JPS6318924B2 - - Google Patents

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JPS6318924B2
JPS6318924B2 JP11136582A JP11136582A JPS6318924B2 JP S6318924 B2 JPS6318924 B2 JP S6318924B2 JP 11136582 A JP11136582 A JP 11136582A JP 11136582 A JP11136582 A JP 11136582A JP S6318924 B2 JPS6318924 B2 JP S6318924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
triacontyl
halide
triacontanol
reaction
chloride
Prior art date
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Expired
Application number
JP11136582A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS591432A (ja
Inventor
Akira Yamamoto
Toshinobu Ishihara
Mitsuyoshi Ooshima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP11136582A priority Critical patent/JPS591432A/ja
Publication of JPS591432A publication Critical patent/JPS591432A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトリアコンチルハライドの製造方法に
関するものであり、特には工業的に有利にトリア
コンチルハライドを合成し、このものから植物生
長剤として注目されているトリアコンタノールを
誘導することを目的とする。
トリアコンタノールは植物の生長剤として注目
されている化合物であるが、このものについては
いまだに経済的、工業的に有利な製造方法は知ら
れていない。例えば文献“Organic
Preparations and Procedures Int.13(1),19−22
(1981)”には、シクロドデカノンからトリアコン
タノールを得る方法が開示されているが、この方
法は工程が5工程もあり、かつリチウムアルミニ
ウムハライドという工業的に取扱い困難な物質を
原料として使用するので、経済的、工業的に有利
な方法とは言えない。
本発明はかかる点にかんがみなされたもので、
これはn−オクタデシルクロリドまたはn−オク
タデシルブロミドのグリニヤール試薬と一般式
Br(CH212X(式中のXはBrまたはCl)で示され
る化合物とをクロスカツプリング反応させること
を特徴とする、一般式CH3(CH229X(Xは前記と
同様)で示されるトリアコンチルハライドの製造
方法に関するものである。
この本発明によれば、それぞれ入手容易な原料
から一工程で容易にトリアコンチルハライドを得
ることができ、このものから植物生長剤として注
目されているトリアコンタノールを容易に誘導す
ることができるという利点が与えられる。
これを説明すると、合成反応は、まずn−オク
タデシルクロリドもしくはブロミド1モルに対し
マグネシウム1モルの割合で使用し、テトラヒド
ロフラン中、常法によりグリニヤール試薬をつく
る。一方、1,12−ジブロモドデカンもしくは1
−ブロモ−12−クロロ−ドデカンに触媒を加えた
テトラヒドロフラン(THF)溶液を作り、これ
に前記グリニヤール試薬を滴下することにより行
われれ。
CH3(CH217X+Mg→CH3(CH217MgX 上記グリニヤール試薬1モルに対し、Br
(CH212Xは1〜2モル、テトラヒドロフランは
3〜40モル使用することが望ましく、また反応温
度はおおむね0〜40℃とすればよい。
上記触媒としては、二リチウム四塩化銅
(Li2CuCl4)またはリチウム二塩化銅(LiCuCl2
を使用することが望ましく、それらの使用量は前
記グリニヤール試薬1モル当りおおむね0.001〜
0.1モルとされる。
滴下反応終了後水もしくは酸性水溶液を加えて
加水分解し、溶剤(THF)を留去することによ
り、n−トリアコンチルハライドが収率70%以上
で得られる。なお、生成物は例えばエタノールか
ら再結晶することにより精製することができる。
本発明の方法により得られるn−トリアコンチ
ルハライドは、これをアルカリ金属の酢酸塩と酢
酸とでアセチル化しついで加水分解すれば容易に
トリアコンタノールを高収率で得ることができ
る。このトリアコンタノールもしくはその誘導体
は植物の生長剤または発芽促進剤として利用され
る。
このように安価な出発原料から、簡単かつ短か
い工程で有益な物質を合成することができること
は大きな利点である。
つぎに、本発明の実施例をあげる。
実施例 1 容量0.5の反応器に、金属マグネシウム2.4g
(0.1モル)、無水テトラヒドロフラン72gおよび
ヨウ素一片を仕込みかくはんしながらエチルブロ
ミド0.2gを滴下した後、内温を60℃に保ちなが
らn−オクタデシルクロリド29g(0.1モル)を
2時間で滴下反応させ、ついで1時間この温度で
かくはんして反応を完結した後、20℃まで冷却し
て200mlの滴下ロートに移した(n−オクタデシ
ルマグネシウムクロリド溶液)。
一方0.5の反応器にLi2CuCl4のTHF溶液
(LiCl43mgとCuCl268mgをTHF72gに溶解させ)
と、1,12−ジブロモドデカン43g(0.13モル)
を仕込み、かくはんしながら内温を10〜15℃に保
ち、これに上記n−オクタデシルマグネシウムク
ロリド溶液を2時間要して滴下反応させた。
上記反応液を塩化アンモニウム30gを水200c.c.
にとかした水溶液中に注いで塩を水層に除去した
後、有機層をとり出し、溶媒のTHFを留去した
ところ、結晶物が55g得られた。これをエタノー
ル200ml加え、2回再結晶させる精製を行つたと
ころ、液体クロマトグラフイーでの純度92%のn
−トリアコンチルブロミド38gを得た(収率70
%)。
つぎに、上記で得たn−トリアコンチルブロミ
ド38gと酢酸カリウム26gと酢酸30gを加え、
180℃で5時間反応させた後、冷却し水100c.c.とテ
トラヒドロフラン100c.c.を加えて有機層を分離し、
この有機層に5%水酸化ナトリウム水溶液200g
を加え60℃で2時間加水分解を行つた後、有機層
を分離し溶剤を留去したところ、n−トリアコン
タノールの結晶が31g得られた。
実施例 2 実施例1において、n−オクタデシルクロリド
の代りにn−オクタデシルブロミドを33g(0.1
モル)使用し、1,12−ジブロモドデカンの代り
に1−ブロモ−12−クロロドデカン28g(0.1モ
ル)を使用したほかは同例と同様にして反応を行
わせ、精製したところ、液体クロマトグラフイー
での純度96%のn−トリアコンチルクロリドが37
g得られた(収率78%)。また、このものを使い
実施例1と同様にしてn−トリアコンタノールを
合成したところ、34gのn−トリアコンタノール
の結晶が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 n−オクタデシルクロリドまたはn−オクタ
    デシルブロミドのグリニヤール試薬と一般式 Br(CH212X(式中のXはBrまたはCl)で示さ
    れる化合物とをクロスカツプリング反応させるこ
    とを特徴とする、一般式 CH3(CH229X(Xは前記と同様)で示されるト
    リアコンチルハライドの製造方法。
JP11136582A 1982-06-28 1982-06-28 トリアコンチルハライドの製造方法 Granted JPS591432A (ja)

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JPS591432A JPS591432A (ja) 1984-01-06
JPS6318924B2 true JPS6318924B2 (ja) 1988-04-20

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ID=14559339

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EP1759765A1 (en) * 2005-09-01 2007-03-07 Ludwig-Maximilians-Universität München Solutions of anhydrous lanthanide salts and its preparation

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Publication number Publication date
JPS591432A (ja) 1984-01-06

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