JPS6319234Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案はトラツクの後部にバツクホーを装備
してなる掘削作業機における荷台構造に関するも
のである。

(ロ) 従来の技術及びその問題点 従来、この種の掘削作業機は、トラツクによる
走行性を勘案して考え出されたものであるが、単
にバツクホーとトラツクとを組合わせただけでは
バツクホーの移動範囲を向上できるにすぎず、そ
の利用性を拡大できないという問題があつた。

(ハ) 問題点を解決するための手段 本考案では、前部に運転室を設けると共に、そ
の後部に荷台を設け、その下部に前後の走行輪を
有したトラツクにおいて、 同荷台をトラツクの側方向にダンプ自在に構成
すると共に、同荷台の後方にトラツク車体のフレ
ームを延設し、後部の走行輪が近接するフレーム
上に旋回台を介してバツクホーを荷台の左右側に
まで及ぶように旋回自在に搭載し、しかもバツク
ホーを荷台の左右側方で上下昇降回動が行えるべ
く構成してなる掘削作業機における荷台構造を提
供せんとするものである。

(ニ) 実施例 以下本案を図面に示す実施例に基づき説明す
る。１は車体の前部に運転室２を設けた四輪トラ
ツクであり、車体の後部にはバツクホー３が装備
されている。

かかるバツクホー３は、トラツク車体のフレー
ム４を延設し、その延設部分に支持した旋回台５
上に設けられ、主ブーム６、中間ブーム７、掘削
バケツト８等により構成されている。

しかも、バツクホー３は、荷台ａの左右側方に
まで及ぶように旋回自在に構成され、かつ荷台９
の両側方で上下昇降回動が行えるべく構成されて
いる。

９は運転室２とバツクホー３との間において車
体に設けた荷台であり、床板９′の周囲に壁板
９″を立設した構造に構成されている。

１０は荷台９の一側をフレーム４に枢着したダ
ンプ用の軸支部であり、荷台９は同軸支部１０を
中心にしてトラツク１の一側方にダンプすること
になる。

１１は荷台９をダンプさせるための油圧シリン
ダーであり、シリンダー基端をフレーム４に枢着
させ、ピストンロツドの先端を荷台９の底面に枢
支させている。

尚、図中９″ａで示すものは荷台９のダンプ側
壁板であり、上端を枢着されて開閉自在な側扉を
構成している。

また、１２はトラツク１の走行輪である。

このようにして構成した掘削作業機を用いて作
業を行う場合、作業現場で掘削した土砂をそのま
まバツクホー３により荷台９に積込み、積載完了
後は、そのトラツク１より運搬し、運搬後は荷台
９をダンプして土砂等の荷下しを行うことにな
る。

即ち従来、掘削専用機と運搬車の双方を必要と
していた作業が一つの作業機により行い得ること
になる。

(ホ) 作用・効果 上述のように本案によれば、トラツクによる走
行性、さらには荷台を設けたことによる運搬性と
を備えた掘削作業機であるため、諸々の機材運搬
のみならず、掘削した土砂等の運搬をもその作業
機自身で行い得るから、特に小規模な作業におい
てはその利用性を著しく向上できるという効果が
ある。

また荷台を側方にダンプさせるので、バツクホ
ーの存在がダンプ動作の障害となるおそれがな
く、ダンプを利用した荷下し作業が可能となつて
作業能率を向上できるという効果がある。

そして、バツクホーを荷台後方で後車輪に近接
した位置に搭載しているために、比較的大きな死
荷重を有すると共に、旋回、さらには、上下昇降
回動作動時等には活荷重を生起するにもかかわら
ず、同バツクホーを確実に支持することができ、
従つて、同バツクホー支持のための構造を簡易に
することができるという効果がある。

更には、荷台後方に延設したフレーム上に旋回
台を介してバツクホーを旋回自在に搭載している
ので、トラツクの左右両側からバツクホーのバケ
ツトによる掘削土積込みが行え、掘削積込み作業
範囲が広くなり、とくに、荷台に積込んだ土を荷
台の側方傾斜により積降する場合に、積降し土砂
の均し作業等をバツクホーにて同時に行うことも
でき、作業効率の向上に大いに貢献し、またトラ
ツクの前部の運転部と、フレーム最後部のバツク
ホーとが前後バランスを良好にし、また荷台の横
側方傾斜にともなう左右バランスの不均合は、バ
ツクホーの回動方向にて左右側バランスを良好に
保持しうる効果を有し、またバツクホーを荷台後
方で後車輪に近接した位置に搭載しているため、
バツクホーの旋回上下昇降回動作動時に生じる活
荷重を後車輪で確実に受けて確実なバツクホー支
持が行える効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の掘削作業機を示す全体
側面図、第２図は荷台構造を示す図である。 １：トラツク、３：バツクホー、９：荷台、１
１：油圧シリンダー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 前部に運転室２を設けると共に、その後部に荷
   台９を設け、その下部に前後の走行輪１２，１２
   を有したトラツク１において、 同荷台９をトラツク１の側方向にダンプ自在に
   構成すると共に、同荷台９の後方にトラツク車体
   のフレーム４を延設し、後部の走行輪１２が近接
   するフレーム４上に旋回台５を介してバツクホー
   ３を荷台９の左右側にまで及ぶように旋回自在に
   搭載し、しかもバツクホー３を荷台９の左右側方
   で上下昇降回動が行えるべく構成してなる掘削作
   業機における荷台構造。