JPS63203764A - 蒸着用Te又はTe系合金の製造方法 - Google Patents

蒸着用Te又はTe系合金の製造方法

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JPS63203764A
JPS63203764A JP3681087A JP3681087A JPS63203764A JP S63203764 A JPS63203764 A JP S63203764A JP 3681087 A JP3681087 A JP 3681087A JP 3681087 A JP3681087 A JP 3681087A JP S63203764 A JPS63203764 A JP S63203764A
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JP
Japan
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alloy
vapor deposition
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JP3681087A
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Toru Degawa
出川 通
Susumu Matsui
進 松井
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [a業上の利用分野] 本発明は蒸着用Te又はTe系合金の製造方法に係り、
特に磁気記録材料として用いられる薄膜の製造に好適な
蒸着用Te又はTe系合金の製造方法に関する。
[従来の技術] 非磁性基板上に磁性合金薄膜を形成した磁気記録材料は
周知である。
この磁気記録材料の薄膜を製造する方法としては、スパ
ッタリングや真空蒸着、イオンブレーティング等の蒸着
法が広く用いられている。
特にスパッタリング法は、均一な内部組成で一定の合金
元素を含んだターゲツト材が得られさえすれば、スパッ
タリング装置内の圧力をコントロールしながら組成的に
均一な薄膜を得ることができる点で有利である。
磁性合金薄膜を形成する強磁性合金としては、鉄合金、
ニッケル合金、コバルト合金などが従来より用いられて
いる。
一方、磁気記録媒体材料として、現在国内各社からTe
系材料が市販されている。Teはレーザーを当てること
によって簡単にピット(穴)があき、しかも適度の反射
率を持つため、追加記録膜としては最適のものである。
しかし、Te系は、特に湿気によって酸化しやすいとい
う欠点を持っている。このためTeにSe等の合金化元
素を添加して耐酸化性を向上させる試みがなされている
[発明が解決しようとする問題点] 従来より用いられている磁性合金について種々検討を重
ねたところ、酸素、窒素、硫黄、炭素、その他金属酸化
物等の介在物が比較的多量に含まれており、得られる薄
膜の磁気特性に多大な悪影響をもたらすことが認められ
た。
特に、Te又はTe系合金は、溶解及び溶解後の鋳造が
難しく、従来においては、粉末焼結体として提供されて
いた。が、粉末焼結体は、酸素を多く含むために高特性
薄膜を形成できず、しかも、スパッタリング等の蒸着材
料として使用した場合、焼結度の面から膜形成能が不安
定で、均一かつ安定な薄膜形成が困難であるなどの問題
点がある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記従来の実情に鑑み、不純物含有量の少ない
高特性磁性薄膜を安定かつ効率的に得ることができる蒸
着用Te又はTe系合金の製造方法を提供するべくなさ
れたものであって、Te又はTe系合金をCaO含有率
9゛0重量%以上のCaO質耐火材で内張すされた容器
内で溶製することにより、Ca50〜200ppm。
0300PPm以下、NN100pp以下。
S30ppm以下及びC50ppm以下の溶湯を得るこ
とを特徴とする蒸着用Te又はTe系合金の製造方法、 を要旨とするものである。
即ち、本発明者は、蒸着用合金の不純物に起因する問題
を解決し、高特性磁性薄膜を得るべく鋭意検討を重ねた
結果、Te又はTe系合金をCaO含有率の高いCaO
貿炉で溶製することにより、不純物含有量の少ない合金
が得られ、しかも溶製により炉材から溶出したCaによ
るゲッタ作用により、蒸着雰囲気中のガス成分をも低減
し、極めて高純度で高特性の磁性薄膜を得ることができ
ることを見出し、本発明を完成させた。
以下、本発明につき詳細に説明する。
なお、本明細書において、1%」は「重量%」を表すも
