JPS63225935A - 光学的情報記録媒体 - Google Patents

光学的情報記録媒体

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JPS63225935A
JPS63225935A JP62237838A JP23783887A JPS63225935A JP S63225935 A JPS63225935 A JP S63225935A JP 62237838 A JP62237838 A JP 62237838A JP 23783887 A JP23783887 A JP 23783887A JP S63225935 A JPS63225935 A JP S63225935A
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昇 山田
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高尾 正敏
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はレーザー光線等の手段をもちいて情報信号を高
速かつ高密度に記録再生し、かつ書き換え可能な光学的
情報記録媒体に関するものである。
従来の技術 レーザー光線を金属2色素等の薄膜上に照射して局部的
な変化を生じさせ高密度に情報を記録再生ずる技術は公
知であり、追加記録可能なタイプのものが、いわゆるラ
イドリンス(WRITE−ONCE)型光ディスク装置
として商品化されている。いっぽう書き換え可能なタイ
プのものは。
まだ研究段階であるが、これまで記録層にTe。
Se等のカルコゲン、またはその化合物(カルコゲン化
物)を主成分とする材料薄膜をもちいるものが提案され
てきている。これらの物質、とりわけTeを主成分とす
る系においては比較的容易にアモルファス相と結晶相と
の間の可逆的な相変化を生じさせることが可能であり、
その間で光学定数が大きく変化することから様々な組成
が検討されてきた。
Teは光の赤外領域にも吸収が有ること、融点が400
°C程度と低いこと、さらにはその構造の基本が二配位
の鎖状の原子結合から成っていることから粘性が大きく
、液相から冷却した場合にアモルファス相が形成されや
すいこと等、相変化型の書き換え可能な記録材料として
望ましい特性を備えている。ただしTe単独では結晶化
温度(Tx)が低く室温では安定なアモルファス相をう
ろことができない。そこでTeに様々な添加物元素を加
えて、安定なアモルファス相を得る試み、あるいは結晶
化の速度をコントロールする試みがなされてきた。
例えばG e+sT es+s t)2S2 (特公昭
47−26897号公報)、  T  e92Ge2A
s 5 (7丁ライド)イシ−qりl  1,9−ス−
(APPLIED  PIIYSIC5LETTER5
)、  18(1971)P2S5)、  T  ea
vG  ess  ns  (7)0ライド フイシー
ヴクス トタース−(APPLIED  PHYSIC
5LETTER5)、  46(1985)P2S5)
等がある。これらはいずれもGe添加によってTeのア
モルファス相を安定化している。また結晶化速度を高め
る試みはT e Ce A u系合金(特開昭61−2
19692号公報)t  TeGeSn A u系合金
(特開昭61−270190号公fFJ)等があり、A
uを添加することでTeの鎖状構造を分断し原子の拡散
速度を高めることに成功している。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、従来の系に比べて、はるかに高速に記
録、消去をおこなおうとするものである。
従来、アモルファス−結晶間の相変化を利用する記録−
消去方法においては、一般的に結晶相からアモルファス
相への変化を記録方向とし逆にアモルファス相から結晶
相への変化を消去方向としている。その理由は、結晶化
がアモルファス相のアニール、あるいは液相からの徐冷
という比較的時1ゴを要するプロセスであるのにたいし
て、アモルファス化が液相からの急冷という高速のプロ
セスであるためである。つまり、レーザー光線の照射時
