JPS6320652B2 - - Google Patents

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JPS6320652B2
JPS6320652B2 JP58146697A JP14669783A JPS6320652B2 JP S6320652 B2 JPS6320652 B2 JP S6320652B2 JP 58146697 A JP58146697 A JP 58146697A JP 14669783 A JP14669783 A JP 14669783A JP S6320652 B2 JPS6320652 B2 JP S6320652B2
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JP
Japan
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blade
cutting
cut
steel
blades
Prior art date
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Application number
JP58146697A
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English (en)
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JPS6039009A (ja
Inventor
Yoshiaki Kano
Koji Utsunomya
Hide Suzuki
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP14669783A priority Critical patent/JPS6039009A/ja
Publication of JPS6039009A publication Critical patent/JPS6039009A/ja
Publication of JPS6320652B2 publication Critical patent/JPS6320652B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D15/00Shearing machines or shearing devices cutting by blades which move parallel to themselves
    • B23D15/06Sheet shears
    • B23D15/10Sheet shears with a blade moved in a curved surface, e.g. for producing an edge with a curved cross-section
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D15/00Shearing machines or shearing devices cutting by blades which move parallel to themselves
    • B23D15/02Shearing machines or shearing devices cutting by blades which move parallel to themselves having both upper and lower moving blades

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Shearing Machines (AREA)
  • Accessories And Tools For Shearing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は連鋳スラブ、或は、連鋳ブルーム等の
高温でねばり気のある連鋳鋼片の切断方法に係
り、更に詳しくは、刃先の細つた一対のV形状の
刃を連鋳鋼片である被切断材を挾んで対向させて
配し、双方の刃を被切断材に押し込んで食い込ま
せて被切断材を切断させる時に、刃を挾んだ両側
の被切断材を確実に切断分離させうるようにした
連鋳鋼片の切断方法に関するものである。なお、
