JPS63202652A - ポリアミド−ポリフエニレンエ−テル樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド−ポリフエニレンエ−テル樹脂組成物

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JPS63202652A
JPS63202652A JP3352187A JP3352187A JPS63202652A JP S63202652 A JPS63202652 A JP S63202652A JP 3352187 A JP3352187 A JP 3352187A JP 3352187 A JP3352187 A JP 3352187A JP S63202652 A JPS63202652 A JP S63202652A
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JP
Japan
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polyamide
polyphenylene ether
siloxane
graft
parts
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Pending
Application number
JP3352187A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Sasaki
笹木 勲
Naoki Yamamoto
山本 直己
Akira Yanagase
柳ケ瀬 昭
Yasunori Kawachi
川地 保宣
Koichi Ito
公一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 ゛本発明は、低温耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物
に関する。さらに詳しくは、ポリアミド、ポリフェニレ
ンエーテルおよび特定のシロキサン系グラフト共重合体
から構成される樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
近年、自動車等の軽量化の動きが活発となり、構造体で
ない部品の多くが、金属からプラスチックにおきかえら
れてきている。この際に要求される性能としては、耐熱
性、(低温)耐衝撃性、耐水性、耐溶剤性等が挙げられ
る。こうした要求を満たすことのできるエンジニアリン
グプラスチックの開発が盛んに行なわれている。
ポリフェニレンエーテルは、機械的性質、電気特性、難
燃性、耐熱性、耐水性等の性質の全般にわたってバラン
スのとれた優れた性質を有し、エンジニアリングプラス
チックとして多くの用途にエーテルはABS樹脂等の汎
用のプラスチックと同様に、アセトン、トルエン、ハロ
ゲン系炭化水素等の一般的な有機溶剤に対して膨潤ある
いは溶解するという非常に大きな欠点を有しているため
、有機溶剤に接触することの多い部位への用途には限界
があった。
一方、耐有機溶剤性において優れた性質を有するエンジ
ニアリングプラスチックの数少ないものの一つにポリア
ミドがあげられる。しかし、ポリアミドは、代表的樹脂
であるナイロン6やナイロン66にみられるように吸湿
率が高く、耐水性、寸法安定性の悪いこと、熱変形温度
が低いこと等の欠点を有している。
このような特性を有するポリフェニレンエーテルとポリ
アミドの特性を補完することにより、両者の長所を合わ
せもつ樹脂組成物を目積した検討がされてきた。
特公昭45−997号公報にはポリフェニレンエーテル
の成形加工性を改良するために、ポリアミドを配合する
ことが提案されている。しかし、ポリフェニレンエーテ
ルとポリアミドとは非常に相溶性が悪く、得られた樹脂
組成物は機械的特性に劣り(特に、ポリアミド含有量が
20重量%を超えると著しく劣る)、射出成形により得
た成形品は層状剥離現象を示し、好ましい成形品が得ら
れない。
そこで、ポリフェニレンエーテルとポリアミドの成形加
工性および耐衝撃性を向上させるためにポリブタンジエ
ン系ゴム、ポリオレフィン系ゴムなどを添加する方法が
有用と考えられる。特公昭47−32731号公報、特
公昭42−7069号公報、特開昭49−75663号
