JPS63201124A - 骨粗鬆症治療剤 - Google Patents

骨粗鬆症治療剤

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JPS63201124A
JPS63201124A JP3198987A JP3198987A JPS63201124A JP S63201124 A JPS63201124 A JP S63201124A JP 3198987 A JP3198987 A JP 3198987A JP 3198987 A JP3198987 A JP 3198987A JP S63201124 A JPS63201124 A JP S63201124A
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benzopyran
phenyl
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osteoporosis
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Yukihiko Kinoshita
木下 幸彦
Yukiyoshi Ajisawa
味澤 幸義
Seiichi Ikeguchi
池口 聖一
Shinsei Ujiie
氏家 新生
Naoyuki Tsutsumi
堤 直行
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明の目的は、一般式(I) (式中のR1、R2およびR3は同じでも異なっていて
もよく、それぞれ水素原子または炭素数1〜3のアルキ
ル基である)で表される2−フェニル−4N−1ベンゾ
ピラン−4−オン誘導体またはそれらの薬理学的に許容
できる塩を含有する骨粗髭症治療剤を提供するものであ
る。
〔従来の技術〕
骨粗鬆症とは骨の化学的組成に変化を来すことなく、骨
量の減少した病態をいい、骨中の蛋白、カルシウムおよ
びリンの減少がその生理的な特徴である。
骨粗鬆症は加齢とともに増加し、通常を髄を侵し、腰背
痛および身長の短縮を起こす。特に進行した例では、長
管骨も侵されるので、ときに骨折を起こす場合もある。
老年者にみられる大腿骨骨折の原因のほとんどは老人性
骨粗鬆症によるものであるといわれている。
この骨粗鬆症の原因は内分泌および栄養障害等多種多様
であり、治療剤としてビタミンD製剤、カルシウム製剤
、カルシトニン製剤、リン製剤等が使用されているが、
その効果が確実でないために、より効果が確実な製剤の
開発が強く望まれている。
近年、上記製剤とは化学構造を全く異にするあル種の3
−フェニル−4)1−1−ベンゾピラン−4−オン誘導
体(インフラボン誘導体)が骨吸収抑制作用を有し、骨
粗鬆症の治療剤として有用であることが報告されている
(特公昭54−13391号、特開昭60−48924
号、特開昭60−54379号、特開昭60−1329
17号、特開昭60−132976号)。
しかしながら、本発明の2−フェニル−4H−1−ベン
ゾピラン−4−オン誘導体(フラボン誘導体)またはそ
れらの薬理学的に許容できる塩が骨吸収抑制作用を示し
、骨粗鬆症治療剤として有用であることは今まで全く報
告されていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記特許出願に開示されている3−フェニル−4H−1
−ベンゾピラン−4−オン誘導体(イソフラボン誘導体
)の骨吸収抑制作用は弱く、骨粗鬆症の治療剤としては
決して満足できるものでない。それ故、本発明者らはベ
ンゾピラン−4−オン誘導体の骨吸収抑制作用について
鋭意検討したところ、ある種の2−フェニル−4日−1
−ベンゾピラン−4−オン誘導体(フラボン誘導体)ま
たはそれらの薬理学的に許容できる塩が強い骨吸収抑制
作用を有し、かつ骨形成促進作用をも示し、より優れた
骨粗鬆症治療剤になり得ることを見出した。
本発明はこれらの知見に基づくものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の前記一般式(1)で表される2−フェニル−4
11−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体(フラボン誘
導体)またはそれらの薬理学的に許容できる塩は強い骨
吸収抑制作用と骨形成促進作用を示し、安全性の高い骨
粗髭症治療剤として有用である。
本発明の前記一般式(1)で表される2−フェニル−4
H−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体は公知化合物で
