JPS63201282A - 車両の盗難防止装置 - Google Patents

車両の盗難防止装置

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JPS63201282A
JPS63201282A JP62031966A JP3196687A JPS63201282A JP S63201282 A JPS63201282 A JP S63201282A JP 62031966 A JP62031966 A JP 62031966A JP 3196687 A JP3196687 A JP 3196687A JP S63201282 A JPS63201282 A JP S63201282A
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鬼束 信行
光 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、不正手段による車両の盗難、例えば車両の
ドア錠の不正解錠等による車両の盗難をより確実に防止
するための車両の盗難防止装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、車両の盗難を防止するために、例えば遠隔操作に
よりドア等の開閉体の施解錠を行なう手段が講じられて
おり、例えば特開昭54−131500号公報には、符
号化メツセージ(コード)を送信する送信機と、該送信
機からの符号化メツセージ(コード)を受信し、車両に
取付られる受信機(キー検出部)と、その符号化メツセ
ージ(コード)と予め設定された基準の符号化メツセー
ジとが一致したときドアの施解錠のための信号を出力す
る比較器とを備えた構成のものが開示されている。
ところが、かかる構成によると、送信機の使用不能状態
、例えば送信機の電源切れ(電池の消耗)による施解錠
信号の出力不能のような事態が生じた場合には、ドアの
施解錠を行なうことができないという不具合がある。
そのため、例えば実開昭61−166067号公報には
、符号化メツセージ(コード)を送信する媒体として赤
外線を用い、この赤外線を発信する送信機を開閉体のキ
ーに一体的に取付けることにより、送信機による施解錠
または通常のキー操作による解錠を選択的に行ない得る
ようにし、上記不具合を解決するようにしたものが開示
されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述のような従来技術の構成によると、
通常のキー操作のみによる施解錠を可能としているので
1例えばドアガラスを破壊してドアロックノブを操作し
たり、針金等をドアガラス装着部の間隙から挿入して直
接ドアロック機構の施解錠レバーを回動したり、または
特殊工具を用いてドア錠を解錠操作するいわゆるピッキ
ング等の不正解錠が可能となっており、さらにはドア錠
の解錠により搭乗運転が可能となり、車両の盗難防止の
ための十分な解決手段とはなり得ていないという問題点
があった。
(問題点を解決するための手段) この発明はかかる従来技術の問題点を解決すべくなされ
たものであり、第1のコードを重畳した赤外線を発光す
る発光部をキーに設け、該キーからの赤外線を受光する
受光部を車体に設け、該受光部の出力を受けて前記第1
のコードを判別する第1のコード判別手段を設け、該第
1のコード判別学段から得られる第1のコード合致信号
出力に応じて当該車両の開閉体の施解錠を図る駆動手段
を設け、さらに、第2のコードを有する磁性体をキーに
設け、該キーのキー孔への挿入時に該磁性体による磁界
変化を検出する磁性体検出部を車体に設け、該磁性体検
出部の出力に応じて前記第2のコードを判別する第2の
コード判別手段を設けて成り、該第2のコード判別手段
から得られる第2のコード合致信号出力に応じて前記開
閉体をキーにより施解錠可能とするドアロック装置と、
前記第1のコード合致信号出力及び前記第2のコード合
致信号出力の少くとも一方を受けて防御作動(警報手段
の作動やエンジン始動不能)状態が解除される防御装置
とを備えた防御作動状態が解除される防御装置とを備え
