JPS63210155A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPS63210155A
JPS63210155A JP4137587A JP4137587A JPS63210155A JP S63210155 A JPS63210155 A JP S63210155A JP 4137587 A JP4137587 A JP 4137587A JP 4137587 A JP4137587 A JP 4137587A JP S63210155 A JPS63210155 A JP S63210155A
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JP
Japan
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weight
parts
monomer
vinyl
copolymer
Prior art date
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Pending
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JP4137587A
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English (en)
Inventor
Yutaka Toyooka
豊岡 豊
Atsushi Deguchi
敦 出口
Atsushi Kimura
淳 木村
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、優れた耐熱性、難燃性及び耐衝撃性等を有す
る成形物を与えると共に、優れた成形性、耐熱性及び難
燃性をバランスよく具備している熱可塑性樹脂組成物に
関する。
[従来の技術] 塩化ビニル樹脂は、それが有している優れた透明性や難
燃性、さらには耐薬品性を利用して広汎な用途に使用さ
れている。しかしながら、一方では、塩化ビニル樹脂は
耐熱性が低いことから、テレビハウジングや各種OA機
器の外装や自動車内部用品などのように、使用時に加熱
される部品の構成材料としては不適当であるという問題
がある。
かかる問題点を解決する方法として、比較的耐熱性が優
れているアクリロこトリル−スチレン共重合体、アクリ
ロニトリル−スチレン−ブタジェン共重合体及びメチル
メタクリレート−スチレン−ブタジェン共重合体などを
塩化ビニル樹脂に配合することにより、その耐熱性を向
上せしめる方法が採用されている。しかしながら、かか
る方法によっても、塩化ビニル樹脂の耐熱性を充分に満
足できるまで高めることができない。したがって、塩化
ビニル樹脂の耐熱性をより高めるために1し上記共重合
体よりも、さらに耐熱性が優れている樹脂を塩化ビニル
樹脂に配合する方法が考えられる。かかる考えに基づく
方法としては、例えば、塩化ビニル樹脂にα−アルキル
置換芳香族ビニル単量体の共重合体を配合する方法が行
われている。具体的には、α−メチルスチレン、スチレ
ン、メチルメタクリレート及びアクリロニトリルから得
られる共重合体とブタジェン単位を含有する重合体とを
塩化ビニル樹脂に配合した組成物が公知である(特公昭
45−24867号公報参照)。しかしながら、かかる
組成物においては、それから得られる成形物の耐熱性の
向上に資する成分であるα−メチルスチレン単位の含有
割合が一定せず、塩化ビニル樹脂に配合する共重合体に
よって10〜45重量%と極めて広い範囲に分布してし
まう(組成分布が広い)。これは、該共重合体の製造時
における重合率やα−メチルスチレン以外の単量体の種
類及び使用量によって、共重合体中のα−メチルスチレ
ン単位の含有割合が大きく変動するためである。したが
って、該組成物から得られる成形物の耐熱性をある程度
まで向上させ得るものの、塩化ビニル樹脂に配合する共
重合体の組成分布が広いことから、製品によってその耐
熱性や耐衝撃性に大きなばらつきが生じてしまう。
[発明が解決しようとする問題点] 上記のように、従来は塩化ビニル樹脂に耐熱性を向上せ