以下連鋳鋼片を単に鋼片として説明する。
従来から、被切断材として、例えば連鋳スラブ
等の鋼片を切断させる場合に有効な方法として、
例えば第1図aに示すように、刃先が細つた刃と
して、一対のV形刃4,4同士を鋼片3を挾んで
対向させて配し、このV形刃4,4同士を鋼片3
へ食い込ませて鋼片3を切断させる方法が採用さ
れていた。
この切断方法によれば、鋼片3の切断端3a
は、第1図bに示すように切断されると同時に先
細形に予成形され、かつ、切断バリ3bが板厚中
央部に発生し、従来から一般的に行なわれている
矩形刃同士をすれ違いさせて鋼片を剪断力により
切断させる場合のように、切断バリが切断端の鋼
片の表面に発生するようなことがない。
従つて、この切断された鋼片を圧延機へかけて
圧延した時に、前記のように切断端が先細形に予
成形されているため、圧延された製品の前後端に
発生する幅拡がり、オーバラツプ等のクロツプ量
を極めて少なくすることができると共に、前記の
ように切断バリ3bは鋼片3の板厚中央部におい
て発生するため、圧延された製品の前後端に発生
するヘゲ疵によるクロツプ量をも大幅に少なくで
きるため、製品の歩留りを著しく向上させること
ができるという優れた利点がある。
さらに、この切断方法によれば、前記したよう
に鋼片3の切断端3aは切断されると同時に先細
形に予成形されるため、従来のように鋼片の切断
作業と、この切断された鋼片の切断端を先細形に
改めて予成形させる作業を別々に行なう必要がな
くなるため、作業効率の向上が計られ、一方、こ
の切断された鋼片3をローラテーブルで搬送させ
る時に、切断端3aが先細になつているためロー
ラへのつつかけが無くなると共に、さらに圧延ロ
ールへの噛み込み性も向上して、より安定した搬
送、圧延作業を可能にする。
このように、刃先が細つた刃として、例えば一
対のV形刃4,4同士を互に鋼片3に食い込ませ
て鋼片3を切断させる方法は非常に優れた効果が
ある。
ところが、このように刃先が細つた刃物同士
4,4を対向させて鋼片3へ食い込ませて鋼片3
を切断させる場合に、双方の刃4,4の頂点4
a,4aが互いに鋼片3の板厚の略中央部に達し
て、切断を完了させる時点において、頂点4a,
4a同士を互にぶつかり合わせるか、あるいは刃
4を挾んで鋼片3に機械的手段により引張力を与
える〔第1図a中に符号Gで示す矢印方向〕等し
て、刃4,4の頂点4a,4a同士に挾まれる鋼
片3の最終切断部3Cを完全に刃4,4で切断さ
せるようにしたり、あるいは、前記最終切断部3
Cを引きちぎらせて、鋼片3を完全に分離させた
りする必要があつた。特に、連鋳スラブ等の、例
えば1000度C程度の高温で鋼片自体に粘り気のあ
るような鋼片においては、頂点同士をぶつかり合
う直前まで近づけても鋼片が切り離され難いた
め、前記のような方法を似つて鋼片を完全に切り
離さざるを得ない状況であつた。
このように、一対の刃の頂点同士をぶつかり合
わせて切断を完了させれば、刃の頂点が摩耗した
り、衝突により変形したりして刃物自体の寿命を
著しく低下させることになり、結果的に切断作業
能率をも低下させる原因となつていた。
また、刃の頂点同士がぶつかり合う直前に機械
的に鋼片を引きちぎらせて、刃の頂点同士の衝突
を防ぎうるようにした方法は、設備およびその制
御方法が複雑になる等の欠点があつた。
本発明は、これらの欠点を除去すべくなされた
もので、極めて簡単な構成の切断方法により、高
温でなばり気のある連鋳鋼片である被切断材を完
全に切断分離させうるようにし、刃先が細つた一
対のV形状の刃を被切断材に押し込んで食い込ま
せて被切断材を切断させる場合の前記したような
優れた効果を充分に引き出しうるようにしたもの
である。
このため、本発明では、それぞれ刃先が細つた
V形状とされ、少なくとも一方の刃の根本側に被
切断材を被切断材と交差する方向である刃の押し
込み方向へ抑える抑え部を有し、この抑え部と刃
の頂点との距離を被切断材の板厚の36〜45%と
し、かつ、刃先角を60〜90度とした一対の刃を被
切断材を挾んで対向させて配し、この一対の刃を
温度が900〜1000℃の高温でねばり気を有する連
鋳鋼片である被切断材へ被切断材と交差する方向
へ押し込んで食い込ませていき、切断の最終過程
で前記少なくとも一方の刃に設けた抑え部で、刃
を挾んで切断分離する少なくともどちらか一方側
の前記被切断材を刃の食い込み方向へ強制的に押
し込み、被切断材を互いに刃の食い込み方向へ食
