JPH0745404B2 - 骨粗鬆症治療剤 - Google Patents

骨粗鬆症治療剤

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JPH0745404B2
JPH0745404B2 JP12867387A JP12867387A JPH0745404B2 JP H0745404 B2 JPH0745404 B2 JP H0745404B2 JP 12867387 A JP12867387 A JP 12867387A JP 12867387 A JP12867387 A JP 12867387A JP H0745404 B2 JPH0745404 B2 JP H0745404B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般式(I) 〔式中のR1は置換基として水酸基、カルボキシ基、カル
バモイル基またはアルコキシカルボニル基などの基を有
することもある炭素数1〜10の直鎖状または枝分かれ状
のアルキル基であり、R2は水素原子、水酸基または式−
OR3(式中のR3は置換基として水酸基、カルボキシ基、
カルバモイル基またはアルコキシカルボニル基などの基
を有することもある炭素数1〜10の直鎖状または枝分か
れ状のアルキル基である)で表される基である〕で表さ
れるベンゾフロ〔3,2−c〕キノリン誘導体またはそれ
らの薬理学的に許容できる塩を有効成分として含有する
骨粗鬆症治療剤を提供することである。
〔従来の技術〕
骨粗鬆症とは骨の化学的組成に変化を来すことなく、骨
量の減少した病態をいい、骨中の蛋白、カルシウムおよ
びリンの減少がその生理学的な特徴である。
骨粗鬆症は加齢とともに増加し、通常脊髄を侵し、腰背
痛および身長の短縮を起こす。特に進行した例では、長
管骨も侵されるので、ときに骨折を起こす場合もある。
老年者にみられる大腿骨骨折の原因のほとんどは老人性
骨粗鬆症によるものであるといわれている。
この骨粗鬆症の原因としては内分泌および栄養障害等多
種多様であるが、これまで骨粗鬆症の治療剤として使用
されているビタミンD製剤、カルシウム製剤、カルシト
ニン製剤、リン製剤等は、対象が限定されたり、その効
果が確実でないために、より効果が確実な製剤の開発が
強く望まれている。
近年、上記製剤とは化学構造を全く異にするある種の3
−フェニル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体が
骨吸収抑制作用を有し、骨粗鬆症の治療剤として有用で
あることが報告されている(特公昭54−13391号、特開
昭60−38924号、同60−54379号、同60−132917号、同60
−132976号)。
これまで本発明のようなベンゾフロ〔3,2−c〕キノリ
ン誘導体として、式 または、式 で表される化合物などが知られている〔ブレチンオブ
ザ ケミカル ソサイアティー オブ ジャパン(Bul
l.Chem.Soc.Jpn.)53巻,1057〜1060ページ,1980年;ジ
ャーナル オブ ヘテロサイクリック ケミストリー
(J.Heterocyclic.Chem.)16巻、487〜491ページ、1979
年;同21巻,737〜739ページ,1984年〕。
しかしながら、これらはいずれも合成上の興味あるいは
化学的反応性の確認のために合成されたものであり、薬
理活性に関しては変異原性、発がん性あるいは抗がん性
などの作用を有する可能性について示されているのみ
で、それ自体の作用については全く記載されていない。
さらに、本発明のようにベンゾフロ〔3,2−c〕キノリ
ン誘導体が骨吸収抑制作用を示し、骨粗鬆症治療剤とし
て有用であることについては今まで全く報告されていな
い。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記特許出願に開示されている3−フェニル−4H−1−
ベンゾピラン−4−オン誘導体の骨吸収抑制作用は弱
く、骨粗鬆症の治療剤としては決して満足できるもので
ない。それ故、本発明者らはより強い骨吸収抑制作用を
有する化合物を見出すべく鋭意検討したところ、ある種
のベンゾフロ〔3,2−c〕キノリン誘導体またはそれら
の薬理学的に許容できる塩が強い骨吸収抑制作用を有
し、毒性も低く、従来の治療剤より優れた骨粗鬆症治療
剤になり得ることを見出した。
本発明はこれらの知見に基づくものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の前記一般式(I)で表されるベンゾフロ〔3,2
−c〕キノリン誘導体またはそれらの薬理学的に許容で
きる塩は強い骨吸収抑制作用と骨形成促進作用を示し、
毒性も低く、安全性の高い優れた骨粗鬆症治療剤として
有用な化合物である。
本発明の前記一般式(I)で表されるベンゾフロ〔3,2
−c〕キノリン誘導体は以下のようにして製造すること
ができる。例えば、一般式 (式中のR4は水素原子または水酸基である)で表される
化合物と、一般式 R1−x (III) (式中のXは酸残基であり、R1は前記と同じ意味を持
つ)で表される化合物とを不活性有機溶媒中塩基性物質
の存在下に反応させることにより製造することができ
る。
本製造方法において、原料として使用する前記一般式
(II)および一般式(III)で表される化合物は新規化
合物も一部含まれるが、市販品として入手できるかある
いは文献記載の方法例えば、ブレチン オブ ザ ケミ
カル ソサイアティー オブジャパン(Bull.Chem.Soc.