公報等には、ポリフェニレンエーテルにポリブタジェン
系ゴムやポリオレフィン系ゴムを配合した組成物が開示
されている。しかし、ポリブタジェン系ゴムには不飽和
結合が残存し熱的に不安定であるため、実用的に有用な
熱安定性に優れたものが得られない。また、ポリオレフ
ィン系ゴムは低温耐衝撃性に劣るという欠点を有してお
り、過酷な低温条件下での用途には耐えられないのが現
状である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、このような現状に鑑み鋭意検討した結果
、ポリアミドとポリフェニレンエーテルに対して特定の
シロキサン系グラフト重合体をブレンドすることによっ
て耐衝γ性に優れたポリアミド−ポリフェニレンエーテ
ル系の樹脂組成物が得られることを見い出し、本発明に
到達した。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明のポリアミド−ポリフェニレンエーテ
ル樹脂組成物は、 (八)ポリアミド      10〜89重量%(B)
ポリフェニレンエーテル 10〜89重量%および (C)グラフト交叉剤が共重合されたポリオルガノシロ
キサンゴムの存在下で1種または2種以上のビニル系単
量体をグラフト重合することによって得られるシロキサ
ン系グラフト共重合体        1〜50重量%
を含有して構成される。
★春FIB/7’l犀購釦濤拙ル虚傅オ乙躊分(八)の
ポリアミドとしては、脂肪族、芳香族または脂環族のジ
カルボン酸とジアミンとから得られるポリアミド、アミ
ノカルボン酸や環状のラクタム類から得られるポリアミ
ド等が挙げられる。好ましい具体例としてはナイロン6
、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン6/lO共重
合体、ナイロン6/66共重合体等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物を構成する成分(B)のポリフェニ
レンエーテルとは、下記の式 (式中、Q1〜Q4は水素および炭化水素基からなる群
からそれぞれ独立に選択された基であり、mは30以上
の整数を表わす。) で表わされる単独重合体または共重合体である。
かかるポリフェニレンエーテル系樹脂の具体例としては
、ポリ(2,6−シメチルー1.4−フェニレン)エー
テル、ポリ(2,6−ジニチルーl、4−フェニレン)
エーテル、ポリ(2,6−ジプロピル−1,4−フェニ
レン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,
4−フエニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ブ
ロビルー1.4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エ
チル−6−ブロビルー1.4−フェニレン)エーテル、
(2,6−シメチルー1.4フエニレン)エーテルと(
2,3,6−ドリメチルー1.4−フェニレン)エーテ
ルとの共重合体、(2,6−ジエチル−1,4フエニレ
ン)エーテルと(2,、3,6−トリメチル−1,4−
)ユニレン)エーテルとの共重合体、(2,6−シメチ
ルー1.4−フェニレン)エーテルと(2,3,6−ド
リエチルー1.4−)ユニレン)エーテルとの共重合体
等が挙げられる。特にポリ(2,6〜ジメチル−1゜4
−フェニレン)エーテル、および(2,6−シメチルー
1.4−フェニレン)エーテルと(2,3,6−ドリメ
チルー1.4−)ユニレン)エーテルとの共重合体が好
ましく、さらに好ましいのはポリ(2゜6−シメチルー
1.4−フェニレン)エーテルである。
本発明において用いられるポリフェニレンエーテルの重
合度は特に制限されるものではないが、25℃のクロロ
ホルム溶媒下での還元粘度が0.3〜0.7d1/gの
ものを用いるのが好ましい。0.3dj/g未満の還元
粘度のものでは熱安定性が悪くなる傾向があり、また0
、7dl/gを超える還元粘度のものでは成形性が損な
われる傾向がある。これらのポリフェニレンエーテルは
単独でまたは2種以上混合して用いられる。
本発明の樹脂組成物を構成する成分(G)のシロキサン
系グラフト共重合体は、ポリオルガノシロキサンゴムの
存在下で少なくとも一種のビニル系単量体をグラフト重