間を短くすることができるため記録速度を大きくするこ
とができるということであった。
ところが既に記録ずみの情報信号を消しながら新しい信
号を記録してゆく、いわゆる同時消録を行うときには、
この結晶化速度もまた十分に大きくする必要がある。つ
まり結晶化(消去)に要する時間をアモルファス化(記
録)に要する時間と同じ程度に短くしなければならない
。これまでは、このいわゆる同時消録を実現する手段と
して記録、再生用と消去用の二つの光スポットを用い、
消去用の光スポットの長さを記録、再生用の光スポット
の長さよりも相対的に長くすることで消去光スポットの
照射Ff′!f闇を長くする方法がとられてきた。しか
しながらこの方法は同一トラック上に二つの光スポット
を精度よく並べる技術が必要であり、装置の設計上、光
学系を複雑にするという問題があった。しかも得き換え
速度をこれまでのように高々数百キロバイト/see程
度のスピードからさらに高速化し、例えば磁気ディスク
のように数メガバイト/ s e cで記録しようとす
ると、光スポットと記録媒体との相対速度が数十メート
ル/ s e cにもなり実際の照射時間は数十n5e
Cと極端に短かくなってしまう。こうなると上述のよう
な光学系で補うといった方法では対応し切れず、真に結
晶化速度が大きい材料が必要となる。
問題点を解決するための手段 記録層にTe、Ge、Biの3元系薄膜を採用し、とり
わけその組成範囲を全体の組成が化学量論的な化合物組
成または、それに準する単−相組成となるように選ぶ。
作用 Ge−B1−Teの三元系においては、CeTeとBi
2Te3のあいだにGe3B 12Tes。
GeB12Tea、GeB14Te7といった三元の量
論化合物組成が存在する。安定な化学量論的化合物組成
においては液体状態(同様にアモルファス状B)と結晶
状態との間の自由エネルギーの差が大きく、結晶化のた
めの駆動力を大きくとることができる。また、結晶相が
安定な単−相であることから記録、消去の繰り返しによ
っても相が別れることなく特性が変化するといった問題
がない。さらに、この三元系は融点が比較的低くアモル
ファス相が形成しやすい、結晶化温度が高いことから十
分安定なアモルファス相が得られる等、光学記録媒体と
して優れた特徴を発揮することができる。
実施例 本発明の光学情報記録媒体は、第2図a −cに示すよ
うに、PMMA、  ポリカーボネイト等の樹脂、アル
ミニウム、鋼等の金属、ガラス等の表面の平滑な基板l
の上にSiO2、Al2O3、ZnS等の誘電体3でサ
ンドイッチした記録層2を形成して構成される。誘電体
層は本発明にとっては必ずしも必要ではなく、レーザー
光線を繰り返して照射することによる樹脂基材の熱的な
損傷、あるいは記録層そのものの変形、蒸発を低減化す
るために有効である。また、レーザー光の吸収効率を高
める目的でレーザー光線の入射する反対側の誘電体層の
上に光反射M4をつけること、この玉に更に保護板5を
張り合わせることも可能である。
本発明は、記録層の組成によって特徴づけられる。記録
層はTe、Bi、Geの3元で構成され、その組成の基
本は、第1図(b)に示すように二元の化学量論化合物
組成GeTeおよびBi2Te3をあられす二つの組成
点とを結ぶ線上に位置しており、以下のような組成式で
表わすことができる。
xGeTe・ (1−x)812 Te5(0<x<1
) 以下、本発明の記録媒体において記録層を構成する基本
的な考え方、具体的構成元素、ならびに、その濃度を決
定する理由について述べる。
上述のようにTe系の記録媒体においてはTeが他の添
加物と化合物を形成しうる以上に過剰に含まれる場合、
そのことが消去速度を制限する原因となる。そこで添加
物の濃度を増やしTeを化学面論却成の化合物として固
定する方法が考えられる。しかし、単に一種類の元素を
加えただけのTe合金、例えばCd T e、  S 
n T e、  P b T e。
Sb2Te3.Bi2Te3.GeTe、AuTe2等
は次に述べる理由、 l)融点が高すぎ、レーザー光線の照射時間が短い場合
には(記録パルス)容易に溶融することができない。す
なわち記録感度が低い。