Jpn.)53巻,1057〜1060ページ,1980年;ジャーナル オ
ブ ヘテロサイクリック ケミストリー(J.Hetero−cy
clic Chem.)16巻、487〜491ページ、1979年;同21巻,7
37〜739ページ、1984年等の方法またはそれらの類似方
法により容易に製造することができる。
本発明の前記一般式(I)で表されるベンゾフロ〔3,2
−c〕キノリン誘導体は、常法に従い薬理学的に許容で
きる塩とすることができる。例えば、本発明の一般式
(I)で表されるベンゾフロ〔3,2−c〕キノリン誘導
体でR2が水酸基である化合物あるいはR1、R3において、
少なくとも一方が水酸基またはカルボキシル基を置換基
としてもつアルキル基である化合物は、これと当量の水
酸化ナトリウムを溶解したアルコール溶液に加え、加温
したのち、減圧下に濃縮することによりナトリウム塩と
することができる。
本発明の前記一般式(I)で表されるベンゾフロ〔3,2
−c〕キノリン誘導体は常法に従い、種々の医薬品製剤
とすることができる。すなわち、必要に応じて賦形剤、
崩壊剤、結合剤、滑沢剤等の医薬品添加物と混合し、常
法に従い調剤することにより、種々の製剤、例えば錠
剤、散剤、カプセル剤等とすることができる。
本発明の前記一般式(I)で表されるベンゾフロ〔3,2
−c〕キノリン誘導体の骨粗鬆症治療剤として用いる場
合、大人1日当り約10〜1000mgを適宜な剤型、例えば錠
剤、散剤、カプセル剤などにし、経口投与するか、また
は大人1日当り約1〜100mgを注射剤等にして非経口投
与する。
本発明の前記一般式(I)で表されるベンゾフロ〔3,2
−c〕キノリン誘導体またはそれらの薬理学的に許容で
きる塩は鶏胚大腿骨を用いた試験管内実験において、10
-5〜10-4モル濃度で有意な骨吸収抑制作用と骨形成促進
作用を示す。しかも1000〜3000mg/kgを経口投与した場
合でも死亡例がなく、中毒症状も認められないので、安
全性の高い骨粗鬆症治療剤として有用である。
〔実施例〕
本発明をさらに詳述するために以下に参考例および実施
例をあげる。なお、各参考例および実施例中の化合物の
融点はすべて未補正である。
参考例1 3−ヒドロキシ−5H−ベンゾフロ〔3,2−c〕キノリン
−6−オン m−アニシジン2.7gと2−メトキシフェニルマロン酸ジ
エチル5.32gとをジフェニルエーテル20mlに溶解し、空
気冷却管を付して270〜290℃で約2.5時間加熱した。冷
却後ジエチルエーテル80mlを加え、析出した結晶をろ取
し、ジエチルエーテルで洗浄して4−ヒドロキシ−7−
メトキシ−3−(2−メトキシフェニル)−2−キノロ
ン5.39g(90.7%)を得た。
融 点:>300℃ IR(KBr):νco 1620cm-1 NMR(d6−DMSO) δ:3.69(s,3H),3.81(s,3H),6.75〜6.79(m,2H),6.