合させて得られるグラフト共重合体である。このシロキ
サン系グラフト共重合体中のポリオルガノシロキサンゴ
ムの含有量が5〜90重量%の範囲であるものが好まし
い。
本発明に用いるポリオルガノシロキサンゴムは、オルガ
ノシロキサン、グラフト交叉剤および架橋剤の三成分を
重合、好ましくは乳化重合させて得られるもので、オル
ガノシロキサンとしては、−R’SiO(R3は、メチ
ル基、エチル基、プロピル基またはフェニル基を表わす
)で表わされるシロキサン単位を有する化合物、例えば
ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ン、ドデカメチルシタロヘキサシロキサン、トリメチル
フェニルシクロトリシロキサン、テトラメチルテトラフ
ェニルシクロテトラシロキサン、オクタフェニルシクロ
テトラシロキサン等が用いられ、これらは単独でまたは
二種以上混合して用いられる。そして、その使用割合は
ポリオルガノシロキサンゴムの50重量%以上、好まし
くは70重量%以上である。
グラフト交叉剤としては、一般式(I)、(II)およ
び(m) (:R2−c−coo+ CH2) P”1RnO(3
4)/2  ++e・・・(I)R54CH2)pSi
RnO(34)/2      ・・・・−(II)C
H2−CH−5iRも0(3−η)/2      ・
−−−−−<m>(式中、R1はメチル基、エチル基、
プロピル基またはフェニル其を裏ねし、R2は十去原子
主たけメチル基を表わし、nは0、 ■または2、pは
1〜6の整数を表わす。) で表わされる構造単位をポリオルガノシロキサンゴム中
に形成する化合物が用いられ、特に好ましくは一般式(
I)で表わされる構造単位を形成する(メタ)アクリロ
イルオキシシロキサンが用いられる。(メタ)アクリロ
イルオキシシロキサンはグラフト効率が高いため、有効
なグラフト鎖を形成しやすく、耐衝撃性発現の点で有利
である。
グラフト交叉剤の添加量としては、ポリオルガノシロキ
サンゴム中0.■〜20重量%、好ましくは0.1−1
0重量%の範囲である。0.1重量%未満ではグラフト
重合が不充分となり、シロキサン系グ・ラフト共重合体
の組成物中での均一分散性に劣る傾向にあり、逆に20
重量%を超えるとグラフト率は増大するものの、得られ
るシロキサン系グラフト共重合体の重合度が低下する傾
向にあり好ましくない。
また、架橋剤としては、3官能性または4官能性のシラ
ン系架橋剤、例えばトリメトキシメチルシラン、トリエ
トキシフェニルシラン、テトラメトキシシラン、テトラ
エトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テト
ラブトキシシラン等が用いられる。架橋剤の使用量はポ
リオルガノシロキサンゴム中0.2〜30重量%であり
、ポリオルガノシロキサンゴムの膨潤度(ポリオルガノ
シロキサンゴムをトルエン溶媒下で25℃で飽和したと
き、ポリオルガノシロキサンゴムが吸収しているトルエ
ンの重量比)が3〜15の範囲になるようにその使用量
を調整することが必要である。膨潤度が3未満では架橋
剤の量が多過ぎてゴム弾性が得られなくなる。また膨潤
度力月5を超えると、樹脂中でドメイン構造を保持でき
なくなり、耐aI撃性能を付与できず、本発明の樹脂組
成物に配合しても単にポリオルガノシロキサンオイルを
添加するのと同等の効果しか得られない。
なお、3官能性シラン系架橋剤よりも4官能性シラン系
架橋剤の方が上記範囲の膨潤度に調整しやすいので好ま
しい。
ポリオルガノシロキサンゴムの膨潤度の測定は次のよう
にして行う。ポリオルガノシロキサンゴムラテックスを
約3〜5倍量のイソプロピルアルコール中に撹拌しなが
ら添加し、このエマルジョンを破壊し凝固することによ
り、ポリオルガノシロキサンゴムを得る。こうして得ら
れたゴムを水洗した後、80℃で10時間減圧乾燥する
。乾燥後、約1gのゴムを精秤し、約30gのトルエン
中に浸漬し、25℃で100時間放置し、ゴムをトルエ
ンで膨潤させる。次いで残余のトルエンをデカンテーシ
ョンにより分離除去し、精秤した後、80℃で16時間
減圧乾燥し、吸収されたトルエンを蒸発除去し、再び精
秤する。膨潤度は次式により算出される。
このポリオルガノシロキサンゴムのラテックスの製造は
、例えば米国特許第2891920号明細書、同第32