あり、文献記載の方法またはその類似方法に従い製造す
ることができる。例えば、オルガニック シンセシス 
コレクティブ ボリュウム ■、478〜481ページ
(Org、 Syn、 Ca1l、 Vol、IV。
478〜481);  ブロシーディングズ オン ザ
 インディアン アカデミ−オン サイエンスズ(Pr
oc、  Indian Acad、  Sci、) 
23A、  134ページ、(1946年)等の方法ま
たはその類似方法により容易に製造することができる。
すなわち、前記一般式(1)で表される2−フェニル−
4日−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体は、一般才 (式中のR’、R”およびR3は前記と同じ意味をもつ
)で表されるアセトフェノン誘導体を塩化ベンゾイルと
反応させて、一般式 (式中のR4、R5およびR6はベンゾイル基または炭
素数1〜3のアルキル基である)で表されるベンゾイル
オキシアセトフェノン誘導体を得たのち、このものをペ
イカーベン力タラマン転位(BakerVenkata
raman rearrangement)  により
、式(式中のR4、R5およびR6は前記と同じ意味を
もつ)で表されるジベンゾイルメタン誘導体とし、次い
で酢酸中酢酸す) IJウムの存在下脱水閉環させ、必
要ならば加水分解することにより製造することができる
本発明の前記一般式(、I)で表される2−フェニル−
4日−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体でR1、R2
およびR3の一部または全部が水素原子である化合物は
、R1,R2およびR3の一部または全部が低級アルキ
ル基である化合物を酸、例えば酢酸または無水酢酸中ヨ
ウ化水素酸または臭化水素酸の存在下に脱アルキル化す
ることによっても製造することができる。
また、本発明の前記一般式(1)で表される2−フェニ
ル−48−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体でR11
R2およびR3の全部が炭素数1〜3のアルコキシ基で
ある化合物は、R’、R2およびR″のうち少なくとも
1つが水素原子である本発明の2−フェニル−411−
1−ベンゾピラン−4−オン誘導体をアルキルハライド
と反応させることにより製造することもできる。
本製造方法において、原料として使用する前記一般式(
I[)で表されるアセトフェノン誘導体は公知化合物で
あり、文献記載の方法、例えばジャーナル オン ザ 
ケミカル ソサエティ 1941.662ヘージ(J、
C,S、 1941.662)記載の方法、またはそれ
らの類似方法に従い製造することができる。
本発明の前記一般式(1)で表される2−フェニル−4
H−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体で、R1、R2
およびR′lのうち少なくとも1つが水素原子である化
合物は、常法に従い薬理学的に許容できる塩とすること
ができる。例えば、本発明の一般式(1)で表される2
−フェニル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体
をこれと当量の水酸化す) IJウムを溶解したアルコ
ール溶液に加え、加温したのち、減圧下に濃縮すること
によりナトリウム塩とすることができる。
本発明の前記一般式(1)で表される2−フェニル−4
11−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体は常法に従い
、医薬品製剤とすることができる。すなわち、通常用い
られる賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤等の医薬品添加
物を混合し、常法に従い調剤し種々の製剤、例えば錠剤
、散剤、カプセル剤等とすることができる。
本発明の前記一般式(I)で表される2−フェニ、ルー
4H−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体を骨粗髭症治
療剤として用いる場合、大人1日当り約10〜1000
mgを適宜な剤型、例えば錠剤、散剤、カプセル剤など
にし、経口投与するか、または大人1日当り約1〜10
0■を注射剤等にして非経口投与する。
本発明の前記一般式(1)で表される2−フェニル−4
8−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体またはそれらの