しめる方法として塩化ビニル樹脂に耐熱性が優れている
樹脂を配合すること、特に、該樹脂の構成単位として耐
熱性の向上に資する成分であるα−アルキル置換芳香族
ビニル単位を含有する樹脂を配合する方法が行われれい
た。しかしながら、かかる場合でも、耐熱性が不充分で
あったり、塩化ビニル樹脂に配合する樹脂の組成分布が
極めて広い(樹脂により耐熱性の向上に資する構成単位
の組成が大きく異なる)ことから、塩化ビニル樹脂の成
形物に安定した耐熱性や耐衝撃性を付与することができ
ないという問題がある。また、かかる問題に起因して、
塩化ビニル樹脂が本来的に有している難燃性を保持した
まま、優れた耐熱性を有している塩化ビニル樹脂は得ら
れるに到っていない。
したがって、本発明は、塩化ビニル系樹脂が本来的に有
している優れた透明性、難燃性及び耐薬品性等の特性を
保持したまま、優れた成形性を有し、また、その成形物
が優れた耐熱性や耐衝撃性を有しており、とりわけ耐熱
性と難燃性とをバランスよく具備している熱可塑性樹脂
組成物を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明にあっては、耐熱性の向上に資する成分であるα
−アルキル置換芳香族ビニル単位を常に一定割合で含有
している(組成分布が狭い)共重合体を含む混合物を、
塩化ビニル系樹脂に配合することにより、該樹脂が本来
的に有している難燃性等の特性を何ら損なうことなく耐
熱性や耐衝撃性を向上させ得るという点に、特徴を有す
るものである。
すなわち本発明の熱可塑性樹脂組成物は、(I)塩化ビ
ニル系樹脂:20〜70重量部と、(H)(A)α−ア
ルキル置換芳香族ビニル単量体60〜85重量部;シア
ン化ビニ ル単量体15〜35重量部;及びこれ らと共重合可能なビニル系単量体0〜 40重量部から得られる共重合体で あって、 重合反応中の、該共重合体中に含ま れるα−アルキル置換芳香族ビニル単 量体に基づく構成単位の割合が、重合 率0〜99%の範囲内において2重量 %以内の変動範囲である共重合体= 50〜90重量%、並びに、 CB)ゴム状重合体30〜85重量部とモノヒニル芳香
族単量体、シアン化ビニ ル単量体及びこれらと共重合可能な単 量体が85〜40:0〜40:0〜 60の重量比で合わせて15〜70重 量部とから得られるグラフト共重合 体=10〜50重量%、並びに (C)α−アルキル置換芳香族ビニル単量体以外のモノ
ビニル芳香族単量体85 〜40重量部、シアン化ビニル単量 体5〜40重量部及びこれらと共重合 可能な単量体0〜55重量部から得ら れる共重合体:0〜40重量%、 とかもなる混合物=80〜30重量部、とからなること
を特徴とする。
本発明の組成物を構成する成分(I)の塩化ビニル系樹
脂は、例えば塩化ビニルの単独重合体、塩素化塩化ビニ
ル重合体又は塩化ビニルと他の単量体、例えば、酢酸ビ
ニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル、エチレン、プロピレン、ビニルエーテル、ア
クリル酸もしくはそのエステル、メタクリル酸もしくは
そのエステル、マレイン酸もしくはそのエステル又は無
水物、フマール酸もしくはそのエステル等がら選ばれる
1種以上との共重合体である。
かかる塩化ビニル系樹脂としては、例えば平均重合度が
700〜1400のものが用いられる。
本発明の組成物を構成する成分(II)は、下記(A)
〜(C)の各共重合体からなる。成分(■〕において特
に重要なことは、α−アルキル置換芳香族ビニル共重合
体としてα−アルキル置換芳香族ビニルに基づく構成単
位の含有率が一定で組成分布の狭い均一な共重合体(A
)を使用することにある。即ち、高い耐熱性を保持し、
熱分解を小さくするために、共重合体中のα−アルキル
置換芳香族ビニルに基づく構成単位の含有率を重合率0
〜90%(好ましくは0〜95%)の範囲内において2
重量%以内の変動範囲に調節することにより得られた組
成分布の狭い共重合体(A)を使用することである。
成分(n)を構成する共重合体(A)は、α−アルキル
置換芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体及び必
