JPS63193914A - ウレタン系高屈折率樹脂の製造方法 - Google Patents

ウレタン系高屈折率樹脂の製造方法

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JPS63193914A
JPS63193914A JP62026757A JP2675787A JPS63193914A JP S63193914 A JPS63193914 A JP S63193914A JP 62026757 A JP62026757 A JP 62026757A JP 2675787 A JP2675787 A JP 2675787A JP S63193914 A JPS63193914 A JP S63193914A
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polymerization
radical polymerization
compound
group
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JP62026757A
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Masahiko Moriya
森谷 雅彦
Takanobu Fujita
藤田 隆宣
Masahiro Niwano
庭野 正廣
Kazuhiro Yokoo
和宏 横尾
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/30Low-molecular-weight compounds
    • C08G18/38Low-molecular-weight compounds having heteroatoms other than oxygen
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野〉 本発明は、レンズ、フレネルレンズ、プリズム等の光学
用素子に用いられる高屈折率樹脂及びその成形体を迅速
な重合によって生産性よく得る製造方法に関する。 〈従来の技術〉 レンズ、プリズムを始めとする光学用素子は従来ガラス
によって作られていたが、ガラスは重くて割れやすいと
いう欠点を有しているため近年それらをプラスチック化
する動きが目たつ。 透明なプラスチック材料としては、ポリメチルメタクリ
レート、ポリジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート(商品名=CR39)等が代表的なものであるが、
これらは透明性、軽量性に優れているものの屈折率がガ
ラスに比べると低いと言うことが欠点となっている。 高屈折率の樹脂は、例えばレンズにした場合、厚みを薄
くすることが出来て、製品をコンパクトにすることが出
来ると言う利点を有しているほか、球面収差等の面でも
育利となることもあって、近年は高屈折率樹脂の研究が
非常に盛んになってきている。 樹脂の高屈折率化の為には、分子内にクロル基、ブロム
基、あるいは芳香族環を導入することが一般的に行われ
るが、これらの基を導入することによって樹脂が脆くな
りやすい欠点を有している。 高屈折率でかつ強靭な樹脂を得るためには、種々の方法
があるが樹脂中にウレタン結合を導入する方法もそのな
かの有力な方法の一つである。 ウレタン結合を含有する強靭なメタアクリル樹脂に関し
ては、ヨーロッパ特許EP−0151990号公報にそ
の記載がある。 また、ウレタン結合を含有する強靭なプラスチックレン
ズに関しては、特開昭57−136601号公報には、
イソシアネート化合物とヒドロキシ化合物との反応によ
って得られる樹脂によるもの、特開昭57−13660
2号公報では、イソシアネート化合物とヒドロキシル基
を含有する不飽和化合物との反応生成物をさらに付加重
合させた樹脂によるもの、特開昭58−164615号
公報には、イソシアネート化合物と、ヒドロキシル基と
ノ10ゲン原子を有する化合物との反応により得られる
樹脂によるもの、特開昭58−168614号公報には
、イソシアネート化合物、ヒドロキシル基含有ビニルモ
ノマー、及びその他のビニル七ツマ−から得られる樹脂
によるもの、さらに特開昭60−51706号公報にお
いては、分子内にハロゲン化芳香環、ヒドロキシル基、
及び(メタ)アクリル基を有する化合物と、イソシアネ
ート化合物との反応により得られる樹脂によるものなど
がある。 く本発明が解決しようとする問題点〉 ヨーロッパ特許EP−0151990号公報においては
主成分がメチルメタクリレートであるため得られる樹脂
の屈折率には限界がある。 一方、特開昭57−136601号公報、特開昭57−
136602号公報、特開昭58−164615号公報
、特開昭58−168614号公報、特開昭60−51
706号公報等に示されている方法では確かに、高屈折
率でかつ強靭な樹脂を得ることが出来るが、重合時間が
