JPS63193955A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物

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JPS63193955A
JPS63193955A JP62025693A JP2569387A JPS63193955A JP S63193955 A JPS63193955 A JP S63193955A JP 62025693 A JP62025693 A JP 62025693A JP 2569387 A JP2569387 A JP 2569387A JP S63193955 A JPS63193955 A JP S63193955A
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JP
Japan
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weight
polyamide resin
group
compound
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Application number
JP62025693A
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English (en)
Inventor
Noriaki Ijiyuuin
乗明 伊集院
Katsuro Omura
大村 勝郎
Hisao Nagai
永井 久男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は、耐熱性、耐熱劣化性、耐衝撃性の他、特に加
工性、光沢が優れたポリアミド樹脂組成物に係り、とく
にポリアミド樹脂にα、β−不飽和ジカルボン酸のイミ
ド化合物を含有する芳香族ビニル化合物樹脂を配合する
ことにより、ポリアミド樹脂が本来備えている好ましい
性質を損うことなく、高荷重下でも高い熱変形温度を有
し、かつ熔融時の熱安定性や、耐衝撃性などを顕著に改
善せしめた、ポリアミド樹脂組成物に関する。
b、従来の技術 ポリアミド樹脂は優れた機械的性質、電気的性質、耐薬
品性、加工性などを保存しているために、多くの産業分
野で利用されている。
しかし、該ポリアミド樹脂の欠点として、次の(i)〜
(iii )の欠点があることが知られている。
(i)耐衝撃性、とくに低温時での耐衝撃性が低い。
(ii )高荷重下での加熱変形温度が低い。すなわち
−例を示せば、通常の方法で製造したナイロン6はAS
TM D−648に従う加熱変形温度の測定において、
荷重4.6kg/aaでは約150〜180℃程度の値
を示すのに対し、荷重18.6kg/aaでは約55〜
65℃と極端に低下してしまう。
(iii )溶融粘度が低い。このためシートもしくは
肉厚形状の押出成形品および中空容器などの吹込成形品
の製造などにおいて加工成形が困難なことがある。
それ故、耐衝撃性および高耐熱性の要求される産業上の
利用分野においては、その利用が制限されていたので、
上記欠点を克服すべ(、種々の改良が試みられてきた。
例えば、ポリアミド樹脂に良好に分散、相溶し、耐衝撃
性を改善する組成物として、ゴム変成スチレン系樹脂を
使用することが特開昭53−12955号明細書や特開
昭60−36561号明細書などの数多〈発明が提案さ
れている。しかし、これら組成物は耐衝撃性について改
良されるものの、上記(11)、(iii )の欠点に
対しては未だ不満足なものしか得られていない。また上
記(ii)、(iii )の欠点を改良すべく特開昭5
7−25355号明細書にはゴム変性スチレン−無水マ
レイン酸系樹脂を使用することが提案されているが、該
無水マレイン酸を、少量共重合する方法では、溶融粘度
の改良や高荷重下での熱変形温度向上の改良効果が小さ
い。また該無水マレイン酸の使用量を増していくと、耐
熱性については改良されるが、熱安定性が悪くなるとい
う欠点を有している。
さらに、特開昭59−93747号明細書や特開昭61
−157551号明細書にはポリアミド樹脂とゴム変性
スチレン−α、β−不飽和ジカルボン酸イミド化合物と
のブレンド物が示唆されているが、該ブレンド物は耐熱
性は改良されるものの、相溶性が悪く、しかも耐衝撃性
の低いものしか得られていない。
C0発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、耐熱性、耐熱劣化性、耐衝撃性、加工性
に優れ、ポリアミド樹脂に良好に分散する、ポリアミド
樹脂組成物を得るべく鋭意検討した結果、α、β−不飽
和ジカルボン酸のイミド化合物を構成成分として含有す
る変性した芳香族ビニル化合物/α、β不飽和ジカルボ
ンイミド化合物樹脂をポリアミド樹脂に特定の比率で混
合することによって変性された芳香族ビニル化合物/α
、β−不飽和カルボン酸イミド化合物からなる樹脂がポ
リアミド樹脂組成物中に良好に分散し、かつ高荷重下で
も高い熱変形温度を有し、熱安定性、耐衝撃性、加工性
にすぐれたポリアミド樹脂組成物が得られることを見い
出し本発明に到達した。
)d、  問題を解決するための手段 すなわち本発明は、 (八)ポリアミド樹脂成分50〜95重量%と(B)下
記(イ)〜(ホ)に示すα、β−不飽和ジカルボン酸の
イミド化合物を共重合した芳香族ビニル系樹脂成分50
〜5重量%とからなるポリアミド樹脂組成物。
(イ)(a)芳香族ビニル化合物20〜80重量%(b
)  α、β−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物20
〜80重量%および (C)  (a)、(b)と共重合可能なビニル化合物
0〜60重量% からなる単量体成分70〜99.9重量%と(d)  
これらと共重合可能な、カルボキシル基、酸無水物基、
エポキシ基、ヒドロキシル基およびアミノ基から選ばれ
た少なくとも一種の官能基を含有する単量体0.1〜3
0重量%とを共重合してなる共重合体。
(ロ)非共役ジエン系ゴム状重合体の存在下に(イ)の
単量体成分をグラフト共重合して得られるグラフト共重
合体。
(ハ)前記(イ)成分と(ロ)成分とからなる組成物。
(ニ)カルボキシル基、酸無水物基、エポキシ基、ヒド
ロキシル基およびアミノ基がら選ばれた少なくとも一種
の官能基を含有する単量体で変性された非共役ジエン系
ゴム状重合体成分と前記(イ)成分とからなる組成物。
(ホ)前記(ロ)成分と(ニ)成分とからなる組成物 である。
e0発明の詳細な説明 (A)  ポリアミド樹脂酸 本発明で使用する(A)成分のポリアミド樹脂としては
、通常、下記式 %式% (式中、Xは4〜12の間の整数である。)により表わ
される線状ジアミンと、下記式1式% (式中、yは2〜12の間の整数である。)により表わ
される線状カルボン酸との縮合によって製造されたもの
や、ラクタムの開環重合によって製造されたものなどが
使用できる。これらのポリアミド樹脂の好ましい例とし
ては、ナイロン6.6、ナイロン6.9、ナイロン6.