93〜7.13(m,3H),7.29〜7.39(m,1H),7.76〜7.80(m,
1H),9.56(br−s,1H),11.18(s,1H9 元素分析値:(C17H15NO4として) C% H% N% 計算値 68.68 5.09 4.71 実測値 68.79 5.08 4.72 4−ヒドロキシ−7−メトキシ−3−(2−メトキシフ
ェニル)−2−キノロン5gとピリジン塩酸塩50gとの混
合物を220〜250℃で2.5〜3時間加熱還流した。反応混
合物を熱時砕氷200〜300gに注ぎ、析出した結晶をろ取
し、水洗しアルコールで再結晶して、3−ヒドロキシ−
5H−ベンゾフロ−〔3,2−c〕キノリン−6−オン1.9g
を得た。
融 点:>300℃ IR(KBr):νco 1640cm-1 NMR(d6−DMSO) δ:6.92〜7.04(m,2H),7.52〜7.60(m,2H),7.89〜8.1
7(m,3H),10.49(s,1H),11.88(s,1H) 元素分析値:(C15H9NO3として) C% H% N% 計算値 71.71 3.61 5.58 実測値 71.37 3.61 5.44 参考例2 2−メトキシフェニルマロン酸ジエチルを用いる代わり
に2,4−ジメトキシフェニルマロン酸ジエチルまたは2,5
−ジメトキシフェニルマロン酸ジエチルを用いる以外は
参考例1と同様にして下記の化合物をそれぞれ合成し
た。
3,9−ジヒドロキシ−5H−ベンゾフロ〔3,2−c〕キノリ
ン−6−オン 融 点:>300℃ IR(KBr):νco 1640cm-1 NMR(d6−DMSO) δ:6.77〜6.91(m,3H),7.11〜7.12(m,2H),7.78〜8.3
0(m,2H),9.83(s,1H),10.22(s,1H),11.67(s,1H) 元素分析値:(C15H9NO4として) C% H% N% 計算値 67.42 3.39 5.24 実測値 67.24 3.41 5.35 3,8−ジヒドロキシ−5H−ベンゾフロ〔3,2−c〕キノリ
ン−6−オン 融 点:>300℃ IR(KBr):υco 1660,1630cm-1 NMR(d6−DMSO) δ:6.77〜6.90(m,3H),7.39〜7.85(m,3H),9.46(s,1
H)、10.31(s,1H),11.64(s,1H) 元素分析値:(C15H9NO4として) C% H% N% 計算値 67.42 3.39 5.24 実測値 67.71 3.45 5.54 実施例1 3−イソプロポキシ−5H−ベンゾフロ〔3,2−c〕キノ
リン−6−オン (化合物1) 3−ヒドロキシ−5H−ベンゾフロ〔3,2−c〕キノリン
−6−オン500mgをN,N−ジメチルホルムアミド20mlに溶
解し、60%水素化ナトリウム(油性)100mgを加え暫時
かきまぜた後、氷冷下にイソプロピルヨージド0.5mlを
加え室温下に一夜かきまぜた。減圧下に溶媒を留去し、
残留物を5%水酸化ナトリウム水溶液、水およびジエチ
ルエーテルで洗浄し、酢酸エチルで再結晶して、3−イ
ソプロポキシ−5H−ベンゾフロ〔3,2−c〕キノリン−
6−オン214mgを得た。
融 点:278〜280℃ IR(KBr):νco 1640cm-1 NMR(CDCl3) δ:1.34(d,6H),4.69(quint,1H),6.94〜7.03(m,2
H),7.42〜7.51(m,2H),7.99〜8.07(m,3H),11.79
(s,1H) 元素分析値:(C18H15NO3として) C% H% N% 計算値 73.71 5.15 4.78 実測値 73.56 5.15 4.67 実施例2 イソプロピルヨージドの代わりに3−クロル−1−プロ
パノール−α−ブロムプロピオン酸エチルを用いた以外
は実施例1と同様にして以下の化合物を製造した。
3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−5H−ベンゾフロ
〔3,2−c〕キノリン−6−オン (化合物2) 融 点:275〜280℃ IR(KBr):νco 1640cm-1 NMR(d6−DMSO) δ:2.04(t,2H),3.71(q,2H),4.26(t,2H),7.08〜7.
15(m,2H),7.51〜7.63(m,2H),7.92〜8.20(m,3H),1
1.96(s,1H) 元素分析値:(C18H15NO4として) C% H% N% 計算値 69.89 4.89 4.53 実測値 69.61 4.85 4.43 3−(1−エトキシカルボニルエトキシ)−5H−ベンゾ
フロ〔3,2−c〕キノリン−6−オン (化合物
3) 融 点:209〜212℃ IR(KBr):νco 1730,1655cm-1 NMR(d6−DMSO) δ:1.33(t,3H),1.69(d,3H),4.30(q,2H),5.15(q,
1H),7.06〜7.10(m,2H),7.57〜7.62(m,2H) 7.95〜
8.20(m,3H),12.02(s,1H) 元素分析値:(C20H17NO5として) C% H% N% 計算値 68.37 4.88 3.99 実測値 68.58 4.83 4.12 実施例3 3−(1−エトキシカルボニルエトキシ)−5H−ベンゾ
フロ〔3,2−c〕キノリン−6−オン (化合物4) 3−(1−エトキシカルボニルエトキシ)−5H−ベンゾ
フロ〔3,2−c〕キノリン−6−オン200mgをエタノール
10mlに溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液20mlを加え
て80℃の水浴上で約1時間加温した。冷却後塩酸酸性と
し、析出した結晶をろ取、水洗し、含水アルコールより
再結晶して、3−(1−カルボキシエトキシ)−5H−ベ
ンゾフロ〔3,2−c〕キノリン−6−オン190mgを得た。
融 点:260〜266℃ IR(KBr):νco 1750,1730,1640cm-1 NMR(d6−DMSO) δ:1.69(d,3H),5.05(q,1H),7.04〜7.08(m,2H),7.