2)結晶化温度が低すぎて安定なアモルファス相が形成
できない。すなわち信頼性に欠ける。
といった、いずれかの、あるいは、両方の理由から記録
層としては不適である。
中ではGeTeか゛安定なアモルファス相と、725°
Cと比較的低い融点を有しているが、これとても現在の
実用的なレーザーダイオードの出力が高々3030−4
O程度であることを考えるとアモルファス化が容易では
ないうえ、耐湿性が低いという欠点がある。
そこで本発明者等はTeを含む三元系の化合物を検討し
Ge−B1−Teの三元化合物が記録薄膜として以下の
点で優れていることを見出した。
この系は以下に述べるようにこの系に特異的でかつ重要
ないくつかの特性1−4を備えている。
まず第一は、GeTeとBi2Te3のあいだには複数
の化学量論組成の化合物、すなわちG e 3Bi2T
e6、GeBi2Tea、GeB14Te7のように両
端の二元化合物相の間の三元化合物相が存在することで
゛ある。第3図にGeTe−Bi2Te3擬二元相図を
示す。前述のようにffi論化合物相においては結晶状
態における自由エネルギーが低くアモルファス相とのエ
ネルギー準位の差が大きいことから速い結晶化速度が得
られる。
第二は上記各化合物相が互いによく似た結晶構造を何し
結晶化温度、融点等においても、それぞれ非常に近い値
を示すということである。このことは次の効果、即ち、
たとえ記録膜組成が厳密に上記化学a論組成相の一つに
一致していなくとも、全体としては三つの相間の混合物
と見なすことができ、広い組成範囲にわたって特性が変
化しないという利点をあたえる。特に、GeTe−Bi
2Te3の線上では上記、三つの量論化合物組成と全く
変わらない特性が得られた。
第三のポイントは上記結晶化温度が十分高く、従って安
定なアモルファス相が得られるということである。実施
例1中の第4図(a)、  (b)。
(c)にGeTe−Y312Te3のライン上の組成を
含むGe−B1−Te三元系薄膜の結晶化温度の測定例
と、その組成依存性を調べた結果を等高線図として示す
。これによって、GeTe−Bi2Te3擬二元系にお
いては、広い領域にわたって室温よりも十分に高い結晶
化温度が確保できることがわかる。
第四のポイントは、結晶化課程のなかで見出された。す
なわちGeTe−Bi2Te35二元系においては、そ
の室温における安定な結晶相は六方晶であるが、結晶化
の籾摺として、まずGe、Bi、Teの三元から成る単
一な面心立方型の準安定相が現れることが分かった。液
体状態あるいはアモルファス状態における原子構造は結
晶状態における原子構造よりも逼かに等友釣であり、従
って生じる結晶形ができるだけ等友釣であることが結晶
化時における原子の拡散距離を短くし結晶化時間を短縮
するうえで有利であると考えられる。
面心立方格子は結晶系のなかでも最も等友釣なものの一
つであることが知られている。準安定相はレーザー照射
のように比較的急速に加熱冷却を行う場合に生じやすい
。以上の理由によってGe−B1−Te系薄膜が光学的
情報記録媒体として適することがわかる。
次に本発明の製造方法について説明する。本発明の記録
媒体は真空蒸着、スパッタリング等の方法で形成するこ
とが可能である。スパッタリングについては、望ましい
組成から割り出した合金ターゲットを用いることも、各
組成に応じた面積の複合モザイクターゲットを用いるこ
とも出来る。
真空蒸着法の場合は複数のソースを用意し、共蒸着法を
採るのが組成のコントロールに便利である。
この場合はたとえば三組の電子銃およびその電源、膜厚
センサー(例えば水晶振動子)を用意し、各ソースから
の蒸着レートを完全に独立して制御できることが望まし
い。蒸着時における真空度は、10−’Torrから1
O−7Torrで十分である。
以下、更に詳しい具体例をもって本発明を詳述する。
実施例1 上記真空蒸着の方法で様々な組成のGe−B1−Te三
元系記録媒体のテストピースを準備し、その特性を調べ
た。特性の評価は 1、相変態温度Tx 2、アモルファス化に必要な最低レーザー照射パワーP 3、結晶化1始に必要なレーザー照射時間dの三点から
行った。サンプルはTx渕定には基板としでは厚さ0.
