JPS63215470A - 自動二，三輪車のハンドルカバ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばスクータ型自動二、三輪車において採
用される、操向ハンドルを囲んで外観を向上させるため
のハンドルカバーに関し、特に、操向ハンドルにディス
クブレーキ用マスタシリンダを取り付けた場合に、該マ
スタシリンダの取付状態を調整し易いようにしたハンド
ルカバーに関する。

〔従来の技術〕

従来、スクータ型自動二、三輪車では、外観の向上、走
行風抵抗の低減の観点から、操向ハンドルを樹脂製のハ
ンドルカバーで囲むことが行われている。また、最近で
はブレーキ性能向上の観点から油圧式ディスクブレーキ
を採用する場合があり、このようなブレーキを採用した
場合、そのマスタシリンダは操向ハンドルに、上記ハン
ドルカバー内に収容した状態に取り付けるのが一般的で
ある（例えば実開昭６１−３３７８４号公報参照）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、上記従来のハンドルカバー内にマスタシリン
ダを配置した車両では、該マスタシリンダの取付状態の
調整作業が非常に煩雑であるという問題がある。即ち、
上記マスタシリンダを装着したスクータ型自動二、三輪
車では、該マスタシリンダにブレーキレバーが取付けら
れていることから、例えば転倒によってブレーキレバー
がハンドルパイプ回りに、あるいは軸方向にずれ、これ
とともにマスタシリンダもずれてしまう場合がある。こ
れを元の状態に戻すには、先ずハンドルカバーを取り外
す必要があるが、このハンドルカバーの取り外し作業は
他の車載部品との関係もあって非常に煩雑であり、結局
上記問題が生じる。なお、この点は車両の組立作業時に
おいて、ハンドルカバーを装着した後、マスタシリンダ
の取付状態の調整しようとする場合も同様である。

そこで本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑み、マス
タシリンダの調整作業が容易な自動二。

三輪車のハンドルカバーを提供する点にある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、マスタシリンダが装着された操向ハンドルを
囲む自動二、三輪車のハンドルカバーにおいて、上記マ
スタシリンダのハンドル取付用ブラケット部近傍に、こ
れを外方に露出させるための開口部を形成し、該開口部
を開閉する開閉蓋を設けたことを特徴としている。

ここで本発明におけるブラケット部を外方に露出させる
とは、該ブラケット部をこれの固定ボルトを纒め、かつ
締めることができる程度に外方に臨ませることを意味し
、必ずしもブラケット部全体を露出させる必要はない。

〔作用〕

本発明にかかるハンドルカバーにおいて、マスタシリン
ダの取付状態を調整する場合は、開閉蓋を開くことによ
り取付ブラケット部が外方に露出するから、従来のよう
にハンドルカバー全体を取り外す必要はなく、該マスタ
シリンダの取付状態の調整作業が非常に容易となる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図について説明する。

第１図ないし第６図は本発明の一実施例によるハンドル
カバーを説明するための図である。

図において、１は本実施例のハンドルカバーが採用され
た自動二輪車であり、これの車体フレーム２の前端には
操向軸筒３が固定されており、該操向軸筒３に回動自在
に支持された前フオーク４の下端には操向用前輪５が回
転自在に支持され、上端には操向ハンドル６が固定され
ている。また、車体フレーム２の後端にはシート１０が
搭載され、該シート１０の下方にはスイング式エンジン
ユニット１２が搭載され、該エンジンユニット１２の伝
動ケース１２ａの後端には後輪１３が回転自在に支持さ
れている。

上記操向ハンドル６のハンドルバイブロａの左。

右端部にはハンドルグリップ１８ａ、スロットルグリッ
プ１８ｂが装着され、またハンドルグリップ１８ａの少
し内方には左ブレーキレバー１９８が装着されている。

そして該操向ハンドル６のハンドルグリップ１８ａ、ス
ロットルグリップ１８ｂ間部分はハンドルカバー７で囲
まれている。このハンドルカバー７は樹脂製で前カバー
７ａ、後カバー７ｂからなるいわゆる前、後割型のもの
であり、その分割線７Ｃは車幅方向に延びている。

また、上記操向ハンドル６のスロットルグリップ１８ｂ
の内側には、前輪５に装着されたディスクブレーキ５ａ
を駆動するための油圧装置２０が装着されている。この
油圧装置２０はマスタシリンダ２１の上部にリザーブタ
ンク２２を備えたもので、該リザーブタンク２２の上部
はハンドルカバー７に形成された開口部７ｄから上方外
方に少し突出している。また、該リザーブタンク２２の
開閉キャップ２２ｂの少し下方にはタンク内の油面を点
検するための油面点検窓２２ａが車両後方に向けて形成
されている。さらにまたこのリザーブタンク２２の上記
油面点検’７ｇ　２２　ａと開閉キャップ２２ｂとの間
には、受は皿状のブーツ２６が嵌合装着されており、該
ブーツ２６はブレーキオイル補充時等に溢れたオイルを
受けるためのもので、その前部には排油ホース２７が接
続されている。