薬理学的に許容できる塩は鶏胚大腿骨を用いた試験管内
実験において、強い骨吸収抑制作用と骨形成促進作用を
示し、かつカルシウム欠乏食餌を与えた時に生じるラッ
トの骨中のカルシウムおよびリンの含有量の減少を著し
く抑制する作用を有し、安全性の高い骨粗琶症治療剤と
して有用である。
〔実施例〕
本発明をさらに詳述するために以下に°実施例をあげる
。なお、実施例中の化合物の融点は未補正である。
実施例 1 2−ハイドロオキシ−3,4,5−)リメトキシアセト
フエノン3.2gを乾燥ピリジン15mAに溶解し、こ
の溶液に室温下、攪拌下塩化ベンゾイル2.6meを滴
下し、約10分間攪拌後、さらに約20分間加温する。
反応液を冷却後、反応液に少量の氷水を加え、希塩酸を
加え弱酸性とする。析出結晶をろ取し、結晶を希塩酸、
次いで水で洗浄後クロロホルムに溶解する。クロロホル
ム溶液を減圧下に濃縮する。
残渣をメタノール10m1に溶解させ、冷却後析出結晶
をろ取し、粗2−ベンゾイルオキシ−3,4,5−) 
Uメトキシアセトフェノン4.0gを得る。
融  点:  117〜124℃ う〕2−ハイドロオキシ−3,4,5−)リメトキシジ
ベンゾイルメタン 上記(a)で得られた粗2−ベンゾイルオー+シー3,
4゜5−トリメトキシアセトフェノン4.0gを乾3N
、 N−ジメチルホルムアミド50mj!に溶豚し、こ
れに55%水素化ナトリウム0.8g(油性)を冷却下
に少量ずつ加える。室温中で3時間攪拌した後、氷水2
00 mA中に反応液を注ぎ、希塩酸を加え弱酸性とす
る。析出するオイルをジエチルエーテルで抽出する。エ
ーテル溶液を10%水酸化ナトリウム水溶液で抽出し、
水溶液層を冷却下希塩酸で酸性にする。この酸性溶液を
エーテルで抽出し、エーテル層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下で濃縮し、油状の2−ハイドロオキシ
−3,4,5−)リメトキシジベイゾイルメタン3.5
gを得る。
上記ら〕で得られた油状の2−ハイドロオキシ−3゜4
.5−)リメトキシジベンゾイルメタン3.5g、酢酸
す+−リウム15 gおよび酢酸60m12の混合物を
4時間加熱還流する。反応液を冷却後、氷水600d中
に注ぎ、析出結晶をろ取する。結晶をエタノール水溶液
で再結晶し、6.7.8−トリメトキシ−2−フェニル
−441−1−ベンゾピラン−4−オン1.5gをfl
る。
融  点 :   145.5 〜148℃元素分析値
:  (C+aH+sOsとして)0%   H% 計算値  69.22   5.16 実測値  69.36   5.06 実施例 2 2.5−ジハイドロオキシー3.4−ジメトキシアセト
フェノン5gを乾燥ピリジン10m1.に溶解し、この
溶液に塩化ベンゾイル5.8−を加え、水浴上で約10
分間加温する。反応液を冷却後、希塩酸で反応液を酸性
にする。析出結晶をろ取し、結晶をメタノールに溶かし
、脱色炭で処理後、メタノールで2回再結晶を行い、2
.5−ジベンゾイルオキシ−3゜4−ジメトキシアセト
フェノン7.2gを得る。
融  点 :  141〜144℃ )トフ・ノン6gを乾燥ピリジン60mm!lこ溶解し
、この溶液にナトリウムアミド1.4gを加え、室温下
で2時間反応する。反応終了後反応液を氷水中に注ぎ、
希塩酸で酸性にする。析出する淡黄色結晶をろ取し、結
晶をメタノール水溶液で再結晶して5−ベンゾイルオキ
シ−2−71イドロオキシー3.4−ジメトキシジベン
ゾイルメタン3.8gを得る。
融  点 ;  159〜161℃ 5−ベンゾイルオキシ−2−71イドロオキシー3,4
−ジメトキシジベンゾイルメタン3.6’ g 、酢酸
ナトリウム36 g、酢酸20dの混合物を3時間加熱
還流する。反応液を冷却後氷水中に注ぎ、析出結晶をろ
取する。結晶をメタノールより再結晶して6−ベンゾイ
ルオキシ−7,8−ジメトキシ−2−フェニル−411
−1−ベンゾピラン−4−オン2gを得る。
6−ベンゾイルオキシ−7,8−ジメトキシ−2〜フェ
ニル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン2gをメタノ
ール300 rnlにけんだ<シ、このけんだく溶液に
水酸化カリウム2gを含む水溶液2dを加え約30分間
還流する。反応終了後メタノールを留去し、残留物を水
に溶解する。この溶液に炭酸ガスを吹き込んで析出する
結晶をろ取する。結晶をクロロホルムに溶解し、クロロ
ホルム溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、次いで
