JP2823447B2 - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

車両用盗難防止装置

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JP2823447B2
JP2823447B2 JP29993392A JP29993392A JP2823447B2 JP 2823447 B2 JP2823447 B2 JP 2823447B2 JP 29993392 A JP29993392 A JP 29993392A JP 29993392 A JP29993392 A JP 29993392A JP 2823447 B2 JP2823447 B2 JP 2823447B2
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久 青木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドアのキーシリンダに
挿入されたキーの回動操作により解錠動作および施錠動
作を行うドアロック機構およびリモート操作手段からの
施錠信号あるいは解錠信号を受付けてドアロック機構に
施錠動作あるいは解錠動作を行わせるドアロック制御装
置を備えた車両を対象とした車両用盗難防止装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば車両としての自動車においては、
一般に、ドア部に設けられたドアロック機構に対して、
イグニッションキーをドアのキーシリンダに差し込んで
施錠側あるいは解錠側に回動操作して機械的に施錠動作
あるいは解錠動作を行なわせるようにしている。また、
例えば、運転席側のドアに設けられたドアロック機構に
おいてはキーシリンダの回動操作に応じて他の各ドアの
ロック機構をソレノイドやモータなどの電気的手段によ
り駆動して施錠動作あるいは解錠動作を行なわせるドア
コントロール装置を設けた構成のものがある。
【0003】さらに、近年では、このようなドアコント
ロール装置に受信装置を付設して外部から電波信号によ
りドアロック機構に施錠動作あるいは解錠動作を行なわ
せるようにしたものがある。これは、例えば、イグニッ
ションキーのキーグリップ部に小形のリモート送信回路
を組み込み、解錠信号あるいは施錠信号を電波信号によ
り送信可能な構成とし、自動車側で受信装置により電波
信号を受けると、これに応じてドアコントロール装置に
解錠信号あるいは施錠信号を与えてロック機構に解錠動
作あるいは施錠動作を行なわせるようにしたものであ
る。
【0004】ところで、上述のようなドアロック機構を
有する自動車においては、イグニッションキーをドアの
キーシリンダに挿入して回動操作することにより、機械
的に解錠動作を行うことができる構成であるため、例え
ば、不正行為によりドアのキーシリンダが回動操作され
た場合でも解錠動作が行われてしまい、盗難に対する安
全性が損なわれる不具合がある。
【0005】そこで、従来では、上述のようなドアロッ
ク機構を有する車両においても、図7に示すような盗難
防止制御装置1を付設することにより、不正行為でドア
ロック機構が解錠されてドアが開かれた場合には、外部
に警報を出力することにより盗難に対する安全性の向上
を図ることが考えられている。
【0006】すなわち、図7において、後述のように動
作する盗難防止制御装置1は、イグニッションキー2に
内蔵されたリモート送信回路2aからの電波信号をアン
テナ1aを介して受信する受信回路を有すると共に、各
種のスイッチから検出信号が入力されるようになってい
る。つまり、盗難防止制御装置1の各入力端子には、イ
グニッションのキーシリンダに設けられたイグニッショ
ンスイッチ(以下IGスイッチと称す)3およびイグニ
ッションキー(以下IGキーと称す)2の有無を検出す
るキーポジションスイッチ4が接続されると共に、ドア
に設けられたドアカーテシスイッチ5およびロックポジ
ションスイッチ6が接続されている。
【0007】ドアロック機構7を電気的に駆動制御可能
なドアコントロール回路8は、運転席側ドアのキーシリ
ンダの回動操作に応じて切換わるキー連動スイッチ9か
らの信号あるいは図示しない車室内のスイッチ操作に応
じて、モータ8aに通電して全ドアのドアロック機構7
を電気的に駆動し施錠あるいは解錠動作を行わせるもの
で、盗難防止制御装置1からも信号が与えられるように
なっている。また、盗難防止制御装置1には警報を行う
ための警報装置10が接続されており、盗難防止制御装
置1からの警報出力に応じて警報動作を行うように構成
されている。
【0008】さて、盗難防止制御装置1は、例えば、I
Gスイッチ3,キーポジションスイッチ4,ドアカーテ
シスイッチ5およびロックポジションスイッチ6のそれ
ぞれからの検出信号に基づいて警戒モードを設定する
と、IGキー2のリモート送信回路2aからの解錠信号
を受け付けたときにのみ、ドアコントロール回路8に解
錠信号を与え、モータ8aを駆動させることによりドア
ロック機構7に解錠動作を行わせると共に、この警戒モ
ードを解除するようになっている。
【0009】この場合、リモート送信回路2aから送信
される電波信号には、各自動車に固有に設定された識別
コードが含まれており、盗難防止制御装置1は、その識
別コードが一致したときに、使用者が所持しているリモ
ート送信回路2aからの電波信号であることが特定され
るのである。したがって、例えば、識別コードを複数桁
の符号化された信号として設定すれば、桁数が増えるほ
ど組み合わせの数が増えるので、盗難に対する安全性を
より向上させることができる。
【0010】そして、盗難防止制御装置1は、上述の警
戒モードにおいては、例えば、ドアのキーシリンダに異
物などを挿入してドアロック機構7を解錠動作させた場
合には、ドアが開かれたときに、不正行為によりドアが
開かれたとして警報装置10に警報出力を与えて警報動
作を行わせるのである。警報動作としては、例えば、ホ
ーンを鳴らしたり、ヘッドライトを点滅させたりあるい
は電波信号により外部の受信器に警報信号を送信するも
ので、これにより、車内への不正侵入者を阻止しようと
いうものである。
【0011】ところで、上述の場合、警戒モードの解除
を、盗難防止制御回路1がリモート送信回路2aからの
電波信号を受け付けたときのみとすると、そのリモート