10、ナイロン6.12、ナイロン6、ナイロン12、
ナイロン11、ナイロン4゜6などがある。
またナイロン6/6.6、ナイロン6/6.10゜ナイ
ロン6/12、ナイロン6/6.12、ナイロン6/6
,6/6,10、ナイロン6/6.6/12などの共重
合ポリアミド樹脂類も使用できる。
さらにナイロン6/6.T (T:テレフタル酸成分)
、テレフタル酸、イソフタル酸のような芳香族ジカルボ
ン酸とメタキシレンジアミン、あるいは脂環族ジアミン
から得られる半芳香族ポリアミド樹脂類、メタキシレン
ジアミンと上記線状カルボン酸がら得られるポリアミド
樹脂類、ポリエステルアミド、ポリエーテルアミドおよ
びポリエステルエーテルアミドを挙げることができる。
なおこれらポリアミド樹脂は単独で用いてもよく、また
二種以上のポリアミド樹脂を併用することもできる。こ
れらの中で好ましいポリアミド樹脂としては、ナイロン
6、ナイロン6.6、ナイロン4,6である。
本発明のポリアミド樹脂組成物における、ポリアミド樹
脂の配合量は50〜95重景%、重量しくは55〜90
重量%、さらに好ましくは60〜80重量%である。
ポリアミド樹脂の量が50%未満では、得られた樹脂の
加工性が大幅に低下する。95重量%を越えると高荷重
下での熱変形温度と耐衝撃性が低下するので好ましくな
い。
(B)  芳 族ビニル系 月ヒ 本発明で使用されるα、β−不飽和ジカルボン酸のイミ
ド化合物を含有する芳香族ビニル系樹脂とは高い耐熱性
と耐衝撃性を得ると共にポリアミド樹脂成分への相溶性
を向上させるために、芳香族ビニル化合物とα、β−不
飽和ジカルボン酸のイミド化合物と特定の官能基を有す
る単量体を主構成成分として含んだ樹脂であり、該樹脂
中に (イ)該主構成成分の共重合体。
(ロ)非共役ジエン系ゴムベースに咳主構成成分をグラ
フト共重合させたグラフト共重合体。
(ハ)前記(イ)と(ロ)を混合してなる組成物。
(ニ)特定の官能基を含有する単量体で変性されたエチ
レン−プロピレン系ゴムを前記(イ)と混合してなる組
成物。
(ホ)(ロ)と(ニ)を混合してなる組成物。
を少なくとも一種を含んでいる。
前記構成成分を具体的に挙げれば以下のものがある。
一番 ビニルヒ合 ここで使用される芳香族ビニル化合物としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、メチルスチレン、ビニルキシ
レン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレン、モノブ
ロムスチレン、ジブロムスチレン、p−ターシャリ−ブ
チルスチレン、エチルスチレン、ビニルナフタレンなど
があり、これらは1種または2種以上で使用される。好
ましい芳香族ビニル化合物としてはスチレンである。
これら芳香族ビニル化合物の使用量は前記(イ)成分中
の官能基含有モノマーを除<、70〜99.9重量%の
単量体成分のうちの20重量%〜80重量%、好ましく
は30〜70重量%、さらに好ましくは35〜60重量
%の量で含有するものである。また含有量が20重量%
未満ではポリアミド樹脂成分と配合した場合に加工性に
悪影響を及ぼし、さらに、80重世%以上含有させると
共重合すべき、α、β−不飽和ジカルボン酸の比率が低
下するので、耐熱性の改良に顕著な効果−を発揮するこ
とができない。
α、β−不飽和ジカルボン のイミド化合物本発明で使
用されるα、β−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物と
しては次式で表わしうる。
R,RZ −C (式中、R,、R2、R3は水素、アルキル基、アルケ
ニル基、シクロアルキル基、フェニル基、フェニレン基
、アルキレン基などを示す。) 該化合物の具体例としては、マレイミド、N−メチルマ
レイミド、N−エチルマレイミド、N−ブチルマレイミ
ド、N−オクチルマレイミド、N−シクロへキシルマレ
イミド、N−ラウリルマレイミド、N−フェニルマレイ
ミド、N−(p−メチルフェニル)マレイミド、N−(
p−ヒドロキシフェニル)マレイミド、N−(3,5−
ジメチルフェニル)マレイミド、N−(p−メトキシフ
ェニル)マレイミド、N−ベンジルマレイミド、N−(
1−ナフチル)−マレイミド、N−ヒドロキシエチルマ
レイミド、などがある。これらは1種または2種以上で
使用される。これら化合物の中で好ましい化合物として
はN−フェニルマレイミドである。これらα、β−不飽
和ジカルボン酸のイミド化合物の使用量は(イ)成分中
の、官能基含有モノマーを除り、70〜99.9重量%
の単量体組成物のうちの20〜80重世%、好ましくは
30〜70重量%、さらに好ましくは40〜60重量%
である。該使用量が20重量%未満では、耐熱性の改良
に顕著な効果が見られず、また80重量%以上では、加
工性が低下する。
基里金可姐星旦三土上企立 さらに、本発明の(イ)成分として芳香族ビニル化合物
や、α、β−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物と共重
合しうる他のビニル化合物を使用することができ、該共
