JPS63221570A - 電子コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、コンタクトに対して形状記憶バネをアクチュ
エータとして組込んで用いることにより無挿抜力で相手
コンタクトの挿抜を可能にする電子コネクタに関するも
のである。

［従来技術］ 近年、集積回路（ＩＣ，ＬＳＩ等）の進展と共に電子機
器もますます高密度化、多機能化へと発展している。こ
れに伴い、コネクタのコンタクトピッチは狭小方向、ま
たコンタクト数は多極化へと進んでいる。ここで必然的
に問題になってくるのが、電子部品や基板等の挿抜時に
、挿抜力が多極化と共に増大し、無理な力で挿抜を行わ
なければならない点である。このように、無理な力で挿
抜を行うと、コンタクト接触部に損傷を招いたりする問
題点が生じる。

この問題点を解消し、挿抜時の挿抜力を低くするため、
形状記憶バネをコンタクトのアクチュエ−タとして組込
んだ無挿抜力タイプの電子コネクタが提案されている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、従来のこの種の電子コネクタでは、形状
記憶バネを単に組込んでコンタクトを駆動する構造なの
で、形状記憶バネ及びコンタクトの動作範囲は、バイア
スバネであるコンタクトとの力の釣合いでのみ決まって
しまい、コンタクトの正確な位置管理ができない問題点
があった。即ち、形状記憶バネ及びコンタクトの繰り返
し疲労、一定変形吊での長時間の拘束を考えた場合、１
吊を正確に管理し、歪が一定量を越えない範囲で使用す
る必要があり、従来の構造ではそれが困難であった。

本発明の目的は、形状記憶バネの動作範囲を位置により
規定することにより歪ｍを管理することができる電子コ
ネクタを提供することにある。

ｒ問題点を解決するための手段］ 上記の目的を達成するための本発明の構成を、実施例に
対応する第１図乃至第４図を参照して説明すると、本発
明はコネクタハウジング２に複数のコンタクト４．５が
列をなして組込まれ、前記各コンタクト４．５はコネク
タハウジング２に組込まれた形状記憶バネ８の動作で駆
動されるようになっている電子コネクタにおいて、前記
記憶バネ８は少なくとも２つ以上の前記各コンタクト４
゜４．５．５に対して共通であって前記各コンタクト４
，５の整列方向に長さを有する構造にされ、前記コンタ
クト４．５とこれを駆動する前記形状記憶バネ８とは絶
縁材からなる動作伝達部材９゜１０で相互に連結され、
前記コンタクト４．５又は前記形状記憶バネ８で駆動さ
れる前記動作伝達部材９．１０の動作方向の一方の側に
は前記動作伝達部材９．１０の一方向への動作範囲を規
制するため前記コネクタハウジング２の内壁２Ａ、２Ｂ
が設けられ、前記動作伝達部材９．１０の動作方向の他
方の側には前記動作伝達部材９．１０の他方向への動作
範囲を規制するス１−ツバ部材１１が設けられているこ
とを特徴とする。

［作用］ このように動作伝達部材９．１０の動作方向の両側にコ
ネクタハウジング２の内壁２Δ、２Ｂ及びスｌ〜ツバ部
材１１を設けると、形状記憶バネ８及びコンタクト４，
５の動作範囲が規制され、形状記憶バネ８及びコンタク
ト４，５の１団を管理することができ、形状記憶バネ８
及び］ンクク１−４．５を歪みが一定量を越えない範囲
で使用できる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する
。第１図及び第２図は本発明の一実施例を示している。

本実施例の電子コネクタ１は、絶縁材からなるコネクタ
ハウジング２を有し、該コネクタハウジング２の正面に
はコンタクト室３が開口して設けられている。コンタク
ト室３内には、コンタクト４．５がコネクタハウジング
２の長手方向に平行に２列に組込まれている。本実施例
では両側のコンタクト４．５はその接点部４Ａ、５Ａを
対向させて対として配列され、その脚部４Ｂ。