54〜7.64(m,2H),7.90〜7.97(m,1H),8.09〜8.23(m,
2H),11.99(s,1H),13.30(br−s,1H) 元素分析値:(C18H13NO5として) C% H% N% 計算値 66.87 4.05 4.33 実測値 66.55 4.05 4.55 実施例4 3,9−ジイソプロポキシ−5H−ベンゾフロ〔3,2−c〕キ
ノリン−6−オン (化合物5) 9−ヒドロキシ−3−イソプロポキシ−5H−ベンゾフロ
〔3,2−c〕キノリン−6−オン (化合物6) 3,9−ジヒドロキシ−5H−ベンゾフロ〔3,2−c〕キノリ
ン−6−オン267mgをN,N−ジメチルホルムアミド20mlに
溶解し、60%水素化ナトリウム80mgを加え暫時かきまぜ
た後、イソプロピルヨージド0.4mlを加え、室温下に一
夜かきまぜた。減圧下に溶媒を留去し、残留物をクロロ
ホルムに溶解し、5%水酸化ナトリウム水溶液で抽出し
た。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減
圧下に溶媒を留去し、残留結晶を酢酸エチル−n−ヘキ
サンより再結晶して、3,9−ジイソプロポキシ−5H−ベ
ンゾフロ〔3,2−c〕キノリン−6−オン130mgを得た。
水酸化ナトリウム抽出液を塩酸酸性とし、析出する結晶
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩
化メチレン/エーテル/メタノール=20/20/1)で精製
して、9−ヒドロキシ−3−イソプロポキシ−5H−ベン
ゾフロ〔3,2−c〕キノリン−6−オン45mgを得た。
3,9−ジイソプロポキシ−5H−ベンゾフロ〔3,2−c〕キ
ノリン−6−オン (化合物5) 融 点:246.5〜250℃ IR(KBr):νco 1660 cm-1 NMR(d6−DMSO) δ:1.43〜1.47(m,12H),4.73〜4.90(m,2H),7.04〜7.
16(m,3H),7.54〜7.55(m,1H),7.98〜8.03(m,2H),1
1.85(s,1H) 元素分析値:(C21H21NO4として) C% H% N% 計算値 71.78 6.02 3.99 実測値 71.52 6.01 4.15 9−ヒドロキシ−3−イソプロポキシ−5H−ベンゾフロ
〔3,2−c〕キノリン−6−オン (化合物6) 融 点:260〜265℃ IR(KBr):νco 1660 cm-1 NMR(d6−DMSO) δ:1.45(d,6H),4.79(quint,1H),7.01〜7.26(m,4
H),7.91〜8.03(m,2H),10.01(s,1H),11.82(s,1H) 元素分析値:(C18H15NO4として) C% H% N% 計算値 69.89 4.89 4.53 実測値 69.62 4.83 4.41 実施例5 イソプロピルヨージドの代わりに3−クロル−1−プロ
パノールまたはα−ブロムプロピオン酸エチルを用いた
以外は実施例4と同様にして下記の化合物を製造した。
3,9−ビス(3−ヒドロキシプロポキシ)−5H−ベンゾ
フロ〔3,2−c〕キノリン−6−オン (化合物7) 融 点:225〜232℃ IR(KBr):νco 1660,1630 cm-1 NMR(d6−DMSO) δ:1.99〜2.08(m,4H),3.67〜3.74(m,4H),4.24(t,2
H),4.265(t,2H),7.05〜7.19(m,3H),7.54(d,1H),
7.91〜8.04(m,2H),11.91(s,1H) 元素分析値:(C21H21NO6として) C% H% N% 計算値 65.78 5.52 3.65 実測値 65.53 5.41 3.59 9−ヒドロキシ−3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−
5H−ベンゾフロ〔3,2−c〕キノリン−6−オン
(化合物8) 融 点:263.5〜267℃ IR(KBr):νco 1640 cm-1 NMR(d6−DMSO) δ:2.03(t,2H),3.71(q,2H),4.26(t,2H),7.06〜7.