重合可能な他のビニル化合物としては、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルなどのビニルシアン化合物、メ
チルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアク
リレート、ブチルアクリレート、アミルアクリレート、
ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、2−エ
チルへキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、ドデシルアクリレート、オクタデシルアクリレート
、フェニルアクリレート、ベンジルアクリレートなどの
アクリル酸アルキルエステル、メチルメタクリレート、
エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、アミル
メタクリレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメ
タクリレート、2−エチルへキシルメタクリレート、シ
クロへキシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート
、オクタデシルメタクリレート、フェニルメタクリレー
ト、ベンジルメタクリレートなどのメタクリル酸アルキ
ルエステル、などがあり、これら共重合可能な他のビニ
ル化合物は1種または2種以上で使用することができる
。好ましいビニル化合物としてはアクリロニトリルであ
り、該化合物の共重合により、機械的性質が改良される
これら共重合可能なビニル化合物は、本発明の(イ)成
分において官能基含有モノマーを除<70〜99.9重
量%の単量体成分のうちの60重量%以下、好ましくは
40重量%以下、さらに好ましくは30重量%以下で使
用されることが望ましい。
官能 を有する単量体 本発明においてポリアミド樹脂成分との相溶性を一層向
上させるために芳香族ビニル化合物および、α、β−不
飽和カルボン酸のイミド化合物と共重合可能であり、か
つカルボキシル基、酸無水物基、エポキシ基、ヒドロキ
シル基、およびアミン基から選ばれた少なくとも1種の
官能基を有する単量体が使用される。
(i)カルボキシル基含有不飽和化合物ここで使用され
るカルボキシル基含有不飽和化合物としては、例えばア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、桂皮酸、イタコ
ン酸、マレイン酸なトカあり、好ましくはアクリル酸、
メタクリル酸である。
これらは、1種または2種以上で使用される。
(ii)酸無水物基含有不飽和化合物 酸無水物基含有不飽和化合物としては、無水マレイン酸
、無水イタコン酸、クロロ無水マレイン酸、無水シトラ
コン酸、ブテニル無水コハク酸、テトラヒドロ無水フタ
ール酸などがあり、特に好ましい不飽和酸無水物は無水
マレイン酸である。ここで、芳香族ビニル化合物と無水
マレイン酸の共重合体を、芳香族アミンや脂肪族−級ア
ミンで、一部後イミド化することにより、芳香族ビニル
化合物−α、β−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物に
無水マレイン酸が共重合した、本発明と同じ組成の樹脂
が得られるが、後イミド化の場合、無水マレイン酸の量
をコントロールするのが難しく、後イミド化により生成
した樹脂をポリアミドとのブレンドに使用した場合、再
現性の良い物性が得られにくい。これらは1種または2
種以上で使用される。
(iii )エポキシ基含有不飽和化合物エポキシ基含
有不飽和化合物としては、分子中にオレフィンおよびエ
チレン系不飽和化合物と共重合しうる不飽和基と、エポ
キシ基をそれぞれ有する化合物である。
例えば、下記一般式(II)、(1)および(IV)で
表わされるような不飽和グリシジルエステル類、不飽和
グリシジルエーテル類、エポキシアルケン類、p−グリ
シジルスチレン類などの不飽和エポキシ化合物である。
R−C−0−CHz−CB−CHz     (II 
)R−C−CHz              (I’
/)具体的にはグリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレート、イタコン酸グリシジルエステル類、ブテ
ンカルボン酸エステル類、アリルグリシジルエーテル、
2−メチルアリルグリシジルエーテル、スチレン−p−
グリシジルエーテル、3,4−エポキシブテン、3.4
−エポキシ−3−メチル−1−ブテン、3.4−エポキ
シ−1−ペンテン、3.4−エポキシ−3−メチルペン
テン、5.6−エポキシ−1−ヘキセン、ビニルシクロ
ヘキセンモノオキシド、p−グリシジルスチレンなどが
挙げられる。これらは1種または2種以上が使用できる
。好ましいエポキシ基含有不飽和化合物はグリシジルメ
タクリレート、グリシジルアクリレートである。
(iv )ヒドロキシル基含有不飽和化合物ヒドロキシ
ル基含有不飽和化合物としては、少なくとも一個の不飽
和結合(二重結合、三重結合)を有し、かつヒドロキシ
ル基を含有する化合物である。
この代表的なものとしては、二重結合を有するアルコー