たことを特徴とし1発光部の電源切れ等による施解錠信
号の出力不能の事態への対処を可能とし、開閉体の不正
解錠の防止、さらには車両の盗難防止も確実に行なえる
車両の盗難防止装置を提供することを目的とする。
(作用) キー1に設けられた発光部5により第1のコードを有す
る赤外線を車体に向けて発光させると、車体に設けられ
た第1のコード判別手段から第1のコード合致信号出力
が得られ、この出力により所定の開閉体のドアロックが
施錠状態であれば解錠状態とし、逆に解錠状態であれば
施錠状態とするように駆動手段を作動させる。
上記発光部5に電源切れ、断線等が生じた場合でも通常
のキー操作により開閉体のドアロックの施解錠を行なう
ことができる。すなわち、当該キーを開閉体のキー孔に
挿入し、第2のコードを有する磁性体と磁性体検出部と
の相互作用により、正規の磁界変化が検出されて第2の
コード判別手段が作動すると、この第2のコード判別手
段からの第2のコード合致信号出力に応じてドアロック
装置のロッキングレバーが空振り状態から有効状態とな
り、キー操作によるドアロック解錠を可能にする。
こうして、所定の開閉体のドアロックの解錠時あるいは
解錠後に、前記第1のコード合致信号出力または第2の
コード合致信号出力の少なくとも一方を用い、防御装置
の作動状態を解除できる。
従って、ピッキング等の不正手段により開閉体のドアロ
ックの解錠が行なわれる場合には、第1のコード合致信
号出力及び第2のコード合致信号出力のいずれも得られ
ないので、ドアロック装置は解錠し得す、勿論、防御装
置の作動状態を解除できず、防御装置の警報手段が作動
して所定の警報を発したり、当該車両のエンジンの始動
を不能にする。
(実施例) 第2図はこの発明に係るキー1の一実施例を示すもので
あり、このキー1のつまみ部1aには回路基板2が埋設
されており、この回路基板2には電池3、ブツシュ釦の
抑圧により作動するスイッチ4.赤外線の発光ダイオー
ド5等が実装されていて、このつまみ部1aは図示しな
いカバーにて覆われる。また、このキー1のキー孔挿入
部1bには磁性体6が埋設されている。なお1回路基板
2には後述する車両側に設けられた第1のキー検出部2
4への信号伝達を行なうための電気回路が設けられてい
て、この第1のキー検出部24は発光ダイオード5から
の第1のコードを重畳した赤外線を受けて後述するドア
ロック装置に所定の施解錠信号を出力する。
第3図はドアハンドル7、アウトハンドルケース8、キ
ー1が挿入されるドア錠9、及び第1のキー検出部の受
光部10の相互の位置関係を示している。また、第4図
に示すように、ドア錠(シリンダ錠)9はシリンダケー
ス11の開口端側、すなわちキー1の挿入側に環状凹部
12が形成さ九ており、この環状凹部12には検出コイ
ル13が巻装されており、この検出コイル13は回路基
板14に接続線15を介して設けられた後述する磁性体
検出部(第2のキー検出部29)の電気回路に接続され
ている。
第1図はこの発明に係る装置の全体構成を示すものであ
り、キー1のつまみ部1aに埋設された電池3の出力電
圧はスイッチ4を介してコード発振回路16に供給され
ており、スイッチ4の押し操作によりコード発振回路1
6が作動すると、その出力に応じて発光ダイオード5か
ら所定のコードを重畳した赤外線が発信される。なお、
コード発振回路16は付設されたコード設定回路17に
より所望のコードを重畳した赤外線を発信できる。
そして、発光ダイオード5から発信された赤外線は受光
回路18(受光部)にて受光されて電気的信号に変換さ
れ、該電気的信号は増幅回路19により増幅され、コー
ド比較回路20では付設されたコード指定回路21から
の設定コードを示す出力と増幅回路19の出力との比較
をする0両出力が合致したとき、すなわちキー1のコー
ドと設定コードとが一致したときにのみ第1の信号出力
回路22から第1のコード合致信号出力が得られる。
この第1のコード合致信号出力に応じて後述する(第9
図及び第10図参照)オートドアロック機構の分離され
た第1及び第2のロッキングレバー70,71を連結す
べく、駆動手段60のレバークラッチアクチュエータ2
3が駆動し、第1のロッキングレバー70を回動レバー