要に応じて配合されるこれらと共重合可能なビニル系単
量体から得られる。
ここで、α−アルキル置換芳香族ビニル単量体としては
、例えばα−メチルスチレン、エチルスチレン又は更に
ハロゲンもしくはアルキル核置換基を有するα−メチル
スチレン等が挙げられ、単独又は2種以上混合して用い
られるが、好ましくはα−メチルスチレンである。また
、シアン化ビニル単量体としては、例えば、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル等が挙げられ、単独または
2種以上混合して使用されるが、好ましくはアクリロニ
トリルである。更に、これらと共重合可能なビニル系単
量体としては、例えば、N−フェニルマレイミド、マレ
イミド等のマレイミド系単量体、メタクリル酸、アクリ
ル酸、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル等の
アクリル酸系単量体、及びフマロニトリル、アセナフチ
レンが挙げられ、これらを単独又は2種以上混合して用
いることができる。
これらの単量体の配合割合は、α−アルキル置換芳香族
ビニル単量体が60〜85重量部、シアン化ビニル単量
体が15〜35重量部、これらと共重合可能なビニル系
単量体が0〜40重量部である。α−アルキル置換芳香
族ビニル単量体の配合割合が60重量部未満のときは、
耐熱性が低下する傾向があり、85重量部を超えると重
合速度が高くならず、また耐衝撃性が低下し、熱分解し
易い傾向がでる。また、シアン化ビニル単量体の配合割
合が15重量部未満のとき、重合速度が低下する傾向が
みられ、35重量部を超えると高温成形時に着色劣化を
起し易く、また耐熱性が低下する傾向がある。一方、ビ
ニル系単量体は任意添加成分であって、これを配合しな
くとも格別問題は生じないが、40重量部以内で配合し
た場合は耐熱性又は成形性をさらに向上せしめることが
できる利点が得られる。
上記共重合体(A)は、該共重合体中のα−アルキル置
換芳香族ビニルに基づく構成単位の含有率を重合率0〜
90%(好ましくは0〜95%)の重合反応段階におい
て2重量%以内の変動範囲に制御することにより得られ
たものである。かかる共重合体(A)を製造する方法と
しては、例えばα−アルキル置換芳香族ビニル単量体全
量とシアン化ビニル単量体及びビニル系単量体の一部を
先に仕込み、十分に乳化状態にした後、残りのシアン化
ビニル単量体及びビニル系単量体をそれ自体の消失速度
に合せて連続滴下し、重合系内の七ツマー組成を常に仕
込組成とほぼ等しい一定の狭゛い範囲内に保つことによ
り目的とする組成分布の狭い共重合体が得られる0重合
率θ〜90%の反応段階で、α−アルキル置換芳香族ビ
ニルに基づく構成単位の含有率の変動範囲が2重量%を
超える場合は、組成分布が狭く、かつ耐熱性の優れた共
重合体が得られにくい傾向がある。
成分(II)を構成するグラフト共重合体CB)は、ゴ
ム状重合体、モノビニル芳香族単量体、シアン化ビニル
単量体及び必要に応じて配合されるこれらと共重合可能
な単量体から得られる。
ここでゴム状重合体とは、例えば、ジエン系単量体を主
成分とするジエン系ゴム(例えば、ポリブタジェン、ポ
リイソプレン、ブタジェン−スチレン共重合体等)、ア
クリル酸エステルを主成分とするアクリル系ゴム(例え
ば、ブチルアクリレートを主成分とするアクリルゴム等
)及びエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)系ゴ
ム等をいうが、格別これらに限定されるものではない。
これらのゴム状重合体は単独又は2種以上混合して使用
することができる。また、モノビニル芳香族単量体とし
ては、例えばスチレンの外にα−メチルスチレン、クロ
ルスチレン、tart−ブチルスチレン等が挙げられ、
単独又は2種以上混合して用いられる。
シアン化ビニル単量体としては、例えば、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル等が挙げられ、単独又は2種
以上混合して使用される。更にこれらと共重合可能な単
量体としては、例えば、N−フェニルマレイミド、マレ
イミド等のマレイミド系単量体、メタクリル酸、アクリ