送信回路2aが何等かの故障を起こしたりあるいは内蔵
された電池の寿命で動作不能となっている場合でも、使
用者がIGキー2により直接ドアロック機構7を解錠動
作させるとドアを開けたときに警報動作が行われてしま
うことになるので、何等かの救済措置が必要になってく
る。
【0012】そこで、従来では、このような場合の救済
措置として、リモート送信回路2aからの解錠信号を受
け付けていなくとも、使用者がIGキー2により直接ド
アロック機構7を解錠動作させてドアを開けることを許
容する構成が考えられている。すなわち、ドアロック機
構7が解錠動作された後にドアが開かれると、その時点
では、盗難防止制御装置1によりただちに警報出力を行
わせず、所定時間(例えば10〜30秒間)だけ待つよ
うにし、この間に、使用者がイグニッションのキーシリ
ンダにIGキー2を挿入してACC位置に設定すれば、
IGスイッチ3からの検出信号に基づいて警戒状態を解
除できるように構成するのである。
【0013】これにより、正規のIGキー2を所持して
いる使用者であれば、直接ドアロック機構7を解錠動作
させた場合でも警戒モードを解除でき、しかも侵入者に
より不正にドアが開かれた場合には、所定時間後に警報
動作を行なわせることができるので、救済措置を設けな
がら盗難に対する安全性の向上を図れるのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来構成のものでは、盗難防止制御装置1により
設定される警戒モードにおいては、上述した救済措置を
設ける都合上、直接ドアロック機構7が解錠動作された
後にドアが開かれたときには、所定時間だけ待機した後
に警報動作を行う構成としているので、この間に車内に
侵入して不正行為が行われる虞がある。
【0015】ところが、その場合に設定する待機時間と
しては、使用者がドアを開いてから警戒モードを解除す
べくIGキー2をイグニッションに挿入してACC位置
に設定するまでの所用時間を見積もる必要があるため、
ある程度以上短く設定できない事情がある。
【0016】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、警戒モード状態で、キーの回動操作に
よりドアロック機構の解錠動作を行うことにより警戒モ
ードの解除を可能とした構成としながら、不正行為状態
を検出するとただちに外部に警報を行うことができ、盗
難に対する安全性をさらに向上し得る車両用盗難防止装
置を提供するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用盗難防止
装置は、ドアのキーシリンダに挿入されたキーの回動操
作により解錠動作および施錠動作を行うドアロック機構
と、リモート操作手段からの施錠信号あるいは解錠信号
に基づいて前記ドアロック機構に施錠動作あるいは解錠
動作を行わせるドアロック制御装置を備えた車両を対象
としているものであり、前記キーシリンダの回動操作
検出する回転スイッチと、前記車両に固有に設定された
データ要素の列により表される識別コードを記憶する記
憶手段と、前記車両の外部への警報を行う警報手段と、
前記ドアロック機構の施錠状態で設定される警戒モード
においては、不正行為状態を検出して前記警報手段に警
報出力を与え、前記リモート操作手段から解錠信号を受
けたときあるいは前記回転スイッチからの検出信号をデ
ータ要素としてこれらを時系列的に組み合わせてなるデ
ータ要素の列が前記識別コードと一致したときにのみ前
記ドアロック制御装置に解錠動作を行わせると共に前記
警戒モードを解除する盗難防止制御手段とを設けて構成
したところに特徴を有する。
【0018】また、上記車両において、前記キーシリン
ダの解錠動作側および施錠動作側への回動操作を検出す
る回転スイッチと、前記キーシリンダへの前記キーの挿
入を検出するキー検出手段と、データ要素の列により表
される前記車両に固有に設定された識別コードを記憶す
る記憶手段と、前記車両の外部への警報を行う警報手段
と、前記ドアロック機構の施錠状態で設定される警戒モ
ードにおいては、前記ドアロック機構の解錠状態あるい
は前記ドアの開状態を検出して前記警報手段に警報出力
を与え、前記リモート操作手段から解錠信号を受けたと
きあるいは前記回転スイッチからの前記施錠動作側への
回動操作の検出信号および前記キー検出手段からの検出
信号をデータ要素としてこれらを時系列的に組み合わせ
てなるデータ要素の列が前記識別コードと一致したとき
にのみ前記ドアロック制御装置に解錠動作を行わせると
共に前記警戒モードを解除する盗難防止制御手段とを設
けて構成しても良い。
【0019】さらに、運転席側ドアのキーシリンダに挿
入されたキーの回動操作により解錠動作および施錠動作
を行う運転席側ドアロック機構と、他の席側ドアに設け
られ解錠動作および施錠動作を行う他の席側ドアロック
機構と、リモート操作手段からの施錠信号あるいは解錠
信号に基づいてまたは前記運転席側ドアの解錠動作ある
いは施錠動作に応じて前記運転席側および他の席側ドア
ロック機構に施錠動作あるいは解錠動作を行わせるドア
ロック制御装置を備えた車両を対象とし、前記キーシリ
ンダの解錠動作側および施錠動作側への回動操作を検出
する回転スイッチと、前記車両に固有に設定されたデー
タ要素の列で表される識別コードを記憶する記憶手段
と、前記車両の外部への警報を行う警報手段と、前記運
転席側および他の席側のドアロック機構の施錠状態で設
定される警戒モードにおいては、前記ドアの開状態を検
出して前記警報手段に警報出力を与え、前記リモート操
作手段から解錠信号を受けたときあるいは前記回転スイ
ッチからの前記解錠動作側あるいは施錠動作側への回動
操作の検出信号をデータ要素としてこれらを時系列的に
組み合わせてなるデータ要素の列が前記識別コードと一
致したときにのみ前記ドアロック制御装置に解錠動作を
行わせると共に前記警戒モードを解除する盗難防止制御
手段とを設ける構成とすることもできる。
【0020】この場合、前記キーシリンダへの前記キー
の挿入を検出するキー検出手段を設け、前記ドアロック
制御装置を、前記警戒モードにおいて前記キー検出手段
から検出信号が与えられている状態では前記解錠動作を
禁止するように構成することが好ましい。
【0021】また、前記キーシリンダへの前記キーの挿
入を検出するキー検出手段を設け、前記盗難防止制御手
