JPS63183971A - 鋼材の防錆方法 - Google Patents

鋼材の防錆方法

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JPS63183971A
JPS63183971A JP1711587A JP1711587A JPS63183971A JP S63183971 A JPS63183971 A JP S63183971A JP 1711587 A JP1711587 A JP 1711587A JP 1711587 A JP1711587 A JP 1711587A JP S63183971 A JPS63183971 A JP S63183971A
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AICHI JUTAKU KOGYO KK
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、樹脂組成物からなる防錆剤を用いる鋼材の防
錆方法に関するものである。
〔背景技術とその問題点〕
従来、オートクレーブ養生軽量気泡コンクリートを補強
するため等に用いられている鋼材の防錆方法には、ポル
トランドセメントを主成分とし、これに結合成分として
天然ゴムや合成ゴムラテンクス、さらには、腐食抑制剤
や凝結遅延剤等の微量成分を加えたセメント系スラリー
による方法、を機溶剤中に樹脂を溶解し、防錆顔料等を
添加した塗料による方法、さらには、セメント系スラリ
ーと合成樹脂エマルジョンとの併用による方法等がある
しかしながら、これらの従来方法では以下のような欠点
がある。
防錆剤がセメント系の場合は、次の欠点がある。
(1)ポルトランドセメントの水和物が多孔質であるこ
と、皮膜自体にピンホールが生しること等によって、防
錆皮膜は透水性や通気性を有する。
従って、経時的には、防錆皮膜の中性化が進行し、さら
には海岸からの離岸距離が2b以内の塩害の発生しやす
い地域においては、塩分の侵入によって、補強鋼材表面
の不動態化された層が破壊され、腐食する危険性が大き
い。
このため、防錆性を完全ならしめる手段として、防錆皮
膜の膜厚を相当厚くするか、合成樹脂エマルシヨンとの
併用によって防錆皮膜の透水性や通気性をなくするかの
いずれかの対策を講じなくてはならない。
(2)防錆剤のポ・ントライフに限界がある。
水とセメントが主成分であることから、セメントの水和
反応は、経時的に進行する。従って、この水和反応を可
能な限り遅くすることを目的として、いわゆる凝結遅延
剤を添加しなくてはならないが、凝結遅延剤の添加量が
多すぎるとセメントは硬化不良を起こし、防錆剤として
の役割を果たし得な(なるため、必然的にポットライフ
が制限される。
(3)補強鋼材との付着性が不十分である。
セメント系防錆剤による皮膜にはもろさがあり、衝撃を
受けると剥がれてしまう。
(4)防錆処理の行程時間が長い。
所定の防錆性能を確保するため、防錆剤の塗布と乾燥と
を交互に行う必要がある。
また、乾燥の際、急激な乾燥を行うと防錆皮膜にクラッ
クが入り、防錆上の欠陥部になるため、1回の乾燥に3
0分以上(湿度は80%以下)の時間を要する。
さらに、これらの行程は、2回もしくは3回繰り返さな
くてはならず、そのため、防錆に関する工程は、長時間
を要し、生産性を損なう要因となる。
一方、塗料系の防錆剤の場合は、次の欠点がある。
(1)コスト(材料費・設備費とも)が高い。
(2)軽量気泡コンクリートとの付着性が悪い。
補強鋼材との付着性より軽量気泡コンクリート面との付
着性が小さく、軽量気泡コンクリートの補強効果が低減
する。
(3)オートクレーブ養生により樹脂が劣化し防錆性能
が低下する。
オートクレーブ養生条件である、180°C,PH=1
2.5、かつ、高圧水蒸気雰囲気に対して、樹脂が劣化
し防錆性能が低下する場合がある。
−また、セメント系と合成…脂エマルジョンとの併用は
、防錆性能の向上は望めるものの、防錆剤の管理や防錆
工程等に手間が係り、生産性を1員なう。
〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明の目
的は、以上のようなセメント系、塗料系、あるいはこれ
