JPS63314785A - 電子コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、コンタクトに対して形状記憶バネをアクチュ
エータとして組込んで用いることにより無挿抜力で相手
コンタクトの挿抜を可能にする電子コネクタに関するも
のである。

［従来技術］ 近年、集積回路（ＩＣ，ＬＳＩ等）の進展と共に電子ｖ
ｓ器もますます高密度化、多１ａ能化へと発展している
。これに伴い、コネクタのコンタクトピッチは狭小方向
、またコンタクト数は多極化へと進んでいる。ここで必
然的に問題になってくるのが、電子部品や基板等の挿抜
時に、挿抜力が多極化と共に増大し、無理な力で挿抜を
行わなければならない点である。このように、無理な力
で挿抜を行うと、コンタクト接触部に損傷を招いたりす
る問題点が生じる。

この問題点を解消し、挿抜時の挿抜力を低くするため、
形状記憶バネをコンタクトのアクチュエ−タとして組込
んだ無挿抜力タイプの電子コネクタが提案されている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、従来のこの種の電子コネクタでは、形状
記憶バネを単に組込んでコンタクトを駆動する構造なの
で、形状記憶バネ及びコンタクトの動作範囲は、バイア
スバネであるコンタクトとの力の釣合いでのみ決まって
しまい、コンタクトの正確な位置管理ができない問題点
があった。即ち、定常使用状態におけるコンタクトと相
手コンタクトとの接触圧力、また低挿抜力の場合は加え
て相手コンタクトの挿入時の接触圧力の管理が難しい問
題点があった。更に、形状記憶バネ及びコンタクトの繰
り返し疲労、一定変形聞での長時間の拘束を考えた場合
、歪量を正確に管理し、歪が一定量を越えない範囲で使
用する必要があり、従来の構造ではそれが困難であった
。

本発明の目的は、形状記憶バネの動作範囲を位置により
規定することにより歪１を管理することができる電子コ
ネクタを提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記の目的を達成するための本発明の構成を、実施例に
対応する第１図乃至第５図を参照して説明すると、本発
明はコネクタハウジング２に複数のコンタクト４が列を
なして組込まれ、前記各コンタクト４はコネクタハウジ
ング２に組込まれた形状記憶バネ６の動作で駆動される
ようになっている電子コネクタにおいて、前記記憶バネ
６は少なくとも２つ以上の前記各コンタクト４に対して
共通であって前記各コンタクト４の整列方向に長さを有
する構造にされ、前記コンタクト４とこれを駆動する前
記形状記憶バネ６とは絶縁材からなる動作伝達部材７で
相互に連結され、前記各コンタクト４には該コンタクト
４の動作範囲を規制するだめの第１の規制部８が設けら
れ、前記各コンタクト４間の隔壁５には前記第１の規制
部８と協働して前記コンタクト４の動作範囲を規制する
ための第２の規制部９が設けられ、前記第１．第２の規
制部８．９は一方が凹形で他方が凸形として嵌め合わさ
れていることを特徴とする。

［作用］ このように第１．第２の規制部８．９を設けると、形状
記憶バネ６及びコンタクト４の動作範囲が規制され、形
状記憶バネ６及びコンタクト４の歪量を管理することが
でき、形状記憶バネ６及びコンタクト４を歪みが一定量
を越えない範囲で使用できる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する
。第１図乃至第３図は本発明の一実施例を示している。

なお、図面の簡略化の関係上左側は省略しているが、左
右対称である。本実施例の電子コネクタ１は、絶縁材か
らなるコネクタハウジング２を有し、該コネクタハウジ
ング２の正面にはコンタクト室３が開口して設けられて
いる。

コンタクト室３内には、コンタクト４がコネクタハウジ
ング２の長手方向に平行に２列に組込まれている。本実
施例では両側のコンタクト４はその接点部４Ａを対向さ
せて対として配列され、その脚部４Ｂはコネクタハウジ
ング２の底部を貫通して外に導出されている。コネクタ
ハウジング２には、コンタクト４の各列側で隣接コンタ
クト４を絶縁するための隔壁５がそれぞれ設けられてい
る。