94725号明細書等に記載された方法を用いることが
できる。例示すれば、オルガノシロキサンとグラフト交
叉剤および架橋剤の混合溶液を、乳化剤、例えばアルキ
ルベンゼンスルホン酸、アルキルスルホン酸等のスルホ
ン酸系乳化剤の存在下で水と剪断混合し、重合させて製
造される。アルキルベンゼンスルホン酸はオルガノシロ
キサンの乳化剤として作用すると同時に重合開始剤とも
なるので好適である。この際、アルキルベンゼンスルホ
ン酸金属塩、アルキルスルホン酸金属塩等を併用すると
、グラフト重合を行う際にポリマーを安定に維持するの
に効果があるので好ましい。
このポリオルガノシロキサンゴムラテックスのゴム粒子
径は、本発明の樹脂組成物の耐#Rs性能の発現性に重
大な影響をおよぼすものであり、0.08p〜0.6u
の範囲が好ましい。平均粒子径が0.08−未満である
と衝撃強度発現性に乏しく、また0、6μを超えると後
続のビニル系単量体のグラフト乳化重合の安定性が低下
する。
ポリオルガノシロキサンゴムにグラフト重合させるビニ
ル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、
メチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、アク
リロニトリル、メタクリレートリル、アクリル酸、メタ
クリル酸等−の芳香族アルケニル化合物、メタクリル酸
エステル、アクリル酸エステル、シアン化ビニル化合物
および不飽和酸単量体等の各種のビニル系巷量体が挙げ
られ、これらは単独でまたは2種以上組合せて用いられ
る。
上記ビニル系単量体とポリオルガノシロキサンゴムとの
割合は、ポリオルガノシロキサンゴム5〜90重量%に
対し、ビニル系単量体95〜10重量%とする。ポリオ
ルガノシロキサンゴム成分が5重量%未満では、本発明
の樹脂組成物の耐衝掌性改良の効果が充分でなく、また
90重量%より多いと、グラフトの効果が発揮できなく
なるので好ましくない。
シロキサン系グラフト共重合体は、通常の乳化重合法に
よって得たポリオルガノシロキサンゴムのラテックスを
アルカリにより中和した後、上記ビニル系単量体をラジ
カル重合技術によって一段あるいは多段で重合すること
により得ることができる。ここでグラフト率は10%以
上であることが好ましい。なお、グラフト重合の際に用
いるビニル系単量体のうち、グラフトに関与したビニル
系単量体の割合、すなわちグラフト効率はできるだけ1
00%に近い方が耐#撃性能を発揮するのに好適であり
、この効率は使用されるグラフト交叉剤の種類によって
大きく変化する。この点からグラフト交叉剤として、前
述の(I)式で示される構造単位を形成する(メタ)ア
クリロイルオキシシロキサンを用いて得たポリオルガノ
シロキサンゴムが好ましい。
このようにして得られたシロキサン系グラフト共重合体
のラテックスは、塩化カルシウムまたは硫酸マグネシウ
ム等の金属塩を溶解した熱水中に投入し、塩析、凝固す
ることによりシロキサン系グラフト共重合体を分離、回
収することができる。
上記(A) 、 (B)および(C)の各成分は、互い
に任意の割合で組合せることができるが、その機械的特
性、耐溶剤性、耐熱性等のバランスを考慮すると、全樹
脂組成物の重量を基準にして成分(A)が10〜89重
量%、成分(B)が10〜89重量%および成分(C)
が1〜50重量%となるように構成するのが適当である
。特に成分(C)は耐衝撃性を向上させる一方で、熱変
形温度を低下させるので、 1〜40重量%とするのが
好ましい。本発明の樹脂組成物を調製する方法としては
、成分(A) 、  (B)および(C)をパンバリミ
キサー、ロールミル、二軸押出機等の公知の混合装置を
用い機械的に混合しベレット状に賦形すればよい。
さらに本発明の樹脂組成物には必要に応じて安定剤、可
塑剤、滑剤、難燃剤、顔料、充填剤等を配合することが
できる。具体的には、トリフェニルホスファイト等の安
定剤;ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス
等の滑剤ニトリフェニルホスフェート、トリクレジルホ
スフェート等のホスフェート系難燃剤、デカブロモビフ
ェニル、デカブロモビフェニルエーテル等の臭素系難燃
剤;三酸化アンチモン等の難燃助剤;酸化チタン、硫化
亜鉛、酸化亜鉛等の顔料;ガラス繊維、アスベスト、ウ