 3mm、  直径8rrtmのパイレックスガラスを
用い、記録層はおよそ1100nの厚さとした。Txは
as−depo状態のサンプル片を徐々に加熱していっ
た場合に、その光学的透過率が変化を開始する温度で定
義した。昇温は1’C/sのスピードで行い、その間の
光学的透過率の変化なHe−Neレーザーを用いてモニ
ターし変曲点を検出した。これによってアモルファス相
の熱的安定性が評価できる。
またアモルファス化感度P、結晶化速度dの測定には、
基板として縦12mm、横10mm、厚さ1.2mmの
PMMA板を用いこの上に1100nのZnS、110
0nのGe−B1−Te三元系記録膜、200nmのZ
nSを順次蒸着し、その上に基板と同じPMMA板を紫
外線硬化樹脂を用いて張り合わせたものを用いた。Pは
、ある一定のパルス幅のレーザー光線を結晶状態の記録
膜面に絞りこんで照射し、アモルファス化が開始するの
に必要な照射パワーを測定した値をいう。
この場合、各サンプルはあらかじめ4mWのパワーで1
0usの長さのレーザー照射を行って十分に予備黒化(
結晶化)をしておき、その後、照射パルス幅を50ns
に固定してレーザー出力のみを変化させて照射しアモル
ファス化が光学的反射率の変化として確認できる照射パ
ワーを測定した。
これによって記録感度を評価する。またdはレーザーダ
イオードからの光をレンズ系でas−depo状態の記
録膜上に直径1um程度のスポットとして照射した場合
に結晶化が開始するのに必要な照射時間のことである。
この場合、照射パワーを2−25mW、また照射時間を
10−1000口Sの範囲で変化させて最も速い結晶化
の条件を求めた。これによって消去速度の評価をするこ
とができる。
第4図(a)はGeTe−Bi2Te3系のTxの測定
例である。透過率が、ある温度で急激に減少し、結晶化
が起こったことがわかる。
(b)は、Ge−B1−Teの三元組成図上に各組成点
に対応するTxをプロットし同一温度の点を結んだ5温
線図である。広い組成範囲にわたって室温をはるかに越
える転移温度が得られることがわかった。
(c)はC;eTeとBi2Te3の組成点を結ぶライ
ン上組成に対しGeTeの組成比XとTxの関係につい
て調べた結果である。xGeTe・(1−x> Bi2
Te5(0<x<1)系の相変態温度は、x>Oのいず
れの場合もioo’c以上と室温に対して十分に高くア
モルファス相が安定に存在することがわかる。更にx>
O,lの領域ではTxは140°C以上であり極めて安
定なアモルファス状態が得られることがわかった。
第5図は同じ系について結晶化開始に必要なレーザー照
射時間を測定した結果である。図中、各カーブは、レー
ザーパワーを8mWとしたときのCxe−Bi−Teの
三元組成の結晶化開始パルス幅dを各組成点に対応して
プロットし同じ温度の点を結んだ等速度線図である。こ
れより、GeTe−Bi2Te3のライン上の組成では
およそ30nsから100nsと極めて短い照射時間で
結晶化が開始すること、またラインからはずれるほど結
晶化に必要な照射時間が増大することがわかる。
ただしライン組成からのずれがそれほど大きくない場合
には200ns程度のレーザー照射によって結晶化を開
始させることができる。レーザーパワーをさらに高くし
て同様のことをおこない14mW程度までは結晶化開始
のレーザー照射時間の短縮が確認された。
次にアモルファス化感度を調べた。結晶化速度が大きい
ことは逆にアモルファスが形成されにくい可能性をもっ
ているともいえる。DSCによる融点の測定から上記ラ
イン付近のGe−B1−Te三元膜の融点は上記ライン
上の組成とその周囲とでは比較的近いことがわかったの
でGeTe−Bi2Te3系を中心にそのアモルファス
化感度を調べた。第六図はその結果を示す。これよりG
eTeの組成比Xが0.85よりも小さい領域において
は50nsという極めて短い時間のレーザー照射によっ
ても20mW程度のレーザーパワーでアモルファス化が
実現していることがわかる。更にGeTeの組成比が3
3.50.75%という化合物組成ではそれそ−れ13
,15.17mWというレーザーパワーでアモルファス
化が実現している。これらの値はGeTe単体の場合が
30mW以上であるのに比較して十分に低くCeTe−
Bi2Te3系のアモルファス化感度がGeTeに比べ
て十分に高いことを表わしている。アモルファス化感度
は融点と密接に関係しておりBi2Te3に近づくほど
高くなるがBi2Te3単体では先に述べたようにTx
がやや低く実用に耐えない。
GeTeとB12Te3との間の共晶組成、GeaBi
3vTes9においては593@Cとこの系の最も低い
融点を有することから高い記録感度と比較的安定なアモ
ルファス相を同時に得ることができる。
実施例2 次にGe−B1−Te三元系薄膜の結晶化課程をX線回
折およびDSCを用いて調べた結果を示す。厚さ0. 
