JPS6320083A - クラツド回収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、例えば原子炉圧力容器内あるいはタンク内に
蓄積したクラッドを回収するクラッド回収装置に関する
。

（従来の技術） 例えば原子力発電プラントにあっては、原子炉圧力容器
あるいは各種タンク等の容器状の付帯設備が高放射線旦
の腐蝕生成物等によって汚染される。したがってこれら
の容器の修理を行なう場合等には作業員の？Ｐｉｔａ線
量を低減させるため、その内面を洗浄・除染する必要が
ある。その為従来は、例えば水扱きした状態でブラッシ
ング洗浄を行なったり、あるいはサンドブラストジェッ
ト水洗、あるいは化学洗浄等を施していた。しかしなが
らかかる方法では、作業員が容器上端縁等にて直接作業
しなければならず、作業員の被曝低減という観点からは
好ましいことではなかった。そればかりか、上記洗浄に
より拡散した放射性物質の回収に多大な労力を必要とし
てしまうという問題もあった。

そこで液体中での洗浄作業を可能として（液体のもつ遮
蔽効果を利用する）、作業員の被曝低減を図るとともに
、液中に放射性物質を拡散させることがなく洗浄効果の
高い洗浄装置（例えば特開昭５６−１２０９９８号）が
提案されている。しかしながらこれら洗浄装置にあって
は以下のような問題があった。

■まずほとんどの装置が電気駆動であるために、水中作
業では該駆動部を水と隔離しなければならず、その為隔
離の為の構造等により装置が大型化してしまう。

■次に容器底壁等に堆積したクラッドを浮遊させる機構
をもたないものもあり、そ、れでは固着したクラッドを
効果的に回収することは困難であった。

■さらにクラッドを浮遊させる機構を漸えるものでも効
果的に浮遊させることはできず、また浮遊したクラッド
の回収の点でも問題があった。

（発明が解決しようとする問題点） このように従来の装置にあっては、装置の大型化および
クラッドの効果的な回収が困難であるという問題があり
、本発明はまさにかかる点に基づいてなされたものでそ
の目的とするところは、装置の小型化を図るともに、ク
ラッドの効果的な回収を可能とするクラッド回収装置を
提供することにある。

（問題点を解決する為の手段） すなわち本発明によるクラッド回収装置は、ケーシング
と、このケーシング内にケーシング底面に直交する面に
て回転可能に配置され上記ケーシング底面に形成された
開口部よりその一部を突出させた駆動輪と、この駆動輪
に取付けられた駆動輪駆動用羽根車と、上記ケーシング
内にケーシングの底面と直交する而にて回転可能に配置
され上記ケーシングの底面に形成された開口からその一
部を突出させ外周部にクラッドを浮遊させるブラシを備
えたクラッド浮遊用ローラと、このクラッド浮遊用ロー
ラに取付けられたクラッド浮遊用ローラ駆動用羽根車と
、上記駆動輪駆動用羽根車とクラッド′ｆＩ遊用ローラ
駆動用羽根車に駆動水を供給する駆動水供給部と、上記
ケーシング内に配置され上記クラッド浮遊用ローラによ
り浮遊されたクラッドを吸引する吸引部とを具備したこ
とを特徴とするものである。

（作用） つまり駆動輪駆動用羽根車及びクラッド浮遊用ローラ駆
動用羽根車に駆動水供給部から駆動水を供給して、これ
らをケーシングの底面に直交する面にて回転させる。こ
れによって回収ａ置は走行するともに、クラッド浮遊用
ローラの外周に取付けられたブラシにより固着されてい
るクラッドが浮遊される。浮遊されたクラッドを含有す
る水は吸込部を介して吸引され、それによってクラッド
の回収がなされる。

（実施例） 以下第１図及び第２図を参照して本発明の一実施例を説
明する。第１図は本実１Ｍｌ！ｉｉｌによるクラッド回
収装置を部分的に切欠いて示す正面図であり、また第２
図は第１図のＩＩ−Ｉ［矢視図である。

図中符号１はケーシングであり、このケーシング１の前
部（図中左側）には駆動輪２が配置されている。この駆
動輪２は第２図に示すように２個設置されており、夫々
上記ケーシグ１の底部に形成された間口１ａ及び１ｂか
らその一部を突出させている。またその構成は幅方向中
央部に羽根車３を有し、その両側に走行車輪部２ａを有
している。

この羽根車３には前記ケーシング１内を配設された駆動
用水噴割ホース４を介して駆動水が供給される（夫々の
羽根車３に対して駆動用水噴射ホース４が１本ずつ設置
されている）。該駆動水の供給により上記羽根車３が回
転し、駆動輪２が図中矢印で示す方向に回転する。また
ケーシング１の後部（図中右側）には一対の補助輪５が
設置されている。