ル酸、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル等の
アクリル酸系単量体、及びフマロニトリル、アセナフチ
レン等が挙げられるが、これらは単独又は2種以上混合
して用いられる。
これらの配合割合は、ゴム状重合体が30〜85重量部
、モノビニル芳香族単量体、シアン化ビニル単量体及び
これらと共重合可能な単量体が85〜40:0〜40:
0〜60の重量比で合わせて15〜70重量部である。
ゴム状重合体の配合割合が30重量部未満のときは、耐
衝撃性が低下する傾向があり、85重量部を超えると良
好な耐熱性が得られにくく、また成形性が低下する傾向
がある。また、モノビニル芳香族単量体、シアン化ビニ
ル単量体及びこれらと共重合可能な単量体とを合わせた
配合割合が15重量部未満のとき、成形性が低下する傾
向があり、70重量部を超えると耐衝撃性が低下する傾
向がある。これらの単量体の配合比が上記範囲外となる
場合は、木・発明の目的とする熱可塑性樹脂組成物が得
られにくい傾向がある。
上記の如き成分からなるグラフト重合は通常の方法、例
えば乳化重合法により既知の反応条件下で行われる。
成分(n)を構成する共重合体(C)は、これを配合し
た場合に、熱可塑性樹脂組成物の成形性及び耐衝撃性を
付与することに資する成分である。かかる共重合体(C
)は、所定量のα−アルキル置換芳香族ビニル単量体以
外のモノビニル芳香族単量体、シアン化ビニル単量体及
びこれらと共重合可能な単量体から得られる。
ここで、α−アルキル置換芳香族ビニル単量体以外のモ
ノビニル芳香族単量体、シアン化ビニル単量体及びこれ
らと共重合可能な単量体としては、上記グラフト共重合
体(B)の製造原料として用いた、それぞれ対応する単
量体と同様のものを用いることができる。
共重合体(C)の製造原料である各単量体の配合割合は
、α−アルキル置換芳香族ビニル単量体以外のモノビニ
ル芳香族単量体が85〜40重量部であり、シアン化ビ
ニル単量体が5〜40重量部であり及びこれらと共重合
可能な単量体が0〜55重量部である。この場合に、α
−アルキル置換芳香族ビニル単量体以外のモノビニル芳
香族単量体の配合割合が40重量部未満のときは、シア
ン化ビニル単量体の量が相対的に多くなり、着色劣化し
易い傾向となる。また85重量部を超えるときは、耐衝
撃性が低下する傾向となる。一方、シアン化ビニル単量
体の配合割合が5重量部未満のときは耐衝撃性が低下す
る傾向となり、40重量部を超えるときは、着色劣化し
易い傾向となり好ましくない。
共重合体(C)は、通常の重合方法、例えば乳化重合法
により既知の条件下で得られる。
成分(II )を構成する各共重合体の混合割合は、共
重合体(A)が50〜90重量%であり、共重合体(B
)が10〜50重量%であり及び共重合体(C)が0〜
40重量%である。この場合に共重合体(A)の混合割
合が50重量%未満のときは、樹脂組成物の成形物の耐
熱性を充分に向上せしめることができず、また、90重
量%を超えるときは、該成形物の耐熱性は充分に向上せ
しめ得るものの、耐衝撃性が低下するために好ましくな
い。さらに、共重合体CC)の混合割合が40重量%を
超えるときは、耐衝撃性や耐熱性が低下する傾向となり
好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、所定量の上記成分(I
)及び(II )を、例えばヘンシ″エルミキサーで混
合したのち、ベント付混練押出機やパンバリロールで混
練し、ペレット化することにより製造する。
ここで成分(I)と成分(H)の配合割合は、成分(1
)が20〜70重量部、好ましくは40〜60重量部で
あり、成分(IT)が80〜30重量部、好ましくは4
0〜60重量部である。成分(TI)の配合割合が30
重量部未満のときは、得られた樹脂組成物の成形物の耐
熱性や耐衝撃性を充分に満足できるまで向上せしめるこ
とができず、配合割合が70重量部を超えるときは、該
成形物の難燃性等が低下するために好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、上記成分(I)及び