い違わせて被切断材を切断させるようにした。
次に、本発明を、第2図および第5〜7図に示
した実施例により詳細に説明する。
まず、第2図に示した実施例から説明する。な
お、第2図A〜Cは切断順序を示すものである。
第2図Aにおいて、切断すべき鋼片3を挾んで
上下方向に、上刃1と下刃2とが一対、対向させ
られて配されている。そして、上刃1と下刃2
は、それぞれ刃の根本側に鋼片3の表面3bと平
行に設けた鋼片3を抑える鋼片抑え部1aおよび
2aを有しており、かつ、鋼片3へ食い込む上刃
1の刃部1Cおよび下刃2の刃部2Cはそれぞれ
刃先が細つたV形状に形成されている。
一方、一対の上刃1および下刃2は、それぞれ
の刃の頂点1bおよび2bを通る刃の鋼片3への
食い込み方向の軸線1dおよび2dを、互いにそ
の直角方向へ距離eだけずらし、すなわち頂点1
bと2bとを距離eだけオフセツトさせ、かつ、
上刃1および下刃2の前記鋼片抑え部1aおよび
2aを、互いに反対方向に位置させた状態で配さ
れている。
また、上刃1と下刃2の鋼片抑え部1aおよび
2aは、それぞれ刃の頂点1bおよび2bから同
一距離hの位置に形成させる。
この鋼片抑え部1a,2aの頂点1b,2bか
らの距離hは次のようにして決定する。
一般に、鋼片抑え部1a,2a等を有しない、
例えば、第1図aに示すような形状をしたV形状
の刃で鋼片を切断させる時の刃に必要な切断力の
変化は第3図に示すような曲線となる。すなわ
ち、おのおのの刃の頂点が板厚のA%に達した時
点で切断力が最大になり(曲線のa点)、それ以
降は、刃の頂点は更に食い込んでいくが、上刃と
下刃の頂点同士に挾まれた鋼片の未切断部にくび
れが発生し始めて切断力は下降する。そして、刃
の頂点同士が互いに近づき合つて、板厚のB%に
達した時点で、例えば鋼片に引張力を与えて鋼片
を引きちぎらせて破断させる(曲線のb点)。こ
のA%,B%の値は、実験、解析結果によれば温
度900〜1000℃の連鋳鋼片に対して、刃先角が60
〜90度の一対のV形状刃で切断させる場合、A=
35〜43%、B=40〜48%であつた。
従つて、例えば、本発明に係る刃の最大切断力
を従来のV形状刃と同時に保ちたい場合には、以
上のような、従来からの一対のV形状刃による鋼
片の切断時の、刃に必要な切断力の変化に鑑み
て、本発明に係る刃の鋼片抑え部1aあるいは2
aの位置を決定することが望ましい。
すなわち、本発明に係る刃の鋼片抑え部1aあ
るいは2aの頂点1bあるいは2bからの距離h
は、少なくとも従来のV形状の刃により切断させ
る時の最大切断力Dを保つことができる距離にす
る。すなわち、刃の頂点1b,2b同士がそれぞ
れ板厚のA%に達した時に切断力が最大になるよ
うに距離hを決定する。距離hがA%に相当する
距離よりも小さい場合は、鋼片にくびれが発生す
る以前に刃の鋼片抑え部1a,2aが鋼片3の表
面3bに当接して、上刃1と下刃2とで鋼片3を
剪断させるようになるため、従来よりも最大切断
力が大きくなつて好ましくない。逆に、距離hが
大きすぎると、切断の最終過程で鋼片を強制的に
たがい違いにさせる効果が少なくなり、頂点1
b,2b同士も互に相手の刃部2C,1Cに接触
し勝手となる。
従つて、最大切断力Dは従来と変えないで、鋼
片を切断させるためには、おのおのの刃1,2の
頂点1b,2bを鋼片抑え部1a,2aとの距離
hは、少なくとも板厚のA%に相当する距離と
し、より好ましくは、A%に相当する距離よりも
やや大きくする。これは、最大切断力を確実に従
来の最大切断力Dと同等に保つためである。勿
論、この場合、刃先角も従来のV形状の刃と同一
とする。
従つて、温度900〜1000度Cの鋼片に対して、
刃先角60〜90度の上刃1、下刃2の頂点1b,2
bと鋼片抑え部1a,2aとの距離hは、それぞ
れ板厚の36〜45%に設定することが好ましい。な
お、刃先角が60度よりも小さい場合は、刃の食い
込みによる切断力は小さくなるが、鋼片を刃の斜
面で左右に分離させる力が弱くなつて粘り気のあ
る鋼片を分断させる効果が少なくなり、また、分
断時期が遅くなつて上刃1と下刃2の刃先同士が
接触し勝手になる。一方、刃先角が90度よりも大
きくなると、切断力が大きくなつて好ましくな
い。
このようにして形成させた本発明に係る一対の
上刃1、下刃2を、第2図Aに示した状態から鋼
片3に対して、それぞれ進行させてゆき、鋼片3
に食い込ませて切断させてゆく。この時、第4図