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮する。残
渣をメタノールで再結晶し6−ハイドロオキシ−7,8
−ジメトキシ−2−フェニル−4H−1−ベンゾピラン
−4−オン0.4gを得る。
融  点=  167〜168℃ 元素分析値’  (CIdlzOsとして)0%   
  H% 計算値  68.45   4.73 実測値  68.39   4.58 実施例 3 6−ハイドロオキシ−7,8−ジメトキシ−2−フェニ
ル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン0.8g、57
%ヨウ化水素酸8dおよび酢酸8a12の混合物を2時
間還流する。反応液を冷却後、亜硫酸水素ナトリウム水
溶液中に注ぎ、クロロホルムで抽出する。クロロホルム
層を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで無水硫
酸マグネシウムで乾燥したのち、減圧下に濃縮する。残
渣をメタノールで再結晶し、6.7.8−)リハイドロ
オキシー2−フェニル−4H−1−ベンゾピラン−4−
オン0.5gを得る。
融 点:280℃ (分 解) 元素分析値:  (C+5LoOsとして)0%   
  H% 計算値  62.50   4.20 実測値  62.65   4.15 実施例 4 2.3−ジハイドロオキシー4.5−ジメトキシアセト
フェノン1gを乾燥ピリジン2dに溶解し、この溶液に
塩化ベンゾイル1.6gを加え、10分間水浴上で加温
する。反応液を40itgの水中に注ぎ、クロロホルム
で抽出する。クロロホルム層を水洗し、次いで脱色炭で
処理し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、減圧下
に濃縮する。残渣に少量のメタノールを加え結晶化する
。結晶をろ取し、50%メタノール水溶液で洗浄し、乾
燥し粗2,3−ジベンゾイルオキシ−4,5−ジメトキ
シアセトフェノン1.8gを得る。
融  点:  121〜130℃ 2,3−ジベンゾイルオキシ−4,5−ジメトキシアセ
トフェノン6gを乾燥ピリジン5QInlに溶解し、こ
れにナトリウムアミド1.4gを加え75分間室温下で
攪拌する。反応液を800−の水中に注ぎ、希塩酸で酸
性にする。この酸性溶液をクロロホルムで抽出し、脱色
炭で処理し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。クロロ
ホルム溶液を減圧下で濃縮し、残渣をメタノールに加熱
溶解し、−夜放置後、析出結晶をろ取し、3−ベンゾイ
ルオキシ−2−ノ\イドロオキシー4.5−ジメトキシ
ジベンゾイルメタン2.3gを得る。
融  点 =  164〜172℃ 3−ベンゾイルオキシ−2−ハイドロオキシ−4,5−
ジメトキシジベンゾイルメタン1.8g、酢酸ナトリウ
ム1.8gおよび酢酸30mff1の混合物を3時間加
熱還流する。反応液を水200 rnl中に注ぎ、クロ
ロホルムで抽出する。クロロホルム層を水洗後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。
残渣にエタノールを加え結晶化し、析出結晶をろ取し、
8−ベンゾイルオキシ−6,7−シメトキシー2−フェ
ニル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン1.5gヲf
4る。
融  点:  190〜194℃ 8−ベンゾイルオキシ−6,7−シメトキシー2−フェ
ニル−4日−1−ベンゾピラン−4−オン3.15gを
メタノール400 rnlにけんだくし、このけんだく
液に30%水酸化カリウム溶液10mj2を加え、5分
間水浴上で溶液になるまで加熱する。反応終了後減圧下
で濃縮し、残渣を水200 mlに溶解する。この溶液
に炭酸ガスを吹き込んで中和し、析出結晶をろ取し、結
晶をメタノールで再結晶し、8−ハイドロオキシ−6,
7−シメトキシー2−フェニル−4日−1−ベンゾピラ
ン−4−オン1.95gを得る。
融  点 :  226〜227℃ 元素分析値:  (C17LnOsとして)0%   
H% 計算値  68.45   4.73 実測値  6g、26   4.63 実施例 5 8−ハイドロオキシ−6,7−シメトキシー2−フェニ
ル−411−1−ベンゾピラン−4−オン0.2gを酢
酸15−に溶解し、この溶液に47%臭化水素酸40m
1を加え、20分間加熱還流する。反応液を水200 
ml中に注ぎ、減圧下で濃縮して析出する結晶をろ取す
る。結晶をアセトンで再結晶して6.8−ジハイド口オ
キシ−7−メトキシ−2−フェニル−4H−1−ベンゾ
