JPH04104741A - 乾燥地域の緑化システム - Google Patents

乾燥地域の緑化システム

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JPH04104741A
JPH04104741A JP2223764A JP22376490A JPH04104741A JP H04104741 A JPH04104741 A JP H04104741A JP 2223764 A JP2223764 A JP 2223764A JP 22376490 A JP22376490 A JP 22376490A JP H04104741 A JPH04104741 A JP H04104741A
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Japan
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tree
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water
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JP2223764A
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Isao Yamada
山田 功男
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、特に砂漠等の乾燥地域の緑化ノステムに関す
る。
〔従来の技術] 砂漠等の乾燥地域の発生は、(1)年間降雨量が橿めて
少ないこと、(2)土壌の保水性が極めて悪く、地下水
のある場所が地中10mにも達すること。
(3)風が強く、表土が激しく移動すること。等の要因
が単一又は組み合わさっている地域が多く、国際的視野
で砂漠等の緑化に関する研究が行われている。
例えば、(1)鳥取大学の遠山柾雄他による「メキシコ
砂漠における野菜栽培実験」 (空中水分利用による野
菜栽培)がある。この実験は、年甫量78fiのメキシ
コ、カリフォルニア半島中央部のゲレロ、ふグロ砂漠に
おいて行われた。その方法は現地が冬季を中心に夜間、
霧が発生するので市販の電気式小型除湿機を活用した採
水法であり、砂漠の空気中から得た水分を4べして数種
の野菜栽培を行ったものである。この実験はレタス、チ
ンゲンサイ等の初期生育が比較的良好で、有望な1漂用
水源となることが判った。
又、(2)我が国の農林水産省の林野子の協力によるケ
ニア研究科学技術省が行ったーケニア社会林業訓練技術
協力計画」も知られている。この実験は、ケニアの半乾
燥地帯のキツイにおいて行われ、従来の日本における植
林方法によるものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記した(11で述べた乾燥地域での緑化方法について
は、一定地域での1概に際しては効果が認められるもの
の、単位面積当たりの単価が比較的高く、単価の高い換
金作物の栽培等その用途は限定され、広範囲の地域を緑
化するのには不向きであるという問題点があった。又、
(2)で述べた方法では、ケニャ地方が雨期と乾期を繰
り返す半乾燥地帯の土壌であるので、大雨期に植林した
苗木は、12〜2月の乾期で弱り始めて小雨期で多少生
き返り、5〜9月の乾期で枯れるものが多く出、場所に
よって100%枯れてしまう場合もある。これは半乾燥
地帯における造林技術等の開発、改良(活着率の向上等
)が容易でない証明であり、全くの自然の天候まかせの
植林のためで努力の割りには効果が挙がらない問題点が
あった。
一般に従来の方法は、砂漠等の乾燥地域という気象条件
を充分に考慮しない方法によっており、年間降雨量1.
500〜2,0000という、然も雨期、乾期がない地
域の植樹技術をそのまま適用しているので、長い乾期に
は全滅の式すらあり、又、地表面に上昇してくる水分と
地表から潅水した水分の蒸発を抑制する工夫が不十分で
あった。
本発明は、前記問題点に鑑み、樹木が生育するには日光
、土壌、水という不可欠の要素、特に如何に水を得、樹
木が生育し易い生態環境を人為的に作り出せるかを考慮
し、地下水の活用に着目したものである。従って、その
目的とするところは、潅水した地表面の水分の蒸発を充
分に抑制可能となし、植樹後所定期間、潅水することに
より、樹木の根を地下水まで伸長させ、以てそれ以後は
潅水を施さなくても樹木が自刃で地下水を吸収可能とな
し、強烈な日光のもとでも1Ili調な生育を可能とし
た乾燥地域の緑化ンステムを提供しようとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本発明は乾燥地域の土中に埋
設した板体によって囲繞された隔壁部を形成する工程、
隔壁部内の土壌に所定割合の保水材を混合する工程、隔
壁部内に樹木を定植する工程、樹木の定植後に隔壁部の
上面を密閉する工程、定植〕だ樹木の根が土中の地下水
まで生長するまで前記隔壁部内に潅水を施す工程とから
なることを特徴としている。
〔作用: 隔壁部内に定植された樹木は、隔壁部上面の密閉によっ
て地表表面の水分の蒸発が抑止され、樹木の根元から潅
水されることによって充分な水分が補給される。そして
、地下水まで生長した樹木は自刃で地下水を吸収し、こ
れによって潅水作業を行わなくても樹木は順調な生育が
可能となり、乾燥地域の緑化が果たされる。
;実施例〕 以下に、本発明を添付図面に基づいて説明する。
本発明を実施する前に、地表からの地下水の深さを調査
し、地域の土地利用を基本にした植樹計画(樹木の種類
、栽植間隔等)を樹立することが必要である。以下に、
本発明を砂漠を例として実施し、本発明を構成する諸工
程を便宜的に区分して説明する。
(1)植樹計画に基づいて決定した樹木の定植位置の土
