JP3688761B2 - スプレー式金属表面処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属加工製品等を工場内で搬送しつつ加工する工程において、当該金属加工製品の表面処理をする場合に発生するゴミ・鉄粉等を除去するためのろ過装置を有するスプレー式金属表面処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスプレー式金属表面処理装置は、金属表面処理処理液を噴射するスプレーと、処理過程において金属表面のゴミその他の不純物により汚染される当該処理液のろ過装置と、これらを連結する手段等よりなるものであり、図3に示すようなものがある。以下、図3に基づいて説明する。図3において、100はスプレー式表面処理装置であって、製造ラインのコンベア101により搬送される金属製の加工部品102(製品)に処理液を噴射して加工部品102の表面を処理する複数のスプレーノズル103、103、103、・・・と、スプレーノズル103、103、103、・・・を覆ってこのスプレーノズル103、103、103、・・・で噴射された処理液を回収して貯溜槽104内に流出させる断面矩形状の箱型スプレー室105と、処理液から不純物を除去するろ過装置106と、貯溜槽104から処理液を吸引する供給ポンプ107とを主要部として構成されている。
【0003】
各スプレーノズル103、103、103、・・・は、加工部品102を挟み込むように配置されて、供給管路108を介して貯溜槽104に接続されており、この供給管路108中に設けられた供給ポンプ107で吸引された処理液をコンベア101で搬送される加工部品102に噴射する。そして、各スプレーノズル103、103、103、・・・を覆って配置されたスプレー室105で不純物と処理液を回収するとともに、スプレー室105の底105Aに開口して貯溜槽104に連通する回収管路109を通して貯溜槽104に流出させて、再び供給ポンプ107で処理液を吸引して順次、再使用するものである。
【0004】
また、処理液の再使用を継続すると、処理液中に混在する不純物が多くなりその除去効率に低下をきたし、加工部品102の不純物を効率的に除去できなくなることから、通常、貯溜槽104の循環管路110に処理液に混在する不純物を除去するろ過装置106が配置されている。このろ過装置106は貯溜槽104から不純物が混在する処理液を吸引して循環管路110中を循環させる吸引ポンプ112と、この吸引ポンプ112及び貯溜槽104間の循環管路110中に配置されたろ過器113とで構成されており、吸引ポンプ112で吸引された処理液から不純物をろ過器113で除去した後、循環管路110を通して貯溜槽104に戻すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術のスプレー式金属表面処理装置では、処理液に混在する不純物を除去するろ過装置が、貯溜槽から延びる循環管路中に設けられているので、別途、循環管路を設ける必要があることから、装置自体が大型化するとともに、不純物が混在する処理液を循環経路を通してろ過装置で除去するとその除去時間が長くなり、不純物の除去効率が悪くなるという問題があった。
【0006】
また、従来技術のスプレー式金属表面処理装置では、ろ過装置で不純物を除去した処理液を再び貯溜槽に戻すようにしているので、不純物が除去された処理液とスプレーチャンバから流出される不純物が混在する処理液とが混ざり合って貯溜槽に存在することになり、その結果、不純物が混在する処理液がノズルから加工部品に噴射されることになるので、表面処理効率が低下するという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、スプレーから噴射される処理液を直接的にろ過することにより、不純物の除去効率の向上と装置の小型化を図ることができるスプレー式金属表面処理装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明のスプレー式金属表面処理装置では、
