JPH09141007A - 汚水池における揚砂装置 - Google Patents
汚水池における揚砂装置Info
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Abstract
仕切板にて仕切り、ノズルからの噴流水による沈殿砂の
舞い上がりを防止して集砂及び搬送効率を向上させ確実
に集砂揚砂を行う汚水池における揚砂装置を提供する。 【解決手段】 汚水池1の底部に揚砂ポンプ6を備えた
砂溜ピット2と、ポンプピット3とを配設し、この汚水
池1底部に砂溜ピット2へ沈砂を搬送集砂するように複
数の噴気流発生ノズル12を配置する。そして汚水池1
内に噴気流発生ノズル12作動時、池底に沈殿した砂の
舞い上がりを防止する仕切板8を池底近傍に設置可能に
昇降自在に設けたことを特徴とする。
Description
砂装置、特に噴気流発生ノズル作動時、仕切板を降下さ
せて沈砂の舞い上がりを防いで集砂ピットへ確実に移動
集砂して揚砂するようにした汚水池における揚砂装置に
関するものである。
において池底に沈積した汚砂は、図7に示すように汚水
池1の底部に砂溜ピット2を設け、底面にはジェットノ
ズル12を配し、このノズルを順次噴射してこの噴射水
圧にて沈砂を砂溜ピット側に集砂している。この場合の
池底はほぼ水平である。また、図8に示すように汚水池
1の底面を階段状の段違いに配し、各段池底にそれぞれ
ジェットノズル12を配し、このノズルを順次高い位置
から低い位置方向へ噴射してこの噴射水圧にて沈砂を砂
溜ピット側に集砂し、これを揚砂ポンプにて排出してい
る。また、池底にスクリューコンベアを敷きしめてこの
コンベアの駆動にて集砂している。
ける揚砂装置においては、ジェットノズル式ではジェッ
ト水の噴射流が拘束されていないので図10、図12に
示すように流れの方向性をもたず、ジェット水の噴射流
にて沈殿した砂が前方へ移送されると共にその一部が再
び舞い上がり、その一部が下流へ流下するものとなり、
揚水ポンプや、次工程の処理に影響を与えるものとなっ
ている。さらに砂の舞い上がりにより沈殿砂が再び拡散
し集砂効率が悪くなっている。この沈殿砂の舞い上がり
と下流への流下を抑制するには汚水池に流入する原水を
停止して行うことが考えられるが、汚水池のように絶え
ず流れのある処では停止することができないという問題
点がある。また、スクリューコンベア式等の機械式集砂
装置では、可動部が汚砂の混合した汚水中にあるため、
可動部の磨耗が激しく寿命が短く、また汚物等の噛み込
み等にてトラブルが生じやすく、さらには維持管理費が
高くつくという問題点があった。本発明は、上記従来の
汚水池における揚砂装置の有する問題点を解決し、集砂
時汚水層と沈殿した砂層とを降下させた仕切板にて仕切
り、ノズルからの噴流水による沈殿砂の舞い上がりを防
止して集砂及び搬送効率を向上させ確実に集砂揚砂を行
う汚水池における揚砂装置を提供することを目的とす
る。
め、本発明の汚水池における揚砂装置は、汚水池の底部
に揚砂ポンプを備えた砂溜ピットと、ポンプピットとを
配設し、この汚水池底部に砂溜ピットへ沈砂を搬送集砂
するように複数の噴気流発生ノズルを配置すると共に、
汚水池内の噴気流発生ノズル作動時、池底に沈殿した砂
の舞い上がりを防止する仕切板を池底近傍に設置可能に
し、さらに昇降自在に設けたことを特徴とする。
る揚砂装置は、汚水池に沈殿した砂を揚砂のために、噴
気流発生ノズルの噴流水圧を利用して砂溜ピット内に集
める時のみ、汚水池内の汚水層と、沈殿した砂層とを、
水面上で待機させていた仕切板を降下させ、この仕切板
にて仕切り、その後ノズルからの噴流水により沈殿砂を
流下させるようにしているので、沈殿砂の舞い上がりを
防止することができ、かつ集砂及び搬送効率を向上させ
確実に砂溜ピットへの集砂及び揚砂を行うことができる
ものとなる。
い上がりを防止する仕切板の下面には沈砂を集砂方向に