段を、前記警戒モードにおいて前記キー検出手段から検
出信号が与えられている状態では前記ドアロック制御装
置による解錠動作を禁止するように構成しても良い。
【0022】
【作用】請求項1記載の車両用盗難防止装置によれば、
盗難防止制御手段は、警戒モードにおいては、リモート
操作手段から解錠信号を受けたとき、あるいは回転スイ
ッチからの検出信号を組み合わせたデータ要素の列が記
憶手段に記憶された識別コードと一致したときにドアロ
ック制御装置に解錠動作を行なわせると共に警戒モード
を解除し、これ以外の不正行為が行われた状態を検出し
たときには警報手段に警報出力を与えて車両外部に警報
するようになる。これにより、リモート操作手段が故障
等して解錠信号の送信が不能な場合でも、キーを用いて
ドアキーシリンダを回動操作して識別コードを入力して
警戒モードを解除して解錠することができ、また、車両
内に不正侵入しようとする場合にはただちに警報を出力
することができるようになるので、盗難に対する安全性
が向上する。
【0023】請求項2記載の車両用盗難防止装置によれ
ば、盗難防止制御手段は、警戒モードにおいては、リモ
ート操作手段から解錠信号を受けたとき、あるいは回転
スイッチからの施錠動作側への回動操作の検出信号およ
びキー検出手段からの検出信号をデータ要素としてこれ
らを時系列的に組み合わせてなるデータ要素の列が記憶
手段に記憶された識別コードと一致したときにドアロッ
ク制御装置に解錠動作を行なわせると共に警戒モードを
解除し、これ以外の方法でドアロック機構が解除された
りあるいはドアの開状態が検出されると警報手段に警報
出力を与えて車両外部に警報するようになる。
【0024】この場合、上述のようにキーにより識別コ
ードを入力するときには、キーをキーシリンダに挿入す
ると共に施錠動作側に回動操作する動作を組み合わせる
ようにしているので、ドアロック機構に解錠動作を行わ
せる回動操作を含んでおらず、したがって警戒モードの
解除をすることなくドアを開けるといった不正動作を行
なうことなく識別コードの入力を行なえ、不正行為があ
ったときにはただちにこれを検出して警報動作を行わせ
ることができる。
【0025】請求項3記載の車両用盗難防止装置によれ
ば、盗難防止制御手段は、警戒モードにおいては、リモ
ート操作手段から解錠信号を受けたとき、あるいは回転
スイッチからの施錠動作側あるいは解錠動作側への回動
操作の検出信号をデータ要素としてこれらを時系列的に
組み合わせてなるデータ要素の列が記憶手段に記憶され
た識別コードと一致したときにドアロック制御装置に解
錠動作を行なわせると共に警戒モードを解除し、これ以
外の方法でドアロック機構が解錠動作されたときにはド
アの開状態が検出されると警報手段に警報出力を与えて
車両外部に警報するようになる。
【0026】この場合、上述のようにキーにより識別コ
ードを入力するときには、キーをキーシリンダに挿入し
て施錠動作側および解錠動作側への回動操作の組み合わ
せにより行うようにしているので、キーをキーシリンダ
に挿入したままの状態で連続して識別コードの入力操作
を行うことができる。
【0027】請求項4記載の車両用盗難防止装置によれ
ば、上述の場合に、警戒モードにおいては、キーシリン
ダにキーが挿入されたことをキー検出手段が検出する
と、この状態で、ドアロック制御装置は、ドアロック機
構に対する解錠動作を禁止するようになる。したがっ
て、このような警戒モードにおいては、正規のキーを用
いる場合でもキーシリンダを回動操作することによりド
アロック制御装置に解錠動作を行なわせることはでき
ず、キーシリンダは警戒モードを解除するための識別コ
ードの入力のために機能するようになる。この結果、
ーシリンダに挿入したキーにより識別コードを入力して
いるときにはドアロック制御装置による解錠動作が行わ
れなくなり、これに連動して他のドアロック機構が電気
的に施錠動作あるいは解錠動作されることなくなる。
【0028】請求項5記載の車両用盗難防止装置によれ
ば、前述の場合に、キーシリンダにキーが挿入されたこ
とをキー検出手段が検出すると、この状態で、盗難防止
制御手段は、ドアロック制御装置による解錠動作を禁止
するようになる。したがって、このような警戒モードに
おいては、正規のキーを用いる場合でもキーシリンダを
回動操作することによりドアロック制御装置に解錠動作
を行なわせることはできず、キーシリンダは警戒モード
を解除するための識別コードの入力のために機能するよ
うになる。この結果、キーシリンダに挿入したキーによ
り識別コードを入力しているときにはドアロック制御装
置による解錠動作が行われなくなり、これに連動して
のドアロック機構が電気的に施錠動作あるいは解錠動作
を繰り返すことなくなる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図1な
いし図3を参照しながら説明する。すなわち、電気的な
ブロック構成を示す図1において、盗難防止制御手段と
しての盗難防止制御回路11は、CPU11a,記憶手
段としてのROM11b,RAM11cおよび受信回路
11dを備えた構成とされている。この場合、ROM1
1b内には、自動車毎に設定される固有の識別コードが
記憶されると共に、後述するようなセキュリティプログ
ラムが記憶されている。また、受信回路11dは、アン
テナ12を介して受信される外部からの電波信号を受け
付けるようになっている。
【0030】イグニッションキー(以下IGキーと略
す)13は、キー溝が形成されたキープレート13aお
よびこのキープレート13aを支持するキーグリップ部
13bからなるもので、キーグリップ部13bにはロッ
クスイッチ14aおよびアンロックスイッチ14bが設
けられると共に、内部に施錠信号および解錠信号を電波
信号として送信するリモート送信手段としてのリモート
送信回路15が設けられている。そして、このリモート
送信回路15は、対象とする自動車に対応して設定され
た識別コードを含んだ施錠信号あるいは解錠信号を、ロ
ックスイッチ14aあるいはアンロックスイッチ14b
の操作入力に応じて送信するようになっている。
【0031】運転席部に設けられた図示しないイグニッ
ションのキーシリンダには、イグニッションスイッチ
(以下IGスイッチと略す)16およびキーポジション
スイッチ17が配設されている。IGスイッチ16はイ
