JPS6322133A - パイ・ペストリ−用折り込み油脂組成物 - Google Patents

パイ・ペストリ−用折り込み油脂組成物

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JPS6322133A
JPS6322133A JP16530386A JP16530386A JPS6322133A JP S6322133 A JPS6322133 A JP S6322133A JP 16530386 A JP16530386 A JP 16530386A JP 16530386 A JP16530386 A JP 16530386A JP S6322133 A JPS6322133 A JP S6322133A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はパイ・ベストリー用折り込み油脂組成物に関す
る。
更に詳しくは、パイまたはペストリーを製造する際、作
業性が良好(作業温度領域が広い)で、伸展性が良好で
あるパイ・ペストリー用折り込み油脂組成物に関するも
のである。
「折り込み油脂」は、ロールイン(roll−in)用
油脂とも呼ばれるものである。
〔従来の技術〕
パイ・ペストリー用折り込み油脂は液状及び結晶状油脂
が均一に混ざりあった可塑性を有する固体脂であるのが
良いとされ、古くからバターが主に使用され、又最近で
はバターと同様な物性を有するマーガリン等の加工油脂
も使用されてきている。
パイ・ペストリー用折り込み油脂は、通常5〜15℃位
迄に冷却された生地で折り込まれる。
次いで生地は適当な形に整形された後、30〜35℃の
ホイロに入れられて数十分保たれ、その後、200〜2
20℃で焼成される。従来のこのようなパイ・ペストリ
ー用に用いられる加工油脂は、(l)5〜15℃という
低い温度において生地に十分均一に折り込まれ、且つ生
地の伸展性が良いこと、(2130〜35℃のホイロ時
においても、生地に包み折り込まれた油脂が溶けて流れ
出さないこと、即ち、保型性があること等の要件を十分
に満たすものではなかった。
一般的には、油脂結晶を微細化すると、伸展性が良好と
なる。微細化油脂結晶を得る方法の1つには冷却表面積
を大とした急冷可塑化機(通称コンブレフター)を使用
する方法が知られており、通常の急冷可塑化機、例えば
コンビネータ−、ボテーター、バーフエクター、オンレ
ータ−等で作られたものよりは確かに良好な伸展性が得
られている。しかし、未だ不十分である。
また、折り込み油脂組成物としては、トリラウリン、ト
リミリスチン、又はラウリン酸やミリスチン酸が80重
量%以上のトリグリセリドに液体油または軽水漏油を3
0〜50重量%配合し10℃から30℃においてSFI
が20〜40である油脂組成物(特公昭48−3216
4号公報)、アセチル化モノグリセリドを配合してなる
ロールインマーガリン(特開昭59−11142号公報
)に関する発明などが提案されている。
しかしながらこれらの発明の油脂組成物の使用では、一
部物性は改良されるものの、良好なパイ・ペストリーを
得る為には未だ不十分であり、耐熱性(作業温度領域)
の範囲も広くはなく、満足なものとはいえない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述のように、パイ・ペストリー用折り込み油脂組成物
の改良が製造プロセスの面、特殊なトリグリセリド組み
合わせの面、添加剤の面からなされている。
しかし、これらの公知のものからは、総体的には良好な
パイ・ペストリー用折り込み油脂組成物が得られてはい
るが、パイ・ペストリー用折り込み油脂に要求される諸
性質を満足し、しかも作業を容易にするという観点から
は良好なものは未だ得られていないのが現状である。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明者らは、°前記問題点を解決する為に鋭意研究を
重ねた結果、構成脂肪酸として炭素数20〜24の飽和
脂肪酸を15〜70重量%、炭素数16〜22の不飽和
脂肪酸を20〜60重量%含有し、かつ1分子中に炭素
数20〜24の飽和脂肪酸残基及び炭素数16〜22の
不飽和脂肪酸残基を少なくとも各1個以上有する混酸基
トリグリセリドを折り込み油脂組成物中に5〜45重量
%含有するパイ・ペストリー用折り込み油脂組成物は、
伸展性がよく、作業温度領域が広く、かつ連続作業(パ
イ・ペストリーの製造時において休みを入れないで良い
)に耐えるパイ・ベストリー用油脂組成物であることを