十数時間〜数十時間と非常に長く生産性が悪い。 イソシアネートとヒドロキシル基との反応は比較的迅速
に進行することが知られていることから、重合を短時間
で行うためには(メタ)アクリル基のごときビニル基部
分の重合反応を迅速にする必要がある。 本発明が解決しようとする問題点はこの、ビニル基によ
る重合反応を迅速化する点である。 く問題点を解決するための手段〉 本発明者は、多官能イソシアネート化合物(A)、ヒド
ロキシル基及び(メタ)アクリル基を有する化合物成分
(B)、ジヒドロキシル化合物(C)、ビニル系単量体
(D)からなり、しかも(B)、  (C)のいずれか
または両方がクロル基、ブロム基、芳香族環のうち少な
くとも1種を含有する重合性混合物を、あらかじめウレ
タン結合反応を行わせた後あるいは、ウレタン結合反応
と並行して、重合開始剤及び重合促進剤を主成分とする
多成分系ラジカル重合開始剤の存在下に重合させること
を特徴とするウレタン系高屈折率樹脂の製造方法である
。 本発明に於て、多官能イソシアネート化合物(A)とは
、少なくとも二個以上のイソシアネート基を有するポリ
イソシアネート化合物である。 例を挙げると、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート
、トリレンジイソシアネ−ト、4.4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、2−イソシアネートエチル−2
,6−ジイツシアネートヘキサノエート等が挙げられる
。 このうち耐候性の面から芳香環を有しないヘキサメチレ
ンジイソシアネート、2−イソシアネートエチル−2,
6−ジイツシアネートヘキサノエート等を用いることが
好ましい。 また、ヒドロキシル基及び(メタ)アクリル基を有する
化合物(B)とは、−分子内にヒドロキシル基及び(メ
タ)アクリル基をそれぞれ一個以上有する化合物であり
、たとえば、2−ヒドロキシルエチルメタクリレート、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、3−フェノキシ−2−ヒドロキシ
プロピルアクリレート、3−メチルフェノキシ−2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレ−)、2−(4−ヒドロキ
シエトキシフェニル)−2−(4−メタクリロイルオキ
シフェニル)プロパン、2−(4−ヒドロキシエトキシ
−3,5−ジクロルフエニル)−2−(4−メタクリロ
イルオキシエトキシ−3,5−ジクロルフェニル)プロ
パン、2−(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロ
ムフェニル)−2−(4−メタクリロイルオキシエトキ
シ−3,5−ジブロムフェニル)プロパン等を挙げるこ
とが出来る。 このうち、得られる樹脂の高屈折率化のためには分子内
に、クロル基、ブロム基、芳香族環のうち少なくとも1
種を含有しているものが好   ・ましい。 ジヒドロキシル化合物(C)の具体例としては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1.4−ブタン
ジオール、ビスフェノールA1テトラブロモビスフエノ
ールA、2.2−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ
)フェニル〕プロパン、2.2−ビス[3,5−ジブロ
モ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]プロパ
ン等である。 なかでも、クロル基、ブロム基、芳香族環を有するもの
が好ましい。 ビニル系単量体(D)は、エチレン性不飽和二重結合を
少なくとも1つ有している化合物で(B)を除くもので
ある。 このビニル系単量体(D)としては、メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、ベンジル(メタ)アクリ
レート、フェニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ルメタクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、ジ
シクロペンタニル(メタ)アクリレート、2.3−ジブ
ロモプロピル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニ
ル(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコールジメ
タクリレート、テトラデカエチレングリコールジメタク
リレート等の(メタ)アクリル酸エステル類;スチレン
、クロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモスチレン
等の芳香族ビニル[;N−(2−クロロフェニル)マレ
イミド、N−(2−メチルフェニル)マレイミド、N−
シクロヘキシルマレイミド等の芳香族マレイミド類;無