ル、三重結合を有するアルコール、−価または二価の不
飽和カルボン酸と非置換二価アルコールとのエステル、
該不飽和カルボン酸の非置換三価アルコールとのエステ
ル、非置換四価アルコールとのエステルおよび非置換三
価以上のアルコールとのエステルがあげられる。
本発明において使われるヒドロキシル系化合物のうち、
好適なものの代表例としては、3−ヒドロキシ−1−プ
ロペン、4−ヒドロキシ−2−ブテン、シス−4−ヒド
ロキシ−2−ブテン、トランス−4−ヒドロキシ−2−
ブテン、3−ヒドロキシ−2−メチル−2−プロペン、
シス−5−ヒドロキシ−2−ペンテン、トランス−5−
ヒドロキシ−2−ペンテン、シス−1,4−ジヒドロキ
シ−2−ブテン、トランス−1,4−ジヒドロキシ−2
−ブテン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルクロトネート、2,3゜4.
5.6−ペンタヒドロキシへキシルアクリレート、2,
3,4,5.6−ペンタヒドロキシへキシルメタクリレ
ート、2,3.4..5−テトラヒドロキシペンチルメ
タクリレートがあげられる。
これらは1種または2種以上で使用される。好ましいヒ
ドロキシル基含有不飽和単量体としては、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレートである
(V)アミノ基含有不飽和化合物 アミノ基含有不飽和化合物としては、下記−触式で表わ
されるアミノ基または置換アミノ基の少なくとも1種を
有するビニル系単量体であり、具体例としてはアクリル
酸アミノエチル、アクリル酸プロピルアミノエチル、メ
タクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸アミノ
プロピル、メタクリル酸フェニルアミノエチルおよびメ
タクリル酸シクロへキシルアミノエチルなどのアクリル
酸またはメタクリル酸のアルキルエステル系誘導体類、
N−ビニルジエチルアミンおよびN−アセチルビニルア
ミンなどのビニルアミン系誘導体類、アリルアミン、メ
タクリルアミンおよびN−メチル了りルアミンなどのア
リルアミン系誘導体類、アクリルアミドおよびN−メチ
ルアクリルアミドなどのアクリルアミド系誘導体および
p−アミノスチレンなどのアミノスチレン類などが用い
られる。なかでもアクリルアミドアリルアミン、メタク
リル酸アミノエチル、メタクリル酸アミノプロピルおよ
びアミノスチレンなどが、工業的規模で経済的に入手で
きることから、とくに好ましく用いられる。これらのア
ミノ基または置換アミノ基含有不飽和化合物は1種また
は2種以上で使用される。
上記、各種官能基含有単量体の使用量は(イ)成分中に
0.1〜30重量%、好ましくは0.3〜20重量%、
さらに好ましくは0.5〜15重量%の範囲内である。
0.1重量%未満ではポリアミドへの分散性を改良せず
、結果として、耐衝撃性が低下する。30重量%を越え
る場合は、耐熱性、耐熱劣化性、流動性の低下が生じる
ので好ましくない。
本発明の(イ)成分は、公知の重合法である乳化重合、
塊状重合、懸濁重合、溶液重合、塊状−懸濁重合、塊状
−溶液重合などで得ることができる。
重合条件としては、例えば、溶液重合の場合、一般に6
0〜150℃、好ましくは80〜120°Cの温度で、
オートクレーブなどの適当な反応器を用いて、適当なラ
ジカル重合開始剤を使用することにより、10分〜8時
間程度で重合体が得られる。
グラフト共重合体成分((ロ)成分) 本発明のポリアミド樹脂組成物の耐衝撃性をさらに向上
させる手段としてはゴム状重合体の存在下に(イ)成分
をグラフト共重合させることができ、本発明の(ロ)成
分を得ることができる。
本発明のポリアミド樹脂組成物のように高い耐熱性を有
する樹脂組成物の場合、その成形温度も高くなることか
ら、必然的に使用されるゴム状重合体も耐熱劣化性の高
い非共役ジエン系ゴム状重合体を使用することが好適で
ある。該非共役ジエン系ゴム状重合体としては、アルキ
ルアクリレートを主体とするアクリルゴム、エチレン−
プロピレンゴム、塩素化ポリエチレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、フッ素ゴムなどがあり、好ましい非共
役ジエン系ゴム状重合体としてはエチレン−プロピレン
系ゴム状重合体がある。該非共役ジエン系ゴム状重合体
の使用量は、(ロ)成分中に5〜50重量%、好ましく
は10〜40重量%、さらに好ましくは、15〜35重
量%の範囲内である。該使用量が5重量%未満では、耐
衝撃性が得られず、50重量%を越える場合、耐熱性が
低下するので、好ましくない。
また、耐衝撃性を向上させるために他のゴム質重合体お
よび熱可塑性エラストマーを併用することが可能である
ここで使用されるゴム質重合体としては、ポリブタジェ
ン、スチレン−ブタジェン共重合体、アクリロニトリル
−ブタジェン共重合体、ポリイソプレンなどのジエン系
ゴム、エチレン−α−オレフィン−ポリエン共重合体、
ポリアクリル酸エステル、などの非ジエン系ゴムなどが
あり、これらは1種または2種以上で使用される。
