JPH06153618A - 植物生育用マット及びその使用方法 - Google Patents

植物生育用マット及びその使用方法

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JPH06153618A
JPH06153618A JP35434792A JP35434792A JPH06153618A JP H06153618 A JPH06153618 A JP H06153618A JP 35434792 A JP35434792 A JP 35434792A JP 35434792 A JP35434792 A JP 35434792A JP H06153618 A JPH06153618 A JP H06153618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mat
water
soil
plant
biodegradable
Prior art date
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Pending
Application number
JP35434792A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kawakami
浩 河上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawakami Ltd
Original Assignee
Kawakami Ltd
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Publication date
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  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 マット内に取り込まれている水を植物が吸収
することにより砂地、砂漠地、乾燥地帯においても生育
可能とする。 【構成】 通水性ない成分解性プラスチックフィルム1
を下面とし、通水性を有する生分解性薄片5を上面と
し、前記上下面間に生分解性水分吸収体2を充填すると
共に必要に応じて栄養分を混入して、前記生分解性水分
吸収体内2に種子3を入れ、上下面の周縁をシール6し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水分吸収体を利用して
植物の生長に必要不可欠な水を長時間保持し、例えば砂
地、砂漠地等においても植物が生育可能にした植物生育
用マット及びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発芽、生長、開花、種子をつけるといっ
た植物の生育には水は必要不可欠である。しかるに、砂
地、砂漠地若しくは乾燥地帯では植物の生育に必要な有
効水量が少ないため、植物が生育することは極めて困難
であり、このような地域で植物を生育するには、生育条
件の1つである水を人工的に補給し、生育条件を満足し
てやらなければならない。その方法として、従来、スプ
リンクラーを地上に立設して常時植物に灌水する方法が
採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の技術で述べた方法であると、スプリンクラーの射出距
離に限界があるため複数のスプリンクラーを一定間隔毎
に立設しなければならず、その設備及び設備後の消費電
力等に多額の費用を要し、不経済であるという問題点が
あった。
【0004】又、直接土中に播種するため播種後発芽迄
の間にスプリンクラーから射出される多量の水に種が流
される場合があるという問題点があった。
【0005】その改善策として本発明は、乾燥地帯、砂
地等においても植物の種子或は植物に水分を供給して植
物を生育可能にした植物生育用マットを得ることを目的
としており、さらに該マットを効率よく使用するための
植物生育用マットの使用方法を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の植物生育用マットにおいては、通水性のな
い生分解性プラスチックフィルムを下面とし、通水性を
有する生分解性薄片を上面とし、前記上下面間に生分解
性水分吸収体を充填すると共に必要に応じて栄養分を混
入し、前記生分解性水分吸収体内に種子を入れ、前記上
下面の周縁をシールして形成したものである。
【0007】そして、前記植物生育用マットの使用方法
としては、地表面に植物生育用マットを敷設し、該マッ
トの上面に覆土をし、該覆土の上方より灌水する使用方
法がある。
【0008】又、植物生育用マットに水分を吸収させた
後、該植物生育用マットを地表面に敷設し、前記マット
の上面に覆土をする方法もある。
【0009】
【作用】本発明は下面には通水性のないフィルムを、上
面には通水性薄片を、内部には水分吸収体を充填してい
るので、上方より灌水された水は、通水性薄片の細孔を
通過して水分吸収体に水が到達し、該水分吸収体が水分
を吸収保持する。この水分を種子が吸収して発芽生育す
るものである。又、下面が通水性のないフィルムで構成
されているので、水分はマットより下方に位置する土に
流下しないので、より長時間マット内に水分を保持する
作用をなす。
【0010】又、マット内の肥料は発芽後の植物の根に
栄養を供給する作用をなす。
【0011】
【実施例】以下、図1を参照にして本発明を詳細に説明
する。
【0012】1は非多孔質のフィルムシートであって、
土壌中の微生物等によって分解作用を受ける組成、即ち
生分解性プラスチックより成るシートであることが好ま
しい。例えば、アイソタクチックポリプロピレンやポリ
エチレンやポリプロピレンにデンプンを混合したもの等
の高分子化合物より成るシートであることが好ましい。
2は高分子吸収体であって、上層部には種子3を、下層
部には油粕等の肥料4を入れている。また、必要に応じ
てホルモン剤を点在させてもよい。5は不織布であって
高分子吸収体2を被覆し、不織布5とシート1とで高分
子吸収体2をサンドイッチ状に形成して、その周縁を融
着してシール6している。フィルムシート1、水分吸収
体、不織布5に高分子化合物を使用した理由は、これら
はいずれも環境内で分解されるため、土壌を汚染しない
ためである。このような生分解性プラスチックには、太
陽光を吸収して光化学反応を起こして分解する組成の光
分解性プラスチックと土壌中の微生物等により分解作用
を受ける組成の生分解性プラスチックがある。本発明に
おける植物生育用マットは土中にて使用するので、マッ
トを構成するものは全部生分解性プラスチックであるこ
とが好適である。
【0013】本実施例の作用について以下に説明する。
上面は不織布5であるので通水性を有し、上面より取り
込まれた水分は、高分子吸収体2に吸収される。水分を
吸収した高分子吸収体2はゼリー状或はコロイド状とな
り、一旦吸収した水分は物理的な作用によっても離さな
い。そのため、高分子吸収体2の取り込んだ水を、植物
は毛細管現象により吸収して生育する。
【0014】図2は、前記植物生育用マットの使用方法
を示す説明図であって、この図において砂地、砂漠地7
等の地表面に植物生育用マット8を載置し、該マット8
の上に覆土9をし、該覆土9の上方より灌水するもので
ある。
【0015】尚、覆土後灌水することなく、あらかじめ
マット8に水を含ませ、この水を含んでいるマット8を
土地7の上面に敷設後、覆土9をしたものであってもよ
い。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、生分解性水分吸
収体内に種子を入れているので、吸収体が吸収している
水を植物が吸収することにより、乾燥地等においても頻
繁に水を供給することなく植物が生育するという効果が
ある。又、栄養分もマット内に入れているので、吸収体
内に張り出した根が栄養分を直接吸収し得るという効果
がある。更に、構成材料が全部生分解性物質であるの
で、太陽光線の届かない土中においても分解し、環境汚
染の元凶とならないという効果がある。
【0017】請求項2記載の発明は、下方より土壌、マ
ット、覆土の地層を形成して覆土の上方より灌水するの
で、マット8の上面を水が通過して吸収体に取り込まれ
た水により植物が生育し、頻繁に灌水する必要がないと
いう効果がある。
【0018】請求項3記載の発明は、あらかじめ吸収体
に水を取り込ませた後のマットを敷設し、覆土をするの
で、灌水する必要性がないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植物生育用マットの1実施例を示す一
部切欠断面図である。
【図2】図1の使用方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シート 2 高分子吸収体 3 種子 4 肥料 5 不織布 6 シール 7 土地 8 植物生育用マット 9 覆土

