JPS6320949B2 - - Google Patents

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JPS6320949B2
JPS6320949B2 JP58045629A JP4562983A JPS6320949B2 JP S6320949 B2 JPS6320949 B2 JP S6320949B2 JP 58045629 A JP58045629 A JP 58045629A JP 4562983 A JP4562983 A JP 4562983A JP S6320949 B2 JPS6320949 B2 JP S6320949B2
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JP
Japan
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dyed
dyeing
water repellent
sprayed
color
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JP58045629A
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English (en)
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JPS59173388A (ja
Inventor
Seiichiro Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TANAKANAO SENRYOTEN KK
Original Assignee
TANAKANAO SENRYOTEN KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、織物等の染色方法に関するものであ
る。
従来、例えば織物においては、その染色方法に
は浸染、捺染、引染等があるが、これらの方法で
は無地に着色するか、いくつかの色に染め分ける
ことはできるものの、その着色部分は同じ色で均
一に着色するだけである。
従つてこれらの方法によつて染色されたもの
は、同一色彩内で視覚的に混同した感じを与え
ず、また見る角度によつて色が変化するといつた
ことはない。
本発明は、上記に鑑み、表面からの染色と裏面
からの地染めとを行つて、表面と裏面とを塗り分
ける染色物において、裏面からの地染めと、表面
の染色とが混り合わず、かつ地染めの色を表面に
現出せしめるようにした染色方法を提供すること
により、視覚的に混同した複雑な色合いになるば
かりでなく、見る角度によつて色が変化するもの
を得んとしたものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
先ず、本発明の被染色物表面着色剤は、撥水剤
を含む染料溶液又は顔料分散液を使用する。
このように搬水剤を加えたのは、下記のよう
に、この着色剤による着色部分に撥水性を持たせ
て着色防染された部分となし、布地裏面からの地
染めの際、これによつて着色されるのを防止する
ためである。
この撥水剤としては、非イオン性フツ素系エマ
ルシヨン型撥水剤、具体的には、商標名「アサヒ
ガード AG−710」(明成化学)、「デイツクガー
ド RP−2」(大日本インキ化学工業(株))、「スミ
フルオイル EM−3」(住友化学工業(株))等が
撥水による防染効果及び染料、顔料との相溶性に
すぐれ一番適しているが、市販されているワツク
ス系、シリコーン系等の撥水剤でも、相溶性が良
く、染料若しくは顔料と混合使用による撥水力の
低下の少ないものであれば使用できる。
そして、上記染色溶液等の着色剤をエアースプ
レーガン等を用い、空気吐出量及び液の噴出量を
調節して被染色物の表面に微粒液滴として噴霧す
るのであるが、これは、被染色物表面が全面的に
均一に着色防染されるのを防止し、下記のように
被染色物の露出表面に散点状に、また被染色物を
構成する糸等の凸な部分、噴霧気流に直面する部
分のみを着色し、被染色物の裏面からの着色が表
面に現われるようにするためである。
すなわち、従来の色糊を印捺する方法や、染料
液を筆、刷毛で塗布する方法では、被染色物の表
面が均一に着色されて、単なる表と裏の染り分け
になつてしまうのである。
なお、このような極微小部分の着色防染は、
糊、ゴム、樹脂、蛹のような防染剤では不可能
で、上記のようにエマルシヨン型等の撥水剤等を
用い、噴霧することによつて可能となる。
噴霧液滴の大きさは、小さい方が効果的で、あ
まり大きな液滴を噴霧すると被染色物に付着した
液滴が拡がり、いわゆる点描捺染したものと同じ
になつてしまう。
エアースプレーガンの種類や噴霧液の粘度等に
より異なるが、実験的には個々のエアースプレー
ガンの標準空気圧より1〜2Kg/cm2程度くし、
吐出量を少く調節すると良い結果が得られた。
噴霧量は、これが少ない場合は布地の裏面から
着色された色が強く見え、これが多い場合は噴霧
