JPS63197720A - 植生基盤の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は法面緑化工法などに使用する植生基盤の製造方
法に関するものである。

〈従来の技術〉 植生工による法面保護法の一つとして、植生土のうが知
られている。

この植生土のうは、通水性を有する袋体の内部に種子や
発芽に必要な肥料を接着剤を使って展着して形成しであ
る。

また、植生土のうを使用する場合には、袋体に土を詰め
込んで所定の法面に載置して植生に供している。

く本発明が解決しようとする問題点〉 前記した従来の植生土のうには、次のような問題点が存
在する。

（イ）従来の植生土のうの場合、散水が不十分であった
り、日照りが長く続（などすると、植生土のう内の水分
が不足し易い。

発芽の期間中は十分な水分が必要であるにもかかわらず
、前記したように水分が不足すると、まったく発芽しな
かったり、せっかく発芽した芽が枯れてしまい、十分な
植生が行えない。

（ロ）植生土のうの保管中、種子や肥料の保有するわず
かな水分、あるいは外部から湿気を吸収して発芽する場
合があり、保管が面倒である。

（ハ）前述したような弊害を回避するために、植生土の
う内に、ｙ［珪岩や蛭石などの保水１１を有する鉱石粒
を土に混ぜて袋詰めする方法も試みられている。

しかし、せっかく鉱石粒を混入しても、鉱石粒の体債以
上の水は保水できないから乾燥し易く、したがって、確
実に水分不足による芽括れを回避できる程の実効性に乏
しい。

（ニ）保水性を有する鉱石粒を大量に混入すれば保水量
は増加するが、封入物の体拮が増大して運搬性、保管性
が悪化する。

（ニ）散水により植生土のうの水分を一定期間だけ管理
することら考えられるが、多大の労力と時間を要し、現
実には採用し難い。

く本発明の目的〉 本発明は以上の点に鑑み成されたもので、製造が容易で
あり、しかも製造された植生基盤の給水効果が高く、そ
のうえ良好な発芽環境を長期間にわたって維持できる、
植生土のうの製造方法を提供することを目的とする。

く本発明の構成〉 以下、本発明の一実施例について説明する。

くイ〉植生基盤の構成 本発明に係る植生基盤は、織布または化繊からなる通水
性を有する通水シートの内面に、種子、肥料および給水
性に優れた保水材の混合物を一緒に展着したことを特徴
とする。

なお、本実施例では植生基盤の一例として袋状に形成し
た植生土のうの製造について説明するが、シート状の植
生シートとして使用できることは勿論である。

く口〉保水材 保水材としては、吸水ポリマーを使用する。

吸水ポリマーは、白色の粉末体で、水を注ぐと短時間の
うちに吸水、膨潤して水全体をゲル化する性質を有し、
その吸水性は約千倍といわれている。

また、この吸水ポリマーは、一度吸水すると多少圧力が
かかっても水が漏出し難い性質も併有する。

吸水ポリマーとしてはつぎのちのが使用できる。

（１）デンプン系 （２）セルロース系 （３）合成ポリマー系 この吸水ポリマーは環境保全を考慮すると、デンプン系
が好適である。

また、吸水ポリマーの使用量は、植物の種類により異な
るが、少なくとも発芽期間中に必要な水分を保水できる
だけの量は確保しておく。

吸水ポリマーは、種子や肥料と一緒に接着剤を使って、
袋体の内面に展着してお（。

なお、吸水ポリマーは、溶剤に関して吸収膨潤しないた
め、シートへの接着が容易であることが確認できた。

くハ〉製造方法 （１）植生材料の混合 植生予定の種子と、肥料、特に吸水性の大きい吸水ポリ
マーおよび接着剤を混合する。

（２）吹き付は 通水性を有するシートの表面に、前述した混合物を均一
に吹き付ける。

その結果、接着剤を介して植生に必要な種子、肥料およ
び吸水ポリマーがシートの一面に均質に分布して接着さ
れる。

（３）袋体の成形 植生材料を吹き付けたシートを、袋体形成の寸法に合わ
せて裁断する。

つぎに植生材料の吹付面が内方に位置するようシートを
二つ折りに畳み、折り畳んだシートの両側を縫製または
接着して袋体を形成する。

この袋体は全周囲を閉塞するのではなく、上口のみを開
放して形成する。

なお、植生シートとして使用する場合には、シートを袋
状に形成せずに、シート状のまま使用に供する。

り４）土詰め 前記袋体に土を詰めたら袋体の口を閉じて植生土のうの
製造を完了する。

また、封入する土の代用材として、別途の吸水ポリマー
の混合した人工土壌を使用することも可能である。

く二〉使用方法 植生土のう内に用土を封入して、法面に設置する。

植生土のうを設置した後、この植生土のうに十分に散水
する。

以上は従来方法と同様である。

また、使用された吸水ポリマーは、長期間経過して発芽
を終了すると、土中の細菌によって消滅する。

く本発明の効果〉 本発明は以上説明したようになるからつぎのような効果
を得ることができる。

くイ〉シートに植生材料である種子、肥料に加えて吸水
ポリマーと接着材との混合物物をシートに吹き付けて形
成する。

したがって、シートの内面に形成される植生基盤を均質
に一配布することができる。

〈口〉種子は袋体の表層近くに位置するから、発芽が容
易である。

くハ〉保管中、従来の植生基盤は発芽するおそれがあっ
た。

これに対し、本発明の植生基盤は、吸水ポリマーが積極
的に肥料や土など有する水分を吸収して、乾燥状態を長
期間持続できる。

したがって、保管中に発芽する心配がな（、良好な品質
を維持できる。

く二〉散水された水はシートに浸透して吸水ポリマーに
吸水される。

吸水ポリマーは、極めて大きな吸水性能を有するため、
最初展着した吸水ポリマーの体積以上の水が保水される
。

したがって、吸水ポリマー内の水が長期間にかけて徐々
に漏出し−Ｃ給水するため、発芽期間中に日照りが続い
ても水分が不足することはない。

くホ〉吸水ポリマーは、水を含んで膨潤すると、通水性
を維持したまま袋体の編目を閉塞する。

そのため、台風などの集中豪雨に見舞われても肥料や土
砂の洗出しを規制でき、良好な植生環境を長期間にわた
って維持できる。

くべ〉少量の吸水ポリマーによって大量の水分を長期間
に渡って給水できるから、天候に応じて散水する必要が
な（なり、法面管理が容易である。

出願人　　　スロープ建材株式会社 代理人　　　弁理士　山口朔生　、１．−、−．１．、
−＼、。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 通水性を有するシートの表面に、 種子と肥料と吸水ポリマーと接着剤とを吹き付けて接着
   させて製造することを特徴とする、植生基盤の製造方法
   。