グニッションのキーシリンダに挿入されたIGキー13
がOFF位置,ACC位置,ON位置あるいはST(ス
タート)位置のいずれの位置に回動されているかを検出
するスイッチであり、また、キーポジションスイッチ1
7はイグニッションのキーシリンダにIGキー13が挿
入されたか否かを検出するスイッチである。そして、こ
れらIGスイッチ16およびキーポジションスイッチ1
7はそれぞれ盗難防止制御回路11の入力端子Aおよび
Bに接続されている。
【0032】次に、ドア部において、図示しないキーシ
リンダの入口部分に配設されたシャッタには、IGキー
13などが挿入されたことを検出するキー検出手段とし
てのシャッタスイッチ18が設けられると共に、挿入さ
れたIGキー13などによりキーシリンダが施錠方向あ
るいは解錠方向へ回動されたことを検出する回転スイッ
チ19が設けられている。そして、これらシャッタスイ
ッチ18および回転スイッチ19は、それぞれ盗難防止
制御回路11の入力端子CおよびDに接続されている。
【0033】また、ドア部にはその開閉に応じてオンオ
フするドアカーテシスイッチ20が設けられると共に、
ドアのロック状態を検出するロックポジションスイッチ
21が設けられている。そして、これらドアカーテシス
イッチ20およびロックポジションスイッチ21は、そ
れぞれ盗難防止制御回路11の入力端子EおよびFに接
続されている。
【0034】ドアの施錠および解錠を行うドアロック機
構22は、ドアキーシリンダに挿入されたIGキー13
が回動操作されると、これに連動して機械的に駆動され
て施錠動作あるいは施錠動作を行うものである。そし
て、このドアロック機構22の駆動部にはモータ23が
設けられており、電気的にも解錠動作および施錠動作が
可能な構成となっている。
【0035】ドアロック制御装置としてのドアコントロ
ール回路24は、ドアに配設される種々の負荷を駆動制
御するもので、上記モータ23にも接続され、駆動出力
を与えるようになっている。そして、ドアコントロール
回路24の入力端子は盗難防止制御回路11の出力端子
Pに接続されており、施錠および解錠の動作指令信号が
与えられると、モータ23の正逆のいずれかに通電して
ドアロック機構22に施錠動作あるいは解錠動作を行な
わせるようになっている。なお、このドアコントロール
回路24は、ドアキーシリンダの施錠方向および解錠方
向への回動に連動してオンオフされるキー連動スイッチ
25から施錠あるいは解錠信号を受けると、これに基づ
いてモータ23の通電制御を行い、さらには、車室内に
設けられたロックスイッチからの信号に応じてモータ2
3への通電制御を行ってドアロック機構22に施錠動作
および解錠動作を行なわせるようになっている。また、
図示はしないが、ドアコントロール回路24には、他の
制御を行うために各スイッチからの検出信号が入力され
るようになっている。
【0036】警報手段としての警報装置26は、例えば
自動車に設けられたホーンなどで、盗難防止制御回路1
1の出力端子Qに接続され、警報出力が与えられると鳴
動するようになっている。なお、警報装置26は、ホー
ンに限らず、ヘッドライトを点滅動作させる回路とする
こともできるし、あるいは外部に電波信号で警報信号を
送信する送信器とすることもできるし、これらを併用し
た組み合わせにより構成しても良い。
【0037】次に、本実施例の作用について図2のフロ
ーチャートおよび図3のタイムチャートをも参照して説
明する。すなわち、盗難防止制御回路11のCPU11
aは、図2に示すセキュリティプログラムのフローチャ
ートにしたがって制御を行うもので、まず、ステップS
1で、警戒モードがセット状態かどうかを判断する。警
戒モードとは、使用者が不在のときに車室内に不正侵入
者が入らないように監視して警戒する状態で、具体的に
は、例えば、次の3つの条件から設定するようになって
いる。CPU11aは、キーポジションスイッチ17か
らの検出信号によりIGキー13がイグニッションのキ
ーシリンダから抜き出されたことを検出し、ドアカーテ
シスイッチ20からの検出信号により全ドアが閉じられ
ていることを検出し、そして、ロックポジションスイッ
チ21からの検出信号によりドアロック機構22が施錠
状態になっていることを検出し、これらの条件により設
定するようになっている。
【0038】そして、CPU11aは、ステップS1で
警戒モードがセット状態となったときには、ステップS
2に移行してIGキー13のリモート送信回路15から
解錠信号が送信されたかどうかを判断する。この場合、
IGキー13のアンロックスイッチ14bが押圧操作さ
れると、リモート送信回路15は解錠信号を電波信号と
して送信するようになる。リモート送信回路15からの
解錠信号は、アンテナ12を介して受信回路11dに入
力され、受信回路11dにおいて復調されると共にデジ
タル信号に変換された後にCPU11aに与えられるよ
うになる。
【0039】CPU11aは、受信回路11dから入力
されたデジタル信号の識別コードがROM11bに記憶
されている識別コードと一致しているときにその信号を
受付け、且つその信号が解錠信号であるときに「YE
S」と判断してステップS3に移行するようになる。そ
して、CPU11aは、ステップS3にて、ドアコント
ロール回路24に解錠信号を与えると共に警戒モードを
解除し、この後、ステップS1に戻るようになる。これ
により、ドアコントロール回路24はモータ23に通電
してドアロック機構22に解錠動作を行なわせる。
【0040】したがって、IGキー13のリモート送信
回路15から正しい解錠信号が電波信号により送信され
たときには、ドアが施錠状態から解錠され、且つ警戒モ
ードが解除されるので、そのままドアを開けても警報等
の出力は行われないようになっている。
【0041】そして、CPU11aは、ステップS2に
おいて、リモート送信回路15からの解錠信号が入力さ
れていない場合には、「NO」と判断してステップS4
に移行する。ここでは、CPU11aはドアのキーシリ
ンダにIGキー13などが挿入されたか否かをシャッタ
スイッチ18からの検出信号に基づいて判断する。そし
て、検出信号がある場合には「YES」と判断してステ
ップS5に移行し、無い場合には「NO」と判断してス
テップS6に移行する。
【0042】CPU11aは、ステップS5において
は、後述するようにしてIGキー13の回動操作により