した色が強く見えるのであり、布地表面にうすく
付着する量となし、裏面から着色された色が表面
に現れなくなることを防止する。
次に、上記噴霧及びその後の処理について織物
を染色する場合を例に第1図乃至第3図に基づい
て説明する。
第1図は布地1の表面に真上から噴霧したもの
であり、このようにすることによつて、主に布地
1の糸2,2……の凸部2a,2a……に噴霧液
を付着させるのである。
これは、糸と糸との間の凹部3,3……には噴
霧液が入り込みずらいからである。
そして、乾燥後、蒸熱又は乾熱の熱処理によ
り、この噴霧液に撥水性を生ぜしめて、ここを着
色防染された部分4,4……となす。
しかる後に、布地1の裏面から通常の染色方法
により染料で着色、すなわち地染めを行うのであ
るが、この時、上記着色防染された部分4,4…
…は撥水性を有するが故に着色されず、その他の
部分が裏面よりも着色部分5,5……となる。
従つて、この染色された布地1を真上Aから見
ると、表面に噴霧した色の間から裏面からの地染
めの色が見え、視覚的に混合した色を感じ、斜め
方向B及びCから見ると主に噴霧した色が見える
のである。
これは、見る角度によつて色が変わつて見える
効果をあまり強く出さない場合に適している。
第2図は、布地1の表面に斜め一方向から噴霧
したものであり、このようにすることにより噴霧
気流に直面する部分、すなわち糸2,2……の凸
部2a,2a……の一方側に噴霧液を付着させる
のである。
なお、この水平方向からの傾斜角は、布地の織
り方、凹凸の程度、糸の太さ等の条件によつて一
概に決定されないが、実験的には10゜〜40゜位の間
が最適であつた。
そして、乾燥後、蒸熱又は乾熱の熱処理によ
り、この噴霧液に撥水性を生ぜしめて、ここを着
色防染された部分4,4……となす。
しかる後に布地1の裏面から通常の染色方法に
より染料で着色するのであるが、この時、上記着
色防染された部分4,4……は撥水性を有するが
故に着色されず、その他の部分が裏面よりの着色
部分5,5……となる。
従つて、この染色された布地1を真上A乃至そ
の近傍から見ると表面に噴霧した色と裏からの地
染めの色が見え、視覚的に混合した色を感じ、噴
霧方向Bから見ると噴霧した色が強く、また噴霧
方向Bと左右対称方向Cから見ると裏からの地染
めの色が強く見え、見る角度によつてかなりの色
の変化が現われる。
また、図示していないが、布地の表面に織り模
様が形成されている場合、上記と同様に布地の表
面に斜めから噴霧して、織り模様の凸部の一方向
に付着させ、乾燥等上記と同様の処理を施せば、
上記の効果の他に織り模様の凸部の一方が強く着
色され、織り模様が浮き出て見えるようになる。
第3図は布地1の表面に夫々異なる色で斜め二
方向から夫々噴霧したものであり、このようにす
ることによつて噴霧気流に直面する部分、すなわ
ち糸2,2……の凸部2a,2a……の両側に
夫々色の異なる噴霧液を付着させるとともに両者
の交叉部は混合色にさせるのである。
なお、この傾斜角は上記と同様である。
そして乾燥後、蒸熱又は乾熱の熱処理により、
この噴霧液に撥水性を生ぜしめて、ここを夫々異
なる色での着色防染された部分4a,4a……及
び4b,4b……、更に両者の混合色での着色防
染された部分4c,4c……となす。
しかる後に、布地1の裏面から通常の染色方法
により染料で着色するのであるが、この時、上記
着色防染された部分4a,4a……,4b,4b
……及び4c,4c……は撥水性を有するが故に
着色されず、その他の部分が裏面よりの着色部分
5,5……となる。
従つて、この染色された布地1を真上Aから見
ると、表面に噴霧した2色の色とその混合色及び
裏からの地染めの色の計4色が見え、視覚的に複
雑に混合した色を感じ、一方の噴霧方向Bから見
るとこの方向から噴霧した色が強く、また他方の
噴霧方向から見るとこの方向から噴霧した色が強
く見え、見る角度によつてかなりの色の変化が現
われる。
なお、上記においては二方向から噴霧した例を
示しているが、三方向乃至四方向であつても良
く、この場合更に色が複雑となる。
また、図示していないが、布地の表面に織り模
様が形成されている場合、上記と同様に布地の表
面に斜め二方向乃至四方向から夫々異なる色を噴
霧し、織り模様の凸部周囲に付着させ、乾燥等上
記と同様の処理を施せば、上記の効果の他に織り
模様が浮き出て見えるようになる。
本発明において、布地の表面に噴霧された色と
地染の色との視覚的に混合した色を感じる効果
や、見る角度により色が変わつて見える効果をよ
り一層強く表現するには色の選定が重要である。
すなわち、噴霧する色と地染めの色は、色相の
大きく異つたもの、つまり、色相環の離れた色の
組合せが効果的である。
玉虫の色やクジヤクの羽の色の感じを表現する
ためには二方向から噴霧する必要があるが、噴霧
する二種の色及び地染めの色はそれぞれ異なつた
色でなければならない。
例えば、噴霧する色が黄色と青色で、地染めの
色が赤、噴霧する色が黄色と赤色で、地染めの色
が緑といつた組合せが適している。
なお、本発明による被染色物には織物の他、和
紙、ニツト製品、不織布等が挙げられる。
