JPS6321752Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、空気調和機内に設置される圧縮機の
防音装置に関するものである。

（従来技術） この種圧縮機の防音装置としては、圧縮機の外
周を防音防水カバーで被覆した構造のものが知ら
れている。（例えば、実開昭52−150060号公報参
照）。ところが、この場合、防音防水カバー内に
低周波音がこもるところから、不快音の発生につ
ながるという問題があつた。

（考案の目的） 本考案の目的は、防音カバー内への低周波音の
こもりを効果的に防止せんとするところにある。

（考案の構成） 本考案は、空気調和機内に設置される圧縮機外
周に、グラスフアイバー等の吸音材からなる防音
カバーに被着するとともに、該防音カバーに、多
数の小径貫通孔を形成して、該小径貫通孔を介し
て低周波音を外方へ逃がし得るようにすることを
特徴としている。

（実施例） 以下添付の図面を参照して本考案の実施例にか
かる圧縮機の防音装置を説明する。

以下の説明においては、第１図図示の如き空気
調和機（例えばヒートポンプ式チラー）内に設置
された密閉形の圧縮機１を実施例としている。符
号２は水側利用熱交換器、３は空気側熱源熱交換
器、４はフアン、５はスイツチボツクスである。

この圧縮機１の外周は、第２図図示の如く、防
音カバー６によつて被覆されている。

該防音カバー６は、第３図および第４図図示の
如く、長方形状のゴム製シート６ａにグラスウー
ル等の吸音材６ｂを重合接着して構成され且つ多
数（本実施例では158個）の小径貫通孔７，７…
（孔径≒６mm）を有している。

又、前記防音カバー６の長手両端部には、適宜
の係止具８，８…が相対向する如く設けられてお
り、圧縮機１外周に吸音材６ｂ側を内側にして防
音カバー６を捲き付けた後、各係止具８，８間に
紐状体を跨架することによつて防音カバー６が圧
縮機に被着されるようになつている。なお符号１
０は吸入管挿通用の孔、１１は吐出管挿通用の切
欠、１２は電気配線挿通用の孔である。

次に、図示の圧縮機の防音装置の作用を説明す
る。

圧縮機１の運転中において、防音カバー６によ
つて高周波部分の減衰を行なうと同時に、低周波
音を小径貫通孔７，７…から逃がすことにより、
こもり音の発生を防止する。

このことは、第５図（小径貫通孔なしの場合）
において矢印Ａで示す低周波音が第６図（本実施
例の場合）において矢印Ｂで示す如く約３ホーン
程度小さくなつていることでもわかる。

（考案の効果） 叙上の如く、本考案は、圧縮機１外周に被着す
る防音カバー６に、多数の小径貫通孔７，７…を
形成して、該小径貫通孔７，７…を介して圧縮機
１から発生する低周波音を外方へ逃がすようにし
たので、高周波音の減衰は勿論、低周波のこもり
音の発生が防止されることとなり、圧縮機運転音
を効果的に低下できるという実用的な効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかる圧縮機の防音
装置が適用される空気調和機の内部を略示する断
面図、第２図は本考案の実施例にかかる圧縮機の
外観図、第３図は防音カバーの平面図、第４図は
第３図の−断面図、第５図および第６図は従
来例（小径貫通孔なしの場合）および本実施例に
おける周波数に対する音圧レベルの変化を示す特
性図である。 １……圧縮機、６……防音カバー、７……小径
貫通孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気調和機内に設置される圧縮機１外周に、グ
   ラスフアイバー等の吸音材からなる防音カバー６
   を被着するとともに、該防音カバー６には、多数
   の小径貫通孔７，７…を形成したことを特徴とす
   る圧縮機の防音装置。