水マレイン酸、無水シトラコン酸等の不飽和酸無水物等
が挙げられる。 これらビニル系単量体を選択することにより得られる樹
脂の強靭性を付与したり、クロル基、ブロム基、芳香族
環の有るものは、より高屈折性を付与する。 そらには、耐熱性、吸湿性の改良することもできる。 これら、(A)、  (B)、  (C)、  (D)
の比率は、まず(A)に有るイソシアネート基の数と(
B)及び(C)に有るヒドロキシル基の合計数との比が
0.5〜2.0である。 さらに(B)/(C)は0.1〜10である。 さらに(A)+ (B)+ (C)は全体の10〜90
重量%であり、(D)は全体の90〜10重量%である
。 これらの比率は、該樹脂の要求される諸物性により選択
する。 重合性混合物から樹脂を生成する反応としては、(A)
に有るイソシアネート基と(B)及び(C)に有るヒド
ロキシル基とが結合するウレタン結合反応と、(メタ)
アクリル基及びその他のビニル系ラジカル単量体に有る
不飽和結合が付加重合するラジカル重合反応の2種の反
応が有る。 本発明ではそのうち後者の反応の重合開始剤として、多
成分系ラジカル重合開始剤を用いることにより重合を迅
速に行うことを特徴とする。 多成分系ラジカル重合反応剤とは、重合開始主剤及び重
合促進剤を主成分とするものである。 即ち、ラジカル発生能を有する重合開始主剤と、重合開
始主剤のラジカル発生を促進する働きを有する重合促進
剤との反応によって、急速にラジカルを発生させて重合
を開始するものである。 本発明方法の多成分系ラジカル重合開始剤として、レド
ックス系ラジカル重合開始剤や、過酸化物/金属イオン
系ラジカル重合開始剤を用いることが好ましい。 レドックス系ラジカル重合開始剤とは、ラジカル発生能
を存する過酸化物を重合開始主剤として用い、還元性物
質を重合促進剤として用い、これらを組み合わせること
によって酸化還元反応(レドッスス反応)を起こし、こ
れによって急速にラジカルを発生させて迅速な重合を起
こすものである。 重合開始主剤としての過酸化物の具体例としては、例え
ばベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイ
ド、ジサクシニックアシッドパーオキサイド等のシアル
パーオキサイド類;t−ブチルパーオキシベンゾエート
、t−ブチルパーオキシピバレート、L−ブチルパーオ
キシアセテート、、t−ブチルパーオキシラウレート、
t−ブチルフタル酸ヘミパーエステル、t−ブチルフタ
ル酸ヘミパーエステル、L−ブチルマレイン酸ヘミパー
エステル、ジ−シープチルフマル酸ヘミパーエステル、
ジ−t−ブチルマレイン酸ヘミパーエステル等のパーオ
キシエステル類;ジクミルパーオキサイド、ジーも一ブ
チルパーオキサイド、L−ブチルクミルパーオキサイド
等のジアルキルパーオキサイド類;t−ブチルハイドロ
パーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等のハ
イドロパーオキサイド類;メチルエチルケトンパーオキ
サイド、シクロヘキサノンパーオキサイド等のケトンパ
ーオキサイド類等の例示できこれらは1種または2種以
上を併用して用いられる。 この、重合開始主剤としての過酸化物の使用量は、重合
性混合物100重量部に対し、0.01〜5重量部、好
ましくは0.5〜2重四部が用いられる。 使用量が0.01重量部よりも少ないと重合が完結せず
、また5重合部よりも多いと重合の制御が難しく、得ら
れた重合体の耐候性、耐熱性が低下して好ましくない。 また、重合促進剤としての還元性物質の具体例としては
、N、N−ジメチルアニリン、N。 N−ジメチル−p−トルイジン、N、N−ジー(2−ヒ
ドロキシプロピル)−p−トルイジン等の3級アミン類
;ギ酸、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等のアル
デヒド類;トリメチルフォスファイト、トリエチルフォ
スファイト、トリーn−ブチルフォスファイト等の亜リ
ン酸エステル類などの3価のリン化合物;p−トルエン
スルフィン酸、p−トルエンスルフィン酸エステル類等
のスルフィン酸及びその誘導体;テトラメチルチオ尿素
、ジブチルチオ尿素等のチオ尿素類;ラウリルメルカプ
タン、L−ドデシルメルカプタン、2−エチルへキシル
チオグリコレート、オクチルメルカプタン、n−ブチル
メルカプタン、ペンタエリスリトールテトラチオグリコ
レート、グリコールジメルカプトアセテート、グリコー
ルジメルカプトプロビオネート、トリメチロールプロパ
ントリスメルカプトプロピオネート、2−メルカプトエ
タノール及びそのエステル類、β−メルカプトプロピオ
ン酸及びそのエステル類等のメルカプタン類等の4価以
下のイオウの化合物;等、重合性混合物に可溶な物質が
用いられる。 この重合促進剤としての還元性物質の使用量は、重合性
混合物100重量部に対し0.01〜5重景部、好まし
くは0.5〜2重量部用いられ使用量が0.01重量部
よりも少ないと重合速度が遅く、また5重量部よりも多
