JPS63215315A - コイルボツクスのトランスフアア−ム制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明はホットストリップミルの粗圧延機と仕上圧延機
間に配置されるコイルボックスにおいて、巻取った圧延
材を巻戻しながら仕上圧延機側に回転移動させるトラン
スファアームの制御装置に関する。

（従来の技術） 一般に省スペースのためホットストリップミルの粗圧延
機と仕上圧延機の間にコイルボックスを設ける。このコ
イルボックスを用いた圧延の遷移状態を第３図に示す。

第３図（ａ）において、粗圧延機ＲＭによって圧延され
た圧延材はデフレククロールＤＲ，ベンディングロール
ＢＲを介して第１クレードルロールＩＣＲ上でコイル状
に巻取られる。第１クレードルロールＩＣＲ上で巻取り
が完了すると巻取られた圧延材（以降コイルとも称す）
の一端が巻戻され、第２クレードルロール２ＣＲ，ピン
チロールＰＲを介して仕上圧延機ＦＭに送られる（第３
図（ｂ）、’（ｃ））。すると、図示していないトラン
スファアームによりてコイルを第１クレードルロールＩ
ＣＲから第２クレードルロール２ＣＲ上に回転移動させ
る（第３図（ｄ））。第２クレードルロール２ＣＲ上に
回転移動させられたコイルは巻戻されてピンチロールＰ
Ｒを介して佳」二圧延機ＦＭに送られ圧延される（第３
図（ｅ））。したがってコイルボックスを用いることに
よりコイルを第２クレードルロール２ＣＲ上に移動させ
た後は再度第１クレードルロールＩＣＲ上でコイルを形
成することができる。

（発明が解決しようとする問題点） 第３図（ｄ）に示すコイル移動途中において、トランス
ファアームのコイル移動速度がピンチロールＰＲによる
圧延材送出速度より速ければ、第２クレードルロール２
ＣＲ上へコイル移動完了した時点で緩んだ圧延材にコイ
ルを載せることとなり、第２クレードルロール２ＣＲ上
での巻戻し動作に不具合を生じる。このため従来はトラ
ンスファアームのコイル移動速度をピンチロールＰＲに
よる圧延材送出速度より遅くし、第２クレードルロール
２ＣＲ上へのコイル移動完了時、緩んだ圧延材へのコイ
ル積載を防止していた。しかしトランスファアームのコ
イル移動速度がピンチロールＰＲによる圧延材送出速度
より遅いため、移動途中のコイルからピンチロールＰＲ
までの圧延材長さの単位時間当りの変化量がピンチロー
ルＰＨにより送出された圧延材の長さく以降圧延材送出
長さと称す）の単位時間当りの変化量より小さい。

このためコイルからピンチロールＰＲまでの圧延材の長
さが徐々に短くなり、やがてコイルとピンチロールＰＲ
との間の圧延材に張力が発生し、コイルに回転力を与え
ることになる。そしてコイルが回転するとこのコイルと
ピンチロールＰＲとの間の圧延材の長さに余裕ができ、
張力が零となるためコイルの回転は停止するが、またコ
イルとピンチロールＰＲ間の圧延材の長さが徐々に短く
なり、再びコイルの回転が始まる。このようにコイル移
動途中において、コイルとピンチロールＰＲとの間の圧
延材に張力変動が発生することになる。

この張力変動は圧延材に傷を発生させる場合があり、製
品の品質にとって好ましいものではなかった。

本発明は第２クレードルロール上で緩んだ圧延材にコイ
ルを載せることを防止し、かつコイル移動時の圧延材に
作用する張力変動を防止するコイルボックスのトランス
ファアーム制御装置を提供することを目的とする。

［発明の構成〕 （問題点を解決するための手段） 本発明によるコイルボックスのトランスファアーム制御
装置は、トランスファアームの回転角度、コイルの一端
が巻戻された直後のコイル径、トランスファアームの回
転直径、第２クレードルロールとピンチロールとの間の
距離、ピンチロールによって送出される圧延材の長さ、
第１クレードルロールとピンチロールとの間の距離、お
よびピンチロールによって送出される圧延材の送出速度
に基づいてコイルとピンチロールとの間の巻戻された圧
延材の緩みをなくすようなトランスファアームの停止時
間を演算する停止時間演算手段と、この停止時間演算手
段の出力があらかじめ設定した設定値を越えたときに停
止時間演算手段によって求められた時間だけトランスフ
ァアームの回転を停止させるトランスファアーム駆動装
置とを備えていることを特徴とする。