５Ｂはコネクタハウジング２の底部を貫通して外に導出
されている。コネクタハウジング２に（よ、各コンタク
ト４．５の列側で隣接コンタクト４゜４間及び５．５間
を絶縁するための隔壁６．７がそれぞれ設けられている
。両コンタクト４．５の列間にはこれらを駆動する形状
記憶バネ８が配設されている。形状記憶バネ８は例えば
Ｎｉ−Ｔｉ合金等によりなる断面Ｕ字形に成形されてい
て、両側の列の各コンタクト４．５に対して共通にその
列に沿って設けられ、湾曲凹部の両側の両縁部が絶縁材
よりなる動作伝達部材９．１０を介して各側のコンタク
ト４．５に駆動力を伝達し、これらコンタクト４，５を
同時に駆動できるようにされている。動作伝達部材９．
１０は各列のコンタクト４．５の一部をモールド成形時
に埋込んでコネクタハウジング２の長手方向に沿って直
方体状に一体成形された構造になっている。即ち、各コ
ンタクト４，５と各動作伝達部材９，１０は該動作伝達
部材９．１０の成形時に一体化され、各コンタクト４，
５の途中に各動作伝達部材９．１０が支持された構造に
なっている。なお、各コンタクト４．５と各動作伝達部
材９．１０を一体化するにあたっては、各コンタクト４
，５を各動作伝）１部材９．１０に圧入する等の手段を
用いてもよい。各動作伝達部材９，１０はぞれぞれ溝９
Δ。

１０Δが形成され、これらｉ９Ａ、１０Δに形状記憶バ
ネ８の両端が挿入固定されて、各動作伝達部材９．１０
と形状記憶バネ８との連結が行われている。このような
動作伝達部材９．１０としては、使用条件で十分な強度
をもつ耐熱性樹脂（例えば、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリエーテルイミド等）で形成されており、その厚
さや幅も形状記憶バネ８とコンタクト４．５の力の引き
合いに十分耐えるものとなっている。この場合、動作伝
達部材９．１０の溝９Ａ、１０△を一端から他端まで連
続して設けると、コネクタ組立て侵に一端から形状記憶
バネ８をスライドさせて動作伝達部材９，１０に装着で
きるようになって好適である。また、形状記憶バネ８を
溝９Ａ、１０’Ａに８６後に、この溝９Ａ、１０Δに接
着剤を注入する等して、形状記憶バネ８を動作伝達部材
９．１０に一体化させると、形状記憶バネ８の溝９Δ。

１０Ａからのｖ説を防止できるので好ましい。コンタク
ト４．５又は形状記憶バネ８で駆動される動作伝達部材
９．１０の動作方向（第１図で左右方向）の一方の側に
は動作伝達部Ｕ９．１０の一方向（外向きの方向）への
動作範囲を規制するためコネクタハウジング２の内壁２
Ａ、２Ｂが設けられ、動作伝達部材９．１０の動作方向
の他方の側には動作伝達部材９．１０の他方向く内向き
の方向）への動作範囲を規制するためストッパ部材１１
が設けられている。なお、本実施例では、ストッパ部材
１１と各隔壁６．７とは連結部材１２Ａ、１２Ｂで連結
されて一体化され、コンタク１−室３内に位置決め収容
されているが、これら一体化された隔壁６．７、連結部
材１２Ａ、１２Ｂ、及びストッパ部材１１をコネクタハ
ウジング２と一体成形してもよいし、或いはストッパ部
材１１を隔壁６．７とは連結しないでコネクタハウジン
グ２の側面に直接連結してもよい。この場合、コネクタ
ハウジング２とストッパ部材１１とを一体成形すること
もできる。形状記憶バネ８とコンタクト至３の底部との
間には、形状記憶バネ８を加熱する面状ヒータ１３が配
設されている。なお、１５はコネクタハウジング２内に
挿入される相手コンタクト１４を有するカードである。

本実施例では、形状記憶バネ８は変態点が８０℃に設定
されている。従って、常温ではマルテンサイト相で軟質
であり、８０℃以上ではオーステナイト相となり大きな
力を発生する。