いと、得られる重合体の着色、強度低下を起こすので好
ましくない。 また、これらの重合促進剤のほかに補助的重合促進剤と
して、アミン類及び金属含有有機化合物を重合反応を更
に促進するために用いてもよい。 補助的重合促進剤のうち、アミン類は、具体例としては
、例えばn−アミルアミン、n−ヘキシルアミン、n−
オクチルアミン、n−デシルアミン、ラウリルアミン、
バルミチルアミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン
、N、N−ジメチルベンジルアミン、N、N−ジメチル
−p−)ルイジン、フェネチルジブチルアミン、N、N
、N’ 、N’ −テトラメチルへキサメチレンジアミ
ン、N、N、N’ 、N’ −テトラメチルプロピレン
ジアミン、N、N−ジエチルベンジルアミン、N、N−
ジブチルベンジルアミン、フェネチルジエチルアミン等
とその塩酸塩、及びそれらのアミンの塩酸塩または臭酸
塩;テトラメチルアンモニウムクロライド、ベンジルト
リメチルアンモニウムクロライド、ペンシルトリエチル
アンモニウムクロライド、ベンジルトリブチルアンモニ
ウムクロライド、トリオクチルメチルアンモニウムクロ
ライド、β−フェネチルジブチルエトキシ力ルポニルメ
チルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウ
ムブロマイド等のハロゲン化第四アンモニウム化合物が
挙げられる。 また補助的重合促進剤としての金属含有有機化合物とし
ては例えば、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム
、スズ、アンチモン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜
鉛、パラジウム、銀、白金、水銀等の金属の塩化物、水
酸化物、炭酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、ナフテン酸塩の
ごとき有機酸塩、あるいはアセチルアセトン、フェニル
アセチルアセトンとの錯化合物など重合性混合物にたい
して可溶の物を挙げることが出来る。 これらの、レドックス系ラジカル重合開始剤のなかでも
、過酸化物系ラジカル重合開始剤を重合開始主剤、分子
内に4価以下のイオウの化合物を重合促進剤、そしてア
ミンのハロゲン化水素塩もしくは、ハロゲン化第四アン
モニウム化合物、及び金属含有化合物である銅含有化合
物を補助的重合促進剤として用いる系は、迅速な重合に
よって着色もなく透明性、曲げ強度等の機械的物性の面
でも優れた高屈折率樹脂を得ることができるので特に好
ましい。 この場合、過酸化物系ラジカル重合開始剤としては、先
に示した過酸化物系ラジカル重合開始剤を用いることが
出来る。 また、分子内に4価以下のイオウの化合物の具体例とし
ては、前記のごとくメルカプタン類;スルフィン酸及び
その誘導体;チオ尿素類等を挙げることが出来る。 また、アミンのハロゲン化水素塩もしくは、ハロゲン化
第四アンモニウム化合物は先に示した化合物が使用でき
る。 アミンのハロゲン化水素塩もしくは、ハロゲン化第四ア
ンモニウム化合物の使用量は、重合性混合物100重量
部に対し、O,OO5〜1重量部、好ましくは0.01
〜0.5重量部用いられる。 使用量が0.005重量部より少なくても、また1重量
部よりも多くても重合の促進効果が低くて好ましくない
。 補助的重合促進剤のうち、銅含有有機化合物としては、
例えばナフテン酸銅、アセチルアセトン銅等が挙げられ
る。 銅含有化合物は、銅イオンに換算して、重合性混合物の
重合を基準にして、0. OO5〜110PP%好まし
くは0.1〜5ppm用いられる。 使用量がO,OO5p p mより少ないと重合の促進
効果が低く、また110PPよりも多いと重合開始剤を
失活させて重合を阻害するので好ましくない。 これらの補助的重合促進剤は、使用する重合性混合物に
易溶の場合はそのまま使用し、難溶の場合は、ジメチル
フタレート、ジエチレングリコール等の高沸点での樹脂
と親和性の有る溶媒に溶解させて使用する。 また、多成分系ラジカル重合開始剤として過酸化物/金
属イオン系開始剤は、金属イオンの存在によって過酸化
物の分解を促進させ、高速にラジカルを発生させる開始
剤である。 重合開始主剤としての過酸化物の具体例としては、前述
のジアシルパーオキサイド類;パーオキシエステル類;
ジアルキルパーオキサイド類;ハイドロパーオキサイド
類;ケトンパーオキサイド類;等が例示できこれらは1
種または2種以上を併用して用いられる。 重合開始主剤としての過酸化物の使用量は、重合性混合
物100重量部に対し0.01〜5重量部、好ましくは
0.5〜2重量部が用いられる。 使用量が0.01重量部よりも少ないと重合が完結せず
、また5重量部よりも多いと重合の制御が難しく、得ら
れた重合体の耐候性、耐熱性が低下して好ましくない。 また金属イオンをもたらす化合物の具体例としては、ア
ルミニウム、マグネシウム、カルシウム、スズ、アンチ
