JPS6321789Y2 - - Google Patents

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JPS6321789Y2
JPS6321789Y2 JP11292083U JP11292083U JPS6321789Y2 JP S6321789 Y2 JPS6321789 Y2 JP S6321789Y2 JP 11292083 U JP11292083 U JP 11292083U JP 11292083 U JP11292083 U JP 11292083U JP S6321789 Y2 JPS6321789 Y2 JP S6321789Y2
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piston
disc valve
annular protrusion
retainer
outer circumferential
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JP11292083U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシリンダ内にピストンとピストンロツ
ドとからなるピストン−ピストンロツド組立体を
摺動可能に設け、該ピストン−ピストンロツド組
立体の伸長側および縮小側のうち少なくとも一方
への変位に対して油圧抵抗力による減衰力を発生
させるようにした油圧緩衝器に関するものであ
る。
本願出願人は先にシリンダ装置という名称で第
1図ないし第5図に示したような形式の油圧緩衝
器を提案した。そこでまず、この先願に係る油圧
緩衝器について説明する。
第1図において、1はシリンダで、該シリンダ
1の一端はキヤツプ2により施蓋されており、他
端にはシール部材3およびロツドガイド4が取付
けられている。5はピストンロツドを示し、該ピ
ストンロツド5はその一端がロツドガイド4、シ
ール部材3を貫通してシリンダ1内に位置するよ
うに設けられ、また他端はシリンダ1外に突出せ
しめられている。
6はピストンを示し、該ピストン6はピストン
ロツド5の小径部5Aに摺動可能に挿嵌して設け
られている。そして、ピストン6によりシリンダ
1の内部は2つの油室A,Bに画成され、これら
両油室A,B間はピストン6の軸方向に設けた油
通路7により大きな流路面積をもつて連通してい
る。8はリテーナ、9はデイスクバルブをそれぞ
れ示し、該リテーナ8およびデイスクバルブ9は
デイスクバルブ9がピストン6と対面するように
してピストンロツド5の先端部に小径部5Aより
さらに小径となるように形成した取付部5Bに挿
嵌して設けられ、それらはロツクナツト10によ
り固定されている。デイスクバルブ9にはその外
周縁部に切欠溝11が形成されており、該切欠溝
11によりピストンロツド5の伸長行程時に油室
Aから油室Bに向けて流れる流路の流路面積が絞
られるようになつている。
前述のようにして油室Aから油室Bに向けての
流路面積を絞るために、ピストン6には環状突起
12がデイスクバルブ9側に向けて突出するよう
に設けられ、該環状突起12はピストン6がデイ
スクバルブ9に向けて摺動変位したときに、該デ
イスクバルブ9の外周部と当接することができる
ようになつている。これにより、油室Aから油室
Bに向けての流路は第2図に斜線で示した流路面
積となるように絞られる。一方、リテーナ8には
デイスクバルブ9側に向けて突出するように内周
側の環状突出部13と外周側の環状突起14とが
形成されており、環状突出部13の軸方向突出長
さは環状突起14のそれより大きくなつている。
そして、デイスクバルブ9は環状突出部13とピ
ストンロツド5の小径部5Aと取付部5Bとの間
の段部との間に挟持されるようになつている。そ
こで、ピストン6が前述の状態からさらにピスト
ンロツド5上を摺動すると、デイスクバルブ9と
環状突出部13の外周縁との当接部が撓み支点と
なつて撓められて環状突起14に当接し、該デイ
スクバルブ9の外周縁部はピストン6の環状突起
12とリテーナ8の環状突起14とに挟持される
ことになる。この結果、油室Aから油室Bに向け
ての油液の流路は第3図に斜線で示した流路面積
となるようにさらに絞られることになる。
なお、図中15はフリーピストンを示し、該フ
リーピストン15とキヤツプ2との間にはピスト
ンロツド5のシリンダ1内への進入体積分を補償
するガス室Cが形成されている。また、図中1
6,17はそれぞれピストンロツド5のシリンダ
外端部およびキヤツプ2の外面に形成した車両の
車体部および車台部に取付けるための取付部を示
す。
前述のように構成される油圧緩衝器はその取付
部16を車体部に、取付部17を車台部にそれぞ
れ取付けて緩衝作用が行なわれるようになつてい
る。
而して、ピストンロツド5が伸長せしめられる
と、ピストン6がこれに追従して伸長方向に変位
する。このために、油室A内の圧力が上昇し、ピ
ストン6はピストンロツド5に対して相対変位す
る。この結果、該ピストン6の環状突起12がデ
イスクバルブ9に当接し、油室Aから油室Bに向
けて流れる油液の流路が絞られて、ピストンロツ
ド5の変位に対する所定の減衰力が発生する。
次に、ピストンロツド5の変位速度が高速にな
ると、ピストン6はさらにピストンロツド5上を
相対変位し、デイスクバルブ9の外周縁部が撓め
られてリテーナ8の環状突起14に当接し、該デ
