈実施例〉 以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的に説明する
が、何らこれらに限定されるものではなく1本発明の技
術的思想を逸脱しない範囲で種々の応用が0]1it@
である。
実施例1 2、 2. 3. 3−テトラフルオロプロピルメタク
リレート230,9.  アクリルt7m6.9 g、
蒸留水543.3gをフラスコ内に仕込み、 70 ’
Cの温度で撹拌し1次に過流酸アンモニウムt)、71
1.@を水9.5IILIK溶解したラジカル重合開始
剤水溶液を加えて、8.5時間重合反応を行なった。重
合率は約100%で平均粒子径0.35μ惰の種重合体
粒子分散液が得られた。
(b)診断薬用ラテックスの調製 上記にて得た種重合体粒子分散液を蒸留水にて洗浄した
のち固形分濃度が20重量%となるように調整した。該
分散液7.89.!ilK蒸留水223.6881を加
えて窒素置換しながら、2.2.3.3−テトラフルオ
ロプロピルメタクリレートss、sogおよびアクリル
酸2.92.pの単量体混合物のうち3.!iItm加
し、70℃の温度で撹拌して過硫酸アンモニウム0.2
921Fを水10dK浴解したラジカル重合開始剤水溶
液を加え1重合反応を行なった。
残りの単量体混合物は重合開始後、5時間にわたって滴
下重合を行ない1滴下終了後、1時間熟成を行なってラ
テックスを得た。重合率は98%であり、平均粒子径d
1.17μ惰であり、新粒子の生成は実質的に皆無であ
った。
得られたラテックス1PH8,2になるように水酸化ナ
トリウム水溶液にて調整したのち、0.01Mホウ酸緩
衝液(pH8,2)にて充分に洗浄し、固形分濃度がs
’、zit%の診断薬用ラテックスを得た。尚。
ラテックス粒子の比重は1゜44であった。
上記にて得た診断薬用ラテックス3t/、0.01Mホ
ウ酸緩衝液(PH8,2) 1.8 IE/、 1−エ
チル−;3−(3−ジメチル?ミノプロピル)カルボジ
イミド塩酸塩水溶液(5IIlil/d) 0.611
/、ウサギ1.FG水溶液(2mg/ cc ) 2.
1 d k混合しに4℃にて17時間反応を行なったの
ち、余絢のカルボジイミドを消費するために10重壕%
リジン水溶液2.5−を加えた。1時間撹拌を続けたの
ち、PR製を行なって固形分濃度が2.5i−1%にな
るように調整した。
次に希釈液として0.01Mホウ酸緩衝液(0,9重量
%NaCj 、0.2直置%牛血清アルブミン、0.1
ij量%7ジ化ナトリウムを・含む)を上記ラテックス
に加え、固形分濃度がO,Sg量%となるように調整し
て1本発明の診断薬を得た。
(田免疫凝集反応 関節リウマチ因子陽性血清および陰性血ffIをマイク
ロタイターにて原液から希釈し、上記で得た診断薬と等
容量混合撹拌しながら、凝集像を肉眼判定した。尚、対
照のため赤血球にウサギIgGを固定したりウマチ診断
薬(富士レビオ社製RAHA)を同様に用いて結果を第
1表に示し念。
第1表 〔判定基準〕 (尚2完全に沈降していないと液が濁って判定できない
。) 第1表から明らかなように本発明の診断薬は攪れた測定
結果を示すものであり、凝集像は1.5時間で安定化し
、且つ明瞭なものであった。一方、対照品は少なくとも
4時間後でなければ安定な凝集像は得られなかった。
実施例2 実施例1における(a)種重合体粒子分散液の調製。
および(b)診断薬用ラテックスの調製に使用した2゜
2.3.3−テトラフルオロプロピルメタクリレートの
代わりに2,2.2−トリフルオロエチルメタクリレー
トを同量用いた以外は全て同様にして診断薬用ラテック
スを得た。種重合体粒子の平均粒子径は0.37μm1
診断薬用診断薬用ラテックス子径は1.24μ漢で新粒
子の生成は実質的に皆無でめった。尚1診断薬用ラテッ
クス粒子の比重は1.36であった。
上記で得られた診断薬用ラテックスにモルモットHBs
抗体(4Q/*/)を実施例1と同様の操作にて固定し
5本発明の診断薬を得た。
得られた診断薬を用い、市販のリバーセイア(HBs抗
原検出EIAキット)によってR−PHA(逆受身血球
凝集反応)試験法を行なった。
マイクロタイターにキット付属の緩衝液50μ!を分注
し、1μi/MlのHBs抗原を含有する検体25μm
1に:加え、速やかに倍々希釈を行なった。
次に前記診断薬25μlを分注して混合したのち。
30秒間振盪し、90分間および420分間静電後の凝
集像を肉眼判定した。
尚、対照のためにヒツジ赤血球に抗HBa抗体を設置さ
せたR−PI(Aセルを用いて本発明の診断薬と同様の
測定を行ない、結果を第2表に示した。
但し1判定は270分間および420分間静置後に行な
った。
第2表 (註)・判定基準は市1表と同じである。
・同一品について3回測定を行なった。
第2表から明らかなように1本発明の診、fr薬は優れ