両コンタクト４の列間にはこれらを駆動する形状記憶バ
ネ６が配設されている。形状記憶バネ６は例えばＮ　ｉ
　−Ｔ　ｉ合金等によりなる断面Ｕ字形に成形されてい
て、両側の列の各コンタクト４に対して共通にその列に
沿って設けられ、湾曲凹部の両側の両縁部が絶縁材より
なる動作伝達部材７を介して各側のコンタクト４に駆動
力を伝達し、これらコンタクト４を同時に駆動できるよ
うにされている。動作伝達部材７は各コンタクト４毎に
設けられていて、各コンタクト４をそれぞれ貫通させて
いる。即ち、各コンタクト４の途中にそれぞれ動作伝達
部材７が存在する構造になっている。

各動作伝達部材７はそれぞれ溝７Ａが形成され、これら
溝７Ａに形状記憶バネ６の端部が挿入されて、各動作伝
達部材７と形状記憶バネ６との連結が行われている。こ
のような動作伝達部材７としては、使用条件で十分な強
度をもつ耐熱性樹脂（例えば、ポリフェニレンサルファ
イド、ポリエーテルイミド等）で形成されており、その
厚さや幅も形状記憶バネ６とコンタクト４の力の引き合
いに十分耐えるものとなっている。この場合、動作伝達
部材７の満７八を整列させておくと、コネクタ組立て後
に一端から形状記憶バネ６をスライドさせて動作伝達部
材７に装着できるようになる。

また、形状記憶バネ６を満７Ａに装着後に、この溝７八
に接着剤を注入する等して、形状記憶バネ６を動作伝達
部材７に一体化させると、形状記憶バネ６の溝７Ａから
のｔｉ説を防止できるので好ましい。

各コンタクト４には、その先端側の途中に上向きから下
向きに曲がる第１の折返し部４Ｃが設けられ、且つ先端
には下向きから上向きに曲がる第２の折返し部４Ｄがそ
れぞれ設けられている。第２の折返し部４Ｄの先端には
係止屈曲部４Ｅが設けられている。動作伝達部材７はコ
ンタクト４の係止屈曲部４Ｅを上面のエツジ部に乗せ、
側面を第２の折返し部４Ｄの側面に当接させて、形状記
憶バネ６の力を該動作伝達部材７を介してコンタクト４
の第２の折返し部４Ｄに伝達するようになっている。第
２の折返し部４Ｄは形状記憶バネ６の力が加えられたと
き、力の吸収を少なくするために他の部分より弾性が大
きく形成されている。

各コンタクト４の第１の折返し部４Ｃの側面には該コン
タクト４の動作範囲を規制するための突起よりなる第１
の規制部８が設けられている。これに対応して、各列の
コンタクト４間の隔壁５には第１の規制部８と協働して
コンタクト４の動作範囲を規ｕ１する凹部よりなる第２
の規υ１部９が設けられている。これら第１．第２の規
ｌｌ１１部８．９は相互に嵌め合わされてコンタクト４
の動作範囲を規制するようになっている。なお、１０は
コネクタハウジング２に挿入される相手コンタクトであ
る。

このような電子コネクタ１においては、常温下で相手コ
ンタクト１０の挿入ときには第１の規制部８は第２の規
υ１部９のストッパー９Ｂで止まり、常に一定の接触圧
となる。

ｉ３温時に形状記憶バネ６は内側に縮む方向に形状回復
する。この際、必要以上の力を形状記憶バネ６が出して
もコンタクト４は第１の規１．１３部８が第２の規制部
９のストッパー８八に当って規制されるため、コンタク
ト４の限界歪を越えることがない。