また、熱可塑性エラストマーとしては、スチレン−ブタ
ジェンブロック共重合体、水素化スチレン−ブタジェン
ブロック共重合体、エチレンープロピレンエラストマー
スチレングラフトエチレンーブロピレンエラストマー、
エチレン系アイオノマー樹脂などがある。スチレン−ブ
タジェンブロック共重合体には、AB型、ABA型、A
B^テーパー型、ラジアルテレブロック型などが含まれ
る。これらは1種または2種以上で使用される。
本発明における(口)成分は公知の重合法である乳化重
合、塊状重合、懸濁重合、溶液重合、塊状−懸濁重合、
塊状−溶液重合などで得ることができる。
グラフト共重合条件としては、一般に前記(イ)成分と
同様の条件によりグラフト共重合体が得られる。
(ハ)成分 本発明において用いられる(ハ)Mi成物は(イ)成分
の共重合体と(ロ)成分のグラフト共重合体とを混合し
て(ハ)成分の組成物を得ることができる。
(ニ)成分 また、本発明において用いられる(二)成分の組成物は
、(イ)共重合体にカルボキシル基酸無水物基、エポキ
シ基、ヒドロキシル基およびアミノ基から選ばれた少な
くとも一種の官能基を含有する単量体で変性したエチレ
ン−プロピレン系ゴム状重合体などの非共役ジエン系ゴ
ム状重合体を添加して(ニ)成分の組成物を得ることが
でき、これにより耐衝撃性を向上させることができる。
非共役ジエン系ゴム状重合体を上記官能基で変性する方
法としては、前記カルボキシル基、酸無水物基、エポキ
シ基、ヒドロキシル基、アミノ基含有の不飽和化合物、
連鎖移動剤、重合開始剤から選ばれた少なくとも1種を
非共役ジエン系ゴム状重合体に付加することによって得
ることができる。
非共役ジエン系ゴム状重合体に前記不飽和化合物、連鎖
移動剤、重合開始剤を付加させる際、これらの使用量は
、非共役ジエン系ゴム状重合体に対して好ましくは0.
01〜50重量%であり、さらに好ましくは0.1〜1
0重量%、とくに好ましくは0.2〜5重量%である。
変性量が多過ぎたり、少な過ぎたりした場合には耐衝撃
性が劣る。
本発明の変性された非共役ジエン系ゴム状重合体はエチ
レンプロピレン系ゴム状重合体と前記特定の官能基を有
する不飽和化合物、連鎖移動剤、重合開始剤から選ばれ
た少なくとも1種と過酸化物を混合し、例えば100〜
300℃、好ましくは150〜250℃で0.25〜3
0分(好ましくは1〜lO分)熱処理(混錬り)するこ
とによって得るこ、とができる。
これらの反応は、押出機、ニーダ−、バンバリーミキサ
−などで行うことができる。あるいは、上記各成分を有
機溶媒に溶解し、加熱することによって得ることができ
る。
この時使用する溶媒としては、炭素数6〜12の炭化水
素あるいは炭素数1〜12のハロゲン化炭化水素、テト
ラヒドロフランなどが用いられる。
加熱温度は、使用する重合開始剤としての有機パーオキ
サイドの種類によって変るが、通常40〜300℃、好
ましくは50〜200℃であり、加熱時間は1分〜10
時間、好ましくは5分〜5時間である。
反応終了後、生成物溶液をアルコールなどのポリマー不
溶性の溶媒中に投入して凝固させるかまたはスチームス
トリッピングにより固化後、乾燥する。
また前記本発明の特定の官能基を有する不飽和化合物に
共重合可能な他のビニル単量体から選ばれた1種以上を
併用することも出来る。
上記共重合可能な他のビニル単量体としては、前記芳香
族ビニル化合物、前記ビニルシアン化合物、前記アクリ
ル酸アルキルエステル、前記メタクリル酸アルキルエス
テル、などがある。
前記変性された非共役ジエン系ゴム状重合体の製造にお
いて使用される過酸化物は、公知の有機過酸化物が全て
使用される。
例えば、2.5−ジメチル−2,5−ジ(ter t 
−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3,2,5−ジメチル
−2,5−ジ(ter t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン、2.2−ビス(ter t−ブチルパーオキシ) 
−p−ジイソプロピルベンゼンジクミルバーオキサイド
、ジーter t−ブチルパーオキサイド、tert−
ブチルパーオキシベンゾエート、1,1−ビス(ter
t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン、2.4−ジクロルベンゾイルパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロルベンゾイル
パーオキサイド、p−クロルベンゾイルパーオキサイド
、アゾビスイソブチロニトリルなどであり、好ましくは
2.5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパー
オキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
ert−ブチルパーオキシ)ヘキシン=3である。
ここで使用される有機過酸化物量は、非共役ジエン系ゴ
ム状重合体100重量部に対して0.05〜2重量部、
好ましくは0.1〜1重量部である。
さらに本発明の変性された非共役ジエン系ゴム状重合体