中に合成樹脂製(硬質ビニール、ポリエチレン等)の板
体1を4枚組み合わせて方形に形成し、この板体1を土
中に埋設する。この板体lの大きさは例えば、In(の
ちのを使用する。埋設方法として予め所定の深さ(本実
施例では1mの深さ)の穴を掘削し、この穴に前記板体
1を埋設するようにすることが望ましい0本実施例では
、板体1を方形に形成したが、筒体として形成するよう
にしてもよい。又、素材として合成樹脂を用いたが鋼板
を使用するようにしても良い。
この板体lの土中への埋設によって図示する隔壁部2が
砂漠の土中に形成される。この隔壁部2内に後述する樹
木の植樹を行うが、形成される隔壁部2間の数、配置さ
れる間隔等は地下水位、樹木の種類、乾燥地域の乾燥度
等によって異なるが、例えば10m間隔毎に前記隔壁部
2を複数列形成するようにする。
(2)次ぎに、前記板体1によって囲繞された隔壁部2
内に先に掘削して得た土壌3が70〜80%に対して保
水材4が20〜30%を混合して得た植え±5を入れる
ものである。この保水材4として小粒の軽石、粘土性土
壌、有機物(おが屑又は籾殻等)が用いられる。
(3)前記工程の実施後、植樹計画によって予め決定さ
れている樹木下を前記隔壁部2内に定植することが行わ
れる。樹木下の数は隔壁部2内の容量、樹木下の種類等
によってその多少が決定される。
(4)前記のように、樹木下を隔壁部2内に定植したら
今度は隔壁部2の上面に蓋6を被せて密閉し、隔壁部2
内の水分の藤発を防止するようにする。
(5)次ぎに、後記する潅水本管7から分岐した配管パ
イプ8を前記隔壁部2内の樹木下の根元まで配管して土
中潅水を行うものである。この潅水時間、回数は土壌温
度測定器によって得られたデータによって決定される。
例えば、1回約20分として1日3回の潅水を行うよう
にする。そして、この潅水作業は樹木下が予め測定しで
ある地下水位まで生長するまで実施される。地下水位の
位置まで樹木下が成長すれば、樹木Tは自刃で地下水を
吸収することが可能となり、表面の乾燥状態にも関わら
ず樹木下は確実に生長することが出来る。
この潅水の際には施肥、農薬撒布、土壌改良剤の注入を
潅水作業と同時に行うようにする。
第2図は潅水本管7とこの潅水本管7から分岐した配管
パイプ8の配置状態を示すものであり、水槽タンク9か
らの潅水本管7は隔壁部2内の多数の樹木Tに潅水可能
なように配管パイプ8を敷設するものである。この潅水
作業は前記したように隔壁部2内の樹木下が生長して地
下水の水位まで達し、樹木下が自刃で地下水を吸収する
まで継続される。
第3図は本発明における潅水工程の概略説明図である。
電源10は火力発電とし、水槽タンク9に潅水本管7が
接続され、この潅水本管7には各樹木下への配管パイプ
8が分岐されている。潅水本管7からの給水はタイマ1
1のセントにより定時的に給水可能となっている。そし
て、図示するように施肥タンク12、農薬タンク13、
土壌改良タンク14が別途設置され、これらタンク12
.13.14からは隔壁部2内の樹木下へ撒布するため
の供給パイプ15が延設されている。図中、16は土壌
湿度測定器、17は土壌湿度測定器16を制御するコン
ピュータであり、潅水作業における潅水時間、潅水回数
等を決定するものである。
18はモータを示すものである。又、図示するようにポ
ンプ19によって地下水を汲み上げ、これを水源として
利用するようにしても良い、尚、水源として河川、ダム
の水等も有効に利用することが出来る。
本発明は前記のように構成したので、砂漠において定植
された樹木下は、隔壁部2内で充分に湿度と水分が維持
され生育に最適な状態となり、順調に生育する。そして
、継続的に潅水作業を行うことにより、樹木Tは地下水
位まで生長するので、その後は潅水を止めても樹木下は
自刃で地下水を吸収し乾燥した砂漠地帯でも充分に樹木
Tが成長し、砂漠を緑化することが可能となる。
本実施例では、砂漠で本発明を実施した場合を説明した
が、これに限らず、ゴルフ場、公園、街路等に適用する
ことが出来る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、砂漠等の乾燥地帯において植物の生態
に合致した環境を人為的に作り出すことが可能となり、
現在問題視されている地球の砂漠化に対して極めて有効
なものであり、地球環境の保護にとって有益である優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は樹木の定植状態
を示す説明断面図、第2図は潅水配管の配置状態を示す
説明図、第3図は潅水工程の概略説明図である。 1・・・板体、2・・・隔壁部、3・・・土壌、4・・
・保水材、5・・・植え土、7・・・潅水本管、8・・
・配管パイプ。 特許出願/、、  ll[B  功 カー仝第 冒 図 第2 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 乾燥地域の土中に埋設した板体によって囲繞された隔壁
    部を形成する工程、隔壁部内の土壌に所定割合の保水材
    を混合する工程、隔壁部内に樹木を定植する工程、樹木
    の定植後に隔壁部の上面を密閉する工程、定植した樹木
    の根が土中の地下水まで生長するまで前記隔壁部内に潅
    水を施す工程とからなることを特徴とする乾燥地域の緑
    化システム。
JP2223764A 1990-08-24 1990-08-24 乾燥地域の緑化システム Pending JPH04104741A (ja)

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JP2223764A JPH04104741A (ja) 1990-08-24 1990-08-24 乾燥地域の緑化システム
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