見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は叙上の構成からなるパイ・ペストリー用
折り込み油脂組成物に関するものである。
構成脂肪酸として炭素数20〜24の飽和脂肪酸を15
〜70重量%、景気数16〜22の不飽和脂肪酸を20
〜60重量%含有し、かつ炭素数20〜24の飽和脂肪
酸残基及び炭素数16〜22の不飽和脂肪酸残基を少な
くとも各1個以上有する混酸基トリグリセリドが折り込
み油脂組成物中に5重量%未満の含を量では、伸展性及
び作業温度領域において不十分になる。逆に、上記混酸
基トリグリセリドの含有量が45重量%を越えると油脂
組成物が硬くなり過ぎて、伸展性において劣り、望まし
くない。
構成脂肪酸として炭素数20〜24の飽和脂肪酸を15
〜70重量%、炭素数16〜22の不飽和脂肪酸を20
〜60重量%含有し、かつ1分子中に炭素数20〜24
の飽和脂肪酸残基及び炭素数16〜22の不飽和脂肪酸
残基を少なくとも各1個以上有する混酸基トリグリセリ
ドは特に限定された方法で得られるものではないが、次
のような製造方法。
により得るのが好適である。
例えば、炭素数20〜24の飽和脂肪酸を30重量%以
上含有する脂肪酸やそのメチル又はエチルエステル及び
トリグリセリドと、炭素数16〜22の不飽和脂肪酸を
40重量気以上含有する脂肪酸やそのメチル又はエチル
エステル及びトリグリセリドを組合わせ、■脂肪酸やそ
のメチル又はエチルエステル同志とグリセリンより直接
エスチル化する方法、■脂肪酸やそのメチル又はエチル
エステルとトリグリセリドをエステル交換する方法、■
トリグリセリド同志をエステル交換する方法などで製造
することが出来る。又、必要によっては、エステル化品
もしくはエステル交換品を分別処理し、本発明のパイ・
ベストリー用折り込み油脂組成物の成分である混酸基ト
リグリセリドを濃縮すれば、その性能は一段と向上する
これらの方法において、例えば直接エステル化反応は、
120〜250℃で行うが、その際、触媒としてアルカ
リ金属やアルカリ土類金属及びそれらの水酸化物、塩類
を用いても良く、また無触媒でも良い。脂肪酸とトリグ
リセリドのエステル交換反応は、リパーゼ等を用いて行
う事も出来る。反応後に残る脂肪酸の除去には、減圧ス
チーミングや分子蒸留器を用いる事が出来る。又、トリ
グリセリド同志のエステル交換反応は60〜150℃好
ましくは90〜120℃で行い、触媒としてはアルカリ
金属、アルカリ金属アルコラード(例えばナトリウムメ
チラート、ナトリウムエチラートなど)、アルカリ金属
水酸化物(例えば苛性ソーダ、苛性カリなど)、又、水
素化アルカリ金属(例えば水素化ナトリウムなど)を用
いる事が出来る。
分別処理を行う場合は、無溶剤分別、溶剤分別、活性剤
分別のいずれの方法でも良い。溶剤分別を行う場合には
、アセトンやn−ヘキサンを用いる事が出来る。
構成脂肪酸として炭素数20〜24の飽和脂肪酸を15
〜70重量%、炭素数16〜22の不飽和脂肪酸を20
〜60重量%含有し、かつ1分子中に炭素数20〜24
の飽和脂肪酸残基及び炭素数16〜22の不飽和脂肪酸
残基を少なくとも各1個以上有する混酸基トリグリセリ
ド以外の油脂としては、食用油脂として使用される動植
物油脂類の1種若しくは2種以上の混合物が使用される
植物油脂類としては大豆油、ナタネ油、パーム油、コー
ン油、綿実油、ヤシ油、パーム核油等々が例示され、一
方、動物油脂類としては牛脂、ラード、魚類、鯨油等々
が例示される。
本発明に使用する前記特定の混酸基トリグリセリド以外
の油脂は、これら食用油脂(動植物油脂類)を直接使用
しても良いが水素添加処理及び/又はエステル交換処理
をした加工油脂であっても良い。
本発明の折り込み油脂組成物中に、必要に応じ、乳化剤
を少量(0,1〜2重量%)配合してもよい。
乳化剤としてはショ糖高級脂肪酸エステル、グリセリン
高級脂肪酸モノエステル、プロピレンクリコール高級脂
肪酸モノエステル、ソルビタン高級脂肪酸部分エステル
、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸部分エステ
ル、レシチン等の群から選ばれた1種若しくは2種以上
の混合物を使用することができる。
また、必要があれば本発明の折り込み油脂組成物中に、
嗜好、栄養などを高めるために調味料、甘味料、香料、
乳製品、食塩などを少量(0,01〜1重量%)添加し
ても良い。
〔実施例〕
以下に合成例、比較例及び実施例を示し、本発明を更に
詳細に説明する。