又上記ケーシング１の中央部にはクラッド浮遊用ローラ
６が設置されており、このクラッド浮遊用ローラ６も上
記ケーシング１の底壁に形成された開口１Ｃよりの一部
を突出させている。このクラッド浮遊用ローラ６は幅方
向中央部の外周にブラシ７を備え、又このブラシ７の両
側に羽根車８を喝えている。これら羽根車８夫々には駆
動用水ホース９を介して駆動水が供給される。該駆動水
の供給により図中矢印で示す方向に回転する。尚上記駆
動用水ホース４及び前記駆動用水ホース９は例えば容器
上端縁に設置された図示しないポンプに接続されている
。あるいは水中ポンプを使用してもよい。前記クラッド
浮遊用ローラ６の後部上方には吸込用ホース１１が配置
されており、この吸込用ホース１１には図示しない吸引
装置が接続されている。上記クラッド浮遊ローラ６によ
り浮遊せられたクラッドはこの吸込用ホース１１を介し
て吸引される。

上記クラッド浮遊用ローラ６の中央直上位置には隔１ｉ
ｌｌ壁１２が設置されている（第２図では破線で示しで
ある）。この隔離壁１２により浮遊したクラッドを含有
した水が前記駆動用水ホース４及び７から噴出される水
の流れ側に流入しないようにしている。

以上の構成を基にその作用を説明する。まずクラッド回
収装置全体を洗浄目的としての容器内に配置する。そし
て駆動用水ホース４及び９より駆動輪２の羽根車３及び
クラッド浮遊用ローラ６の羽根車８に駆動水を供給する
。これによって回収装置は底壁１０上を走行するととも
に、底壁１゜に固着されたクラッドは上記クラッド浮遊
用ローラ６のブラシ７により浮遊せられ、後部上方に舞
い上がる。この舞い上がったクラッドは吸込用ホース１
１により吸引・回収される。その際回収装置の走行速度
及びクラッド浮遊用ローラ６の回転は夫々駆動用水ホー
ス４及び９を介して供給される駆動水の流量を制御する
ことによりなされる。

以上本実施例によると以下のような効果を奏することが
できる。

■まず本実施例による回収装置によると、水中にてクラ
ッド回収を行なうことができ、その際駆動部として電気
部分を備えるものではないので、特に隔離するような構
成も不要であり、これによって装置の小型化を図ること
ができる。

■本実施例による回収装置は、外周にブラシ７を備えた
クラッド浮遊用ローラ６を備えているので、底壁１０に
固着したクラッドを効果的に除去して浮遊させることが
できる。

■そしてその際浮遊したクラッドはクラッド浮遊用ロー
ラ６の後部上方に効果的に舞い上がるので、吸込用ホー
ス１１により確実に吸引・回収することが出来る。

■さらに本実施例による回収装置は底ｖ１０上を走行可
能な構成となっており、広範囲に亘って迅速にクラッド
の回収を行なうことが可能である。

■またクラッド浮遊用ローラ６の中央直上位置には隔離
壁１２が設置されており、この隔離壁１２により浮遊し
たクラッドの駆動用水ホース４及び９側への流入を防止
しているので、クラッドの回収がより確実になるととも
に、駆動輪２およびクラッド浮遊用ローラ６の走行に支
障を来たすこともない。

■さらに一対の補助輪５により回収装置の走行性が安定
するので、クラッド浮遊、そして回収といった機能を十
分に発揮させることが可能となる。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明によるクラッド回収装置によ
ると、装置の小型化を図ることができるとともに、クラ
ッドを効果的に回収することができ、信頼性を大幅に向
上させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示す図で、第１
図はクラッド回収装置を一部切欠いて示す正面図、第２
図は第１図の■−■矢視図である。 １・・・ケシング、１ａ、１ｂ、１ｃ・・・間口、２・
・・駆動輪、３・・・羽根車（駆動輪駆動用）、６・・
・クラッド浮遊用ローラ、７・・・ブラシ、８・・・羽
Ｍ１ｆｆｌ（クラッド浮遊用ローラ駆動用）、１１・・
・吸込用ホース。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 篇　１　囚 篇　２囚

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）ケーシングと、このケーシング内にケーシング底
   面に直交する面にて回転可能に配置され上記ケーシング
   底面に形成された開口部よりその一部を突出させた駆動
   輪と、この駆動輪に取付けられた駆動輪駆動用羽根車と
   、上記ケーシング内にケーシングの底面と直交する面に
   て回転可能に配置され上記ケーシングの底面に形成され
   た開口からその一部を突出させ外周部にクラッドを浮遊
   させるブラシを備えたクラッド浮遊用ローラと、このク
   ラッド浮遊用ローラに取付けられたクラッド浮遊用ロー
   ラ駆動用羽根車と、上記駆動輪駆動用羽根車とクラッド
   浮遊用ローラ駆動用羽根車に駆動水を供給する駆動水供
   給部と、上記ケーシング内に配置され上記クラッド浮遊
   用ローラにより浮遊されたクラッドを吸引する吸引部と
   を具備したことを特徴とするクラッド回収装置。
2. （２）上記ケーシングは補助輪を備えていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のクラッド回収装置。
3. （３）前記ケーシングは内部に前記クラッド浮遊用ロー
   ラにより浮遊したクラッドが前記駆動水供給部から駆動
   輪駆動用羽根車及びクラッド浮遊用ローラ駆動用羽根車
   への駆動水供給部分に流入しないように隔離壁を備えて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のクラ
   ッド回収装置。