正しい識別コードが入力されたときに「YES」と判断
してステップS3に移行し、前述同様にドアコントロー
ル回路24に解錠信号を与えると共に警戒モードを解除
するようになる。また、CPU11aは、ステップS5
にて正しい識別コードが入力されなかった場合には、
「NO」と判断してステップS6に移行する。
【0043】そして、CPU11aは、ステップS6に
おいて、ドアカーテシスイッチ20からの検出信号によ
りドアが開けられている状態を検出すると、「YES」
と判断してステップS7に移行し、警報装置26に警報
出力を与えて外部に警報動作を行うようになる。したが
って、正規の手続きを経てドアロック機構22が解錠動
作された場合つまり、ステップS2あるいはステップS
5にて「YES」と判断されてステップS3に移行して
ドアロック機構22が解錠動作された場合には警戒モー
ドが解除されるが、何等かの不正な方法によりドアロッ
ク機構22に解錠動作を行わせた後にドアが開けられた
場合には、不正行為状態とみなして警報動作を行うので
ある。
【0044】さて、次に、IGキー13をドアのキーシ
リンダに挿入してその回動操作により識別コードを入力
する方法について説明する。ここでは、識別コードが例
えば2桁の数字「23」に設定されている場合を例にと
って述べる。
【0045】すなわち、識別コード「23」を入力する
手順としては、IGキー13をドアのキーシリンダに挿
入し、上の桁の数字「2」に対応してIGキー13によ
る施錠方向への回動動作を2回行い、次に、一旦IGキ
ー13をキーシリンダから抜いた後再び挿入し、下の桁
の数字「3」に対応して施錠方向への回動動作を3回行
い、この後IGキー13をキーシリンダから抜き取って
終了する。
【0046】一方、このように、IGキー13による識
別コードの入力が行われると、CPU11aは、図3に
示すようなシャッタスイッチ18および回転スイッチ1
9からの検出信号に応じて、次のようにして判別を行
う。まず、図3(a)に示すように、シャッタスイッチ
18のオンによりドアのキーシリンダへのIGキー13
の挿入を検出し、同図(b)に示すように、所定時間内
に回転スイッチ19から施錠側への回動信号が入力され
るのをカウントしていく。そして、IGキー13がキー
シリンダから抜かれてシャッタスイッチ18がオフする
と、CPU11aは、施錠側への回動信号の入力が終了
したとしてそのカウント数を確定して上の桁の入力数と
して記憶するようになる。
【0047】以下、同様にして所定時間内に下の桁に応
じた回転スイッチ19からの施錠側への回動信号のカウ
ント数が確定されると、入力された識別コードがROM
11b内に記憶されている識別コード「23」と一致し
ているか否かを判断し、一致している場合には、前述の
ように、ステップS5にて「YES」と判断してドアコ
ントロール回路24に解錠信号を与えると共に警戒モー
ドを解除するようになるのである。なお、識別コードの
入力においては、IGキー13が解錠側に回動動作され
ることがないので、同図(c)に示すように、回転スイ
ッチ19から解錠側への回動信号が入力されることはな
い。
【0048】このように本実施例においては、盗難防止
制御回路11により、警戒モードにおいては、正規の手
続きを経ない不正行為によりドアロック機構22が解錠
動作された状態からドアが開かれると、この時点でただ
ちに警報動作を行わせ、リモート送信回路15からの解
錠信号を受けたときあるいはドアのキーシリンダに挿入
したIGキー13の施錠側への回動操作により識別コー
ドが入力されたときにのみ、ドアロック機構22の解錠
動作および警戒モードの解除を行わせるようにした。
【0049】これにより、警戒モードにおいては、使用
者によりIGキー13を直接ドアのキーシリンダに挿入
して識別コードを入力してドアロック機構22に解錠動
作を行なわせる場合でも、その識別コードの入力時には
施錠方向のみに回動させて行うので、不正行為によりド
アロック機構22が機械的に解錠動作されたときには警
戒モードが解除されず、ドアが開かれた時点でただちに
警報動作を行うことができるようになり、盗難に対する
安全性を向上させることができる。
【0050】尚、上記実施例においては、ステップS6
でドアが開かれたことを条件として警報動作を行わせる
ようにしたが、これに限らず、ドアロック機構22が機
械的に解錠動作されたことを条件として警報動作を行な
わせるようにしても良い。これは、上記実施例におい
て、IGキー13による識別コードの入力を行う場合に
は解錠側に回動操作しないので、ドアロック機構22が
機械的に解錠動作されることがないからである。
【0051】図4は本発明の第2の実施例を示すもの
で、以下、第1の実施例と異なる部分について説明す
る。すなわち、第1の実施例においては、警戒モードに
おいてIGキー13による識別コードの入力を、ドアの
キーシリンダに挿入したIGキー13を施錠側のみに回
動して行うようにしたが、本実施例においてはIGキー
13をキーシリンダに挿入したままで、施錠側および解
錠側に回動操作して識別コードを入力するものである。
【0052】すなわち、ここでは、識別コードが例えば
4桁の数字「9053」に設定されている場合を例にと
って述べる。まず、IGキー13をドアのキーシリンダ
に挿入し、千の桁の数字「9」に対応してIGキー13
を施錠側への回動操作を9回行い、続いて、百の桁の数
字「0」に対応してIGキー13を解錠側への回動操作
を10回行い、以下、続けて十の桁の数字「5」に対応
してIGキー13を施錠側への回動操作を5回行った
後、一の桁の数字「3」に対応してIGキー13を解錠
側への回動操作を3回行い、キーシリンダからIGキー
13を抜き取って入力動作を終了する。
【0053】一方、このように、IGキー13による識
別コードの入力が行われると、CPU11aは、図4に
示すように回転スイッチ19からの検出信号に応じて、
次のようにして判別を行う。まず、シャッタスイッチ1
8のオンによりドアのキーシリンダへのIGキー13の
挿入を検出し(図4(a)参照)、回転スイッチ19か
らの検出信号を受け付けるようになる。そして、CPU
11aは、回転スイッチ19から施錠側への回動信号が
入力されるのをカウントしていき(同図(b)参照)、
続いて回転スイッチ19から解錠側への回動信号が入力
されると(同図(c)参照)、その時点で施錠側への回
