JPS63203930A - 電磁クラツチの励磁装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電磁クラッチの励磁装置に係り、特に励磁コイ
ルを巻装するボビンの改良に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の装置は、実公昭６０−３９５４０号に記載のよう
に、断面略Ｕ字形環状に樹脂で成形されたボビンに励磁
コイルを巻装してから継鉄主部材の中に収納した後、励
磁コイルと継鉄主部材の間に樹脂性絶縁物を注入し硬化
処理を行い、ボビンに巻装した励磁コイルを継鉄主部材
に絶縁固着していた。

しかし、この様な従来技術は励磁コイルの側面及び内周
面はボビンにて確実に絶縁されているが、継鉄主部材の
外側フランジの寸法や巻線作業等のばらつきによって外
側フランジの内面と励磁コイルの外周面が接触し、絶縁
不良を発生するという点に対しては十分な配慮が欠けて
いた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術は、励磁コイルの外周面と継鉄主部材の外
側フランジの内周面の間隔が一定でなく、場合によって
は両者が接触してしまうという点について十分な配慮が
なされておらず、この接触部にて絶縁不良が発生すると
いう問題が潜在していた。

本発明の目的は、絶縁不良を発生することのない信頼性
の高い電磁クラッチの励磁装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、ボビンの側板部の外周に放射状の突出部を
一体的に配設し、ボビンに励磁コイルを巻装した後、前
記突出部を励磁コイルの外周側に折曲げた状態で継鉄主
部材の中に収納することにより達成される。

〔作用〕

ボビンの側板部の外周に設けた突出部は、励磁コイルの
外周面側に折曲げられた状態で継鉄主部材の中に収納さ
れるので、励磁コイルの外周面と継鉄主部材の外側フラ
ンジの内面との間に前記突出部が介在するようになる。

これによって、励磁コイルの外周面と継鉄主部材の外側
フランジの内面とは確実に、離されるので、両者が接触
し絶縁不良となることがない。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図〜第４図により説明す
る。

第１図は本発明を用いた電磁クラッチの縦断面図であり
、一部分を図示した回転機１のシャフト２の軸端に結合
されたハブ３と駆動源にＶベルトにて連結された磁性材
よりなる入力回転体８と、該入力回転体８と軸方向に相
対向する位置に配設された磁性材よりなる可動片５と、
該可動片５を前記ハブ３に結合するための板ばね４とよ
りなる出力回転体６と、前記可動片５と入力回転体８と
を摩擦係合させるための励磁装置１０とを具備している
。

そして、励磁族！１０に内設された励磁コイル１１に通
電すると、図中に破線で示す如くの主磁気回路Ａが形成
され、該主磁気回路Ａを流れる磁束により可動片５は入
力回転体８に吸着され、その摩擦係合力でもって入力回
転体８の駆動力を出力回転体６に伝える。また、励磁コ
イル１１の非通電時には、板ばね４のばね力により可動
片５を入力回転体８から開離し、入力回転体８からの駆
動力を遮断している。

次に、励磁装置１０の構成について述べる。

１３は継鉄主部材であり、外側フランジ１３ａと内側フ
ランジ１３ｂ、及びこの両フランジを継ぐ底板部１３ｃ
とからなる断面コ字形環状に電磁鋼板をプレスにて一体
成形されて成る。なお底抜部１３ｃには、励磁コイル１
１の末端に接続されたリード線２０をグロメット２１を
介して外部に引出すための取出孔１３ｄが設けられてい
る。また、継鉄主部材１３の内・外側フランジ１３ａ、
１３ｂは、磁束が多く流れる底部の肉厚を厚くして磁気
抵抗を小さくすると共に、磁束が少ない先端部を薄くし
てプレス加工の容易な形状にしている。