に示すような切断力曲線をたどつて双方の刃1,
2が食い込んでいくようにする。なお、第4図の
切断力曲線は、上刃1あるいは下刃2の頂点1b
あるいは2bと鋼片抑え部1aあるいは2aとの
距離hをおのおの板厚のA%に相当する距離より
もやや大きくした場合を示すものである。すなわ
ち、上刃1と下刃2とが鋼片3に食い込んでゆ
き、上刃1の頂点1bと下刃2の頂点2bとが、
それぞれ板厚のA%に相当する深さに食い込んだ
時に切断力が最大になり(第4図の曲線のa点)、
鋼片3のまだ切断されていない部分にくびれが発
生し始める。そして、更に、双方の頂点1bと2
bとが進行してゆくが、切断力はa点を境として
下降し始める。そして、双方の頂点1bと2bと
が、それぞれ板厚のA%に相当する深さよりもわ
ずかに進行した点のC%に相当する深さに達した
時点で(第4図の曲線のC点)、第2図Bに示す
ように上刃1と下刃2の鋼片抑え部1aおよび2
aがそれぞれ鋼片3の表面3bに当接し、上刃1
と下刃2とは更に進行して、第2図Bにおいて、
刃1,2を挾んでそれぞれ上刃1は左側の鋼板3
を押し下げ、下刃2は右側の鋼片3を押し上げ
て、鋼片3を互いに食い違わせる。このため、切
断力は第4図の曲線C点を過ぎて、わずかに上昇
するが、上昇限のd点における切断力は鋼片3の
切断されていない部分はくびれを生じているた
め、最大切断力Dとほぼ同等か、それ以下に保つ
ことができる。そして、上刃1と下刃2の頂点1
bおよび2bが、前記d点を越えると鋼片3の切
断されていない部分の破壊が急激に進行し、切断
力が減少し、第4図の曲線のg点で鋼片3が完全
に切り離なされて切断が完了する。この時、第2
図Cに示すように、上刃1と下刃2の頂点1b,
2b同士が互いに、その進行方向に所望量fだけ
食い違い合つて、しかも一方の刃の頂点が他方の
刃の刃部に互いに接触しない状態で切断を完了さ
せる。そして、刃1,2を挾んで左右の鋼片3は
それぞれ上下方向に距離h1だけ食い違わせられ
る。
このように、本実施例は、上刃1、下刃2の鋼
片抑え部1a,2aにより、切断最終過程で刃に
挾まれた両側の鋼片3同士を互いに刃の進行方向
へ食い違わせ、しかも上刃1と下刃2の頂点1
b,2bを互いにその進行方向に食い違わせて切
断を完了させるようにしたので、より確実に鋼片
3を切り離すことができる。従つて、この方法は
粘り気の強いような切断分離の困難な鋼片の切断
に対して非常に有利である。そして、前記しよう
な方法で鋼片の切断に必要な最大切断力は従来の
V形状の刃による最大切断力とほぼ同等に保つた
ままで鋼片を確実に切断分離させるようにすれ
ば、切断装置の容量は従来のままで良く、刃のみ
を取替えるだけで良いので経済的である。また、
切断作業の能率を著しく向上させることができ
る。
なお、以上は、第2図A〜Cのように、刃2の
頂点2bを刃1の頂点1bよりも右側にずらせた
場合を説明したが、これは逆の側にずらせた状態
とさせても良い。
次に、他の実施例を、第5〜7図に基づいて説
明する。
まず、第5図に示すものは、上刃1と下刃2と
がそれぞれ鋼片抑え部1a,2aを有しており、
それぞれ上刃1と下刃2の頂点1b,2bを通る
刃の進行方向の軸線を一致させ、すなわち頂点1
b,2bのオフセツト量を零にした状態で上刃1
と下刃2とを鋼片3に食い込ませて鋼片を切断さ
せる方法を説明するものである。なお、この第5
図は切断完了時の状態を示すものである。
この方法は、前記したような刃の頂点同士を互
いにその進行方向と直角な方向にずらせて切断さ
せる場合のように、切断最終過程で鋼片を刃の進
行方向へ食い違わせる量を多くは採れないが、上
刃1と下刃2の鋼片抑え部1a,2aの位置を、
例えば、前述の切断方法と同様に、それぞれの頂
点1bおよび2bから、少なくとも刃部1C,2
Cが鋼片へ食い込んで最大切断力Dが生じる時の
鋼片3への頂点1b,2bの食い込み深さ(板厚
のA%)に相当する距離hとするとともに、上刃
1と下刃2の鋼片抑え部1a,2aにより、それ
ぞれ、第5図において、左側の鋼片3を下方に押
し下げ、右側鋼片3を上方に押し上げて刃1,2
に挾まれた左右の鋼片3を、それぞれ刃1,2の
進行方向に食い違わせてゆき、上刃1と下刃1の
頂点1b,2b同士の間隔を保つた位置で鋼片を
完全に切り離すことができる。切断完了時には、
刃1,2を挾んで左右の鋼片3はそれぞれ上下方
向に距離h2だけ食い違わせられる。この方法によ