24を介して揺動させるドアロックアクチュエータ61
(同じぐ駆動手段60)が施錠状態なら解錠方向に、解
錠状態なら施錠方向に駆動し、従って第2のロッキング
レバー71も同方向に回動し、この第2のロッキングレ
バー71に設けた偏心ピン71aが位置変化してドアロ
ック装置を解錠状態または施錠状態とする。
また、赤外線発光によらず施解錠を行なう場合は、第2
のコードを有する磁性体6を付設したキー1がドア錠9
に設けられた検出コイル13内に挿入されると、キーセ
ンシング回路25(例えばLC発振回路等から成る)か
ら所定の出力が得られ、この出力は磁性体判別回路26
(例えばキーセンシング回路25からの発振出力をカウ
ントし、このカウント値と所定の基準設定値との比較を
行なう回路から成る)に供給され、この磁性体判別回路
26は判別開始信号出力回路27(例えばキー1の挿入
を検出するために、キー1の先端が所定部位に当接した
ときオンとなるマイクロスイッチ等から成るもの)の出
力を受けてコードの判別を開始し、そのコードが正規の
ものと判別したとき所定の出力を第2の信号出力回路2
8に供給し、この第2の信号出力回路28からの出力に
基づき、前述のレバークラッチアクチュエータ23が駆
動し、前記第1及び第2のロッキングレバー70.71
を連結状態とし、一端にロックノブ側の連結片70aを
有する第1のロッキングレバー70の他端、すなわちド
ア錠のロータ側の連結片70bがキー操作により引き込
まれ、第2のロッキングレバー70も同方向へ回動し、
偏心ピン71aを介してドアロック装置!30の解錠を
可能にする。
他方、車両には防御装置31が設けられており、この防
御装置31は前述した第2のキー検出部29と同様な構
成のもう一つの第2のキー検出部29a、エンジン始動
カット回路33、及び盗難防止警報回路62から成る。
ここで、第2のキー検出部29aは例えばステアリング
ロックのイグニッションスイッチ作動用のキー挿入孔に
設けられ、検出コイル13a、キーセンシング回路25
a、磁性体判別回路26a、判別開始信号出力回路27
a、及び第2の信号出力回路28aから成り、エンジン
始動カット回路33は例えば第5図に示す回路から成り
、盗難防止警報回路62は例えばブザー、ホーン、ヘッ
ドライト等を用いた回路から成り、エンジン始動カット
回路33や盗難防止警報回路62はキーレスロック検出
回路63によりセット状態となり、第1の信号出力回路
22及び第2の信号出力回路28.28aの少なくとも
一方によりそのセット状態が解除される。
ここで、キーレスロック検出回路63は、アシスト側ド
ア等他のドア全てをロックノブを用いて施錠状態とし、
さらに、ドライバー側ドアをその開状態でロックノブを
押し込めた後にドアを閉じることにより施錠するいわゆ
るキーレスロック時に所定の信号を出力するものである
エンジン始動カット回路33について詳述すると、前記
キー1を前記キー挿入孔に挿入してイグニッションオフ
位置(OF F)からイグニッションオン位置(ON)
に回動すると、磁性体判別回路26a等の電源がバッテ
リ35から供給され、第2の信号出力回路28a等が作
動する。そして。
第2の信号出力回路28aの出力に基づき、メインリレ
ー36の励磁コイルが通電されて接点が閉じ燃料噴射装
置37を作動でき、同時にスタータカットリレー38の
励磁コイルが通電されてその接点が閉じられ、これによ
り前記キー1をイグニッションオン位1t(ON)から
スタータ位!(S T)にさらに回動すると、電磁スイ
ッチ39が通電状態となってスタータモータ40の駆動
が可能となる。
ところで、前述したドアロック機構は、車体側のドア支
柱に設けられるストライカにドア側に装着されるドアロ
ック用の回転ラッチを噛合させ、かつ、逆転しないよう
ポールで該回転ラッチを掛は止めしてドアを開放不能に
保持するようになっており、一方、ポールを回転ラッチ
より引き外すために、ドアハンドル(アウタハンドルま
たはインナハンドル)に連結するオープンレバーを揺動
自在に組み込んでいる。
ドアロックの施錠状態、解錠状態はドア錠9またはロッ
クノブに連結する第1、第2のロッキングレバー70.