26(m,4H),7.91〜8.04(m,2H),10.01(s,1H),11.90
(s,1H) 元素分析値:(C18H15NO5として) C% H% N% 計算値 66.45 4.65 4.31 実測値 66.16 4.53 4.29 3,9−ビス(1−エトキシカルボニルエトキシ)−5H−
ベンゾフロ〔3,2−c〕キノリン−6−オン (化合
物9) 融 点:187.〜194℃ IR(KBr):νco 1750,1670,1630 cm-1 NMR(d6−DMSO) δ:1.30(t,3H),1.33(t,3H),1.68(d,6H),4.24〜4.
34(m,4H),5.14(q,1H),5.25(q,1H),7.05〜7.51
(m,1H),8.01〜8.07(m,2H),11.98(s,1H) 元素分析値:(C25H25NO8として) C% H% N% 計算値 64.23 5.39 3.00 実測値 63.96 5.36 2.97 3,9−ジメトキシ−5H−ベンゾフロ〔3,2−c〕キノリン
−6−オン (化合物10) 融 点:299〜302℃ IR(KBr):νco 1675 cm-1 NMR(d6−DMSO) δ:3.90(s,6H),7.10〜7.30(m,3H),7.50(d,1H),8.
10(d,2H) 元素分析値:(C17H13NO4として) C% H% N% 計算値 69.14 4.44 4.74 実測値 68.90 4.48 4.95 実施例6 骨吸収抑制作用 骨吸収抑制作用を「組織培養応用研究法」111〜114ぺー
ジ(山根績、遠藤浩良編集、ソフトサイエンス社出版,1
985年)記載の方法に従い測定した。
孵卵10〜11日の鶏胚大腿骨を摘出し、骨に付着する柔組
織をよく取り除いた後、本発明のベンゾフロ〔3,2−
c〕キノリン誘導体を添加したフェノールレッドを含有
しないBGJb−HW2培養液(以下培養液という)1mlを用い
て37℃で1日間回転培養法により前培養を行う。なお、
本発明の化合物は一旦、ジメチルスルホキサイドに溶解
して、0.1モル濃度の溶液を調製し、これを培養液で100
0倍希釈し、10-4モル濃度とす。また、対照群には同容
量のジメチルスルホキサイドのみを加えて培養を行う。
翌日、新鮮な培養液に45CaCl2を1μCi/mlの濃度に溶解
し、前培養した鶏胚大腿骨をその1mlに浸漬し、37℃に
て2時間振盪培養する。これにより培養骨中の骨塩は45
Caで標識される。培養終了後ただちにあらかじめ37℃に
加温しておいたリン酸緩衝生理食塩水で培養骨を洗浄し
て骨に付着している45Caを取り除く。この45Caの標識培
養骨を再び培養液で回転培養法(10回転/時)により培
養する。12、24、48、72時間ごとに培養液から正確に一
定量の培養液を分取し、同時に残りの培養液を捨て、新
しい培養液を加える。分取した培養液中の45Ca放射活性
を液体シンチレーションカウンターで測定し、全培養液
中の45Caの放射活性を計算する。培養終了後、骨組織を
1規定塩酸中に1日放置し、全カルシウムを溶出させ、
その放射活性を測定し、培養骨中の最終残存放射活性と
する。
得られた測定値から、最初に骨組織に取り込まれた全放
射活性に対する培養骨中に残存している放射活性の割合
を算出し、24時間以降の培養骨中の放射活性残存減衰曲
線で破骨細胞による骨塩溶出を直線回帰し、得られた直
線の勾配より、培養骨へ沈着した骨塩中のカルシウムの
ターンオーバー率を生物学的半減期T1/2として求め
る。
本発明の化合物群および対照群は各々1群5例で実施し
た。
対照群のT1/2の値と比較して、本発明の化合物群のT1
/2の値が大きい値を示した場合、本発明の化合物は骨吸
収抑制作用を有することを示す。本発明の化合物の骨吸
収抑制作用の効力をT1/2の値を用い、以下の式により
求める。
結果を以下に示す。
〔化 合 物〕 〔骨吸収抑制作用の効力〕 化合物 1 1.16 〔化 合 物〕 〔骨吸収抑制作用の効力〕 化合物 2 1.26 化合物 3 1.10 化合物 4 1.10 化合物 5 1.24 化合物 6 2.89 化合物 7 1.40 化合物 8 2.89 化合物 9 1.16 化合物10 1.04 実施例7 骨形成促進作用 骨形成促進作用を「組織培養応用研究法」103〜111ぺー
