JPS6320120A - 自動板厚制御装置 - Google Patents
自動板厚制御装置Info
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- JPS6320120A JPS6320120A JP61163273A JP16327386A JPS6320120A JP S6320120 A JPS6320120 A JP S6320120A JP 61163273 A JP61163273 A JP 61163273A JP 16327386 A JP16327386 A JP 16327386A JP S6320120 A JPS6320120 A JP S6320120A
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- speed
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- control device
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Landscapes
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、圧延設備等の加工プロセスに係り。
当該プロセスの成品厚みを自動的に制御する装置に関す
る。
る。
圧延設備等の加工プロセスにおいては、その成品仕上が
り厚みに対して、極めて厳しい精度が要求される。その
ため、従来からいくつかの厚み制御装置が提案されてき
た。これらの厚み制御装置は、以下に述べるごとく、概
ね三つの技術に大別される。ただし、説明の便宜上、以
下の記述は圧延設備に限定して述べるが、他の類似技術
に対しても同様である。
り厚みに対して、極めて厳しい精度が要求される。その
ため、従来からいくつかの厚み制御装置が提案されてき
た。これらの厚み制御装置は、以下に述べるごとく、概
ね三つの技術に大別される。ただし、説明の便宜上、以
下の記述は圧延設備に限定して述べるが、他の類似技術
に対しても同様である。
まず、第一の技術として、圧延機の出側に厚み計を備え
、当該厚み計における検出値と、目標厚みとの偏差に比
例した時間だけ、圧延機の圧下制御装置に対し圧下指令
を付与し、その指令による効果が圧延機から前記厚み計
まで被圧延材の移送にて伝達される移送時間だけ制御を
休止して再び目標厚みとの偏差を求め、前記制御を繰り
返す。
、当該厚み計における検出値と、目標厚みとの偏差に比
例した時間だけ、圧延機の圧下制御装置に対し圧下指令
を付与し、その指令による効果が圧延機から前記厚み計
まで被圧延材の移送にて伝達される移送時間だけ制御を
休止して再び目標厚みとの偏差を求め、前記制御を繰り
返す。
いわゆるサンプリング自動板厚制御(以下、AGCと略
記する)が古くからよく知られている。しかし、この方
式は、前記のごとく制御点(圧延機)と負帰還信号検出
点(厚み計)との間に物理的距離が存在し、その結果、
これが制御系を形成するに際し、著しく大きいむだ時間
を含んだ系となり、連続制御や高い利得を有する高感度
制御の実現には大きな障壁となり、現在はほとんど実用
化されていない。
記する)が古くからよく知られている。しかし、この方
式は、前記のごとく制御点(圧延機)と負帰還信号検出
点(厚み計)との間に物理的距離が存在し、その結果、
これが制御系を形成するに際し、著しく大きいむだ時間
を含んだ系となり、連続制御や高い利得を有する高感度
制御の実現には大きな障壁となり、現在はほとんど実用
化されていない。
次に、第二の方法として著名な制御が、ゲージメータA
GCである。この方法は、特公昭29−2385号公報
に開示されており、特に厚み変動を圧延機直下で圧延荷
重の変化としてとらえることから、サンプリングAGC
にみられた移送むだ時間を全く考慮しなくてもよいとい
う利点があり、サンプリングAGCの最大の欠点であっ
た連続制御を実現可能とした。しかし、この方式におい
ては、被圧延材の厚み変動を圧延荷重の変動として検出
することから、圧延荷重計に高い精度が要求されるもの
の、一般に荷重計に対する精度は満足し得ない。また、
厚みへの換算した圧延機固有の弾性係数で、前記圧延荷
重を除算する過程を有するが、この弾性係数は設定され
る圧延荷重の大小、圧延される被圧延材の板幅等によっ
て微妙に変化するため、AGCの精度の達成のためには
確実な方法とはなり得ないという欠点がある。加えて、
