JPS6322496Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は計量装置の改良に関する。

ロードセルを用いた計量装置は計量皿に衝撃荷
重が作用すると計量皿が撓んだり変形したりする
ので、第１３図及び第１４図のように皿受部材
６′を枠状に形成した梁１１′を渉して多数の弾性
体R′，R″を配設して、計量皿９′の撓みや変形を
防止していた。このような構造の皿受部材６′は
部品数が多く重いので、初期荷重が大きく最大計
量値が小さく値段の高い計量装置となつていた。
又計量皿９′にかかる衝撃荷重は弾性体R″を介し
てロードセル１に直接的に作用してロードセルの
精度を損なつたり破損したりすることがあつた。

又、計量皿の周辺だけを支持するようにした軽
量の皿受部材を用いた場合は、計量皿の剛性が大
きくないと計量皿中央が著しく変形し易いので剛
性を増す為堅牢にする必要があり、その為計量皿
が重くなつて前記と同様な最大計量値が小さく計
量皿の値段の高い計量装置となつていた。

本考案は上記従来事情に鑑みてなされたもので
その目的とする処は、衝撃荷重が作用しても計量
皿が変形しにくくてロードセルが狂いにくいと共
に、初期荷重が小さくコストの安い計量装置を提
供することにある。

斯る本考案の計量装置は、ロードセルの支点側
をベースに固定し、該ロードセルの荷重側に、取
付部材と、その取付部材の両端に平行に取付けた
弾性機能を有する皿受板と、この皿受板の各端部
上面に取付けた皿受とから成る緩衝構造の皿受部
材を取付けて該皿受部材の皿受に計量皿を載承支
持し、更に皿受部材に副皿受部材を取付けると共
に、該副皿受部材の緩衝用弾性体を計量皿の中央
近傍に配置させたことを特徴とする。

本考案第１実施例を第１図及び第２図により説
明すれば、図中１はロードセルであり、該ロード
セルの支点側２にはベース３を、荷重側４に皿受
部材５を設ける。

ベース３はＬ字鋼板を対向状に配設し鋼材を渉
して設けて略Ｈ状に形成し剛性を持たせると共
に、ロードセル１の底保護板を設けてなる。

皿受部材５は両端を曲折して略コの字状に形成
した取付部材７の各端に皿受板８を夫々設け、各
皿受板の各端に皿受１０を設けて計量皿９を支持
するものである。上記皿受板８の各端は夫々先細
状に形成して板ばね機能に持たせるようにして緩
衝構造とする。

図中６は副皿受部材であり、副皿受部材６は上
記皿受板８の各端に板ばねである支持梁１１を渉
して設け、該支持梁１１より板ばねである支持板
１２を計量皿９の中央方向突出状に設けて緩衝ゴ
ムＲを設けて計量皿９の中央付近を支持する。副
皿受部材６の支持梁１１及び支持板１２は板ばね
機能を有しそれ自体で衝撃荷重により撓むもので
あるが、皿受板８に設けたのでよりフレキシブル
である。

ストツパーＳは皿受部材６の四隅に夫々設けた
もので、ベース３と当接して皿受部材６の偏位量
を制限する。

而して上記実施例の計量装置の計量皿９に衝撃
荷重が作用すると副皿受部材６と皿受板８との撓
みにより緩衝する。副皿受部材６はばね機能を持
たせる為に薄肉軽量であると共に、計量皿９は薄
肉であつあても中央付近を副皿受部材６で補強さ
れるので変形しにくい。従つて初期荷重を小さく
することが出来る。

次に他の実施例について述べるが副皿受部材以
外は前記第１実施例と同一構成であり同符号で示
し説明は省略する。

第３図及び第４図により第２実施例を説明すれ
ば、本実施例の副皿受部材６ａは計量皿９の対角
線方向対向状の各皿受板８より突出させた板ばね
である支持板１２ａに緩衝ゴムＲを載置して、計
量皿９の中央付近を補強するものである。支持板
１２ａはばね機能を有するように薄肉軽量とす
る。

上記第１及び第２実施例では副皿受部材６，６
ａを夫々２個所に設けるようにしたが何れか１個
所だけでもよい。

第５図及び第６図により第３実施例を説明すれ
ば、本実施例の副皿受部材６ｂは取付部材７の下
面より上方に立上りその上方を計量皿９の中央付
近に水平状に突出した板ばねの支持板１２ｂに緩
衝ゴムＲを設けてなる。該支持板１２ｂは薄肉軽
量で板ばね機能を持たせてなる。又、支持板１２
ｂの上端を二股状として計量皿の中央付近を２個
所で補強するようにしてもよい。