を得るに当って、必要に応じ公知酸化防止剤を併用する
ことができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物中の前記変性された非共役
ジエンゴム状重合体の使用量は1〜50重量%であり、
好ましくは2〜30重量%、さらに好ましくは5〜25
重量%である。1重量%未満では耐衝撃性の1段と優れ
たものが得られず、また50重量%を越えると加工性が
劣るので好ましくない。
これら(イ)〜(ホ)成分の中で、 (ロ)、 (ハ)
、(ニ)、(ホ)成分はゴム質重合体が含まれているの
で、耐衝撃性が高く、特に使用が好ましい。
なお、 (イ)成分とポリアミドとの組み合わせの場合
には、加工性の点から(イ)成分の(dlとしては、酸
無水物基、エポキシ基、ヒドロキシル基およびアミノ基
から選ばれた少なくとも1種の官能基を有する単量体の
使用が好ましい。
耐衝撃性をさらに向上させるために前述のように他のゴ
ム質重合体および熱可塑性エラストマーの併用が可能で
ある。
本発明において前記(ロ)成分のグラフト共重合体と(
ニ)成分の組成物を混合し、(ホ)成分の組成物を得る
ことが可能である。
(C1ポリアミド樹脂組成物の製造 本発明のポリアミド樹脂組成物を製造するに際して(A
)成分のポリアミド樹脂成分を前記配合量で用い、(B
)成分の(イ)〜(ホ)であるα、β−不飽和カルボン
酸のイミド化合物を含有する芳香族ビニル系樹脂成分の
配合量は5〜50重量%、好ましくは10〜45重量%
、さらに好ましくは20〜40重量%である。
(イ)〜(ホ)成分の量が50重量%未満では、耐熱性
の改良が不充分であり、また50重量%を越える加工性
が低下する。
本発明のポリアミド樹脂を得る場合のA成分のポリアミ
ド樹脂成分と(B)成分の(イ)〜(ホ)成分の混錬り
方法としては、各種押出機、バンバリーミキサ−、ニー
グー、ロールなどで使用される。好ましい混錬方法とし
ては押出機を用いる方法である。
混合温度は混合するポリアミドの融点以上の温度が必要
であり、一般に180〜350℃、約210〜330℃
の温度であることが好ましい。
本発明のポリアミド樹脂組成物の使用に際して、ガラス
繊維、炭素繊維、金属繊維、ガラスピーズ、アスベスト
、ウォラスナイト、炭酸カルシウム、タルク、硫酸バリ
ウムなどの充填剤を、単独または併用して用いることが
できる。これらの充填剤のうちガラス繊維、炭素繊維の
形状としては、6〜60μmの繊維径と30μ以上の繊
維長を有するものが好ましい。
これらの充填剤は、熱可塑性樹脂組成物100重量部に
対して5〜15重量部含有していることが好ましい。
また公知の難燃剤、酸化防止剤、可塑剤、着色剤、滑剤
などの添加物を添加して用いることもできる。
好ましい難燃剤および酸化防止剤は燐系化合物である。
さらに要求される性能に応じて他の重合耐、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、BRSNBR。
SBR、5−B−Sブロック共重合体、水添5−B−S
 、ポリスチレン、へS樹脂、旧PS、 ABS樹脂、
AES樹脂、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、M
BS 、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体、5−
r−sブロック共重合体ポリイミド、pps 、ポリエ
ーテルエーテルケトン、フッ化ビニルデン重合体などを
適宜ブレンドすることができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、射出成形、シート押出
、真空成形、異形成形、発泡成形などによって各種成形
品として用いることができる。
上記成形法によって得られた各種成形品は、その優れた
性質を利用して、自動車の外装、内装部材および電気・
電子関連の各種部品、ハウジングなどに使用することが
できる。
f、実施例 以下、実施例、製造例により、本発明をさらに詳細に説
明するが、これらはいずれも例示的なものであって本発
明の内容を限定するものではない。
なお、以下の各側において、部および%はそれぞれ重量
部および重量%を示す。
製造例−1 実施例、比較例に用いる本発明の(イ)成分を以下の方
法で得た。
(11重合体A−1(スチレン−N−フェニルマレイミ
ド−アクリロニトリル−無水マレイン酸共重合体)の製
造法 攪拌装置付ステンレス製反応器にスチレン50部、アク
リロニトリル10部、テトラヒドロフラン100部およ
びベンゾイルパーオキサイド0.1部を仕込んだ。
次いで窒素ガスで内部の空気を置換した後、ジャケット
を90℃に加熱した。
反応器内温が65℃に達した所で、N−フェニルマレイ
ミド35部、無水マレイン酸5部およびテトラヒドロフ
ラン50部からなる溶液を流量可変式連続装置を使用し
て、滴下を開始させた。内部温度を90℃に保ったまま
、N−フェニルマレイミドと無水マレイン酸の混合溶液
を3時間に渡って連続的に滴下した。
滴下終了後さらに1時間攪拌を継続した。重合転化率は
98%であった。重合終了後、酸化防止剤として、2.