71により実現され、このロッキングレバーの回動で、
前記オープンレバーとロッキングレバーとを連結する中
間部材が位置変位し、ロッキングレバーが施錠位置にあ
るときには、該中間部材がポールと非係合位置に変位し
オープンレバーが引かれてもポールは揺動せず、回転ラ
ッチはストライカとの噛合を解除せず、逆にロッキング
レバーが解錠位置にあるときは該中間部材が係合位置に
変位し、オープンレバーがドアハンドルの操作によりポ
ールを揺動自在として回転ラッチとストライカとの噛合
を解除する。
本実施例に係るオートドアロック機構は、ドア錠または
ロックノブの操作により駆動可能であると共に、電動モ
ータ等から成るドアロックアクチュエータ61により揺
動される第1のロッキングレバー70と前記中間部材に
係合する第2のロッキングレバー71との二部材で大略
構成され、この第1及び第2のロッキングレバー間に前
記第1の信号出力回路22の出力または第2の信号出力
回路28の出力を受けたときにロックカム74を係合さ
せるようにすべく、このロッキングレバー70.71に
空振り機構80を設けたものである。
すなわち、第9図及び第10図に示すように、オートド
アロック機構の作動または作動解除を行うロッキングレ
バーは、ドア錠9及びロックノブの操作に連動して揺動
する第1のロッキングレバー70と前記ドアロック機構
の前記中間部材に連係する第2のロッキングレバー71
とから成り、第1.第2のロッキングレバー70,71
にはカム挿入凹部72.73が設けてあり、これらのカ
ム挿入凹部72.73に挿入されるロックカム74によ
り第1、第2のロッキングレバー70.71は互いに結
合されるものである。そして、前記ロックカム74はガ
イドラック75に連結してあり、このガイドラック75
に前記レバークラッチアクチュエータ23の出力軸端の
ドライブギヤ76が噛合している。
このオートドアロック機構の作動1作動解除は次のよう
になされる。
すなわち、第1.第2のロッキングレバー70.71が
ロックカム74により互いに結合された状態ではドア錠
9及びロックノブのいずれかの操作により第2のロッキ
ングレバー71に連係された前記中間部材をアンロック
位置に移動可能にしドアハンドル7(アウタハンドルま
たはインナハンドル)の操作により前記オープンレバー
、中間部材を介してポールが揺動し、回転ラッチを開放
して解錠を可能にする。
前記レバークラッチアクチュエータ23にキーレスロッ
ク検出回路63からの信号が入力されるとドライブギヤ
76が回転してガイドラック75が上動しロックカム7
4がカム挿入凹部72.73より抜けて第1のロッキン
グレバー70と第2のロッキングレバー71との結合が
解除されてドア錠9またはロックノブのいずれかを操作
しても第2のロッキングレバー71が作動せず従ってド
アロックの解錠を可能とする。
次に、上述のように構成された装置全体の作動につき説
明する。
まず、遠隔操作による駆動手段60及び防御袋W131
の作動について説明すると、キー1に取付けられたブツ
シュ釦によるスイッチ4のオン操作により発光ダイオー
ド5から第1のコードを重畳した赤外線が発信され、第
1のキー検出部90の受光回路18がこれを受光しコー
ド比較回路20からの第1のコード合致信号出力に応じ
てオートドアロック機構の作動1作動解除信号が第1の
信号出力回路22から出力される。第1の信号出力回路
22はその合致信号出力に応じてドアロック機構の施錠
、解錠状態の判別を行ない、ドアロック機構が施錠状態
であれば解錠状態とし、逆に解錠状態であれば施錠状態
とするようにレバークラッチアクチュエータ23及びド
アロックアクチュエータ61を駆動させる。これi同時
に第1の信号出力回路22のコード合致信号出力に応じ
て防御装置t31の盗難防止警報回路62が解除される
ここで2発光部(発光ダイオード5)の電源切れ等によ
り遠隔操作による施解錠等が不能となつた場合の、キー
操作によるドアロック機構の作動解除につき説明すると
、キー1のキー孔への挿入時に、第2のコードを有する
磁性体6と第2のキー検出部との相互作用により、正規
の磁界変化が検出されて磁性体判別回路26から第2の
コード合致信号出力が得られると、第2の信号出力回路
28はその合致信号出力により前述の第1の信号出力回
路22の出力による作動の場合と同様に。
レバークラッチアクチュエータ23を駆動させ。
第1及び第2のロッキングレバー70.71が結合し、
通常のキー操作により第2のロッキングレバー71の偏
心ピン71aも回動し、中間部材がポールと係合位置に
変位してドアロックの解錠が所定通り行なわれる。
一方、例えば何等かの不正手段によりドア錠9の解錠を