らを併用した防錆剤の欠点を克服し、例えば、オートク
レーブ養生軽量気泡コンクリート等の被補強材の耐久性
と生産性の向上とを主眼とする鋼材の新しい防錆方法を
提供することにある。
そのため、本発明者等は生産性の観点からは塗料タイプ
が優れていると判断し、また、塗料タイプがセメント系
の防錆性能上の大きな欠点である透水性や通気性をなく
して均一で繊密な連続皮膜も形成しやすいことから、オ
ートクレーブ養生条件に耐える樹脂とその塗装方法に関
して鋭意研究開発の結果、フェノキシ樹脂およびブロッ
クドイソシアネート化合物を主成分とする防錆剤を見出
した。
すなわち、本発明は、例えば、180土20°Cの高温
、10±5気圧の高圧、PH10以上の強アルカリ性と
いった条件下で製造される軽量気泡コンクリート等にお
いて、その補強材として用いる鋼材(鉄骨および鉄筋)
にフェノキシ樹脂系塗料を塗装して防錆するものである
フェノキシ樹脂は熱に、強く、200℃では3〜4時間
は熱分解せず、鉄に対して優れた付着性をもつ樹脂であ
る。しかし、フェノキシ樹脂そのものだけでは熱膨張が
大きいため、オートクレーブ中において軽量気泡コンク
リートのひび割れの原因になる。
そのため、ブロックドイソシアネート基を有する硬化剤
を加えて、焼き付けにより、三次元網目構造を形成させ
、オートクレーブ中における防錆剤の熱膨張率を低減す
る。ここで、ブロックドイソシアネート基を有する硬化
剤は、ポリイソシアネ−ト化合物と活性水素を有する化
合物とを反応させることにより得られる。
ポリイソシアネート化合物は1分子中に2個以上のイソ
シアネート基を有する化合物で次のようなものがある。
すなわち、−脂肪族化合物としてはエチレン、プロピレ
ン、テトラメチレン、リジン等のジイソシアネートが、
脂環式化合物としては1・3−シクロペンタン、1・2
−シクロヘキサン、l・4−シクロヘキサン等のジイソ
シアネートが、また芳香族化合物としては、2・4−ト
リレン、4・4−ジフェニレンメタン、4・4−トルイ
ジン、1・4−キシリレン等のジイソシアネートがある
この他上記のジイソシアネートの2量体、3N体および
ポリオール付加誘導体等も使用することができる。
活性水素を有する化合物としては、アルコール類として
は例えばメタノール、エタノール、プロパツール、ブタ
ノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジル
アルコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル等が、フェノー
ル性水素酸基を有する化合物として例えばフェノール、
クレゾール等が、オキムシ類として例えばアセトオキシ
ム、メチルエチルケトンオキシム等が、またラクタム顛
として例えばε−カプロラクタム、γ−カプロラクタム
、ζ−バレロラクタム等が挙げられる。
ブロックドイソシアネート基を有する硬化剤が5重量%
より少なくなると塗膜の軟化度は大きくなり、軽量気泡
、コンクリート成分に対する付着は良くなるが、熱膨張
率が大きくなり、軽量気泡コンクリートを破壊して防錆
性が悪くなる。そのため、ブロックドイソシアネート基
を有する硬化剤は5重量%以上が望ましい、また、硬化
剤が40重重景を越えると塗膜の軟化度が少なくなり、
軽量気泡コンクリートとの付着性が悪くなり、防錆性が
低下する。そこで、熱膨張性、付着性ともにバランスす
る硬化剤量は5〜40重量%の範囲が良く、特に、7〜
20重量%混合するのが好ましい。
すなわち、鋼材に有機質皮膜を形成させる材料として開
発したフェノキシ樹脂60〜95!if%およびブロッ
クドイソシアネート化合物5〜40重量%を主成分とす
る防錆剤は、軽量気泡コンクリート製造条件内において
は分解せず、鋼材に対して優れた付着性を有することを
見出した。さらに、防錆剤の皮膜厚を増す方法として、
1〜3m/Sの微風によるエアプローが有効なことも見
出した。ここで、微風を1〜3m/sとしたのは、膜厚
は乾燥速度に左右され、速度の速い方が膜厚を厚くでき
る一方、風速が3 m / sを越えると塗膜の乾燥を
早める以上に塗膜を吹き飛ばす効果が大きくなって、逆
に膜厚が減少するからである。
ところで、鋼材表面には1μm〜2mmぐらいの微小な
くぼみがある。この微小なくぼみの中にまで防錆剤を浸