請求項1においては、搬送される金属製搬送物を表面処理するための処理液を噴射するスプレーと、前記スプレーで噴射された処理液を回収して貯溜槽に流出させる回収手段と、前記貯溜槽から処理液を前記スプレーに供給する供給手段と、前記貯溜槽に接続される循環管路に配置され前記処理液から不純物を取り除くろ過装置とを有して構成されるスプレー式金属表面処理装置において、前記ろ過装置は、前記回収手段と前記貯溜槽との間に配置され、前記回収手段から前記貯溜槽に流出される処理液の流れによる運動力を緩和して当該処理液を多方向に分配する緩衝分配材と、前記緩衝分配材で多方向に分配される処理液を受けて当該処理液から前記不純物を除去して前記貯溜槽に流出させる帯状フィルタ材と、前記緩衝配分材の下部に前記帯状フィルタ材を連続的に移送する移送手段とで構成されており、前記帯状フィルタ材は、前記貯溜槽を覆う底面部と当該底面部から前記緩衝分配材に向かって相互間隔が拡大するように延びる側面部とを有する断面凹形状に形成され、斜め上から前記緩衝分配材の下部に入りかつ当該緩衝分配材の下部から斜め上に出ていく傾斜側面部と前記断面凹形状とで皿状溜を形成するとともに、前記断面凹形状が押え機構で押え付けることにより形状保持されているものである。
【0009】
請求項2においては、請求項1のものに、前記押え機構が、少なくとも前記帯状フィルタの側面部を押え付けて前記断面凹形状の皿状溜を形成するとともに、前記移送手段による前記帯状フィルタ材の移送に際して前記断面凹形状の皿状溜を保持しつつ当該帯状フィルタ材を損傷するとなく案内する複数のローラを有しているものである。
【0010】
請求項3においては、請求項1のものに、前記帯状フィルタ材の皿状溜が受ける前記緩衝分配材からの前記処理液の液面水位を検出する検出手段が設けられており、前記検出手段が所定の液面水位を検知すると前記移送手段を作動して、前記帯状フィルタ材を所定量だけ前記緩衝分配材の下部に移送するものである。
【0011】
このような本発明のスプレー式金属表面処理装置によれば、
請求項1では、
▲1▼緩衝分配材で回収手段からの処理液を緩和し、かつ多方向に分配しているので、帯状フィルタ材が処理液の流れにより損傷されることなく、広い範囲で効率よく処理液から不純物を除去することができる。
▲2▼また、帯状フィルタ材が押え機構で断面凹形状に形状保持されているので、この帯状フィルタ材に不純物を除去する機能とともに、所定流量を貯溜する皿状溜を有する機能をも兼ね備え、回収手段からの処理液の流量が多くなる場合であっても、不純物が混在する処理液の貯溜槽側の流出を阻止して、処理液のみを貯溜槽に流出することができる。
▲3▼更に、帯状フィルタ材を移送する移送手段を設けているので、帯状フィルタ材の不純物除去が低下した際には容易に新たな帯状フィルタ材を緩衝分配材の下部に配置することができる。
▲4▼この結果、ろ過装置を回収手段と貯溜槽との間に配置しても、回収手段から回収された不純物が混在する処理液から不純物を除去して、処理液のみを貯溜槽に流出して、貯溜槽内に貯溜される処理液を不純物が混在しない処理液にすることができ、金属製搬送物の処理効率の向上が図れるとともに、ろ過装置を回収手段と貯溜槽間に配置することで、装置自体を小型化することが可能となる。
【0012】
請求項2では、押え機構が、少なくとも帯状フィルタの側面部を押え付けて断面凹形状の皿状溜を形成するとともに、移送手段による帯状フィルタ材の移送に際して断面凹形状の皿状溜を保持しつつ当該帯状フィルタ材を損傷するとなく案内する複数のローラを有しているので、帯状フィルタ材の移送に際してもこれを損傷することがない。
【0013】