第３図及び第４図は本実施例の電子コネクタ１の動作を
示す断面図である。第３図は常温における状態を示して
いる。この状態では、形状記憶バネ８はマルテンサイト
相で軟質であり、コンタクト４，５のバネ圧に負け、動
作伝達部材９．１０を介して内向きに押される。このと
き、動作伝達部材９，１０はストッパ部材１１に当接し
て内向きの移動が停止される。第４図はヒータ１３に通
電して形・状記憶バネ８を８０℃以上に加熱した状態を
示している。この状態では、形状記憶バネ８はオーステ
ナイト状態となり、最初に記憶している形状（Ｕ字の凹
部の間隔を拡げる記憶）に回復し、動作伝達部材９．１
０を介して各コンタクト４．５を外側に押し拡げる、こ
のとぎ、動作伝達部材９，１０はコネクタハウジング２
の内壁２Ａ。

２Ｂに当接して外向ぎの移動が停止される。従って、こ
のとき形状記憶バネ８が必要以上に力を発生しても、コ
ンタクト４．５に大きな歪が加わることはない。この状
態では、相手コンタクト１４を無挿抜力で挿扱できる。

ヒータ１３への通電を止め、温度が例えば５０℃程度に
下がると、形状記憶バネ８はマルテンサイト相態となり
、軟質となった各コンタクト４゜５のバネ力の方が打ち
勝ち、各コンタクト４．５が自身のバネ圧で中央側に戻
り、相手コンタクト１４が挿入されている場合には接点
部４△、５Ａが相手コンタクト１４に圧接されて電気的
接続状態が１！？られる。このとき動作伝達部材９．１
０はカード１５に当り、形状記憶バネ８の歪量を管理す
る。

この実施例では、常温時に接触圧が得られるように設計
されているが、例えば、形状記憶バネ８の記憶形状を変
えることにより（−例してＵ字の両端を閉じた形状に記
憶）、高温雰囲気中で接触圧が得られる電子コネクタも
可能である。

なお、図示の実施例ではコンタクト４，５の各列を内蔵
する電子コネクタについて示したが、コンタクト４．５
の内のいずれか一方の側を省略した１列構造の電子コネ
クタ、或いはコンタクト４゜５の外側に形状記憶バネ８
が各々配置された電子コネクタにも本発明は同様に適用
できるものである。この場合、形状記憶バネ８の他端は
コネクタハウジング２等に固定しておく。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明では、動作伝達部材の動作方
向の両側にコネクタハウジングの内壁及びストッパ部材
を設置プたので、形状記憶バネ及びコンタクトの動作範
囲を規制でき、形状記憶バネ及びコンタクトの歪ｍを正
確に管理することができ、形状記憶バネ及びコンタクト
を歪が一定量を越えない範囲で使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る電子コネクタの一実施例の横断斜
視図、第２図は隔壁及びストッパ部材の状態を示す斜視
図、第３図及び第４図は本実施例の電子コネクタの異な
る動作状態を示す説明図である。 ２・・・コネクタハウジング、２Ａ、２Ｂ・・・内壁、
４．５・・・コンタクト、８・・・形状記憶バネ、９，
１０・・・動作伝達部材、１１・・・ストッパ部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. コネクタハウジングに複数のコンタクトが列をなして組
   込まれ、前記各コンタクトは前記コネクタハウジングに
   組込まれた形状記憶バネの動作で駆動されるようになっ
   ている電子コネクタにおいて、前記形状記憶バネは少な
   くとも２つ以上の前記各コンタクトに対して共通であっ
   て前記各コンタクトの整列方向に長さを有する構造にさ
   れ、前記コンタクトとこれを駆動する前記形状記憶バネ
   とは絶縁材からなる動作伝達部材で相互に連結され、前
   記コンタクト又は前記形状記憶バネで駆動される前記動
   作伝達部材の動作方向の一方の側には前記動作伝達部材
   の一方向への動作範囲を規制するため前記コネクタハウ
   ジングの内壁が設けられ、前記動作伝達部材の動作方向
   の他方の側には前記動作伝達部材の他方向への動作範囲
   を規制するストッパ部材が設けられていることを特徴と
   する電子コネクタ。