圧延荷重として検出した厚み偏差の比例信号としての圧
下指令信号は、圧下制御装置の固有の応答性能に依存し
、事実上、ゲージメータAGCの応答性能は圧下制御装
置の応答性能で規制されることもよく知られている。
GCである。この方法は、特公昭29−2385号公報
に開示されており、特に厚み変動を圧延機直下で圧延荷
重の変化としてとらえることから、サンプリングAGC
にみられた移送むだ時間を全く考慮しなくてもよいとい
う利点があり、サンプリングAGCの最大の欠点であっ
た連続制御を実現可能とした。しかし、この方式におい
ては、被圧延材の厚み変動を圧延荷重の変動として検出
することから、圧延荷重計に高い精度が要求されるもの
の、一般に荷重計に対する精度は満足し得ない。また、
厚みへの換算した圧延機固有の弾性係数で、前記圧延荷
重を除算する過程を有するが、この弾性係数は設定され
る圧延荷重の大小、圧延される被圧延材の板幅等によっ
て微妙に変化するため、AGCの精度の達成のためには
確実な方法とはなり得ないという欠点がある。加えて、
圧延荷重として検出した厚み偏差の比例信号としての圧
下指令信号は、圧下制御装置の固有の応答性能に依存し
、事実上、ゲージメータAGCの応答性能は圧下制御装
置の応答性能で規制されることもよく知られている。
これらの欠点を排除する第三の方法として、予測方式A
GCが知られている(例えば、登録実用新案第1183
239号)。この方法は、母材の有する厚み変化を圧延
機入側の厚み計にて検出し、この検出値と目標厚みとの
偏差を算出し、被圧延材の移送に同期して圧延機直下で
この偏差を除去しようとするもので、被圧延材の厚み外
乱の大部分が母材厚み変動であることから、優れたもの
であるといい得る。しかし、この制御においても圧延機
直下で発生される圧延機軸受部の油膜や、被圧延材とロ
ール接触部分における摩擦係数の変化に起因する圧延荷
重の変化等によって引き起こされる厚み変動に対して別
の対応手段が必要であり、また、この発生メカニズムが
完全に解明されていないがゆえに、この補正も圧延速度
に対するプログラム的圧下修正の形態をとることになり
、完全な板厚制御の達成には、なお不完全である。
GCが知られている(例えば、登録実用新案第1183
239号)。この方法は、母材の有する厚み変化を圧延
機入側の厚み計にて検出し、この検出値と目標厚みとの
偏差を算出し、被圧延材の移送に同期して圧延機直下で
この偏差を除去しようとするもので、被圧延材の厚み外
乱の大部分が母材厚み変動であることから、優れたもの
であるといい得る。しかし、この制御においても圧延機
直下で発生される圧延機軸受部の油膜や、被圧延材とロ
ール接触部分における摩擦係数の変化に起因する圧延荷
重の変化等によって引き起こされる厚み変動に対して別
の対応手段が必要であり、また、この発生メカニズムが
完全に解明されていないがゆえに、この補正も圧延速度
に対するプログラム的圧下修正の形態をとることになり
、完全な板厚制御の達成には、なお不完全である。
上述のごとく、従来技術は、特に圧延機ロールスタンド
において触発される軸受部油膜や、ロールバイト部にお
けるまさつ係数の変化等によって引き起こされる厚み変
動を確実にとらえ、あるいは、それを完壁に補正する手
段を備えていない。
において触発される軸受部油膜や、ロールバイト部にお
けるまさつ係数の変化等によって引き起こされる厚み変
動を確実にとらえ、あるいは、それを完壁に補正する手
段を備えていない。
特に、近年需要家から厳しい厚み精度を要求される冷間
薄板圧延などにおいては、厚みの長手方向の要求精度に
合致し難いという問題点があった。
薄板圧延などにおいては、厚みの長手方向の要求精度に
合致し難いという問題点があった。
本発明の目的は、かかる従来技術の欠点を排除し、目標
厚みに対する板厚偏差を限りなく零へ近づけ得る自動板
厚制御装置を提供することにある。
厚みに対する板厚偏差を限りなく零へ近づけ得る自動板
厚制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、一対のロール群
(2)を備えて板状被加工物(1)の塑性加工を行う加
工機における自動板厚制御装置において、前記加工機の
入側に設けられた前記被加工物の厚み(H)を検出する
厚み検出器(5a)と、前記加工機入側および出側に設
けられて前記被加工物の移動速度(V、v)を検出する
速度検出器(4a、4b)と、前記入側厚み検出値(H