実施例 1 酸性染料、含金属錯塩酸性染料、直接染料、塩
基性染料で絹、木綿、麻、羊毛、ナイロン等を染
色する場合及び分散染料でポリエステル、アセテ
ートを染色する場合、 噴霧液……染料液 95〜79(%) 糊 剤 0〜1(%) 撥水剤 5〜20(%) 合 計 100(%) 上記噴霧液(なお糊剤はアルギン酸ソーダ、
CMC、MC等粘度、低固型分糊料が適す)を
布地に噴霧し、乾燥後、100℃で30分間蒸熱する。
これで撥水力が弱い場合は更に150℃〜160℃で
2分間乾熱する。
次に引染、筆描、捺染等により裏からの地染め
を行ない、乾燥後、100℃で30分間の蒸熱を行い、
水洗いを行う。
分散染料でポリエステルを染色する場合は、噴
霧後及び地染め後の蒸熱の際、130℃で20分間行
う。
なお、本実施例において、撥水力を低下させる
ような条件はできるだけ排除すべきであり、例え
ば、布に付着した汚れ、織布時の糊剤、油剤等や
染色時に併用する助剤で浸透剤等の撥水性を低下
させるものは避ける。
このことは以下の実施例においても同様であ
る。
実施例 2 木綿、麻等を反応性染料で染色する場合、 噴霧液……染 料 液 93〜73(%) アルギン酸ソーダ 0〜1(%) 重 ソ ウ 1〜2(%) 還元防止剤 1〜2(%) 尿 素 0〜2(%) 撥 水 剤 5〜20(%) 合 計 100(%) 上記噴霧液を布地表面に噴霧し、100℃で10〜
20分間蒸熱し、染料、撥水剤を固着させた後、水
洗い及び湯洗いを行つて撥水力を低下させる重ソ
ウ、還元防止剤、未固着染料等を除去し、更に
100℃で30分間の蒸熱又は150℃〜160℃で2分間
の乾熱を行い撥水力を向上させる。
次に引染、筆描、捺染等により裏からの地染め
を行い、乾燥後、蒸熱、アルカリシヨツク等の地
染め染料の反応固定処理を行つた後、水洗い及び
湯洗いを行い、更にソーピングを行う。
実施例 3 樹脂顔料を使用する場合、 噴霧液……顔料ペースト 10(%) バインダー 20(%) 水又はエマルジヨン糊 65〜50(%) 撥 水 剤 5〜20(%) 合 計 100(%) 上記噴霧液を布地表面に噴霧し、乾燥後、150
〜160℃で2〜5分間乾熱する。
そして裏からの地染めは繊維に適した染料を使
用し、引染、筆描、捺染等により行つた後、蒸熱
等、地染め染料の固着処理を行い水洗いをする。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は夫々布地断面を拡大して模
型的に示した本発明の説明図である。 1……布地(被染色物)、2……糸、2a……
同凸部、4,4a,4b,4c……着色防染され
た部分、5……裏面よりの着色部分。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 撥水剤を含む染料溶液又は顔料分散液を被染
    色物の表面に微粒液滴として噴霧して付着させる
    とゝもに、熱処理により該噴霧液に撥水性を生ぜ
    しめてここを着色防染された部分となし、しかる
    後に被染色物の裏面より地染めを行つて、この地
    染めの色が表面に現れるようにしたことを特徴と
    する織物等の染色方法。 2 撥水剤を含む染料溶液又は顔料分散液を被染
    色物の表面に真上から微粒液滴として噴霧して付
    着させることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の織物等の染色方法。 3 撥水剤を含む染料溶液又は顔料分散液を被染
    色物の表面に斜め一方向から微粒液滴として噴霧
    し、糸又は織模様等の凸部の一方向に付着させる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の織
    物等の染色方法。 4 撥水剤を含む染料溶液又は顔料分散液を被染
    色物の表面に夫々異なる色で斜め二方向乃至四方
    向から微粒液滴として噴霧し、糸又は織模様等の
    凸部周囲に付着させることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の織物等の染色方法。
JP58045629A 1983-03-18 1983-03-18 織物等の染色方法 Granted JPS59173388A (ja)

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JPS59173388A JPS59173388A (ja) 1984-10-01
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Families Citing this family (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58104290A (ja) * 1981-12-15 1983-06-21 株式会社宇の新 布帛の両面異色染色方法

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