のである。
本発明で製造される蒸着用Te又はTe系合金は、真空
蒸着あるいはスパッタリング、イオンブレーティング等
の蒸着用材料として用いられ、磁性薄膜の製造等に利用
されるものである。
本発明で製造されるTe又はTe系合金とは、Te、あ
るいはTeに各種特性向上のためにSe%Sb、Bi%
Pb、Tib Ag%5n11n、Au等の合金化元素
を添加したTe含有率10%以上の合金であって、例え
ば次のようなものが挙げられる。
Te。
Te−5s、  Te−Pb−5e。
Te−5b、  Te−Ti−Ag−3e。
Te−B1.  Te=Se−5n。
Teに添加される合金化元素のうち、Seは前述の如<
Teの耐酸化性の向上に効果がある。また、pbは結晶
粒径の微細化に作用する。また、Pb、Au等の高融点
金属を添加することにより、高速化を図ることができる
なお、本発明において、Teに添加する合金化元素は上
述のものに何ら限定されるものではない。
本発明の方法により、蒸着用Te又はTe系合金を製造
するには、まず、Te、あるいはTeとSe等の合金化
元素の金属又は合金材料を内面がCaO含有率90%以
上のCaO質耐火材で構成された容器中で、真空又はア
ルゴン等の不活性ガス雰囲気等の非酸化性雰囲気にて、
常法例えば高周波あるいは低周波誘導加熱法等で加熱し
て溶解する。
本発明において、溶製に用いる容器の内面を構成するC
aO質耐火材としては、カルシア(Cab)、CaOを
宮人したドロマイトや、共存酸化物としてZrO2、Y
202等が挙げられる。CaOとしては、電融カルシア
が、緻密であることから、極めて好適である。また、生
石灰、石灰石、或いは消石灰などを焼成したカルシア(
Cab)も好適である。
このようなCaO質耐火材中のCaO含有率が高い程、
不純物生成が少なく、溶湯の汚染はより確実に防止され
る。本発明においては、CaO含有季が90%以上、特
に95%以上とりわけ98%以上のCaO質耐火材で構
成された容器を用いるのが好ましい。
このような容器を用いて溶製することにより、溶湯中へ
のCの混入の問題もなく、また、溶湯中の脱0、脱S、
脱Nが行なわれ、更に、炉壁から溶湯中へのCaの溶出
もおこる。なお、この場合Caの溶出が十分でない場合
には、必要に応じて、溶湯中にCaを別途添加する。
このため、本発明によれば、容易に、 Ca:  50〜200ppm O:  300ppm以下 N:  1100pp以下 S:  30ppm以下 C:  30ppm以下 の溶湯を得ることができる。
本発明における溶製中の上記成分の含有量の限定理由に
ついて以下に説明する。
Caは合金の精浄化に作用し、また蒸着雰囲気中にてガ
ス成分を捕捉するゲッタ作用を有する。
しかしながら、Caは、その含有量があまりに多過ぎる
と合金特性に影響を笈ぼし、また、金属間化合物の析出
により合金を脆くすることがある。
このため、本発明においてはCa含有量は200ppm
以下とする。一方、Ca含有量は少な過ぎてもCaによ
る十分な精浄化作用及びゲッタ作用が現れない、このよ
うなことから、Ca含有量は50〜200pPm、特に
50〜1100PPの範囲とするのが好ましい、なお、
CaはCaOの形態では本発明の効果は臭し得ないこと
から、合金中のCaの存在形態は金属Caであることが
重要である。
合金中の0、N、S、Cの量が多いと、蒸着に使用した
際に、蒸着雰囲気の真空度を悪化させたり、また良好な
蒸着が行なえず、高特性の薄膜が得られない、このため
、合金中の0含有率は300ppm以下、好ましくは2
001)Pm以下、N含有量は1100pp以下、好ま
しくは50ppm以下、S含有量は30ppm以下、好
ましくはIQppm以下、C含有量は30ppm以下、
好ましくは20ppm以下とする。
なお、本発明において、Si%Mn、P等の不純物が合
金中に不可避的に含有されるのは、特に問題とはならな
いが、上述したことと同様の理由から、本発明において
、合金中の他の不純物はできるだけ少なくするのが良く
、例えば、Si含有量は0.1%以下、Mn含有量は0
.1%以下、P含有量は0.05%以下とするのが好ま
しい。
このようにして得られた合金溶湯を、常法に従って非酸
化性雰囲気下で鋳造することにより、高特性蒸着用Te
又はTe系合金材料を極めて容易に製造することができ
る。
[作用] CaOは高融点であると共に、高温で極めて安定であり
、溶製にあたり、金属酸化物を生成して溶湯を不純物に
より汚染することがなく、高清浄な溶湯を得ることが可
能とされる。また、CaOを90%以上含有する耐火物
は溶湯中の酸化物と1八+−Ih:L、矛ロ辞E喧1.