（作　用） このように構成された本発明によるコイルボックスのト
ランスファアーム制御装置において、トランスファアー
ムによるコイル移動速度をピンチロールによる圧延材の
送出速度よりも速くしておく。

コイル移動時のトランスファアームの回転角度、コイル
の一端が巻戻された直後のコイル径、トランスファアー
ムの回転直径、第２クレードルロールとピンチロールと
の距離、ピンチロールによって送出される圧延材の長さ
、第１クレードルロールとピンチロールとの間の距離、
およびピンチロールによって送出される圧延材の送出速
度に基づいてコイルの移動速度が送出速度よりも速いこ
とに起因するコイルとピンチロールとの間の巻戻された
圧延材の緩みをなくすようなトランスファアームの停止
時間を停止時間演算手段によって演算する。この演算さ
れた停止時間があらかじめ設定した設定値を越えたとき
にトランスファアームの回転をトランスファアーム駆動
装置によって演算された停止時間だけ停止させる。

このように本発明によればコイルのトランスファアーム
による移動速度がピンチロールによる圧延材の送出速度
よりも速いことに起因するコイルとピンチロール間との
間の巻戻された圧延材の大幅な緩みを防止でき、これに
より第２クレードルロール上で緩んだ圧延材にコイルを
載せることを防１卜するとともに張力の発生をも防１１
′、することができることとなる。

（実施例） 第１図に本発明によるコイルボックスのトランスファア
ーム制御装置の一実施例の構成をブロックで示す。この
コイルボックスのトランスファアーム制御装置は回転角
度検出器１１と、圧延材基準長演算器１２と、圧延材送
出長検出器１３と、圧延材長演算器１４と、偏差演算器
１５と、送出速度演算器１６と、停止時間演算器１７と
、トランスファアーム駆動装置１８とを備えている。

第１クレードルロールＩＣＲ上で巻取られたコイルはこ
の第１クレードルロールＩＣＲ上で一端が巻戻され、ト
ランスファアームＴＲによって第１クレードルロールＩ
ＣＲから第２クレードルロール２ＣＲ上に回転駆動され
る。このとき巻戻されたコイルの一端はピンチロールＰ
Ｒによって図示していない仕上圧延機に送出される。以
降、トランスファアームＴＲによるコイルの移動速度が
ピンチロールＰＲによる圧延材の送出速度よりも速くな
るように調整されているものとする。コイルがトランス
ファアームＴＨによって回転移動されているときのコイ
ル、トランスファアームＴＲ。

第１クレードルロールＩＣＲ，および第２クレードルロ
ール２ＣＨの位置関係を第２図に示す。第２図において
トランスファアームの回転角度θすなわちトランスファ
アームの回転中心ｃｏと第１クレードルロールＩＣＲ上
のコイル中心Ｃｔとを結ぶ直線とトランスファアームの
なす角度をθ、コイルの直径をＤｃｌ　トランスファア
ームの回転直径をＤＴとする。すると、トランスファア
ームの回転角度がθであるときのコイルの中心Ｃ３と、
コイルが第２クレードルロール上におかれたときのコイ
ル中心Ｃ２との距離ｚ１および第２クレードルロフル上
のコイル中心Ｃ２から中心が０３であるコイルに引いた
接線Ｃ２Ｈの長さｇは次式によって求められる。

ｚ−ＤＴ−ｃｏｓ　（θ／　２　”）　　−・−・・・
−・−（１）トランスファアームの回転角度θは回転角
度検出器１１によって検出される。この検出値θおよび
コイル直径ＤＣならびにトランスファアームＴＲの回転
直径ＤＴに基づいて圧延材基準長演算器１２によってコ
イルと第２クレードルロール２ＣＲとの距離ｇを（１）
　、　（２）式を用いて演算する。さらに、この演算さ
れた距離ｇ、および第２クレードルロール２ＣＲからピ
ンチロールＰＲまでの距離Ｌ　　　の和、すなわちコイ
ルとピンチＣ−ＰＲ ロールとの間のコイルの巻戻された圧延材の基準長さし
を圧延材基準長演算器１２によって演算する。

一方、コイルの回転移動開始直後からピンチロールＰＲ
によって送出される圧延材の送出長さしＴが圧延材送出
長検出器１３によって検出される。この検出値ＬＴおよ
び第１クレードルロールＩＣＲからピンチロールＰＲま
での距離ＬＩＣ−ＰＲに基づいてコイルとピンチロール
ＰＲとの間のコイルの巻戻された圧延材の実際長さり。