請求項3においては、帯状フィルタ材の皿状溜が受ける緩衝分配材からの処理液の液面水位を検出する検出手段が設けられており、検出手段が所定の液面水位を検知すると移送手段を作動して、帯状フィルタ材を所定量だけ緩衝分配材の下部に移送するようにしたので、帯状フィルタ材で除去された不純物が当該帯状フィルタ材の皿状溜に溜まることによる液面水位の上昇を検知することで、帯状フィルタ材の機能低下の有無を判断して、その判断に基づき自動的に、新しい帯状フィルタ材を緩衝分配材の下部に位置させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例であるスプレー式金属表面処理装置について、図面を参照して説明する。図1は本実施例のスプレー式金属表面処理装置の全体構成を示す縦断面図、図2(a)は本実施例のスプレー式金属表面処理装置におけるろ過装置の構成を示す縦断面図、図2(b)は本実施例のスプレー式金属表面処理装置におけるろ過装置の構成を示す横断面図である。なお、本実施例の図1及び図2おいて、従来技術の図3と同一の符号は同一の構成を有するのでその説明は省略する。
【0015】
図1において、本実施例のスプレー式金属表面処理装置1は、不純物を処理液から除去するろ過装置2を、従来技術(図3に示す)のように、循環管路110中に配置するのでなく、回収手段となるスプレー室105と貯溜槽104との間に配置したもので、以下、図2(a)及び図2(b)に基づいて、本実施例におけるろ過装置2の構成を説明する。
【0016】
図2(a)及び図2(b)において、ろ過装置2は、内部空間Aを有する断面矩形状の収納箱体3と、緩衝分配材4及び帯状フィルタ材5と、搬送手段となる巻取装置6とを主要部として構成されている。収納箱体3は、この上面部3Aに内部空間Aに開口してスプレーチャンバ105の回収管路109に連結された流入口7と、この下面部3Bに流入口7に対向するように内部空間Aに開口して貯溜槽104内に突出する流出口8とが形成されているとともに、内部空間A内に緩衝分配材4と、例えば20〜200μ間隔の網目状の不織布及びネットや、紙製で形成される帯状フィルタ材5が配置されている。また、収納箱体3には、この相互に対する両側面部3C、3Dにそれぞれ搬入口9と搬出口10とが形成されており、この搬入口9と搬出口10には収納箱体3から外方向に突出する支持部材11、12がそれぞれ設けられている。
【0017】
緩衝配分材4は、例えば、複数の網目を有する金網材で形成されており、流入口7の下方に所定距離を有してこの開口部7Aを横切るようにして収納箱体3の長手方向X及び巾方向Yの2方向に延びている。また、緩衝分配材4は、収納箱体3の巾方向Yにわたって設けられた2本のブラケット13、14上にその両端部が載置されて取り外し可能に固定されている。
【0018】
帯状フィルタ材5は、収納箱体3の搬入口9から収納箱体3の内部空間A内に斜め上から傾斜側面部5Dから入り、緩衝分配材4と流出口8との間を通って搬出口10から斜め上に傾斜側面部5Eが出ていくように配置されており、この傾斜側面部5Dが搬入口9側の支持部材11に回転可能に軸支された巻回ドラム15に巻回されており、傾斜側面部5Eが搬出口10側の支持部材12に回転可能に軸支された巻取装置6の巻取ドラム16に取り付けられている。17は巻取装置6の駆動モータであって、この回転軸に固定されたプーリ17Aと巻取ドラム16に固定されたプーリ16Aとの間に懸架された環状伝達ベルト18で連結されており、駆動モータ17の駆動でこの回転運動をプーリ17A−伝達ベルト18及びプーリ16Aを介して巻取ドラム16に伝達して、帯状フィルタ材5を搬送口9から搬出口10に順次、連続して移送するものである。また、帯状フィルタ材5は、緩衝分配材4に近接し、かつ流出口8の上方を横切るとうにして(貯溜槽3を覆うように)配置される底面部5Aと、この底面部5Aの巾方向Yの両端部側からそれぞれ折れ曲がって緩衝分配材4側に延びる側面部5B、5Cとで断面凹形状に形成されている。そして、この各側面部5B、5Cは相互間隔を拡大するように緩衝分配材4側に延びているとともに、各側面部5B、5Cの端部は緩衝分配材4の巾方向Yの両端部より外側に位置している。