第７図及び第８図により第４実施例を説明すれ
ば、本実施例の副皿受部材６ｃはロードセル１の
両側に取付部材７の下面より内側に突出する板ば
ねである逆Ｌ字形の支持梁１１ｃ，１１ｃを夫々
設けると共に、該支持梁１１ｃの上端に板ばねで
ある支持板１２ｃを夫々設け緩衝ゴムＲを夫々設
けてなる。該支持梁１１ｃ及び支持板１２ｃはば
ね機能を有するように薄肉軽量とする。本実施例
において支持梁１１ｃは支持板１２の緩衝機能が
充分であれば特に板ばねにしなくてもよい。

第９図及び第１０図により第５実施例を説明す
れば、本実施例の副皿受部材６ｄはロードセル１
の両側に取付部材７の側面から内側に突出する板
ばねである略Ｌ字形の支持板１２ｄを設け、該支
持板１２ｄ上に緩衝ゴムＲを設けてなる。該支持
板１２ｄは板ばね機能を有するように薄肉軽量と
する。

第１１図及び第１２図により第６実施例を説明
すれば、本実施例の副皿受部材６ｅは取付部材７
の上面にスペーサー１１ｅを設けて、板ばねで構
成した支持板１２ｅを載設し緩衝ゴムＲを設けて
なる。本実施例において支持板１２ｅを複数設け
るようにしてもよい。

上記第１乃至第６実施例において、ロードセル
１と取付部材７との間、又は取付部材７と皿受板
８との間の両方又は何れか一方に緩衝用弾性体を
介在させると、より緩衝効果が大きく又ストツパ
ーＳのクリアランスが容易にすることが出来、本
考案は斯る構造にも適用出来るものである。

本考案は以上のように、ロードセルの支点側を
ベースに固定し、該ロードセルの荷重側に、取付
部材と、その取付部材の両端に平行に取付けた弾
性機能を有する皿受板と、この皿受板の各端部上
面に取付けた皿受とから成る緩衝構造の皿受部材
を取付けて該皿受部材の皿受に計量皿を載承支持
し、更に皿受部材に副皿受部材を取付けると共
に、該副皿受部材の緩衝用弾性体を計量皿の中央
近傍に配置したものであるから、計量皿の中央付
近を支持できることになり、それによつて計量皿
の板厚を薄くすることができ、加工性、経済性に
優れると共に、衝撃荷重が作用しても計量皿は変
形しにくく、ロードセルに狂いを生じにくく、長
期に渉つて安定した精度を維持することができ、
商品価値を高めることができる。

更に緩衝構造を組込んだ副皿受部材も計量であ
るので初期荷重を小さくして最大計量値を大きく
することが出来、緩衝効果もよい。又部品数が少
なくてコストが安い。

依つて所期の目的を達する。

【図面の簡単な説明】

第１図は計量皿を切欠いた本考案計量装置の第
１実施例の平面図、第２図は第１図の−線断
面図、第３図は計量皿を切欠いた第２実施例の平
面図、第４図は第３図の−線断面図、第５図
は計量皿を切欠いた第３実施例の平面図、第６図
は第５図の−線断面図、第７図は計量皿を切
欠いた第４実施例の平面図、第８図は第７図の
−線断面図、第９図は計量皿を切欠いた第５実
施例の平面図、第１０図は第９図の−線断面
図、第１１図は計量皿を切欠いた第６実施例の平
面図、第１２図は第１１図のXII−XII線断面図、第
１３図は計量皿を切欠いた従来例の平面図、第１
４図は第１３図の−線断面図である。 図中、１……ロードセル、２……支点側、３…
…ベース、４……荷重側、５……皿受部材、６，
６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ……副皿受部材、
９……計量皿、１１，１１ｃ……支持梁、１２，
１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，１２ｅ……支
持板、Ｒ……緩衝ゴムである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロードセルの支点側をベースに固定し、該ロー
   ドセルの荷重側に、取付部材と、その取付部材の
   両端に平行に取付けた弾性機能を有する皿受板
   と、この皿受板の各端部上面に取付けた皿受とか
   ら成る緩衝構造の皿受部材を取付けて該皿受部材
   の皿受に計量皿を載承支持し、更に皿受部材に副
   皿受部材を取付けると共に、該副皿受部材の緩衝
   用弾性体を計量皿の中央近傍に配置した計量装
   置。