ジ(山根績、遠藤浩良編集、ソフトサイエンス社出版,1
985年)記載の方法に従い測定した。
孵卵9日の鶏胚大腿骨を摘出し、骨に付着する柔組織を
よく取り除き、1個体の左右の大腿骨のうち一方を本発
明の化合物群、他方を対照群として用い、培養用平角試
験管の内面に一本ずつ付着させ、これにBGJb−HW2培溶
液(以下培養液という)2mlを加えシリコン栓で密栓
し、37℃で回転培養(10回転/時間)する。本発明の化
合物は一旦、ジメチルスルホキサイドに溶解して、0.01
モル濃度の溶液を調製し、これを培養液で10-5モル濃度
になるよう1000倍希釈する。また、対照群には同容量の
ジメチルスルホキサイドのみを加えて培養を行う。
1日毎に骨の長さを測定しつつ、新鮮な培養液で交換し
ながら骨培養を6日間継続する。
培養終了時に培養骨をリン酸緩衝生理食塩水で洗い、1
規定塩酸中に1日放置して、骨組織からカルシウムを溶
出させ、溶出しCa量をオルトクレゾールフタレインによ
りキレート法で定量する。
本実験は各群6例で実施した。
本発明の化合物の骨形成促進作用の効力を以下の式によ
り求めた。
結果を以下に示す。
化 合 物 骨形成促進作用の効力 化合物 6 1.08 化合物 8 1.14 実施例8 急性毒性 9−ヒドロキシ−3−イソプロポキシ−5H−ベンゾフロ
〔3,2−c〕キノリン−6−オンをCMCにけんだくし、7
週齢ICR系マウス雌雄各10匹を用い、1000、2000、3000m
g/kgを経口投与し、7日間観察した。いずれの群におい
ても死亡例はなく、中毒症状も認められなかった。
実施例9 製剤の製造 (a)錠 剤 9−ヒドロキシ−3−イソプロポキシ−5H−ベンゾフロ
〔3,2−c〕キノリン−6−オン100g、乳糖95gおよびト
ウモロコシデンプン40gを混合し、次いで5%ハイドロ
オキシプロピルセルロース水溶液を加えて練合したの
ち、乾燥し、乾燥物にカルボキシメチルセルロースカル
シウム8gおよびステアリン酸カルシウム7gを加え混合し
たのち、1000錠に成形する。
(b)カプセル剤 9−ヒドロキシ−3−イソプロポキシ−5H−ベンゾフロ
〔3,2−c〕キノリン−6−オン100g、乳糖59gおよびト
ウモロコシデンプン35gを混合し、さらに混合物にタル
ク6gを加えて混合したのち、硬カプセル1000カプセルに
充填する。
〔発明の効果〕
本発明の一般式(I)で表されるベンゾフロ〔3,2−
c〕キノリン誘導体およびそれらの薬理学的に許容でき
る塩は鶏胚大腿骨を用いた試験管内実験において、10-5
〜10-4モル濃度で有意な骨吸収抑制作用と骨形成促進作
用を示す。また、1000〜3000mg/kgを経口投与した場合
でも死亡例がなく、重篤な中毒症状もみられない。
このように、本発明の一般式(I)で表されるベンゾフ
ロ〔3,2−c〕キノリン誘導体は骨粗鬆症治療剤として
きわめて有用な化合物である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中のR1は置換基として水酸基、カルボキシ基、カル
    バモイル基またはアルコキシカルボニル基などの基を有
    することもある炭素数1〜10の直鎖状または枝分かれ状
    のアルキル基であり、R2は水素原子、水酸基または式−
    OR3(式中のR3は置換基として水酸基、カルボキシ基、
    カルバモイル基またはアルコキシカルボニル基などの基
    を有することもある炭素数1〜10の直鎖状または枝分か
    れ状のアルキル基である)で表される基である〕で表さ
    れるベンゾフロ〔3,2−c〕キノリン誘導体またはそれ
    らの薬理学的に許容できる塩を有効成分として含有する
    骨粗鬆症治療剤。
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