【0019】
20は押え機構であって、帯状フィルタ5の底面部5Aと各側面部5B、5Cを押え付けてその断面凹形状を保持する機能と、帯状フィルタ材5の移送時にこの帯状フィルタ材5を損傷することなく案内する機能とを兼ね備える側面ローラ21、22と底面ローラ23とで構成されている。各ローラ21〜23は、収納箱体2の搬入口9側と搬出口10側のそれぞれに設けられた梁材24、25から帯状フィルタ5側に延びるラケット26〜28にそれぞれ回転可能に軸支されている。そして、各梁材24、25の各側面ローラ21、21が帯状フィルタ材5の側面部5Bを、各側面ローラ22、22が帯状フィルタ材5の側面部5Cを、かつ各底面ローラ23、23が帯状フィルタ材5の底面部5Aをそれぞれ押え付ている。これにより、帯状フィルタ材5は、この各面部5A〜5Fで所定流量の処理液を溜めることができる皿状溜Bが形成されている。30は収納箱体3の上面3Aから内部空間A内に配置され帯状フィルタ材5が受ける処理液の液面水位を検出する液面水位検出器(検出手段)であって、制御器35に接続されている。この制御器35は、液面水位検出器30が検出する液面信号aを授受して巻取装置6の駆動モータ17の駆動/停止を制御するものである。
【0020】
本実施例におけるスプレー式金属表面処理装置1は、以上のように構成されるが、次に、この表面処理装置1の不純物の除去作動について説明する。
供給ポンプ107を作動して貯溜槽104から処理液を吸引して、供給管路108を通して各スプレー103、103、103、・・・に処理液を供給する。そして、各スプレー103、103、103、・・・からコンベア101で搬送される加工部材102に処理液を噴射して、この加工部品102を表面を処理し、この際、この加工部品102の表面に付着等していた不純物は処理液に混入し、各スプレー103、103、103、・・・から噴射された処理液とともに不純物が、スプレー室105で回収され、この回収管路109を通して流入口8からろ過装置2の内部空間A内に流入される。
【0021】
不純物が混在する処理液がろ過装置2内に流入すると、まず、この処理液は複数の網目を有する金網材である緩衝分配材4に衝突して、その流速に起因する流れ運動力が緩和されるとともに、緩衝分配材4の網目を伝わるように流れて多方向(収納箱体2の長手方向X及び巾方向Y)に分配され、この緩衝分配材4の全域から帯状フィルタ材5側に低流速で流れ、又は、水滴単位で落下することで、不純物が混在する処理液を、帯状フィルタ材5がこの処理液で損傷することなく皿状溜Bで受けることになる。そして、不純物が混在する処理液がフィルタ材5を通過する際に、この帯状フィルタ材5で不純物が除去され、処理液のみが貯溜槽104に流出され、再び供給ポンプ107で吸引されて加工部材102に噴射される。このとき、押え機構20の各ローラ21〜23で帯状フィルタ材5の底面部5A、各側面部5B、5Cが押え付けられてその断面凹形状を保持されており、帯状フィルタ材5は所定流量の処理液を貯溜する皿状溜Bを有しているので、たとえ、スプレー室105の回収管路109からろ過装置2に流入される処理液の流量が多くなっても、帯状フィルタ材5から溢れて不純物が混在する処理液が貯溜槽104に流出することなく、完全に不純物を処理液から除去して貯溜槽3に流出させることができる。
【0022】
また、スプレー室105の回収管路109からろ過装置2に不純物が混在する処理液が流入されると、液面検出器30が帯状フィルタ材5の皿状溜Bに貯溜される処理液の液面水位を検出し続け、液面信号aを制御器35に送出し、この液面信号aが所定値以上になる(帯状フィルタ材5の処理液の液面水位が上昇して所定値になる)ことを条件として、制御器35は巻取装置6の駆動モータ17を駆動させる。すなわち、帯状フィルタ材5の不純物を除去する機能が低下して、不純物が帯状フィルタ材5の皿状溜Bに溜められる(積層)状態になると、この帯状フィルタ材5を通過する処理液の流量も減少することから、帯状フィルタ材5に貯溜される処理液が多くなりその液面が上昇していき、この液面水位の上昇を液面水位検出器30が順次、検出して液面信号aとして制御器35に送出する。