ピラン−4−オン0.1gを得る。
融  点 :  280〜290℃ 元素分析値:  (C+s)I+zOsとして)0% 
    H% 計算値  67.60   4.26 実測値  67.28   4.14 実施例 6 骨吸収抑制作用 骨吸収抑制作用を「組織培養応用研究法」ページ111
〜114(山根績、遠藤浩良鳩集、ソフトサイエンス社
出版、 1985年)記載の方法に従い測定した。
町卵10〜11日の鶏胚大腿骨を摘出し、骨に付着する
柔組織をよく取り除いた後、本発明の2−フェニル−4
H−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体を添加したフェ
ノールレッドを含有しないBGJb−HW2培養液(以
下培養液という)1mlを用いて37℃で1日間回転培
養法により前培養を行う。なお、本発明の化合物は一旦
、ジメチルスルホキサイドに溶解して、0.1モル濃度
の溶液を製し、これを培養液で1000倍希釈し、10
−4モル濃度とする。また、対照群は同容量のジメチル
スルホキサイドのみを加えて培養を行う。
翌日、新鮮な培養液に45CaC1,を1 μci /
 mlの濃度に溶解し、前培養した鶏胚大腿骨をそのl
dに浸漬し、37℃にて2時間振盪培養する。これによ
り培養骨中の骨塩は4 S Caで標識される。培養終
了後ただちにあらかじめ37℃に加温しておいたリン酸
緩衝生理食塩水で培養骨を洗浄して骨に付着している4
5Caを取り除く。この4 S (: aの標識培養骨
を再び培養液で回転培養法(10回回転時)により培養
する。12.24.48.72時間ごとに培養液から正
確に一定量の培養液を分取し、同時に残りの培養液を捨
て、新しい培養液を加える。分取した培養液中の45[
:a放射活性を液体シンチレーションカラターで測定し
、全培養液中の4 S Caの放射活性を計算する。培
養終了後、骨組織を1規定塩酸中に1日放置し、全カル
シウムを溶出させ、その放射活性を測定し、培養骨中の
最終残存放射活性とする。
得られた測定値から、最初に骨組織に取り込まれた全放
射活性に対する培養骨中に残存している放射活性の割合
を算出し、24時間以降の培養骨中の放射活性残存減衰
曲線で破骨細胞による骨塩溶出を直線回帰し、得られた
直線の勾配より、培養骨へ沈着した骨塩中のカルシウム
のターンオーツイー率を生物学的半減期T’Aとして求
める。
本発明の化合物群および対照群は各々1群5例で実施し
た。
対照群のT’Aの値と比較して、本発明の化合物群のT
’Aの値が大きい値を示した場合、本発明の化合物は骨
吸収抑制作用を有することを示す。本発明の化合物の骨
吸収抑制作用の効力をT’Aの値を用い、以下の式によ
り求める。
結果を以下に示す。
化 合 物    骨吸収抑制作用の効力実施例 7 骨形成促進作用 骨形成促進作用を「組織培養応用研究法」ページ103
〜111(山根績、遠藤浩良鳩集、ソフトサイエンス社
出版、 1985年)記載の方法に従い測定した。
1卵9日の鶏胚大腿骨を摘出し、骨に付着する柔組織を
よく取り除き、1個体の左右の大腿骨のうち一方を本発
明の2−フェニル−4日−1−ベンゾピラン−4−オン
誘導体群、他方を対照群として用い、培養用平角試験管
の内面に一本ずつ付着させ、これにBGJb−1111
2培溶液(以下培養液という)2Inlを加えシリコン
栓で密栓し、37℃で回転培養(10回回転時間)する
。本発明の化合物は一旦、ジメチルスルホキサイドに溶
解して、0.1モル濃度の溶液を製し、これを培養液で
10−4モル濃度になるよう1000倍希釈する。また
、対照群は同容量のジメチルスルホキサイドのみを加え
て培養を行う。
1日毎に骨の長さを測定しつつ、新鮮な培養液で交換し
ながら前培養を6日間継続する。
培養終了時に培養骨をリン酸緩衝生理食塩水で洗い、1
規定塩酸中に1日放置して、骨組織からカルシウムを溶
出させ、溶出したCalをオルトクレゾールフタレイン
によりキレート法で定量する。
本実験は各群6例で実施した。
本発明の化合物の骨形成促進作用の効力を以下の式によ
り求めた。
骨形成【JT用の効力= 対照群のCa潰 結果を以下に示す。
化 合 物   骨形成促進作用の効力実施例 8 3°週齢のウィスター系雄性ラット20匹を1群10匹
ずつ2群に分け、1群に本発明の6−ハイドロオキシ−
7,8−ジメトキシ−2−フェニル−4H−1−ベンゾ
ピラン−4−オン300 mg / kgをCMC懸濁
液で1日1回、強制的に毎日経口投与し、他の1群は、
同容量のCMCのみを投与して、それぞれCa欠乏食を
与えて2週間飼育し、大腿骨の中のカルシウムおよびリ