た測定結果を示すものであり、対照品では90分間静置
で沈降が完全でなく、浮遊粒子が多く存在するために、
270分間静置しなければ判定不可であるのに対し1本
発明の診断薬では90分間静置で充分な感度が得られる
ものであり、迅速な判定が可能なものである。
また、上記本発明の診断薬を4℃にて6ケ月間保存した
もの、および本発明の診断薬に安定化剤としてのグルコ
ースを5重量%含有させ凍結乾燥し、4℃にて6ケ月間
保存したものについて同様の凝集反応を行なって評価し
た結果、保存前と全く同一の結果が得られ、長期保存性
が良好であることが判明した。
比較例1 実施例2において調製した種重合体粒子(平均粒子径0
.37μ渇)にモルモットHBs抗体を同様にして固定
して診断薬を調製した。
実施例2と同様にして凝集像を判定したが、沈降に24
時間を要し、しかも凝集像が不明瞭であった。
比較例2 実施例2において調製した診断薬用ラテックスを種重合
体粒子分散液として用い、実施例2と同様にしてさらに
シード重合を行ない平均粒子径3.46μ溝の診断薬用
ラテックスを調製し、同様にモルモットHBs抗体を固
定して診断薬を調製した。
実m例2と同様にして凝集像を判定したが、沈降時間は
約30分と非常に早く、抗原濃度の高い検体では凝集像
が崩れやすく、不明瞭となることもあり、感度は8倍希
釈価と若干低いものであった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)
    アクリレートおよび/または2,2,3,3−テトラフ
    ルオロプロピル(メタ)アクリレート100重量部と、 (b)カルボキシル基含有単量体1〜20重量部、を含
    む単量体混合物が種重合体粒子存在下にて共重合されて
    なる診断薬用ラテツクス。
  2. (2)種重合体粒子が2,2,2−トリフルオロエチル
    (メタ)アクリレートおよび/または2,2,3,3−
    テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレートを主成分
    とする重合体である特許請求の範囲第1項記載の診断薬
    用ラテツクス。
  3. (3)水媒体下、乳化剤または分散剤を含有しない種重
    合体粒子1〜100重量部に、 (a)2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリ
    レートおよび/または2,2,3,3−テトラフルオロ
    プロピル(メタ)アクリレート100重量部と、 (b)カルボキシル基含有単量体1〜20重量部、を含
    む単量体混合物を添加し、水溶性ラジカル重合開始剤に
    て共重合反応させることを特徴とする診断薬用ラテツク
    スの製法。
  4. (4)種重合体粒子が2,2,2−トリフルオロエチル
    (メタ)アクリレートおよび/または2,2,3,3−
    テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレートを主成分
    とする重合体である特許請求の範囲第3項記載の診断薬
    用ラテツクスの製法。
  5. (5)(a)2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)
    アクリレートおよび/または2,2,3,3−テトラフ
    ルオロプロピル(メタ)アクリレート100重量部と、 (b)カルボキシル基含有単量体1〜20重量部、を含
    む単量体混合物を種重合体粒子存在下にて共重合してな
    る診断薬用ラテツクスに、該ラテツクスのカルボキシル
    基を介して抗原、抗体またはハブテンのうち少なくとも
    一種が共有結合されてなる診断薬。
  6. (6)種重合体粒子が2,2,2−トリフルオロエチル
    (メタ)アクリレートおよび/または2,2,3,3−
    テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレートを主成分
    とする重合体である特許請求の範囲第5項記載の診断薬
  7. (7)診断薬用ラテツクスが平均粒子径0.7〜3.0
    μmである特許請求の範囲第5項記載の診断薬。
JP6363187A 1987-03-17 1987-03-17 診断薬用ラテツクス、その製法および該ラテツクスを用いてなる診断薬 Expired - Fee Related JPH0810223B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6363187A JPH0810223B2 (ja) 1987-03-17 1987-03-17 診断薬用ラテツクス、その製法および該ラテツクスを用いてなる診断薬