透させ、鋼材表面を樹脂で隙間なく覆いつくし、かつ、
鋼材と樹脂との密着力を向上させ、腐食因子の侵入を防
ぐことにより防錆力向上が可能になるが、このためには
前記配合割合が適当である。さらに樹脂を使用すること
によって防錆剤の脆さがなくなると同時に鋼材との強固
な付着性によってハンドリングが容易になることも見出
して本発明を完成するに至ったものである。
以下に、その防錆方法の詳細を示す。
鋼材表面には、油状物や粉状物をはしめ、種々の物質が
付着している。従って、これら付着物を除去するための
洗浄剤としてトリクロルエタン、トルエン、キシレン、
セロソルブアセタート等の有機溶剤浴の中に鋼材を浸漬
して洗浄する。
次に、鋼材表面の微小な窪みの中に防錆剤を確実にいれ
るためには、低濃度(5〜15重量%)の防錆剤浴中に
浸し塗りすることによって実現できる。この際の膜厚は
硬化乾燥状態において3〜8μmと薄いため、軽量気泡
コンクリート成分との付着性に難点がある。
防錆剤の濃度が5重量%未満の場合には、膜厚は硬化乾
燥状態において3μm未満となり、軽量気泡コンクリー
ト成分との付着力および防錆力が劣る。
防錆剤の濃度が15重量%を越える場合には、鋼材表面
の微小な窪みの中に防錆剤が入らず、5重量%未満のも
のと同様に付着力および防錆力が劣る。
そこで、さらに防錆剤の濃度が15〜25重量%の溶液
中に一度または、それ以上被塗物を浸し塗りする。
この浸し塗りの回数によって10〜200 μmの皮膜
を形成し、所定の性能(防錆力、付着力)を得ることが
できる。
防錆剤の濃度が25重債%を越える場合には、被塗物か
らの防錆剤の切れが悪く、作業性に劣る。
〔実施例〕
次に、実施例、比較例によって本発明をさらに詳細に説
明する。なお、%は重量%を表す。
実施例1; −直径が5.5(4)の鉄筋と30m×30111ff
+×311I+1の等通出形鋼を所定の長さに切断した
鋼材とをトリクロルエタン浴中に25°Cで3分間浸漬
し、脱脂・洗浄した。
次に、フェノキシ樹脂溶液(商品名PRO)l、ユニオ
ンカーバイド社製を酢酸エチレングリコールモノエチル
エーテルに溶解した固形分30%の溶液) 95.6%
とブロックドイソシアネート化合物(商品名コロネート
AP−60、日本ポリウレタン工業社製をn酢酸ブチル
に溶解した固形分60%の溶液)4.4%とを混合し、
酢酸エチレングリコールモノエチルエーテルを加え、固
形分濃度が15%および20%の防錆剤をそれぞれ調整
した。
トリクロルエタンにて脱脂・洗浄処理した鋼材を、15
%濃度の防錆剤浴中に25°Cで5秒間浸し塗りした後
、被塗物を25°Cで3分間放置した。
次いで、20%濃度の防錆剤浴中に被塗物を25°Cで
5秒間浸し塗りして被塗物を25°Cで3分間放置し、
さらに、20%濃度の防錆剤浴中に被塗物を25°Cで
5秒間浸し塗りして被塗物を25°Cで3分間放置した
後、170’Cで20分間乾燥して厚さ45μmの皮膜
を形成した。
実施例2; 実施例1と同様にして製造したフェノキシ樹脂/8>f
W95.6%とブロックドイソシアネート化合物溶液4
.4%との合計(3100%に酢酸エチレングリコール
モノエチルエーテルを加え、固形分濃度をそれぞれ10
%および25%としたものを防錆剤として用意した。
脱脂・洗浄処理した鋼材を10%濃度の防錆剤浴中に2
5°Cで5秒間浸し塗りした後、被塗物を25°Cで3
分間放置し、さらに25%濃度の防錆剤浴中に25°C
で5秒間浸し塗りした後、被塗物を25°Cで3分間放
置した後、170°Cで20分間乾燥し、厚さ30μm
の皮膜を形成した。
実施例3; 実施例2と同様の方法により10%および25%濃度の
防錆剤を浸し塗りした後、さらに、25%濃度の防錆剤
浴中に25°Cで5秒間浸し塗りして被塗物を25°C
で3分間放置した後、170″Cで20分間乾燥し、厚
さ50μmの皮膜を形成した。
実施例4; 実施例1と同様に防錆剤を浸し塗りするが、防錆剤を浸
し塗りした後の3分間の放置時に被塗物に1〜3m/s
の微風を送り、170°Cで20分間乾燥し、厚さ60
μmの皮膜を形成した。
実施例5; 実施例2と同様に防錆剤を浸し塗りした後の3分間の放
置時に被塗物に1〜3 m / sの微風を送り、17
0°Cで20分間乾燥し、厚さ40μmの皮膜を形成し
た。