直接行なおうとしても、正規のキー1を用いてのキー孔
への挿入が行なわれない限り、ロッキングレバーが空振
り機構80を空振り状態に保持し、結果としてドア錠9
の解錠は不能となる。
さらには、仮りにドア錠9が破壊されて車室内に侵入で
きたとしても、正規のキーを用いなければエンジン始動
カット回路33の始動は不能、すなわち防御装置31の
作動状態の解除は不能となる。
なお、防御装置31のエンジン始動カット回路33は直
接的に第1のキー検出部90の第1の信号出力回路22
の出力を用い、あるいは第2のキー検出部29の第2の
信号出力回路28の出力を用いるように構成してもよい
また、上述の実施例では第2のキー検出部29.29a
をキー1に設けられた磁性体6と検出コイル21とを用
いて磁界変化(例えばインダクタンス変化)を検出する
構成としたが、例えばホール素子のような磁気感応素子
と磁性体6とを用いて磁界変化を検出するように構成し
ても何等差し支えないものである。
次に、第6図及び第7図は防御装置31の他の実施例を
示すものであり、当該車両の例えば右側前方ドア41の
ウィンドガラス42はドア構体43に内蔵され、電動モ
ータ44を駆動源とするウィンドガラス昇降機構45に
より行われる。ここで、ウィンドガラス42は強化ガラ
スから成り、衝撃を局部的に受けて割れるとその全体が
粉状前に粉砕される。また、ウィンドガラス42が下降
した状態ではウィンドガラス42は前記ドア構体43の
内部1図示しない外側ドアパネル間に格納され、またウ
ィンドガラス42が上昇して全開状態となったときには
ウィンドガラス42の下端部46はドア構体45内に位
置してこの下端部46は外部から不可視状態となる。ウ
ィンドガラス42内面の下端部46には車体の前後方向
にテープ状の導電体47Aが貼り付けてあり、この導電
体47Aの両端部に固定された端子48.49はリード
線50.51を介して第7図に示す破壊検知回路52に
接続されている。なお、導電体47Aは例えば銅箔から
成る抵抗47aを構成し、図示しない左側前方ドア、左
側後方ドア、右側後方ドアの各ウィンドガラスにもそれ
ぞれ導電体が貼られており、それぞれ抵抗47b、47
C147dを構成し、これらの抵抗47a〜47dは直
列に接続されている。
破壊検知回路52は入力端子Aを有し、この入力端子A
には通常所定のハイレベルの信号が印加されトランジス
タQ1はオン状態になっており、トランジスタQ2もオ
ン状態になっている。そして、トランジスタQ3がオン
状態のときは検知抵抗Rcに所定の検知電圧Vc(例え
ば電源電圧Vccの略50%の電圧)が表われ、この検
知電圧VcがウィンドコンパレータCwに入力されると
、出力端子Bから所定のローレベルの信号が出力される
。つまり、ウィンドコンパレータCwは切断検出手段を
構成し、ウィンドコンパレータCwを介して出力端子B
から得られる出力がローレベルのときは正常なときであ
る。
なお、ウィンドコンパレータCwは検知電圧Vcが電源
電圧Vccの80%〜20%のとき出力端子Bをローレ
ベルとし、検知電圧Vcが電源電圧Vccの80%以上
または20%以下のとき。
ハイレベルの出力となり、このハイレベルの出力を例え
ばブザー吹鳴用、インジケータランプ点灯用等の警報信
号として用いる。
従って、各ドアのウィンドガラスのうち1枚でも破壊さ
れると、このウィンドガラスは強化ガラスのために全体
が粉状態となり1例えば導電体47Aが切断される。こ
のため、破壊検知回路52の検知電圧Vcは略Ovとな
り、出力端子Bはハイレベルになる。
また、切断された導電体47Aが何等かの原因で電源回
路に接触すると、検知電圧Vcは略電源電圧Vccにな
るので出力端子Bはハイレベルとなって警報信号が得ら
れる。
第8図は防御装置31のより具体的な構成を説明するも
のである。
防御装置31はキー1がキー孔から抜かれたことを検出
するキー抜き検出回路53と、開閉体の開閉状態を検出
する開閉状態検出回路54と、前記開閉体の施錠状態を
検出する施錠状態検出回路55とを有している。そして
、キー抜き検出回路53、開閉状態検出回路54、及び
施錠状態検出回路55の各出力信号はエンジン始動カッ
ト回路33に入力され、このエンジン始動カット回路3
3は上述した第1の信号出力回路22、または第2の信
号出力回路28、もしくは28aの出力により制御され
、作動状態報知部としても作動する。
次に、この第8図に示す防御装置31のさらに具体的な
構成及び作動につき具体的に説明する。
キー抜き検出回路53は、例えばキー1をステアリング
ロックのキー挿入孔に挿入して回動するとオンとなり、