成分(II)以外にも必要に応じて、有機錫化合物、鉛
系、バリウム系、亜鉛系等の金属石けん及びエポキシ系
化合物等の安定剤;ステアリン酸エステルワックス、パ
ラフィンワックス及びステアリルアルコール等の滑剤;
フタル酸エステル類及びエポキシ系化合物等の可塑剤;
カーボンブラック及び酸化チタン等の着色剤;並びに炭
酸カルシウム及びアスベスト等の充填剤:等を配合して
もよい。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお
、実施例中「部」とあるのはいずれも「重量部」を表わ
す。また、ポリマー中のα−メチルスチレン含有量につ
いては、次のように測定した。
ド  α−メ ルスチレン イソプロビルアルコールを用いて凝固回収したポリマー
について、ミクロヶルブール法によりそのアクリロニト
リルに基づく構成単位の含量を求め、残余をα−メチル
スチレンに基づく構成単位の含量とした。
実施例1〜4 A   ゛ 容量51の攪拌機付き反応器に次の物質を仕込んだ。
水                     250
部デキストロース         0.5部硫#第一
鉄(FeSOa ・7H20) O、OO3部ピロ燐酸
ナトリウム       0.1部パルミチン酸カリウ
ム        3部上記物質を窒素気流中で60℃
に加熱攪拌した後、表1に記載した合計4種の単量体等
(イ)をそれぞれ仕込んだ。それらを十分に乳化させた
後、クメンヒドロペルオキシド0.3部を添加し、続い
て、表1に示した4種の単量体等(ロ)をそれぞれ連続
的に3時間滴下した。滴下終了後、更に1時間半攪拌を
続けた後、重合を終了した。生成した共重合体ラテック
スを1%硫酸マグネシウム水溶液で凝固させ、洗浄、乾
燥し白色粉末を得た。
一方、反応途中のラテックスを逐次サンプリングし、組
成分析と重合率を経時的に測定した。結果を図に示した
。図より明らかなように、上記反応で得られた4種の共
重合体はいずれも組成分布が狭く、α−メチルスチレン
に基づく構成単位の含有率が一定であることがわかる。
B  ジエン、ゴムI       ゛攪拌機付き反応
器に次の物質を仕込んだ。
水                      14
0部デキストロース         0.3部硫酸第
一鉄(FeSO4・7H20) O、OO5部ピロ燐酸
ナトリウム       0.2部ポリブタジェン  
        60部上記物質を窒素気流中60℃で
加熱攪拌した後、スチレン28部、アクリロニトリル1
2部及びクメンヒドロペルオキシド0.3部を同時に連
続的に2時間滴下した0滴下終了後、更に1時間攪拌し
た後、重合を終了した。得られたラテックスに抗酸化剤
としてブチル化ヒドロキシトルエン2部を加え、5%硫
酸水溶液で凝固させ、洗浄、乾燥して白色粉末のグラフ
ト共重合体(B)を得た。
O− 上記の共重合体(A)及び共重合体(B)を。
70 : 30の重量比で混合した混合物60部と塩化
ビニル樹脂(平均重合度1000)40部との混合物に
ジブチル錫メルカプチド2部、ステアリン酸ブチル0.
2部及びモンタンろう0.5部を添加し、混合したのち
、190 ’C’に加熱したロールミルを用いて6分間
混練し、シート状に成形した。その後、該シートを19
0℃の温度下、100 kg/ am2の圧力を印加し
て15分間プレスを行った。プレス終了後のシートにつ
いて、表1に示す各特性の評価試験を行った。結果を表
1に示す。
比較例1 容量5文の攪拌機付き反応器に次の5質を仕込んだ。
水                     250
部デキストロース         0.5部硫酸第一
鉄(FeSO4・7H20) 0 、003部ピロ燐酸
ナトリウム       0.1部ポリブタジェン  
         3部上記物質を窒素気流中で60°
Cに加熱攪拌した後、α−メチルスチレンを80部仕込
んだ。十分に乳化させた後、アクリロニトリル20部及
びクメンヒドロペルオキシド0.5部を一定の滴下速度
で連続的に4時間滴下した。滴下終了後、更に2時間攪
拌を続けた後、重合を終了した。生成した共重合体ラテ
ックスを1%硫酸マグネシウム水溶液で凝固させ、洗浄
乾燥し白色粉末を得た。