ン量を測定した。
結果を以下に示す。
実施例 9 急性毒性 6−ハイドロオキシ−7,8−ジメトキシ−2−フェニ
ル−4H−1−ベンゾピラン−4−オンをCMCにけん
だくし、7週齢ICR系マウス雌雄各10匹を用い、1
000.2000.3000 mg / kgを経口投
与し、7日間観察した。
いずれの群においても死亡例はなく、中毒症状もSnめ
られなかった。
実施例 10 製剤の製造 (a)錠剤 6−ハイドロオキシ−7,8−ジメトキシ−2−フェニ
ル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン100 g、乳
糖95 gおよびトウモロコシデンプン40 gを混合
し、次いで5%ハイドロオキシプロピルセルロース水溶
液を加えて練合したのち、乾燥し、乾燥物にカルボキシ
メチルセルロースカルシウム8gおよびステアリン酸カ
ルシウム7gを加え混合したのち、1000錠に成形す
る。
(b)  カプセル剤 6−ハイドロオキシ−7,8−ジメトキシ−2−フェニ
ル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン100 g、乳
糖59 gふよびトウモロコシデンプン35 gを混合
し、さらに混合物にタルク6gを加えて混合したのち、
硬カプセル1000カプセルに充填する。
〔発明の効果〕
本発明の一般式(1)で表される2−フェニル−4H−
1−ベンゾピラン−4−オン誘導体右よびそれらの薬理
学的に許容できる塩は鶏胚大腿骨を用いた試験管内実験
において、強い骨吸収抑制作用と骨形成促進作用を示し
、また、カルシウム欠乏食餌を与えた時に生じるラット
の骨中のカルシウムおよびリン含有量の減少を著しく抑
制する。
従って、本発明の一般式(I)で表される2−フェニル
−4H−,1−ベンゾピラン−4−オン誘導体は骨粗髭
症治療剤として有用である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のR^1、R^2およびR^3は同じでも異なっ
    ていてもよく、それぞれ水素原子または炭素原子数1〜
    3のアルキル基である)で表される2−フェニル−4H
    −1−ベンゾピラン−4−オン誘導体またはそれらの薬
    理学的に許容できる塩を有効成分として含有する骨粗鬆
    症治療剤。
  2. (2)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表される2−フェニル−4H−1−ベンゾピラン−4
    −オン誘導体またはその薬理学的に許容できる塩を有効
    成分として含有する特許請求の範囲第1項記載の骨粗鬆
    症治療剤。
  3. (3)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表される2−フェニル−4H−1−ベンゾピラン−4
    −オン誘導体またはその薬理学的に許容できる塩を有効
    成分として含有する特許請求の範囲第1項記載の骨粗鬆
    症治療剤。
  4. (4)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表される2−フェニル−4H−1−ベンゾピラン−4
    −オン誘導体を有効成分として含有する特許請求の範囲
    第1項記載の骨粗鬆症治療剤。
  5. (5)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表される2−フェニル−4H−1−ベンゾピラン−4
    −オン誘導体を有効成分として含有する特許請求の範囲
    第1項記載の骨粗鬆症治療剤。
  6. (6)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表される2−フェニル−4H−1−ベンゾピラン−4
    −オン誘導体を有効成分として含有する特許請求の範囲
    第1項記載の骨粗鬆症治療剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003092666A1 (fr) * 2002-05-01 2003-11-13 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Agents de renforcement de tissus contenant du calcium et utilisation correspondante
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