モン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、パラジウム
、根、白金、水銀等の金属の塩化物、水酸化物、炭酸塩
、酢酸塩、安息酸塩、ナフテン酸塩、あるいはアセチル
アセトンとの化合物等を挙げることが出来る。 さらに具体的には、ナフテン酸銅、アセチルアセトンア
ルミニウム、アセチルアセトンスズ、酢酸パラジウム等
である。 これらの金属イオンをもたらす化合物は、使用するモノ
マー混合物に対して使用量の範囲で可溶であることが好
ましい。 金属イオンをもたらす化合物の使用量は、金属イオンに
換算して、モノマー混合物の重量を基準にして、0.1
〜11000pp、好ましくは1〜1100pp用いら
れる。 使用量が0.1 p p mよりすくないと重合の促進
効果が低く、また11000ppよりも多いと重合開始
主剤の分解が早過ぎて重合が完結しない傾向を示すので
好ましくない。 本発明におけるウレタン結合を生成する反応の触媒とし
ては公知の触媒を用いればよく、例えばジブチルチンジ
ラウレートに代表されるすず化合物を用いることが出来
る。 この触媒の使用量としては、重合性混合物100重量部
に対して1〜0.0 O1重量部の範囲内で用いること
が好ましい。 本発明におけるウレタン結合生成反応は、ラジカル重合
開始剤によるラジカル重合反応を行うまえにあらかじめ
行っておくことも出来るし、ラジカル重合反応と同時に
行う方法を取ることもできる。 あらかじめウレタン結合生成反応を行うと重合性混合物
が粘稠となり後述のごとく注型重合には、取扱い易くな
る反面、2段階で反応させるのでそれだけ煩雑にもなる
。 ウレタン結合生成反応とラジカル重合反応を同時に行う
方が、迅速に行える。 さらに、本発明方法においては、得られる高屈折率樹脂
の物性改良のために、公知の紫外線吸収剤や、公知の抗
酸化剤を添加することも出来る。 また、注型重合時の型離れによる表面状態の荒れを防ぐ
ための型離れ防止剤を加えることも出来る。 本発明での重合方法は、塊状重合法が適している。 中でも本発明の樹脂は架橋構造体なので、塊状重合法の
一種である注型重合法が好ましい。 注型重合法とは、ガラス、金属等の材質で構成され、レ
ンズ状、円柱状、球状等1、用途に応じて設計された形
状を持つ、型枠の中へ、モノマーと重合触媒等との混合
物を注入し、必要に応じて温度及び圧力を加えて重合さ
せることにより直接重合体を得る方法である。 本発明では、重合を迅速に完結させるため重合開始剤は
重合活性の極めて高いものが用いられ、このため重合開
始剤等の各成分を個々に重合性混合物中に添加する方法
では、これらの成分が短時間に均一に混合されにくく、
混合中にも反応が進行し反応が不均一になるので、重合
性混合物の一部に重合開始主剤を含有させ重合性混合物
の残部に重合促進剤を含有させ、混合したのち、ただち
に型枠の中に注入して重合を行う方法を取ることが特に
好ましい。 この重合性混合物の混合は50℃以下の温度、10分以
下の時間で行うことが好ましい。 混合時の温度が50°Cより高いと混合中に部分的に重
合が進むので好ましくない。 また、混合時間が長いと、混合中に重合が進むので好ま
しくない。 充分混合されるので有れば混合時間は短いほど好ましい
。 混合し、続いて型枠に注入するには、小さな成形体を成
形したり、単発的な成形ではバッチ式で原料液を混合し
た後に注液する方法でもよいが、大きな成形体を又、大
量に成形するには原料液を連続的に混合しながら型枠の
中に注入する方法が好ましい。 いずれにしても混合した後、注入までの時間は短いほど
好ましい。 連続混合は、衝突混合機、ダイナミックミキサー、スタ
チックミキサー等を用いた衆知慣用の液体の混合方法を
用いることが出来る。 本発明方法における注型重合方法は室温下で行うことも
出来るが、50°C以上、150℃以下の温度で行うの
が好ましい。 この場合重合性混合物を型枠の中に入れ型枠を所定の温
度に加熱して重合させても良いし、あらかじめ型枠の温
度を所定の温度にしておいて重合性混合物を型枠の中に
入れて重合させてもよい。 本発明方法における注型重合法は、常圧下で行うことも
出来るが、重合収縮によるひけ、空洞の発生の防止や、
重合発熱による発泡現象の防止の為に、必要に応じて加
圧して行うことも出来る。 〈実施例〉 以下、実施例で本発明を具体的に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。 なお、実施例において行った屈折率の測定は、■島津製
作所製;アツベ屈折率計により25°Cにおける値を測
定した。 曲げ強度はASTM  D790に準じて測定した。 実施例1 ヘキサメチレンジイソシアネート(6,8g);2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート(5,0g);2,2−
ビス
【3.5−ジブロモ−4−(2−ヒドロキシエチル
オキシ)フェニル】プロパン(13,2g);フェニル