なお、合成例、比較例及び実施例中の%は、すべて重量
%を意味する。
合成例1〜4は、本発明で使用する特定の混酸基トリグ
リセリドの製造例である。
合成例−1 ベヘン酸トリグリセリド(脂肪酸組成;ステアリン酸2
.4%、アラキン酸9.9%、ベヘン酸84.9%)5
0重量%、オリーブ油(脂肪酸組成;パルミチン酸10
.9%、ステアリン酸3.7%、オレイン酸80.5%
、リノール酸5.0%)50重量%の混合油を、油脂に
対して0.1重量%のナトリウムメチラートを触媒とし
、80℃で30分間反応を行いエステル交換油を得た。
このエステル交換油を1g当たり4m7のn −ヘキサ
ンに溶解し攪拌下40℃から28℃まで冷却して析出し
た三飽和トリグリセリドを主体とした高融点部(収率;
エステル交換油に対して14%)を濾別した。濾液を常
法により溶剤留去した後残留部を1g当たり5m7のア
セトンに溶解し、攪拌下30℃から10℃まで冷却して
析出した目的とする区分を採取した。
この区分は溶剤を留去した後、常法により脱臭して本発
明用の混酸基トリグリセリド(A)を得た。
合成例−2 ベヘン酸トリグリセリド(脂肪酸組成;ステアリン酸2
.4%、アラキン酸9.9%、ベヘン酸84.9%)5
0重量気、サフラワー油(脂肪酸組成:パルミチン酸6
.9%、ステアリン酸2.7%、オレイン酸13.0%
、リノール酸76.0%)50重量%の混合油を合成例
−1と同様にエステル交換後溶剤分別することによって
本発明用の混酸基トリグリセリド(B)を得た。
合成例−3 極度硬化したハイエルシンナタネ油(脂肪酸組成;パル
ミチン酸3.9%、ステアリン酸41.3%、アラキン
酸5.5%、ベヘン酸46.9%)50重量%とサフラ
ワー油(脂肪酸組成;パルミチン酸6.9%、ステアリ
ン酸2.7%、オレイン酸13.0%、リノール酸76
.0%)50重量%の混合油を合成例−1と同様にエス
テル交換を行った後、エステル交換油を1g当たり5m
Zのアセトンに溶解し、攪拌下35℃まで冷却して析出
した三飽和トリグリセリドを主体とした高融点部(収率
;エステル交換油に対して26%)を濾別した。この濾
液を10℃まで攪拌上冷却して、析出した結晶を採取し
さらに溶剤を留去した後常法により脱臭して本発明用の
混酸基トリグリセリド(C)を得た。
合成例−4 オリーブ油(脂肪酸組成;パルミチン酸10.9%、ス
テアリン酸3.7%、オレイン酸80.5%、リノール
酸5.0%)50重量%とベヘン酸(組成;ステアリン
酸2.7%、アラキン酸9.8%、ベヘン酸85.8%
)50重量%を脂肪酸の5倍容(対重量)のヘキサンに
溶解した後、仕込み油脂に対して10重量%のセライト
に吸着せしめたα−位選択的エステル交換能を有するリ
パーゼ(田辺製薬■製すゾプスデレマー属のリパーゼ)
ヲ仕込み油脂1gに対して520リパ一ゼ単位添加し4
5℃で72時間α−位選択的エステル交換反応を行った
。反応の後、反応液を濾過し、次に濾液からヘキサンを
留去した。次に残留部から分子蒸留(210〜230℃
10.05〜0.07mmHg)により脂肪酸を除去し
た。この脂肪酸を除去したα−位選択的エステル交換油
をIg当たり5mZのアセトンに溶解し、攪拌下30℃
から10℃まで冷却して析出した結晶を採取し、さらに
溶剤を留去した後常法により脱臭して本発明用の混酸基
トリグリセリド(D)を得た。
合成例1〜4で得た本発明用の混酸基トリグリセリド(
^”) 、(B) 、(C) 、(D)夫々の分析値を
第1表に、ガスクロマトグラフィーによるトリグリセリ
ド組成を第2表に示す。
第  2  表 (tわ d Csz;PSU 、Csa:5tIJ 、Csb;
ASU 、Csa;AAU、BSUSCan;ABu 
Cbt:BzlJ 、 Cs4;BtAが生木但し、P
&おぐルミチン酸、Sはステアリン酸、UはCUの不飽
和酸、Aはアラキン酸、Bはベヘン酸を示す。
実施例1 合成例−1で得た本発明用の混酸基トリグリセリド(A
) 40重量%、ナタネ白絞油59.7重量%、大豆レ
シチン0.1重量%、及びグリセリン高級脂肪酸モノエ
ステル(HLB3.5)0.2重量%からなる油脂組成
物を加熱溶解、攪拌混合後、急冷可塑化して、パイ・ペ
ストリー用折り込み油脂組成物(本発明品1)を製造し
た。
実施例2 合成例−1で得た本発明用の混酸基トリグリセリド(A
) 15重量%、魚油の硬化油(融点30℃)25重量
%、魚油の硬化油(融点35℃)10重量%、ナタネ白
絞油31.6重量%、大豆レシチン0.1重蓋%、グリ
セリン高級脂肪酸モノエステル(I(LB3.5)0.