流れを整える整流板を設ける。
る揚砂装置は、仕切板の下面には整流板を設けているの
で、噴気流発生ノズルより噴射される噴流水圧を整流す
る事ができ、これにより沈砂の流れを集砂方向に整えら
れ、噴射水量を抑制して効率的な集砂及び搬送が行え
る。
砂装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図にお
いて1はポンプ場、下水道処理場等における所要の形状
と大きさを備えた汚水池で、この汚水池1の原水を流入
する側には除塵機10を配設して流入する原水中のし渣
を予め除去し汚水のみを汚水池内に流入するようにする
と共に、この汚水池1の底部11に集砂用の砂溜ピット
2と、ポンプピット3とを形成し、砂溜ピット2内には
揚砂ポンプ6を、ポンプピット3内には揚水ポンプ4を
それぞれ配置し、汚水池1の池底面を図示のように水平
面とするか、若しくは砂溜ピット2側が低くなるよう傾
斜面とするとともに、池底に沈降した汚砂が順次砂溜ピ
ット2へ流動集砂されるように池底面に複数の噴気流発
生ノズル(ジェットノズル)12,12・・・を複数列
状にして配設する。
1、図2に詳示するように、汚水池の長手方向に対して
はこのノズルよりの噴流にて沈降した汚砂が砂溜ピット
2側の下流域へ流動する間隔にして複数列に配列配置す
るとともに、汚水池の幅方向に対しては池全幅に亘って
均一に流れる間隔で夫々配置するもので、図示のように
砂溜ピット2の両側にそれぞれ噴気流発生ノズル12を
互いに対向するように配置し、中央の砂溜ピット2へ両
方向から集砂するようにするか、または一方向へ沈砂が
流動するように配設する。
ンプ6は、遠心羽根式の水中ポンプ、混気ジェットポン
プ等を採用して砂溜ピット2内に集砂される沈殿砂をこ
の揚砂ポンプに接続した排砂管7を経て汚水池1へ排出
する。そしてこの砂溜ピット2は、擂鉢状となってお
り、最下部に配した揚砂ポンプにて確実に排出できるよ
うにする。
は配水管5を接続して、原水中の砂部分を予め沈殿除去
した汚水を配水管より揚水し汚水池1へ排水する。な
お、このポンプピット3の内底面は図示のように砂溜ピ
ットより低く、即ち深くするか、或いは砂溜ピットと同
じ深さとしても良い。
て仕切板8を吊垂支持する。この仕切板8は平板状で、
噴気流発生ノズル作動時、池底に沈殿した砂の舞い上が
りを防止するもので、図1乃至図3に示すように砂が沈
殿する池底部を覆うような大きさを備えるが、この仕切
板8をワイヤー等の索条Wにて吊垂し、この索条を昇降
手段9を介して巻き上げ、巻き下げにて池底近傍に配置
可能として昇降自在に設ける。
ようにモータ9Mにカウンタ軸9Kを取り付け、このカ
ウンタ軸9Kよりベベルギア9G、9Gを介して巻上軸
9Sを回動自在に支持し、この巻上軸9Sに設けたドラ
ム9D、9Dに前記索条を巻き上げ可能に支持するもの
である。これにより索条の巻き下げにより仕切板を降下
させ、汚水池1の池底近傍の所定位置に吊り下げるよう
にする。この状態を図1、図2に示す。また、噴気流発
生ノズルを作動させない時は、昇降手段9にて索条を巻
き上げて、仕切板を汚水池より望ましくは汚水池の水面
より上方位置に引き上げて待機させる。
面に整流板81を配設したもので、噴気流発生ノズル作
動時、池底に沈殿した砂の舞い上がりを仕切板にて抑制
すると共に、砂溜ピットに向かう方向にかつ汚水池の幅
方向に平行して所定間隔で配設する。これにより噴気流
発生ノズルを作動して池底に沈殿した砂を順次砂溜ピッ
ト方向へ流動搬送する際、ノズルの噴射流を整流板81
にて方向性をもたせることができ、集砂方向に流れを整
流し、噴気流発生ノズルの噴射流量が少なくても確実に
流動搬送できると共に、各ノズルの噴射を調整すること
により噴射水量を抑制することができる。
揚砂装置の作動を説明する。汚水池内に沈殿汚砂が一定
値以上に達すると、これを自動的に検知或いは周期的に
