JPS63195260A - 被覆材料とその製造方法 - Google Patents

被覆材料とその製造方法

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JPS63195260A
JPS63195260A JP2698687A JP2698687A JPS63195260A JP S63195260 A JPS63195260 A JP S63195260A JP 2698687 A JP2698687 A JP 2698687A JP 2698687 A JP2698687 A JP 2698687A JP S63195260 A JPS63195260 A JP S63195260A
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JP
Japan
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titanium nitride
base material
nitride film
coating material
cathode
Prior art date
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JP2698687A
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English (en)
Inventor
Koji Okamoto
康治 岡本
Eiji Kamijo
栄治 上條
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば工具や摺動部品等に用いられるもの
であって、母材の表面に窒化チタン膜を形成して成る被
覆材料とその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
工具や摺動部品等の母材の表面を窒化チタン(TiN)
膜で被覆す為と、それによって得られる被覆材料の耐摩
耗性、切削性等の特性が向上することが知られており、
そのような窒化チタン膜の被覆の試みが従来から種々成
されている。
例えば、■「日本金属学会誌(1977)J第41巻第
6号、第542〜545頁には、化学蒸着法(CVD法
)による超硬合金上へのTiNの化学蒸着が、■「金属
表面技術J Vol、36. No。
8.1985、第330〜334頁には、PVD法の一
種であるRFイオンブレーティングによるステンレス板
上へのTiN1lの形成が、■「真空」第29巻第3号
(1986)、第152〜159頁には、同じ<、PV
D法の一種である反応性マグネトロンスパッタ法による
各種基板上へのTiN膜の作製が、それぞれ報告されて
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、このような窒化チタン膜の結晶配向性と被覆
材料の耐摩耗性や切削性等が関係することは上記文献等
において従来から指摘されているものの、具体的にどの
ような結晶配向性のものが切削性等の特性の向上に特に
優れているかは特定されていなかった。
そこでこの発明は、母材上に形成する窒化チタン膜の好
ましい結晶配向性等を特定することによって、耐摩耗性
、切削性等の一層優れた被覆材料を提供すること、およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明の被覆材料は、母材の表面に、窒化チタン膜で
あって、Cu−にα線を用いたX451回折における当
該膜の(111)面からの回折ピークが最も強く、しか
もそれに対する第2番目に強い回折ピークの強度比が0
.2以下であり、かつ(111)面からの回折ピークの
半値幅が20で0.6度以上であるものを形成して成る
ことを特徴とする。
この発明の製造方法は、カソードにチタンを、反応ガス
に窒素ガスを用い、カソードにおける真空アーク放電を
利用して母材の表面に窒化チタン膜を形成して被覆材料
を製造する方法において、アーク電流を20A以上80
A以下の範囲内とし、かつ母材に印加するバイアス電圧
を一400V以上−toov以下の範囲内とすることを
特徴とする。
〔作用〕
上記のような被覆材料によれば、切削寿命等の特性の向
上が顕著であること、および上記のような製造方法によ
れば、そのような特徴を有する被覆材料を容易に製造す
ることができることが実験によって確かめられた。
〔実施例〕
第2図は、この発明に係る製造方法を実施する装置の一
例を示す概略図である。この装置は、真空アーク放電を
利用して母材4上に窒化チタン膜の被覆を行うものであ
り、真空ポンプlOによって所定の真空度に排気される
真空容器8内に、母材4保持用のホルダ32が設けられ
ており、それに対向するようにアーク式蒸発源16が設
けられている。
アーク式蒸発源16は、チタン(例えば純度99.5%
)から成るカソード18、アーク点弧用のトリガ電極2
0、それをフィードスルー22を介して真空容器8外か
ら矢印Aのように往復駆動する例えばエアシリンダ等か
ら成る駆動装置26を備えており、カソード18と接地
された真空容器8間には、両者間に真空直流アーク放電
を行わせるために例えば数十v程度の電圧を印加するア
ーク電源28が接続されている。またトリガ電極20は
、抵抗器24を介して接地されている。
一方、ホルダ32と真空容器8間には、ホルダ32上の
母材4に、例えばO〜−1000V程度の負のバイアス
電圧V、を印加するバイアス電源34が接続されている
また、真空容器8内には、その壁面に設けられたガス導
入口12を介して、ガス源14から反応ガスとして窒素
ガスG(例えば純度99.999%)が導入されるよう
になっている。
上記装置において、母材4上に窒化チタン膜を被着させ
る工程を例示すれば次の通りである。
■ まず、母材4と窒化チタン膜との密着性を向上させ
るために、母材4の清浄化を行う。即ち、予め脱脂洗浄
した母材4をホルダ32に装着し、真空容器8内に窒素
ガスGを導入することなく、真空容器8内を例えば10
−’Pa台の高真空に排気しておき、母材4に例えば−
1000V程度のバイアス電圧vlをかけながら、アー
ク式蒸発源16においてアーク放電を行わせる。
即ち、トリガ電極20をカソード18に接触させて最初
の火花を発生させた後トリガ電極20をカソード18よ
り引き離すと、カソード18と真空容器8間にアーク放
電が持続され、それによってカソード18の一部が溶融
されてそこからカソード物質(即ちチタン)30が蒸発
させられる。
その時アーク電源28にはアーク電流Iaが流れる。
その場合、カソード物質30の一部はイオン化されてお
り、このイオン化したカソード物質3゜は、負電位の母
材4に引きつけられて衝突し、そのエネルギーで母材4
上の汚染物質をスパッタさせ、これによって母材4の清
浄化が行われる。
■ 次いで、母材4上に窒化チタン膜を被着させる。即
ち、真空容器8内に窒素ガスGを、真空容器8内の圧力
が例えば0.1〜10Pa程度になるように導入し、ま
た母材4に印加するバイアス電圧v3を所定のものにし
、そしてアーク式蒸発源16において前記と同様にして
アーク放電を行わせる。
それによって、カソード物質30であるチタンと窒素ガ
スGとが化合して、例えば第1図に示すように、窒化チ
タン膜6が母材4の表面に被着され、それによって被覆
材料2が得られる。
上記のような方法によって、母材4を例えば高速度鋼(
例えばJIS規格の5KH51でロックウェル硬さH,
Cが63.0のもの)とし、上記■の窒化チタン被着工
程において処理条件、即ちアーク電流Iaを20〜12
0Aの範囲で、かつバイアス電圧V、を0〜−aoov
の範囲で変化させて得られた各試料(即ち被覆材料2)
における窒化チタン膜6のX線回折図形(Cu−にαv
A)による結晶配向性の分析結果、および各試料をドリ
ルとして使用した場合の切削寿命の試験結果等を第1表
に示す、この場合、窒化チタン膜6の膜厚は例えば3.