る切断力曲線は第4図の切断力曲線とほぼ同一で
ある。この方法は粘り気が余り強くない鋼片を確
実に切断分離させるのに有利な切断方法と言え
る。
次に、第6図に示した実施例を説明する。
この切断方法は、上刃1のみが鋼片抑え部1a
を有しており、下刃2は鋼片抑え部を有しない従
来型のV形状の刃を、それぞれ上刃1および下刃
2の刃の頂点1bおよび2bを通る刃の鋼片への
食い込み方向の軸線1dおよび2dを、互いにそ
の直角方向に距離1dおよび2dを、互いにその
直角方向に距離eだけずらし、すなわち頂点1
b,2bを互いに距離eだけオフセツトさせた状
態で、鋼片3を挾んで対向させて配し、上刃1と
下刃2とを鋼片3に食い込ませて、鋼片3を切断
させるものである。
なお、第6図は切断完了時の状態を示すもので
ある。
上刃1の鋼片抑え部1aと頂点1bとの距離h
は例えば、前述の実施例と同様に、少なくとも最
大切断力Dが生じる時の頂点1bの鋼片3への食
い込み深さ(板厚のA%)に相当する距離とす
る。
このように構成させた上刃1と下刃2とを鋼片
3へ食い込ませて鋼片3を切断させていき、切断
の最終過程で上刃1は、その鋼片抑え部1aで第
6図において刃を挾んだ左側の鋼片3を下方に押
し下げる。この時、頂点1b,2bに挾まれた鋼
片3のまだ切断されていない部分は破壊が急激に
進してゆく。そして、頂点1bと2bとが、その
進行方向に所望量fだけ食い違い合つて、しかも
一方の刃の頂点が他方の刃の刃部に互いに接触し
ない状態で刃を挾んだ左右の鋼片3は完全に切り
離されて、切断を完了させる。この時、刃1,2
を挾んで左右の鋼片3はそれぞれ上下方向に距離
h3だけ食い違わせられる。
なお、以上は、上刃1に鋼片抑え部1aを設け
た場合を説明したが、これは、下刃2にのみ鋼片
抑え部を設けて鋼片を切断させることもできる。
また、頂点1bと2bとの、刃の進行方向と直
角方向のずれ方向は、第6図に示すものと逆方向
にさせても良い。
次に、第7図に示す実施例について説明する。
この切断方法は、上刃1のみが鋼片抑え部1a
を有しており、下刃2は鋼片抑え部を有しない従
来型のV形状の刃とし、それぞれ上刃1と下刃2
の頂点1b,2bを通る刃の進行方向の軸線同士
を一致させた状態で、すなわち、頂点1b,2b
のオフセツト量を零にした状態で、鋼片を挾んで
上刃1と下刃2とを対向させて配し、上刃1と下
刃2とを鋼片3に食い込ませて鋼片3を切断させ
るものである。
上刃1の鋼片抑え部1aと頂点1bとの距離h
は、例えば、前述の実施例と同様に、少なくとも
最大切断力Dが生じる時の頂点1bの鋼片3への
食い込み深さ(板厚のA%)に相当する距離とす
る。
なお、第7図は切断完了時の状態を示すもので
ある。
このように構成された上刃1と下刃2とを鋼片
3へ食い込ませて鋼片3を切断させていき、切断
の最終過程で上刃1はその鋼片抑え部1aで第7
図において刃を挾んだ左側の鋼片3を下方に押し
下げる。この時、頂点1b,2bに挾まれた鋼片
3のまだ切断されていない部分は破壊が急激に進
行する。そして、頂点1bと2bとが更に食い込
んで、この頂点1bと2b同士が接触しない位置
で鋼片3の切り離しを完了させるようにする。こ
の時、刃1,2を挾んで左右の鋼片3はそれぞれ
上下方向に距離h4だけ食い違わせられる。
この方法は、第6図に示した実施例ほどには鋼
片3を刃の進行方向へ食い違わせることはできな
いので、比較的に粘り気の少ない鋼片を切断させ
るのに有利な方法である。
なお、以上は上刃1に鋼片抑え部1aを設けた
場合を説明したが、これは下刃2にのみ鋼片抑え
部を設けて鋼片を切断させるようにすることもで
きる。
そして、切断の最終過程で鋼片を抑える鋼片抑
え部として、刃の根本側に切断する鋼片の表面と
平行に設けた抑え部とした場合を説明したが、こ
れは、この抑え部と同じ位置の刃にローラを回転
自在に取付ける等したものであつても良い。
また、以上説明した刃部の形状は、左右対称形
のV形状の刃の場合を例にとつたが、本発明に係
る刃の形状はこれに限定されるものではなく、例
えば左右が非対称の刃部を有したV形状刃、刃の
先端部から根本方向にかけて2段あるいは3段
等、複数段の刃部を有し、かつ、それぞれの刃部
のなす角度を刃の先端部から根本方向にかけて順
次大きくなるようにした多段形のV形状刃、ある
いは刃の頂点がとがつたものに限らず、丸みをつ
けたものや、面をとつたV形状刃等であつても良