イスクバルブ9の外周縁部は環状突起12,14
により挟持された状態となり、油室Aから油室B
への流路面積はさらに絞られて、ピストンロツド
5の変位に対する減衰力が変化して高減衰力特性
を発揮するようになる。
ところで、前述した先願による油圧緩衝器にあ
つては、第4図に示したように環状突起12,1
4はそれぞれ所定の半径方向重なり幅d1,d2を有
し、それらの内周縁部半径r1,r2および外周縁部
半径r3,r4はそれぞれほぼ等しくなつている。こ
のために、ピストン6の変位時に、デイスクバル
ブ9は環状突起12により撓められてリテーナ8
の環状突起14の外周縁部に当接する。そして、
このときには第5図に示したように環状突起14
の内周縁部とデイスクバルブ9との間は距離Δl
だけ離間している。従つて、この状態からデイス
クバルブ9が環状突起12,14に密着してこれ
らによつて挟持され、第3図に示した絞り流路が
形成されるまでには、ピストン6はさらに距離
Δlだけ移動しなければならないことになる。
前述のように、デイスクバルブ9がリテーナ8
の環状突起14と接触を開始してから密着するま
でのピストン6の移動量Δlだけ大きいと、低減
衰力発生時から高減衰力発生時に移行する際の変
曲点における特性が安定せず、減衰力の発生にば
らつきが生じやすくなる欠点がある。
本考案は前述した先願の欠点に鑑みなされたも
ので、ピストンの環状突起がデイスクバルブに当
接を開始してから密着するまでのピストンの移動
距離を最小限のものとすることにより、減衰力の
変曲点における特性を安定し得るようにした油圧
緩衝器を提供することを目的とするものである。
前述の目的を達成するために、本考案に係る油
圧緩衝器は、ピストンに形成したピストン側環状
突起の内周縁、外周縁の半径方向長さをr1,r3
し、リテーナに形成したリテーナ側環状突起の内
周縁、外周縁の半径方向長さをR2,R3としたと
き、これらをr3>R3>r1、r1≧R2の関係に形成
し、前記ピストン側環状突起のデイスクバルブへ
の当接面と前記リテーナ側環状突起のデイスクバ
ルブへの当接面との間の重なり部がB=R3−r1
なるように該各環状突起を構成したことをその特
徴とするものである。
このように構成することにより、デイスクバル
ブがリテーナの環状突起と接触を開始してから密
着するまでのピストンの移動量が小さくてすみ、
低減衰力発生時から高減衰力発生時に移行する際
の変曲点における特性が安定し、減衰力特性が安
定する。
以下、本考案の実施例を第6図ないし第8図に
基づいて、詳細に説明する。なお、同図において
前述した先願のものと同一の構成要素については
同一符号を付してその説明を省略するものとす
る。
然るに、21は本実施例に用いるリテーナを示
し、該リテーナ21にはそれぞれピストン6側に
向けて突出する内周側の環状突出部22および外
周側の環状突起23が形成されている点について
は前述した先願によるものと格別差異はない。と
ころが、環状突出部22の外周縁22Aおよび環
状突起23の内周縁23A、外周縁23Bの各半
径方向長さR1,R2,R3はいずれも先願によるリ
テーナ8のそれらより短くなつている。即ち、r3
>R3>r1、R2<r1の関係にあり、さらに環状突出
部22の外周縁半径方向長さR1も先願によるリ
テーナ8のそれよりも小となつている。このた
め、デイスクバルブ9の外周部を該リテーナ21
の環状突起23とピストン6の環状突起12との
間で挟持したときにこれらの該デイスクバルブ9
に対する当接面の重なり部Bは、B=R3−r1とな
り、先願の重なり幅d1=d2と比較して小さくなつ
ている。
また、24はデイスクバルブ9とリテーナ21
との間に介装した補助デイスクを示し、該補助デ
イスク24はデイスクバルブ9に形成した切欠溝
11を覆わない程度の小径に形成されている。そ
して、この補助デイスク24はデイスクバルブ9
の撓みに対する抵抗を付与するために設けられる
もので、リテーナ21の環状突出部22の外周縁
22Aの半径方向長さR1を短くしたことにより
低下するデイスクバルブ9のばね力を補強するこ
とができるようになる。
本実施例は前述のように構成されるが、ピスト
ン6の環状突起12がデイスクバルブ9に当接し
た状態では低減衰力を発生させ、デイスクバルブ
9が環状突起12,23間に挟持されたときには
高減衰力を発生させる点については、前述した先
願によるものと格別差異はない。
ところが、ピストン6の環状突起12の外周縁
半径方向長さr3に比較し、リテーナ21の環状突
起23はその外周縁23Bの半径方向長さR3
短くなつているから、これら環状突起12と環状
突起23との重なり部Bが小さくなり、第7図に
示したようにデイスクバルブ9が環状突起23の
外周縁23Bに当接を開始した時点からそれに密
着するまでのピストン6の移動量ΔLは短くなる。
このために低減衰力特性から高減衰力特性への移
行が円滑に行なわれ、減衰力特性が安定した状態
で油圧緩衝器を作動させることができる。
また、環状突出部22の外周縁22Aの半径方
向長さR1を短くすることによつて、環状突起2
3の半径方向長さR3との差が大きくなり、前述
の移動量ΔLをさらに少なくすることができる。
しかも、環状突出部22の外周縁22Aの半径
方向長さR1と環状突起12の内周縁の半径方向
長さr1との差を大きくすることにより、該環状突
出部22の外周縁22Aおよび環状突起12の内