0〜3.6μm程度であった。
尚、第1表において、I (hkl)は窒化チタン膜6
の(hkl)面の回折強度(ピーク高さ)を示し、I 
(hkl)/ I (111)は主ピークが(111)
面の場合の(111)面の回折強度に対する第2番目に
強いピークの回折強度の比を示し、半値幅は(111)
面のものを示し、切削寿命比は生ドリルの寿命に対する
TiN被覆したドリルの寿命の比を示す。
(以下余白) 第1表において*印を付した番号の試料がこの発明の範
囲内のものである。即ち、窒化チタン膜6の結晶の(1
11)面からの回折ピークが最も強く (即ち(111
)面が最も強く母材4の表面に平行に配向しており)、
シかもそれに対する第2番目に強い回折ピークの強度比
が0.2以下であり、かつ(111)面からの回折ピー
クの半値幅が20で0.6度以上である試料の切削寿命
の向上が特に顕著であることが分かった。即ち、上記以
外の試料の切削寿命が生ドリルのそれに比べてせいぜい
1.2〜2.5倍止まりであるのに比べて、上記試料の
切削寿命は生ドリルのそれに比べて6.5〜8.5倍に
もなっている。
また上記のような特徴的な被覆材料2は、上記のような
真空アーク放電を利用する被覆方法において、特定の処
理条件、即ちアーク電流1aを20A以上80A以下の
範囲内とし、かつ母材4に印加するバイアス電圧■、を
一400v以上−100v以下の範囲内とすることによ
って容易に得られることが分かった。この場合、窒化ガ
スGの圧力は、−例として4Paとしたが、0.1〜1
0Pa程度の範囲内であれば結果に大きな変化は無い。
ちなみに、従来のCVD法やPVD法による窒化チタン
膜の結晶配向性は、(200)面や(220)面が主配
向となるかまたは特定の配向を示さないのが通常である
(例えば前記■〜■の文献参照)。
尚、上記被覆材料2における窒化チタン膜6は、母材4
の表面に部分的に形成しても良いし、あるいは全面に形
成しても良い、また、上記被覆材料2においては窒化チ
タン)!!6に特徴があるため、その母材4は、前述し
たような高速度鋼に限られるものではなく、他の高速度
鋼、工具、摺動部品等でも良い。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明に係る被覆材料によれば、耐摩耗
性、切削性等の特性が顕著に向上する。
またこの発明に係る製造方法によれば、上記のような特
徴を有する被覆材料を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る被覆材料の一例を拡大して部
分的に示す概略断面図である。第2図は、この発明に係
る製造方法を実施する装置の一例を示す概略図である。 2・・・被覆材料、4・・・母材、6・・・窒化チタン
膜、18・・・カソード、G・・・窒素ガス(反応ガス
)、Ia・・・アーク電流、Vll、、、バイアス電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)母材の表面に、窒化チタン膜であって、Cu−K
    α線を用いたX線回折における当該膜の(111)面か
    らの回折ピークが最も強く、しかもそれに対する第2番
    目に強い回折ピークの強度比が0.2以下であり、かつ
    (111)面からの回折ピークの半値幅が2θで0.6
    度以上であるものを形成して成ることを特徴とする被覆
    材料。
  2. (2)カソードにチタンを、反応ガスに窒素ガスを用い
    、カソードにおける真空アーク放電を利用して母材の表
    面に窒化チタン膜を形成して被覆材料を製造する方法に
    おいて、アーク電流を20A以上80A以下の範囲内と
    し、かつ母材に印加するバイアス電圧を−400V以上
    −100V以下の範囲内とすることを特徴とする被覆材
    料の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02159363A (ja) * 1988-12-14 1990-06-19 Mitsubishi Metal Corp 表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具
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