2重量%、及びシーItti高級脂肪酸エステル(HL
B3)0.1重蓋%を加えた油相を加熱溶解後、これに
水16.5重量%、脱脂粉乳1.0重量%、及び食塩0
.5重量%からなる加熱溶解された水相を加え、攪拌混
合後、急冷可塑化して、パイ・ペストリー用折り込み油
脂組成物(本発明品2)を製造した。
実施例3 合成例−2で得た本発明用の混酸基トリグリセリド(B
) 30重量%、ナタネ白絞油59.7重量%、魚油の
硬化油(融点30℃) 100重蓋、大豆レシチン0.
1重量%、及びグリセリン高級脂肪酸モノエステル(H
LB3.5)0.2重量%からなる油脂組成物を加熱溶
解、攪拌混合後、急冷可塑化して、パイ・ペストリー用
折り込み油脂組成物(本発明品3)を製造した。
実施例4 合成例−3で得た本発明用の混酸基トリグリセリド(C
) 20重量%、ナタネ白絞油60重量%、魚油の硬化
油(融点30℃”) 19.7重量%、大豆レシチン0
.1重量%、及びグリセリン高級脂肪酸モノエステル(
HL83.5)0.2重量%からなる油脂組成物を加熱
溶解、撹拌混合後、急冷可塑化してパイ・ペストリー用
折り込み油脂組成物(本発明品4)を製造した。
実施例5 合成例−4で得た本発明用の混酸基トリグリセリド(D
) 10重量%、魚油の硬化油(融点30℃)25重量
%、魚油の硬化油(融点35℃)15重量%、ナタネ白
絞油31.6重量%、大豆レシチン0.1重量%、グリ
セリン高級脂肪酸モノエステル(HLB3.5)0.2
重量%、及びシg糖高級脂肪酸エステル(HLB3. 
O) 0.1重量%からなる油相を加熱溶解後、これに
水16.5重量%、脱脂粉乳1.0重量%、食塩0.5
重量%からなる加熱溶解された水相を加え、攪拌混合後
、急冷可塑化して、パイ・ペストリー用折り込み油脂組
成物(本発明品5)を製造した。
比較例1 合成例−1で得た本発明用の混酸基トリグリセリド(A
) 55重量%、魚油の硬化油(融点30℃)20重量
%、ナタネ白絞油24.7重量%、大豆レシチン0.1
重量%、及びグリセリン高級脂肪酸モノエステル(HL
B3.5)0.2重量%からなる油脂組成物を加熱溶解
、攪拌混合後、急冷可塑化してパイ・ベストリー用折り
込み油脂組成物(比較品1)を製造した。
比較例2 魚油の硬化油(融点30℃)10重量%、魚油の硬化油
(融点35℃) 40重量%、魚油の硬化油(融点45
℃)20重量%、ラード29.7重量%、大豆レシチン
0.1重量%、及びグリセリン高級脂肪酸エステル()
lLB3.5)0.2重量%からなる油脂組成物を加熱
溶解、攪拌混合後、急冷可塑化してパイ・ベストリー用
折り込み油脂組成物(比較品2)を製造した。
試験例1 上記の実施例1〜5及び比較例1〜2において製造した
7種のパイ・ペストリー用折り込み油脂組成物を用い、
「実践デニッシュベストリー」(越後和義著、ベーカー
ズカンパニー、昭和51年2月20日発行) 18〜1
9頁に記載されている「日本風にアレンジしたベストリ
ー」の製造方法に準じてペストリーを次法により製造し
た。
(i)ペストリーの配合(%は重量基準)砂IM17% 塩                    1.6%
全卵(からなし重ii)      18  %脱脂粉
乳           3 %練り込み油脂$10 
 % 化イースト           5 %水     
          42〜43  %折り込み油脂組
成物     100  %注) 傘:練り込み油脂としては各種ショートニング、マーガ
リンを使用すること ができる。本実施例では、魚油系の ショートニングを使用した。
(ii )と2」」二が(社)1血汰 ミキシング(ケーキミキサーを使用);低速3分、中低
速4分、 オールインミックス 捏上げ温度;12〜15℃ 冷却; 生地を手延し、−10℃のフリーザ ーで約30分冷却する。表面の乾燥 を防ぐためビニールをかぶせる。