１４は支持部材であり、回転機１に励磁装置１０を取付
けるためのものであり、前記継鉄主部材１３の底板部１
３ｃの背面に加締・溶接等で接合されている。

次に、１５はボビンであり、第２図に示すように２つの
中空円板状の側板部１５ａ、１５ｂと。

該側板部の内周を継ぐ円筒部１５ｃとから成る断面略Ｕ
字形環状に例えばナイロンの如くの樹脂で成形されて、
かつ継鉄主部材１３の底抜部側に位置する側板部１５ｂ
の外周に放射状の突出部１５ｊを多数有している。ここ
で、突出部１５ｊの最外径φＤ１は、継鉄主部材１３の
外側フランジ１３ａの先端内径φ０２よりも大きく設計
されている。

なお、ボビン１５の側板部１５ａ、１５ｂ・円筒部１５
ｃに設けた多数の抜穴１５ｅ・１５ｆ・１５ｇは、励磁
コイル１１と樹脂性絶縁物１８との接着面積を増加させ
、固着強度を向上“させるためのものである。

このボビン１５の断面Ｕ字部内に励磁コイル１１を断面
矩形環状に巻装すると共に、側面部１５ｂに設けた引出
穴１５ｈ・１５ｉより励磁コイル１１の末端部を引出し
、リード線２ｏを接続して励磁コイル組立体１２が完成
する。

次に第３図は該励磁コイル組立体１２を前記継鉄主部材
１３に組込み始める状態を示すもので、前記ボビン１５
の起出部１５ｊは継鉄主部材１３の外信フランジ１３ａ
の先端に当接することによって励磁コイル１１の外周面
側に折曲げられる。

励磁コイル組立体１２を更に押込んで、継鉄主部材内の
所定位置に納めたものが第４図であり、ボビン１５の突
出部１５ｊは更に折曲げられた状態となり、外側フラン
ジ１３ａの根元部の内周面と励磁コイル１１の間に配設
される。

以後は、従来技術と同様の方法で、継鉄主部材１３と励
磁コイル組立体１２の間に絶縁性樹脂１８を注入後、硬
化処理して本発明の励磁装置１ｏが完成する。

〔発明の効果〕

本発明によれば、励磁コイル１１の外周面と継鉄主部材
１３の外側フランジ１３ａの内周面の間に、ボビン１５
の突出部１５ｊが複数箇所において介在する。これによ
り外側フランジ１３ａと励磁コイル１１との間は確実に
離されるので、両者が接触して絶縁不良となるのを防止
できるという効果がある。なお、本発明は、従来技術に
対し部品や工程を追加を全く追加することなく、ボビン
１５に突出部１５ｊを一体的に配設するのみで確実な絶
縁処理が達成できるので価格も上昇することなく、その
効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例となる電磁クラッチの励磁装
置の縦断面図、第２図は第１図で用いられるボビンの外
観図、第３図、第４図は励磁コイル組立体を継鉄主部材
の中に収納する状態を示す要部断面図である。 １・・・回転機、６・・・出力回転体、８・・・入力回
転体、１ｏ・・・励磁コイル、１２・・・励磁コイル組
立体。 １３・・・継鉄主部材、１３ａ・・・外側フランジ、１
５ア１．、よ 第　２　口 １５町・・・良云部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、主磁気回路の一部を構成する継鉄主部材と、磁束の
   発生源となる励磁コイルと、該励磁コイルを巻装する外
   方に開口した断面略Ｕ字形環状のボビンとを有する電磁
   クラッチの励磁装置において、前記ボビンの側板部の外
   周に放射状に延びる突出部を一体的に配設し、該突出部
   を励磁コイルの外周側に折曲げた状態で励磁コイルと前
   記継鉄主部材の外側フランジの間に介在させた事を特徴
   とする電磁クラッチの励磁装置。 ２、特許請求の範囲第１項において、ボビンに設けた突
   出部の外径を継鉄主部材の外側フランジの内周径よりも
   大きくした事を特徴とする電磁クラッチの励磁装置。