2′−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)0.2部を加え、スチームストリッピング
により残留モノマーおよび溶媒を除去し、固化させた後
、乾燥させて、重合体A−1を得た。
(2)重合体A−2〜A−5の製造法 重合体A−1の製造法において、マレイミド化合物およ
び官能基含有モノマーの種類を変え、表−1に示すよう
な各重合体を得た。
2)製造例−2 実施例、比較例に用いる本発明の(ロ)成分を以下の方
法で得た。
(11m合体B−1(エチレンプロピレンゴムの存在下
に^−1成分を共重合させた重合物)の製造法攪拌装置
付ステンレス製反応器を窒素で置換した後、ヨウ素価1
5ムーニー粘度65、プロピレン含有率43%、ジエン
成分としてエチリデンノルボルネンを含むEPDM (
日本合成ゴム株式会社製EP−24)を30部、スチレ
ン35部、アクリロニトリル7部およびテトラヒドロフ
ラン100部を仕込み、50℃にてゴムが完全溶解する
まで攪拌し、さらにt−ドデシルメルカプタン0.1部
、ジベンゾイルパーオキサイド0.2部を加えた後、反
応器を昇温しで、内部温度が65℃に達した所で、N−
フェニルマレイミド24.5部、無水マレイン酸3.5
部およびテトラヒドロフラン50部からな・る溶液を流
量可変式連続装置を使用して滴下を開始した。
内部温度を90℃に保ったまま、N−フェニルマレイミ
ドと無水マレイン酸の混合溶液を3時間に渡って連続的
に滴下した。滴下終了後、さらに120°に昇温して、
さらに3時間反応させて合計6時間の重合反応を行なっ
た。
重合終了後、酸化防止剤として、2.2′ −メチレン
ビス−(4−メチル−5−tブチルフェノール)5gを
加え、スチームストリッピングにより残留モノマーおよ
び溶媒を除去し、固化させた後、乾燥させて重合体B−
1を得た。
(2)重合体8−2〜B−5の製造法 重合体B−1の製造法において、マレイミド化合物およ
び官能基含有モノマーの種類をいろいろ変え、表−2に
示すような各種重合体を得た。
1M二1 実施例、比較例に用いる本発明の(ハ)成分を以下の方
法で得た。
エチレン−プロピレンゴム(日本合成ゴム■製JSRB
P−02P、ムーニー粘度MC++4++。。’C24
) 100部に対して、無水マレイン酸1部、有機パー
オキサイド(化薬ヌーリ■製カヤヘキササAD)0.3
部をあらかじめ予備混合した後、55mφ押出機(1軸
 フルフライトタイプスクリュー)を用いて、200℃
、スクリュー回転数3Orpm (滞留時間約4分)で
溶融混錬しグラフト共重合反応を行なった。
得られた反応生成物からアセトン抽出(沸点×2時間)
により精製した重合体をフィルム状に成形して、赤外分
光分析によって無水マレイン酸のグラフトtを求めた。
グラフト率はエチレン−プロピレン100重量部に対し
て0.5重量部であった。
2)重合体C−2〜C−3の製造 重合体C−1の製造条件において、重合体C−2は無水
マレイン酸のグラフト量を2.0部に変化させたもので
ある。C−3は、無水マレイン酸の代わりに、p−アミ
ノスチレンを使用し、ゴムの種類もエチレン−プロピレ
ンゴム(日本合成ゴム側型JSREP−912Pム一ニ
ー粘度ML14411゜。℃10)に変化させたもので
ある。
表−3 前記各種重合体を表−4に示す組成割合で混合した。
混合条件は、各種重合体をヘンシェル型ミキサーを用い
て混合し、押出機として池貝鉄工■製PCM−45二軸
押出機を用いて、240〜320℃の適当な温度条件で
樹脂組成物をペレット化した。この時のスクリュー回転
数は20rpII〜300rpmの範囲で変化させた。
得られたベレット状のポリアミド樹脂組成物を真空乾燥
機にて充分乾燥した後、射出成形機にて試験片を作製し
、耐衝撃性、耐熱性を、また乾燵後のベレットを用いて
加工性を評価した。
アイゾツト衝撃強度i ASTM D256に従って厚
みA″ノツチ付23℃で測定した 耐熱性、 ASTM D648に従って、厚み2“、荷
重4.6 kg/aa、 18.6kg/−で測定した
加工性、 JIS )[7210に従って、280℃、
荷重10kgで測定した。
■熱夫止性 各組成物を射出成形機内で、290℃、15分間滞留さ
せた後成形し、ASTM D523(3n厚さ)に従っ
て光沢度を測定した。耐熱劣化性が悪いと、成形中の樹
脂の分解等により、得られた成形品の表面光沢が低下す
る。表−4においては光沢値が高いほど光沢がよい。
実施例1〜10と比較例1を比較すると明らかなように
本発明の樹脂組成物はポリアミド樹脂の耐衝撃性および
高荷重下での熱変形温度の点で改良されていることがわ
かる。
比較例−2は、(イ)成分中のα、β−不飽和ジカルボ
ン酸のイミド化合物の量が13重量%で、本発明の範囲
外であり、とくに高荷重下での熱変形温度が劣っている
ことがわかる。
比較例−3は、(イ)成分中のα、β−不飽和ジカルボ
ン酸のイミド化合物の量が82重重量で本発明の範囲外
であり、耐衝撃性および加工性の点で低いことがわかる
比較例−4は、官能基含有単量体が(イ)成分中に0.