3 mm、  20 mm角の石英ガラス上に、ライン
上の組成を含む幾つかの組成を約1100n蒸着したテ
ストピースを、それぞれ複数個準備した。各組成におい
て無処理のものおよび、アルゴンガス巾で約10分間ア
ニールしたもののX線回折パターンを調べた。アニール
温度は、あらかじめDSCを用いて結晶化温度等の変態
点を調べ、その直上の温度とした。この結果、第−表に
示すような結晶化課程が判明した。
第−表 組成と結晶形 すなわち、この表から、1)蒸着したままの未処理の状
態がアモルファス状態であること、2)上記、ライン上
の組成では、まずNaC1型の準安定相が籾摺とてして
現れていること、3)ラインからはずれた組成では、初
めから六方晶の安定相が出現することが読み取れ、ライ
ン上の組成における高速の結晶化が上述の準安定相の出
現とよく対応していることがわかる。
DSCからは、ライン上組成に関し、結晶化に伴う発熱
ピークも溶融に伴う急熱ピークも共にナローで急峻であ
ることが示され、これらの系が単−相であることが確認
された。
実施例3 実施例1.2に対応する各組成点について、光ディスク
を試作し、その動特性を調べた。ディスクは、光の案内
溝を備えた直径130mm、厚さ1.2mmのPMMA
樹脂基板上にZnS、Ge−B1−Te三元膜、ZnS
と順次積層しその上に紫外線硬化樹脂を用いて基板と同
じPMMA板を保護層として張り合わせて構成した。各
層の厚さは、下からおよそ800A、100OA、16
00Aであり、記録層での光吸収効果を高めるべく設計
した。ダイナミックテスター(デツキ)は、記録再生用
と消去用とを兼ねた0、9um(1/2強度)径の円形
に絞りこんだ一木のレーザースポットを有しており、記
録時はレーザー出力を高く、消去時は低くすることで古
い信号を新しい信号で古きつぶしていく、いわゆるオー
バーライド記録をテストするものである。ディスクの回
転速度は20m/seeを基準とし、5 M Hzと7
MHzの二つの周波数で交互に記録(オーバーライド)
をおこなってその繰り返し寿命を調べた。寿命限界とし
ては初期のC/Nから3dB減となる回数と定義し、以
下の1)〜3)の結論を得た。
l) ライン上の組成では記録時15−24mW、消去
時6−12mWのパワー範囲においてオーバーライドが
可能であり、50dB以上のC/Nが得られる。また1
00万回以上の繰り返しが可能である。また、最大30
m/ s e cでのオーバーライドが確認された(ラ
ンクl)。
2) ライン上の組成からずれるに従って消去速度の低
下から古い信号が消しきれなくなり新しい信号の品質が
低下する。この場合は記録周波数を丁げ回転速度を10
m/ s e e、  5rr+/ s e cという
ように遅くずろことでラインーにの組成の場合と同様に
オーバーライドを行える。ただし、あまり人きくはずれ
てしまうと回転速度では対応できなくなる。また繰り返
しによって生じた分相に起因すると思われるノイズが発
生しやすくなる。
3)  f4I成ずれの許容幅は第6図から分かるよう
に上記ラインから見てBiの方向へ+10at%、Te
の方向へ+!Oat%程度であって、この範囲では5m
1sec以下の回転速度で1万回の繰り返しが可能であ
る(ランク4)、同様にBlの方向に+7at%、Te
の方向に+5at%程度の範囲では15ml s e 
c以下の回転速度で10万回の繰り返しが可能である(
ランク3)。
さらに+5at%、+3at%程度の範囲では25rn
/sec以下の回転速度で100万回の繰り返しが可能
である(ランク2)*上記各ランクに対応する組成領域
を第二表にしめす。
第二表 組成領域と特性 これらのディスクは、当然のことながら従来のように複
数個のレーザースポットを用いても記録/消去をくり返
すことが可能であり、むしろそのほうが条件としては選
択の自由度が大きく容易であった。
実施例4 実施例1.2におけるディスクの環境試験を行った。各
ディスクを80″C,80RH%の環境化に放置し1ケ
月の閏、反射率をモニターしたが前記T x h’; 
l 40°C以−Lの組成のディスクについては全く変
化が認められなかった。また、錆等の発生も無かった。
発明の効果 本発明によれば、 1)情報の転送レートが毎秒数Mバイトと極めて大きい 2)単一のレーザービームでオーバーライドが可能な 3)繰り返し寿命の長い 光学的情報記録媒体が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の光学情報記録媒体に適用するGe−
B1−Te三元系記録膜の組成領域を示す組成図、第2