−ＰＲ’次式を用いて圧延材長演算器１４によって演算
する。

Ｌ−Ｌ−Ｌ　　　　・・・・・・・・・・・・（３）Ｃ
−ＰＲＩＣ−ＰＲＴ この演算された実際の長さし。−１Ｒと圧延材基準長演
算器１２によって演算された圧延材の基準長さＬに基づ
いて偏差演算器１５によって次式を用いて偏差ＬＤＩＦ
を演算する。

ＬＤＩＰ　”ＬＣ−ＰＲ−Ｌ＋α　　・−−−−−・−
・−（４）ここでαはトランスファアームＴＨの加減速
時の材料長補正式を表す。

また、圧延材送出長検出器１３の検出値Ｌ１に基づいて
ピンチロールＰＲによって送出される圧延材の送出速度
ＶＴを送出速度演算器１６によって演算する。そして、
この演算された送出速度Ｖｒと偏差演算器１５の出力Ｌ
ＤＩＰとに基づいて停止時間演算器１７によってコイル
とピンチロールとの間の巻戻された圧延材の緩みをなく
すようなトランスファアームＴＲの停止時間”　ＳＴＰ
を次式に従って演算する。

ＴＳＴＰ　”ＬＤＩＦ　／ＶＴ　　　　・・・・・・・
・・・・・（５）停止時間演算器１７の出力”　ＳＴＰ
があらかじめ設定された設定値を越えたとき、トランス
ファアームＴＨの回転を時間ＴｓＴＰだけトランスファ
アーム駆動装置１８によって停止させる。そしてトラン
スファアームＴＲが停止し、”　ＳＴＰ時間経過すると
トランスファアームＴＲが十うンスファアーム駆動装置
１８によって駆動され、再び回転する。

本実施例によれば、トランスファアームＴＨの回転動作
を時間ＴＳＴＰだけ停止させることによりコイルとピン
チロールＰＲとの間の巻戻された圧延材に過大な緩みが
発生するのを防止し、これにより第２クレードルロール
ＣＲ上で緩んだ圧延材にコイルを載せることを防止する
とともに張力の発生をも防止することができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、第２クレードルロール上で緩んだ圧延
材にコイルを裁せることを防止し、かつコイル移動時の
圧延材に作用する張力の変動を防止するコイルボックス
のトランスファアーム制御装置を提供することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるコイルボックスのトランスファア
ーム制御装置の一実施例の構成を示したブロック図、第
２図はコイルがトランスファアームによって回転移動さ
れているときのコイル、トランスファアーム、第１クレ
ードルロール、および第２クレードルロールの位置関係
を示す図、第３図（ａ）〜（ｅ）はコイルボックスを用
いた圧延の遷移状態を示す図である。 １１・・・回転角度検出器、１２・・・圧延材基準長演
算器、１３・・・圧延材送出長検出器、１４・・・圧延
材長演算器、１５・・・偏差演算器、１６・・・送出速
度演算器、１７・・・停止時間演算器、１８・・・トラ
ンスファアーム駆動装置、ＩＣＲ・・・第１クレードル
ロール、２ＣＲ・・・第２クレードルロール、ＴＲ・・
・トランスファアーム、ＰＲ・・・ピンチロール。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 第１の圧延機によって圧延された圧延材を第１クレード
   ルロール上でコイル状に巻取り、この巻取られた圧延材
   のコイルの一端を巻戻し、ピンチロールを介して第２の
   圧延機に前記コイルの巻戻された一端を送出しながらト
   ランスファアームによって前記コイルを第２クレードル
   ロール上に回転移動させ、回転移動後前記第２クレード
   ルロール上で前記コイルを巻戻しながら前記ピンチロー
   ルを介して前記第２の圧延機に送出するコイルボックス
   において、 前記トランスファアームの回転角度、前記コイルの一端
   が巻戻された直後のコイル径、前記トランスファアーム
   の回転直径、前記第２クレードルロールとピンチロール
   との間の距離、前記ピンチロールによって送出される圧
   延材の長さ、前記第１クレードルロールとピンチロール
   との間の距離、および前記ピンチロールによって送出さ
   れる圧延材の送出速度に基づいて前記コイルとピンチロ
   ールとの間の巻戻された圧延材の緩みをなくすような前
   記トランスファアームの停止時間を演算する停止時間演
   算手段と、この停止時間演算手段の出力があらかじめ設
   定した設定値を越えたときに前記停止時間演算手段によ
   って求められた時間だけ前記トランスファアームの回転
   を停止させるトランスファアーム駆動装置とを備えてい
   ることを特徴とするコイルボックスのトランスファアー
   ム制御装置。