動信号の入力が終了したとして回転スイッチ19の施錠
側への回動信号のカウント値を記憶すると共に、続けて
解錠側への回動信号の入力をカウントするようになる。
【0054】以下、同様にして、CPU11aは、回転
スイッチ19からの回動信号が解錠側から施錠側へある
いはその反対に切換わる時点でカウント値を記憶してゆ
き、最後にIGキー13がキーシリンダから抜き取られ
ると、最後の桁の入力カウント値を確定して記憶するよ
うになる。そして、このように入力されたカウント値
が、ROM11b内に記憶されている識別コードと一致
したときに、CPU11aは警戒モードを解除するよう
になる。
【0055】なお、この場合に、IGキー13により識
別コードを入力する際に、IGキー13を解錠方向に回
動操作していることから、入力動作の途中でドア連動ス
イッチ25が切り換わるので、ドアコントロール回路2
4によりドアロック機構22を解錠動作させることにな
る。しかし、そのとき識別コードを入力し終わらないう
ちにドアを開いた場合には、入力中の識別コードが一致
していないことにより、CPU11aはただちに警報動
作を行うようになる。
【0056】したがって、不正行為によりドアのキーシ
リンダを解錠方向に回動してドアロック機構22に解錠
動作させた場合には、警戒モードが解除されていないの
で、ドアを開いた時点でただちに警報動作を行うことが
でき、このような第2の実施例においても第1の実施例
と同様の効果を得ることができる。
【0057】また、本実施例においては、IGキー13
をドアのキーシリンダに挿入して識別コードを入力する
場合に、第1の実施例と異なり、IGキー13を挿入し
たままの状態で連続して識別コードの入力操作を行うこ
とができるので、例えば、識別コードの桁数が多い場合
でも入力操作が簡単になる。
【0058】図5は本発明の第3の実施例を示すもの
で、第2の実施例と異なる部分について説明する。すな
わち、上述の第2の実施例においては、ドアのキーシリ
ンダにIGキー13を挿入して識別コードを入力する際
に、IGキー13を解錠側あるいは施錠側に回動操作す
ると、これに連動してドア連動スイッチ25が切り換わ
り、ドアコントロール回路24により全ドアのドアロッ
ク機構22が解錠動作あるいは施錠動作を行わせる構成
となっている。このことは、上述のように盗難に対する
安全性を低下させることではないが、本実施例において
は、このような場合におけるドアロック機構22を施錠
動作および解錠動作させるための無駄な消費電力や耳障
りな発生音をなくすようにしたものである。
【0059】すなわち、図5において、前述のキー連動
スイッチ25の可動接点25aはアースされ、施錠側端
子25bおよび解錠側端子25cはそれぞれドアコント
ロール回路24の施錠側入力端子Aおよび解錠側入力端
子Bに接続されている。そして、ドアのキーシリンダが
施錠側に回動操作されると、可動接点25aは施錠側端
子25bと導通状態となってドアコントロール回路24
の入力端子Aに「L」レベルの信号を与え、ドアのキー
シリンダが解錠側に回動操作されると、可動接点25a
は解錠側端子25cと導通状態となってドアコントロー
ル回路24の入力端子Bに「L」レベルの信号を与える
ようになっている。
【0060】一方、ドアのキーシリンダに設けられたシ
ャッタスイッチ18は、キーシリンダにIGキー13な
どが挿入されるとオンし、盗難防止制御回路11の入力
端子Cにアース電位となる信号を与えるようになってい
る。そして、盗難防止制御回路11においては、入力端
子CからCPU11aの入力端子に至る経路に入力回路
27が設けられている。なお、図5には、その入力回路
27を示しているが、他の入力回路は省略している。
【0061】この入力回路27において、入力端子Cは
図示極性の逆流阻止用のダイオード28および抵抗29
を介してCPU11aの入力端子に接続され、ダイオー
ド28と抵抗29との共通接続点は抵抗30を介して例
えば12Vのバッテリの電源端子31に接続されると共
に図示極性のツェナーダイオード32を介してアースさ
れている。CPU11aの入力端子はコンデンサ33を
介してアースされている。
【0062】また、CPU11aの施錠信号出力端子a
はトランジスタ,抵抗およびツェナーダイオードからな
る出力回路34を介して出力端子P1に接続され、その
出力端子Pはドアコントロール回路24の入力端子Aに
接続されている。また、盗難防止制御回路11の入力端
子Cは、図示極性のダイオード35を介して出力端子P
1に接続されている。したがって、シャッタスイッチ1
8がオンすると、入力端子C,出力端子P1を介してド
アコントロール回路24の入力端子Aに直接「L」レベ
ルの信号を与えるようになっている。
【0063】またCPU11aの解錠信号出力端子bは
トランジスタ,抵抗およびツェナーダイオードからなる
出力回路36を介して出力端子P2に接続されており、
その出力端子P2はドアコントロール回路24の入力端
子Bに接続されている。
【0064】なお、ドアコントロール回路24は、ドア
ロック機構22の駆動制御だけではなく、ドアに配設さ
れる他の負荷の制御も行うために、IGスイッチ16,
キーポジションスイッチ17,ドアカーテシスイッチ2
0およびロックポジションスイッチ21が接続されてい
る。
【0065】このような構成によれば、盗難防止制御回
路11により警戒モードが設定されている状態におい
て、IGキー13をドアのキーシリンダに挿入して識別
コードを入力する場合には、そのIGキー13の挿入に
よりシャッタスイッチ18がオンするので、盗難防止制
御回路11の入力端子C,ダイオード35,出力端子P
1を介してドアコントロール回路24の入力端子Aを
「L」レベルに設定するようになる。
【0066】これにより、ドアコントロール回路24
は、入力端子Aから「L」レベルの信号が与えられてい
る期間中はドアロック機構22を施錠状態に保持するよ
うになり、この間にIGキー13を解錠側に回動操作し
てキー連動スイッチ25がオンオフ動作した場合でも、
これに無関係にドアロック機構22の施錠状態が保持さ
れるようになる。
【0067】したがって、識別コードの入力時にIGキ
ー13を施錠側および解錠側に回動操作する場合でも、
ドアロック機構22を駆動するための電力の消費をなく
すと共に、その動作音もなくすことができ、使用者に対
する操作感を向上させることができる。