実施例6; 実施例3と同様に防錆剤を浸し塗りするが、防錆剤を浸
し塗りした後の3分間の放置時に被塗物に1〜3m/s
の微風を送り、170’cで20分間乾燥し、厚さ80
μmの皮膜を形成した。
比較例1; 実施例1と同様にして製造したフェノキシ樹脂溶液95
.6%とブロックドイソシアネート化合物溶?& 4 
、4%との合計量100%に酢酸エチレングリコールモ
ノエチルエーテルを加え、固形分濃度を3%および25
%に調整した防錆剤を用意した。
脱脂・洗浄処理した鋼材を3%濃度の防錆剤浴中に25
°Cで5秒間浸し塗りした後、3分間1〜3 m / 
sの微風を送り、次いで25%濃度の防錆剤浴中に25
°Cで5秒間浸し塗りした後、3分間1〜3 m / 
sの微風を送る。さらに25%濃度の防錆剤中に被塗物
を25°Cで5秒間浸し塗りして被塗物に25゛Cで3
分間1〜3 m / sの微風を送った後、170°C
で20分間乾燥して厚さ501■mの皮膜を形成した 比較例2; 比較例1と同様にして製造したフェノキシ樹脂ン容ン夜
95.6%とフ゛ロックドイソシアネート化合物?容液
4.4%との合計量100%に酢酸エチレングリコール
モノエチルエーテルを加え、固形分濃度を20%に調整
した防錆剤を用意した。
脱脂・洗浄処理した鋼材を20%濃度の防錆剤浴中に2
5°Cで5秒間浸し塗りした後、3分間1〜3 m /
 sの微風を送る。さらに20%濃度の防錆剤浴中に2
5°Cで5秒間浸し塗りした後、3分間1〜3m/Sの
微風を送り、170°Cで20分間乾燥して厚さ40μ
mの皮膜を形成した。
比較例3; 比較例1と同様にして製造したフェノキシ樹脂溶M95
.6%とブロックドイソシアネート化合物溶液4.4%
との合計it 100%に酢酸エチレングリコールモノ
エチルエーテルを加え、固形分濃度を15%および30
%に調整した防錆剤を用意した。
脱脂・洗浄処理した鋼材を15%濃度の防錆剤浴中に2
5°Cで5秒間浸し塗りした後、被塗物を25°Cで3
分間放置した0次いで30%濃度の防錆剤浴中に被塗物
を25゛Cで5秒間浸し塗りして25°Cで3分間放置
し、さらに、30%濃度の防錆剤浴中に被塗物を25°
Cで5秒間浸し塗りして被塗物を25°Cで3分間放置
した後、170°Cで20分間乾燥して厚さ80μmの
皮膜を形成した。
比較例4; ポルトランドセメント100重量部、高分子ラテックス
(商品名:小野田CX−8、小野田社製)5重量部、凝
結遅延剤(グルコン酸)1重量部、亜ばj酸ソーダ1重
量部、水40重量部を混合したセメント系防錆剤に脱脂
・洗浄処理した鋼材を5秒間浸し塗りし、70°Cで3
0分間乾燥する。
これを3回繰り返して2mの皮膜を形成した。
比較例5: 比較例4と同様の防錆剤に脱脂・洗浄処理した鋼材を5
秒間浸し塗りし、70°Cで30分間乾燥する。
これを2回繰り返して1.2 cmの皮膜を形成した。
以上の各防錆剤を塗布した鋼材(直径5.5 tmの鉄
筋と30×30×31!1I11の等追出形鋼)を各々
の型枠に設置し、ポルトランドセメント40重量部、珪
石粉末60重量部、水50重量部、起泡剤(商品名:フ
ォーミックスC■、ハマノ工業社製)1重量部からなる
軽量気泡コンクリートスラリーを打設する。スラリーが
凝固した後脱型し、180℃10気圧のオートクレーブ
中に8時間養生して付着力試験および防錆試験に供する
軽量気泡コンクリートの試験体を作製した。
試験体の形状は、付着力試験用として、直径100 m
m、高さ200■の円柱形の中心に直径5.5mm。
長さ350 vmの鉄筋を埋設(200mmを埋設、1
50 waを露出)したものを用いた。
防錆試験用として、縦40閣、横40M、長さ160I
IIII+の角柱の中心部に直径5.5M、長さ120
 mmの鉄筋を埋設したもの、および縦100mta、
横100ml11.高さ100 mの立方体の中心部に
30X30X3 nusの等通出形1iiI(長さ60
M)を埋設したものを用い、下記の方法に基づいて試験
を行った。なお、当該鋼材に付着した各防錆皮膜の厚さ
は、実施例1〜6および比較例1〜3については、lI
9厚計により測定し、比較例4,5については付着物重
量を表面積で除して求めたものである。
(1)付着力試験法 軽量気泡コンクリートは、補強鋼材と一体化することに
よって性能を発揮する。従って、相互の付着力は防錆剤