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通水性のない生分解性プラスチックフィ
    ルムを下面とし、通水性を有する生分解性薄片を上面と
    し、前記上下面間に生分解性水分吸収体を充填すると共
    に必要に応じて栄養分を混入し、前記生分解性水分吸収
    体内に種子を入れ、前記上下面の周縁をシール6したこ
    とを特徴とする植物生育用マット。
  2. 【請求項2】 地表面に植物生育用マット8を敷設し、
    該マット8の上面に覆土9をし、該覆土9の上方より灌
    水することを特徴とする植物生育用マットの使用方法。
  3. 【請求項3】 植物生育用マット8に水分を吸収させた
    後、該植物生育用マット8を地表面に敷設し、前記マッ
    ト8の上面に覆土9をしたことを特徴とする植物生育用
    マットの使用方法。
JP35434792A 1992-11-26 1992-11-26 植物生育用マット及びその使用方法 Pending JPH06153618A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100425001B1 (ko) * 2001-07-13 2004-03-27 이만갑 배양 시트 및 그 제조 방법
CN1321559C (zh) * 2005-03-24 2007-06-20 唐兆青 干旱特干旱沙漠、戈壁滩种植方法
CN105724098A (zh) * 2016-04-15 2016-07-06 招商局重庆交通科研设计院有限公司 一种干旱地区路域植被节水栽植装置

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