一方、反応途中のラテックスをサンプリングし、組成分
析と重合率を測定した。結果を図に示した。図より明ら
かなように、上記反応で得られた共重合体は1組成分布
が広く、α−メチルスチレンに基づく構成単位含有率は
一定していなかった。
このようにして得られた共重合体と実施例1〜4で得ら
れた共重合体(B)を70 : 30の重量比で混合し
たものを使用する以外は、実施例1〜4と同じ方法にて
シートを製造した。得られたシートについて表1に示す
各特性の評価試験を行い、その結果を表1に示す。
比較例2 容量5文の攪拌機付き反応器に次の物質を仕込んだ。
水                     250
部デキストロース         0.5部硫酸第一
鉄(FeS04・7H20)0.003部ピロ燐酸ナト
リウム       0.1部パルミチン酸カリウム 
       5部上記物質を窒素気流中で60℃に加
熱攪拌した後、α−メチルスチレン及びアクリロニトリ
ルをそれぞれ24部、2.4部仕込んだ。この反応系に
クメンヒドロペルオキシド0.3部を添加し、1時間重
合を行った後、α−メチルスチレン56部及びアクリロ
ニトリル5.6部を3時間連続滴下した。その後、収率
を上げる目的でアクリロニトリル12部を1時間連続滴
下した。滴下終了後、更に3時間攪拌した後、重合を終
了した。生成した共重合体ラテックスを1%硫酸マグネ
シウム水溶液で凝固させた後、洗浄乾燥し白色粉末を得
た。
一方、反応途中のラテックスをサンプリングし、組成分
析と重合率を測定した。結果を図に示した。図より明ら
かなように、上記反応で得られた共重合体は、組成分布
が広く、α−メチルスチレンに基づく構成単位の含有率
は一定していなかった。
このようにして得られた共重合体と実施例1〜4で得ら
れた共重合体CB)を70 : 30の重量比で混合し
たものを使用する以外は、実施例1〜4と同じ方法にて
シートを製造した。得られたシートについて表1に示す
各特゛との評価試験を行い、その結果を表1に示す。
比較例3 容量5文の攪拌機付き反応器に次の物質を仕込んだ。
水                     250
部デキストロース         0.5部硫酸第一
鉄(FeSO4−7H20) O、OO3部ピロ燐酸ナ
トリウム       0.1部パルミチン酸カリウム
        5部上記物質を窒素気流中で60°C
に加熱攪拌した後、α−メチルスチレン80部、アクリ
ロニトリル8部及びクメンヒドロペルオキシド0.4部
を6時間連続滴下し、続いて収率を上げる目的で、アク
リロニトリル12部を1時間滴下した。
滴下終了後、更に3時間攪拌を続けて重合を終了した。
生成した共重合体ラテックスを1%硫酸マグネシウム水
溶液で凝固した後、洗浄、乾燥し白色粉末を得た。
一方、反応途中のラテックスをサンプリングし組成分析
と重合率を測定した。結果を図に示した。図より明らか
なように、上記反応で得られた共重合体は、組成分布が
広く、α−メチルスチレンに基づく構成単位の含有率は
一定していなかった。
このようにして得られた共重合体と実施例1〜4で得ら
れた共重合体(B)を70 : 30の重量比で混合し
たものを使用する以外は、実施例1〜4と同じ方法にて
シートを製造した。得られたシートについて表1に示す
各特性の評価試験を行い、その結果を表1に示す。
表1の結果から明らかなように、実施例1〜4で得られ
たシートは、優れた難燃性を有すると共に、軟化温度も
高く、成形時の加熱によっても着色することがなかった
。また、耐衝撃性にも優れていた。一方、比較例1〜3
で得られたシートは、難燃性は優れていたものの、軟化
温度が低く、特に比較例2及び3の場合には成形時に黄
色に着色した。また、いずれの場合も耐衝撃性が劣って
いた。
実施例5〜8、比較例4〜5 実施例1〜4と同様の塩化ビニル樹脂に、実施例2で用
いた共重合体(A)と共重合体(B)との重量比で70
 : 30の混合物を、さらに実施例7及び8の場合に
は共重合体(C)[アクリロニトリル/スチレン=29
/71(重量比)]をそれぞれ表2に示す配合割合で混
合する以外は実施例1〜4と同じ方法により熱可塑性樹
脂組成物を得た。次いで、得られた樹脂組成物を用いて