オラストナイト、マイカ、タルク等の充填剤等が挙げら
れる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明の詳細な説明するが、本発明
はこれらにより限定されるものではない。なお、以下の
記載中の部および%は、重量部および重量%を表わす。
製造例1 シロキサン系グラフト共重合体S−1の製造:テトラエ
トキシシラン6部、γ−メタクリロイルオキシプロピル
ジメトキシメチルシラン2部およびオクタメチルシクロ
テトラシロキサン92部を混合し、混合シロキサン10
0部を得た。ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダおよび
ドデシルベンゼンスルホン酸各々 1部を溶解した蒸留
水300部に、上記混合シロキサン100部を加え、ホ
モミキサーにて110000rpで予備撹拌した後、ホ
モジナイザーにより 300kg/ cm2の圧力で2
回通すことにサーおよび撹拌翼を備えたセパラブルフラ
スコに移し、撹拌混合しながら80℃で5時間加熱した
後、10℃で20時間冷却した。次いで水酸化ナトリウ
ム水溶液でこのラテックスのpHを6.9に中和し、重
合を完結した。得られたポリオルガノシロキサンゴムの
重合率は90.8%、膨潤度は6.8、ゴム平均粒子径
は0.14.であった。
得られたポリオルガノシロキサンゴムラテックス264
部を撹拌器を備えたセパラブルフラスコに加え、窒素置
換してから80℃に昇温し、さらにロンガリット0.2
部、硫酸第一鉄0.0004部、エチレンジアミン四酢
酸二ナトリウム塩o、ooos部および蒸留水5部の混
合溶液を仕込み、その後スチレン36部、メタクリル酸
4部およびt−ブチルハイドロパーオキサイド0.16
部の混合液を3時間にわたって滴下して仕込み、更に2
時間重合を維続した。得られたシロキサン系グラフト共
重合体の重合率は99%であった。このラテックスを、
塩化カルシウム1.5%濃度の熱水456部中に滴下し
て重仝イklyBfi、+na1.すン;÷す51.プ
1−287by’−ys11111!gP−’1乾燥し
て水分を除去し、シロキサン系グラフト共重合体の乾粉
(S−1)を得た。
製造例2 ポリブタジェン系グラフト共重合体S−2の製造:ポリ
ブタジェンラテックス(平均粒子径0.29鱗、固形分
30%)233部を撹拌器を備えたセパラブルフラスコ
に加え、80℃に昇温した後、ロンガリット 0.2部
、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩o、oooa
部、硫酸第一鉄0.0004部および蒸留水5部の混合
液をセパラブルフラスコ中に仕込んだ。
その後、スチレン36部、メタクリル酸4部およびt−
ブチルハイドロパーオキサイド0.20部の混合液を3
時間かけて滴下して仕込み、さらに2時間保持した。得
られたラテックスを塩化カルシウム1.5%の熱水中に
滴下することによって重合体を凝固し、分離し、洗浄し
た後、75℃で24時間乾燥することによりポリブタジ
ェン系グラフト共重合体(S−2)を得た。
製造例3 ポリオレフィンゴム系グラフト共重合体S−3の製造: ヨウ素価8.5、ムーニー粘度61、プロピレン含量4
3%、ジエン成分としてエチリデンノルボルネンを含む
エチレンプロピレンゴム200部をn−ヘキサン900
部、四塩化炭素900部および過酸化ベンゾイル2部の
混合液に溶解し、ペレックス0TP(花王アトラス社製
)6部を溶解した蒸留水400部中へホモミキサーを用
いて乳化させた後、溶媒をストリッピングした。得られ
た乳化液を反応釜で80℃で2時間加熱した。その後、
ロンガリット0.6部、エチレンジアミン四酢酸二ナト
リウム塩0.0024部、硫酸第一鉄0.0012部を
添加し、スチレン 120部、メタクリル酸13部およ
びt−ブチルハイドロパーオキサイド0.45部の混合
液を2時間かけて滴下して仕込み、さらに3時間保持し
た。得られたラテックスを塩化カルシウム1.5%の熱
水中に滴下して重合体を凝固し、分離し、洗浄した後、
75℃で24時間乾燥することによりポリオレフィンゴ
ム系グラフト共重合体(S−3)を得た。
製造例4 シロキサン系グラフト共重合体S−4の製造:製造例1
と同様の手法により、スチレン28部、アクリロニトリ
ル12部およびt−ブチルハイドロパーオキサイド0.