い。
さらに、被切断材としては、連鋳スラブ等の鋼
片に限らず、連鋳ブルーム、鋼板の金属材料やア
ルミニウム板等の非金属材料であつても良い。
このように、本発明は特許請求の範囲に記載し
たような構成にしたので、次のような優れた効果
をあげることができる。
(1) 極めて簡単な構成の切断方法により、切断す
べき高温で粘り気のある連鋳鋼片である被切断
材を確実に、特定した範囲の大きい刃先角によ
る被切断材の水平方向への分離作用と、刃の抑
え部の押し込み作用とによつて切断の最終過程
においてはねばついて切り離し難い最終切断部
を完全に分離させることができる。
(2) そして、この場合、切断の最終過程で被切断
材を押し込む抑え部を設ける位置を、抑え部を
設けないV形刃状による切断時の最大切断力が
発生する時の食い込み深さと同等の範囲に設定
したV形状刃によつて被切断材を切断分離させ
るので、切断最終過程で被切断材を刃の食い込
み方向へ押し込んで被切断材を剪断させるため
の余分の切断力は必要としない。
(3) そして、このため、従来の切断装置において
刃のみを取り替えるだけで本発明の切断方法を
実施させることができるので、切断装置を大型
化したり、このための改造をする必要もなく、
経済的である。
(4) 以上により、刃先が細つた一対のV形状刃を
被切断材へ食い込ませて切断させる場合の優れ
た効果を充分に引き出すことができる。
すなわち、切断されると同時に被切断材の切断
端が先細形に予成形されるため、従来のように被
切断材の切断作業と、この切断されたものの切断
端を改めて先細形にさせる作業を別々に行なわな
くても良く、作業効率を向上させることができ
る。また、切断された被切断材をローラテーブル
で搬送させる時に、切断端が先細になつているの
で、ローラへのつつかけが無くなり、さらに圧延
ローラへの噛み込み性も向上してより安定した搬
送、圧延作業ができる。
さらに、切断された被切断材を圧延機で圧延し
た時に、製品の前後端に発生する幅広がり、オー
バラツパ、ヘゲ疵等によるクロツプ量を大幅に減
少させることができるため、製品の歩留りを著し
く向上させることができる。
また、刃の頂点同士を接触させることがないの
で、刃の寿命を向上させることができ、作業能率
を一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図aは従来の切断方法を説明する図、第1
図bは第1図aに示す方法で鋼片を切断させた場
合の切断端の形状を示す図、第2図A〜Cはそれ
ぞれ本発明に係る鋼片等の切断方法の一実施例を
切断順序毎に説明する図、第3図は従来の切断方
法により鋼片を切断させる時の、刃の食い込み量
と刃の必要切断力との関係を示すグラフ、第4図
は、第2図に示す鋼片の切断方法における刃の食
い込み量と刃の必要切断力との関係を示すグラ
フ、第5図,第6図,第7図は、それぞれ本発明
に係る鋼片等の切断方法の他の実施例を示す図で
ある。 1…上刃、1a…鋼片抑え部、2…下刃、2a
…鋼片抑え部、3…鋼片、1b,2b…刃の頂
点、1c,2c…刃部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 それぞれ刃先が細つたV形状とされ、少なく
    とも一方の刃の根本側に被切断材を被切断材と交
    差する方向である刃の押し込み方向へ抑える抑え
    部を有し、この抑え部と刃の頂点との距離を被切
    断材の板厚の36〜45%とし、かつ、刃先角を60〜
    90度とした一対の刃を被切断材を挾んで対向させ
    て配し、この一対の刃を温度が900〜1000℃の高
    温でねばり気を有する連鋳鋼片である被切断材へ
    被切断材と交差する方向へ押し込んで食い込ませ
    ていき、切断の最終過程で前記少なくとも一方の
    刃に設けた抑え部で、刃を挾んで切断分離する少
    なくともどちらか一方側の前記被切断材を刃の食
    い込み方向へ強制的に押し込み、被切断材を互い
    に刃の食い込み方向へ食い違わせて被切断材を切
    断させることを特徴とする連鋳鋼片の切断方法。
JP14669783A 1983-08-12 1983-08-12 連鋳鋼片の切断方法 Granted JPS6039009A (ja)

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