【0068】図6は本発明の第4の実施例を示すもの
で、第3の実施例と異なるところは、第3の実施例にお
いては、盗難防止制御回路11の入力端子Cと出力端子
P1との間をダイオード35を介して接続した構成とし
ているのに対して、本実施例においては、ドアコントロ
ール回路24の入力端子Aに対する「L」レベルの信号
をCPU11aの出力信号により与えるように構成した
ところである。
【0069】すなわち、盗難防止制御回路11のCPU
11aは、警戒モードの設定状態で、IGキー13がキ
ーシリンダに挿入されてシャッタスイッチ18からの検
出信号が入力されると、セキュリティプログラムによ
り、この検出信号が与えられている期間中は出力回路3
4に施錠信号つまり「L」レベルの信号をドアコントロ
ール回路24の入力端子Aに与えるようになっている。
【0070】これにより、ドアコントロール回路24は
ドアロック機構22を施錠状態に保持するようになり、
IGキー13により識別コードが入力されているとき
に、キーシリンダが解錠側に回動操作されてもドアロッ
ク機構22に解錠動作を行わせないようになり、この結
果、本実施例によっても第3の実施例と同様の効果を得
ることができるものである。
【0071】なお、上記各実施例においては、ドアロッ
ク機構22の解錠動作あるいは施錠動作をモータ23を
駆動することにより行う構成としたが、これに限らず、
例えば、ソレノイドに通電することにより解錠動作およ
び施錠動作を行なわせる構成としても良い。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用盗
難防止装置によれば、次のような優れた効果を奏するこ
とができる。すなわち、請求項1記載の車両用盗難防止
装置によれば、盗難防止制御手段により、警戒モードに
おいては、リモート操作手段から解錠信号を受けたと
き、あるいは回転スイッチからの検出信号を組み合わせ
たデータ要素の列が記憶手段に記憶された識別コードと
一致したときにドアロック制御装置に解錠動作を行なわ
せると共に警戒モードを解除し、不正行為状態を検出し
たときには警報手段に警報出力を与えて車両外部に警報
するようにしたので、リモート操作手段が故障等して解
錠信号の送信が不能な場合でも、キーをキーシリンダに
挿入して回動操作して識別コードを入力して警戒モード
を解除した上で解錠することができ、また、車両内に不
正侵入しようとする場合にはただちに警報を出力するこ
とができるようになるので、盗難に対する安全性が向上
するという優れた効果を奏する。
【0073】請求項2記載の車両用盗難防止装置によれ
ば、盗難防止制御手段により、警戒モードにおいては、
リモート操作手段から解錠信号を受けたとき、あるいは
回転スイッチからの検出信号およびキー検出手段からの
検出信号をデータ要素としてその組み合わせによるデー
タ要素の列が記憶手段に記憶された識別コードと一致し
たときにドアロック制御装置に解錠動作を行なわせると
共に警戒モードを解除し、これ以外の方法でドアロック
機構が解除されたりあるいはドアの開状態が検出される
と警報手段に警報出力を与えて車両外部に警報するよう
に構成したので、リモート操作手段の故障等でキーの回
動操作により識別コードを入力する場合でも、ドアロッ
ク機構に解錠動作を行わせないようにして警戒モードの
解除を行うことができるようになり、したがって、不正
行為によりドアロック機構が解錠動作されたときには、
その時点あるいはドアが開いた時点でただちに警報動作
を行わせることができ、盗難に対する安全性の向上を図
ることができるという優れた効果を奏する。
【0074】請求項3記載の車両用盗難防止装置によれ
ば、盗難防止制御手段により、警戒モードにおいては、
リモート操作手段から解錠信号を受けたとき、あるいは
回転スイッチからの施錠動作側および解錠動作側への回
動操作の検出信号をデータ要素としたデータ要素の列
記憶手段に記憶された識別コードと一致したときにドア
ロック制御装置に解錠動作を行なわせると共に警戒モー
ドを解除し、これ以外の方法でドアロック機構が解錠動
作されたときにはドアの開状態が検出されると警報手段
に警報出力を与えて車両外部に警報するように構成した
ので、盗難に対する安全性の向上を図りつつ、リモート
操作手段の故障等でキーの回動操作により識別コードを
入力する場合でも、キーをキーシリンダに挿入した状態
で連続して識別コードの入力動作を行うことができると
いう優れた効果を奏する。
【0075】請求項4記載の車両用盗難防止装置によれ
ば、警戒モードにおいて、キー検出手段により、キーシ
リンダにキーが挿入されたことを検出すると、ドアロッ
ク制御装置にドアロック機構に対する解錠動作を禁止す
るように構成し、また、請求項5記載の車両用盗難防止
装置によれば、警戒モードにおいて、キー検出手段によ
り、キーシリンダにキーが挿入されたことを検出する
と、盗難防止制御手段により、ドアロック制御装置によ
る解錠動作を禁止するように構成したので、キーシリン
ダに挿入したキーを施錠側および解錠側に回動操作して
識別コードを入力する場合でも、ドアロック制御装置あ
るいは盗難防止制御手段によりドアロック機構を施錠状
態に保持できるようになり、したがって、識別コードの
入力時にこれに連動して他のドアロック機構が電気的に
施錠動作あるいは解錠動作を繰り返すことがなくなり、
施錠動作あるいは解錠動作に伴う無駄な消費電力や耳障
りな動作音をなくすことができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的なブロック
構成図
【図2】セキュリティプログラムのフローチャート
【図3】識別コード入力時のタイムチャート
【図4】本発明の第2の実施例を示す図3相当図
【図5】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図6】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図7】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
11は盗難防止制御回路(盗難防止制御手段)、11a
はCPU、11bはROM(記憶手段)、11dは受信
回路、13はイグニッションキー、15はリモート送信
回路(リモート送信手段)、16はイグニッションスイ