且 ビ   婉÷a出のへ勿イに跨勤  芯イに物を吸
収し、酸化物、硫化物介在量を大幅に減少させることが
できる。このように、溶製により脱01脱S1脱介在物
等の精錬作用が奏され、脱0、脱Sにより脱Nもおこる
ため、低o1低N、低S1低C含有率の高純度溶湯が得
られる。
このように、OlN、3%C含有量が少ないため、本発
明で製造される蒸着用Te又はTe系合金によれば、高
特性の磁性薄膜を得ることができる。
また、本発明で製造される蒸着用Te又はTe系合金に
含有されるCaは、真空蒸着又はスパッタリング等の蒸
着雰囲気中にて、 2Ca+02→2CaO 3Ca + N 2 →Ca s N 2のように反応
して、雰囲気中のガス成分を低下させる、いわゆるゲッ
タ作用を奏する。
このため、蒸着時の薄膜形成安定性及び形成速度を向上
させると共に、得られる薄膜は高純度で磁気特性が大幅
に改善され、高特性薄膜を高生産効率で製造することを
可能とする。
なお、本発明の方法で製造される蒸着用Te又はTe系
合金の0含有量は300ppm以下であるが、これは、
従来の粉末焼結体の0含有量の115〜1/3であり、
従来品に比し、スパッタ時の酸化を大幅に低減すること
ができる。
しかも、完全溶解品であるため極めて高密度であること
から、従来の焼結晶に比し、膜形成効率及びその安定性
を高めることができる。
[実施例] 以下、実施例について説明する。
実施例1、比較例l Ca098%以上のCaO質耐火材で内張すされた黒鉛
坩堝を用い、Ar雰囲気中で溶製を行なフて、第1表に
示す組成の合金IKgを得た(実施例1)。
また、粉末冶金法(比較例1)にて、第1表に示す組成
の合金を得た。
第1表(Te、Ssのみ%、その他はppm)各合金を
蒸着用材料として用い、下記仕様のスパッタリング装置
にて、直径10cmのガラス基盤上に薄膜を形成した。
なお、基盤加熱温度は100℃とした。
スパッタリング装置仕様 1)ターゲットサイズ    直径4インチ2)到達圧
力        10−’torr3)スパッタリン
グレート  4oooA10+tn(基盤固定時) スパッタ電力、アルゴンガス圧、スパッタ時間を変えて
、各蒸着用材料により形成された薄膜の膜厚を調べた結
果を、それぞれ第1図〜第3図に示す。
第1図〜第3図より、本発明で製造される蒸着用材料は
、膜形成効率が高く、しかも、均一で安定な膜形成が行
なえることが明らかである。
実施例2〜4、比較例2〜4 第2〜4表に示す合金を溶製又は粉末焼結により製造し
たこと以外は、実施例1、比較例1と同様にして蒸着材
料を製造し、各材料を用いて薄膜の形成を行なった。
その結果、本発明の方法により得られた蒸着材料によれ
ば、いずれも粉末焼結晶に比し、極めて安定かつ効率的
に膜形成を行なうことができ、しかも得られる薄膜は均
一かつ高特性であることが確認された。
第2表(Te、Sbは%、その他はppm)第3表(T
e%Biは%、その他はppm)第4表(Te、Pb、
Seは%、その他はppm)[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の方法によれば、低0、低N
、低S、低C含有率で特定量のCaを含有するTe又は
Te系合金が容易に得られる。
本発明で製造される蒸着用Te又はTe系合金は、高密
度で、O,N、S、C含有量が少ない上に、Caによる
ゲッタ作用により、蒸着雰囲気中のガス成分が大幅に低
減されるため、蒸着による膜形成安定性及び膜形成速度
が向上されるとともに、得られる薄膜は高純度で極めて
磁気特性に優れたものとなる。
従って、本発明の方法によれば、高特性薄膜を効率的で
得ることができる蒸着用Te又はTe系合金が提供され
、光磁気記録材料の薄膜製造用蒸着材料の製造に極めて
有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図の各図は実施例1、比較例1で得ら
れた結果を示すグラフであって、それぞれ、スパッタ電
圧、アルゴン圧、スパッタ時間と得られる膜厚との関係
を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Te又はTe系合金をCaO含有率90重量%以
    上のCaO質耐火材で内張りされた容器内で溶製するこ
    とにより、Ca50〜200ppm、O300ppm以
    下、N100ppm以下、S30ppm以下及びC30
    ppm以下の溶湯を得ることを特徴とする蒸着用Te又
    はTe系合金の製造方法。
JP3681087A 1987-02-19 1987-02-19 蒸着用Te又はTe系合金の製造方法 Pending JPS63203764A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003046249A1 (fr) * 2001-11-30 2003-06-05 Mitsubishi Materials Corporation Materiau de depot en phase vapeur de mgo et procede de preparation de celui-ci

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