該キー挿入孔から抜くとオフとなるロックピンスイッチ
により構成される。
また、開閉状態検出回路54は、例えばすべての開閉体
の開閉状態に応じた出力をするスイッチで構成される。
さらに、施錠状態検出回路55は、例えばドアをロック
ノブの操作により施錠(ロック)するとオフとなり、解
錠(アンロック)するとオンになるロックノブスイッチ
で構成される。
かかる構成の防御装置31の作動につき第11図のフロ
ーチャートを参照しながら説明する。
(1)防御装置31の作動解除状態から作動状態への移
行。
防御装置31は、前記キーレスロック操作した時のみ作
動状態となり、盗難防止警報回路62はセット状態とな
り、ニレジン始動カット回路33も作動状態となる。
すなわち、車両の盗難防止システムが当初から防御装置
31の作動解除状態(ステップ101)にあるとき、ス
テアリングロックのキー挿入孔よりキー1を抜くと(ス
テップ102)、ロックピンスイッチはオフになる。
かかる状態から防御装置31を作動状態にするには、ア
シスト側ドア等他の全てをロックノブで施錠状態にしく
ステップ103)、ドライバー側ドアをドア開放状態で
前記キーレスロックにより施錠状態にしくステップ10
4,105)、ドアを閉じ他の開閉体のトランクやボン
ネットが閉状態で且つ施錠状態にあれば(ステップ10
6)第2の信号出力回路28aの出力に基づく指令信号
が作動報知手段のブザーに入力され該ブザーが例えば3
秒間吹鳴して(ステップ107)、防御装置31が作動
状態になったことを報知した後、防御装置31は作動状
態に入る(ステップ108)。
本実施例において上述のように防御装置!31の作動゛
をキーレスロック時(ステップ105)のみとしたのは
防御袋!31の作動忘れを防止するためである。
(2)防御装置31の作動状態の確認。
キー挿入孔からキー1を抜いて(ステップ102)、ド
ライバー側ドアをキー1を用いて施錠状態にすると(ス
テップ109)該施錠状態がキーレスロックの手順を踏
まずに行われたことを検出して、直ちにブザーが例えば
5回断続吹鳴しくステップ110)、防御装置131が
作動していないことを報知する。
(3)正規のキー1による防御袋[!31の作動解除状
態実現。
防御装置31の作動状態(ステップ108)において、
正規のキー1を用いた時には前述したように第1または
第2の信号出力回路22.28の出力が所定の出力であ
る(ステップ112゜113)ので防御装置31の作動
状態は解除される(ステップ120)、すなわち、盗難
防止警報回路62の作動は解除されて警報は行なわれな
い。
そして、車室内に入り当該正規のキー1を用いて前記キ
ー挿入孔に挿入すると第2の信号出力回路28aの所定
出力によりエンジン始動カット回路33の作動状態が解
除される。
この場合、第1または第2の信号出力回路22゜28の
出力を用いて直接的にエンジン始動カット回路33の作
動状態を解除するようにしてもよい。
(4)不正手段による警報作動。
防御装置31が作動状態にあるとき(ステップ108)
、例えばボンネット(トランクも同様)が不正手段にて
こじあけられると(ステップ114)、ボンネットスイ
ッチがオン作動して、所定の指令信号に基づき警報作動
がなされる(ステップ115)、この警報作動は例えば
ホーンが5分間断続吹鳴したり、ヘッドライトやウィン
カ−が5分間点滅したりすることによりなされ(ステッ
プ131)、その後防御装置31の作動状態が停止され
る(ステップ128)。
また、この場合、上述の実施例(第5図参照)で説明し
たような構成のエンジン始動カット回路33のスタータ
カットリレーを防御袋W1131の作動状態の解除時ま
で通電させずエンジンが始動しないようにする(ステッ
プ116)。
さらに、例えばドライバー側ドア(アシスト側も同様)
のウィンドガラスを破壊して(ステップ119)ロック
ノブの操作によりドアを解錠した場合には(ステップ1
23)、第1または第2の信号出力回路22.28aの
出力は設定範囲外となっており(ステップ117)、且
つ、ロックノブスイッチがオン状態となり上述のステッ
プ115の警報が行われる。
このウィンドガラスの破壊の場合は、上述の実施例(第
6図及び第7図参照)で説明したような破壊検知回路5
2を作動させ、その検知出力によりエンジン始動カット
回路33の作動を保持する(ステップ11B)。
さらに、例えばドア錠9を破壊してドアを開いた場合(
ステップ124)にも、第2のキー検出部29の出力が
予め設定された設定範囲外であり(ステップ117)、
且つ開側体が開状態となる−ので警報が行われる。。
また、キープロフィールが同一のキーを入手して不正な