第４図及び第５図は本発明の他の実施例を示したもので
ある。本実施例の電子コネクタでは、第１の規制部８を
凹形としてその両端をストッパー８Ａ、８Ｂとし、第２
の規制部９を凸形とした例を示したものである。

かかる電子コネクタでは、常温時コンタクト４は形状記
バネ６のバネ圧に打ら勝ち、外側に開こうとするが第２
の規制部９にストッパー８八が当って止まり、相手コン
タクトの挿入時に一定の接触圧となる。高温時、形状記
憶バネ６のバネ圧がコンタクト４のバネ圧に打ち勝ち、
内側に縮む方向に形状回復する。この際、相手コンタク
トが挿入されていなくても、コンタクト４に設りられた
第１の規制部８のストッパー８Ｂが隔壁５に設けられた
第２の規制部９で止められ、コンタクト４の限界歪を越
えることがなく、また対向するコンタクトピン４同志の
接触も防止できる。一方、相手コンタクトが挿入されて
いる場合は、コンタクト４は該相手コンタクトがストッ
パーとなり大きな変形を受けることはない。

上記実施例では、高温下で使用する電子コネクタについ
て説明したが、常温下で使用する場合には、例えば形状
記憶バネ６の変態点を０℃に設定しておき、相手コンタ
クト挿入時に該電子コネクタを冷却してやり、相手コン
タクトの挿入後に常温にさらすと、十分な接触圧が得ら
れる。或いは、ヒータを組み込み、相手コンタクトの挿
入時に該ヒータを加熱し、形状記憶バネでコンタクトを
外側に開かせることにより無挿抜力或い低挿抜力で相手
コンタクトを挿入し、挿入後にヒータ加熱を止めること
により常温下で十分な接触圧を発生させるようにするこ
ともできる。

更に、上記実施例では、コネクタハウジングの中に２列
にコンタクトを配列した場合について説明したが、１列
にコンタクトを配列した電子コネクタにも本発明を同様
に適用できることは勿論である。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明の電子コネクタでは、コンタ
クトに第１の規ｕＩ部を設け、隣接コンタクト内の隔壁
に第２の規制部を設け、これら第１゜第２の規制部を一
方が凹形で他方が凸形として相手に嵌め合せたので、形
状記憶バネ及びコンタクトの動作範囲を規制でき、形状
記憶バネ及びコンタクトの歪量を正確に管理することが
でき、形状記憶バネ及びコンタクトを歪が一定ωを越え
ない範囲で使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る電子コネクタの一実施例の要部横
断面図、第２図は同電子コネクタの要部平面図、第３図
は同電子コネクタで用いているコンタクトの斜視図、第
４図及び第５図は本発明に係る電子コネクタの他の実施
例の要部平面図及びコンタクトの斜視図である。 ２・・・コネクタハウジング、４・・・コンタクト、５
・・・隔壁、６・・・形状記憶バネ、７・・・動作伝達
部材、８・・・第１の規制部、９・・・第２の規制部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. コネクタハウジングに複数のコンタクトが列をなして組
   込まれ、前記各コンタクトは前記コネクタハウジングに
   組込まれた形状記憶バネの動作で駆動されるようになっ
   ている電子コネクタにおいて、前記形状記憶バネは少な
   くとも２つ以上の前記各コンタクトに対して共通であっ
   て前記各コンタクトの整列方向に長さを有する構造にさ
   れ、前記コンタクトとこれを駆動する前記形状記憶バネ
   とは絶縁材からなる動作伝達部材で相互に連結され、前
   記各コンタクトには該コンタクトの動作範囲を規制する
   ための第１の規制部が設けられ、前記各コンタクト間の
   隔壁には前記第１の規制部と協働して前記コンタクトの
   動作範囲を規制するための第２の規制部が設けられ、前
   記第１、第２の規制部は一方が凹形で他方が凸形として
   嵌め合わされていることを特徴とする電子コネクタ。