図は、本発明の一実施例における記録媒体の実施形態例
を示す断面図、第3図は、Ge−B1−Te三元系組成
の中心であるGeTe−B12Tet擬二元系相図、第
4図は、結晶化転移温度Txの測定例及び、その組成依
存性示す図、第5図は本発明のGe−B1−Te三元系
記録膜のアモルファス化感度の組成依存性示す図、第6
図は本発明のGe−13i−Te三元系記録膜がアモル
ファス化を閏始するのに必要なレーザー照射時開を示す
図である。 代理人の氏名 弁理士 中尾敏男 ばか1名7e   
       Bばr3           βi/
−−−基板 ?−記録層 3°−1秀電俸 第31!I  GeTe−OH’re3 N二元系相図
葎牛ロCα) 6e、 Rrz’Te4r 17) n ffa イl
、’lz、R@ 1:’j−ら 第4図(b)  Ge−B1−Te三元系記録膜の結1
g+化転移温度と組成第4図(c)GeTe−Bi2 
Te3系の結晶化転移温度(昇m1lWt  1”C/
 s e c )Ge

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光、熱等の手段に依ってその光学的性質を可逆的
    に変化する記録材料層を基板上に備え、その変化を利用
    して情報の記録、再生、消去を行う光学的情報記録媒体
    であって、前記記録材料層が、安定な化学量論的化合物
    である、GeTeとBi_2Te_3の間の固溶体、x
    GeTe(1−x)Bi_2Te_3(0<x<1)で
    あることを特徴とする光学的情報記録媒体。
  2. (2)記録材料層が、安定な化学量論的化合物GeTe
    とBi_2Te_3の間の固溶体組成xGeTe(1−
    x)Bi_2Te_3(0.1<x<0.85)である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光学的情
    報記録媒体。
  3. (3)記録材料層の組成が、安定な化学量論的三元化合
    物組成Ge_3Bi_2Te_6、GeBi_2T_4
    またはCeBi_4Te_7もしくは、これらの間の固
    溶体組成であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の光学的情報記録媒体。
  4. (4)記録材料層の組成が、GeTeとBi_2Te_
    3の間の共晶組成であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の光学的情報記録媒体。
  5. (5)記録材料層の組成が、組成の範囲をしめす第1図
    (a)において、A_1(Te;38、Ge:59、B
    i;3)、B_1(Te:50、Ge;2、Bi;48
    )、C_1(Te;70、Ge;2、Bi;28)、D
    _1(Te;63、Ge;34、Bi;3)の各組成点
    で囲まれる領域に存在することを特徴とする光学的情報
    記録媒体。
  6. (6)記録材料層の組成が、組成の範囲をしめす第1図
    (a)において、A_2(Te;42、Ge;55、B
    i;3)、B_2(Te;53、Ge;2、Sb;45
    )、C_2(Te;64.5、Ge;2、Sb;33.
    5)、D_2(Te;57、Ge;40、Sb;3)の
    各組成点で囲まれる領域に存在することを特徴とする特
    許請求の範囲第5項記載の光学的情報記録媒体。
  7. (7)記録材料層の組成が、組成の範囲をしめす第1図
    (a)において、A_3(Te;44.5、Ge;52
    . 5、Bi;3)、B_3(Te;55、Ge;2、Bi
    ;43)、C_3(Te;63、Ge;2、Bi;35
    )、D_3(Te;54、Ge;43、Bi;3)の各
    組成点で囲まれる領域に存在することを特徴とする特許
    請求の範囲第5項記載の光学的情報記録媒体。
  8. (8)記録材料層の組成が組成の範囲をしめす第1図(
    a)において、A_4(Te;46.5、Ge;41.
    5、Bi;12)、B_4(Te;54、Ge;6.5
    、Bi;31.5)、C_4(Te;62、Ge;4、
    Bi;34)、D_4(Te;55、Ge;39、Bi
    ;6)の各組成点で囲まれる領域に存在することを特徴
    とする特許請求の範囲第5項記載の光学的情報記録媒体
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