防御装置31の作動状態解除を行っても、第2の信号出
力回路28aの所定の出力が得られないので(ステップ
117)、防御装置31の作動状態は解、除されない。
また、防御装置31の作動状態で(ステップ108)、
正規のキー以外で不正な作動解除をしようとした時の対
策としては、第2の信号出力回路28aの出力の設定出
力外の信号が例えば連続2回以上入力されると第2のキ
ー検出部29aの作動を例えば2分間停止させ(ステッ
プ122)、防御装置31の作動解除が容易になし得な
いようにしである。
(5)防御装置31の作動状態の停止。
防御装置31の盗難防止警報回路62がセット状態とな
っていたり、エンジン始動カット回路33が不作動状態
となっている。その状態を停止させるためには、正規の
キー1をステアリングロックのキー挿入孔に挿入するこ
とにより行われる。
すなわち、正規のキーlを用いたときには、前述したよ
うにキー挿入孔に設けた検出コイル13aが正規の磁界
変化を検出し、第2の信号出力回路28aから所定の出
力が得られ(ステップ125゜126)、警報出力が遮
断され(ステップ127)、防御袋W31の作動状態が
停止される(ステップ128)。
この場合、正規のキー1以外のキーを用いて前記第2の
信号出力回路28aから所定の出力以外の出力が例えば
2回連続して入力されたときには(ステップ129,1
30)、以後筒2のキー検出部29aは例えば2分間の
作動停止となり(ステップ125)、結果として防御装
置31の作動状態の解除は不能となる。
なお5本装置はドアロック装!30及l防御装置31の
電源切れに対する対策として、その主電源の発電能力低
下時に自動的に接続される補助電源を搭載している。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明に係る車両の盗難防止装置
は、第1のコードを重畳した赤外線を発光する発光部を
キーに設け、該キーからの赤外線を受光する受光部を車
体に設け、該受光部の出力を受けて前記第1のコードを
判別する第1のコード判別手段を設け、該第1のコード
判別手段から得られる第1のコード合致信号出力に応じ
て当該車両の開閉体の施解錠を図る駆動手段を設け、第
2のコードを有する磁性体をキーに設け、該キーのキー
孔への挿入時に該磁性体による磁界変化を検出する磁性
体検出部を車体に設け、該磁性体検出部の出力に応じて
前記第2のコードを判別する第2のコード判別手段を設
けて成り、該第2のコード判別手段から得られる第2の
コード合致信号出力に応じて前記開閉体のドアロックの
施解錠信号を出力するドアロック装置と、該施解錠装置
の前記第1のコード合致信号出力及び前記第2のコード
合致信号出力の少くとも一方により作動状態が解除され
る防御装置とを備える構成としたので。
キーの発光部に電源切れ、断線等が生じた場合でも、第
2のコードを有する磁性体をキーに設けたので通常のキ
ー操作により開閉体のドアロックの施解錠状態を実現で
きる。また、開閉体の解錠時あるいは解錠後に、前記第
1のコード合致信号出力または第2のコード合致信号出
力の少なくとも一方を用いなければ、防御装置の作動状
態を解除できないので、車両の盗難を確実に防止できる
さらに、ピッキング等の不正手段により開閉体のドアロ
ックを解錠状態とする行為が行なねれる場合には、第1
のコード合致信号出力及び第2のコード合致信号出力の
いずれも得られないので、開閉体のドアロック装置は作
動せず、かつ、防御装置の作動状態を解除できず、車両
の盗難のための不正手段を確実に無効にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る車両の盗難防止装置の全体構成
を示すブロック図、第2図はこの発明に係るキーの一部
省略平面図、第3図はドアハンドル近傍を示す平面図、
第4図はドア錠の内部を示す要部断面図、第5図はエン
ジン始動カット回路の回路図、第6図及び第7図は防御
装置の他の実施例を示すもので、第6図はドア内側の構
造を示す平面図、第7図は破壊検知回路の回路図、第8
図は防御装置のより具体的な全体構成を示すブロック図
、第9図及び第10図はオートドアロック機構を説明す
るもので第9図はその要部正面図、第10図はその要部
縦断面図、第11図は第8図に示す防御装置の作動を説
明する盗難防止フローチャートである。 1・・・キー、5・・・発光ダイオード(発光部)、6
・・・磁性体、13・・・検出コイル(磁性体検出部)
。 16・・・コード発振回路、20・・・コード比較回路
(第1のコード判別手段)、23・・・レバークラッチ
アクチュエータ(駆動手段)、26.26a・・・磁性