実施例1〜4と同様にしてシートを製造し、さらに同様
にして表2に示す各特性の評価試験を行った。結果を表
2に示す。
表2の結果から明らかなように、実施例5〜8で得られ
たシートは、優れた難燃性を有すると共に軟化温度も高
く、成形時の加熱によっても着色することがなかった。
また、耐衝撃性にも優れており、とりわけ共重合体(C
)を配合した実施例7及び8の場合にはそれが顕著であ
った。一方、比較例4で得られたシートは耐衝撃性はや
や劣るものの、軟化温度は高く成形時の熱による着色も
なかったが、難燃性が劣っていた。また、比較例5で得
られたシートは、難燃性には優れているものの耐衝撃性
が劣り、また軟化温度が若干低かった。
実施例9〜10、比較例6〜7 実施例1〜4と同様の塩化ビニル樹脂に、実施例1〜4
で得られた共重合体(A)と共重合体(B)との表3に
示す混合比の混合物を、表3に示す配合量で混合する以
外は実施例1〜4と同じ方法で熱可塑性樹脂組成物を得
た。次いで、得られた樹脂組成物を用いて実施例1〜4
と同様にしてシートを製造し、さらに同様にして表3に
示す各特性の評価試験を行った。結果を表3に示す。
表3の結果から明らかなように、実施例9〜10で得ら
れたシートは、軟化温度が高く、熱による着色もなく、
また難燃性にも優れていた。なお、実施例10の場合は
、耐衝撃性がやや劣っていたが、実用上、問題となるほ
どではなかった。
一方、比較例6で得られたシートは、耐衝撃性及び難燃
性は優れていたものの、軟化温度がやや低く、成形時の
熱でわずかに着色した。また、比較例7のシートは、軟
化温度が極めて高く、成形時における着色もなく、また
難燃性も優れていたが、耐衝撃性が大きく劣ることから
実用には不向きであった。
[発明の効果コ 以上説明したとおり本発明の熱可塑性樹脂組成物は、成
形加工性が良好であり、成形時に加えられる熱によって
も製品として好ましくない着色が生ずることがない。ま
た、該樹脂組成物の成形物は、塩化ビニル樹脂が本来的
に有している透明性、難燃性及び耐薬品性等を保持した
まま、さらに、これらの特性に加えて優れた耐熱性や耐
衝撃性を有するものであり、とりわけ、該成形物にあっ
ては、優れた耐熱性と難燃性とをバランスよく具備して
いるという点で極めて優れている。したがって、本発明
の熱可塑性樹脂組成物は、塩化ビニル樹脂では適用が困
難であった高温下で使用される各種部品等の構成材料と
しても充分に適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
図は実施例1〜4及び比較例1〜3の反応途中における
ラテックスについて測定した共重合体中のα−メチルス
チレンに基づく構成単位の含有率と重合率との関係を示
したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ( I )塩化ビニル系樹脂:20〜70重量部と、(II
    )(A)α−アルキル置換芳香族ビニル単量体60〜8
    5重量部;シアン化ビニル 単量体15〜35重量部;及びこれら と共重合可能なビニル系単量体0〜 40重量部から得られる共重合体で あって、 重合反応中の、該共重合体中に含ま れるα−アルキル置換芳香族ビニル単 量体に基づく構成単位の割合が、重合 率0〜99%の範囲内において2重量 %以内の変動範囲である共重合体: 50〜90重量%、並びに、 (B)ゴム状重合体30〜85重量部とモ ノビニル芳香族単量体、シアン化ビニ ル単量体及びこれらと共重合可能な 単量体が85〜40:0〜40:0〜 60の重量比で合わせて15〜70重 量部とから得られるグラフト共重合 体:10〜50重量%、並びに (C)α−アルキル置換芳香族ビニル単量 体以外のモノビニル芳香族単量体85 〜40重量部、シアン化ビニル単量体 5〜40重量部及びこれらと共重合可 能な単量体0〜55重量部から得られ る共重合体:0〜40重量%、 からなる混合物:80〜30重量部、 とからなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
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