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6363187A JPH0810223B2 (ja) 1987-03-17 1987-03-17 診断薬用ラテツクス、その製法および該ラテツクスを用いてなる診断薬

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63228069A true JPS63228069A (ja) 1988-09-22
JPH0810223B2 JPH0810223B2 (ja) 1996-01-31

Family

ID=13234886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6363187A Expired - Fee Related JPH0810223B2 (ja) 1987-03-17 1987-03-17 診断薬用ラテツクス、その製法および該ラテツクスを用いてなる診断薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0810223B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0708120A1 (fr) 1994-10-18 1996-04-24 Elf Atochem S.A. Latex et mélanges de latex acryliques et méthacryliques fluorés
WO1998055871A1 (en) * 1997-06-06 1998-12-10 Mitsubishi Chemical Corporation METHOD FOR DETECTING INFECTION WITH ENTEROHEMORRHAGIC $i(ESCHERICHIA COLI)
WO2010139732A1 (en) * 2009-06-04 2010-12-09 Basf Se Fluorinated core-shell-polymers and process for preparing same
CN102007412A (zh) * 2008-05-09 2011-04-06 爱科来株式会社 不溶性载体颗粒的制造方法、不溶性载体颗粒、测定试剂、待测物分析用具和免疫比浊法
JP4789944B2 (ja) * 2004-09-21 2011-10-12 ソルヴェイ ソレクシス エス.ピー.エー. レーザー光散乱(lls)による分子相互作用の測定におけるサブミクロンのパーフルオロポリマーラテックスの使用
JP2020083905A (ja) * 2018-11-15 2020-06-04 花王株式会社 ポリマーエマルションの製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0708120A1 (fr) 1994-10-18 1996-04-24 Elf Atochem S.A. Latex et mélanges de latex acryliques et méthacryliques fluorés
WO1998055871A1 (en) * 1997-06-06 1998-12-10 Mitsubishi Chemical Corporation METHOD FOR DETECTING INFECTION WITH ENTEROHEMORRHAGIC $i(ESCHERICHIA COLI)
JP4789944B2 (ja) * 2004-09-21 2011-10-12 ソルヴェイ ソレクシス エス.ピー.エー. レーザー光散乱(lls)による分子相互作用の測定におけるサブミクロンのパーフルオロポリマーラテックスの使用
CN102007412A (zh) * 2008-05-09 2011-04-06 爱科来株式会社 不溶性载体颗粒的制造方法、不溶性载体颗粒、测定试剂、待测物分析用具和免疫比浊法
JPWO2009136541A1 (ja) * 2008-05-09 2011-09-08 アークレイ株式会社 不溶性担体粒子の製造方法、不溶性担体粒子、測定試薬、検体分析用具および免疫比濁法
JP5351054B2 (ja) * 2008-05-09 2013-11-27 アークレイ株式会社 不溶性担体粒子の製造方法、不溶性担体粒子、測定試薬、検体分析用具および免疫比濁法
US9182391B2 (en) 2008-05-09 2015-11-10 Arkray, Inc. Method of producing insoluble carrier particles, insoluble carrier particles, measurement reagent, specimen analyzing tool, and immunoturbidimetric assay
WO2010139732A1 (en) * 2009-06-04 2010-12-09 Basf Se Fluorinated core-shell-polymers and process for preparing same
US9441134B2 (en) 2009-06-04 2016-09-13 Agency For Science, Technology And Research Fluorinated core-shell-polymers and process for preparing same
JP2020083905A (ja) * 2018-11-15 2020-06-04 花王株式会社 ポリマーエマルションの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0810223B2 (ja) 1996-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0054249B1 (en) Immunoparticles and process for preparing the same
JPS6315551B2 (ja)
JPH0361143B2 (ja)
EP0070527B1 (en) Method of assaying biologically active substances and labelling agents therefor
JPH0810224B2 (ja) 生理活性物質固定化用ラテツクス及びこのラテツクスを用いるラテツクス試薬
JPH0613582B2 (ja) 多官能性親水性球状微粒子、その製造方法及びその使用方法
JPS63228069A (ja) 診断薬用ラテツクス、その製法および該ラテツクスを用いてなる診断薬
US6548310B1 (en) Particle for diagnostic agent and turbidmetric immunoassay using the same
US4792527A (en) Method of assaying biologically active substances and labelling agents therefor
JP7360846B2 (ja) 検体検査用粒子およびその製造方法
EP0286687B1 (en) Carrier latex for diagnostic reagent
JPS6315553B2 (ja)
RU2657834C1 (ru) Тест-система на основе конъюгатов "полимерная микросфера-тиреоглобулин" для экспресс-диагностики аутоиммунных заболеваний щитовидной железы
JPS6116942B2 (ja)
JPS6315554B2 (ja)
JPH0564744B2 (ja)
JPS6116943B2 (ja)
JPH0564741B2 (ja)
JPS6315552B2 (ja)
JPH01163663A (ja) 免疫学的診断薬担体粒子
JPH08278308A (ja) 免疫測定法
JPH0564743B2 (ja)
JPH01266111A (ja) 含フッ素ポリマーラテックス及びその用途
JPH0420859A (ja) 免疫学的凝集反応試薬
JP2003215128A (ja) 免疫体固定化高分子ラテックス

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees