JP3140552B2 - 熱間仕上げ圧延ラインにおける被圧延材の板幅制御方法 - Google Patents

熱間仕上げ圧延ラインにおける被圧延材の板幅制御方法

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JP3140552B2 JP04117563A JP11756392A JP3140552B2 JP 3140552 B2 JP3140552 B2 JP 3140552B2 JP 04117563 A JP04117563 A JP 04117563A JP 11756392 A JP11756392 A JP 11756392A JP 3140552 B2 JP3140552 B2 JP 3140552B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱間仕上げ圧延ライ
ンにおける圧延過程で、被圧延材の板幅寸法をより正確
に制御しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】熱間仕上げ圧延ラインで被圧延材の幅寸
法を制御する技術としては、スタンド間の張力を被圧延
材の板幅変化モデルの解に基づいて逐次修正する特開昭
54-122659 号公報に開示の技術や、スタンド間に竪ロー
ル (エッジャー) を配置して被圧延材の幅方向に圧下を
加える特開昭61-74706号公報に開示の技術が参照され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、スタンド相互
間の張力を利用した被圧延材の板幅の縮み現象は、張力
のべき乗に従うことが知られているが、張力制御系はそ
れ自体でも制御誤差を生じさせる原因を内在してるいた
め、板幅制御量を大きくとるような場合には、これに応
じて誤差も大きくなる。従って板幅制御の際の目標値は
これを考慮した制御が必要であって、このような制御を
行う特開昭54-122659 号公報に開示されているような技
術では、精度の高い板幅制御は困難であった。一方、特
開昭61-74706号公報のような竪ロールを利用した板幅調
整は板の座屈等の問題があり、大きな制御量をとること
ができず、制御量が大きくしかも正確な幅制御が可能な
手法の開発が望まれていた。
【0004】この発明の目的は、制御範囲の緩和を図
り、より正確に板幅制御ができる新規な方法を提案する
ところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、熱間仕上げ
圧延ラインの通板過程で竪型圧延機を用いて被圧延材の
板幅制御を行うに当たり、圧延ラインのスタンド相互間
にて被圧延材の板幅方向における変動状況を検知し、こ
れに基づいてスタンド間張力を調整することによって板
幅制御を行う熱間仕上げ圧延ラインにおける被圧延材の
板幅制御方法である。
【0006】さて、図1にこの発明を実施するのに用い
て好適な熱間仕上げ圧延ラインの圧延設備を模式的に示
し、図中1−1〜1−7はタンデム配列になる仕上げ圧
延機、2は各圧延機の相互間に配置されスタンド相互間
の張力を一定に保持するためのルーパー、3は仕上げ圧
延機1−3と1−4との間に配置したエッジャー圧延機
である。
【0007】
【作用】スタンド間にエッジャー圧延機3を配置して、
これで被圧延材Sの幅方向について圧下を加えるとドッ
クボーンが発生するが、このドックボーンは仕上げ圧延
機による水平圧延の際に、バックテンションを作用させ
ることにより板幅方向の中央へのメタルフローとするこ
とができる。すなわち、水平圧延による幅拡がりを抑制
することができる。また、水平圧延の際の被圧延材の幅
拡がりの大きさはバックテンションの負荷状況により変
化し、該バックテンションを増大させることにより見掛
けの幅圧下率を大きく変化させることができる。さら
に、エッジャーの入側での被圧延材Sの板幅の変動は、
エッジャーに備えられるロールの開度を所定の位置にセ
ットしておくことにより、エッジャー圧延荷重の変動量
として計測できる。
【0008】この発明は上記の知見に基づき、熱間仕上
げ圧延ラインのスタンド相互間に配置されるエッジャー
圧延機3を利用して被圧延材Sの板幅方向における変動
状況を把握し、ここで得られた情報に従ってスタンド相
互間の張力を変更することにより板幅偏差あるいは板幅
変動を小さくしようとするものである。
【0009】エッジャー圧延機3にて被圧延材Sの板幅
の変動状況を把握するには、まずエッジャー圧延機3の
ロール開度を予め所定の値に設定しておいて、該エッジ
ャー圧延機3にて圧下荷重のとくに変動の大きい領域を
検知すればよい。そして、得られた情報をもとにしてス
タンド間の張力を変更すればよく、例えば、エッジャー
圧延機2の圧下荷重が高くなった場合はスタンド間の張
力を高めることにより、図2のように、エッジャー圧延
機によって生じたドックボーンによる幅戻りが小さくな
って見掛けの幅圧下効率を高められ、その結果としてス
トリップの長手方向における幅偏差は極めて小さなもの
となる。この方式によれば板幅制御量は座屈等のうれい
なしにその制御範囲を拡大できる。
【0010】被圧延材Sの板幅変動を把握するための手
段としてはロードセルが適用でき、エッジャー圧延機3
に、図3に示すように配置しておき、このロードセル4
にて計測されるエッジャー圧延機2の圧延荷重の変動
を、被圧延材Sの板幅変動あるいは板幅偏差として検出
すればよい。なお、図中5はエッジャーローラ、6はエ
ッジャーローラ5を回転自在に支持する軸受、7は軸受
6を保持する軸受箱、8は圧延機のフレームに設けられ
た位置決めスクリュシャフトである。
【0011】このような制御を行うに当たっては、ま
ず、エッジャー圧延機3のローラの開度は仕上げ圧延機
の出側におけるストリップの幅(目標とする幅)に設定
しておく。ここに、エッジャー圧延機3の圧下荷重Pは
スタンド間張力Tによって変化することを考慮し、エッ
ジャー圧延機3による幅圧下量ΔWを、
【数1】 ΔW=f(P,T,h,km ) ---(1) ここに、h:エッジャー圧延機の入側の板厚 km :変形抵抗
【0012】の関数の解として求め、さらに、幅圧下量
ΔWに応じてスタンド間張力の変更量ΔTを、
【数2】 ΔT=g(ΔW,T) ---(2)
【0013】の関数の解として求め、これを圧延ライン
における張力制御系に出力すればよい。張力の制御はル
ーパー2に予め配置してある張力検出器によって被圧延
材の張力を検出し、これに基づいて仕上げ圧延機のロー
ルの回転速度を調整すればよい。張力の変更タイミング
は、荷重検出点(エッジャー圧延機)と被圧延材の幅変
更点(ミルバイト)の違いによる制御誤差を考慮して荷
重検出点から幅変更点に至るまでの材料の搬送時間分だ
け遅らせるような措置を採ればよい。
【0014】図4に、張力制御系を示す。なお、上記式
(1)、(2)は、具体的には、下記のように表すこと
ができる。
【数3】ΔW=f(P,T,h,km )=C1 (1+C
2 T)・P/h・km ΔT=g(ΔW,T)=C3 ΔW+C4 T ここで、C1 〜C4 :定数
【0015】
【実施例】上掲図4に示したような構成になる設備を用
いて下記の条件で熱間仕上げ圧延を行い、得られたホッ
トストリップの板幅の変動状況を調査した。その結果、
張力制御による積極的な幅制御を行なわずに熱間仕上げ
圧延を行った場合には、幅変動量は6mm程度であり、エ
ッジャー圧延機のみを利用して板幅制御を行った場合に
は、4mm程度であるのに対して、この発明に従った板幅
制御では約2mmであって、エッジャー圧延機を用いた板
幅制御の1/2 であり板幅の変動量が極めて小さいことが
確かめられた。
【0016】圧延、張力制御のための条件 仕上げ板幅:1200mm、スタンド間板厚:5mm、材料温
度: 950℃、 張力設定 ・張力による積極的な幅制御なしの場合: 0.5 kgf/mm
2 (通常の張力) ・スタンド間エッジャーのみの場合: 0.5 kgf/mm
2 (通常の張力) ・張力による積極的な幅制御+スタンド間エッジャーあ
りの場合: 0.5〜1kgf/mm2
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、熱間仕上げ圧延ライ
ンのスタンド相互間で検知した被圧延材の板幅変動状況
に基づいてスタンド相互間の張力を調整するようにした
ので、板幅変動量が極めて小さく、品質の良好なホット
ストリップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施するのに用いて好適な設備の模
式図である。
【図2】被圧延材の圧延状況を示した図である。
【図3】エッジャー圧延機の要部の構成を示した図であ
る。
【図4】この発明を実施するのに用いて好適な設備を示
した図である。
【符号の説明】
1−1 〜1−7 仕上げ圧延機 2 ルーパー 3 エッジャー圧延機 4 ロードセル 5 ローラ 6 軸受け 7 軸受箱 8 スクリュシャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−158361(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/00 - 11/00 B21B 37/00 - 37/78

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間仕上げ圧延機のスタンド相互間に竪
    型圧延機を配置し、被圧延材の板幅の変動状況を検知し
    て、これに基づいて板幅検知領域におけるスタンド相互
    間の張力を調整することを特徴とする熱間仕上げ圧延ラ
    インにおける被圧延材の板幅制御方法。
JP04117563A 1992-05-11 1992-05-11 熱間仕上げ圧延ラインにおける被圧延材の板幅制御方法 Expired - Fee Related JP3140552B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012101246A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Nippon Steel Corp エッジャー制御装置、エッジャー制御方法およびコンピュータプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012101246A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Nippon Steel Corp エッジャー制御装置、エッジャー制御方法およびコンピュータプログラム

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