JPS6319564Y2 - - Google Patents

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JPS6319564Y2
JPS6319564Y2 JP1980134800U JP13480080U JPS6319564Y2 JP S6319564 Y2 JPS6319564 Y2 JP S6319564Y2 JP 1980134800 U JP1980134800 U JP 1980134800U JP 13480080 U JP13480080 U JP 13480080U JP S6319564 Y2 JPS6319564 Y2 JP S6319564Y2
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JP
Japan
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cylinder
liner
cylinder block
thrust side
water jacket
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JP1980134800U
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JPS5758745U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はキヤビテーシヨンを低減する内燃機関
用シリンダに関する。
一般にシリンダーライナの半径方向外方が冷却
室である湿式シリンダーは冷却性がよいこと、鋳
造性がよいことなどの理由から多方面に用いられ
ている。しかしながらこのシリンダーライナをシ
リンダーブロツクに嵌合し、両者の間に冷却水が
通るウオータージヤケツト部を形成した内燃機関
用シリンダーにおいて、シリンダーライナの裏面
にキヤビテーシヨン現象が見られ、このキヤビテ
ーシヨンはシリンダーライナ部にエロージヨンを
発生させシリンダーライナの寿命を短かくする原
因となつていた。
このキヤビテーシヨンの発生主因は、ピストン
スラツプ力によるシリンダーライナの振動による
ものと推定されている。そしてこのキヤビテーシ
ヨンの発生し易い所はスラスト側、及び反スラス
ト側であることが知られている。
従来のキヤビテーシヨン防止の手段としては、
ライナの振動を低減する種々の方法が最も有効と
されているが、リブ等を用いてライナの剛性を向
上させる方法はライナの形状が複雑となるとか振
動低減効果が小さいという欠点がある。
例えば実開昭56−88926号公報にはシリンダー
ライナの半径方向外に直接に冷却室としたいわゆ
る湿式ライナの長手方向中間位置に防振ラバーを
設けたものが提案されている。しかしながら、か
かる公知技術では振動を減衰させる効果はあつて
も、振動をさせないようにライナを比較的に剛に
シリンダーブロツクに取付けることはできない。
また例えば特開昭54−3633号公報には、前述と
同様に弾性突起又は溝により実質的にライナの半
径方向外壁に冷却液が接触し得るようにしたもの
が提案されている。しかしながら、かかる技術で
は剛性が不十分で防振作用があつても振動をさせ
ないように剛に取付けることはできない。
したがつて本考案の目的は、シリンダーライナ
の振動を生ぜしめないように剛にシリンダーライ
ナをシリンダーブロツクに取付け、もつてキヤビ
テーシヨン防止できる内燃機関用シリンダーを提
供するにある。
本考案によれば、シリンダーライナをシリンダ
ーブロツク内に嵌挿し、両者の間にウオータージ
ヤケツトを形成し、シリンダーライナの半径方向
外方に冷却室を設けた内燃機関用シリンダーにお
いて、シリンダーブロツクのスラスト側及び反ス
ラスト側のいずれか又は両方の位置にシリンダー
ライナと直接係合する係合部を設け、その係合部
はシリンダーブロツクと一体に形成され、その係
合部の背部がウオータージヤケツトであるように
構成されている。
したがつて、ピストンの往復動に際し、スラス
ト側および反スラスト側の少なくとも一方におい
てピストンスラツプ力が生じてもこの部分のみに
おいてライナはシリンダーブロツクに対して剛に
保持されており、振動を阻止し、キヤビテーシヨ
ンを防止できる。また係合部の背面のウオーター
ジヤケツトにより冷却も充分に行うことができ
る。
すなわち本考案では実質的に湿式ライナを採用
し、冷却効果を向上させているが、ピストンスラ
ツプ力が生ずるスラスト側および反スラスト側の
一部のみが乾式ライナとなつており、冷却効果の
向上という湿式ライナの利点と、シリンダーライ
ナを剛に保持でき、振動を防止するという乾式ラ
イナの長所とを合せもつことができる。
以下本考案の一実施例を図面について説明す
る。第1図、第2図においてシリンダーブロツク
1の複数の空所2内には湿式シリンダーライナ3
が嵌合されている。シリンダーライナの上下端部
はそれぞれ、シリンダーブロツクに形成されたア
ツパーデツキ4およびロアーデツキ5に緊密に嵌
合されて支持されている。そしてシリンダーライ
ナ3とシリンダーブロツク1との間には、冷却水
を通すウオータージヤケツト部6が形成されてい