周縁でのデイスクバルブ9の撓み角が小さくな
り、該デイスクバルブ9の強度維持が図られる。
そして、環状突出部22の外周縁22Aの半径方
向長さR1を短くすると、デイスクバルブ9の撓
み支点部が内周寄りに変位し、該デイスクバルブ
9のばね力が低下するが、補助デイスク24によ
りこのばね力を補強できるから、所定の低減衰力
特性を得ることができる。また、この補助デイス
ク24の枚数を適宜増減すれば、減衰力特性の変
曲点を所望のものとすることができる。
而して、本実施例による油圧緩衝器の減衰力特
性と先願による油圧緩衝器の減衰力特性との比較
を第8図に示す。同図に実線で示した如く、本実
施例の減衰力特性はその低減衰力発生時から高減
衰力発生時への変曲が速やかかつ円滑に行なわれ
るが、点線で示した先願のものにあつては、その
変曲が緩慢に行なわれ、安定性を欠く。
なお、前記の実施例では単筒式で、ピストンロ
ツド5の伸長行程時にのみ減衰力を発生させる片
利きの油圧緩衝器について説明したが、両利きま
たは縮小行程時に減衰力を発生させる油圧緩衝器
として使用することもでき、また複筒式の油圧緩
衝器としても用いることができる。また、環状突
起12,23の内周縁側の半径方向長さr1,R2
r1>R2の関係にあるものとして述べたが、r1=R2
の関係に形成してもよく、要は重なり部Bが小と
なるように構成されていればよい。
以上説明したように、本考案に係る油圧緩衝器
はピストンの環状突起とリテーナの環状突起との
デイスクバルブへの当接面の重なり部が小さくな
るように構成したから、低減衰力発生時から高減
衰力発生時への変曲が速やかかつ円滑に行なわ
れ、減衰力特性が安定する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は先願に係る油圧緩衝器を
示すもので、第1図は油圧緩衝器の縦断面図、第
2図および第3図はそれぞれデイスクバルブの部
分正面図および部分平面図、第4図は作動状態を
示す要部拡大図、第5図は作動説明図、第6図な
いし第8図は本考案の実施例を示し、第6図は第
4図と同様の部分断面図、第7図は作動説明図、
第8図は先願のものと比較して示す減衰力特性線
図である。 1……シリンダ、5……ピストンロツド、6…
…ピストン、7……油通路、9……デイスクバル
ブ、11……切欠溝、12,23……環状突起、
21……リテーナ、22……環状突出部、24…
…補助デイスク、A,B……油室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダと、一端が該シリンダ内に位置し、他
    端を該シリンダ外に突出させて設けたピストンロ
    ツドと、前記シリンダ内に位置して該ピストンロ
    ツドに軸方向に変位可能に挿嵌して設けたピスト
    ンと、該ピストンに穿設され、該ピストンにより
    前記シリンダ内に画成される2室を連通する油通
    路と、前記ピストンロツドに固定して設けたリテ
    ーナと、該リテーナと前記ピストンとの間に介装
    され、外周側に切欠溝を形成したデイスクバルブ
    とを有し、前記ピストンには該ピストンの変位時
    に前記デイスクバルブの外周縁部と当接する環状
    突起を形成し、また前記リテーナには内周側に前
    記デイスクバルブが該ピストンの環状突起により
    押動されたときに撓み支点となる環状突出部を形
    成すると共に外周側に前記ピストンの環状突起と
    の間に前記デイスクバルブの外周部を挟持する環
    状突起を形成してなる油圧緩衝器において、前記
    ピストン側環状突起の内周縁、外周縁の半径方向
    長さをr1,r3とし、前記リテーナ側環状突起の内
    周縁、外周縁の半径方向長さをR2,R3としたと
    き、これらをr3>R3>r1、r1≧R2の関係に形成
    し、前記ピストン側環状突起の前記デイスクバル
    ブへの当接面と前記リテーナ側環状突起の前記デ
    イスクバルブへの当接面との間の重なり部がB=
    R3−r1となるように該各環状突起を構成したこと
    を特徴とする油圧緩衝器。
JP11292083U 1983-07-20 1983-07-20 油圧緩衝器 Granted JPS6021045U (ja)

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JP11292083U JPS6021045U (ja) 1983-07-20 1983-07-20 油圧緩衝器

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JPS6021045U JPS6021045U (ja) 1985-02-13
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JP5132266B2 (ja) * 2007-11-12 2013-01-30 カヤバ工業株式会社 複筒型緩衝器
JP5292501B2 (ja) * 2012-09-03 2013-09-18 カヤバ工業株式会社 複筒型緩衝器

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JPS6021045U (ja) 1985-02-13

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