上記マスタシリンダ２１に形成されたレバー支持部２１
ａには、右ブレーキレバー１９ｂが揺動自在に支持され
ており、該レバー１９ｂの基部１９Ｃがマスタシリンダ
２１のピストンに連結されている。また、上記マスタシ
リンダ２１の取付ブラケット部２１ｂには取付キャップ
２３が取付ボルト２３ａで固定されており、これにより
マスタシリンダ２１はハンドルバイブロａにボルト締め
固定されている。

また、上記後カバー７ｂの上記油圧装置２０後方部分に
は調整量ロアｅが形成されている。該開ロアｅは例えば
上記マスタシリンダ２１のハンドルバイブロａへの取付
角度を調整するためのものであり、該開ロアｅから上記
マスタシリンダ２１の支持ブラケット部２１ｂと取付キ
ャップ２３とを固定する取付はボルト２３ａが外方に臨
むようになっている。また、この調整量ロアｅには開閉
蓋２４が開閉可能に取り付けられており、その前端面ば
上記分割線７Ｃの延長上に位置している。

また、この開閉蓋２４は、前端部に形成された係合爪２
４ａを前カバー７ａの後端に形成された係合片７ｆの係
合孔内に係止させ、その後端壁２４ｂを取付ボルト２５
で後カバー７ｂに締めつけ、これにより上記調整量ロア
ｅ部分に固定されている。

また上記開閉蓋２４の略中央部分には下方に凹状の点検
凹部２４Ｃが形成されており、該凹部２４Ｃの上記リザ
ーブタンク２２と対向する縦壁２４ｄには点検孔２４８
が形成されており、該点検孔２４ｅは上記リザーブタン
ク２２の油面点検窓２２ａを臨んでいる。

次に本実施例の作用効果について説明する。

本実施例において、例えば転倒によってマスタシリンダ
２１の取付角度がずれた場合にこれを元の角度に修正す
るには、取付ボルト２５を緩めて抜き取り、開閉蓋２４
の係合爪２４ａと前カバー７ａの係合片７ｆとの係合を
外して開閉蓋２４を取り外す。そしてマスタシリンダ２
１の取付ブラケット部２１ｂの固定ポル）２３ａを緩め
、これを元の位置に戻した後、再び固定ポル）２３ａを
締め付ける。

このように本実施例では、開閉蓋２４を設けたので、マ
スタシリンダ２１の取付角度等を調整する場合は、この
開閉蓋２４を取り外すだけでよく、従来のようにハンド
ルカバー全体を取り外すのに比較して、この調整作業が
非常に容易である。

また、本実施例では、リザーブタンク２２の開閉キャッ
プ２２がハンドルカバー７から外方に露出しているから
、ブレーキオイルの補充時にもハンドルカバー７を取り
外す必要はなく、作業が容易である。

なお、上記実施例では、リザーブタンク２２の開閉キャ
ンプ２２ｂをハンドルカバー７の外方に突出しているが
、本発明では、この閉塞キャップ２２ｂを外方に突出さ
せる必要は必ずしもなく、ハンドルカバー７内に位置さ
せてもよい。この場合は上記開閉蓋２４をその開時、上
記開閉キャップ２２ｂをも外方に露出させる大きさに形
成するのが望ましく、このようにすればこの開閉蓋によ
って上記ブレーキオイルの補充等の保守性も確保できる
。

〔発明の効果〕

以上のように本発明に係る自動二、三輪車のハンドルカ
バーによれば、マスタシリンダの取付ブラケット部を外
方に露出させるための開口を形成し、該開口を開閉する
蓋部材を取り付けたので、マスタシリンダの取付状態の
調整作業を容易化できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第６図は本発明の一実施例によるハンドル
カバーを説明するための図で、第１図及び第２図はその
マスタシリンダ部分の断面側面図、第３図はそのマスタ
シリンダ部分の平面図、第４図は該実施例ハンドルカバ
ーの平面図、第５図はその背面図、第６図は該実施例ハ
ンドルカバーが採用された自動二輪車の側面図である。 図において、１はスクータ型自動二輪車、６は操向ハン
ドル、７はハンドルカバー、７ｅは調整開口（開口部）
、１８ａ、１８ｂはグリップ、１９ａ、１９ｂはブレー
キレバー（操作レバー）、２１はマスタシリンダ、２１
ｂは取付ブラケット部、２４は開閉蓋（蓋部材）である
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）マスタシリンダの取付ブラケット部を操向ハンド
   ルにボルト締め固定した自動二、三輪車において、上記
   操向ハンドルをグリップ、及び操作レバーを突出させた
   状態に囲むとともに、上記マスタシリンダの少なくとも
   取付ブラケット部を覆うハンドルカバーであって、該カ
   バーの上記取付ブラケット部近傍に、該取付ブラケット
   部を外方に露出させるための開口部を形成し、該開口部
   を開閉する蓋部材を設けたことを特徴とする自動二、三
   輪車のハンドルカバー。