)を被加工物の移送に同期してトラッキングする追跡装
置(12)と、この追跡装置の出力(H)と入側速度検
出値(V)との相乗積(H−V)を求める第1の乗算器
(6a)と、前記加工機の出側における目標厚み(ha
)を設定する厚み設定器(7)と、その目標厚み設定
値(ho )と出側速度検出値(v)との相乗積(ho
−■)を求める第2の乗算器(6b)と、前記第1およ
び第2の乗算器の各演算値の差分(HV hov )
を求める減算器(8)と、前記差分値(HV hov
)を入力としてこの差分値を零に維持するよう前記加
工機のロール間開度またはロール周速度に対する制御信
号を出力する制御器(9)と、を備えたことを特徴とす
るものである。
(2)を備えて板状被加工物(1)の塑性加工を行う加
工機における自動板厚制御装置において、前記加工機の
入側に設けられた前記被加工物の厚み(H)を検出する
厚み検出器(5a)と、前記加工機入側および出側に設
けられて前記被加工物の移動速度(V、v)を検出する
速度検出器(4a、4b)と、前記入側厚み検出値(H
)を被加工物の移送に同期してトラッキングする追跡装
置(12)と、この追跡装置の出力(H)と入側速度検
出値(V)との相乗積(H−V)を求める第1の乗算器
(6a)と、前記加工機の出側における目標厚み(ha
)を設定する厚み設定器(7)と、その目標厚み設定
値(ho )と出側速度検出値(v)との相乗積(ho
−■)を求める第2の乗算器(6b)と、前記第1およ
び第2の乗算器の各演算値の差分(HV hov )
を求める減算器(8)と、前記差分値(HV hov
)を入力としてこの差分値を零に維持するよう前記加
工機のロール間開度またはロール周速度に対する制御信
号を出力する制御器(9)と、を備えたことを特徴とす
るものである。
すなわち、本発明は、圧延機等の塑性加工工程に質量保
存の法則を適用し、この法則によって導出された制御量
(ロール開度またはロール周速度)を調節することによ
り達成される。
存の法則を適用し、この法則によって導出された制御量
(ロール開度またはロール周速度)を調節することによ
り達成される。
ここで1本発明の基本的事項について説明する。
一般に、塑性変形を伴うロール加工設備においては、加
工機の出入側厚み実績値をそれぞれhおよびH1被加工
材の加工機出入側における移送速度をv+Vとするとき
、質量保存の法則が適用できるので(一般に幅広がりを
発生しないよう、適正な前後方張力を与えるので)。
工機の出入側厚み実績値をそれぞれhおよびH1被加工
材の加工機出入側における移送速度をv+Vとするとき
、質量保存の法則が適用できるので(一般に幅広がりを
発生しないよう、適正な前後方張力を与えるので)。
HV = h v ・・
・(1)が成立する。
・(1)が成立する。
しこうして、目標の加工機出側厚みhoが付与されると
、加工機の出側においては、(1)式を変形して、 HV −hov = o −(
2)が常時成立すれば、加工機出側厚みがhoに維持さ
れる。
、加工機の出側においては、(1)式を変形して、 HV −hov = o −(
2)が常時成立すれば、加工機出側厚みがhoに維持さ
れる。
すなわち、被圧延材の塑性変形は、被加工材のロールバ
イト部で実行されることから、入側厚みHを、入側厚み
検出器からロール直下まで正しくトラッキングし、加工
機直下における厚みHと、そのタイミングにおける被加
工材速度Vとの相乗積HV(すなわち、質量関数)が加
工機出側厚み検出器における質量関数hov と等価
であれば、出側速度Vが可変であることをふまえ、加工
機のバイト部において引き起こされる厚み変動要因は全
て入側厚みHまたは入側速度Vに包含されるので、これ
らの外乱要因を含んで加工機出側で所望の板厚ha を
得ることができる。
イト部で実行されることから、入側厚みHを、入側厚み
検出器からロール直下まで正しくトラッキングし、加工
機直下における厚みHと、そのタイミングにおける被加
工材速度Vとの相乗積HV(すなわち、質量関数)が加
工機出側厚み検出器における質量関数hov と等価
であれば、出側速度Vが可変であることをふまえ、加工
機のバイト部において引き起こされる厚み変動要因は全
て入側厚みHまたは入側速度Vに包含されるので、これ
らの外乱要因を含んで加工機出側で所望の板厚ha を
得ることができる。
なお、前記トラッキングは、例えば特願昭52−563
57号に示すように、前記入側板厚Hを被加工材の移送
と同期してシフトされる2以上の複数個からなる記憶装
置を用いて実行され、記憶装置の各個のシフトは、該加
工機入側に配設された被加工材入側速度検出器によって
、例えば一定微少時間内のシフト量については、前記入
側速度と当該時間の相乗積から、また、一定距離毎のシ
フトについては、例えばプリセットオーバフローカウン
タ等の被測定対象の移送に対応したパルス発電機からの
発信パルス列を受けて、当該パルスの予定数の到達をも
って認識することができる。
57号に示すように、前記入側板厚Hを被加工材の移送
と同期してシフトされる2以上の複数個からなる記憶装
置を用いて実行され、記憶装置の各個のシフトは、該加
工機入側に配設された被加工材入側速度検出器によって
、例えば一定微少時間内のシフト量については、前記入
側速度と当該時間の相乗積から、また、一定距離毎のシ
フトについては、例えばプリセットオーバフローカウン
タ等の被測定対象の移送に対応したパルス発電機からの
発信パルス列を受けて、当該パルスの予定数の到達をも
って認識することができる。
さらに、具体的には、(2)式の演算結果の偏差分を公
知のPT制御装置等の制御部を介して加工機圧下関度を
調整する圧下制御装置や、同ロール周速度を調整する速
度制御装置へ、各制御装置の応答遅れを予め補正して付
与せしめ、(2)式の等式関係を維持せしめる。なお、
この制御出力する遂行過程において、加工機PA度もし
くはロール間速度の調整に伴って被加工材の前後方張力
tzlt1が影響を受け、かつ、これが加工機前後の厚
みへ影響を与えることが知られており、この影響を制御
することが高精度制御のための必須条件となる。したが
って、加工機への制御出力値Cに対して、(a tz
/ac)、(a tb /ac)で付与される影響係数
を乗じてなる加工機前後方張力補正値を、加工機制御出
力が加工機前後方張力に応答すると同様の応答で、前後
方張力制御装置に付与してこれを調整し、前記前後方張
力t!。
知のPT制御装置等の制御部を介して加工機圧下関度を
調整する圧下制御装置や、同ロール周速度を調整する速
度制御装置へ、各制御装置の応答遅れを予め補正して付
与せしめ、(2)式の等式関係を維持せしめる。なお、
この制御出力する遂行過程において、加工機PA度もし
くはロール間速度の調整に伴って被加工材の前後方張力
tzlt1が影響を受け、かつ、これが加工機前後の厚
みへ影響を与えることが知られており、この影響を制御
することが高精度制御のための必須条件となる。したが
って、加工機への制御出力値Cに対して、(a tz
/ac)、(a tb /ac)で付与される影響係数
を乗じてなる加工機前後方張力補正値を、加工機制御出
力が加工機前後方張力に応答すると同様の応答で、前後
方張力制御装置に付与してこれを調整し、前記前後方張
力t!。
t5への擾乱を抑制すれば、所望の前後方張カー定化制
御も同時に達成できる。
御も同時に達成できる。
ココテ、影響係数(ati/ac)、(atb/ a
C)は、一般に理論値として、セットアツプ計算などで
オフラインまたはオンライン的に近似演算が可能である
が、より実際的には、例えば圧延等の加工プロセスでは
、微少量の制御出力を加工機の圧下制御装置またはロー
ル速度制御装置へ付与し、これに伴って変化する加工機
前後の張力変化の挙動を観測し、両者の相対比として定
義することが行われる。
C)は、一般に理論値として、セットアツプ計算などで
オフラインまたはオンライン的に近似演算が可能である
が、より実際的には、例えば圧延等の加工プロセスでは
、微少量の制御出力を加工機の圧下制御装置またはロー
ル速度制御装置へ付与し、これに伴って変化する加工機
前後の張力変化の挙動を観測し、両者の相対比として定
義することが行われる。
このようにして、本法によれば、常時加工機の出入側で
の単位時間当りの質量差から出側速度を調整し、加工機
出側板厚を所望値に維持するから、加減速時に惹起され
る加工機軸受部油膜の厚み変化や、加工機ロールバイト
部のまさつ係数の変化に起因する加工機ロール直下での
厚み変化も抑制され、従来技術における加減速部の板厚
精度の低下が発生せず、全長にわたって正確に所望板厚
が得られる。また、演算過程において、不確定要因の入
りやすい先進率などの中間変数を用いず、かつ極めてわ
ずかの単純演算からなるので、演算精度低下の問題も生
じない。加えて、(2)式から与えられる零位法制御と
、制御部のPI制御機能とから、理想的なオフセット零
の制御が遂行できる。
の単位時間当りの質量差から出側速度を調整し、加工機
出側板厚を所望値に維持するから、加減速時に惹起され
る加工機軸受部油膜の厚み変化や、加工機ロールバイト
部のまさつ係数の変化に起因する加工機ロール直下での
厚み変化も抑制され、従来技術における加減速部の板厚
精度の低下が発生せず、全長にわたって正確に所望板厚
が得られる。また、演算過程において、不確定要因の入
りやすい先進率などの中間変数を用いず、かつ極めてわ
ずかの単純演算からなるので、演算精度低下の問題も生
じない。加えて、(2)式から与えられる零位法制御と
、制御部のPI制御機能とから、理想的なオフセット零
の制御が遂行できる。
次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図は、単基ロールスタンドからなる金属板圧延機に、本
発明を適用した場合の実施例を示す。この図において、
被圧延材1は、図中矢印にて示すごとく、左リール3a
からロールスタンド2を介して右リール3bへ巻き取ら
れる。ロールスタンド2の入側および出側に一対の厚み
計5a、5bが設けられ、ローススタンド2の入側およ
び出側にそれぞれ被圧延材1の移送速度を検出するため
の板速センサ4a、4bが配設されている。板速センサ
4a、4bとして、通常デイフレタロールと称する被圧
延材1と常時接触するロール(図示省略)に係合するパ
ルス発電機を用いることが多い。しかし、近年、高精度
の非接触式速度計が出現しており、この速度計を用いる
ことにより、従来懸念されていたデフロール部でロール
と被圧延材1間のスリップの問題点は解消されている。
発明を適用した場合の実施例を示す。この図において、
被圧延材1は、図中矢印にて示すごとく、左リール3a
からロールスタンド2を介して右リール3bへ巻き取ら
れる。ロールスタンド2の入側および出側に一対の厚み
計5a、5bが設けられ、ローススタンド2の入側およ
び出側にそれぞれ被圧延材1の移送速度を検出するため
の板速センサ4a、4bが配設されている。板速センサ
4a、4bとして、通常デイフレタロールと称する被圧
延材1と常時接触するロール(図示省略)に係合するパ
ルス発電機を用いることが多い。しかし、近年、高精度
の非接触式速度計が出現しており、この速度計を用いる
ことにより、従来懸念されていたデフロール部でロール
と被圧延材1間のスリップの問題点は解消されている。
さて、ロールスタンド2の入側における厚み実績値Hは
、例えば特願昭52−56357号に示すようなトラッ
キング装置12により、被圧延材の同上右方への移送に
同期して、入側厚み計58とロールスタンド2間距離に
対応した記憶装置(トラッキング装置12に包含される
)上をシフトされる。
、例えば特願昭52−56357号に示すようなトラッ
キング装置12により、被圧延材の同上右方への移送に
同期して、入側厚み計58とロールスタンド2間距離に
対応した記憶装置(トラッキング装置12に包含される
)上をシフトされる。
そして、ロールスタンド2直下まで移送された入側厚み
実績値Hは、当該タイミングにおける入側板速Vと乗算
器6aにて乗算され、入側マスフロー値T(Vを形成す
る。
実績値Hは、当該タイミングにおける入側板速Vと乗算
器6aにて乗算され、入側マスフロー値T(Vを形成す
る。
一方、当該圧延における出側目標厚みhoは、目樟厚み
設定装置7にて付与され、入側と同様の出側板速センサ
4bによって出側板速Vが計測され、両者の相乗積ho
v が乗算器6bにて演算される。この出側マスプロー
値に相当するhov は、入側マスフロー値HVと減算
器8にて減算され、当該差分出力(HV−hov)が厚
み制御装置9へ付与され、適正な制御利得(例えば、比
例積分制御利得)を付与し、切替器10を介してロール
スタンド2の周速を規定する速度制御装置22または圧
下制御装置23へ与えられる。ここで、符号21は速度
制御装置22の出力を受けて、ロール速度を駆動調整す
る駆動電動機を示す。
設定装置7にて付与され、入側と同様の出側板速センサ
4bによって出側板速Vが計測され、両者の相乗積ho
v が乗算器6bにて演算される。この出側マスプロー
値に相当するhov は、入側マスフロー値HVと減算
器8にて減算され、当該差分出力(HV−hov)が厚
み制御装置9へ付与され、適正な制御利得(例えば、比
例積分制御利得)を付与し、切替器10を介してロール
スタンド2の周速を規定する速度制御装置22または圧
下制御装置23へ与えられる。ここで、符号21は速度