16部の混合液をポリオルガノシロキサンゴムラテック
ス264部中へ滴下仕込みすることによって、グラフト
ポリマーがアクリロニトリル−スチレン共重合体である
シロキサン系グラフト共重合体(S−4’)を得た。
製造例5 シロキサン系グラフト共重合体S−5の製造:製造例1
と同様の手法により、スチレン40部およびt−ブチル
ハイドロパーオキサイド0.16部の混合液をポリオル
ガノシロキサンゴムラテックス264部中へ滴下仕込み
することによって、グラフトポリマーがポリスチレンで
あるシロキサン系グラフト共重合体(S−5)を得た。
実施例1〜3および比較例1 製造例1で得たシロキサン系グラフト重合体/ (−1
)k /7 r”t n yh II/入山9Fl ”
(”! 4 刊’;3 + 、 % ’a y tA度
(77SP/C)がo、59dj/gのポリ(2,6−
シメチルー1,4−)ユニレン)エーテルおよびナイロ
ン6(宇部ナイロン6、宇部興産■製)をそれぞれ第1
表に示した比率で配合した。この配合物を二軸押出機(
ZSK−30型、ウエルナーファウドラー社製)にて2
60℃で溶融混練した。得られたベレットを110℃で
5時間乾燥した後、 260℃で射出成形し、178イ
ンチ、ノッ付きアイゾツト衝撃強度評価用の試験片を得
た。その評価結果を第1表に示した。なお、アイゾツト
衝撃強度は、ASTM−D256にしたがい評価した。
実施例1〜3と比較例1との比較から、ポリアミド−ポ
リフェニレンエーテル組成物にシロキサン系グラフト共
重合体を添加することにより、耐衝撃性が改善されるこ
とがわかる。また、添加量を増加することで耐衝撃性の
向上することがわかる。
実施例4および比較例2.3 製造例1〜3で得た各グラフト共重合体(S−1〜5−
3)を、実施例1で用いたナイロン6およびポリフェニ
レンエーテルと第2表計示した比率で配合し、実施例1
と同様の手法で178インチ、ノッ付きアイゾツト試験
片を得た。低温耐衝撃性を評価するために、−50℃で
アイゾツト衝撃試験を行なった。また、熱安定性を評価
するために140℃で150時間加熱した後のアイゾツ
ト衝撃強度保持率を求めた。その結果、シロキサン系グ
ラフト共重合体を添加したものでは優れた低温耐衝撃性
と熱安定性が得られるのに対し、ポリブタジェン系グラ
フト共重合体を添加したものでは熱安定性が劣るのがわ
かる。また、成形片の加熱による変色も目立った。一方
、ポリオレフィンゴム系グラフト共重合体を添加したも
のは低温耐(Tim特性が劣るのがわかる。
実施例5〜IOおよび比較例4〜6 実施例1で用いたポリアミド(ナイロン6)、ポリフェ
ニレンエーテルおよびシロキサン系グラフト共重合体を
第3表に示した比率で配合し、実施例1と同様の手法で
アイゾツト試験片を得た。
その評価結果を第3表に示した。
また、併せてポリアミドとしてナイロン6の代わりにナ
イロン66(レオナ1500、旭化成■製)を用いたも
のおよびグラフトポリマー組成の異なったシロキサン系
グラフト共重合体についても同様の検討を行なフた。そ
の結果を第3表に示した。
実施例5〜7と比較例4〜6の比較から、ポリアミドと
ポリフェニレンエーテル羊桝寺の配合比ジ゛率にかかわ
らず、シロキサン系グラフト共重合体を添加することに
よってアイゾツト衝撃強度が向上することがわかる。ま
た、実施例8.9から、シロキサン系グラフト共重合体
のグラフト組成を変化させた場合にも衝撃強度を向上で
きることがわかる。さらに実施例1Oからナイロン66
を用いてφ、M#″mた45里めふス、−ンがわhス〔
発明の効果〕 本発明により、特定のシロキサン系グラフト重合体をブ
レンドしてなる、耐衝掌性に優れ、かつ成形性、熱安定
性、耐溶剤性にも優れたポリアミド−ポリフェニレンエ
ーテル系の樹脂組成物が提供された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)(A)ポリアミド10〜89重量% (B)ポリフェニレンエーテル10〜89重量%および (C)グラフト交叉剤が共重合されたポリオルガノシロ
    キサンゴムの存在下で1種または2種以上のビニル系単
    量体をグラフト重合することによって得られるシロキサ
    ン系グラフト共重合体1〜50重量% を含有してなるポリアミド−ポリフェニレンエーテル樹
    脂組成物。 2)上記成分(C)が、平均粒子径が0.08〜0.6
    μmのポリオルガノシロキサンゴムに1種または2種以
    上のビニル系単量体をグラフト重合してなるグラフト共
    重合体である特許請求の範囲第1項記載の樹脂組成物。
JP3352187A 1987-02-18 1987-02-18 ポリアミド−ポリフエニレンエ−テル樹脂組成物 Pending JPS63202652A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02199165A (ja) * 1988-11-16 1990-08-07 General Electric Co <Ge> ポリフェニレンエーテルとポリアミドを含むポリマー混合物
US5391648A (en) * 1990-07-24 1995-02-21 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Polyorganosiloxane graft copolymers

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