折りたたみ:3折り3回 焼成;210℃、10分 また、7種の折り込み用油脂組成物は あらかじめ恒温室下に1日問おき、夫々5℃、15℃、
20℃に調温しておいた。
(iii )用債猪果 実施例1〜5及び比較例1〜2で得ら れたパイ・ペストリー用折り込み油脂組成物(即ち、本
発明品1〜5及び比較品1〜2)を用いて製造したベス
トリー生地の伸展性及び焼成後のベストリーの層形成状
態の評価結果は、第3表に示した。
第  3  表 (注) *1 生地の伸展性 ◎:油脂が生地中に均一に折り込まれ かつ生地のちぢみ、傷みがない。
×:油脂が生地中に不均一に折り込ま れ、生地表面にかなりの傷みがあ る。
*2 層形成状態 ◎:外観、内部とも層がはっきりして いる。
×:外観、内部とも層がはっきりして いない。
第3表に示される比較品1の評価結果から明らかなよう
に、構成脂肪酸として炭素数20〜24の飽和脂肪酸を
15〜70重量%、炭素数16〜22の不飽和脂肪酸を
20〜60重量%含有し、かつ1分子中に炭素数20〜
24の飽和脂肪酸残基及び炭素数16〜22の不飽和脂
肪酸残基を少なくとも各1個以上有する混酸基トリグリ
セリドを含有していても、その含有量が折り込み油脂組
成物中45重量%を越えると、ペストリー生地の伸展性
が悪くなる。それに伴い、焼成後のベストリー製品の層
形成状態も悪くなる。
また、比較品2の評価結果から明らかなように、該混酸
基トリグリセリドを含有しない折り込み油脂組成物を使
用した場合は、生地の伸展性はごく狭い温度領域(比較
品2では、15℃のみ)でしか良好でなく、これに伴っ
て層形成状態もその温度領域でしか良好ではない。
一方、本発明品1〜5を使用した場合には、広い温度領
域で生地の伸展性が良好であり、かつ層形成状態も良好
であることが認められた。
〔発明の効果〕
軟土の如く、本発明のパイ・ペストリー用折り込み油脂
組成物を用いることにより、生地の伸展性が低温から高
温に到るまで良好となり、作業する温度領域も広くなり
、パイ・ペストリーを作る際に特別に涼しい作業条件を
準備する必要がなくなる。また、あまり温度に依存せず
に、容易に、層形成状態が良好なパイ・ペストリーを製
造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、構成脂肪酸として、炭素数20〜24の飽和脂肪酸
    を15〜70重量%、炭素数16〜22の不飽和脂肪酸
    を20〜60重量%含有し、かつ1分子中に炭素数20
    〜24の飽和脂肪酸残基及び炭素数16〜22の不飽和
    脂肪酸残基を少なくとも各1個以上有する混酸基トリグ
    リセリドを折り込み油脂組成物中に5〜45重量%含有
    することを特徴とするパイ・ペストリー用折り込み油脂
    組成物。
JP16530386A 1986-07-14 1986-07-14 パイ・ペストリ−用折り込み油脂組成物 Expired - Lifetime JPH0624461B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5180603A (en) * 1990-11-07 1993-01-19 Asahi Denka Kogyo Kabushiki Kaisha Process for producing bakery product having layered structure
JP2001197858A (ja) * 2000-01-17 2001-07-24 Bourbon Corp 油脂組成物含有複合菓子

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JP2001197858A (ja) * 2000-01-17 2001-07-24 Bourbon Corp 油脂組成物含有複合菓子

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