メタクリレート(75g)をガラス製容器にいれ、加温
しながら攪拌して均一に溶融させた。 さらに、その溶液に、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト(1,0g);グリコールジメルカプトアセテート(
0,6g)ジメチルオクチルアミン塩酸塩のジメチルフ
タレート溶液(濃度−3重量%)(2,0g);ナフテ
ン酸銅(w4含有量−10重量%)のジメチルフタレー
ト溶液(濃度−0,1重量%)(0,4g)及びジブチ
ルチンジラウレー)(0,1g)を加え、混合して均一
な原料液を得た。 この原料液をポリ塩化ビニル製ガスケットとステンレス
板によって組み立てられた160×160X3閤サイズ
の型枠の中に注入し、85°Cの温浴中に入れ重合を行
った。 型枠内温は重合開始後約5分で最高に達し、10分後型
枠を温浴から取り出した。 解枠後得られた成形体は無色透明で、屈折率(n−)が
1.58と高屈折率を示した。 曲げ強度は1000kg/C11であった。 比較例1 ヘキサメチレンジイソシアネート(6,8g);2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート(5,0g>  i2,
2−ビス〔3,5−ジブロモ−4−(2−ヒドロキシエ
チルオキシ)フェニル)プロパン(13,2g);フェ
ニルメタクリレート(75g)をガラス製容器にいれ、
加温しながら攪拌して均一に溶融させた。 さらにその溶液にジブチルチンジラウレート(0,1g
);及びラジカル重合開始剤としてラウロイルパーオキ
サイド(0,2g)を加え、混合して均一な原料液を得
た。 この原料液を、ポリ塩化ビニル製ガスケットとステンレ
ス板によって組み立てられた160X160X3miサ
イズの型枠の中に注入し、85°Cの温浴中に入れ重合
を行った。 型枠内温は重合開始後約6分で最高に達したが、重合開
始約45分後に再び極大を示し、重合開始後60分でよ
うやく重合は完結した。 〈発明の効果〉 本発明によって、屈折率が1.55〜と1.65と高屈
折率でかつ強靭なウレタン系高屈折率樹脂を数分〜数十
分という短時間で迅速に得ることが出来る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多官能イソシアネート化合物(A)、ヒドロキシ
    ル基及び(メタ)アクリル基を有する化合物(B)、ジ
    ヒドロキシル化合物(C)、ビニル系単量体(D)から
    なり、しかも(B)(C)のいずれか、または両方がク
    ロル基、ブロム基、芳香族環のうち少なくとも1種を含
    有する重合性混合物を、あらかじめウレタン結合反応を
    行わせた後、あるいは、ウレタン結合反応と並行して、
    重合開始主剤及び重合促進剤を主成分とする多成分系ラ
    ジカル重合開始剤の存在下に重合させることを特徴とす
    るウレタン系高屈折率樹脂の製造方法。
  2. (2)多成分系ラジカル重合開始剤としてレドックス系
    ラジカル重合開始剤もしくは過酸化物/金属イオン系ラ
    ジカル重合開始剤を用いることを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項記載の製造方法。
  3. (3)多成分系ラジカル重合開始剤として、過酸化物系
    ラジカル重合開始剤、分子内にイオウを含有した還元性
    物質、アミンのハロゲン化水素塩もしくは、ハロゲン化
    第四アンモニウム化合物及び銅含有化合物の4成分から
    なるレドックス系ラジカル重合開始剤を用いることを特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の製造方法。
JP62026757A 1987-02-06 1987-02-06 ウレタン系高屈折率樹脂の製造方法 Pending JPS63193914A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02213801A (ja) * 1989-02-15 1990-08-24 Nikon Corp プラスチック成形レンズ
WO1992011320A1 (en) * 1990-12-17 1992-07-09 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Lens forming composition, fresnel lens prepared therefrom, and transmission screen
US5384380A (en) * 1993-01-14 1995-01-24 Daiso Co., Ltd. Polymerizable compositions and high refractive plastic lens obtained therefrom

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