【0023】
そして、液面水位検出器30から順次送出される液面信号aが所定値になることを条件として帯状フィルタ材5の除去機能低下と判断して、制御器35が駆動モータ17に駆動信号bを送出する。駆動モータ17が駆動信号bを入力すると、その駆動信号bに基づいて駆動してその回転軸を回転させ、この回転運動をプーリ17A−伝達ベルト18及びプーリ16Aを介して巻取ドラム16に伝達し、この巻取ドラム16を回転させて、緩衝分配材4の直下にある帯状フィルタ材5を搬出口10から収納箱体3の外部に移送してこの巻取ドラム16で巻き取るとともに、巻回ドラム15に巻回されている新たな帯状フィルタ5を緩衝分配材4の直下まで移送する。このとき、各ローラ21〜23が帯状フィルタ材5の断面凹形状の皿状溜Bを保持しつつ回転するので、帯状フィルタ材5は損傷されることなく各ローラ21〜23で案内されつつ搬送される。その後、制御器35は、収納箱体3の内部空間A内の全域(緩衝分配材4の全域)に新たな帯状フィルタ材5が配置されるまで所定量だけ移送させて、駆動モータ17に停止信号cを送出して駆動モータ17の駆動を停止する。
【0024】
なお、本実施例におけるろ過装置2は、スプレー式金属表面処理装置1に適用した場合について説明したが、これに限定されるものでなく、いかなる装置、プラントに適用しても、処理液から不純物を除去することができる。
【0025】
また、本実施例における緩衝分配材4は、複数の網目を有する金網材を用いたものを示したが、これに限定されるものでなく、金属製の平状板材に複数の通孔を形成して構成したものであってよく、また、帯状フィルタ5も前述のものに限定されるものでなく、不純物を有効に除去できるものであればよい。
【0026】
更に、本実施例においては、帯状フィルタ材5を巻取装置6で巻き取りすることにより順次、この帯状フィルタ材5を移送するようにした場合について説明したが、これに限定されるものでなく、有効に帯状フィルタ5を移送できる構造であれば何であってもよく、また、帯状フィルタ材5を押え付ける機構についても、本実施例のように、複数のローラ21〜23に限定されない。
【0027】
【発明の効果】
このように本発明の連続全量ろ過システムを有するスプレー式金属表面処理装置1によれば、▲1▼緩衝分配材で回収手段からの処理液を緩和し、かつ多方向に分配しているので、帯状フィルタ材が処理液の流れにより損傷されることなく、広い範囲で効率よく処理液から不純物を除去することができる。
▲2▼また、帯状フィルタ材が押で機構で断面凹形状に形状保持されているので、この帯状フィルタ材に不純物を除去する機能とともに、所定流量を貯溜する皿状溜を有する機能をも兼ね備え、回収手段からの処理液の流量が多くなる場合であっても、不純物が混在する処理液の貯溜槽側の流出を阻止して、処理液のみを貯溜槽に流出することができる。
▲3▼更に、帯状フィルタ材を移送する移送手段を設けているので、帯状フィルタ材の不純物除去が低下した際には容易に新たな帯状フィルタ材を緩衝分配材の下部に配置することができる。
▲4▼この結果、ろ過装置を回収手段と貯溜槽との間に配置しても、回収手段から回収された不純物が混在する処理液から不純物を除去して、処理液のみを貯溜槽に流出して、貯溜槽内に貯溜される処理液を不純物が混在しない純粋な処理液にすることができ、金属製搬送物の処理効率の向上が図れるとともに、ろ過装置を回収手段と貯溜槽間に配置することで、装置自体を小型化し工場内の設置を極めて容易にすることが可能となる。
【0028】