体判別回路(第2のコード判別手段)、30・・・ドア
ロック装置、31・・・防御装置、33・・・エンジン
始動カット回路、47A・・・導電体、52・・・破壊
検知回路、53・・・キー抜き検出回路、54・・・開
閉状態検出回路、55・・・施解錠状態検出回路、61
・・・ドアロックアクチュエータ(駆動手段)、63・
・・キーレスロック検出回路、Cw・・・ウィンドコン
パレータ(切断検出手段)。 出願人  株式会社 本田ロック 同   本田技研工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、第1のコードを重畳した赤外線を発光する発光部を
    キーに設け、該キーからの赤外線を受光する受光部を車
    体に設け、該受光部の出力を受けて前記第1のコードを
    判別する第1のコード判別手段を設け、該第1のコード
    判別手段から得られる第1のコード合致信号出力に応じ
    て当該車両の開閉体の施解錠を図る駆動手段を設け、さ
    らに、第2のコードを有する磁性体をキーに設け、該キ
    ーのキー孔への挿入時に該磁性体による磁界変化を検出
    する磁性体検出部を車体に設け、該磁性体検出部の出力
    に応じて前記第2のコードを判別する第2のコード判別
    手段を設けて成り、該第2のコード判別手段から得られ
    る第2のコード合致信号出力に応じて前記開閉体を前記
    キーにより施解錠可能とするドアロック装置と、前記第
    1のコード合致信号出力及び前記第2のコード合致信号
    出力の少くとも一方を受けて防御作動状態が解除される
    防御装置とを備えたことを特徴とする車両の盗難防止装
    置。 2、前記防御装置は、前記キーが抜かれたことを検出す
    るキー抜き検出手段と、前記開閉体の開閉状態を検出す
    る開閉状態検出手段と、前記開閉体の施錠状態を検出す
    る施錠状態検出手段とから成り、前記キー抜き検出手段
    、開閉状態検出手段、及び施錠状態検出手段の各出力信
    号を入力して前記キーが抜かれ前記開閉体のうち所定の
    開閉体が開状態から、施錠、そして閉状態へと順次移行
    したことを検出したとき作動状態となる特許請求の範囲
    第1項記載の車両の盗難防止装置。 3、前記防御装置は、前記キーが抜かれいずれかの前記
    開閉体が閉状態且つ施錠状態になったことを検出したと
    き警報可能状態となり、前記いずれかの開閉体の所定の
    開操作が行なわれずに開状態になったことを検出したと
    き警報する第1の警報手段を有し、少くとも一方の前記
    コード合致信号出力により前記警報可能状態を解除する
    ものである特許請求の範囲第2項記載の車両の盗難防止
    装置。 4、前記防御装置は、前記キーが抜かれいずれかの開閉
    体が閉状態且つ施錠状態になったことを検出したとき当
    該車両のエンジンを始動不能状態とし、少くとも一方の
    前記コード合致信号出力により該エンジンの始動不能状
    態を解除する特許請求の範囲第2項または第3項記載の
    車両の盗難防止装置。 5、前記防御装置は、前記キーが抜かれいずれかの開閉
    体が閉状態且つ施錠状態になったことを検出したとき警
    報可能状態となり、所定のウィンドガラスの破壊を破壊
    検知手段により検出したとき警報する第2の警報手段を
    有し、少くとも一方の前記コード合致信号出力により前
    記警報可能状態を解除する特許請求の範囲第2項から第
    4項までのいずれか1項に記載の車両の盗難防止装置。 6、前記破壊検知手段は、破壊時に全体が粉状態となる
    強化ガラスから成る所定のウィンドガラスに、車外から
    不可視状態であり且つ該ウィンドガラスの破壊に伴い切
    断されるテープ状の導電体を設け、該導電体の切断を電
    気的に検出する切断検出手段を設けて成る特許請求の範
    囲第5項記載の車両の盗難防止装置。 7、前記防御装置は、所定の前記開閉体が前記キーを用
    いないで閉状態にされた時にのみ作動状態となる特許請
    求の範囲第1項から第6項までのいずれか1項に記載の
    車両の盗難防止装置。 8、前記防御装置は、前記キーを当該車両のエンジンス
    イッチの作動用キー挿入孔に挿入した時、該エンジンを
    始動させるものである特許請求の範囲第1項、第2項、
    第3項、第5項、第6項、または第7項記載の車両の盗
    難防止装置。
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