制御装置22の出力を受けて、ロール速度を駆動調整す
る駆動電動機を示す。
また、厚み制御装置9の出力は、同時に、ロールスタン
ド2の圧下または張力を制御するに際して該スタンド前
後の張力変動を惹起しないための補正出力を補償器11
a、llbを介して出力される。
ド2の圧下または張力を制御するに際して該スタンド前
後の張力変動を惹起しないための補正出力を補償器11
a、llbを介して出力される。
補償器1.1a、llbには、厚み制御装置9の出力が
ロールスタンド2の圧下または速度を介して被圧延材1
の厚みへの影響を及ぼす応答時間と、厚み制御装置9の
出力が補償器11a、llbおよび左右リール張力制御
装置31a、31bを介して被圧延材1の厚みへ影響を
及ぼす応答時間とが等価となるようなタイミング補償器
と、厚み制御装置9出力がロールスタンド2前後方張力
へ及ぼす影響で定義される影響係数とが包含される。
ロールスタンド2の圧下または速度を介して被圧延材1
の厚みへの影響を及ぼす応答時間と、厚み制御装置9の
出力が補償器11a、llbおよび左右リール張力制御
装置31a、31bを介して被圧延材1の厚みへ影響を
及ぼす応答時間とが等価となるようなタイミング補償器
と、厚み制御装置9出力がロールスタンド2前後方張力
へ及ぼす影響で定義される影響係数とが包含される。
なお、切替器10は、被圧延材1の厚みグレードにより
任意に自動または手動で切替が可能となるが、この切替
と同期して厚み制御装置9の利得を調整する6また、こ
の切替に関する具体的手法として、公知の特許第939
002号などが適用可能である。
任意に自動または手動で切替が可能となるが、この切替
と同期して厚み制御装置9の利得を調整する6また、こ
の切替に関する具体的手法として、公知の特許第939
002号などが適用可能である。
さらに、図に示す実施例では、左方から右方に向って圧
延が遂行されている状況を示すが、本実施例が左右反転
した、換言すれば、可逆式圧延機での適用が可能なこと
、および左右リール3a。
延が遂行されている状況を示すが、本実施例が左右反転
した、換言すれば、可逆式圧延機での適用が可能なこと
、および左右リール3a。
3bに代えて、連続式圧延機の隣接スタンドを配設して
なる設備への適用は、容易に推考可能である。
なる設備への適用は、容易に推考可能である。
また、速度制御装置22は、上下ロールの同期駆動が行
われるM備について例示したが、上下ロールの周速が異
なる圧延、いわゆる異周速圧延においても、その適用上
なんら支障を来たさない。
われるM備について例示したが、上下ロールの周速が異
なる圧延、いわゆる異周速圧延においても、その適用上
なんら支障を来たさない。
なお、一般に、トラッキング装置12、乗算器6a、6
b、減算器8.厚み制御装置9、補償器11a、llb
を一括包含して、制御用計算機で遂行することが行われ
ることが多い。
b、減算器8.厚み制御装置9、補償器11a、llb
を一括包含して、制御用計算機で遂行することが行われ
ることが多い。
以上述べたように、本発明によれば、被加工材厚み変動
の修正のみならず、ロールスタンドにおいて発生するロ
ールと被圧延材間のまさっ係数の変化、および油膜厚み
の変化によって引き起こさく15) れる厚み偏差も包含して、正確に板厚制御が可能となる
。その結果、成品板厚における偏差は従来技術に比べて
約半減することができ、被圧延材の長手方向における厚
み分布の一様性をより高める効果がある。
の修正のみならず、ロールスタンドにおいて発生するロ
ールと被圧延材間のまさっ係数の変化、および油膜厚み
の変化によって引き起こさく15) れる厚み偏差も包含して、正確に板厚制御が可能となる
。その結果、成品板厚における偏差は従来技術に比べて
約半減することができ、被圧延材の長手方向における厚
み分布の一様性をより高める効果がある。
以上は、実施例に対応して、圧延設備における効果につ
いて述べたが、一般に塑性変形を対象とする加工機にお
いても、加工は加工機ロール部の圧下と張力とのバラン
スに依存しており、同様の効果が期待し得ることは自明
である。
いて述べたが、一般に塑性変形を対象とする加工機にお
いても、加工は加工機ロール部の圧下と張力とのバラン
スに依存しており、同様の効果が期待し得ることは自明
である。
図は本発明に係る具体的な一実施例を示す。
1・・・被圧延材、2・・・ロールスタンド、3a、3
b・・・左右リール、4a、4b・・・左右波速センサ
、5a、5b・・・左右厚み計、6a、6b・・・乗算
器、7・・・目標厚み設定装置、8・・・減算器、9・
・・厚み制御装置、10・・・切替器、1]、a、ll
b・・・補償器、12・・・トラッキング装置、2]・
・・駆動電動機、22・・・速度#御装置、23・・・
圧下制御装置、31a。 31b・・・張力制御装置。
b・・・左右リール、4a、4b・・・左右波速センサ
、5a、5b・・・左右厚み計、6a、6b・・・乗算
器、7・・・目標厚み設定装置、8・・・減算器、9・
・・厚み制御装置、10・・・切替器、1]、a、ll
b・・・補償器、12・・・トラッキング装置、2]・
・・駆動電動機、22・・・速度#御装置、23・・・
圧下制御装置、31a。 31b・・・張力制御装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、一対のロール群を備えて板状被加工物の塑性加工を
行う加工機における自動板厚制御装置において、 前記加工機の入側に設けられた前記被加工物の厚みを検
出する厚み検出器と、前記加工機の入側および出側に設
けられて前記被加工物の移送速度を検出する速度検出器
と、前記入側厚み検出値を被加工物の移送に同期してト
ラッキングする追跡装置と、この追跡装置の出力と入側
速度検出値との相乗積を求める第1の乗算器と、前記加
工機の出側における目標厚みを設定する厚み設定器と、
その目標厚み設定値と出側速度検出値との相乗積を求め
る第2の乗算器と、前記第1および第2の乗算器の各演
算値の差分を求める減算器と、前記差分値を入力として
この差分値を零に維持するよう前記加工機のロール間開
度またはロール周速度に対する制御信号を出力する制御
器と、を備えたことを特徴とする自動板厚制御装置。 2、特許請求の範囲第1項記載の装置において、前記制
御器からの制御信号は、前記加工機の前方および後方に
おける被加工機の張力補正係数を乗じる補償器を介して
張力制御器に与えられることを特徴とする自動板厚制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61163273A JPH0665406B2 (ja) | 1986-07-11 | 1986-07-11 | 自動板厚制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61163273A JPH0665406B2 (ja) | 1986-07-11 | 1986-07-11 | 自動板厚制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6320120A true JPS6320120A (ja) | 1988-01-27 |
JPH0665406B2 JPH0665406B2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=15770674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61163273A Expired - Lifetime JPH0665406B2 (ja) | 1986-07-11 | 1986-07-11 | 自動板厚制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0665406B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5226343A (en) * | 1975-08-25 | 1977-02-26 | Hitachi Ltd | Method to control schickness for rolling mill |
-
1986
- 1986-07-11 JP JP61163273A patent/JPH0665406B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5226343A (en) * | 1975-08-25 | 1977-02-26 | Hitachi Ltd | Method to control schickness for rolling mill |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0665406B2 (ja) | 1994-08-24 |
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