また、押え機構が、少なくとも帯状フィルタの側面部を押え付けて断面凹形状の皿状溜を形成するとともに、移送手段による帯状フィルタ材の移送に際して断面凹形状の皿状溜を保持しつつ当該帯状フィルタ材を損傷するとなく案内する複数のローラを有しているので、帯状フィルタ材の移送に際してもこれを損傷するこがなくなるので、帯状フィルタ材による不純物を処理液から除去する効率を向上させることができる。
【0029】
更に、帯状フィルタ材の皿状溜が受ける緩衝分配材からの処理液の液面水位を検出する検出手段が設けられており、検出手段が所定の液面水位を検知すると移送手段を作動して、帯状フィルタ材を所定量だけ緩衝分配材の下部に移送するようにしたので、帯状フィルタ材で除去された不純物が当該帯状フィルタ材の皿状溜に溜まることによる液面水位の上昇を検知することで、帯状フィルタ材の機能低下の有無を判断して、その判断に基づき自動的に、新しい帯状フィルタ材を緩衝分配材の下部に位置させることができ、帯状フィルタ材による不純物を処理液から除去する効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスプレー式金属表面処理装置の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例のスプレー式金属表面処理装置におけるろ過装置の構成を示す図であって、(a)はろ過装置の構成を示す縦断面図、(b)はろ過装置の構成を示す横断面図である。
【図3】従来技術におけるスプレー式金属表面処理装置の全体構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 ろ過装置
4 緩衝分配材
5 帯状フィルタ材
102 金属加工製品
104 貯溜槽
103 スプレー
105 スプレー室
107 供給ポンプ
B 皿状溜

Claims (3)

  1. 搬送される金属製搬送物を表面処理するための処理液を噴射するスプレーと、前記スプレーで噴射された処理液を回収して貯溜槽に流出させる回収手段と、前記貯溜槽から処理液を前記スプレーに供給する供給手段と、前記貯溜槽に接続される循環管路に配置され前記処理液から不純物を取り除くろ過装置とを有して構成されるスプレー式金属表面処理装置において、
    前記ろ過装置は、前記回収手段と前記貯溜槽との間に配置され、
    前記回収手段から前記貯溜槽に流出される処理液の流れによる運動力を緩和して当該処理液を多方向に分配する緩衝分配材と、
    前記緩衝分配材で多方向に分配される処理液を受けて当該処理液から前記不純物を除去して前記貯溜槽に流出させる帯状フィルタ材と、
    前記緩衝配分材の下部に前記帯状フィルタ材を連続的に移送する移送手段とで構成されており、
    前記帯状フィルタ材は、前記貯溜槽を覆う底面部と当該底面部から前記緩衝分配材に向かって相互間隔が拡大するように延びる側面部とを有する断面凹形状に形成され、斜め上から前記緩衝分配材の下部に入りかつ当該緩衝分配材の下部から斜め上に出ていく傾斜側面部と前記断面凹形状とで皿状溜を形成するとともに、前記断面凹形状が押え機構で押え付けることにより形状保持されていることを特徴とするスプレー式金属表面処理装置。
  2. 前記押え機構が、少なくとも前記帯状フィルタの側面部を押え付けて前記断面凹形状の前記皿状溜を形成するとともに、前記移送手段による前記帯状フィルタ材の移送に際して前記断面凹形状の皿状溜を保持しつつ当該帯状フィルタ材を損傷するとなく案内する複数のローラを有してなることを特徴とする請求項1記載のスプレー式金属表面処理装置。
  3. 前記帯状フィルタ材の皿状溜が受ける前記緩衝分配材からの前記処理液の液面水位を検出する検出手段が設けられており、前記検出手段が所定の液面水位を検知すると前記移送手段を作動して、前記帯状フィルタ材を所定量だけ前記緩衝分配材の下部に移送することを特徴とする請求項1記載のスプレー式金属表面処理装置。
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