検知して昇降手段9を駆動する。これにより索条の巻き
下げにて仕切板は待機位置から降下し、予め定めた汚水
池内水面下位置で停止する。次に噴気流発生ノズル3を
稼働し、ノズルより噴射される噴流水圧にて沈殿砂は移
動される。この場合、砂溜ピットに近い側から順次ノズ
ルを噴射させるか、またはすべてのノズルを同時に噴射
させ、停止はほぼ同時に行う。噴気流発生ノズル3にて
沈殿砂は舞い上がらんとするが、降下している仕切板に
て砂の舞い上がりは防止される。
合、ノズルからの噴射水は整流されるので流れ方向の各
列ごとに噴射させれば噴射水量を低減できると共に、砂
溜ピット内に集砂される量が一度に大量とはならないの
で揚砂ポンプを小型化できる。なお、この揚砂ポンプの
駆動は噴気流発生ノズル12の噴射とほぼ同時とする。
沈殿砂の集砂揚砂が完了すると噴気流発生ノズル12、
揚砂ポンプ6を共に停止させ、かつ仕切板を上昇させ待
機位置で停止させておくものである。
と砂の移動は方向、速度共に極めて変動が大きいが仕切
板により仕切ることにより流れは一定となり、砂の舞い
上がりの防止ができるとともに、集砂効率も大幅に改善
されるものとなり、汚水池のように流れのある中でも集
砂可能である。さらに集砂量の変動が大幅に低減される
のでポンプの詰まりや水だけ吸うロス時間が低減され
る。
ば、揚砂のために汚水池に沈殿した砂を、噴気流発生ノ
ズルの噴流水圧を利用して砂溜ピット内に集める時の
み、水面上で待機させていた仕切板を降下させ汚水池内
の汚水層と、沈殿した砂層とを、仕切り、その後ノズル
からの噴流水により沈殿砂を流下させるようにしている
ので、沈殿砂の沈殿した砂層より上方への舞い上がりを
防止して、集砂及び搬送効率を向上させることができる
と共に、確実に砂溜ピットへの集砂及び揚砂を行うこと
ができる利点がある。
ける揚砂装置によれば、仕切板の下面には整流板を設け
ているので、噴気流発生ノズルより噴射される噴流水圧
を整流する事ができ、これにより沈砂の流れを集砂方向
に整えられ、噴射水量を抑制して効率的な集砂及び搬送
が行える利点がある。
を示す横断正面図である。
を示す横断正面図である。
正面図である。
正面図である。
集砂の説明図である。
である。
ル噴射による集砂の説明図である。
り見た説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 汚水池の底部に揚砂ポンプを備えた砂溜
ピットと、ポンプピットとを配設し、この汚水池底部に
砂溜ピットへ沈砂を搬送集砂するように複数の噴気流発
生ノズルを配置すると共に、汚水池内に噴気流発生ノズ
ル作動時、池底に沈殿した砂の舞い上がりを防止する仕
切板を池底近傍に設置可能に昇降自在に設けたことを特
徴とする汚水池における揚砂装置。 - 【請求項2】 仕切板の下面には沈砂を集砂方向に流れ
を整える整流板を設けたことを特徴とする請求項1記載
の汚水池における揚砂装置。
Priority Applications (1)
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JP32398195A JP3689162B2 (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 汚水池における揚砂装置 |
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Country Status (1)
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- 1995-11-17 JP JP32398195A patent/JP3689162B2/ja not_active Expired - Fee Related
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