への要求性能として極めて重要なものである。
付着力試験は鉄筋の引き抜き用治具により、インストロ
ン万能試験機によって鉄筋を引き抜き、その最大荷重を
鉄筋の表面積で除して求め、n−12の平均値を付着力
とした。
(2)防錆試験方法 防錆試験は、次の2通りの試験を行った。
a ) JIS A 5416の防錆剤の防錆性能試験
に準拠し、4週間(112サイクル)続けるところを、
8.5週間(240サイクル)続けた。
b)ソイマール建材研究所短期テスト法に準拠し、3%
食塩水中へ3時間浸漬した後、40°Cで21時間乾燥
する。これを1サイクルとし、90サイクル続けた。
以上の試験により、発錆面積が1%以下をもって合格と
判定した。
(3)塗装作業性試験方法 塗装作業性は、鋼材に防錆剤を浸し塗りし、被す物を引
き上げたときの防錆剤のタレ切れの程度を目視にて観察
し、 1、タレ切れが良好な場合 :0 2)多少タレ切れが残る場合:Δ 3、タレ切れが悪い場合  :×゛ の3段階に分けて判定した。
試験結果を下表に示す。
以上の結果から明らかなように実施例1から6に示され
た性能は、いずれの場合にも塗装作業性、付着力に優れ
、主目的である防錆性能においては、a法、b法双方の
試験方法においても良好な結果が得られている。
これに対して、比較例1および2は、塗装作業性、付着
力は良好であるが、防錆性能は、劣っている。比較例3
は、付着力、防錆性能は良好であるものの、塗装作業性
に劣っている。また、比較例4および5は、鉄筋との付
着性および防錆性能に劣っている。
〔発明の効果〕
本発明のフェノキシ樹脂60〜95重量%およびブロッ
クドイソシアネート化合物5〜40重世%を主成分とす
る防錆剤の濃度が5〜15重量%の)容液中に浸し塗り
した後、被塗物を引き上げ、次いで防錆剤の濃度が15
〜25重景%の重量中に浸し塗りして被塗物を引き上げ
て乾燥する防錆方法は、優れた塗装作業性、付着性およ
び防錆性能を有し、優れた防錆皮膜が得られる。また、
防錆剤で浸し塗りしたのちに被塗物を引き上げた際に、
1〜3 m / sの微風を送風することによって、被
塗物に付着する皮膜の厚さを増し、より防錆性能を向上
させることが可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼材を洗浄後、フェノキシ樹脂60〜95重量%
    およびブロックドイソシアネート化合物5〜40重量%
    を主成分とする防錆剤の5〜15重量%濃度の溶液中に
    浸し塗りした後、被塗物を引き上げ、次いで防錆剤の濃
    度が15〜25重量%の溶液中に浸し塗りした後、被塗
    物を引き上げて乾燥することを特徴とする鋼材の防錆方
    法。
  2. (2)特許請求の範囲第1項において、前記鋼材を防錆
    剤溶液中に浸し塗りした後、被塗物の引き上げ時に1〜
    3m/秒の微風を送風することを特徴とする鋼材の防錆
    方法。
  3. (3)特許請求の範囲第1項または第2項において、前
    記防錆剤の濃度が15〜25重量%の溶液中への浸し塗
    りは、2度以上行われることを特徴とする鋼材の防錆方
    法。
JP1711587A 1987-01-26 1987-01-26 鋼材の防錆方法 Expired - Lifetime JPH0818003B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016111382A1 (ja) * 2015-02-24 2016-07-14 テック大洋工業株式会社 防錆塗料組成物
JP2016155995A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 テック大洋工業株式会社 防錆塗料組成物

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US10316197B2 (en) 2015-02-24 2019-06-11 Tech-Taiyo Kogyo Co., Ltd. Anti-corrosive coating composition

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