る。以上は従来と同様であるが、本考案において
は、スラスト側および反スラスト側にシリンダー
ライナ3と直接に係合するライナ係合部3aがシ
リンダーブロツク1に設けられている。このライ
ナ係合部3aはシリンダーブロツク1と一体構造
で形成され断面形状において冷却室すなわちウオ
ータージヤケツト部6はシリンダーブロツク1内
に設けられているのでこのスラスト、反スラスト
側部分のみ乾式ライナと同様な構造となつてい
る。したがつて衝撃を受けるスラスト側、反スラ
スト側は係合部3aで直接にシリンダーブロツク
と係合しているのでシリンダーライナ3の厚みを
薄くでき、シリンダーライナ3の厚さは従来の湿
式ライナにおいて適当な値とされているボーアの
6〜8%以下にすることができる。第3図は他の
実施例を示し、この実施例ではスラスト側にのみ
係合部3aを設け、直接にシリンダーブロツクと
係合するようになつている。特にキヤビテーシヨ
ンの発生しやすいスラスト側部分におけるキヤビ
テーシヨンの発生を防止したものである。又、必
要に応じ、反スラスト側のみに設けてもよい。
以上説明したように本考案によれば、シリンダ
ーライナのスラスト、及び/又は反スラスト側部
分のみに係合するライナ係合部3aをシリンダー
ブロツク1に設けたのでこの係合部3aの所でシ
リンダーライナ3の微少変形、及び振動がウオー
タージヤケツト部6内の水に伝わり難くなり、ウ
オータージヤケツトの水圧変動が少なくなり、結
局エロージヨンが発生し難くなる。またシリンダ
ーライナ3の肉厚を薄くすることができる。
なお係合部3aの構造はいかなる構造でもよい
が、冷却効率の観点からその表面を凹凸状に形成
してもよい。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示しており、第1図は
一実施例を示すシリンダーを横断する面における
主要部の断面図、第2図は第1図−断面の主
要部の断面図、第3図は、他の実施例を示すシリ
ンダーを横断する面における主要部の断面図であ
る。 1……シリンダーブロツク、2……空所、3…
…シリンダーライナ、3a……係合部、4……ア
ツパーデツキ、5……ロアーデツキ、6……ウオ
ータージヤケツト部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダーライナをシリンダーブロツク内に嵌
    挿し、両者の間にウオータージヤケツトを形成
    し、シリンダーライナの半径方向外方に冷却室を
    設けた内燃機関用シリンダーにおいて、シリンダ
    ーブロツクのスラスト側及び反スラスト側のいず
    れか又は両方の位置にシリンダーライナと直接係
    合する係合部を設け、その係合部はシリンダーブ
    ロツクと一体に形成され、その係合部の背部がウ
    オータージヤケツトであることを特徴とする内燃
    機関用シリンダー。
JP1980134800U 1980-09-24 1980-09-24 Expired JPS6319564Y2 (ja)

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JP1980134800U JPS6319564Y2 (ja) 1980-09-24 1980-09-24

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Publication Number Publication Date
JPS5758745U JPS5758745U (ja) 1982-04-07
JPS6319564Y2 true JPS6319564Y2 (ja) 1988-06-01

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ID=29494991

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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2721667B2 (ja) * 1987-04-22 1998-03-04 三菱重工業株式会社 クロスヘッド形往復動内燃機関の架構構造
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JPS543633A (en) * 1977-06-06 1979-01-11 Caterpillar Tractor Co Liquid cooled cylinder device

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JPS543633A (en) * 1977-06-06 1979-01-11 Caterpillar Tractor Co Liquid cooled cylinder device

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JPS5758745U (ja) 1982-04-07

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