ッチ、17はキーポジションスイッチ、18はシャッタ
スイッチ(キー検出手段)、19は回転スイッチ、20
はドアカーテシスイッチ、21はロックポジションスイ
ッチ、22はドアロック機構、23はモータ、24はド
アコントロール回路(ドアロック制御装置)、26は警
報装置(警報手段)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E05B 65/20 E05B 65/20 (72)発明者 水野 隆司 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番 地 株式会社東海理化電機製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−289454(JP,A) 実開 平4−5157(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 25/10 B60R 25/00 E05B 49/00 E05B 65/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアのキーシリンダに挿入されたキーの
    回動操作により解錠動作および施錠動作を行うドアロッ
    ク機構と、リモート操作手段からの施錠信号あるいは解
    錠信号に基づいて前記ドアロック機構に施錠動作あるい
    は解錠動作を行わせるドアロック制御装置を備えた車両
    において、 前記キーシリンダの回動操作を検出する回転スイッチ
    と、 前記車両に固有に設定されたデータ要素の列により表さ
    れる識別コードを記憶する記憶手段と、 前記車両の外部への警報を行う警報手段と、 前記ドアロック機構の施錠状態で設定される警戒モード
    においては、不正行為状態を検出して前記警報手段に警
    報出力を与え、前記リモート操作手段から解錠信号を受
    けたときあるいは前記回転スイッチからの検出信号をデ
    ータ要素としてこれらを時系列的に組み合わせてなるデ
    ータ要素の列が前記識別コードと一致したときにのみ前
    記ドアロック制御装置に解錠動作を行わせると共に前記
    警戒モードを解除する盗難防止制御手段とを具備したこ
    とを特徴とする車両用盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 ドアのキーシリンダに挿入されたキーの
    回動操作により解錠動作および施錠動作を行うドアロッ
    ク機構と、リモート操作手段からの施錠信号あるいは解
    錠信号に基づいて前記ドアロック機構に施錠動作あるい
    は解錠動作を行わせるドアロック制御装置を備えた車両
    において、 前記キーシリンダの解錠動作側あるいは施錠動作側への
    回動操作を検出する回転スイッチと、 前記キーシリンダへの前記キーの挿入を検出するキー検
    出手段と、データ要素の列により表される 前記車両に固有に設定さ
    れた識別コードを記憶する記憶手段と、 前記車両の外部への警報を行う警報手段と、 前記ドアロック機構の施錠状態で設定される警戒モード
    においては、前記ドアロック機構の解錠状態あるいは前
    記ドアの開状態を検出して前記警報手段に警報出力を与
    え、前記リモート操作手段から解錠信号を受けたときあ
    るいは前記回転スイッチからの前記施錠動作側への回動
    操作の検出信号および前記キー検出手段からの検出信号
    をデータ要素としてこれらを時系列的に組み合わせてな
    るデータ要素の列が前記識別コードと一致したときにの
    み前記ドアロック制御装置に解錠動作を行わせると共に
    前記警戒モードを解除する盗難防止制御手段とを具備し
    たことを特徴とする車両用盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 運転席側ドアのキーシリンダに挿入され
    たキーの回動操作により解錠動作および施錠動作を行う
    運転席側ドアロック機構と、他の席側ドアに設けられ解
    錠動作および施錠動作を行う他の席側ドアロック機構
    と、リモート操作手段からの施錠信号あるいは解錠信号
    に基づいてまたは前記運転席側ドアの解錠動作あるいは
    施錠動作に応じて前記運転席側および他の席側ドアロッ
    ク機構に施錠動作あるいは解錠動作を行わせるドアロッ
    ク制御装置を備えた車両において、 前記キーシリンダの解錠動作側および施錠動作側への回
    操作を検出する回転スイッチと、 前記車両に固有に設定されたデータ要素の列で表される
    識別コードを記憶する記憶手段と、 前記車両の外部への警報を行う警報手段と、 前記運転席側および他の席側のドアロック機構の施錠状
    態で設定される警戒モードにおいては、前記ドアの開状
    態を検出して前記警報手段に警報出力を与え、前記リモ
    ート操作手段から解錠信号を受けたときあるいは前記回
    転スイッチからの前記解錠動作側あるいは施錠動作側へ
    の回動操作の検出信号をデータ要素としてこれらを時系
    列的に組み合わせてなるデータ要素の列が前記識別コー
    ドと一致したときにのみ前記ドアロック制御装置に解錠
    動作を行わせると共に前記警戒モードを解除する盗難防
    止制御手段とを具備したことを特徴とする車両用盗難防
    止装置。
  4. 【請求項4】 前記キーシリンダへの前記キーの挿入を
    検出するキー検出手段を設け、 前記ドアロック制御装置は、前記警戒モードにおいて
    記キー検出手段から検出信号が与えられている状態では
    前記解錠動作を禁止することを特徴とする請求項3記載
    の車両用盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 前記キーシリンダへの前記キーの挿入を
    検出するキー検出手段を設け、 前記盗難防止制御手段は、前記警戒モードにおいて前記
    キー検出手段から検出信号が与えられている状態では前
    記ドアロック制御装置による解錠動作を禁止することを
    特徴とする請求項3記載の車両用盗難防止装置。
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