1重量%以下であるため、ポリアミド樹脂との相溶性が
低く、実施例4および5にくらべて耐衝撃性が大幅に低
下している。
比較例−5は、官能基含有単量体である2−ヒドロキシ
エチルメタクリレートの使用量が(イ)成分中において
35重量%で、本発明の範囲外であり、光沢度および耐
熱性の点で低いことがわかる。
比較例−6は、α、β−不飽和ジカルボン酸のイミド化
合物を含まないゴム変性スチレン−無水マレイン酸樹脂
であるが、実施例5に比べて光沢度が大幅に低下してい
る。
比較例−7は、樹脂組成物中において、ポリアミド樹脂
の量が40重量%で、本発明の範囲外であり、加工性が
大幅に低下し、また光沢も劣る。
実施例11〜12と比較例8〜9とを比較すると明らか
なように本発明のポリアミド樹脂組成物はポリアミド樹
脂成分に6−ナイロン、4,6−ナイロンを用いた場合
でも優れたポリアミド樹脂組成物であることが理解でき
る。
g1発明の効果 本発明のポリアミド樹脂組成物はα、β−不飽和ジカル
ボン酸のイミド化合物と、特定の官能基含有単量体を構
成成分として含有する芳香族ビニル化合物樹脂成分をポ
リアミド樹脂成分の配合成分として用いることにより、
ポリアミド樹脂の耐熱性、と(に高荷重下での熱変形温
度を改良することができる。
したがって、従来のスチレン系熱可塑性樹脂組成物とく
らべて耐熱劣化性に優れており、これは従来のポリアミ
ド樹脂組成物に見られない優れた改良効果である。また
、ポリアミド樹脂成分との相溶性が改善されていること
により耐衝撃性に優れていると共に加工性にも優れてい
る。
したがって本発明のポリアミド樹脂組成物は、高度にバ
ランスのとれた物性を有していることから、高品質であ
ることが要求される自動車の外装や内装部材および、電
気・電子関連の各種部品やハウジングなどの成形品を提
供することができるもので、工業的な利用価値が極めて
高いものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)ポリアミド樹脂成分50〜95重量%と(
    B)下記(イ)〜(ホ)に示すα,β−不飽和ジカルボ
    ン酸のイミド化合物を共重合した芳香族ビニル系樹脂成
    分50〜5重量%とからなるポリアミド樹脂組成物。 (イ)(a)芳香族ビニル化合物20〜80重量%(b
    )α,β−不飽和ジカルボン酸のイミ ド化合物20〜80重量%および (c)(a)、(b)と共重合可能なビニル化合物0〜
    60重量% からなる単量体成分70〜99.9重量%と(d)これ
    らと共重合可能な、カルボキシ ル基、酸無水物基、エポキシ基、ヒドロキシル基および
    アミノ基から選ばれた少なくとも一種の官能基を含有す
    る単量体0.1〜30重量%とを共重合してなる共重合
    体。 (ロ)非共役ジエン系ゴム状重合体の存在下に前記(イ
    )の単量体成分をグラフト共重合して得られるグラフト
    共重合体。 (ハ)前記(イ)成分と(ロ)成分とからなる組成物。 (ニ)カルボキシル基、酸無水物基、エポキシ基、ヒド
    ロキシル基およびアミノ基から選ばれた少なくとも一種
    の官能基を含有する単量体で変成された非共役ジエン系
    ゴム状重合体成分と前記(イ)成分とからなる組成物。 (ホ)前記(ロ)成分と(ニ)成分とからなる組成物。
  2. (2)非共役ジエン系ゴム状重合体がエチレン−プロピ
    レン系ゴム状重合体である特許請求の範囲第(1)項記
    載のポリアミド樹脂組成物。
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JPS64158A (en) * 1987-02-13 1989-01-05 Sumitomo Naugatuck Co Ltd Thermoplastic resin composition
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